JP3208589B2 - 手振れ補正装置 - Google Patents
手振れ補正装置Info
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- JP3208589B2 JP3208589B2 JP04138692A JP4138692A JP3208589B2 JP 3208589 B2 JP3208589 B2 JP 3208589B2 JP 04138692 A JP04138692 A JP 04138692A JP 4138692 A JP4138692 A JP 4138692A JP 3208589 B2 JP3208589 B2 JP 3208589B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオカメラ等の手
振れ画像を画像処理によって補正する手振れ補正装置に
関する。
振れ画像を画像処理によって補正する手振れ補正装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の小型軽量ビデオカメラの中には、
手振れ補正装置を備えたものがある。手振れ対策には、
ジャイロや高速シャッターの採用によって手振れを起こ
りにくくする手振れ予防装置と、発生してしまった手振
れを画像処理によって補正する手振れ補正装置がある。
手振れ補正装置を備えたものがある。手振れ対策には、
ジャイロや高速シャッターの採用によって手振れを起こ
りにくくする手振れ予防装置と、発生してしまった手振
れを画像処理によって補正する手振れ補正装置がある。
【0003】図4は手振れ補正の原理を示す説明図であ
る。図4(A)は動画像信号系列の任意フィールドの画
面を示し、仮に第1フィールドとする。Pは画面内の任
意の位置に設定された点であり、その画素データをA
(P)とする。
る。図4(A)は動画像信号系列の任意フィールドの画
面を示し、仮に第1フィールドとする。Pは画面内の任
意の位置に設定された点であり、その画素データをA
(P)とする。
【0004】図4(B)は次のフィールド、すなわち第
2フィールドの画面である。画素データがB(Q)で表
わされる点Qは点Pに位置するはずであるが、手振れ
(カメラ振れ)のため動きベクトルVpだけはずれた位
置に変位している。
2フィールドの画面である。画素データがB(Q)で表
わされる点Qは点Pに位置するはずであるが、手振れ
(カメラ振れ)のため動きベクトルVpだけはずれた位
置に変位している。
【0005】図4(C)はこのような第1フィールドと
第2フィールドとをそのまま重ね合わせた画面を示し、
重なり合うべき点PとQとが手振れのため分離した劣悪
な映像となる。
第2フィールドとをそのまま重ね合わせた画面を示し、
重なり合うべき点PとQとが手振れのため分離した劣悪
な映像となる。
【0006】このような劣悪な映像を救済するため、図
4(B)において、点Pを原点とする捜索範囲Wを設定
し、捜索範囲W内で点Pの画素データAと最大の相関を
示す画素データBの占める位置、すなわち点Qを捜索す
る。最大相関を示す捜索点Qを点Pに対する画素対応点
とし、点P(原点)から点Qまでの距離と方向から動き
ベクトルVpを求める。
4(B)において、点Pを原点とする捜索範囲Wを設定
し、捜索範囲W内で点Pの画素データAと最大の相関を
示す画素データBの占める位置、すなわち点Qを捜索す
る。最大相関を示す捜索点Qを点Pに対する画素対応点
とし、点P(原点)から点Qまでの距離と方向から動き
ベクトルVpを求める。
【0007】図4(D)は、このようにして得られた動
きベクトルVpによって、第1フィールドに対して第2
フィールドの映像位置を補正した画面を示し、第1フィ
ールドの点Pとこれに対応する第2フィールドの点Qと
が一致した良好な映像となる。
きベクトルVpによって、第1フィールドに対して第2
フィールドの映像位置を補正した画面を示し、第1フィ
ールドの点Pとこれに対応する第2フィールドの点Qと
が一致した良好な映像となる。
【0008】手振れ補正を行なうのに必要な動きベクト
ルの検出法の一例として代表画像データ方式がある。
ルの検出法の一例として代表画像データ方式がある。
【0009】図5は従来の代表画像データ方式による動
きベクトル検出法を示す説明図である。
きベクトル検出法を示す説明図である。
【0010】図において、Aij1は第1フィールドを
構成する画素データ、P0,P1,P2,P3はフィー
ルド内に設けられた代表点Pkを示し、その画素データ
をAkで表わす。この例では説明の便宜上、k=0,
1,2,3の4点とした。Bij2は第2フィールドを
構成する画素データ、W0,W1,W2,W3は第1フ
ィールドの代表点Pkを中心として第2フィールド上で
Pk対応点を捜索する捜索範囲である。捜索範囲Wkは
代表点Pkを捜索原点とし、水平方向L、垂直方向Mの
範囲に設定される。
構成する画素データ、P0,P1,P2,P3はフィー
ルド内に設けられた代表点Pkを示し、その画素データ
をAkで表わす。この例では説明の便宜上、k=0,
1,2,3の4点とした。Bij2は第2フィールドを
構成する画素データ、W0,W1,W2,W3は第1フ
ィールドの代表点Pkを中心として第2フィールド上で
Pk対応点を捜索する捜索範囲である。捜索範囲Wkは
代表点Pkを捜索原点とし、水平方向L、垂直方向Mの
範囲に設定される。
【0011】また、水平方向(H)±a、垂直方向
(V)±bの精度で動きベクトルを求める場合、捜索範
囲Wk内には図示のように2a(H),2b(V)の間
隔で捜索点Qk(l,m)が設定される。即ち、捜索範
囲Wk内における捜索点Qk(l,m)の密度は動きベ
クトルの精度を左右する。
(V)±bの精度で動きベクトルを求める場合、捜索範
囲Wk内には図示のように2a(H),2b(V)の間
隔で捜索点Qk(l,m)が設定される。即ち、捜索範
囲Wk内における捜索点Qk(l,m)の密度は動きベ
クトルの精度を左右する。
【0012】上例における第1フィールドに対する第2
フィールドの動きベクトルは次のようにして求める。捜
索範囲Wk内の捜索点Qk(l,m)における画素デー
タBk(l,m)と代表点Pkにおける画素データAk
間の差の絶対値をkについて合計して残差S(l,m)
を次のように求める。
フィールドの動きベクトルは次のようにして求める。捜
索範囲Wk内の捜索点Qk(l,m)における画素デー
タBk(l,m)と代表点Pkにおける画素データAk
間の差の絶対値をkについて合計して残差S(l,m)
を次のように求める。
【0013】 S(l,m)=|B0(l,m)−A0|+|B1(l,m)−A1| +|B2(l,m)−A2|+|B3(l,m)−A3| 代表点Pkに対応する捜索範囲Wk内の捜索点Qk
(l,m)の総数はL/(2a)×M/(2b)個であ
るので、求めるべき残差S(l,m)の総数は同じくL
/(2a)×M/(2b)個であり、例えば次のような
ものである。
(l,m)の総数はL/(2a)×M/(2b)個であ
るので、求めるべき残差S(l,m)の総数は同じくL
/(2a)×M/(2b)個であり、例えば次のような
ものである。
【0014】S(0,0),S(2a,0),S(−2
a,0),S(0,2b),S(0,−2b),・・
・,S(2a,2b),S(−2a,2b),・・・こ
れらのL/(2a)×M/(2b)個の残差S(l,
m)の内、最小の残差S(l0,m0)を求め、第1フ
ィールドの代表点Pkに対する第2フィールドの画素対
応点をQk(l0,m0)とする。このようにして、捜
索原点Pkから対応点Qk(l0,m0)までの距離と
方向により動きベクトルVpを求める。
a,0),S(0,2b),S(0,−2b),・・
・,S(2a,2b),S(−2a,2b),・・・こ
れらのL/(2a)×M/(2b)個の残差S(l,
m)の内、最小の残差S(l0,m0)を求め、第1フ
ィールドの代表点Pkに対する第2フィールドの画素対
応点をQk(l0,m0)とする。このようにして、捜
索原点Pkから対応点Qk(l0,m0)までの距離と
方向により動きベクトルVpを求める。
【0015】第1フィールドに続いて第2フィールドを
表示する際に、この動きベクトルVpに基づいて、第1
フィールドの代表点Pkと第2フィールドの画素対応点
Qk(l0,m0)とが画面上同一位置に表示されるよ
うに第2フィールドの表示位置を修正すれば、ビデオカ
メラの手振れ等による画像のぶれを補正することができ
る。
表示する際に、この動きベクトルVpに基づいて、第1
フィールドの代表点Pkと第2フィールドの画素対応点
Qk(l0,m0)とが画面上同一位置に表示されるよ
うに第2フィールドの表示位置を修正すれば、ビデオカ
メラの手振れ等による画像のぶれを補正することができ
る。
【0016】図6は上述の手振れ補正原理に基づく従来
の装置を示すブロック図である。
の装置を示すブロック図である。
【0017】図において、代表画素データメモリ11に
は、第1フィールドの画像信号の入力期間中に代表点P
k(k=0,1,2,3)の画素データAkが格納され
ているものとする。入力する第2フィールドの画像信号
のうち、代表点Qkにおける画素データBkはスイッチ
SW1を介して代表画素データメモリ12に格納され、
次の第3フィールドの画像信号処理における代表点Qk
の画素データBkとなる。これと同時に、入力する第2
フィールドの画像信号は残差計算回路21の入力端21
1とフィールドメモリ41に供給される。
は、第1フィールドの画像信号の入力期間中に代表点P
k(k=0,1,2,3)の画素データAkが格納され
ているものとする。入力する第2フィールドの画像信号
のうち、代表点Qkにおける画素データBkはスイッチ
SW1を介して代表画素データメモリ12に格納され、
次の第3フィールドの画像信号処理における代表点Qk
の画素データBkとなる。これと同時に、入力する第2
フィールドの画像信号は残差計算回路21の入力端21
1とフィールドメモリ41に供給される。
【0018】残差計算回路21は、スイッチSW2を介
して代表画素データメモリ11から入力端210に供給
される画素データAkと、入力端211に供給される第
2フィールドの画素データBij2のうち捜索範囲Wk
内の捜索点Qk(l,m)における画素データBk
(l,m)とから、総数L/(2a)×M/(2b)個
の残差S(l,m)を求め、残差S(l,m)の途中結
果または最終結果を残差メモリ22に格納する。
して代表画素データメモリ11から入力端210に供給
される画素データAkと、入力端211に供給される第
2フィールドの画素データBij2のうち捜索範囲Wk
内の捜索点Qk(l,m)における画素データBk
(l,m)とから、総数L/(2a)×M/(2b)個
の残差S(l,m)を求め、残差S(l,m)の途中結
果または最終結果を残差メモリ22に格納する。
【0019】残差メモリ22に格納された最終結果であ
る総数L/(2a)×M/(2b)個の残差S(l,
m)のうち最小の残差S(l0,m0)を動きベクトル
算出回路23によって検出し、捜索原点である代表点P
kからこの最小残差S(l0,m0)の位置Qk(l
0,m0)までの距離と方向により動きベクトルVpを
求め、これをアドレス制御回路51に出力する。
る総数L/(2a)×M/(2b)個の残差S(l,
m)のうち最小の残差S(l0,m0)を動きベクトル
算出回路23によって検出し、捜索原点である代表点P
kからこの最小残差S(l0,m0)の位置Qk(l
0,m0)までの距離と方向により動きベクトルVpを
求め、これをアドレス制御回路51に出力する。
【0020】フィールドメモリ41に格納された第2フ
ィールドの画像信号を読み出す際に、アドレス制御回路
51は過去のすべての動きベクトルの累加算値と動きベ
クトル算出回路23から供給された動きベクトルVpと
を加算し、その結果に基づいて第1フィールドに対する
第2フィールドの手振れによる画像の移動を補正する読
出しアドレスRAをフィールドメモリ41に与える。こ
のようにして、第1フィールドの画像に対し手振れによ
る画像移動を動きベクトルVpに基づいて補正した第2
フィールドの画像信号がフィールドメモリ41から出力
される。
ィールドの画像信号を読み出す際に、アドレス制御回路
51は過去のすべての動きベクトルの累加算値と動きベ
クトル算出回路23から供給された動きベクトルVpと
を加算し、その結果に基づいて第1フィールドに対する
第2フィールドの手振れによる画像の移動を補正する読
出しアドレスRAをフィールドメモリ41に与える。こ
のようにして、第1フィールドの画像に対し手振れによ
る画像移動を動きベクトルVpに基づいて補正した第2
フィールドの画像信号がフィールドメモリ41から出力
される。
【0021】上述の従来構成において、スイッチSW1
は奇数フィールドの代表画素データを代表画素データメ
モリ11に、また偶数フィールドの代表画素データを代
表画素データメモリ12に格納するように切り換えられ
る。スイッチSW2はスイッチSW1とは逆の動作を行
ない、残差計算回路21に1フィールド前の代表画素デ
ータを供給する。このように代表画素データメモリを代
表画素データメモリ11と12とで構成する2バンク方
式は画像処理のリアルタイム化のための常用手段であ
る。
は奇数フィールドの代表画素データを代表画素データメ
モリ11に、また偶数フィールドの代表画素データを代
表画素データメモリ12に格納するように切り換えられ
る。スイッチSW2はスイッチSW1とは逆の動作を行
ない、残差計算回路21に1フィールド前の代表画素デ
ータを供給する。このように代表画素データメモリを代
表画素データメモリ11と12とで構成する2バンク方
式は画像処理のリアルタイム化のための常用手段であ
る。
【0022】なお、上述の従来構成において、残差計算
回路21、残差メモリ22および動きベクトル算出回路
23は動きベクトル検出回路20を構成する。
回路21、残差メモリ22および動きベクトル算出回路
23は動きベクトル検出回路20を構成する。
【0023】更に、代表画素データメモリ11,12、
動きベクトル検出回路20、アドレス制御回路51、ス
イッチSW1,SW2は手振れ補正回路としてワンチッ
プ化されることが多い。
動きベクトル検出回路20、アドレス制御回路51、ス
イッチSW1,SW2は手振れ補正回路としてワンチッ
プ化されることが多い。
【0024】上述のような従来の手振れ補正装置に対し
て、補正精度の向上すなわち動きベクトルの高精度化が
要望されていたが、高精度化のためには残差メモリ22
の容量を増加する必要がある。例えば動きベクトルの精
度を3倍に高めようとする場合、計算すべき残差S
(l,m)の総個数は、上述の説明から明かなように、
9倍(=3倍(H)×3倍(V))に増加するので、9
倍のメモリ容量をもった残差メモリ22を必要とするこ
とになる。このため、上記手振れ補正回路をワンチップ
に収めることが困難となって、小型軽量、低コストでか
つ高機能なビデオカメラを提供する上での障害となって
いた。
て、補正精度の向上すなわち動きベクトルの高精度化が
要望されていたが、高精度化のためには残差メモリ22
の容量を増加する必要がある。例えば動きベクトルの精
度を3倍に高めようとする場合、計算すべき残差S
(l,m)の総個数は、上述の説明から明かなように、
9倍(=3倍(H)×3倍(V))に増加するので、9
倍のメモリ容量をもった残差メモリ22を必要とするこ
とになる。このため、上記手振れ補正回路をワンチップ
に収めることが困難となって、小型軽量、低コストでか
つ高機能なビデオカメラを提供する上での障害となって
いた。
【0025】上記障害を除去するため、図7に示す手振
れ補正装置が例えば特願平3−55013号において提
案されている。
れ補正装置が例えば特願平3−55013号において提
案されている。
【0026】図7の装置は、図6の装置に対して、第2
動きベクトル検出回路30、ベクトル加算器34、アド
レス制御回路61およびスイッチSW3、SW4を追加
したものである。
動きベクトル検出回路30、ベクトル加算器34、アド
レス制御回路61およびスイッチSW3、SW4を追加
したものである。
【0027】第2動きベクトル検出回路30は、動きベ
クトル検出回路20と同様に、第2残差計算回路31、
第2残差メモリ32、第2動きベクトル算出回路33で
構成され、第1動きベクトル検出回路20より出力され
る第1動きベクトルV1をより高精度の最終動きベクト
ルVfとするために、第2動きベクトルV2を垂直帰線
期間に計算する回路である。
クトル検出回路20と同様に、第2残差計算回路31、
第2残差メモリ32、第2動きベクトル算出回路33で
構成され、第1動きベクトル検出回路20より出力され
る第1動きベクトルV1をより高精度の最終動きベクト
ルVfとするために、第2動きベクトルV2を垂直帰線
期間に計算する回路である。
【0028】ベクトル加算器34は、第1動きベクトル
V1と第2動きベクトルV2をベクトル加算して最終動
きベクトルVfを得る。アドレス制御回路51は、第1
動きベクトルV1に対応してシフトした読み出しアドレ
スRA1をフィールドメモリ41に出力する。アドレス
制御回路61は、過去のフィールドにおける全ての最終
動きベクトルの累加算値にベクトル加算器34からの最
終動きベクトルVfを加算し、この結果に対応してシフ
トした最終読み出しアドレスRAfをフィールドメモリ
41に出力する。
V1と第2動きベクトルV2をベクトル加算して最終動
きベクトルVfを得る。アドレス制御回路51は、第1
動きベクトルV1に対応してシフトした読み出しアドレ
スRA1をフィールドメモリ41に出力する。アドレス
制御回路61は、過去のフィールドにおける全ての最終
動きベクトルの累加算値にベクトル加算器34からの最
終動きベクトルVfを加算し、この結果に対応してシフ
トした最終読み出しアドレスRAfをフィールドメモリ
41に出力する。
【0029】スイッチSW3,SW4は、垂直帰線期間
では図示の位置、動画像データの入力期間では図示と反
対の位置に切り換えられる。
では図示の位置、動画像データの入力期間では図示と反
対の位置に切り換えられる。
【0030】図8は動きベクトルV1,V2の捜索範囲
Wk,W′kを示す説明図であり、入力する動画像の各
フィールドにはこのような捜索範囲が1箇所以上設定さ
れる。この例においては、従来例と同様に、k=0,
1,2,3の4箇所であり、第2フィールドを仮定して
いる。
Wk,W′kを示す説明図であり、入力する動画像の各
フィールドにはこのような捜索範囲が1箇所以上設定さ
れる。この例においては、従来例と同様に、k=0,
1,2,3の4箇所であり、第2フィールドを仮定して
いる。
【0031】各第1捜索範囲Wkの水平方向サイズL、
垂直方向のサイズMは予め定められた任意の大きさであ
る。「○」で図示した捜索点は第1フィールドに設定さ
れた代表点Pkと同一の位置を捜索原点として、従来例
と同様2a(H)、2b(V)のピッチに設定されてい
る。このように定められた捜索点密度に基づいて得られ
る第1動きベクトルV1の精度は±a(H)、±b
(V)となる。
垂直方向のサイズMは予め定められた任意の大きさであ
る。「○」で図示した捜索点は第1フィールドに設定さ
れた代表点Pkと同一の位置を捜索原点として、従来例
と同様2a(H)、2b(V)のピッチに設定されてい
る。このように定められた捜索点密度に基づいて得られ
る第1動きベクトルV1の精度は±a(H)、±b
(V)となる。
【0032】第2捜索範囲W′kは第1動きベクトルV
1の終点Qk(l1,m1)を捜索原点としてL′
(H)×M′(V)のサイズに設定される。従って、捜
索範囲Wk内における第2捜索範囲W′kの位置は求め
られた第1動きベクトルV1に依存することになる。
1の終点Qk(l1,m1)を捜索原点としてL′
(H)×M′(V)のサイズに設定される。従って、捜
索範囲Wk内における第2捜索範囲W′kの位置は求め
られた第1動きベクトルV1に依存することになる。
【0033】第2捜索範囲W′kのサイズL′(H)×
M′(V)は第1動きベクトルV1の精度によりL′≧
a、M′≧bの適当な値とされる。また、捜索点Qk
(ll,mm)は希望する最終動きベクトルの精度に応
じて2a(H)、2b(V)よりも小さなピッチとし、
この例では最終動きベクトルVfの精度が第1動きベク
トルV1の精度±a(H)、±b(V)の3倍となるよ
うに、2a/3(H)、2b/3(V)とされる。従っ
て、第2捜索点の密度は第1動きベクトルV1を求める
場合の9倍(3倍×3倍)となり、最終動きベクトルの
精度は±a/3(H)、±b/3(V)となる。
M′(V)は第1動きベクトルV1の精度によりL′≧
a、M′≧bの適当な値とされる。また、捜索点Qk
(ll,mm)は希望する最終動きベクトルの精度に応
じて2a(H)、2b(V)よりも小さなピッチとし、
この例では最終動きベクトルVfの精度が第1動きベク
トルV1の精度±a(H)、±b(V)の3倍となるよ
うに、2a/3(H)、2b/3(V)とされる。従っ
て、第2捜索点の密度は第1動きベクトルV1を求める
場合の9倍(3倍×3倍)となり、最終動きベクトルの
精度は±a/3(H)、±b/3(V)となる。
【0034】ここで、図7の装置の残差メモリ22は、
図8から、{(9×9)+(7×7)}×4=520ワ
ードの容量を必要とする。これに対して図6の装置の残
差メモリ22は、図7の装置と同程度の精度を維持する
ためには1ブロックについて少なくとも25×25=6
25の捜索点を必要とするので、625×4=2500
ワードの容量を必要とする。従って、図6の装置は図7
の装置の約5倍のメモリ容量を必要とする。
図8から、{(9×9)+(7×7)}×4=520ワ
ードの容量を必要とする。これに対して図6の装置の残
差メモリ22は、図7の装置と同程度の精度を維持する
ためには1ブロックについて少なくとも25×25=6
25の捜索点を必要とするので、625×4=2500
ワードの容量を必要とする。従って、図6の装置は図7
の装置の約5倍のメモリ容量を必要とする。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】このように、図7の装
置によれば、残差メモリ22の容量増加を最小限に抑え
ることができるので、小型軽量、低コストかつ高機能を
維持したまま高精度化を図ることが可能である。
置によれば、残差メモリ22の容量増加を最小限に抑え
ることができるので、小型軽量、低コストかつ高機能を
維持したまま高精度化を図ることが可能である。
【0036】ところで、図7の装置においては、代表画
素データメモリ11、12、第1、第2の動きベクトル
検出回路20、30、ベクトル加算器34、アドレス制
御回路51、61およびスイッチSW1〜SW4は手振
れ補正回路としてワンチップ化されることが多い。
素データメモリ11、12、第1、第2の動きベクトル
検出回路20、30、ベクトル加算器34、アドレス制
御回路51、61およびスイッチSW1〜SW4は手振
れ補正回路としてワンチップ化されることが多い。
【0037】しかし、図7の手振れ補正回路のワンチッ
プ化においては、手振れ補正回路が論理回路とメモリと
から構成されていることにより、手振れ補正回路の小型
軽量化、低コスト化がメモリにより制約される。従っ
て、高機能を維持したまま、手振れ補正回路を構成する
2つの代表画素データメモリを1つにすることができれ
ば、更に一層の小型軽量化、低コスト化を図ることがで
きる。
プ化においては、手振れ補正回路が論理回路とメモリと
から構成されていることにより、手振れ補正回路の小型
軽量化、低コスト化がメモリにより制約される。従っ
て、高機能を維持したまま、手振れ補正回路を構成する
2つの代表画素データメモリを1つにすることができれ
ば、更に一層の小型軽量化、低コスト化を図ることがで
きる。
【0038】この発明は上記事情を考慮してなされたも
のであり、その目的とするところは、高機能を維持した
まま、代表画素データメモリを1つにできる手振れ補正
装置を提供することにある。
のであり、その目的とするところは、高機能を維持した
まま、代表画素データメモリを1つにできる手振れ補正
装置を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、任意の第nフィールド(nは
正の整数)の画素データを代表する代表画素データを格
納する代表画素データメモリと、第(n+1)フィール
ドの画素データが入力されるデータ入力期間において、
第nフィールドの代表画素データと対応する第1の対応
画素データを第(n+1)フィールド内に第1捜索点密
度で捜索して、上記第1の対応画素データの代表画素デ
ータに対する変位を第1動きベクトルとして出力する第
1動きベクトル検出回路と、データ入力期間に入力され
る第(n+1)フィールドの画素データを格納するフィ
ールドメモリと、データ入力期間直後の垂直帰線期間に
おいて、第2の対応画素データを第1動きベクトルの先
端近傍に第1捜索点密度よりも高い第2捜索点密度で捜
索して、上記第2の対応画素データの第1動きベクトル
の先端位置に対する変位を第2動きベクトルとして出力
する第2動きベクトル検出回路と、上記第1動きベクト
ルと第2動きベクトルとを加算するベクトル加算手段と
を有し、上記垂直帰線期間に上記フィールドメモリから
出力される代表画素データは上記代表画素データメモリ
に入力されることを特徴とする
め、この発明においては、任意の第nフィールド(nは
正の整数)の画素データを代表する代表画素データを格
納する代表画素データメモリと、第(n+1)フィール
ドの画素データが入力されるデータ入力期間において、
第nフィールドの代表画素データと対応する第1の対応
画素データを第(n+1)フィールド内に第1捜索点密
度で捜索して、上記第1の対応画素データの代表画素デ
ータに対する変位を第1動きベクトルとして出力する第
1動きベクトル検出回路と、データ入力期間に入力され
る第(n+1)フィールドの画素データを格納するフィ
ールドメモリと、データ入力期間直後の垂直帰線期間に
おいて、第2の対応画素データを第1動きベクトルの先
端近傍に第1捜索点密度よりも高い第2捜索点密度で捜
索して、上記第2の対応画素データの第1動きベクトル
の先端位置に対する変位を第2動きベクトルとして出力
する第2動きベクトル検出回路と、上記第1動きベクト
ルと第2動きベクトルとを加算するベクトル加算手段と
を有し、上記垂直帰線期間に上記フィールドメモリから
出力される代表画素データは上記代表画素データメモリ
に入力されることを特徴とする
【0040】
【作用】この発明に係る手振れ補正装置において、図1
に示す入力画素データaは任意の第(n+1)フィール
ド(nは正の整数)の画素データであり、動きベクトル
検出回路20の残差計算回路21に供給されると共に、
フィールドメモリ41に書き込まれる。
に示す入力画素データaは任意の第(n+1)フィール
ド(nは正の整数)の画素データであり、動きベクトル
検出回路20の残差計算回路21に供給されると共に、
フィールドメモリ41に書き込まれる。
【0041】第(n+1)フィールドのデータ入力期間
(図2のT3、T5等)において、残差計算回路21
は、代表画素データメモリ11から第nフィールドにお
ける代表画素データと、入力する第(n+1)フィール
ドの画素データとから第1捜索点密度に設定された各捜
索点における残差を計算し、中間結果または最終結果を
残差メモリ22に格納する。
(図2のT3、T5等)において、残差計算回路21
は、代表画素データメモリ11から第nフィールドにお
ける代表画素データと、入力する第(n+1)フィール
ドの画素データとから第1捜索点密度に設定された各捜
索点における残差を計算し、中間結果または最終結果を
残差メモリ22に格納する。
【0042】動きベクトル算出回路23は各残差のうち
最小残差を示す捜索点から第1動きベクトルV1をアド
レス制御回路51とベクトル加算器34とに出力する。
アドレス制御回路51は第1動きベクトルV1に相当し
てアドレスシフトを施した読出しアドレスRA1をスイ
ッチSW5を介してフィールドメモリ41に供給する。
最小残差を示す捜索点から第1動きベクトルV1をアド
レス制御回路51とベクトル加算器34とに出力する。
アドレス制御回路51は第1動きベクトルV1に相当し
てアドレスシフトを施した読出しアドレスRA1をスイ
ッチSW5を介してフィールドメモリ41に供給する。
【0043】第(n+1)フィールドのデータ入力期間
直後の垂直帰線期間の前半(図2のT41、T61等)
において、フィールドメモリ41は読出しアドレスRA
1によって第(n+1)フィールドの画素データをスイ
ッチSW6を介して第2動きベクトル検出回路30に供
給する。一方、第2動きベクトル検出回路30には代表
画素データメモリ11から第nフィールドにおける代表
画素データが供給されている。
直後の垂直帰線期間の前半(図2のT41、T61等)
において、フィールドメモリ41は読出しアドレスRA
1によって第(n+1)フィールドの画素データをスイ
ッチSW6を介して第2動きベクトル検出回路30に供
給する。一方、第2動きベクトル検出回路30には代表
画素データメモリ11から第nフィールドにおける代表
画素データが供給されている。
【0044】第2動きベクトル検出回路30は、動きベ
クトル検出回路20と同様、第1動きベクトルV1の先
端近傍を第1捜索点密度より高い第2捜索点密度に設定
された各捜索点について第2残差を計算し、最小の第2
残差を示す捜索点から第2動きベクトルV2を算出し
て、これをベクトル加算器34に出力する。
クトル検出回路20と同様、第1動きベクトルV1の先
端近傍を第1捜索点密度より高い第2捜索点密度に設定
された各捜索点について第2残差を計算し、最小の第2
残差を示す捜索点から第2動きベクトルV2を算出し
て、これをベクトル加算器34に出力する。
【0045】次に、第(n+1)フィールドのデータ入
力期間直後の垂直帰線期間の後半(図2のT42、T6
2等)において、フィールドメモリ41は読出しアドレ
スRA2によって第(n+1)フィールドの画素データ
をスイッチSW6を介して代表画素データメモリ11に
供給する。
力期間直後の垂直帰線期間の後半(図2のT42、T6
2等)において、フィールドメモリ41は読出しアドレ
スRA2によって第(n+1)フィールドの画素データ
をスイッチSW6を介して代表画素データメモリ11に
供給する。
【0046】ベクトル加算器34は第1と第2の動きベ
クトルV1とV2をベクトル加算し、最終動きベクトル
Vfを合成してアドレス制御回路61に出力する。アド
レス制御回路61は第(n+1)フィールドまでの全て
の最終動きベクトルを累加算し、この結果に対応してア
ドレスシフトした最終読出しアドレスRAfをスイッチ
SW5を介してフィールドメモリ41に供給する。
クトルV1とV2をベクトル加算し、最終動きベクトル
Vfを合成してアドレス制御回路61に出力する。アド
レス制御回路61は第(n+1)フィールドまでの全て
の最終動きベクトルを累加算し、この結果に対応してア
ドレスシフトした最終読出しアドレスRAfをスイッチ
SW5を介してフィールドメモリ41に供給する。
【0047】第(n+2)フィールドのデータ入力期間
において、フィールドメモリ41は最終読出しアドレス
RAfにより手振れ補正済みの第(n+1)フィールド
の動画像データをスイッチSW6を介して出力する。
において、フィールドメモリ41は最終読出しアドレス
RAfにより手振れ補正済みの第(n+1)フィールド
の動画像データをスイッチSW6を介して出力する。
【0048】上述のように作用するこの発明に係る手振
れ補正装置によれば、最終動きベクトルを高精度に維持
した状態で代表画素データメモリを2つから1つに低減
できるので、従来装置よりも一層の小型軽量、低コスト
化を図ることができる。
れ補正装置によれば、最終動きベクトルを高精度に維持
した状態で代表画素データメモリを2つから1つに低減
できるので、従来装置よりも一層の小型軽量、低コスト
化を図ることができる。
【0049】
【実施例】続いて、この発明に係る手振れ補正装置の実
施例について、図面を参照して詳細に説明する。
施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0050】図1はこの発明の一実施例を示すブロック
図であり、図7に示した提案装置と同一の部分には同一
の参照符号を付して、その重複する説明は省略する。ま
た、入力画素データaがディジタル画素データで捜索点
の座標値l、m等が小数になる場合、即ち、捜索点が画
素間に位置する場合、周知の補間法によって捜索点に対
応する画素データを近隣の画素データから求めればよい
ので、以下の説明においてディジタルデータかアナログ
データかの区別には言及しない。
図であり、図7に示した提案装置と同一の部分には同一
の参照符号を付して、その重複する説明は省略する。ま
た、入力画素データaがディジタル画素データで捜索点
の座標値l、m等が小数になる場合、即ち、捜索点が画
素間に位置する場合、周知の補間法によって捜索点に対
応する画素データを近隣の画素データから求めればよい
ので、以下の説明においてディジタルデータかアナログ
データかの区別には言及しない。
【0051】図1において図7と異なるところは、代表
画素データメモリ12が削除され、それに伴いスイッチ
SW1、SW2が不要になった点、フィールドメモリ4
1からの読出しデータを代表画素データメモリ11に記
憶するときのメモリ41のアドレスデータを出力するア
ドレス制御回路71を設けた点、およびフィールドメモ
リ41と各ブロックとを所定のタイミングで接続するた
めのスイッチSW5とSW6とを設けた点である。アド
レス制御回路71から出力されるアドレスデータRA2
は、フィールドメモリ41に記憶されている画素データ
の中から代表画素データを選択するためのデータであ
る。
画素データメモリ12が削除され、それに伴いスイッチ
SW1、SW2が不要になった点、フィールドメモリ4
1からの読出しデータを代表画素データメモリ11に記
憶するときのメモリ41のアドレスデータを出力するア
ドレス制御回路71を設けた点、およびフィールドメモ
リ41と各ブロックとを所定のタイミングで接続するた
めのスイッチSW5とSW6とを設けた点である。アド
レス制御回路71から出力されるアドレスデータRA2
は、フィールドメモリ41に記憶されている画素データ
の中から代表画素データを選択するためのデータであ
る。
【0052】図2は図1に示した手振れ補正装置におけ
る代表画素データメモリ11、フィールドメモリ41の
タイミング図であり、図2(a)はタイミング期間、同
図(b)は入力画素データa、同図(c)は代表画素デ
ータメモリ11の書込みデータ(波状曲線部分)および
読出しデータ(直線部分)、同図(d)はフィールドメ
モリ41の書込みデータ(波状曲線部分)および読出し
データ(直線部分)を示す。
る代表画素データメモリ11、フィールドメモリ41の
タイミング図であり、図2(a)はタイミング期間、同
図(b)は入力画素データa、同図(c)は代表画素デ
ータメモリ11の書込みデータ(波状曲線部分)および
読出しデータ(直線部分)、同図(d)はフィールドメ
モリ41の書込みデータ(波状曲線部分)および読出し
データ(直線部分)を示す。
【0053】図中、各データ入力期間T1、T3、T
5、・・・において、第1、第2、第3、・・・フィー
ルドの動画像データAij1、Bij2、Aij3、・
・・が入力され、フィールドメモリ41に記憶される。
5、・・・において、第1、第2、第3、・・・フィー
ルドの動画像データAij1、Bij2、Aij3、・
・・が入力され、フィールドメモリ41に記憶される。
【0054】また、各垂直帰線期間の後半部分T22、
T42、T62、・・・において、アドレス制御回路7
1から出力されるアドレスデータRA2に従ってフィー
ルドメモリ41から読み出された代表画素データP1、
P2、P3、・・・は代表画素データメモリ11に入力
され、記憶される。代表画素データP1、P2、P3、
・・・は第1フィールド画素データAij1、第2フィ
ールド画素データBij2、第3フィールド画素データ
Aij3、・・・に対応する。
T42、T62、・・・において、アドレス制御回路7
1から出力されるアドレスデータRA2に従ってフィー
ルドメモリ41から読み出された代表画素データP1、
P2、P3、・・・は代表画素データメモリ11に入力
され、記憶される。代表画素データP1、P2、P3、
・・・は第1フィールド画素データAij1、第2フィ
ールド画素データBij2、第3フィールド画素データ
Aij3、・・・に対応する。
【0055】さらに、各データ入力期間T3、T5、・
・・および各垂直帰線期間の前半部分T41、T61、
・・・において、代表画素データP1、P2、・・・が
メモリ11から読み出される。
・・および各垂直帰線期間の前半部分T41、T61、
・・・において、代表画素データP1、P2、・・・が
メモリ11から読み出される。
【0056】フィールドメモリ41には各データ入力期
間T1、T3、T5、・・・において第1フィールド画
素データAij1、第2フィールド画素データBij
2、第3フィールド画素データAij3、・・・が入力
され記憶されると共に、フィールドメモリ41から各デ
ータ入力期間T3、T5、T7、・・・において第1フ
ィールド画素データAij1、第2フィールド画素デー
タBij2、第3フィールド画素データAij3、・・
・がアドレス制御回路61からのアドレスデータに応じ
てスイッチSW6の端子6bから信号bとして出力され
る。但し、期間T3に出力される動画像信号Aij1
は、先立つフィールドがないので手振れ補正は零とな
り、Aij1がそのまま出力される。また、期間T1に
は出力すべき1フィールド周期遅れの動画像信号は存在
しないので、ヌルデータまたは無効データが出力され
る。
間T1、T3、T5、・・・において第1フィールド画
素データAij1、第2フィールド画素データBij
2、第3フィールド画素データAij3、・・・が入力
され記憶されると共に、フィールドメモリ41から各デ
ータ入力期間T3、T5、T7、・・・において第1フ
ィールド画素データAij1、第2フィールド画素デー
タBij2、第3フィールド画素データAij3、・・
・がアドレス制御回路61からのアドレスデータに応じ
てスイッチSW6の端子6bから信号bとして出力され
る。但し、期間T3に出力される動画像信号Aij1
は、先立つフィールドがないので手振れ補正は零とな
り、Aij1がそのまま出力される。また、期間T1に
は出力すべき1フィールド周期遅れの動画像信号は存在
しないので、ヌルデータまたは無効データが出力され
る。
【0057】さらに、各垂直帰線期間の前半部分T4
1、T61、・・・においてアドレス制御回路51から
のアドレスデータに応じてフィールドメモリ41から読
み出されたデータが第2動きベクトル検出回路30に入
力される。
1、T61、・・・においてアドレス制御回路51から
のアドレスデータに応じてフィールドメモリ41から読
み出されたデータが第2動きベクトル検出回路30に入
力される。
【0058】次に、図2のタイムチャートを用いて図1
の装置の動作を時系列的に説明する。まず図2(a)の
データ入力期間T1において同図(b)の第1フィール
ド画素データAij1が入力される。データAij1は
第1動きベクトル検出回路20の残差計算回路21に入
力されると共に、同図(d)の期間T1の波状曲線で示
すように、フィールドメモリ41の端子INに入力さ
れ、記憶される。この期間T1においては代表画素デー
タメモリ11には代表画素データが記憶されていないの
で、残差計算回路21における代表画素データと入力画
素データaとの比較は行なわれず、第1動きベクトルは
算出されない。従って、垂直帰線期間T1の前半部分T
21においても代表画素データとフィールドメモリ41
の読出しデータとの比較は行なわれない。
の装置の動作を時系列的に説明する。まず図2(a)の
データ入力期間T1において同図(b)の第1フィール
ド画素データAij1が入力される。データAij1は
第1動きベクトル検出回路20の残差計算回路21に入
力されると共に、同図(d)の期間T1の波状曲線で示
すように、フィールドメモリ41の端子INに入力さ
れ、記憶される。この期間T1においては代表画素デー
タメモリ11には代表画素データが記憶されていないの
で、残差計算回路21における代表画素データと入力画
素データaとの比較は行なわれず、第1動きベクトルは
算出されない。従って、垂直帰線期間T1の前半部分T
21においても代表画素データとフィールドメモリ41
の読出しデータとの比較は行なわれない。
【0059】垂直帰線期間T1の後半部分T22におい
て、スイッチSW5の共通端子5dおよびスイッチSW
6の共通端子6dは端子5cおよび6cに接続され、ア
ドレス制御回路71から出力されるアドレスデータRA
2に応じてフィールドメモリ41の端子OUTから読み
出された画素データは代表画素データP1としてメモリ
11に入力記憶される。
て、スイッチSW5の共通端子5dおよびスイッチSW
6の共通端子6dは端子5cおよび6cに接続され、ア
ドレス制御回路71から出力されるアドレスデータRA
2に応じてフィールドメモリ41の端子OUTから読み
出された画素データは代表画素データP1としてメモリ
11に入力記憶される。
【0060】次に、データ入力期間T3において図2
(b)の第2フィールド画素データBij2が入力され
る。データBij2は第1動きベクトル検出回路20の
残差計算回路21に入力されると共に、図2(d)の期
間T3の波状曲線で示すように、フィールドメモリ41
の端子INに入力され、記憶される。この期間T3にお
いては代表画素データメモリ11には代表画素データP
1が記憶されており、このデータP1と画素データBi
j2とが残差計算回路で比較され、前述したように回路
23で第1動きベクトルV1が算出され、アドレス制御
回路51とベクトル加算器34とに出力される。
(b)の第2フィールド画素データBij2が入力され
る。データBij2は第1動きベクトル検出回路20の
残差計算回路21に入力されると共に、図2(d)の期
間T3の波状曲線で示すように、フィールドメモリ41
の端子INに入力され、記憶される。この期間T3にお
いては代表画素データメモリ11には代表画素データP
1が記憶されており、このデータP1と画素データBi
j2とが残差計算回路で比較され、前述したように回路
23で第1動きベクトルV1が算出され、アドレス制御
回路51とベクトル加算器34とに出力される。
【0061】また、データ入力期間T3においては、ス
イッチSW5の共通端子5dおよびスイッチSW6の共
通端子6dとは端子5bおよび6bと接続され、アドレ
ス制御回路61からのアドレスデータRAfに応じた1
フィールドの画素データbすなわち画素データAij1
を出力する。このとき、第1および第2の動きベクトル
V1およびV2はゼロであり、フィールドメモリ41
は、記憶している1フィールドの画素データAij1を
アドレスシフトすることなく出力する。
イッチSW5の共通端子5dおよびスイッチSW6の共
通端子6dとは端子5bおよび6bと接続され、アドレ
ス制御回路61からのアドレスデータRAfに応じた1
フィールドの画素データbすなわち画素データAij1
を出力する。このとき、第1および第2の動きベクトル
V1およびV2はゼロであり、フィールドメモリ41
は、記憶している1フィールドの画素データAij1を
アドレスシフトすることなく出力する。
【0062】データ入力期間T3直後の垂直帰線期間T
4の前半部分T41では、スイッチSW5の共通端子5
dおよびスイッチSW6の共通端子6dとは端子5aお
よび6aと接続され、期間T3中に算出された第1の動
きベクトルV1に応じてアドレス制御回路51から出力
されるアドレスデータRA1に応じて第2捜索範囲の画
素データがフィールドメモリ41から第2動きベクトル
検出回路30へ出力される。また、期間T41では代表
画素データP1も回路30に入力される。そして、前述
したように第2残差計算回路31で第2捜索範囲の画素
データと代表画素データP1とが比較され、第2動きベ
クトル検出回路33で第2動きベクトルが算出される。
4の前半部分T41では、スイッチSW5の共通端子5
dおよびスイッチSW6の共通端子6dとは端子5aお
よび6aと接続され、期間T3中に算出された第1の動
きベクトルV1に応じてアドレス制御回路51から出力
されるアドレスデータRA1に応じて第2捜索範囲の画
素データがフィールドメモリ41から第2動きベクトル
検出回路30へ出力される。また、期間T41では代表
画素データP1も回路30に入力される。そして、前述
したように第2残差計算回路31で第2捜索範囲の画素
データと代表画素データP1とが比較され、第2動きベ
クトル検出回路33で第2動きベクトルが算出される。
【0063】垂直帰線期間T4の後半部分T42におい
ては、画素データBij2に対応する代表画素データP
2がメモリ11に入力され記憶される。
ては、画素データBij2に対応する代表画素データP
2がメモリ11に入力され記憶される。
【0064】データ入力期間T5以降における動作は同
様である。
様である。
【0065】
【発明の効果】上述のように、この発明では、データ入
力期間に第1の捜索点密度で第1動きベクトルを求め、
垂直帰線期間には第2の捜索点密度で第1動きベクトル
によって限定された狭い範囲内を捜索して第2動きベク
トルを求めると共にフィールドメモリから出力される代
表画素データを代表画素データメモリに記憶するように
したので、手振れに対応した高精度な最終動きベクトル
を1個の代表画素データメモリで得ることができ、高機
能を維持したまま、装置の小型軽量化、低コスト化を図
ることができる。
力期間に第1の捜索点密度で第1動きベクトルを求め、
垂直帰線期間には第2の捜索点密度で第1動きベクトル
によって限定された狭い範囲内を捜索して第2動きベク
トルを求めると共にフィールドメモリから出力される代
表画素データを代表画素データメモリに記憶するように
したので、手振れに対応した高精度な最終動きベクトル
を1個の代表画素データメモリで得ることができ、高機
能を維持したまま、装置の小型軽量化、低コスト化を図
ることができる。
【0066】図3はこの発明の他の実施例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【0067】80は動きベクトル検出回路であり、図1
における動きベクトル検出回路20と第2動きベクトル
検出回路30の双方の機能を時分割で実行するように構
成されている。即ち、残差計算回路81、残差メモリ8
2、動きベクトル算出回路83によって構成される動き
ベクトル検出回路80の動作は、図1について上述した
動きベクトル検出回路20、プラス第2動きベクトル検
出回路30の動作と同様であるので、重複説明は省略す
る。
における動きベクトル検出回路20と第2動きベクトル
検出回路30の双方の機能を時分割で実行するように構
成されている。即ち、残差計算回路81、残差メモリ8
2、動きベクトル算出回路83によって構成される動き
ベクトル検出回路80の動作は、図1について上述した
動きベクトル検出回路20、プラス第2動きベクトル検
出回路30の動作と同様であるので、重複説明は省略す
る。
【0068】このような時分割制御を行なうため、スイ
ッチSW11,SW12,SW13が追加され、図には
垂直帰線期間の前半(図2のT41,T61等)におけ
るスイッチ位置を示す。信号入力期間にはこれらのスイ
ッチSW11,SW12は図示とは反対の位置に切り換
えられる。
ッチSW11,SW12,SW13が追加され、図には
垂直帰線期間の前半(図2のT41,T61等)におけ
るスイッチ位置を示す。信号入力期間にはこれらのスイ
ッチSW11,SW12は図示とは反対の位置に切り換
えられる。
【0069】84は第1動きベクトルV1を垂直帰線期
間中保持するベクトル保持回路であり、時分割制御を行
なうために追加されたものである。
間中保持するベクトル保持回路であり、時分割制御を行
なうために追加されたものである。
【図1】この発明の1実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例における動作を説明するためのタイム
チャートである。
チャートである。
【図3】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】手振れ補正の原理を示す説明図である。
【図5】従来の代表画素データ方式による動きベクトル
検出を示す説明図である。
検出を示す説明図である。
【図6】従来の手振れ補正装置を示すブロック図であ
る。
る。
【図7】提案された手振れ補正装置のブロック図であ
る。
る。
【図8】捜索範囲の説明図である。
【符号の説明】 11 代表画素データメモリ 20、30 動きベクトル検出回路 21、31 残差計算回路 22、32 残差メモリ 23、33 動きベクトル算出回路 34 ベクトル加算器 41 フィールドメモリ 51、61、71 アドレス制御回路 SW5、SW6 スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−14389(JP,A) 特開 平1−233893(JP,A) 特開 平3−38186(JP,A) 特開 平2−79585(JP,A) 特開 平1−269371(JP,A) 特開 平3−85684(JP,A) 特開 昭63−80689(JP,A) 特開 平4−290385(JP,A) 特開 平4−302591(JP,A) 特開 平5−91492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232
Claims (3)
- 【請求項1】 任意の第nフィールド(nは正の整数)
の画素データを代表する代表画素データを格納する代表
画素データメモリと、 第(n+1)フィールドの画素データが入力されるデー
タ入力期間において、第nフィールドの代表画素データ
と対応する第1の対応画素データを第(n+1)フィー
ルド内に第1捜索点密度で捜索して、上記第1の対応画
素データの代表画素データに対する変位を第1動きベク
トルとして出力する第1動きベクトル検出回路と、 データ入力期間に入力される第(n+1)フィールドの
画素データを格納するフィールドメモリと、 データ入力期間直後の垂直帰線期間において、第2の対
応画素データを第1動きベクトルの先端近傍に第1捜索
点密度よりも高い第2捜索点密度で捜索して、上記第2
の対応画素データの第1動きベクトルの先端位置に対す
る変位を第2動きベクトルとして出力する第2動きベク
トル検出回路と、 上記第1動きベクトルと第2動きベクトルとを加算する
ベクトル加算手段とを有し、 上記垂直帰線期間に上記フィールドメモリから出力され
る代表画素データは上記代表画素データメモリに入力さ
れることを特徴とする手振れ補正装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の手振れ補正装置におい
て、 第1および第2動きベクトル検出回路に替わる単一の動
きベクトル検出回路を有し、 単一の動きベクトル検出回路は、信号入力期間には第1
動きベクトルを出力し、垂直帰線期間には最終動きベク
トルを出力するように時分割制御されることを特徴とす
る手振れ補正装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の手振れ補正装置
において、 信号入力期間に出力される第1動きベクトルの個数を複
数としたことを特徴とする手振れ補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04138692A JP3208589B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 手振れ補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04138692A JP3208589B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 手振れ補正装置 |
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JPH05244479A JPH05244479A (ja) | 1993-09-21 |
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1992
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