JP3207088B2 - ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ - Google Patents
ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップInfo
- Publication number
- JP3207088B2 JP3207088B2 JP25086795A JP25086795A JP3207088B2 JP 3207088 B2 JP3207088 B2 JP 3207088B2 JP 25086795 A JP25086795 A JP 25086795A JP 25086795 A JP25086795 A JP 25086795A JP 3207088 B2 JP3207088 B2 JP 3207088B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- exhaust gas
- particulate trap
- filter element
- samples
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 55
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 55
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 43
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 claims description 39
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 23
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 claims description 22
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- 239000011148 porous material Substances 0.000 claims description 9
- 238000011069 regeneration method Methods 0.000 description 23
- 230000008929 regeneration Effects 0.000 description 21
- 241000264877 Hippospongia communis Species 0.000 description 19
- 229910052878 cordierite Inorganic materials 0.000 description 19
- JSKIRARMQDRGJZ-UHFFFAOYSA-N dimagnesium dioxido-bis[(1-oxido-3-oxo-2,4,6,8,9-pentaoxa-1,3-disila-5,7-dialuminabicyclo[3.3.1]nonan-7-yl)oxy]silane Chemical compound [Mg++].[Mg++].[O-][Si]([O-])(O[Al]1O[Al]2O[Si](=O)O[Si]([O-])(O1)O2)O[Al]1O[Al]2O[Si](=O)O[Si]([O-])(O1)O2 JSKIRARMQDRGJZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 19
- 230000033458 reproduction Effects 0.000 description 13
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 12
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 10
- 229910002061 Ni-Cr-Al alloy Inorganic materials 0.000 description 9
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 8
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 7
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 7
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 7
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 6
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 6
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 5
- 238000007667 floating Methods 0.000 description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 5
- 229910002060 Fe-Cr-Al alloy Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 3
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 3
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910018487 Ni—Cr Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000003915 air pollution Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 2
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- DCRGHMJXEBSRQG-UHFFFAOYSA-N 1-[1-(cyclooctylmethyl)-5-(hydroxymethyl)-3,6-dihydro-2H-pyridin-4-yl]-3-ethyl-2-benzimidazolone Chemical compound O=C1N(CC)C2=CC=CC=C2N1C(CC1)=C(CO)CN1CC1CCCCCCC1 DCRGHMJXEBSRQG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 206010058467 Lung neoplasm malignant Diseases 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 238000010790 dilution Methods 0.000 description 1
- 239000012895 dilution Substances 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000011049 filling Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000011068 loading method Methods 0.000 description 1
- 201000005202 lung cancer Diseases 0.000 description 1
- 208000020816 lung neoplasm Diseases 0.000 description 1
- 239000013618 particulate matter Substances 0.000 description 1
- 230000001172 regenerating effect Effects 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
ンの排気ガス中のカーボン等の微粒子(パティキュレー
ト)を捕集・除去するためのパティキュレートトラップ
に関する。また併せて排気ガス中の有害ガス成分を除去
できるパティキュレートトラップに関する。
原因の一つで、排気ガスに含まれる有害成分を除去する
技術は極めて重要である。特にディーゼルエンジン車に
おいては、主にNOxとカーボンを主体とするパティキ
ュレートの除去が重要な課題である。
再循環(EGR)をかけたり、燃料噴射系の改善を行っ
たり、エンジン側での努力も行われているが、抜本的な
決め手がなく、排気通路に排気トラップを設置し、パテ
ィキュレートをトラップによって捕集し、後処理により
除去する提案(特開昭58−51235号公報等)が最
も実用的であると考えられ、検討が続けられている。
れるパティキュレートを捕集するためのパティキュレー
トトラップとしては使用される条件から、次のような性
能を満足する必要がある。
ティキュレートの捕集効率をもっていることが必要であ
る。パティキュレート排出量は、ディーゼルエンジンの
排気量や負荷等により変化するが、ディーゼルエンジン
からの排出量の平均60%以上を捕集できることが必要
であると言われている。また、最近パティキュレートの
中でも粒径2μm以下の浮遊性微粒子が人体肺胞に入り
易く肺ガンの原因になるとの報告もあり、この浮遊性微
粒子を充分に捕集できることも必要となっている。
る。パティキュレートが捕集されるに従って、トラップ
をエンジン排気が通過するときの圧力損失が大きくなっ
て、エンジンに背圧がかかり悪影響をもたらす。このた
め、通常捕集時の圧力損失を30Kpa以下に抑える必
要があるといわれている。したがって、パティキュレー
トトラップは初期圧力損失が小さいことはもちろん、排
気ガスを通過させパティキュレートが捕集されても圧力
損失が上がりにくいことが必要とされる。
パティキュレートトラップはパティキュレート捕集後、
それを燃焼し再生することによって繰り返し使用する必
要がある。再生方法としては電気ヒータや軽油バーナを
利用した再生方法が検討されている。
ガスに曝されるため高い耐食性が要求され、また、パテ
ィキュレートの燃焼再生時に発生するヒートショックの
繰り返しにも耐えることが要求される。
在排気ガス中の有害ガス成分を除去するために、有害ガ
ス除去触媒を担持した触媒コンバータをエンジン排気系
に設置することがある。併せてパティキュレートトラッ
プを設置しようとする場合、エンジン排気系に設置スペ
ースがなかったり、また後処理装置を2種類設置するた
めのコスト増が問題となっている。
メント材料として、コーディエライトセラミックスのウ
ォールフロー式のハニカム状多孔体が最も実用に近いと
考えられてきた。しかしながら、この方式では、パティ
キュレートが局所にたまりやすく、また、コーディエラ
イトセラミックスは熱伝導率が小さいため、再生時にヒ
ートスポットができやすく、フィルタが溶損したり、熱
応力によってクラックを生じたりすることがあり、耐久
性を確保できなかった。なお、最近注目されているセラ
ミックスファイバをキャンドル状にしたセラミックファ
イバートラップも、高温の排気ガス中では強度劣化を起
こしファイバの破壊が生じるため、耐久性の確保が難し
いと言われている。
信頼性の高い金属製トラップが現在注目されている。し
かし、この金属製トラップは、上記要件のうちの再生
との耐久性については満足な結果が得られるものの、
の捕集効率との圧損についての要求を併せて満たす
のが難しい。即ち、高い捕集効率を得るように目孔を小
さくしたフィルタ設計を行うと、パティキュレートがフ
ィルタ表面にばかり捕集されて目づまりを起こし、その
結果、圧損が急激に上昇しフィルタ寿命が短くなる。
ルパティキュレートフィルタ)として開発されてきたコ
ーディエライトセラミックのウォールフロー式ハニカム
状多孔体には下記の問題点がある。 (1) その熱伝導率が小さいため、再生時にフィルタ内が
一様な温度になり難い。その結果、再生時にヒートスポ
ットができやすく、フィルタが溶損したり、熱応力によ
ってクラックを生じたりすることがあり、耐久性が確保
できない。 (2) 孔が断面四角形であるため、再生時のパティキュレ
ート燃焼による熱の放散性が悪く、かつ、角部に熱が集
中し易いためフィルタが破損しやすく、耐久性が確保で
きない。 (3) かかるハニカム状多孔体は断面四角形の孔を多数有
し、その端部孔を排気ガス入出口で交互に栓詰めする構
造である。この栓詰めが流路抵抗となるため初期の圧力
損失が大きい。 (4) 上記の構造では排気ガス入口側の開口面積が小さ
く、パティキュレートが付着して開口部が閉塞され、少
ない捕集量にも関わらず圧力損失が増大することがあ
る。 (5) パティキュレートの中でも粒径2μm以下の浮遊性
微粒子を捕集するためには孔径を小さくしなければなら
ず、この場合圧力損失が大きくなる。 (6) 触媒を担持する場合、ハニカム状多孔体は熱容量が
大きいため昇温スピードが遅く、触媒が働くのに充分な
温度上昇が得られないことがある。
スポットができ難く、クラック等の発生がなく信頼性の
高い金属製トラップが現在注目されている。しかし、金
属製トラップは、耐久性や再生に関する特性は上記要件
を満足するものの、高い捕集効率を得るようにフィルタ
設計を行うと、パティキュレートはフィルタ表面で目づ
まりを起こし、その結果圧力損失が急激に上昇し、フィ
ルタ寿命が短くなる。つまり、従来技術では上記要件
を満足することができない。
するためには、排気ガスが流入できるフィルタエレメン
トの表面積(濾過面積)を大きくすることが必要であ
る。しかし、従来の金属製トラップでフィルタエレメン
トの表面積(濾過面積)を大きくしようとするとパティ
キュレートトラップは非常に大型なものになってしま
う。また、フィルタを側板に精密溶接すれば、フィルタ
間の隙間を縮めてスペースの利用効率を高めることがで
き、ある程度の小型化が図れるが、この方法は量産性に
優れず、コストも嵩む。
とでコーディエライトセラミックのウォールフロー式ハ
ニカム状多孔体の問題を解決すると共に、小型でフィル
タエレメント表面積が大きいトラップ構造をとることに
より従来の金属製トラップの問題点も解決するものであ
る。またフィルタ材料表面にアルミナウィスカーを生成
させることにより浮遊性微粒子の捕集を可能にし、金属
製トラップに触媒を担持させることによりパティキュレ
ートトラップと触媒コンバータの一体化も実現する。
め、本発明においては、平板フィルタを平行に多数配列
し、排気ガスを導入する平板フィルタ間の隙間を排気ガ
スの入口側と出口側で交互に行き止まりにした構造のフ
ィルタエレメント又は断面相似形の異径筒状フィルタを
複数個同心配置し、排気ガスを導入する各筒状フィルタ
間の隙間と最少径フィルタの一端を排気ガスの入口側と
出口側で交互に行き止まりにした構造のフィルタエレメ
ントのどちらかを排気系の途中に設置される容器内に装
着してディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ
となす構成を採用したのである。
て、次の(1) 或いは(2) のフィルタエレメントを採用す
るディーゼルエンジン用パティキュレートトラップも発
明した。
とし、このフィルタ材で作られる金属製のテーパ筒状フ
ィルタを複数個、テーパの向きが交互に逆になる状態に
して同心配置し、小径側端部が行き止まりになっている
中心の筒状フィルタを除く各フィルタの小径側端部をひ
とつ内側の筒状フィルタの大径側端部に各々接続して各
筒状フィルタ間の隙間を排気ガスの入口側と出口側で交
互に行き止まりにした構造のフィルタエレメント。
とする平板帯状フィルタをくの字或いはコの字に交互に
逆向きに折り曲げ、その曲げ加工で各平板状フィルタ間
の隙間を排気ガスの入口側と出口側で交互に行き止まり
にした構造のフィルタエレメント。
成する筒状フィルタは、断面円形のもの、断面多角形の
もののどちらでもよい。
するフィルタは、耐熱性金属で作られた連続空孔を有す
る金属繊維の不織布を採用したものが望ましい。また、
平板フィルタ間、又は筒状フィルタ間に存在させる排気
ガス導入用の隙間は、パティキュレートトラップを充分
に小型化するために、フィルタ厚み方向の寸法を10mm
以下にすることが望ましい。
ルタエレメントは、シート状のフィルタをコ字状に交互
に逆向きに曲げて平行配列の平板フィルタと平板フィル
タ間隙間の片側を行き止まりにする壁とを作り出し、平
板フィルタ間の隙間の両側部をライナを挿入して封止し
たものが特に望ましい。
類のフィルタ材を孔径の大きいものほど排気ガス流入側
にあるように組合わせた材料でフィルタエレメントを構
成することも、圧力損失をより小さくする上で有効なこ
とである。
フィルタ部の耐熱性金属骨格表面にアルミナウィスカー
を生成させることは、浮遊性微粒子を捕集させるために
有効である。
も、フィルタ材に触媒を担持することによってパティキ
ュレートトラップと触媒コンバータを一体化させること
ができる。触媒は、フィルタ材である耐熱性金属繊維の
不織布の片面又は両面に担持させる方法、或いは前記不
織布の片面又は両面に連続孔を有する耐熱性金属骨格か
ら成る3次元網状構造多孔体を設置してこの多孔体に担
持させる方法がある。
ィルタを平行配列にするか又は筒状フィルタを同心配置
にしてフィルタエレメントを構成しているので、平板フ
ィルタ間、或いは筒状フィルタ間の隙間を小さくすれば
設置スペースを広げずに平板フィルタや筒状フィルタの
総数を増加させることができ、非常に小型でありながら
フィルタエレメントの表面積を大きく確保し得る。従っ
て、高い捕集効率を得るように目孔を小さくしても表面
積の増加による単位面積当りの捕集量の減少により目詰
まりを少なくして差圧寿命を延ばすことができる。そし
て本発明のディーゼルパティキュレートトラップ構造
は、フィルタ材料に金属繊維の不織布を用いているため
熱伝導性が良く、それにより、再生時にフィルタ内が一
様な温度になるため再生時にヒートスポットができ難
く、フィルタが溶損したり、熱応力によってクラックを
生じたりすることがない。
フィルタエレメントを用いたものは、再生時熱放散の均
等性が高まり、耐久性がより一層向上する。
個、テーパの向きが交互に逆になる状態にして同心配置
した構造や、平板帯状フィルタをくの字に交互に逆向き
に折り曲げた構造では、フィルタエレメントの端部にお
いてフィルタ材を鋭角に折り返した構造になっているた
め、排気流と直角方向(パティキュレートトラップ直径
方向)の設置スペースを大きくせずにフィルタ表面積を
大きく確保できるほか、排気ガスが流入するフィルタ間
の開口部面積も付着パティキュレートによって開口部が
閉塞されることの無い大きさにすることができ、これに
より、初期圧力損失を大幅に低減でき、少ないパティキ
ュレート捕集量で開口部が閉塞されて圧力損失が急激に
増大すると云う不具合も防止できる。
スの流入側から流出側に向けて徐々に小さくしたもの
は、フィルタの厚み方向の全域でパティキュレートが平
均的に捕集されるため、圧力損失の上昇度合が小さく、
差圧寿命がより一層延長される。
0mm以下が好ましいとしたのは、限られたスペース内で
フィルタ表面積をより大きく確保するためには隙間寸法
は小さいほどよく、トラップの小型化の効率が高まるか
らである。
メントは、例えば、シート状のフィルタをコ字状に交互
に逆向きに曲げ、その後、平板フィルタ間の両側部をラ
イナで封止すれば完成するので量産性に優れ、安価に製
造できる。また、独立した平板フィルタを複数枚平行に
配列し、各平板フィルタ間の隙間の一端側と他端側にラ
イナを交互に挿入してその部分を封止した後、両側部を
ライナで封止するものも量産性に優れ、安価に製造する
ことが可能である。
ントも、実施例で述べるような方法で比較的簡単に安価
に量産することができる。
を作る場合、フィルタ材の両側を側板に精密溶接する手
法が考えられるが、小ピッチ配列のフィルタ材を全て溶
接していくこの方法は、技術的困難が伴い、実現性が定
かでない。また、実現可能であってもコストが極端に高
くなる。これに対し、本発明のトラップに用いるフィル
タエレメントは、精密溶接を必要としないため低コスト
での製造が可能である。
ィルタ材の骨格表面にアルミナウィスカーを生成させる
ことにより、金属繊維間のフィルタ孔をより小さくする
ことができる。その結果、パティキュレートの中でも粒
径2μm以下の浮遊性微粒子を捕集することが可能にな
る。
ルタ材の片面もしくは両面、或いは、そのフィルタ材の
片面又は両面に耐熱性金属骨格から成る3次元網状構造
多孔体を設け、通気性のあるこの多孔体に触媒を担持す
ることにより、パティキュレートトラップと触媒コンバ
ータの一体化が実現できる。そして触媒担持体が充填率
の低い金属であるため熱容量が小さく、その結果排気ガ
スによる触媒の昇温スピードが速くなり、触媒が作用す
るのに充分な温度を得ることが容易となる。
を生成させた後触媒を担持させると触媒の担持面積を増
大させるのにも役立つ。
トトラップに用いるフィルタエレメントの一例を示す。
このフィルタエレメント1は、耐熱性金属で作られた異
径テーパ円筒状フィルタ2、3、4、5、6、7をテー
パの向きが交互に逆になるように同心配置してそれ等を
一体化してある。中心の筒状フィルタ2は、小径端側が
行き止まりになっている。ここではフィルタ2を円錐形
にすることによってその行き止まりを実現しているが、
円板のフィルタで小径端側を行き止まりにする構造にし
てもよい。
径端を接続し、次にフィルタ3の大径端にフィルタ4の
小径端を接続し、同様の作業を繰り返して各フィルタ間
の隙間Gi 、Go を排気ガスの入口側と出口側で交互に
行き止まりにしてフィルタ2〜7が一体化されたフィル
タエレメント1に仕上げている。
用の鍔8が付けられているが、これは必要に応じて設け
ればよい。
にした例示の構造のものがスペース効率面及び再生時の
均等熱放散の面で最も望ましいが、テーパ角筒を組み合
わせた構造にすることも制限されない。このフィルタエ
レメント1は、テーパ角筒の組み合わせ物とする場合に
も、排気ガス出入口の各筒状フィルタ間隙間寸法g(図
1b参照)は10mm以下に制限することが望ましい。
メントの一例である。このフィルタエレメント11は、
耐熱性金属で作られた一連の平板帯状フィルタをくの字
(コの字型でもよい)型に交互に逆向きに折り曲げて各
平板状フィルタ12間の隙間を排気ガスの入口側と出口
側で交互に行き止まりにしている。また、各平板状フィ
ルタ12の両側部に耐熱金属板で作成した目止め13を
溶接するなどして設置している。
プに用いる第3の形態のフィルタエレメントの製造方法
を示している。
のフィルタ22をつづら折れの状態、即ち、コ字状に交
互に逆向きに折り曲げて平行配列の平板フィルタ22a
と平板フィルタ間の隙間の片端を交互に行き止まりにす
る壁22bを作り出す。次に、同図(b)に示すよう
に、各平板フィルタの側部に平板フィルタ間の隙間を埋
めるライナ23を挿入する。そして、同図(c)に示す
様に、平板フィルタ22aとライナ23をボルト24で
締め付けて固定する。固定は勿論、溶接で行ってもよ
く、このとき同図(d)に示すように補強用の側板25
を併せて止着することもできる。
は、図4に示すように、独立した平板フィルタ22aを
同図(a)に示すように複数枚平行に配列し、次に、同
図(b)に示すように、各平板フィルタ間の隙間の一端
側と他端側にライナ26を交互に挿入して溶接し、さら
にライナ26の挿入前又は挿入後に隙間の両側にライナ
23を入れて、このライナ23を溶接、ボルト止め等で
固定する(その後図3で述べたような補強用側板25を
取付けることも可能)方法でも製造できる。
のフィルタエレメントの製造方法である。このフィルタ
エレメント31は、フィルタ材で同図(a)に示すよう
に径の異なる筒体32a〜32n(nは組合せ個数)を
作る。この筒体は、図は円筒形のものを示したが、断面
が相似形であれば角筒でもよい。次に、最小径の筒体3
2aを同図(b)に示すように2番目に小さい筒体32
bの内部に挿入する。そして、32aの一端側の開口に
端板33を溶接し、さらに、他端側で32aと32bの
間に環状のライナ34を挟んで溶接する。その後、これ
を3番目に径の小さい筒体32cに挿入し、一端側で3
2bとの間の隙間を環状ライナ34で塞ぐ。この作業を
順次繰り返していくと目的のフィルタエレメント31が
完成する。
もよい。また、ライナを挿入する代わりに各筒体の端部
に曲げ加工したフランジを付け、このフランジを介して
内、外の筒体を連結し、同時にフランジで筒体間の隙間
の片端を行き止まりにする構造にしてもよい。
32nは、先に述べたような材料、即ち、金属繊維の不
織布、更には、この材料の孔径に差をつけたものを孔径
の大きいものほど排気ガス流入側にあるように少なくと
も2層重ねて組み合わせた材料で作られる。
ように、その繊維の骨格FBに、骨格よりも微細なアル
ミナウィスカー9を多数付加することにより、小さな孔
を多数設けることも考えられる。
32a〜32nの拡大図である。フィルタ2〜7、1
2、22及び32a〜32nには、上記のフィルタ材料
で作られたパティキュレートを捕集する層301に加え
て触媒を担持する為の層(図では一例として、302と
303で示す。)を複数層設けた材料を使用することも
考えられる。
図2のフィルタエレメント11を用いた本発明のパティ
キュレートトラップの一例である。このパティキュレー
トトラップ100は、ディーゼルエンジンの排気系の途
中に挿入される金属製の容器101内に前述のフィルタ
エレメント1又は11を装着して構成されている。図の
矢印は排気ガスの流れを示しているが、容器101の取
付方向を逆にして排気ガスを図の矢印とは逆向きに通す
ことも考えられる。
のもう一つの例(断面図)である。このトラップ200
は、上述した如き方法で作った図3のフィルタエレメン
ト21又は図5のフィルタエレメント31を、排気系の
途中に挿入される容器201内に装着して構成されてい
る。図の矢印は排気ガスの流れを示しているが、容器2
01の取り付け方向を逆にして排気ガスを図の矢印とは
逆向きに通すことも考えられる。
を示す。この装置はパティキュレートトラップに空気を
流し、その空気流量と圧力損失の関係を調べるものであ
る。
時の圧力損失、耐久性、NOの浄化率及びSOFの浄化
率の評価を行う実験装置示す。この装置は、3400c
c、4気筒の直噴射式のディーゼルエンジン車、シャシ
ダイナモメータ及びダイリューショントンネルからなっ
ている。
図2のフィルタエレメント1、11をそれぞれ用いたパ
ティキュレートトラップ100を組み込んだ。フィルタ
エレメント1及び11は、表1に示す試料Aと試料Bで
ある。その試料A、Bは、共に排気ガスの流入できる表
面積が1.2m2 であり、内容積2.5リットルのケー
スに収納されている。これ等の試料は、それぞれ図1
(b)、図2(b)の断面図に示すように、排気ガスが
1つおきに生じた隙間Giから導入され、フィルタの壁
を通過してGi間の隙間Goに流れた後、外部に向かう
ようになっている。
−Cr−Al合金とNi−Cr−Al合金を例に挙げた
が、これはあくまでも一例に過ぎない。
あると言われているハニカム構造のディーゼルエンジン
用パティキュレートトラップ(材質コーディエライト、
日本ガイシ製、DHC−221)を試料Qとしてこれに
ついても実験を行った。本トラップは容積が2.5リッ
トルのものを使用し、試料A、Bと条件を揃えている。
を行った。実験結果を図12〜14に示す。捕集性能と
して捕集PM(パティキュレート)量に対する圧力損
失、捕集効率の変化を示している。この結果から本発明
品の試料A、Bは初期圧力損失が低く、ハニカム構造の
ディーゼルパティキュレートトラップより優れているこ
とがわかる。また、捕集性能に関しては同等であり、充
分な性能を保有していると言える。
久性について評価試験を行った。ディーゼルエンジンよ
り排出される微粒子(パティキュレート)を15g捕集
させ、ディーゼルエンジンをアイドリンク状態にし、さ
らに、ディーゼルパティキュレートトラップ全面に設置
した電気ヒータにより600℃のガスがディーゼルパテ
ィキュレートトラップに導入されるようにして再生を行
った。試料A、B及びQについてこの再生を5回ずつ行
い、その後、試料の破壊状態を調査した。結果を表2に
示す。
いては破壊が起こらなかったが、試料Qにはクラックが
生じた。
発明による試料A、Bはコーディエライトハニカムとほ
ぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、一方で
初期圧力損失は低く、かつ燃焼再生に対しても高い信頼
性を示し、ディーゼルパティキュレートトラップとして
非常に優れている。
2のフィルタエレメント1、11をそれぞれ用いたパテ
ィキュレートトラップ100を組み込んだ。フィルタエ
レメント1及び11は、表3に示す試料C、試料D及び
試料Eである。その試料C、D及びEは、共に排気ガス
の流入できる表面積が1.2m2 であり、内容積2.5
リットルのケースに収納されている。これ等の試料は、
NOx触媒を担持している層(図7の302)、パティ
キュレートを捕集する層(図7の301)及びNOx触
媒を担持している層(図7の303)の3層で構成され
ており、それぞれ図1(b)、図2(b)の断面図に示
すように、排気ガスが1つおきに生じた隙間Giから導
入され、フィルタ内のそれぞれの層を全て介して通過し
てGi間の隙間Goに流れた後、外部に向かうようにな
っている。NOx触媒層は、住友電気工業(株)製Ni
基3次元網状構造多孔体(商品名:セルメット♯7)を
Ni−Cr−Al化したものの骨格に触媒担持用のγ−
アルミナを金属不織布1リットル当たり100gコート
し、その後触媒としてCuを1リットル当たり1.0g
の量で均一に担持させて作製した。
布はFe−Cr−Al合金とNi−Cr−Al合金を例
に挙げたが、これはあくまでも一例にすぎない。
じ試料Qについても実験を行った。本トラップの容積は
2.5リットルとし、試料C、D及びEと条件を揃えて
いる。
する評価を行った。実験結果を図15〜図17に示す。
捕集性能として捕集PM量に対する圧力損失、捕集効率
の変化を示している。この結果から本発明品の試料C、
D及びEは初期圧力損失が低く、ハニカム構造のディー
ゼルパティキュレートトラップより優れていることがわ
かる。また、捕集性能に関しては同等であり、充分な性
能を有していると言える。
ィルタエレメントの耐久性について評価試験を行った。
試験条件及び再生回数は実施例1と同じとし、その後、
試料の破壊状態を調査した。結果を表4に示す。
びEは破壊が起こらなかったが、試料Qにはクラックが
発生した。
の浄化率の評価を行った。還元剤としてC2 H4 を排気
ガス中に導入した。排気ガス条件を表5に示す。
た後、2分間のNO濃度を測定した。その平均値を表6
に示す。
はNO濃度が半減している。
明による試料C、D及びEはコーディエライトハニカム
とほぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、一
方で初期圧力損失は低く、かつ燃焼再生時に対しても高
い信頼性を示し、ディーゼルパティキュレートトラップ
として非常に優れている。さらに、それに加えて、NO
を低減する機能も有しているため、触媒コンバータを他
に設ける必要がなく、ディーゼル排気ガス後処理装置の
トータル面での省スペース化、低コスト化が実現でき
る。
2のフィルタエレメント1、11をそれぞれ用いたパテ
ィキュレートトラップ100を組み込んだ。フィルタエ
レメント1及び11は、表7に示す試料F、試料G及び
試料Hである。その試料F、G及びHは、共に排気ガス
の流入できる表面積が1.2m2 であり、内容積2.5
リットルのケースに収納されている。これ等の試料は、
パティキュレートを捕集する層(図7の301)及びS
OF触媒を担持している層(図7の303)の2層で構
成されており、それぞれ図1(b)、図2(b)の断面
図に示すように、排気ガスが1つおきに生じた隙間Gi
から導入され、フィルタ内のそれぞれの層を全て通過し
てGi間の隙間Goに流れた後、外部に向かうようにな
っている。SOF触媒層は、金属繊維の不織布或は住友
電気工業(株)製Ni基3次元網状構造多孔体(商品
面:セルメット♯7)をNi−Cr−Al化したものの
骨格に触媒担持層としてγ−アルミナを金属不織布1リ
ットル当たり150gコートし、その後触媒としてPt
を1リットル当たり1.5gを均一に担持させて作製し
た。
体はFe−Cr−Al合金とNi−Cr−Al合金を例
に挙げたが、これはあくまでも一例にすぎない。
トハニカムの試料Qについても実験を行った。本トラッ
プの容積は2.5リットルのものを使用し、試料F、G
及びHと条件を揃えている。
価結果を図18〜20に示す。評価は実施例1、2と同
様、捕集PM量に対する圧力損失、捕集効率の変化を調
べて行った。この結果から本発明品の試料F、G及びH
は初期圧力損失が低く、ハニカム構造のディーゼルパテ
ィキュレートトラップより優れていることがわかる。ま
た、捕集性能に関しては同等であり、充分な性能を有し
ている。
久性について評価した。試験条件及び再生回数は実施例
1と同じとし、5回再生後の試料の破壊状態を調査し
た。結果を表8に示す。
Hは破壊が起こらなかったが、試料Qはクラックが発生
した。
の浄化率の評価を行った。排気ガス温度が250°Cお
よび350°Cでの評価結果を表9に示す。
試料F、G及びHではSOF濃度を40%或は50%低
減することができた。
発明による試料F、G及びHはコーディエライトハニカ
ムとほぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、
一方で初期圧力損失は低く、かつ燃焼再生に対しても高
い信頼性を示し、ディーゼルパティキュレートトラップ
として非常に優れいてる。さらに、それに加えて、SO
Fを低減する機能も有しているため、触媒コンバータを
別に設ける必要がなく、ディーゼル排気ガス後処理装置
のトータル面での省スペース化、低コスト化が実現でき
る。
法でそれぞれ製造したフィルタエレメント21、31で
ある。ここでは、図21のエレメント21を試料J、図
22のエレメント31を試料Iとしている。試料I、J
とも、フィルタ材として住友電気工業(株)製のNi基
3次元網状構造多孔体(商品名:セルメット)を用い、
試料Iは、Ni−Cr化、試料JはNi−Cr−Al化
を行っている。
面積が1.2m2 であり、内容積2.5リットルの容器
に収納されている。これ等の試料はいずれも図21、図
22の(b)の断面図に示すように、排気ガスが1つお
きに生じた隙間Giから導入され、フィルタの壁を通過
してGi間の隙間Goに流れた後外部に向かうようにな
っている。止まり壁をフィルタ材で構成したものは、当
然に一部の排気ガスは止まり壁の部分でも濾過される。
ぞれ、Ni−Cr、Ni−Cr−Al合金を例に挙げた
が、これはあくまでも一例に過ぎない。
前述の試料Q(その容積は試料I、Jと同じ2.5リッ
トル)を用いた。
する実験結果を図23、24に示す。堆積PM量に対す
る圧力損失、捕集効率の変化を示すこの図23、24か
ら明らかなように、本発明のトラップに用いた試料I、
Jのフィルタエレメントは、捕集面ではコーディエライ
トハニカムとほぼ同等の性能を示している。
図11の実験装置によって試料I、試料J及び試料Qを
それぞれに10gのパティキュレートを捕集させ、排気
ガス温度を上昇させることにより、パティキュレートを
燃焼させる実験を5回行い、その後各試料の状態を観察
した。結果を表10に示す。この結果からわかるよう
に、試料I、Jは再生耐久性がコーディエライトに比べ
て高い。
明による試料I、Jはコーディエライトハニカムとほぼ
同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、燃焼再生
に対しても高い信頼性を示し、ディーゼルパティキュレ
ートトラップとして非常に優れている。
22のフィルタエレメント21及び31をそれぞれ用い
たパティキュレートトラップ200を組み込んだ。フィ
ルタエレメントは、表11に示す試料K、試料L及び試
料Mである。
流入できる表面積が1.2m2 であり、内容積2.5リ
ットルの容器に収納されている。これ等の試料は、NO
x触媒を担持している層(図7の302)、パティキュ
レートを捕集する層(図7の301)及びNOx触媒を
担持している層(図7の303)の3層で構成されてお
り、それぞれ図21(b)、図22(b)の断面図に示
すように、排気ガスが1つおきに生じた隙間Giから導
入され、フィルタの壁を通過してGi間の隙間Goに流
れた後外部に向かうようになっている。止まり壁をフィ
ルタ材で構成したものは、当然に一部の排気ガスは止ま
り壁の部分でも濾過される。NOx触媒層は、金属繊維
の不織布、或いは住友電気工業(株)製Ni基3次元網
状構造多孔体(商品名:セルメット)をNi−Cr−A
l化したものの骨格に触媒担持のためのγ−アルミナを
金属不織布1リットル当り100gコートし、その後触
媒としてCuを1リットル当り1.0gを均一に担持さ
せて作製した。
は、それぞれ、Ni−Cr−Al、Fe−Cr−Al合
金を例に挙げたが、これはあくまでも一例に過ぎない。
カムの試料Q(容積は試料K、L、Mと同じ2.5リッ
トル)を用いた。
する実験結果を図25〜27に示す。捕集PM量に対す
る圧力損失、捕集効率の変化を示すこの図25〜27か
ら本発明品の試料K、L及びMは初期圧力損失が低く、
ハニカム構造のディーゼルパティキュレートトラップよ
り優れていることがわかる。また、捕集性能に関しては
同等であり、充分な性能を有している。
の実験装置によって試料K、試料L、試料M及び試料Q
を、それぞれについて10gのパティキュレートを捕集
させ、排気ガス温度を上昇させることによりパティキュ
レートを燃焼させる実験を5回行い、その後各試料の状
態を観察した。結果を表12に示す。この結果からわか
るように、試料K、L及びMは再生耐久性がコーディエ
ライトに比べて高い。
の浄化率の評価を行った。還元剤としてC2 H4 を排気
ガス中に導入した。排気ガス条件を表13に示す。
2分間のNO濃度を測定した。その平均値を表14に示
す。
りNO濃度が半減した。
発明による試料K、L及びMはコーディエライトハニカ
ムとほぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、
一方で初期圧力損失は低く、かつ燃焼再生時に対しても
高い信頼性を示し、ディーゼルパティキュレートトラッ
プとして非常に優れている。さらに、それに加えて、N
Oを低減する機能も有しているため、触媒コンバータを
別に設ける必要がなく、ディーゼル排気ガス後処理装置
のトータル面での省スペース化、低コスト化が実現でき
る。
22のフィルタエレメント21及び31をそれぞれ用い
たパティキュレートトラップ200を組み込んだ。フィ
ルタエレメント21、31は、表15に示す試料N、試
料O及び試料Pである。
流入できる表面積が1.2m2 であり、内容積2.5リ
ットルの容器に収納されている。これ等の試料は、パテ
ィキュレートを捕集する層(図7の301)及びSOF
触媒を担持している層(図7の303)の2層で構成さ
れており、それぞれ図21(b)、図22(b)の断面
図に示すように、排気ガスが1つおきに生じた隙間Gi
から導入され、フィルタの壁を通過してGi間の隙間G
oに流れた後外部に向かうようになっている。
当然に一部の排気ガスは止まり壁の部分でも濾過され
る。SOF触媒層は、住友電気工業(株)製Ni基3次
元網状構造多孔体(商品名:セルメット)をNi−Cr
−AL化したものの骨格に触媒担持のためのγ−アルミ
ナを多孔体1リットル当り100gコートし、その後触
媒としてPtを1リットル当り1.0gを均一に担持さ
せて作成した。
は、それぞれNi−Cr−Al、Fe−Cr−Al合金
を挙げたが、これはあくまで一例に過ぎない。
(2.5リットル)のコーディエライトハニカムの試料
Qを用いた。
験結果を図28〜30に示す。捕集PM量に対する圧力
損失、捕集効率の変化を示すこれ等の図から本発明品の
試料N、O及びPは初期圧力損失が低く、ハニカム構造
のディーゼルパティキュレートトラップより優れいてい
ることがわかる。また、捕集性能に関しては同等であ
り、充分な性能を有していることもわかる。
1の実験装置によって試料N、試料O、試料P及び試料
Qを、それぞれについて10gのパティキュレートを捕
集させ、排気ガス温度を上昇させることによりパティキ
ュレートを燃焼させる実験を5回行い、その後各試料の
状態を観察した。結果を表16に示す。この結果から分
かるように、試料N、O及びPは再生耐久性がコーディ
エライトに比べて高い。
の浄化率の評価を行った。排気ガス温度が250°Cお
よび350°Cでの評価結果を表17に示す。
或は50%低減するこができた。
発明による試料N、O及びPはコーディエライトハニカ
ムとほぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、
一方で初期圧力損失は低く、かつ燃焼再生時に対しても
高い信頼性を示し、ディーゼルパティキュレートトラッ
プとして非常に優れている。さらに、それに加えて、S
OFを低減する機能も有しているため、触媒コンバータ
を他に設ける必要がなく、ディーゼル排気ガス後処理装
置のトータル面での省スペース化、低コスト化が実現で
きる。
ュレートトラップは、小型でありながら、フィルタの表
面積を充分に確保できるようにして高い捕集効率を得な
がら圧力損失の上昇を低く押さえ、さらに、再生と耐久
性については金属製トラップの特徴を充分に生かすよう
にしたので、ディーゼルエンジン用パティキュレートト
ラップとして不足の無い性能を発揮し、パティキュレー
トに起因する大気汚染の防止に役立つ。
材の骨格表面にアルミナウィスカーを生成させたもの
は、フィルタの目孔がより小さくなり、粒径2μm以下
の浮遊性微粒子の捕集が可能となる。
タ材の片面又は両面に金属製3次元網状構造多孔体を設
けてその多孔体に触媒を担持させたものは触媒コンバー
タを別に設ける必要がなくなるので、排気ガス後処理装
置の簡素化、低コスト化も図れる。また、フィルタ骨格
部の熱容量が小さいため、触媒の働きも確実になり、環
境浄化に関してより優れた効果を期待できる。
一例の概要を示す斜視図 (b):同上のフィルタエレメントの断面図
を示す斜視図 (b):同上のフィルタエレメントの断面図
示す図
順を示す図
示す図
た状態の模式図
す断面図
示す断面図
図
失の変化を示す図表
率の変化を示す図表
表
力損失の変化を示す図表
集効率の変化を示す図表
表
力損失の変化を示す図表
集効率の変化を示す図表
斜視図 (b):同上のフィルタエレメントの断面図
斜視図 (b):同上のフィルタエレメントの断面図
失の変化を示す図表
率の変化を示す図表
表
力損失の変化を示す図表
集効率の変化を示す図表
表
力損失の変化を示す図表
集効率の変化を示す図表
Claims (11)
- 【請求項1】 金属繊維の不織布で作られる独立した平
板のフィルタを複数個平行配置にし、各平板フィルタ間
の隙間にライナを挿入してこの隙間を排気ガスの入口側
と出口側で交互に行き止まりにし、さらに、前記隙間の
両側部もライナを挿入して封止した構造のフィルタエレ
メントを、排気系の途中に設置して構成されるディーゼ
ルエンジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項2】 金属繊維の不織布で作られる断面相似形
の異径筒状フィルタを複数個同心配置し、排気ガスを導
入する各筒状フィルタ間の隙間と最小径フィルタの一端
を排気ガスの入口側と出口側で交互に行き止まりにした
構造のフィルタエレメントを、排気系の途中に設置して
構成されるディーゼルエンジン用パティキュレートトラ
ップ。 - 【請求項3】 フィルタエレメントを構成するフィルタ
材の片面もしくは両面に触媒を担持させた請求項1又は
2に記載のディーゼルエンジン用パティキュレートトラ
ップ。 - 【請求項4】 フィルタエレメントを構成するフィルタ
材の片面もしくは両面に、連続孔を有する耐熱性金属骨
格から成る3次元網状構造多孔体を設置し、この3次元
網状構造多孔体に触媒を担持させた請求項1又は2に記
載のディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項5】 金属繊維の不織布で作られる平板フィル
タを平行に配列し、排気ガスを導入する平板フィルタ間
の隙間を排気ガスの入口側と出口側で交互に行き止まり
にした構造のフィルタエレメントを、排気系の途中に設
置し、そのフィルタエレメントを構成するフィルタ材の
片面もしくは両面に、連続孔を有する耐熱性金属骨格か
ら成る3次元網状構造多孔体を設置し、この3次元網状
構造多孔体に触媒を担持させて構成されるディーゼルエ
ンジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項6】 前記フィルタエレメントが、シート状の
フィルタをコの字状に交互に逆向きに折り曲げて平行配
列の平板フィルタと平板フィルタ間隙間の片端を行き止
まりにする壁とを作り出し、さらに、前記隙間の両側部
をライナを挿入して封止したものである請求項5記載の
ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項7】 耐熱性金属繊維の不織布をフィルタ材と
し、このフィルタ材で作られる金属製のテーパ筒状フィ
ルタを複数個、テーパの向きが交互に逆になる状態にし
て同心配置し、小径側端部が行き止まりになっている中
心の筒状フィルタを除く各フィルタの小径側端部をひと
つ内側の筒状フィルタの大径側端部に各々接続して各筒
状フィルタ間の隙間を排気ガスの入口側と出口側で交互
に行き止まりにした構造のフィルタエレメントを、排気
系の途中に設置し、そのフィルタエレメントを構成する
フィルタ材の片面もしくは両面に、連続孔を有する耐熱
性金属骨格から成る3次元網状構造多孔体を設置し、こ
の3次元網状構造多孔体に触媒を担持させて構成される
ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項8】 耐熱性金属繊維の不織布をフィルタ材と
する平板帯状フィルタをくの字型に交互に逆向きに折り
曲げ、その曲げ加工で各平板状フィルタ間の隙間を排気
ガスの入口側と出口側で交互に行き止まりにした構造の
フィルタエレメントを、排気系の途中に設置し、そのフ
ィルタエレメントを構成するフィルタ材の片面もしくは
両面に、連続孔を有する耐熱性金属骨格から成る3次元
網状構造多孔体を設置し、この3次元網状構造多孔体に
触媒を担持させて構成されるディーゼルエンジン用パテ
ィキュレートトラップ。 - 【請求項9】 各フィルタ間の排気ガス出入口部の隙間
寸法を10mm以下にした請求項1〜8のいずれかに記載
のディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項10】 孔径に差のある少なくとも2種類のフ
ィルタ材を孔径の大きいものほど排気ガス流入側にある
ように組み合わせた材料で前記フィルタエレメントを構
成した請求項1〜9のいずれかに記載のディーゼルエン
ジン用パティキュレートトラップ。 - 【請求項11】 フィルタエレメントを構成するフィル
タ材の骨格表面にアルミナウィスカーを生成させた請求
項1〜10のいずれかに記載のディーゼルエンジン用パ
ティキュレートトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25086795A JP3207088B2 (ja) | 1994-10-13 | 1995-09-28 | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24781794 | 1994-10-13 | ||
JP6-247817 | 1995-01-13 | ||
JP416695 | 1995-01-13 | ||
JP7-4166 | 1995-01-13 | ||
JP25086795A JP3207088B2 (ja) | 1994-10-13 | 1995-09-28 | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243333A JPH08243333A (ja) | 1996-09-24 |
JP3207088B2 true JP3207088B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=27276151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25086795A Expired - Fee Related JP3207088B2 (ja) | 1994-10-13 | 1995-09-28 | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207088B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10017839A1 (de) * | 2000-01-17 | 2001-08-16 | Emitec Emissionstechnologie | Katalysator-Trägerkörper mit einer Dehnungen erlaubenden Manschette mit Mikrostrukturen |
JP3445775B2 (ja) | 2000-02-22 | 2003-09-08 | トヨタ自動車株式会社 | パティキュレート・フィルタ |
KR100620525B1 (ko) * | 2004-04-08 | 2006-09-12 | 한국기계연구원 | 디젤 엔진용 매연 여과장치 |
FR2879236A1 (fr) * | 2004-12-09 | 2006-06-16 | Renault Sas | Filtre a particules a section de canaux variable |
US7654078B2 (en) | 2006-05-08 | 2010-02-02 | Honeywell International, Inc. | Exhaust gas particle collector |
JP2009011921A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | ディーゼル排ガス浄化用フィルター |
JP2009082769A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Calsonic Kansei Corp | パティキュレートフィルタ及び排気浄化装置 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25086795A patent/JP3207088B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08243333A (ja) | 1996-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3434117B2 (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ | |
US5961931A (en) | Particulate trap | |
JP3378432B2 (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ | |
JPH0949421A (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ | |
US8029591B2 (en) | Inorganic fiber aggregate, method for manufacturing inorganic fiber aggregate, honeycomb structure, method for manufacturing honeycomb structure, and exhaust gas purifier | |
US9169753B2 (en) | Diesel engine and a catalysed filter therefor | |
US6024927A (en) | Particulate trap | |
US7087286B2 (en) | Honeycomb structure and assembly thereof | |
EP0849444A2 (en) | Particulate trap for a diesel engine | |
US7682578B2 (en) | Device for catalytically reducing exhaust | |
KR20070087121A (ko) | 배기가스 정화 장치 | |
JP3207088B2 (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ | |
WO2008005076A1 (en) | Particulate filter | |
CN1195940C (zh) | 柴油发动机的废气净化装置 | |
JPH08246844A (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ | |
US7682577B2 (en) | Catalytic exhaust device for simplified installation or replacement | |
JPH09262415A (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ | |
US7451849B1 (en) | Substantially fibrous exhaust screening system for motor vehicles | |
JP2962042B2 (ja) | ディーゼルエンジン排気ガス浄化用パティキュレートトラップ | |
JPH11159319A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
JPH10196346A (ja) | ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |