JP3205876B2 - 複合体及びその製造方法 - Google Patents
複合体及びその製造方法Info
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- JP3205876B2 JP3205876B2 JP05971291A JP5971291A JP3205876B2 JP 3205876 B2 JP3205876 B2 JP 3205876B2 JP 05971291 A JP05971291 A JP 05971291A JP 5971291 A JP5971291 A JP 5971291A JP 3205876 B2 JP3205876 B2 JP 3205876B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合体及びその製造方法
に関し、更に詳しくは、基質と接着剤又はマトリックス
レジンとの接着性を向上させた複合体及びその製造方法
に関するものである。
に関し、更に詳しくは、基質と接着剤又はマトリックス
レジンとの接着性を向上させた複合体及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】従来
より、エポキシ系やポリエステル系の接着剤或いはマト
リックスレジンに対する基質の接着性を向上させるた
め、多くの方法が提案されている。このような従来技術
には、例えば、接着剤が適用される基質の表面を摩擦し
たり、或いは腐食するような機械的手段により表面積を
増大し、これにより接着性を改良する方法があるが、こ
のような方法では、余分の処理工程が必要であり、更に
基質に悪影響を及ぼす点で満足すべきものではない。
より、エポキシ系やポリエステル系の接着剤或いはマト
リックスレジンに対する基質の接着性を向上させるた
め、多くの方法が提案されている。このような従来技術
には、例えば、接着剤が適用される基質の表面を摩擦し
たり、或いは腐食するような機械的手段により表面積を
増大し、これにより接着性を改良する方法があるが、こ
のような方法では、余分の処理工程が必要であり、更に
基質に悪影響を及ぼす点で満足すべきものではない。
【0003】又、化学的プライマーを基質の未変性表面
に下塗し、基質の接着剤への接着性を改良する方法も提
案され、多くの場合、種々の基質への接着性を著しく改
良した。しかしながら、この方法も、ある種の接着剤や
マトリックスレジンとある種の基質の組み合わせに対し
ては全く効果を示さない。例えば、ポリエステル、ポリ
オレフィン、金属などの基質に対しエポキシ系或いはポ
リエステル系の接着剤やマトリックスレジンを使用する
際に、化学的プライマーで基質の表面を処理しても、接
着強度、剥離強度或いは耐水性などの点で、十分に満足
できるものではない。
に下塗し、基質の接着剤への接着性を改良する方法も提
案され、多くの場合、種々の基質への接着性を著しく改
良した。しかしながら、この方法も、ある種の接着剤や
マトリックスレジンとある種の基質の組み合わせに対し
ては全く効果を示さない。例えば、ポリエステル、ポリ
オレフィン、金属などの基質に対しエポキシ系或いはポ
リエステル系の接着剤やマトリックスレジンを使用する
際に、化学的プライマーで基質の表面を処理しても、接
着強度、剥離強度或いは耐水性などの点で、十分に満足
できるものではない。
【0004】又、満足すべきものにしようとすると、表
面を多層処理したり、特殊な化学的プライマーを使用し
なければならず、余分な処理工程が必要となったり、非
常に高価な特殊化学的プライマーが生産コストを押し上
げてしまうという難点がある。
面を多層処理したり、特殊な化学的プライマーを使用し
なければならず、余分な処理工程が必要となったり、非
常に高価な特殊化学的プライマーが生産コストを押し上
げてしまうという難点がある。
【0005】本発明は、上述したような従来技術の難点
を解消して、接着強度及び耐水性に優れた複合体及びそ
の製造方法を提供することを目的としてなされた。
を解消して、接着強度及び耐水性に優れた複合体及びそ
の製造方法を提供することを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に採用された本発明の複合体の主たる構成は、式
に採用された本発明の複合体の主たる構成は、式
【化13】
(式中、R
1
は低級アルキル基又は低級アルコキシ基を
表す)、又は、式
表す)、又は、式
【化14】
(式中、R
2
及びR
3
は水素原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表す)、又は、式
級アルコキシ基を表す)、又は、式
【化15】
(式中R
4
、R
5
は水素原子、低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表される有機ジイソシアネートの群より一種以
上が選択され、カルボジイミド化触媒の存在下、溶媒と
して脂環式エーテルを用い、10重量%以下の濃度の有
機ジイソシアネート溶液より製造されたポリカルボジイ
ミドを含むポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又
は、式
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表される有機ジイソシアネートの群より一種以
上が選択され、カルボジイミド化触媒の存在下、溶媒と
して脂環式エーテルを用い、10重量%以下の濃度の有
機ジイソシアネート溶液より製造されたポリカルボジイ
ミドを含むポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又
は、式
【化16】 (R 1 は低級アルキル基又はアルコキシ基を表す)で表
される有機ジイソシアネートより、カルボジイミド化触
媒の存在下、溶媒として塩素化脂肪族炭化水素を用い、
15重量%以下の濃度の有機ジイソシアネート溶液より
製造されたポリカルボジイミドを含むポリカルボジイミ
ド溶液(B)で処理され、更に熱処理された一の基質
と、他の基質とを、エポキシ系重合体又はポリエステル
系重合体により接着してなることを特徴とするか、或い
は、上記ポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又は、
ポリカルボジイミド溶液(B)で処理され、更に熱処理
された基質を、マトリックスレジンとしてのエポキシ系
重合体又はポリエステル系重合体中に含有してなること
を特徴とする。
される有機ジイソシアネートより、カルボジイミド化触
媒の存在下、溶媒として塩素化脂肪族炭化水素を用い、
15重量%以下の濃度の有機ジイソシアネート溶液より
製造されたポリカルボジイミドを含むポリカルボジイミ
ド溶液(B)で処理され、更に熱処理された一の基質
と、他の基質とを、エポキシ系重合体又はポリエステル
系重合体により接着してなることを特徴とするか、或い
は、上記ポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又は、
ポリカルボジイミド溶液(B)で処理され、更に熱処理
された基質を、マトリックスレジンとしてのエポキシ系
重合体又はポリエステル系重合体中に含有してなること
を特徴とする。
【0007】又、上記目的を達成するために採用された
本発明複合体の製造方法の主たる構成は、複合体の基質
を、上記ポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又は、
ポリカルボジイミド溶液(B)で処理し、更に熱処理し
た後、エポキシ系重合体又はポリエステル系重合体を接
着剤又はマトリックスレジンとして用いて製造すること
を特徴とするものである。
本発明複合体の製造方法の主たる構成は、複合体の基質
を、上記ポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又は、
ポリカルボジイミド溶液(B)で処理し、更に熱処理し
た後、エポキシ系重合体又はポリエステル系重合体を接
着剤又はマトリックスレジンとして用いて製造すること
を特徴とするものである。
【0008】即ち、本発明の発明者らは、エポキシ系や
ポリエステル系の接着剤又はマトリックスレジンを使用
するに際し、従来より指摘されていた上記問題点を解決
すべく、鋭意検討した結果、原料となる有機ジイソシア
ネートの種類やその濃度あるいは溶媒などに工夫を凝ら
すことにより得られた高分子量のポリカルボジイミド溶
液で処理し、更に熱処理することにより得られる基質を
使用することにより、接着強度及び耐水性に優れた複合
体が得られることを見いだし、本発明を完成させた。
ポリエステル系の接着剤又はマトリックスレジンを使用
するに際し、従来より指摘されていた上記問題点を解決
すべく、鋭意検討した結果、原料となる有機ジイソシア
ネートの種類やその濃度あるいは溶媒などに工夫を凝ら
すことにより得られた高分子量のポリカルボジイミド溶
液で処理し、更に熱処理することにより得られる基質を
使用することにより、接着強度及び耐水性に優れた複合
体が得られることを見いだし、本発明を完成させた。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明において使用される基質には、高分
子材料、無機材料や金属材料等による被着体があり、こ
の被着体は後述する熱処理の温度、例えば70℃以上の
温度に耐えるものであればよく、具体的には、ポリエス
テルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィル
ムやポリカーボネートフィルム等の高分子材料、ガラス
やセラミック等の無機材料、或いは、銅、鉄、真鍮、ス
テンレス、アルミニウムや亜鉛等の金属材料を挙げるこ
とができる。
子材料、無機材料や金属材料等による被着体があり、こ
の被着体は後述する熱処理の温度、例えば70℃以上の
温度に耐えるものであればよく、具体的には、ポリエス
テルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィル
ムやポリカーボネートフィルム等の高分子材料、ガラス
やセラミック等の無機材料、或いは、銅、鉄、真鍮、ス
テンレス、アルミニウムや亜鉛等の金属材料を挙げるこ
とができる。
【0011】又、基質としての繊維には、例えば、ガラ
ス繊維、ロックウール、スチール繊維、アラミド繊維、
ポリエステル繊維、セラミック繊維や炭素繊維等があ
り、基質としてのフィラーには、例えば、マイカ、バー
ミキュライト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ
粉、ケイ酸カルシウム等がある。
ス繊維、ロックウール、スチール繊維、アラミド繊維、
ポリエステル繊維、セラミック繊維や炭素繊維等があ
り、基質としてのフィラーには、例えば、マイカ、バー
ミキュライト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ
粉、ケイ酸カルシウム等がある。
【0012】本発明において、上記基質はポリカルボジ
イミド溶液(A)により処理されるのであるが、このポ
リカルボジイミド溶液(A)の原料化合物となる有機ジ
イソシアネートとしては、上述したように、式
イミド溶液(A)により処理されるのであるが、このポ
リカルボジイミド溶液(A)の原料化合物となる有機ジ
イソシアネートとしては、上述したように、式
【化17】 (式中、R1は低級アルキル基又は低級アルコキシ基を
表す)、又は、式
表す)、又は、式
【化18】 (式中、R2及びR3は水素原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表す)、又は、式
級アルコキシ基を表す)、又は、式
【化19】 (式中R4、R5は水素原子、低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表されるものの群より選択された一種以上のも
のがあり、上記ポリカルボジイミド溶液(A)は、これ
ら有機ジイソシアネートをカルボジイミド化触媒の存在
下に脂環式エーテル中で反応させ、得られるポリカルボ
ジイミドを含むものである。
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表されるものの群より選択された一種以上のも
のがあり、上記ポリカルボジイミド溶液(A)は、これ
ら有機ジイソシアネートをカルボジイミド化触媒の存在
下に脂環式エーテル中で反応させ、得られるポリカルボ
ジイミドを含むものである。
【0013】尚、上記一般式で表される有機ジイソシア
ネートとしては、具体的には、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,
4−トリレンジイソシアネートと、2,6−トリレンジ
イソシアネートの混合物、1−メトキシフェニル−2,
4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル
−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、3,3’
−ジメチル−4,4’−ジフェニルエーテルジイソシア
ネート、0−トリジンジイソシアネート等を挙げること
ができる
ネートとしては、具体的には、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,
4−トリレンジイソシアネートと、2,6−トリレンジ
イソシアネートの混合物、1−メトキシフェニル−2,
4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル
−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、3,3’
−ジメチル−4,4’−ジフェニルエーテルジイソシア
ネート、0−トリジンジイソシアネート等を挙げること
ができる
【0014】上記有機ジイソシアネートを反応させる際
の溶媒である脂環式エーテルは、好ましくは室温で液体
で、分子内のエーテル結合が2個以下であるものであ
り、具体的には、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テ
トラヒドロピラン又はそれらの混合溶媒を挙げることが
できるが、中でもテトラヒドロフランが好ましい。
の溶媒である脂環式エーテルは、好ましくは室温で液体
で、分子内のエーテル結合が2個以下であるものであ
り、具体的には、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テ
トラヒドロピラン又はそれらの混合溶媒を挙げることが
できるが、中でもテトラヒドロフランが好ましい。
【0015】又、有機ジイソシアネートとして上記説明
した種類のものを使用する場合、ポリカルボジイミド溶
液(A)を製造する際の濃度は10重量%以下、好まし
くは7重量%以下で行なうものとする。こうして得られ
る溶液(A)は、高分子量であり且つ保存安定性の良い
ポリカルボジイミド溶液である。
した種類のものを使用する場合、ポリカルボジイミド溶
液(A)を製造する際の濃度は10重量%以下、好まし
くは7重量%以下で行なうものとする。こうして得られ
る溶液(A)は、高分子量であり且つ保存安定性の良い
ポリカルボジイミド溶液である。
【0016】本発明において、上記基質は上記ポリカル
ボジイミド溶液(A)及び/又はポリカルボジイミド溶
液(B)により処理されるのであるが、このポリカルボ
ジイミド溶液(B)の原料化合物となる有機ジイソシア
ネートとしては、上述したように、式
ボジイミド溶液(A)及び/又はポリカルボジイミド溶
液(B)により処理されるのであるが、このポリカルボ
ジイミド溶液(B)の原料化合物となる有機ジイソシア
ネートとしては、上述したように、式
【化20】 (式中、R 1 は低級アルキル基又は低級アルコキシ基を
表す)で表されるものがあり、上記ポリカルボジイミド
溶液(B)は、この有機ジイソシアネートをカルボジイ
ミド化触媒の存在下に塩素化脂肪族炭化水素中で反応さ
せ、得られるポリカルボジイミドを含むものである。
表す)で表されるものがあり、上記ポリカルボジイミド
溶液(B)は、この有機ジイソシアネートをカルボジイ
ミド化触媒の存在下に塩素化脂肪族炭化水素中で反応さ
せ、得られるポリカルボジイミドを含むものである。
【0017】尚、上記一般式で表される有機ジイソシア
ネートとしては、具体的には、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,
4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイ
ソシアネートの混合物や1−メトキシフェニル−2,4
−ジイソシアネート等が含まれる。
ネートとしては、具体的には、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,
4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイ
ソシアネートの混合物や1−メトキシフェニル−2,4
−ジイソシアネート等が含まれる。
【0018】上記有機ジイソシアネートを反応させる際
の溶媒である塩素化脂肪族炭化水素は、好ましくはその
沸点が80℃以上のものであり、具体的には、ペンタク
ロロプロパン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−
トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン又はこ
れらの混合溶媒を挙げることができる。
の溶媒である塩素化脂肪族炭化水素は、好ましくはその
沸点が80℃以上のものであり、具体的には、ペンタク
ロロプロパン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−
トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン又はこ
れらの混合溶媒を挙げることができる。
【0019】又、有機ジイソシアネートとして上記説明
した種類のものを使用する場合、ポリカルボジイミド溶
液(B)を製造する際の濃度は15重量%以下、好まし
くは10重量%以下で行なうものとする。こうして得ら
れる溶液(B)は、高分子量であり且つ保存安定性の良
いポリカルボジイミド溶液である。
した種類のものを使用する場合、ポリカルボジイミド溶
液(B)を製造する際の濃度は15重量%以下、好まし
くは10重量%以下で行なうものとする。こうして得ら
れる溶液(B)は、高分子量であり且つ保存安定性の良
いポリカルボジイミド溶液である。
【0020】次いで、このようにして得られたポリカル
ボジイミド溶液を用い、上記基質を処理した後、熱処理
をする。ポリカルボジイミド溶液による基質の処理は、
塗布、浸漬、スプレー等の一般的方法で行なうことがで
き、又、熱処理は、70℃以上の温度、好ましくは10
0℃以上250℃以下の温度で行なえばよい。
ボジイミド溶液を用い、上記基質を処理した後、熱処理
をする。ポリカルボジイミド溶液による基質の処理は、
塗布、浸漬、スプレー等の一般的方法で行なうことがで
き、又、熱処理は、70℃以上の温度、好ましくは10
0℃以上250℃以下の温度で行なえばよい。
【0021】そして、上記ポリカルボジイミド溶液によ
る処理及び熱処理が終了した基質に対し、エポキシ系重
合体又はポリエステル系重合体を接着剤又はマトリック
スレジンとして使用するのであるが、この工程には2種
類の態様がある。尚、エポキシ系重合体又はポリエステ
ル系重合体としては、一般的に接着剤やマトリックスレ
ジンとして市販されているものが使用できる。
る処理及び熱処理が終了した基質に対し、エポキシ系重
合体又はポリエステル系重合体を接着剤又はマトリック
スレジンとして使用するのであるが、この工程には2種
類の態様がある。尚、エポキシ系重合体又はポリエステ
ル系重合体としては、一般的に接着剤やマトリックスレ
ジンとして市販されているものが使用できる。
【0022】まず、エポキシ系重合体又はポリエステル
系重合体を接着剤として使用する場合は、基質に対しエ
ポキシ系重合体又はポリエステル系重合体を塗布等した
後、他の基質に対し接着すればよい。この際の他の基質
としては、上記基質と同様の素材を使用することがで
き、この素材はポリカルボジイミド溶液で処理されてい
てもされていなくてもよく、又、熱処理されていてもさ
れていなくてもよい。尚、この場合は、上記基質として
は、高分子材料、無機材料や金属材料等による被着体か
ら選択されることが主となる。
系重合体を接着剤として使用する場合は、基質に対しエ
ポキシ系重合体又はポリエステル系重合体を塗布等した
後、他の基質に対し接着すればよい。この際の他の基質
としては、上記基質と同様の素材を使用することがで
き、この素材はポリカルボジイミド溶液で処理されてい
てもされていなくてもよく、又、熱処理されていてもさ
れていなくてもよい。尚、この場合は、上記基質として
は、高分子材料、無機材料や金属材料等による被着体か
ら選択されることが主となる。
【0023】一方、エポキシ系重合体又はポリエステル
系重合体をマトリックスレジンとして使用する場合は、
基質に対しエポキシ系重合体又はポリエステル系重合体
を塗布或いはスプレー等して含浸させた後、硬化させた
り、基質とエポキシ系重合体又はポリエステル系重合体
を混合或いは混練すればよい。尚、この場合は、上記基
質としては、例えば、ガラス繊維、ロックウール、スチ
ール繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、セラミッ
ク繊維や炭素繊維等の繊維、或いは、例えば、マイカ、
バーミキュライト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シ
リカ粉、ケイ酸カルシウム等のフィラーから選択される
ことが主となる。
系重合体をマトリックスレジンとして使用する場合は、
基質に対しエポキシ系重合体又はポリエステル系重合体
を塗布或いはスプレー等して含浸させた後、硬化させた
り、基質とエポキシ系重合体又はポリエステル系重合体
を混合或いは混練すればよい。尚、この場合は、上記基
質としては、例えば、ガラス繊維、ロックウール、スチ
ール繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、セラミッ
ク繊維や炭素繊維等の繊維、或いは、例えば、マイカ、
バーミキュライト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シ
リカ粉、ケイ酸カルシウム等のフィラーから選択される
ことが主となる。
【0024】次に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
する。
【0025】
【ポリカルボジイミド溶液の製造例1】2,4−トリレ
ンジイソシアネート/2,6−トリレンジイソシアネー
ト混合物(混合割合80:20、以下TDIと略記す
る)54gをテトラクロロエチレン500ml中で、カ
ルボジイミド化触媒(1−フェニル−3−メチルホスフ
ォレンオキサイド)0.13gと共に120℃で4時間
反応させ、ポリカルボジイミド溶液を得た。製造された
ポリカルボジイミドの分子量は1.6×10 4 (但しG
PCでのポリスチレン換算値)となり、この分子量から
重合度は120となる。
ンジイソシアネート/2,6−トリレンジイソシアネー
ト混合物(混合割合80:20、以下TDIと略記す
る)54gをテトラクロロエチレン500ml中で、カ
ルボジイミド化触媒(1−フェニル−3−メチルホスフ
ォレンオキサイド)0.13gと共に120℃で4時間
反応させ、ポリカルボジイミド溶液を得た。製造された
ポリカルボジイミドの分子量は1.6×10 4 (但しG
PCでのポリスチレン換算値)となり、この分子量から
重合度は120となる。
【0026】
【ポリカルボジイミド溶液の製造例2】4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート10gをテトラヒドロフ
ラン220ml中で実施例1と同様のカルボジイミド化
触媒0.02gと共に67℃で17時間反応させ、ポリ
カルボジイミド溶液を得た。製造されたポリカルボジイ
ミドの分子量は2.1×10 4 (但しGPCでのポリス
チレン換算値)となり、 この分子量から重合度は100
となる。
ェニルメタンジイソシアネート10gをテトラヒドロフ
ラン220ml中で実施例1と同様のカルボジイミド化
触媒0.02gと共に67℃で17時間反応させ、ポリ
カルボジイミド溶液を得た。製造されたポリカルボジイ
ミドの分子量は2.1×10 4 (但しGPCでのポリス
チレン換算値)となり、 この分子量から重合度は100
となる。
【0027】
【ポリカルボジイミド溶液の製造例3】TDI25gを
テトラヒドロフラン440ml中で実施例1と同様のカ
ルボジイミド化触媒0.062gと共に60℃で7時間
反応させ、ポリカルボジイミド溶液を得た。製造された
ポリカルボジイミドの分子量は8.1×10 3 (但しG
PCでのポリスチレン換算値)となり、この分子量から
重合度は60となる。
テトラヒドロフラン440ml中で実施例1と同様のカ
ルボジイミド化触媒0.062gと共に60℃で7時間
反応させ、ポリカルボジイミド溶液を得た。製造された
ポリカルボジイミドの分子量は8.1×10 3 (但しG
PCでのポリスチレン換算値)となり、この分子量から
重合度は60となる。
【0028】
【実施例1】厚さ1.6mmの銅板に、上記製造例1の
ポリカルボジイミド溶液をはけ塗りして、100℃で3
時間乾燥することにより熱処理した。これに接着剤とて
アラルダイトAW106(チバガイギー)を用い、10
0℃で20分間クリップ留めして硬化させ、引張剪断剥
離強度を測定した。
ポリカルボジイミド溶液をはけ塗りして、100℃で3
時間乾燥することにより熱処理した。これに接着剤とて
アラルダイトAW106(チバガイギー)を用い、10
0℃で20分間クリップ留めして硬化させ、引張剪断剥
離強度を測定した。
【0029】
【比較例1】実施例1と同様の方法で、ポリカルボジイ
ミド溶液で処理しないサンプルを作成し、引張剪断剥離
強度を測定した。
ミド溶液で処理しないサンプルを作成し、引張剪断剥離
強度を測定した。
【0030】
【実施例2】厚さ1.6mmの銅板に、上記製造例2の
ポリカルボジイミド溶液をスプレーし、室温で溶媒を除
去し、70℃で10時間熱処理した。これに接着剤とし
てアラルダイトAW106(チバガイギー)を用い、1
00℃で20分間クリップ留めして硬化させ、引張剪断
剥離強度を測定した。
ポリカルボジイミド溶液をスプレーし、室温で溶媒を除
去し、70℃で10時間熱処理した。これに接着剤とし
てアラルダイトAW106(チバガイギー)を用い、1
00℃で20分間クリップ留めして硬化させ、引張剪断
剥離強度を測定した。
【0031】
【比較例2】実施例2においてポリカルボジイミド溶液
をスプレーした銅板を使用し、ポリカルボジイミド溶液
から、室温に保持したままで溶媒除去を行ない、熱処理
しないこと以外は同様の方法でサンプルを作成し、引張
剪断剥離強度を測定した。
をスプレーした銅板を使用し、ポリカルボジイミド溶液
から、室温に保持したままで溶媒除去を行ない、熱処理
しないこと以外は同様の方法でサンプルを作成し、引張
剪断剥離強度を測定した。
【00324】
【実施例3】厚さ1.6mmの銅板を、上記製造例3の
ポリカルボジイミド溶液に浸漬させ、溶媒を除去した
後、150℃で1時間熱処理を行なった。これに接着剤
としてアラルダイトAW106(チバガイギー)を用
い、100℃で20分間クリップ留めして硬化させ、引
張剪断剥離強度を測定した。
ポリカルボジイミド溶液に浸漬させ、溶媒を除去した
後、150℃で1時間熱処理を行なった。これに接着剤
としてアラルダイトAW106(チバガイギー)を用
い、100℃で20分間クリップ留めして硬化させ、引
張剪断剥離強度を測定した。
【0032】
【実施例4】厚さ1.6mmのステンレス板に上記製造
例1のポリカルボジイミド溶液をはけ塗りして、150
℃で1時間乾燥することにより、熱処理を行なった。こ
れに接着剤としてアラルダイトAW106(チバガイギ
ー)を用い、100℃で20分間クリップ留めして硬化
させ、引張剪断剥離強度を測定した。
例1のポリカルボジイミド溶液をはけ塗りして、150
℃で1時間乾燥することにより、熱処理を行なった。こ
れに接着剤としてアラルダイトAW106(チバガイギ
ー)を用い、100℃で20分間クリップ留めして硬化
させ、引張剪断剥離強度を測定した。
【0033】
【実施例5】厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに上記製造例1のポリカルボジイミド溶液
をはけ塗りし、150℃で2時間乾燥することにより、
熱処理を行なった。FW用ポリエステル樹脂を用いて、
150℃で1時間クリップ留めして硬化させ、引張剪断
強度を測定した。
ートフィルムに上記製造例1のポリカルボジイミド溶液
をはけ塗りし、150℃で2時間乾燥することにより、
熱処理を行なった。FW用ポリエステル樹脂を用いて、
150℃で1時間クリップ留めして硬化させ、引張剪断
強度を測定した。
【0034】
【比較例4】ポリカルボジイミド溶液で処理しないこと
以外は、実施例5と同様の方法でサンプルを作成し、引
張剪断剥離試験を行なった。
以外は、実施例5と同様の方法でサンプルを作成し、引
張剪断剥離試験を行なった。
【0035】
【実施例6】溶剤で洗浄してサイジング剤を十分取り除
いたカーボンクロスに対し、実施例1のポリカルボジイ
ミド溶液をスプレーし、100℃で3時間乾燥すること
により、熱処理した。これに接着剤(マトリックスレジ
ン)としてエピコート828(油化シニルエポキシ
(株))を用いて150℃、1時間でクリップ留めして
硬化させ、180°剥離試験を行なった。
いたカーボンクロスに対し、実施例1のポリカルボジイ
ミド溶液をスプレーし、100℃で3時間乾燥すること
により、熱処理した。これに接着剤(マトリックスレジ
ン)としてエピコート828(油化シニルエポキシ
(株))を用いて150℃、1時間でクリップ留めして
硬化させ、180°剥離試験を行なった。
【0036】
【比較例5】ポリカルボジイミド溶液で処理しないこと
以外は、実施例6と同様にしてサンプルを作成し、18
0°剥離試験を行なった。
以外は、実施例6と同様にしてサンプルを作成し、18
0°剥離試験を行なった。
【0037】
【実施例7】実施例1と比較例1で作成したサンプルを
用いて煮沸試験(サンプルを沸騰水に5時間浸漬し、剪
断剥離強度試験を行なう)を行なった。
用いて煮沸試験(サンプルを沸騰水に5時間浸漬し、剪
断剥離強度試験を行なう)を行なった。
【0038】以上の結果を表1に示す。
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明では原料となる有機ジイソシアネ
ートの種類やその濃度あるいは溶媒などに工夫を凝らす
ことにより極めて容易且つ簡単に安定な高分子量ポリカ
ルボジイミド溶液を得、この溶液を用いてエポキシ系重
合体又はポリエステル系重合体が接着剤又は複合材のマ
トリックスレジンとして使用される基質を処理すること
により、従来法では得られなかった接着強度、耐水性を
有する複合体が得られるという特徴がある。
ートの種類やその濃度あるいは溶媒などに工夫を凝らす
ことにより極めて容易且つ簡単に安定な高分子量ポリカ
ルボジイミド溶液を得、この溶液を用いてエポキシ系重
合体又はポリエステル系重合体が接着剤又は複合材のマ
トリックスレジンとして使用される基質を処理すること
により、従来法では得られなかった接着強度、耐水性を
有する複合体が得られるという特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09J 167/02 C09J 167/02 // C08G 18/02 C08G 18/02 73/00 73/00 (56)参考文献 特開 昭52−69988(JP,A) 特開 平2−117829(JP,A) 特開 平3−2261(JP,A) 特開 平1−308441(JP,A) 特開 平3−2259(JP,A) 特開 平1−174557(JP,A) 特開 平4−202561(JP,A) 特開 平2−292316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 63/00 - 63/10 C08L 67/02 - 67/03 C08K 9/04 C09J 5/02 C09J 163/00 - 163/10 C09J 167/02 - 167/03 C08G 18/02 C08G 73/00
Claims (16)
- 【請求項1】 式 【化1】 (式中、R 1 は低級アルキル基又は低級アルコキシ基を
表す)、又は、式 【化2】 (式中、R 2 及びR 3 は水素原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表す)、又は、式 【化3】 (式中R 4 、R 5 は水素原子、低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表される有機ジイソシアネートの群より一種以
上が選択され、カルボジイミド化触媒の存在下、溶媒と
して脂環式エーテルを用い、10重量%以下の濃度の有
機ジイソシアネート溶液より製造されたポリカルボジイ
ミドを含むポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又
は、式 【化4】 (R 1 は低級アルキル基又はアルコキシ基を表す)で表
される有機ジイソシアネ ートより、カルボジイミド化触
媒の存在下、溶媒として塩素化脂肪族炭化水素を用い、
15重量%以下の濃度の有機ジイソシアネート溶液より
製造されたポリカルボジイミドを含むポリカルボジイミ
ド溶液(B)で処理され、更に熱処理された一の基質
と、他の基質とを、エポキシ系重合体又はポリエステル
系重合体により接着してなることを特徴とする複合体。 - 【請求項2】 式 【化5】 (式中、R 1 は低級アルキル基又は低級アルコキシ基を
表す)、又は、式 【化6】 (式中、R 2 及びR 3 は水素原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表す)、又は、式 【化7】 (式中R 4 、R 5 は水素原子、低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表される有機ジイソシアネートの群より一種以
上が選択され、カルボジイミド化触媒の存在下、溶媒と
して脂環式エーテルを用い、10重量%以下の濃度の有
機ジイソシアネート溶液より製造されたポリカルボジイ
ミドを含むポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又
は、式 【化8】 (R 1 は低級アルキル基又はアルコキシ基を表す)で表
される有機ジイソシアネートより、カルボジイミド化触
媒の存在下、溶媒として塩素化脂肪族炭化水素を用い、
15重量%以下の濃度の有機ジイソシアネート溶液より
製造されたポリカルボジイミドを含むポリカルボジイミ
ド溶液(B)で処理され、更に熱処理された基質を、マ
トリックスレジンとしてのエポキシ系重合体又はポリエ
ステル系重合体中に含有してなることを特徴とする複合
体。 - 【請求項3】 熱処理は、70℃以上の温度で行なう請
求項1又は2に記載の複合体。 - 【請求項4】 ポリカルボジイミド溶液(A)が、有機
ジイソシアネートとしてトリレンジイソシアネート、0
−トリジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテル
ジイソシアネート又はそれらの混合物を使用して製造さ
れたものである請求項1又は2に記載の複合体。 - 【請求項5】 ポリカルボジイミド溶液(B)が、有機
ジイソシアネートとしてトリレンジイソシアネートを使
用して製造されたものである請求項1又は2に記載の複
合体。 - 【請求項6】 脂環式エーテルがテトラヒドロフラン、
ジオキサン、テトラヒドロピラン又はそれらの混合溶媒
である請求項1又は2に記載の複合体。 - 【請求項7】 塩素化脂肪族炭化水素がテトラクロロエ
チレン、トリクロロエチレン又はこれらの混合溶媒であ
る請求項1又は2に記載の複合体。 - 【請求項8】 一の基質が被着体、繊維又はフィラー等
である請求項1に記載の複合体。 - 【請求項9】 基質が被着体、繊維又はフィラー等であ
る請求項2に記載の複合体。 - 【請求項10】 複合体の基質を、式 【化9】 (式中、R 1 は低級アルキル基又は低級アルコキシ基を
表す)、又は、式 【化10】 (式中、R 2 及びR 3 は水素原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表す)、又は、式 【化11】 (式中R 4 、R 5 は水素原子、低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基を、Xは酸素原子又はメチレン基をそれぞれ
表す)で表される有機ジイソシアネートの群より一種以
上が選択され、カルボジイミド化触媒の存在下、溶媒と
して脂環式エーテルを用い、10重量%以下の濃度の有
機ジイソシアネート溶液より製造されたポリカルボジイ
ミドを含むポリカルボジイミド溶液(A)、及び/又
は、式 【化12】 (R 1 は低級アルキル基又はアルコキシ基を表す)で表
される有機ジイソシアネートより、カルボジイミド化触
媒の存在下、溶媒として塩素化脂肪族炭化水素を用い、
15重量%以下の濃度の有機ジイソシアネート溶液より
製造されたポリカルボジイミドを含むポリカルボジイミ
ド溶液(B)で処理し、更に熱処理した後、エポキシ系
重合体又はポリエステル系重合体を接着剤又はマトリッ
クスレジンとして用いて製造することを特徴とする複合
体の製造方法。 - 【請求項11】 熱処理は、70℃以上の温度で行なう
請求項10に記載の複合体の製造方法。 - 【請求項12】 ポリカルボジイミド溶液(A)の有機
ジイソシアネートが、有機ジイソシアネートとしてトリ
レンジイソシアネート、0−トリジンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート又はそ
れらの混合物を使用して製造されたものである請求項1
0に記載の複合体の製造方法。 - 【請求項13】 ポリカルボジイミド溶液(B)が、有
機ジイソシアネートとしてトリレンジイソシアネートを
使用して製造されたものである請求項10に記載の複合
体の製造方法。 - 【請求項14】 脂環式エーテルがテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、テトラヒドロピラン又はそれらの混合
溶媒である請求項10に記載の複合体の製造方法。 - 【請求項15】 塩素化脂肪族炭化水素がテトラクロロ
エチレン、トリクロロエチレン又はこれらの混合溶媒で
ある請求項10に記載の複合体の製造方法。 - 【請求項16】 基質が被着体、繊維又はフィラー等で
ある請求項12に記載の複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05971291A JP3205876B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 複合体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05971291A JP3205876B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 複合体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04275359A JPH04275359A (ja) | 1992-09-30 |
JP3205876B2 true JP3205876B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=13121095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05971291A Expired - Fee Related JP3205876B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 複合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205876B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117186623B (zh) * | 2023-09-11 | 2024-02-13 | 昆山红苹果塑胶新材料有限公司 | 一种耐热稳定型tpu薄膜及其制备方法 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP05971291A patent/JP3205876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04275359A (ja) | 1992-09-30 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |