以下、本考案に係る装身具の実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させることにより重複する説明を省略する。なお、以下の実施形態では、本考案の装身具をネックレスに適用した場合を例としてが、ネックレス以外の装身具、例えばブレスレット、ベルト、その他の各種の装身具として適用することができる。
[第1実施形態]
図1は、本考案の第1実施形態による装身具の基本構成部分である装身具本体を示す分解斜視図である。装身具本体11は、両端が開口する1本の紐状のチューブ12と、このチューブ12内に挿入される複数個の磁石13‥,14‥,15‥と、チューブ12の一端側開口部18を塞ぐ一端側キャップ16と、チューブ12の他端側開口部19を塞ぐ他端側キャップ17とにより構成されている。
チューブ12は装身具本体11を装着する使用者の首周りに装着できる所定長さに設定されており、柔軟性のある合成樹脂またはゴム質等の柔軟性材料により円管状に構成されている。この構成により、チューブ12は長手方向に沿う両端部間において軸心周りに相対的に180°以上、容易に捩ることができるとともに、使用者の首周りに沿って巻き付けて容易に湾曲することができ、リング形状とすることができる。チューブ12の引張り強度は人力によって容易に破断されない程度であることが望ましい。また、チューブ12は例えば透明体、半透明体または着色体等、種々の装飾的効果を奏するものであることが望ましい。
磁石13‥はチューブ12の一端側開口部18内に挿入される複数の一端側磁石である。一端側磁石13‥は、径および長さが同一の円柱状に構成されており、チューブ12の一端側開口部18内に挿入される場合には、チューブ12の円管の中心部と一端側磁石13‥の中心部とが一致する状態となる。各一端側磁石13‥はチューブ12の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。これらの一端側磁石13‥は強力な吸磁力(例えば2000ガウス)を有する金属磁石、例えばフェライト磁石が用いられる。
磁石14‥は、チューブ12における一端側磁石13‥が挿入された端部と反対側の端部、すなわちチューブ12の他端側開口部19内に挿入される複数の他端側磁石である。他端側磁石14‥も、一端側磁石13‥と同様に、径および長さが同一の円柱状のものであり、チューブ12内の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。これらの他端側磁石14‥も、一端側磁石13‥と同様に、強力な吸磁力(例えば2000ガウス)を有する金属磁石、例えばフェライト磁石が用いられる。
一端側磁石13‥および他端側磁石14‥は、チューブ12を使用者の首周りに巻き付けた状態において、チューブ12の一端側開口部18と他端側開口部19とが重合または交差する部分で相互に吸磁力を発生する。
磁石15‥は、チューブ12内における一端側磁石13‥および他端側磁石14‥が挿入される部分以外の部分、すなわちチューブ12内の中間部分に挿入される複数の中間側磁石である。これらの中間側磁石15‥も一端側磁石13‥および他端側磁石14‥と同様に、径および長さが同一の円柱状のものであり、チューブ12内の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。中間側磁石15‥が使用者の首周りに専ら配置され、チューブ12の止め手段として機能しない部分である場合には、必ずしも強力な吸磁力を必要としない。ただし、使用状態によってチューブ12の止め手段として機能する部分となる場合には、一端側磁石13‥および他端側磁石14‥と同様に、フェライト磁石等の強力な吸磁力(例えば2000ガウス)を有する金属磁石が用いられる。
一端側キャップ16は、チューブ12の外径と同一径の半球状キャップ本体部20と、チューブ12の孔径と同一径でキャップ本体部20の平坦面から突出する円柱状の挿入部21とから構成されている。一端側キャップ16の円柱状の挿入部21を、チューブ12の一端側開口部18に挿入することにより、この一端側開口部18をキャップ本体部20によって閉塞する。他端側キャップ17は、チューブ12の外径と同一径の半球状キャップ本体部22と、チューブ12の孔径と同一径でキャップ本体部22の平坦面から突出する円柱状の挿入部23とから構成されている。他端側キャップ17の円柱状の挿入部23を、チューブ12の他端側開口部19に挿入することにより、この他端側開口部19をキャップ本体部22によって閉塞する。
図2は、図1に示した部品を装身具本体11として組立てた状態を示す全体断面図である。図2に示すように、チューブ12の一端側開口部18内には複数個の一端側磁石13が直列配置で挿入されるとともに、チューブ12の他端側開口部19内には複数個の他端側磁石14が直列配置で挿入され。チューブ12内における磁石13,14が挿入された一端側開口部18と他端側開口部19以外の部分、すなわち中間部分には、複数個の中間側磁石15が直列配置で挿入され。このようにして一端側磁石13,他端側磁石14および中間側磁石15がチューブ12の長さ方向全範囲に配置される。
一端側磁石13,他端側磁石14および中間側磁石15の軸方向端面が相互に密接状態で挿入されると、これらの端面が傾くスペース的余裕がなく、ひいてはチューブ12を湾曲させることができない。そこで、各一端側磁石13相互間、各他端側磁石14相互間およびこれらと中間側磁石15との間、ならびに中間側磁石15相互間にはそれぞれ所定の隙間が確保され、これにより一端側磁石13,他端側磁石14および中間側磁石15が互いに傾くことができ、ひいてはチューブ12を湾曲させることができるようになる。
チューブ12の一端側開口部18と他端側開口部19とは、一端側キャップ16と他端側キャップ17とによってそれぞれ塞がれ、接着またはネジ構造等により固定される。これにより、チューブ12の一端側キャップ16および他端側キャップ17から一端側磁石13および他端側磁石14等が脱落することが防止される。
図3は、装身具本体11の外周面に外皮25を設けた装身具24の全体構成を示す分解斜視図である。外皮25は例えば金、銀、プラチナ、その他の貴金属、または装飾効果を施した可撓性の各種線材等からなる繊維を編組して構成した円筒状のメッシュ部材が用いられる。外皮25は、装身具本体11のチューブ12のほぼ全体を被覆する大きさに構成されており、軸方向一端側に一端側開口部29が形成されるとともに、他端側には他端側開口部30が形成されている。
外皮25の一端側開口部29および他端側開口部30に対し、これらを閉塞する手段として、一端側開口部29を塞ぐ一端側外キャップ26と、他端側開口部30を塞ぐ他端側外キャップ27とが備えられている。一端側外キャップ26は、外皮25の外径とほぼ一致する内径をもつ一端閉塞の短円筒状をなしており、他端にあけた開口部31を外皮25の一端側開口部29の外周側に嵌合できる構成となっている。他端側外キャップ27も、外皮25の外径とほぼ一致する内径をもつ一端閉塞の短円筒状をなしており、他端にあけた開口部32を外皮25の他端側開口部30の外周側に嵌合できる構成となっている。
装身具本体11と外皮25とを組合せる場合には、図3に矢印で示すように、装身具本体11の一端側を外皮25内に他端側開口部30側から挿入した後、さらにスライド移動させて装身具本体11の一端側を外皮25の一端側開口部29の端部位置に一致させる。この後、外皮25の一端側開口部29に一端側外キャップ26を被せて接着等により固定するとともに、外皮25の他端側にも他端側外キャップ27を被せて接着等により固定する。
図4は、以上の操作によって組立てが完成した装身具24の全体構成を示す斜視図である。装身具24は装身具本体11のチューブ12の外周側に筒状のメッシュ部材である外皮25を被覆した構造となり、外皮25のメッシュ部分の隙間から装身具本体11のチューブ12の外周面が見えるようになっている。装身具本体11および外皮25の一端側は、一端側外キャップ26の開口部31内に挿入されて外側から覆われた状態となり、装身具本体11および外皮25の他端側は、他端側外キャップ27の開口部32内に挿入されて外側から覆われた状態となる。
図5は、図4のA−A線断面図(装身具24の軸方向任意位置での軸直角断面図)である。この図5に示すように、装身具24の径方向中心位置には装身具本体11の一端側磁石13,他端側磁石14および中間側磁石15が配置されている。そして、これらの一端側磁石13,他端側磁石14および中間側磁石15の外周側に、装身具本体11のチューブ12が配置され、さらにチューブ12の外周側には外皮25が配置される。
このような構成では、最外周に配置された外皮25のメッシュ部分の隙間か装身具本体11のチューブ12の外周面が見え、さらに装身具本体11のチューブ12、一端側磁石13,他端側磁石14および中間側磁石15を含めた装身具24が一体的に湾曲することができる。
図6は、図4のB−B線断面図である。図6に示すように、装身具24の軸方向一端側においては、径方向中心位置に装身具本体11の一端側磁石13が配置され、これらの一端側磁石13の外周側に、チューブ12、外皮25および一端側外キャップ26が配置されている。これにより装身具24の軸方向一端側では一端側外キャップ26により一端側磁石13、チューブ12、外皮25および一端側外キャップ26が一体的に固定される。
なお、図示しないが、装身具24の軸方向他端側の構成においても図6と同様に、径方向中心位置に装身具本体11の他端側磁石14が配置され、この他端側磁石14の外周側に、外皮25および他端側外キャップ27が配置されている。そして、装身具24の軸方向他端側でも、他端側外キャップ27により他端側磁石14、外皮25および他端側外キャップ27が一体的に固定されている。
図7は、装身具24の装着状態の一例を示す説明図である。図7では、装身具24を装着者33の首34周りに装着し、装身具24の一端側36と他端側37とを首34の後方で重合させて磁力により係止する装着について説明する。
まず装着者33が一方の手(右手)で装身具24の一端側36を把持し、他方の手(左手)で装身具24の他端側37を把持する。そして、装身具24を装着者33の首34の前側下方(顎下)から上方に徐々に持上げ、装身具24の両端を肩35の上方を介して首34の後方に回し込む。この後、装身具24の一端側36と他端側37とを重合させるようにする。これにより装身具24の一端側36と他端側37とは、互いに一定距離接近した位置に移動された途端に、吸磁力によって即座に吸着状態となる。すなわち、装着者33が首34の後方に装身具24の一端側36と他端側37とを近付けるだけで容易かつ迅速に、しかも強力な磁力により吸着される。
図8はこの吸磁力による吸着を示す。図8は図7のC部、すなわち装身具24の一端側36と他端側37との首34の後側における重合部を拡大して示す部分断面図であり、装身具24の一端側36と他端側37とにおける装身具本体11内の磁石構造および吸着作用を示している。
図8に示すように、装身具24の一端側36と他端側37との重合部において、一端側36の装身具本体11内には、一端側外キャップ26側から例えば4個の一端側磁石13(13a,13b,13c,13d)が直列に配置されている。これらの磁石13(13a,13b,13c,13d)は上述したように、それぞれ円柱状に構成されており、各磁石13(13a,13b,13c,13d)のN極(N)とS極(S)とは、円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。そして、各磁石13(13a,13b,13c,13d)の互いに隣接するもの同士のN極(N)とS極(S)とが、互い違いの向きに配置されている。具体的には、装身具24の一端側外キャップ26側に最も接近した端部側配置の一端側磁石13aのN極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。次に、この一端側磁石13aに隣接する端部側から2番目に配置された一端側磁石13bのN極(N)は上向きと、S極(S)は下向きとなっている。この一端側磁石13bに隣接する端部側から3番目の一端側磁石13cは、さらに2番目の一端側磁石13bと逆にN極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。さらにまた、この一端側磁石13cに隣接する端部側から4番目に配置された一端側磁石13dは、3番目の一端側磁石13cと逆に、N極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。この後に続く中間側磁石15も上記同様に、N極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
一方、装身具24の一端側36と他端側37との重合部において、他端側37の装身具本体11内には、他端側外キャップ27側から例えば4個の他端側磁石14(14a,14b,14c,14d)が直列に配置されている。これらの磁石14(14a,14b,14c,14d)も上述したように、それぞれ円柱状に構成されており、各磁石14(14a,14b,14c,14d)のN極(N)とS極(S)とは、円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。そして、各磁石14(14a,14b,14c,14d)の互いに隣接するもの同士はN極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
具体的には、装身具24の他端側外キャップ27側に最も接近して配置された端部側配置の他端側磁石14aのN極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。次に、この他端側磁石14aに隣接する端部側から2番目に配置された他端側磁石14bは前記と逆に、N極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。また、この他端側磁石14bに隣接する端部側から3番目に配置された他端側磁石14cは、さらに2番目の他端側磁石14bと逆に、N極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。さらにまた、この他端側磁石14cに隣接する端部側から4番目に配置された他端側磁石14dは、さらに3番目の他端側磁石14cと逆に、N極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。この後に続く中間側磁石15についても、上記同様に、N極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
以上により装身具24の一端側36と他端側37との重合部では4個の一端側磁石13(13a,13b,13c,13d)のN極(N)とS極(S)と、4個の他端側磁石14(14a,14b,14c,14d)S極(S)とN極(N)とが、それぞれ対向する配置となっているため相互に磁気吸着する。ここで各磁石は金属磁石であるため強力に磁気吸着し、容易に引き剥がされることがない。
また、装身具本体11のチューブ12は上述したように、長手方向に沿う両端部間において軸心周りに相対的に180°以上、容易に捩ることができるため、装着者の首に巻き付けた直後にN極(N)同士、またはS極(S)同士が対向する状態であったとしても、各磁石の吸磁力によって自然にN極(N)とS極(S)とが向き合う図8の状態となる。このため、装着者が人為的に装身具本体11を回転操作する必要がなく、首周りに容易に装着することができる。
図9は、装身具24の装着状態の別例を示す説明図である。図9では、装身具24を装着者33の首34周りに装着し、装身具24の一端側36と他端側37とを首34の前方で下向きに平行状態として左右方向の磁力により係止する装着を行う。
まず装着者33が一方の手(左手)で装身具24の一端側36を把持し、他方の手(右手)で装身具24の他端側37を把持する。そして、装身具24を装着者33の首34の後方から両脇に降ろして装身具24の両端を肩35の前方で平行に揃え、装身具24の一端側36と他端側37とを重合させる。すると、装身具24の一端側36と他端側37とは、互いに一定距離接近した位置に移動された途端に、吸磁力によって即座に吸着状態となる。すなわち、装着者33が首34の前方で下向きに装身具24の一端側36と他端側37とを近付けるだけで容易かつ迅速に、しかも強力な磁力により吸着される。
この吸磁力による吸着作用を図10により説明する。図10は図9のD部、すなわち装身具24の一端側36と他端側37との首34の前側下方における重合部を拡大して示す部分断面図であり、装身具24の一端側36と他端側37とにおける装身具本体11内の磁石構造および吸着作用を示している。
図10に示すように、装身具24の一端側36と他端側37との重合部において、一端側36の装身具本体11内には、一端側外キャップ26側から例えば4個の一端側磁石13(13a,13b,13c,13d)が直列に配置されている。これらの磁石13(13a,13b,13c,13d)は上述したように、それぞれ円柱状に構成されており、各磁石13(13a,13b,13c,13d)のN極(N)とS極(S)とは、円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。各磁石13(13a,13b,13c,13d)の互いに隣接するもの同士のN極(N)とS極(S)とが、互い違いの向きに配置されている。具体的には、図10の右側に示されている装身具24の一端側外キャップ26側に最も接近した端部側配置の一端側磁石13aのN極(N)が左向き、S極(S)が右向きとなっている。この一端側磁石13aに隣接する端部側から2番目に配置された一端側磁石13bのN極(N)は右向き、S極(S)は左向きとなっている。また、この一端側磁石13bに隣接する端部側から3番目の一端側磁石13cは、さらに2番目の一端側磁石13bと逆にN極(N)が左向き、S極(S)が右向きとなっている。さらにまた、この一端側磁石13cに隣接する端部側から4番目に配置された一端側磁石13dは、3番目の一端側磁石13cと逆に、N極(N)が右向き、S極(S)が左向きとなっている。この後に続く中間側磁石15も上記同様に、N極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
一方、装身具24の一端側36と他端側37との重合部において、他端側37の装身具本体11内には、他端側外キャップ27側から例えば4個の他端側磁石14(14a,14b,14c,14d)が直列に配置されている。これらの磁石14(14a,14b,14c,14d)も上述したように、それぞれ円柱状に構成されており、各磁石14(14a,14b,14c,14d)のN極(N)とS極(S)とは、円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。そして、各磁石14(14a,14b,14c,14d)の互いに隣接するもの同士はN極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
具体的には、装身具24の他端側外キャップ27側に最も接近して配置された端部側配置の他端側磁石14aのN極(N)が左向き、S極(S)が右向きとなっている。この他端側磁石14aに隣接する端部側から2番目に配置された他端側磁石14bは前記と逆に、N極(N)が右向き、S極(S)が左向きとなっている。この他端側磁石14bに隣接する端部側から3番目に配置された他端側磁石14cは、さらに2番目の他端側磁石14bと逆に、N極(N)が左向き、S極(S)が右向きとなっている。さらにまた、この他端側磁石14cに隣接する端部側から4番目に配置された他端側磁石14dは、さらに3番目の他端側磁石14cと逆に、N極(N)が右向き、S極(S)が左向きとなっている。この後に続く中間側磁石15についても、上記同様に、N極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
したがって、装身具24の一端側36と他端側37との重合部では4個の一端側磁石13(13a,13b,13c,13d)のN極(N)とS極(S)と、4個の他端側磁石14(14a,14b,14c,14d)S極(S)とN極(N)とが、それぞれ対向する配置となっているため相互に磁気吸着する。そして、各磁石は金属磁石であるため強力に磁気吸着し、容易に引き剥がされることがない。
また、装身具本体11のチューブ12は上述したように、長手方向に沿う両端部間において軸心周りに相対的に180°以上、容易に捩ることができるため、装着者の首に巻き付けた直後にN極(N)同士、またはS極(S)同士が対向する状態であったとしても、各磁石の吸磁力によって自然にN極(N)とS極(S)とが向き合う図10の状態となる。このため、装着者が人為的に装身具本体11を回転操作する必要がなく、首周りに容易に装着することができる。
図11は、本実施形態に用いる止め具41の一例を示す斜視図である。止め具41は金属または樹脂等を素材として型成形または曲げ加工したもので、側面視ほぼS字形に形成されている。すなわち、この止め具41の中央部42はほぼ直線状であり、一端部43が上述の装身具24の外径よりも少し大きい内径で円形状に湾曲されている。この止め具41の直線状の中央部42と一端部43の先端との間には装身具24の外径よりも小さい隙間が形成されている。これにより、止め具41の湾曲した一端部43内の円形状空間部分は、装身具24の先端を通すことができる一方の通し部45となる。
また、止め具41の他端部44は一端部43と逆の向きに円形状に湾曲され、この湾曲部分の内径も上述の装身具24の外径より少し大きい内径とされている。この止め具41の直線状の中央部42と他端部43の先端との間にも、装身具24の外径よりも小さい隙間が形成されている。これにより、止め具41の湾曲した他端部44内の円形状空間部分は装身具24の先端を通すことができる他方の通し部46となる。
図12は、図11に示した止め具41を用いた装着の一例を示す説明図である。上述した図7の装着、すなわち装身具24を装着者33の首34周りに装着し、装身具24の一端側36と他端側37とを首34の後方で重合させて磁力により係止する装着に対し、止め具41を用いることにより装身具24を首周りにさらに確実に止めることができるようにするものである。
図12に示すように、装着者は装身具24の一端側36と他端側37とを把持して、装身具24を首の前側下方から上方に持上げ、装身具24の両端を肩の上方を介して首の後方に回し込む。そして、装身具24の一端側36を左向き矢印で示すように、S字形をした止め具41の一方の通し部45に通す。また、装身具24の他端側36を右向き矢印で示すように、S字形をした止め具41の他方の通し部46に通す。
図13は、図12に続いて止め具41を用いた装着状態を示す拡大図である。S字形をした止め具41の一方の通し部45に通した装身具24の一端側36は、止め具41の直線状の中央部42と一端部43の先端とによって周囲から保持される。したがって、装身具24の一端側36は側方に外れることがない。また、S字形をした止め具41の他方の通し部46に通した装身具24の他端側37は、止め具41の直線状の中央部42と他端部44の先端とによって周囲から保持される。したがって、装身具24の他端側37も側方に外れることがない。
このように、S字形の止め具41を用いて止められた装身具24は、磁石による吸磁力で吸着状態となっているのに加え、止め具41の保持力によって周方向への離脱がさらに確実に防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、装身具24を止め具41の通し部45,46から装身具24の一端側36または他端側36を軸方向に引抜くだけで簡単に装身具24を外すことができる。
図14は、図11に示した止め具41を用いた装着を示す説明図である。この装着は、上述した図9の装着方法、すなわち装身具24を装着者33の首34の後方から前向き下方に垂下するようにして装着し、装身具24の一端側36と他端側37とを首34の前方で縦状態にして左右方向から重合させて磁力により係止する装着に対し、止め具41を用いることにより装身具24を首周りにさらに確実に止めることができるようにするものである。
図14に示すように、装着者は装身具24の一端側36と他端側37とを把持して、装身具24を首の後方から両側に巻回し、装身具24の両端を肩の上方を介して首の前方に回し込む。そして、装身具24の一端側36を下向き矢印で示すように、横向きにしたS字形の止め具41の一方の通し部45に通す。また、装身具24の他端側37を下向き矢印で示すように、横向きにしたS字形の止め具41の他方の通し部46に通す。
図15は、図14に続いて止め具41を用いた装着状態を示す拡大図である。横向きにしたS字形の止め具41の一方の通し部45に上方から通した装身具24の一端側36は、止め具41の直線状の中央部42と一端部43の先端とによって周囲から保持される。したがって、装身具24の一端側36は側方に外れることがない。また、横向きにしたS字形の止め具41の他方の通し部46に上方から通した装身具24の他端側37は、止め具41の直線状の中央部42と他端部44の先端とによって周囲から保持される。したがって、装身具24の他端側37も側方に外れることがない。
この例においても、S字形の止め具41を用いて止められた装身具24は、磁石による吸磁力で吸着状態となっているのに加え、止め具41の保持力によって周方向への離脱がさらに確実に防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、装身具24を止め具41の通し部45,46から装身具24の一端側36または他端側37を上方向に引抜くだけで簡単に装身具24を外すことができる。
図16は、本実施形態による装身具24の止め具の他の例を示す斜視図である。図16に示すように、この止め具51は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ眼鏡形に形成されている。すなわち、この止め具51の枠体52は「8」の字状であり、一端側枠部53が上述の装身具24の外径よりも少し大きい内径で円形状をなしている。これにより、止め具51の一端側枠部53内の円形状空間部分は、装身具24の先端を通すことができる一方の通し部55となっている。
止め具51の他端側枠部54には一端側枠部53と同様の円形状の空間部が形成され、この空間部の内径も上述の装身具24の外径より少し大きい内径とされている。これにより、止め具51の湾曲した他端側枠部54内の円形状空間部分は装身具24の先端を通すことができる他方の通し部56となっている。
図17は、図16に示した止め具51を用いた装着を示す説明図である。この装着は、上述した図7の装着に対し、止め具51を用いることにより装身具24を首周りにさらに確実に止めることができるようにするものである。図17に示すように、装着者は装身具24の一端側36と他端側37とを把持して、装身具24を首の前側下方から上方に持上げ、装身具24の両端を肩の上方を介して首の後方に回し込む。そして、装身具24の一端側36を左向き矢印で示すように、眼鏡形をした止め具51の一方の通し部55に通す。また、装身具24の他端側36を右向き矢印で示すように、眼鏡形をした止め具51の他方の通し部56に通す。
図18は、図17に続いて止め具51を用いた装着状態を示す拡大図である。眼鏡形をした止め具51の一方の通し部55に通した装身具24の一端側36は、眼鏡形をした止め具51の一端側枠部53の通し部55によって周囲から保持される。したがって、装身具24の一端側36は側方に外れることがない。また、眼鏡形をした止め具51の他方の通し部56に通した装身具24の他端側37は、止め具51の枠体52の他方の通し部56によって周囲から保持される。したがって、装身具24の他端側37も側方に外れることがない。
このように、眼鏡形の止め具51を用いて止められた装身具24は、磁石による吸磁力で吸着状態なっているのに加え、眼鏡形をした止め具51の保持力によって、図11に示した止め具41よりもさらに確実に、周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、装身具24を止め具51の通し部55,56から装身具24の一端側36または他端側37を軸方向に引抜くだけで簡単に装身具24を外すことができる。
図19は、図16に示した眼鏡形の止め具51を用いた装着を示す説明図である。この装着過程は、上述した図9の装着に対し、眼鏡形の止め具51を用いることにより装身具24を首周りにさらに確実に止めることができるようにするものである。
図19に示すように、装着者は装身具24の一端側36と他端側37とを把持して、装身具24を首の後方から両側に巻回し、装身具24の両端を肩の上方を介して首の前方に回し込む。そして、装身具24の一端側36を下向き矢印で示すように、横向きにした眼鏡形の止め具51の一方の通し部55に通す。また、装身具24の他端側36を下向き矢印で示すように、横向きにした眼鏡形の止め具51の他方の通し部56に通す。
図20は、図19に続いて眼鏡形の止め具51を用いた装着を示す拡大図である。横向きにした眼鏡形の止め具51の一方の通し部55に上方から通した装身具24の一端側36は、眼鏡形をした止め具51の一方の通し部55によって周囲から保持される。したがって、装身具24の一端側36は側方に外れることがない。また、横向きにした眼鏡形の止め具51の他方の通し部56に上方から通した装身具24の他端側37は、止め具51の他方の通し部56によって周囲から保持される。したがって、装身具24の他端側37も側方に外れることがない。
この例においても、眼鏡形の止め具51を用いて止められた装身具24は、磁石による吸磁力で吸着状態となっているのに加え、眼鏡形の止め具51の保持力によって周方向への離脱が一層確実に防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、装身具24を止め具51の通し部55,56から装身具24の一端側36または他端側36を上方向に引抜くだけで簡単に装身具24を外すことができる。
なお、本実施形態では、外皮25をチューブ12と別体の独立した構成にしたが、外皮25はチューブ12の表面部分そのものを加工したり、チューブ12の表面部分に埋設したり、接着する等によって一体構造とすることができる。
また、複数の磁石13、14、15はチューブ12の内部で回転可能とすることができる。これは磁石13、14、15の外径に対し、チューブ12の内径を幾分大きくすることにより可能となる。このように磁石13、14、15がチューブ12の内部で回転可能となっている構造では、チューブ12の両端部を重ね合わせたときに対向した磁石がN極とN極の同極となっていても、同極間で作用する斥力によって磁石が回転する。このように回転することにより、対向している磁石が異極同士となって吸磁力が作用する。これにより装身具本体11がリング状となるため、身体への装着が可能となる。
[第2実施形態]
図21は、本考案の第2実施形態による装身具の装身具本体の部品構成を示す分解斜視図である。装身具本体11は、両端が開口する1本の紐状のチューブ12と、チューブ12内に挿入される複数個の磁石63‥と、チューブ12内に磁石63‥と交互に挿入される複数個のスペーサ65‥と、チューブ12の一端側開口部68を塞ぐ一端側キャップ16と、チューブ12の他端側開口部19を塞ぐ他端側キャップ17とにより構成されている。
磁石63‥は、径および長さが同一の円柱状に構成されており、チューブ12内の長さ方向の全体に亘って挿入される。磁石63が‥チューブ12内に挿入される場合には、チューブ12の円管の中心部と一端側磁石63‥の中心部とが一致する状態となる。また、各一端側磁石63‥はチューブ12の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。磁石63‥は強力な吸磁力(例えば2000ガウス)を有する金属磁石、例えばフェライト磁石が用いられる。これらの磁石63‥は、チューブ12を使用者の首周りに巻き付けた状態において、チューブ12の一端側開口部68と他端側開口部69とが重合または交差する部分で相互に吸引力を発生するものとなる。
なお、チューブ12の中間部分であって、磁石63‥が使用者の首周りに専ら配置され、チューブ12の止め手段として機能しない部分である場合には、必ずしも強力な吸磁力を必要としない。
スペーサ65‥は、例えば磁石63‥と1個ずつ交互にチューブ12に挿入され、これらのスペーサ65‥も、磁石63‥と同様に、径および長さが同一の円柱状のものであり、チューブ12内の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。
スペーサ65‥には、磁性材料および非磁性材料等の種々の材料を適用することができる。例えば、スペーサ65‥の材質としては、鉄、ステンレス鋼等その他の鉄系金属を適用することができる。この場合には磁石63‥の長さ方向での磁力線の通りがよくなる。また、スペーサ65‥の材質としては、鉄系金属以外の非鉄金属、例えばチタン等を適用することもできる。さらにスペーサ65‥には、金、銀等の貴金属を適用することができる。これらの貴金属を適用した場合には、豪華性、重量感等を得ることができる。また、例えばヘマタイト等の貴石類を適用することもできる。貴石類を適用した場合には、使用感を高くすることができる。
図22は、図21に示した部品を装身具本体61として組立てた状態を示す全体断面図である。図22に示すように、チューブ12の一端側開口部18内には複数個の一端側の磁石63‥とスペーサ65‥とが、1個ずつ交互に直列配置で挿入されるとともに、チューブ12の他端側開口部19内にも複数個の他端側の磁石63‥とスペーサ65‥とが、1個ずつ交互に直列配置で挿入されている。また、チューブ12内における磁石63‥とスペーサ65‥とが挿入された一端側開口部18と他端側開口部19以外の部分、すなわち中間部分にも、複数個の中間側の磁石63‥とスペーサ65‥とが、1個ずつ交互に直列配置で挿入されている。このように、磁石63‥とスペーサ65‥とがチューブ12の長さ方向全範囲に亘って1個ずつ交互に直列配置されている。ただし、磁石63‥とスペーサ65‥とは必ずしも1個ずつ交互に直列配置する必要はなく、例えば磁石63‥を2個、スペーサ65‥を1個ずつ交互に配置したり、その他の任意数ごとに配列することもできる。
なお、一端側の磁石63‥,他端側の磁石63‥および中間側の磁石63‥の軸方向端面が相互に密接状態で挿入されると、これらの端面が傾くスペース的余裕がなく、ひいてはチューブ12を湾曲させることができない。そこで、各一端側の磁石63‥相互間、各他端側の磁石63‥相互間およびこれらと中間側の磁石63‥との間、ならびに中間側の磁石63‥相互間にはそれぞれ所定の隙間が確保され、これにより一端側の磁石63‥,他端側の磁石63‥および中間側の磁石63‥が互いに傾くことができ、ひいてはチューブ12を湾曲させることができるようになっている。
チューブ12の一端側開口部18と他端側開口部19とは、一端側キャップ16と他端側キャップ17とによってそれぞれ塞がれ、接着またはネジ構造等により固定されている。これにより、チューブ12の一端側キャップ16および他端側キャップ17から一端側の磁石63‥および他端側の磁石63‥等が脱落することが防止されている。
本実施形態によれば、スペーサ65‥を磁石63‥と交互にチューブ12に挿入する構成とすることにより、種々の機能を得ることができる。すなわち、上述のように、スペーサ65‥に鉄、ステンレス鋼等その他の鉄系金属を適用した場合には、磁石63‥の長さ方向での磁力線の通りのよいものとすることができる。また、スペーサ65‥の材質として鉄系金属以外の非鉄金属、例えばチタン等を適用した場合には高級感を得ることができる。さらにスペーサ65‥に金、銀等の貴金属を適用した場合には、豪華性、重量感等を得ることができる。さらに、例えばヘマタイト等の貴石類を適用した場合には、使用感を高くすることができる。
この実施形態においても、磁石63をチューブ12の内部で回転可能とすることができる。このように磁石63がチューブ12の内部で回転可能となっている構造では、チューブ12の両端部を重ね合わせたときに対向した磁石がN極とN極の同極となっていても、同極間で作用する斥力によって磁石が回転する。このように回転することにより、対向している磁石が異極同士となって吸磁力が作用する。これにより装身具本体11がリング状となるため、身体への装着が可能となる。この場合、スペーサ65をチューブ12内で回転可能とすることも可能である。
[第3実施形態]
図23は、本考案の第3実施形態による装身具の装身具本体の部品構成を示す分解斜視図である。本実施形態の装身具本体11は、両端が開口する1本の紐状のチューブ12と、このチューブ12内の一端側および他端側に挿入される複数個の磁石63‥と、チューブ12内の端部以外の中間部分に挿入される複数個のスペーサ65‥と、チューブ12の一端側開口部18を塞ぐ一端側キャップ16と、チューブ12の他端側開口部19を塞ぐ他端側キャップ17とにより構成されている。
磁石63‥は、径および長さが同一の円柱状に構成されており、チューブ12内の長さ方向の一端側と、他端側とに所定数隣接して配置されるものとされている。これらの磁石63が‥チューブ12内に挿入される場合には、チューブ12の円管の中心部と磁石63‥の中心部とが一致する状態となる。また、磁石63‥はチューブ12の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。
スペーサ65‥は、チューブ12内における磁石63‥が配置された部分以外、すなわち一端側と他端側とを除く中間部分に配置されるようになっている。これらのスペーサ65‥も、磁石63‥と同様に、径および長さが同一の円柱状のものであり、チューブ12内の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。スペーサ65‥には、第2実施形態と同様の磁性材料および非磁性材料等の種々の材料を適用することができる。従って、スペーサ65‥の材質としては、鉄、ステンレス鋼等その他の鉄系金属、チタン等の非鉄金属、金、銀等の貴金属、さらにヘマタイト等の貴石類を適用することもできる。
図24は、図21に示した部品を装身具本体81として組立てた状態を示す全体断面図である。図24に示すように、チューブ12の一端側開口部18内には複数個の一端側の磁石63‥が直列配置で挿入されるとともに、チューブ12の他端側開口部19内にも複数個の磁石63‥が直列配置で挿入されている。また、チューブ12内における磁石63が挿入された一端側開口部18と他端側開口部19以外の部分、すなわち中間部分には、複数個のスペーサ65‥が直列配置で挿入されている。
なお、一端側の磁石63‥,他端側の磁石63‥および中間側のスペーサ65‥の軸方向端面が相互に密接状態で挿入されると、これらの端面が傾くスペース的余裕がなく、ひいてはチューブ12を湾曲させることができない。そこで、各一端側の磁石63‥相互間、各他端側の磁石63‥相互間およびこれらと中間側のスペーサ65‥との間、ならびに中間側のスペーサ65‥相互間にはそれぞれ所定の隙間が確保され、これにより一端側の磁石63‥,他端側の磁石63‥および中間側のスペーサ65‥が互いに傾くことができ、ひいてはチューブ12を湾曲させることができるようになっている。
本実施形態によれば、チューブ12の一端側および他端側にそれぞれ所定数の磁石63‥を配置したので、チューブ12の各端部同士を相互に磁気吸着することができる。
本実施形態においても、磁石63をチューブ12の内部で回転可能とすることができる。このように磁石63がチューブ12の内部で回転可能となっている構造では、チューブ12の両端部を重ね合わせたときに対向した磁石がN極とN極の同極となっていても、同極間で作用する斥力によって磁石が回転する。このように回転することにより、対向している磁石が異極同士となって吸磁力が作用する。これにより装身具本体11がリング状となるため、身体への装着が可能となる。なお、磁石63に加えてスペーサ65もチューブ112内で回転可能とすることも可能である。
[第4実施形態]
図25は、本発明の第4実施形態による装身具の装身具本体の部品構成を示す分解斜視図である。本実施形態の装身具本体11は、両端が開口する1本の紐状のチューブ12と、このチューブ12内の一端側および他端側に挿入される複数個の磁石63‥と、これらの磁石63間に交互に配置されるスペーサ65‥と、チューブ12内の端部以外の中間部分に挿入される複数個のスペーサ65‥と、チューブ12の一端側開口部18を塞ぐ一端側キャップ16と、チューブ12の他端側開口部19を塞ぐ他端側キャップ17とにより構成されている。
磁石63‥は、径および長さが同一の円柱状に構成されており、チューブ12内の長さ方向の一端側と、他端側とに所定数配置されるものとされている。これらの各磁石63‥の相互間には、スペーサ65‥が1個ずつ交互に配置されている。これらの各磁石63‥およびスペーサ65‥がチューブ12内に挿入される場合には、チューブ12の円管の中心部と磁石63‥およびスペーサ65‥の中心部とが一致する状態となる。また、磁石63‥およびスペーサ65‥はチューブ12の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。
各磁石63‥は強力な吸磁力(例えば2000ガウス)を有する金属磁石、例えばフェライト磁石が用いられる。そして、これらの磁石63‥は、チューブ12を使用者の首周りに巻き付けた状態において、チューブ12の一端側開口部18と他端側開口部19とが重合または交差する部分で相互に吸引力を発生するものとなる。スペーサ65‥は、チューブ12内における磁石63‥が配置された部分以外、すなわち一端側と他端側とを除く中間部分にも配置される。これらのスペーサ65‥も、磁石63‥と同様に、径および長さが同一の円柱状のものであり、チューブ12内の長さ方向に沿い、軸方向端部がそれぞれ向き合う直列配置で挿入される。
図26は、図25に示した部品を装身具本体101として組立てた状態を示す全体断面図である。チューブ12の一端側開口部18内には複数個の一端側の磁石63‥とスペーサ65‥とが1個ずつ交互に直列配置で挿入されるとともに、チューブ12の他端側開口部19内にも複数個の磁石63‥とスペーサ65‥とが1個ずつ交互に直列配置で挿入されている。また、チューブ12内における磁石63‥とスペーサ65‥とが挿入された一端側開口部18と他端側開口部19以外の部分、すなわち中間部分には、複数個のスペーサ65‥が直列配置で挿入されている。
本実施形態によれば、チューブ12の一端側および他端側にそれぞれ所定数の磁石63‥とスペーサ65‥とを交互に配置したので、チューブ12の各端部同士を相互に磁気接着することができるとともに、スペーサ65‥による種々の機能を得ることができる。
本実施形態においても、磁石63をチューブ12の内部で回転可能とすることができる。このように磁石63がチューブ12の内部で回転可能となっている構造では、チューブ12の両端部を重ね合わせたときに対向した磁石がN極とN極の同極となっていても、同極間で作用する斥力によって磁石が回転する。このように回転することにより、対向している磁石が異極同士となって吸磁力が作用する。これにより装身具本体11がリング状となるため、身体への装着が可能となる。なお、磁石63に加えてスペーサ65もチューブ112内で回転可能とすることも可能である。
[第5実施形態]
図27は、本考案の第5実施形態による装身具を示す拡大断面図である。の図27に示すように、本実施形態の装身具本体11では、チューブ12の一端側18と他端側19との重合部において、チューブ12内に複数の磁石63a、63bが配置されている。
チューブ12の一端側18内には、一定の吸磁力を有する複数の磁石63bと、これらの磁石63bよりも吸磁力が強い1つの磁石63aとが直列に配置されている。具体的には、チューブ12の一端側外キャップ16から3個目までは一定の吸磁力を有する磁石63bが配置され、一端側外キャップ16から4個目に吸磁力が強い1つの磁石63aが配置されている。一端側外キャップ16から5個目等には一定の吸磁力を有する磁石63bが配置されている。このように、複数個の磁石63b中に吸磁力が強い1つの磁石63aが挟まれた配置でチューブ12内に設けられている。
また、チューブ12の他端側19内においても、一定の吸磁力を有する複数の磁石63bと、これらの磁石63bよりも吸磁力が強い1つの磁石63aが直列に配置されている。具体的には、チューブ12の他端側外キャップ17から1個目は一定の吸磁力を有する磁石63bが配置され、他端側外キャップ17から2個目に吸磁力が強い1つの磁石63aが配置されている。他端側外キャップ17から3個目等には一定の吸磁力を有する磁石64bが配置されている。このように、複数個の磁石64b中に吸磁力が強い1つの磁石63aが挟まれた配置でチューブ12内に設けられている。ただし、図示の構成は一例であり、吸磁力が強い磁石113の数、配置等については種々変更することができる。また、吸磁力を数段階に分けてもよい。
このような構成によると、必要に応じて装身具本体11の特定個所を強い吸磁力で接着固定することができ、目的および用途等に応じて任意の接着強度の装身具とすることができる。
図28は、上記各実施形態で適用する磁石の構成を示す拡大斜視図である。図28に示す磁石74は円柱状に構成されており、N極(N)とS極(S)とは円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。
図29は、図28に示した磁石74を複数個直列に配置した場合の配列状態を示す説明図である。複数の円柱状の磁石74、すなわち第1の磁石74a,第2の磁石74b,第3の磁石74cおよび第4の磁石74dが、軸方向端面を互いに対向する配置で水平方向に1列で直列配置されている。第1の磁石74aではN極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。この第1の磁石74aに隣接する第2の磁石74bのN極(N)は上向き、S極(S)は下向きとなっている。この第2の磁石74bに隣接する第3の磁石74cでは、第2の磁石74cと逆にN極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。この第3の磁石74cに隣接する第4の磁石74dは、第3磁石74cと逆に、N極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。
図30は、図29に示した配列の磁石74a〜74dをチューブ12の一端側に挿入するとともに、他端側にも同様の配列で磁石74e〜74hを挿入した装身具の吸着前の状態を示す説明図である。チューブ12の一端側とを上側に配置し、チューブの他端側を下側に配置して、磁石74a〜74dと磁石74e〜74hとを周面が向き合うようにして接近した場合、磁石74a〜74dのN極(N)およびS極(S)と、磁石74e〜74hのN極(N)およびS極(S)とは、それぞれ異なる磁極同士が向きあって吸磁力が発揮される。これにより、上述した各実施形態で説明した作用が行われて両端が接着する。
これに対し、一本のチューブ内に上記同様の磁石を挿入してリング状に湾曲させた場合、必ずしも図30に示したようなチューブ両端の磁石の異極同士が直接向き合う状態になるとは限らない。図31は、このようにチューブ両端の磁石の異極同士が直接向き合う状態にならず、同極が対向する状態になった場合を示している。
すなわち、図31に示すように、例えばチューブ12を湾曲させてリング状にし、両端を重合状態とした場合、チューブ12の一端側に上記同様の配列で挿入した磁石74i,74j,74k,74lのN極(N)およびS極(S)と、チューブ12の他端側に上記同様の配列で挿入した磁石74m,74n,74o,74pのN極(N)およびS極(S)とが、それぞれ同極同士対向する状態となる場合がある。
このような場合でも、上述した各実施形態の構成においては、磁石を金属磁石とするとともに、チューブが柔軟性のある合成樹脂またはゴム質等の柔軟性材料により円管状に構成し、この構成により、チューブが長手方向に沿う両端部間において軸心周りに相対的に180°以上、容易に捩ることができるので、チューブ12の一端側の磁石74i,74j,74k,74lのN極(N)およびS極(S)と、チューブ12の他端側の磁石74m,74n,74o,74pのN極(N)およびS極(S)とが異極同士引き合い、図31に回転矢印で示したようにチューブ12が回転する。この結果、図30に示したように各磁石の異極同士が対向して、チューブ12の両端側同士が強力に接着され、確実にリング状になることができる。
[第6実施形態]
図70は本考案の第6実施形態の装身具700を示す正面図である。この装身具700は、芯線720がリング状の無端形状に形成されており、この芯線720が複数の飾り部材710を挿通することにより連珠状となっている。飾り部材710は審美性を有する材料、形状、外観、状態等を備えており、例えば球状のパール等からなる宝玉が使用される。
複数の飾り部材710を挿通する芯線720は形状記憶合金が用いられる。芯線720の線径(太さ)は、飾り部材710の大きさに合わせて変更されるものであり、例えば0.3〜2.0mmの範囲で選定される。芯線720に用いる形状記憶合金としては、Ni−Ti系合金、Cu−Zn−Al系合金、Cu−Zn−Si系合金、その他の合金が選択される。形状記憶合金からなる芯線720は装着者の体温(約35℃)を変態点の目安として超弾性を発揮するものが用いられる。本実施形態においては、芯線720は30℃の温度以上となることによりリング状に復元するように熱処理が施されている。すなわち、30℃未満の環境下においては、芯線720は超弾性を発揮することがなく、外力に合わせて任意の形にランダムに変形しているが、30℃以上になると、芯線720は丸いリング状に復元し、この形状を維持する。これにより装身具700の全体が図70に示すようなループした無端リング状となり、装着者の首等の身体部位への装着状態となる。
このような本実施形態では、30℃を超えることによりループしたリング状となる芯線720を飾り部材710に挿通しているため、装着者の身体に装着し、装着者の体温が伝達されて30℃を超えると装身具700の全体が自動的にループしたリング状となる。このため、ループしたリング状に簡単且つ確実に止めることができ、盗難等に対する安全性を高めるとともに、使用者への装着性が良く、しかも使用者自身による装着および取外し性が良好となる。さらに止め具がなくても一定の温度環境下では、装着者の身体部位への装着態様となるため、止め具への面倒な操作が不要となると共に、使用者への装着性が向上する。
以上の実施形態に対し、本考案の装身具はさらに止め具を備えるものであり、以下、止め具の各例を具体的に説明する。
[止め具の第1例]
図32は、本考案の装身具24に用いることができる第1例の止め具540を示す。止め具540は鰐口クリップ状をなすもので、一対の挟み片541および挟み片542をヒンジ軸543によって開閉可能に連結している。一方の挟み片541は一定幅の湾曲片となっており、この一方の挟み片541は装身具24(装身具本体11も同様)の一端側の外周面の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状の一端側止め部539と、装身具24の他端側の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状の他端側止め部544とが隣接する一体の湾曲板となっている。一端側止め部539の外側端部の一側部には、板幅方向に沿う貫通孔が形成されたヒンジ筒546が一体に設けられ、一端側止め部539の外側端部の他側部には、板幅方向に沿う貫通孔が形成された別のヒンジ筒547がヒンジ筒546と一定の間隔をあけて同軸上に連設されている。一端側止め部539の凹面側と他端側止め部544の凹面側との間には、平坦面状の中間閉じ部548が形成されている。他端側止め部544の外側端部には、平板状の開閉側端部545が一体に形成されている。この開閉側端部545にはピン軸550が突設されており、ピン軸550の先端には大径頭部551が形成されている。
他方の挟み片542は一方の挟み片541とほぼ同様の形状をなしており、一定幅の湾曲片として構成されている。この他方の挟み片542は装身具24の一端側の外周面の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状の一端側止め部552と、装身具24の他端側の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状の他端側止め部553とが隣接する一体の湾曲板となっている。一端側止め部552の外側端部の一側部には、板幅方向に沿う貫通孔が形成されたヒンジ筒555が一体に設けられ、このヒンジ筒555は、一方の挟み片541のヒンジ筒546とヒンジ筒547との間に同軸で配置されている。これらのヒンジ筒546、ヒンジ筒555およびヒンジ筒547には、1本のヒンジ軸546が通され、このヒンジ軸546を中心として、一方の挟み片541と他方の挟み片542とが回動できるようになっている。
他方の挟み片542においても一方の挟み片541と同様に、一端側止め部552の凹面側と他端側止め部553の凹面側との間に、平坦面状の中間閉じ部556が形成されている。他端側止め部553の外側端部には、平板状の開閉側端部554が一体に形成されている。この開閉側端部554にはピン軸550と係合できるピン受け557が突設されている。このピン受け557は、互いに対向する円弧状の一方のピン軸保持片558と他方のピン軸保持片559とを有し、これら一方のピン軸保持片558と他方のピン軸保持片559との先端部間には開口部560が形成されている。これら一方のピン軸保持片558と他方のピン軸保持片559とは弾性を有し、ヒンジ軸543を中心として一方の挟み片541と他方の挟み片542とを閉じるように回動させた場合にピン軸550の先端の大径頭部551が挿通されて嵌合でき、この挟み片541、542とピン軸550との嵌合により、一定以上の引き離し力が与えられない限り、両挟み片541、542が嵌着状態に維持できるようになっている。
図33は、装身具24を止め具540によって止める場合の使用状態を示す説明図である。この図33に示すように、装身具24をU字状に湾曲させ、止め具540に対して装身具24の一端側と他端側とを互いに接近させる。なお、装身具24の一端側の先端には外キャップ27があり、他端側の先端には外キャップ26がある。装身具24の一端側および外キャップは、止め具540の挟み片541の凹面側に通される。また、装身具24の他端側および外キャップ26は、止め具540の他端側止め部544の凹面側に通される。そして、ヒンジ軸543を中心として、開閉部554側を開閉側端部545向けて回動し、止めピン549にピン受け557を嵌合させる。
図34は、装身具の止め状態を拡大して示す説明図である。装身具24の一端側の外キャップ27と、他端側の外キャップ26とは、一端側と他端側とを互い違いの方向から平行に揃えた状態で接近し、重合状態となる。そして、止め具540はヒンジ軸543を中心として回動して互いに閉じ、止めピン549とピン受557とが結合し、大径頭部551によって係止される。装身具24の一端側と他端側とは、一端側止め部552と他端側止め部553とによりそれぞれ保持される。
図35は、止め具540の使用状態を示す説明図である。装身具24を装着者33の首34周りに装着し、装身具24の一端側と他端側とを首34の後方で重合させて磁力により係止する。
まず装着者33が一方の手(右手)で装身具24の一端側を把持し、他方の手(左手)で装身具24の他端側を把持する。そして、装身具24を装着者33の首34の前側下方(顎下)から上方に徐々に持上げ、装身具24の両端を肩35の上方を介して首34の後方に回し込む。この後、装身具24の一端側と他端側とを重合させるようにする。
すると、装身具24の一端側と他端側とは、互いに一定距離接近した位置に移動された途端に、吸磁力によって即座に吸着状態となる。すなわち、装着者33が首34の後方に装身具24の一端側と他端側とを近付けるだけで容易かつ迅速に、しかも強力な磁力により装着固定される。この状態において、図10に示したように、止め具540によって装身具24の一端側と他端側とを固定する。これにより、着脱可能な5止め具40によって装身具24を容易に装着固定することができ、しかも装着状態は強固となり、引き剥がし等により脱落するおそれはない。
図36は、装身具24の一端側と他端側との首34の後側における重合部を拡大して示す部分断面図である。装身具24の一端側と他端側との重合部において、一端側の装身具本体11内には、一端側外キャップ26側から例えば4個の一端側磁石13(13a,13b,13c,13d)が直列に配置されている。これらの磁石13(13a,13b,13c,13d)は上述したように、それぞれ円柱状に構成されており、各磁石13(13a,13b,13c,13d)のN極(N)とS極(S)とは、円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。そして、各磁石13(13a,13b,13c,13d)の互いに隣接するもの同士のN極(N)とS極(S)とが、互い違いの向きに配置されている。具体的には、装身具24の一端側外キャップ26側に最も接近した端部側配置の一端側磁石13aの、N極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。この一端側磁石13aに隣接する端部側から2番目に配置された一端側磁石13bのN極(N)は上向き、S極(S)は下向きとなっている。また、この一端側磁石13bに隣接する端部側から3番目の一端側磁石13cは、さらに2番目の一端側磁石13bと逆にN極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。この一端側磁石13cに隣接する端部側から4番目に配置された一端側磁石13dは、3番目の一端側磁石13cと逆に、N極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。この後に続く中間側磁石15も上記同様に、N極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
一方、装身具24の一端側と他端側との重合部において、他端側の装身具本体11内には、他端側外キャップ27側から例えば4個の他端側磁石14(14a,14b,14c,14d)が直列に配置されている。これらの磁石14(14a,14b,14c,14d)も上述したように、それぞれ円柱状に構成されており、各磁石14(14a,14b,14c,14d)のN極(N)とS極(S)とは、円柱の互いに反対側の外周面に配置されている。そして、各磁石14(14a,14b,14c,14d)の互いに隣接するもの同士はN極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
具体的には、装身具24の他端側外キャップ27側に最も接近して配置された端部側配置の他端側磁石14aのN極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。この他端側磁石14aに隣接する端部側から2番目に配置された他端側磁石14bは前記と逆に、N極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。また、この他端側磁石14bに隣接する端部側から3番目に配置された他端側磁石14cは、さらに2番目の他端側磁石14bと逆に、N極(N)が上向き、S極(S)が下向きとなっている。さらにまた、この他端側磁石14cに隣接する端部側から4番目に配置された他端側磁石14dは、さらに3番目の他端側磁石14cと逆に、N極(N)が下向き、S極(S)が上向きとなっている。この後に続く中間側磁石15についても、上記同様に、N極(N)とS極(S)とが互い違いの向きに配置されている。
したがって、装身具24の一端側と他端側との重合部では4個の一端側磁石13(13a,13b,13c,13d)のN極(N)とS極(S)と、4個の他端側磁石14(14a,14b,14c,14d)S極(S)とN極(N)とが、それぞれ対向する配置とされているため相互に磁気吸着するようになる。そして、各磁石は金属磁石であるため強力に磁気吸着し、容易に引き剥がされることがない。
また、装身具本体11のチューブ12は上述したように、長手方向に沿う両端部間において軸心周りに相対的に180°以上、容易に捩ることができる構成となっているので、装着者の首に巻き付けた直後にN極(N)同士、またはS極(S)同士が対向する状態であったとしても、各磁石の吸磁力によって自然にN極(N)とS極(S)とが向き合う状態となる。このため、装着者が人為的に装身具24を回転操作する必要がなく、首周りに容易に装着することができる。
[止め具の第2例]
図37は、第2例の止め具570である。第2例の止め具570は金属または樹脂等を素材として型成形または曲げ加工したもので、側面視ほぼS字形に形成されている。すなわち、この止め具570の中央部571はほぼ直線状であり、一端部572が装身具24の外径よりも少し大きい内径で円形状に湾曲されている。この止め具570の直線状の中央部571と一端部572の先端との間には装身具24の外径よりも小さい隙間が形成されている。これにより、止め具570の湾曲した一端部572内の円形状空間部分は、装身具24の先端を通すことができる一方の通し部575とされている。
止め具570の他端部573は一端部572と逆の向きに円形状に湾曲され、この湾曲部分の内径も上述の装身具24の外径より少し大きい内径となっている。この止め具570の直線状の中央部571と他端部543の先端との間にも、装身具24の外径よりも小さい隙間が形成されている。これにより、止め具570の湾曲した他端部573内の円形状空間部分は装身具24の先端を通すことができる他方の通し部546とされている。
さらに、止め具570の一端側572には磁石576が設けられ、この磁石576の磁力により装身具24の一端側を吸着できるようになっている。また、止め具570の他端側にも磁石577が設けられ、この磁石577の磁力により装身具24の他端側を吸着できるようになっている。
この止め具570では、装身具24を装着者33の首34周りに装着し、装身具24の一端側と他端側とを首34の後方で重合させて磁力により係止することにより装身具24を首周りにさらに確実に止めることができる。
すなわち、装着者は装身具24の一端側と他端側とを把持して、装身具24を首の前側下方から上方に持上げ、装身具24の両端を肩の上方を介して首の後方に回し込む。そして、装身具24の一端側をS字形をした止め具570の一方の通し部574に通す。また、装身具24の他端側を右向き矢印で示すように、S字形をした止め具570の他方の通し部575に通す。このようにS字形をした一方の通し部575に通した装身具24の一端側は、止め具570の直線状の中央部571と一端部572の先端とによって周囲から保持される。したがって、装身具24の一端側は側方に外れることがない。また、S字形をした止め具570の他方の通し部575に通した装身具24の他端側は、止め具570の直線状の中央部571と他端部573の先端とによって周囲から保持される。したがって、装身具24の他端側も側方に外れることがない。
このようにS字形の止め具570を用いて止められた装身具24は、磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具570の保持力によって周方向への離脱がさらに確実に防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、装身具24を止め具570の通し部574、575から装身具24の一端側または他端側を軸方向に引抜くだけで簡単に装身具24を外すことができる。
[止め具の第3例]
図38は、第3例の止め具81を示す斜視図である。第3例の止め具81は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、全体的に側面視ほぼ眼鏡形(「8」の字状)に形成されている。すなわち、この止め具81は、円筒状の一端部83と他端部84とを胴部82を介して一体に連結され、眼鏡形の外枠を構成している。
円筒状の一端部83の内部には、装身具24の一端側および外キャップ26を通す一方の空間(通し部)85が形成されており、この一方の空間85の径は装身具24の一端側および外キャップ26よりも大径となっている。これにより、円筒状の一端部83の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。また、円筒状の他端部84の空間86も一端部83とほぼ同径となっている。
そして、止め具81の円筒状の一端部83の内部には、内部リング91が挿入されている。この内部リング91は円筒状の一端部83の内部で装身具24同士が重なる方向に沿って移動可能とされており、円筒状の一端部83に設けたネジ孔93内に挿入した押しネジ92により、装身具同士が重なる方向に押動されて移動できるようになっている。また、円筒状の他端部84の空間86の内部にも、内部リング94が挿入されている。この内部リング94も円筒状の他端部84の内部で装身具同士が重なる方向に移動可能とされており、円筒状の他端部84に設けたネジ孔96内に挿入した押しネジ95により押動されて装身具同士が重なる方向に移動できるようになっている。これらの内部リング91、94の間には圧縮コイルバネ97が介在されており、この圧縮コイルバネ9により通常時には内部リング91、94が互いに相反する方向に弾性により離間するようになっている。
内部リング91、94の内面98,99は装身具本体24の一端側61および外キャップ26等の押え面となっている。そして、これら内部リング91、94の内面98,99の径も装身具24の一端側、他端側および外キャップ26、27より大径となっている。これにより、内部リング91、94の内部においても、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。
図39は、図38に示した止め具81の軸直角断面図である。内部リング91と内部リング94は圧縮コイルバネ97の弾性力によって互いに外向き(図39の上下方向)に付勢され、装身具24の一端側と他端側は内部リング91と内部リング94によって内側から外向きに押圧される。これらの押圧される装身具24の一端側と他端側の外周側の面は、それぞれ止め具本体81の円筒状の一端部83と他端部84の内周面に圧接する。したがって、装身具24の一端側と他端側は止め具81内に固定される。
固定を解く場合には、押しネジ92と押しネジ95を互いに向き合う方向に押し込む操作を行うことによって、装身具24の一端側と他端側を円筒状の一端部83と他端部84の内面への当接力を弱め、装身具24の一端側と他端側への圧接力を解除すればよい。これにより、装身具本体の一端側と他端側を止め具81に挿入したり離脱することができる。
このように、眼鏡形の止め具81を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具81の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、押しネジ92,95を緩めて装身具24を止め具81の内面から装身具24の一端側または他端側を軸方向に引抜くだけで、簡単に装身具24を外すことができる。
[止め具の第4例]
図40は第4例の止め具101を示す斜視図である。止め具101は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、2つの湾曲部をもつ湾曲板状の止め具本体102と、これに組み合う数珠状紐体103とにより構成されている。
止め具本体102は、2つの円弧板状の湾曲片102a,104が中間閉じ部102bによって一体に繋がった形状をしており、止め具本体102の一端部105には円環状の外側止めリング107が設けられている。また、止め具本体102の他端部106にも円環状の外側止めリング108が設けられている。さらに、湾曲片102a,104の中間閉じ部102bには、一定の間隔で、内側止めリング117,118が設けられている。外側止めリング107、108および内側止めリング117,118の内径はほぼ同一径となっている。
数珠状紐体103は、一端側において可撓性の紐109の一端側に一定間隔で玉110を装着するとともに、他端側において可撓性の紐112の一端側に一定間隔で玉113を装着した構造となっている。玉110、113は例えば弾性を有する材料によって構成されており、外側止めリング107、108および内側止めリング117,118の内径とほぼ同一の外径を有し、一定以上の力で引張った場合に外側止めリング107、108および内側止めリング117,118を通過でき、一体以下の力では外側止めリング107、108および内側止めリング117,118から抜けない構成となっている。また、数珠状紐体103の一端には、外側止めリング107および内側止めリング117の内径よりも大径な端板111が設けられ、他端側にも、外側止めリング108および内側止めリング118の内径よりも大径な端板114が設けられている。そして、紐109、112の中間部分が外側止めリング107、108および内側止めリング117,118に通され、紐109、112の先端部の各端板111,114がそれぞれ外側止めリング107、108の外側に配置されている。これにより、数珠状紐体103は止め具本体102から外れないようになっている。
このような構造において、装身具24に止め具101を装着する場合には、数珠状紐体103のうち、外側止めリング107と内側止めリング117との間および外側止めリング108と内側止めリング118との間の部分を装身具24の外径よりも大きく開口するように湾曲させておく。
そして、外側止めリング107と内側止めリング117との間の開口部分に装身具の一端側および他端側外キャップ26を通すとともに、外側止めリング108と内側止めリング118との間の開口部分に装身具の他端側および他端側外キャップ27を通す。その後、数珠状紐体103を両端側に所定の力で引張り、装身具の一端側および他端側を外周側から押えるようにする。
逆に止め具本体102から装身具の一端側および他端側を取外す場合には、数珠状紐体103のうち、外側止めリング107と内側止めリング117との間および外側止めリング108と内側止めリング118との間の部分を装身具24の外径よりも大きく開口するように再び湾曲させ、装身具本体の一端側および他端側を引出せばよい。
このような構成によれば、数珠状紐体103を操作するだけで、装身具24の一端側および他端側を止め具本体102に装着したり、取外すことが容易に行える。止め具101を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具101の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第5例]
図41は、第5例の止め具121を示す斜視図である。止め具121は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ眼鏡形(「8」の字状)に形成されている。この止め具121は、胴部122を介して互いに平行に連結された筒状の一端部123と筒状の他端部124とを有している。筒状の一端部123内には、装身具24の一端側を着脱可能に挿通できるとともに、筒状の他端部124内には、装身具24の他端側を着脱可能に挿通できるようになっている。
筒状の一端部123の内部には一方の空間(通し部)125が形成されており、この一方の空間125の径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、筒状の一端部123の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、筒状の他端部124の他方の空間126は、筒状の一端部123の一方の空間125とほぼ等径となっており、他方の空間126の径は装身具24の他端側の外径とほぼ一致している。筒状の他端部124内には装身具24の他端側および他端側外キャップ27が着脱可能に挿通できる。すなわち、筒状の他端部124の他方の空間126内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通でき、筒状の一端部123の一方の空間125には、装身具24の他端側外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で着脱可能に挿通できるようになっている。そして、筒状の一端部123の内部には、バネ部材131が収納され、また筒状の他端部124の内部にも同様にバネ部材141が収納されている。
図41は、図40の止め具121の軸直角断面図である。筒状の一端部123の径と筒状の他端部124の径とは互いにほぼ等しい。この止め具121の筒状の一端部123における内周面には、上述のバネ部材131が収納されている。このバネ部材131は、平板部132に山形のバネ板133を設けた構成となっている。また筒状の他端部124における内周面にも、上述のバネ部材141が収納されている。このバネ部材141は、平板部142に谷形のバネ板143を設けた構成となっている。
このような構成のバネ部材131により、装身具24の一端側を筒状の一端部123の内部に挿入させた場合に、バネ板133の弾性力によって装身具24の一端側を任意の長さだけ筒状の一端部123の内部に押圧保持することができる。また、筒状の他端部124に装身具24の他端側を挿入させた場合に、バネ板143の弾性力によって装身具24の他端側を任意の長さだけ筒状の他端部124の内部に押圧保持することができる。
このような構造では、何らの特別な操作を必要とせず、装身具24を止め具121内に着脱可能に挿入するだけで、装身具24の一端側および他端側を止め具121に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具121を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で接着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具121の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第6例]
図43は、第6例の止め具151示す斜視図である。止め具151は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、止め具本体150が側面視ほぼ眼鏡形(「8」の字状)に形成されている。止め具本体150は、胴部152を介して互いに平行に連結された筒状の一端部153と筒状の他端部154とを有している。筒状の一端部153内には、装身具24の一端側を着脱可能に挿通できるとともに、筒状の他端部154内には、装身具24の他端側を着脱可能に挿通できるようになっている。
筒状の一端部153の内部には一方の空間(通し部)155が形成されており、この一方の空間155の径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、筒状の一端部153の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。また、筒状の他端部154の他方の空間156は、筒状の一端部153の一方の空間155と略同径となっており、この他方の空間156の径は装身具24の一端側の外径とほぼ一致している。
そして、筒状の他端部154内には装身具24の一端側および外キャップ27が着脱可能に挿通させることができる。すなわち、止め具151では、筒状の他端部154の他方の空間156内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通でき、筒状の一端部153の一方の空間155には、装身具24の一端側外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で着脱可能に挿通できるようになっている。そして、筒状の一端部153の側壁にはネジ孔157があけられ、筒状の他端部154の側壁にもネジ孔158が平行にあけられている。
この構成において、筒状の一端部153のネジ孔157には締付けネジ171が側方からねじ込まれている。すなわち、締付けネジ171は大径な頭部172とその中心から突出するネジ部173を有し、頭部172を人手によって回転操作することにより、ねじ込んだり、引抜くことができる。また、筒状の他端部154のネジ孔158にも締付けネジ181が側方からねじ込まれている。すなわち、締付けネジ181は大径な頭部182とその中心から突出するネジ部183を有し、頭部182を人手によって回転操作することにより、ねじ込んだり、引抜くことができる。
図44は、図43に示した止め具151の軸直角断面図である。止め具151における筒状の一端部153の径と筒状の他端部154の径とは互いにほぼ等しい。この止め具151の筒状の一端部153における内周面側には、上述の締付けネジ171のネジ部173が突入している。この締付けネジ171のネジ部173の先端には幅広な押し板174が設けられている。この押し板174は装身具本体24を押付けて止め具本体150の内面に圧接させることができる。また、この止め具151の筒状の他端部154における内周面側には、上述の他方の締付けネジ181のネジ部183が突入している。この締付けネジ171のネジ部183先端にも幅広な押し板184が設けられている。この押し板184は装身具本体24を押付けて止め具本体150の内面に圧接させることができる。
このような構造によれば、装身具24を止め具151内に着脱可能に挿入し、締付けネジ171、181を回転操作するだけで、装身具24の一端側および他端側を止め具151に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具151を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具151の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第7例]
図45は、第7例の止め具191を示す斜視図である。止め具191は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、両側開口のほぼ矩形筒状に形成されている。この止め具191の止め具本体190は、図20において、上片192,側片(左側片)193,下片194および側片(右側片)195を有している。止め具191の内部は空間(通し部)196とされており、この空間(通し部)196には、装身具24の一端側および他端側を着脱可能に横並びで挿通できるようになっている。
そして、止め具本体190の互いに対向する側片(左側片)193と側片(右側片)195には、所定角度傾斜した傾斜孔197,198が開けられている。そして、傾斜孔197と傾斜孔198には、1本の止めピン201が挿通されている。この止めピン201は、傾斜孔197と傾斜孔198に挿通される長さの軸部202を有し、この軸部202の各先端は、それぞれ側片(左側片)193と側片(右側片)195の外側に突出している。この軸部202の各端の突出部分に大径な頭部203と頭部204が一体に設けられている。傾斜孔197と傾斜孔198は対象形状の長孔であり、この孔の高さ,長さおよび傾斜角はすべて同一となっている。
図46は、図45に示した止め具191の軸直角断面図である。傾斜孔197と傾斜孔198の低い方の端部の高さは装身具24の一端側および他端側の頂部よりも低い位置に形成されている。また、傾斜孔197と傾斜孔198の高い方の端部の高さは装身具24の一端側および他端側の頂部よりも低い位置に形成されている。したがって、使用時には図46に示すように装身具24の一端側を傾斜孔197と傾斜孔198の低い方から高い方(図46の左方)に向って挿入すると頭部203が押上げられてスムーズに挿入できる。一方、逆に装身具24の一端側を傾斜孔197と傾斜孔198の高い方から低い方(図46の右方)に向って引張ると、頭部203が摩擦力で低い方に連動するため、頭部203が装身具24の一端側を下方に押圧するようになり、装身具24の抜けを防止することができる。
このような構造では、装身具24を止め具191内に着脱可能に挿入するだけで、装身具24の一端側および他端側を止め具191に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具191を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具191の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第8例]
図47は、第8例の止め具211を示す斜視図である。止め具211は鰐口クリップ状をなすもので、一対の挟み片である止め具本体212および閉じ板221をヒンジ軸228によって開閉可能に連結している。
止め具本体212は一定幅の湾曲片として構成されており、この止め具本体212は装身具24の一端側の外周面の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状の湾曲片213と、装身具24の他端側の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状の湾曲片214とが隣接する一体の湾曲板となっている。湾曲片213の外側端部の一側部には、板幅方向に沿う貫通孔が形成されたヒンジ筒216が一体に設けられ、湾曲片213の外側端部の他側部には、板幅方向に沿う貫通孔が形成された別のヒンジ筒217がヒンジ筒213と一定の間隔をあけて同軸上に連設されている。
湾曲片213の凹面側と湾曲片214の凹面側との間には、平坦面状の中間閉じ部218が形成されている。湾曲片212の一端部215は保持部として深い曲げが形成されている。
閉じ板221は、平坦な板状をなしており、止め具本体211とほぼ同一幅を有している。この閉じ板221は装身具24の一端側の外周面の略半分を外側から押えて止めるため一端側に半円弧板状の係止爪223を有するとともに、他端側にはヒンジ筒224が設けられている。このヒンジ筒224は、止め具本体212のヒンジ筒216とヒンジ筒217との間に同軸で配置されている。これらのヒンジ筒216、ヒンジ筒217およびヒンジ筒224には、1本のヒンジ軸228が通され、このヒンジ軸228を中心として、止め具本体212と閉じ板221とが回動できるようになっている。
図48は、止め具211の使用状態を示す側面図である。閉じ板221を止め具本体212に対してヒンジ軸228を中心として回動させ、止め具本体212を閉じた状態とすると、閉じ板221の係止爪223が湾曲片212の一端部215に弾性的に嵌合する。これにより、装身具24の一端側部および及び他端側を押圧保持することができる。
この構造によれば、装身具24を止め具211内に着脱可能に挿入するだけで、装身具24の一端側および他端側を止め具211に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具211を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具211の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第9例]
図49は、第9例の止め具231を示す斜視図である。止め具231は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、両側開口のほぼ矩形筒状に形成されている。この止め具231の止め具本体230は、上片232,側片(左側片)233,下片234および側片(右側片)235を有している。止め具231の内部は空間(通し部)236とされており、この空間(通し部)236には、装身具24の一端側および他端側を着脱可能に横並びで挿通できるようになっている。
この構造において、上片232にあけたネジ孔237に締付けネジ241上側方からねじ込まれている。すなわち、締付けネジ241は大径な頭部244とその中心から突出するネジ部243を有し、頭部244を人手によって回転操作することにより、ねじ込んだり、引抜くことができる。
図50は、図49に示した止め具231の軸直角断面図である。締付けネジ241のネジ部243の先端には幅広な押し板245が設けられている。この押し板245は装身具本体24を押付けて止め具本体230の内面に圧接させることができる。
このような構造によれば、装身具24を止め具231内に着脱可能に挿入し、締付けネジ241を回転操作するだけで、装身具24の一端側および他端側を止め具231に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具231を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具231の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第10例]
図51は、第10例の止め具251を示す斜視図である。止め具251は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ眼鏡形(「8」の字状)に形成された止め具本体250を有している。この止め具本体250は、装身具24の一端側を着脱可能に挿通する筒状の一端部253と、装身具24の他端側を着脱可能に挿通する筒状の他端部254とを、胴部252を介して互いに連結することにより、一体構成の眼鏡形の枠体を形成している。 筒状の一端部253の内部には一方の空間(通し部)255が形成されており、この一方の空間255の径は装身具24の一端側および外キャップ26を挿通できる径となっている。これにより、筒状の一端部253の内部には、装身具の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、筒状の他端部254の他方の空間256の径も装身具24の他端側および外キャップ27を挿通できる径となっている。これにより、筒状の一端部253の内部には、装身具の他端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。
この止め具251では、筒状の他端部254の他方の空間256内に装身具24の一端側および外キャップ26が挿通可能とされており、同様に、筒状の一端部253の一方の空間255には、装身具24の他端側および外キャップ27が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。そして、筒状の一端部253の内部には、周方向に等間隔で3個のボール、すなわちボール261,262,263が収納されている。また、筒状の他端部254の内部にも、周方向に等間隔で3個のボール、すなわちボール264,265,266が収納されている。
図52は、図51に示した止め具251の軸直角断面図である。筒状の一端部253の径と筒状の他端部254の径とはほぼ等しい。止め具251の筒状の一端部253内周面には、周方向に等間隔でポール261、262、263が配置されている。ボール261は筒状の一端部253の穴内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)261によって筒状の一端部253の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、筒状の一端部253内における穴の内側端部の径はボール261の径よりも小さくなっており、これによりボール451は筒状の一端部253の内方に脱落することはない。穴は筒状の一端部253の外周側で閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)257が収納されてボール261を筒状の一端部253の内方に常時押圧するようになっている。
同様に、ボール262は筒状の一端部253の穴内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)258によって筒状の一端部253の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、筒状の一端部253内における穴の内側端部の径はボール262の径よりも小さくなっており、これによりボール262は筒状の一端部253の内方に脱落することはない。穴は筒状の一端部253の外周側で閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)258が収納されてボール262を筒状の一端部253の内方に常時押圧するようになっている。
また、ボール263は筒状の一端部253の穴内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)259によって筒状の一端部253の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、筒状の一端部253内における穴の内側端部の径はボール263の径よりも小さくなっており、これによりボール263は筒状の一端部253の内方に脱落することはない。穴は筒状の一端部253の外周側で閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)259が収納されてボール263を筒状の一端部253の内方に常時押圧するようになっている。
さらに、ボール264は筒状の他端部254の穴内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)267によって筒状の他端部254の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、筒状の他端部254内における穴の内側端部の径はボール264の径よりも小さくなっており、これによりボール264は筒状の他端部254の内方に脱落することはない。穴は筒状の他端部254の外周側で閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)267が収納されてボール264を筒状の他端部254の内方に常時押圧するようになっている。
また、ボール265は筒状の他端部254の穴内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)268によって筒状の他端部254の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、筒状の他端部254内における穴の内側端部の径はボール265の径よりも小さくなっており、これによりボール265は筒状の他端部254の内方に脱落することはない。穴は筒状の他端部254の外周側で閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)268が収納されてボール265を筒状の他端部254の内方に常時押圧するようになっている。
さらにまた、ボール266は筒状の他端部254の穴内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)269によって筒状の他端部254の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、筒状の他端部254内における穴の内側端部の径はボール266の径よりも小さくなっており、これによりボール266は筒状の他端部254の内方に脱落することはない。穴は筒状の他端部254の外周側で閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)269が収納されてボール266を筒状の他端部254の内方に常時押圧するようになっている。
このようなボール261,262,263により、装身具24の一端側を筒状の一端部253の内部に挿入させた場合に、バネ(圧縮コイルバネ)257,258,259の弾性力によって装身具24の一端側を任意の長さだけ筒状の一端部253の内部に挿通させることができる。同様に、ボール264,265,266により、装身具24の他端側を筒状の他端部254の内部に挿入させた場合に、バネ(圧縮コイルバネ)267,268,269の弾性力によって装身具24の他端側を任意の長さだけ筒状の他端部254の内部に挿通させることができる。
このような構造においては、柔軟性材料により構成されて捩りおよび湾曲ができる紐状のチューブ内に複数の円柱形の金属製磁石を挿入し、これらの磁石のN極とS極とを円柱の外周面に交互に配置した装身具と、この装身具の一端側および他端側に固定され当該装身具の一端側と他端側とを平行に揃えた状態で着脱できる止め具とを備えた構成となっている。
このような構造では、装身具24の一端側および他端側を止め具251に着脱自在に装着することができる。しかも、止め具251を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具251の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第11例]
図53は第11例の止め具271を示す斜視図である。止め具271は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼS字状に形成された止め具本体270を有している。止め具本体270は、中央部272を介して互いに連結された半円筒状の装身具着脱用筒部273と、予め装身具24の一端側に固定された円筒状の固定筒部274とにより構成されている。
装身具着脱用筒部273の内部には一方の空間(通し部)275が形成されており、この一方の空間275の曲率半径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部273の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部274の他方の空間276は、装身具着脱用筒部273の一方の空間275よりも小径となっており、他方の空間276の径は装身具24の他端側の外径とほぼ一致している。 そして、固定筒部274内には装身具24の他端側62および外キャップ27が予め挿通されて、固定されている。すなわち、この止め具271では、固定筒部274の他方の空間276内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通固定されており、装身具着脱用筒部273の一方の空間275には、装身具24の外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。
一方、止め具271の上半分は鰐口クリップ状をなし、挟み片としての閉じ板285をヒンジ軸284によって開閉可能に連結している。装身具着脱用筒部273は一定幅の湾曲片として構成されており、装身具24の一端側の外周面の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状となっている。一方,閉じ板285は、装身具24の他端側の略半分を外側から押えて止めるための平板状の閉じ板本体286により構成されている。
装身具着脱用筒部273の外側端部には、対向するヒンジ耳282,283が立設され、ヒンジ軸284が支持されている。一方、閉じ板285のヒンジ端290は、ヒンジ軸284に支持され、これと反対側の端部には、ピン軸保持片287およびピン軸保持片288が開口部289をあけて突設されている。装身具着脱用筒部273の先端にはピン軸277が突設されている。このピン軸277の先端には大径頭部51が形成され、ピン軸277の外周にはネジ部279が形成されている。このネジ部279が、装身具着脱用筒部273の先端のネジ穴280にねじ込まれている。
図54は、止め具271の使用状態を示す説明図である。装身具24を止め具271に通し、閉じ板本体286をヒンジ軸284を支点として回動し、ピン軸277にピン保持片287、288を係止させる。
このような構造では、装身具24の一端側および他端側を止め具に着脱自在に装着することができる。しかも、止め具271を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具271の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第12例]
図55は、第12例の止め具291を示す斜視図である。止め具291は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼS字状に形成されている。この止め具291は、中央部292を介して互いに連結された半円筒状の装身具着脱用筒部273と、予め装身具24の一端側に固定された円筒状の固定筒部294とにより構成されている。
装身具着脱用筒部293の内部には一方の空間(通し部)298が形成されており、この一方の空間293の曲率半径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部293の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部294の他方の空間298は、装身具着脱用筒部293の一方の空間297よりも小径となっており、他方の空間298の径は装身具24の一端側の外径とほぼ一致している。
固定筒部294内には装身具24の一端側および外キャップ27が予め挿通されて、固定されている。この止め具291では、固定筒部294の他方の空間298内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通固定されており、装身具着脱用筒部273の一方の空間297には、装身具24の外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。一方、止め具291のS字状の上半分には磁石保持孔295が形成され、この磁石保持孔295には磁石296が取付けられている。
図56は、図55の止め具251の軸直角断面図である。止め具291の上片部分に磁石296が設けられ、この磁石295の磁力により装身具24の一端側を吸着できるようになっている。
このように、S字形をした止め具291の一方の通し部297に通した装身具24の一端側は、止め具291内に周囲から保持されるとともに、磁石296によって保持される。したがって、装身具24の一端側は側方に外れることがない。また、装身具24の内部磁石による吸磁力でも吸着状態とされたうえ、止め具291の保持力によって周方向への離脱がさらに確実に防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、装身具24を止め具291の通し部297から装身具24の一端側を軸方向に引抜くだけで簡単に外すことができる。
[止め具の第13例]
図57は、第13例の止め具301を示す斜視図である。止め具301は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ「8」の字状に形成されている。この止め具301の止め具本体300は、中央部301aを介して互いに連結された半円筒状の装身具着脱用筒部302と、予め装身具24の一端側に固定された円筒状の固定筒部303とにより構成されている。
装身具着脱用筒部302の内部には一方の空間(通し部)304が形成されており、この一方の空間304の曲率半径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部302の内部には、装身具24の一端側61を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部303の他方の空間305は、装身具着脱用筒部302の一方の空間304よりも小径となっており、他方の空間305の径は装身具24の一端側62の外径とほぼ一致している。固定筒部303内には装身具24の一端側および外キャップ27が予め挿通されて固定されている。すなわち、この止め具301では、固定筒部303の他方の空間305内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通固定されており、装身具着脱用筒部302の一方の空間304には、装身具24の外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。一方、止め具291の筒状の上部にはネジ孔306が形成され、このネジ孔306には押しネジ307が装着されている。
図58は、止め具301の内部斜視図である。装身具着脱用筒部302内には内部リング308が設けられている。この内部リング308は、下方に配置した圧縮コイルバネ309により上方に付勢されるとともに、上方配置の押しネジ307により下方に押し下げ移動できるようになっている。すなわち、内部リング308は圧縮コイルバネ309の弾性力によって外向き(図33の上方)に付勢され、装身具24の一端側は内部リング308によって内側から外向きに押圧される。したがって、装身具24の一端側は止め具81内に固定される。
固定を解く場合には、押しネジ307を下方に押し込む操作を行うことによって、装身具24一端側への当接力を弱め、装身具24の一端側への圧接力を解除すればよい。これにより、装身具24の一端側を止め具301に挿入したり離脱することができる。
このような止め具301では、装身具24は内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具51の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。なお、装着者が身体から装身具24を外す場合には、押しネジ307を緩めて止め具300の内面から装身具24の一端側を軸方向に引抜くだけで、簡単に外すことができる。
[止め具の第14例]
図59は、第14例の止め具321を示す斜視図である。止め具321は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ「8」の字状に形成されている。この止め具321の止め具本体320は、中央部322を介して互いに連結された半円筒状の装身具着脱用筒部323と、予め装身具24の一端側に固定された円筒状の固定筒部324とにより構成されている。
装身具着脱用筒部323の内部には一方の空間(通し部)325が形成されており、この一方の空間325の曲率半径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部323の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部324の他方の空間326は、装身具着脱用筒部323の一方の空間325よりも小径となっており、他方の空間326の径は装身具24の一端側の外径とほぼ一致している。
そして、装身具着脱用筒部323にはネジ孔327が設けられ、ネジ孔327には締付けネジ331が側方からねじ込まれている。すなわち、締付けネジ331は大径な頭部332とその中心から突出するネジ部333を有し、頭部332を人手によって回転操作することにより、ねじ込んだり、引抜くことができる。
図60は、図59に示した止め具151の軸直角断面図である。装身具着脱用筒部323の径と固定筒部324の径とは互いにほぼ等しい。この止め具321の固定筒部324の内周面側には、上述の締付けネジ331のネジ部333が突入している。この締付けネジ331のネジ部333の先端には幅広な押し板が設けられている。この押し板4は装身具24を押付けて装身具着脱用筒部323の内面に圧接させることができる。
このような構造によれば、装身具24を止め具151内に着脱可能に挿入し、締付けネジ331を回転操作するだけで、装身具24の一端側を止め具321に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具321を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具321の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第15例]
図67は、第15例の止め具361を示す斜視図である。止め具361では、上述の装身具着脱用筒部に換えて数珠状紐体371が適用されている。
止め具本体360は金属または樹脂等を素材とする板状部材を上述の固定筒部として形成され、装身具24の端部にリング状に巻きつけられている。この止め具本体360には止めリング364が取付けられ、この止めリング364に数珠状紐体371が装着されている。数珠状紐体371は、一端側において可撓性の紐373に一定間隔で玉372を装着した構成とされている。玉372は例えば弾性を有する材料によって構成されており、止めリング364の内径とほぼ同一の外径を有し、一定以上の力で引張った場合に止めリング364を通過でき、一体以下の力では止めリング364から抜けない構成となっている。また、数珠状紐体371の一端には止めリング364の内径よりも大径な端板374が設けられ、他端側は止めリング364に固着されている。
このような構造において、装身具24に止め具361を装着する場合には、数珠状紐体371を装身具24の外径よりも大きく開口するように湾曲させ、止めリング364との間の開口部分に装身具の一端側を通し、数珠状紐体371で外周側から押えるようにする。 装身具24の一端側を取外す場合には、数珠状紐体を装身具の外径よりも大きく開口するように湾曲させ、装身具の一端側を引出せばよい。
このような構造では、数珠状紐体371を操作するだけで、装身具24の一端側を止め具本体360に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具361を用いて止められた装身具本体24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具361の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第16例]
図62(a)は、第16例の止め具381を示す斜視図、図62(b)は部品説明図である。まず、図62(a)に示すように止め具381は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ「8」の字状に形成されている。この止め具381の止め具本体380は、中央部383を介して互いに連結された円筒状の装身具着脱用筒部382と、予め装身具24の一端側に固定された円筒状の固定筒部384により構成されている。
装身具着脱用筒部382の内部には一方の空間(通し部)385が形成されており、この一方の空間385の曲率半径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部382の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部384の他方の空間356は、装身具着脱用筒部382の一方の空間385よりも小径となっており、他方の空間386の径は装身具24の一端側の外径とほぼ一致している。固定筒部384内には装身具24の一端側および外キャップ27が予め挿通されている。一方、装身具着脱用筒部382の内部にはバネ部材390が設けられている。
図62(b)は、バネ部材390の構成を拡大して示している。バネ部材390は平板391の切り抜き加工等によりバネ板393を形成し、バネ板393を切欠孔392内にて板厚方向に撓むことができるようにしてある。
図63は、止め具381の軸直角断面図である。装身具着脱用筒部382の内周面には、上述のバネ部材131が収納されている。このようなバネ部材391により、装身具24の一端側を装身具着脱用筒部382の内部に挿入した場合に、バネ板393の弾性力によって装身具24の一端側を任意の長さだけ装身具着脱用筒部382の内部に押圧保持することができる。また、装身具着脱用筒部382に装身具24の他端側を挿入させた場合に、バネ板393の弾性力によって装身具24の他端側を任意の長さだけ装身具着脱用筒部382の内部に押圧保持することができる。
このような構造によれば、何らの特別な操作を必要とせず、装身具24を止め具381内に着脱可能に挿入するだけで、装身具24の一端側を止め具381に装着したり、取外すことが容易に行える。また、止め具381を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、眼鏡形をした止め具381の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第17例]
図64は、第17例の止め具401を示す斜視図である。止め具401は金属または樹脂等を素材として型成形された四角筒状の装身具着脱用筒部400と、予め装身具本体24の一端側62に固定された円筒状の固定筒部407とにより構成されている。
装身具着脱用筒部400の内部には一方の空間(通し部)406が形成されており、この一方の空間406は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部400の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部407の他方の空間408は、装身具着脱用筒部400の一方の空間406よりも小径となっており、他方の空間408の径は装身具24の一端側の外径とほぼ一致している。固定筒部407内には装身具24の一端側および外キャップ27が予め挿通されて、固定されている。すなわち、この止め具401では、固定筒部407の他方の空間408内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通固定されており、装身具着脱用筒部400の一方の空間406には、装身具24の外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。
一方、装身具着脱用筒部400は、上片402,側片(左側片)403,下片404および側片(右側片)405を有している。装身具着脱用筒部400の内部は空間(通し部)406とされており、この空間(通し部)406には、装身具24の一端側を着脱可能に挿通できるようになっている。そして、装身具着脱用筒部400の互いに対向する側片(左側片)403と側片(右側片)405には、所定角度傾斜した傾斜孔409,410が開けられている。そして、傾斜孔409と傾斜孔410には、1本の止めピン411が挿通されている。この止めピン411は、傾斜孔409と傾斜孔410に挿通される長さの軸部413を有し、この軸部413の各先端は、それぞれ側片(左側片)403と側片(右側片)405の外側に突出している。この軸部413の各端の突出部分に大径な頭部412と頭部414が一体に設けられている。傾斜孔409と傾斜孔410は対象形状の長孔であり、この孔の高さ,長さおよび傾斜角はすべて同一となっている。
図65は、図64の止め具401の軸直角断面図である。傾斜孔409と傾斜孔4108の低い方の端部の高さは装身具24の一端側の頂部よりも低い位置に形成されている。また、傾斜孔409と傾斜孔410の高い方の端部の高さは装身具24の一端側の頂部よりも低い位置に形成されている。したがって、使用時には図65に示すように装身具24の一端側を傾斜孔409と傾斜孔410の低い方から高い方(図65の左方)に向って挿入すると頭部412が押上げられてスムーズに挿入できる。一方、逆に装身具24の一端側を傾斜孔409と傾斜孔410の高い方から低い方(図65の右方)に向って引張ると、頭部412が摩擦力で低い方に連動するため、頭部412が装身具24の一端側を下方に押圧するようになり、装身具24の抜けを防止することができる。
このような構造によれば、装身具24を止め具401内に着脱可能に挿入するだけで、装身具24の一端側を止め具401に装着したり、取外すことが容易に行える。止め具401を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具401の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第18例]
図66は、第18例の止め具421を示す斜視図である。止め具421は金属または樹脂等を素材として型成形したものである。この止め具421の止め具本体420は、側面視ほぼ弓形に形成された装身具本体着脱用筒部423と、円筒状に形成された固定筒部424とを胴部422によって連結している。
装身具着脱用筒部423の凹面側には一方の空間(通し部)426が形成されており、この一方の空間426の湾曲径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部423の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部424の空間425は、装身具着脱用筒部423の空間426よりも小径となっており、この空間425の径は装身具本体24の一端側62の外径とほぼ一致している。固定筒部424内には装身具24の一端側および外キャップ27が予め挿通されて固定されている。すなわち、この止め具421では、固定筒部424の空間425内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通固定されており、装身具着脱用筒部423の空間426には、装身具24の外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。そして、装身具着脱用筒部423の先端部427には、磁石427aが装着されている。
装身具着脱用筒部423の上半分は鰐口クリップ状をなし、挟み片としての閉じ板431をヒンジ軸434によって開閉可能に連結した構造となっている。装身具着脱用筒部423は一定幅の湾曲片として構成されており、装身具24の一端側の外周面の略半分を外側から押えて止めるための半円弧板状となっている。一方,閉じ板431は、装身具24の他端側の略半分を外側から押えて止めるための平板状の閉じ板本体435により構成されている。装身具着脱用筒部423の外側端部には、対向するヒンジ耳428,429が立設され、ヒンジ軸428が支持されている。一方、閉じ板431のヒンジ端434は、ヒンジ軸430に支持され、これと反対側の回動端部には磁石427bが設けられている。 さらに、装身具着脱用筒部423の先端部427にも磁石427aが設けられている。
図67は、装身具24を止め具421によって止める場合の使用状態を示す説明図である。装身具24を止め具421に通し、閉じ板本体435をヒンジ軸430を支点として回動し、磁石427aと磁石427bを吸着させる。
このような構造では、装身具24の一端側および他端側を止め具に着脱自在に装着することができる。しかも、止め具421を用いて止められた装身具24は、内部の磁石による吸磁力で吸着状態とされたうえ、止め具421の保持力によって、確実に周方向への離脱が防止される。したがって、不意の脱落等による紛失のおそれがなく、また装着者の外部からの引き剥がし等によっては外れることがないため盗難防止等も一層確実に防止することができる。
[止め具の第19例]
図68は、第19例の止め具441を示す斜視図である。止め具441は金属または樹脂等を素材として型成形したもので、側面視ほぼ眼鏡形(「8」の字状)に形成された止め具本体440を有している。この止め具本体440は、胴部442を介して互いに連結された装身具着脱用筒部443と、予め装身具24の一端側に固定された円筒状の固定筒部444とにより、一体構成の眼鏡形の枠体を形成している。
装身具着脱用筒部443の内部には一方の空間(通し部)445が形成されており、この一方の空間445の径は装身具24の一端側および一端側外キャップ26よりも大径となっている。これにより、装身具着脱用筒部443の内部には、装身具24の一端側を自由に挿入したり引抜きすることができる。一方、固定筒部444の他方の空間446は、装身具着脱用筒部443の一方の空間445よりも小径となっており、他方の空間446の径は装身具24の一端側の外径とほぼ一致している。固定筒部444内には装身具24の一端側および外キャップ27が予め挿通されて固定されている。すなわち、この止め具441では、固定筒部444の他方の空間446内に装身具24の一端側および外キャップ27が挿通固定されており、装身具着脱用筒部443の一方の空間445には、装身具24の一端側外キャップ26が挿入および引抜き可能な状態で挿通できるようになっている。装身具着脱用筒部443の内部には、周方向に等間隔で3個のボール、すなわちボール451、ポール452およびボール453が収納されている。
図69は、図68に示した止め具441の軸直角断面図である。装身具着脱用筒部443の径は固定筒部444の径よりも大きい。この止め具441の装身具着脱用筒部443内周面には、周方向に等間隔でポール451、452、453が配置されている。ボール451は穴448内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)461によって装身具着脱用筒部443の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、装身具着脱用筒部443内における穴448の内側端部の径はボール451の径よりも小さくなっており、これによりボール451は装身具着脱用筒部443の内方に脱落することはない。穴448の装身具着脱用筒部443外周側は閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)461が収納されてボール451を装身具着脱用筒部443の内方に常時押圧するようになっている。
同様に、ポール452は穴448内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)462によって装身具着脱用筒部443の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、穴447の装身具着脱用筒部443内における端部の径もポール452の径より小さくなっており、これによりポール452は装身具着脱用筒部443の内方に脱落することはない。穴447の装身具着脱用筒部443外周側は閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)462が収納されてポール452を装身具着脱用筒部443の内方に常時押圧するようになっている。
さらに同様に、ボール453は穴448内に収容され、バネ(圧縮コイルバネ)463によって装身具着脱用筒部443の内周側に弾性をもって押圧されている。なお、穴449の装身具着脱用筒部443内における端部の径もボール453の径より小さくなっており、これによりボール453は装身具着脱用筒部443の内方に脱落することはない。穴449の装身具着脱用筒部443外周側は閉塞されており、この閉塞空間にバネ(圧縮コイルバネ)463が収納されてボール453を装身具着脱用筒部443の内方に常時押圧するようになっている。このようなボール451,452,453により、装身具24の一端側を装身具着脱用筒部443の内部に挿入させた場合に、バネ(圧縮コイルバネ)461,462,463の弾性力によって装身具24の一端側を任意の長さだけ装身具着脱用筒部443の内部に挿通させることができる。
一方、装身具着脱用筒部443に胴部442を介して連結されている固定筒部444は、装身具着脱用筒部443よりも小径であり、装身具24の一端側の外径65と略同一となっている。そして、この固定筒部444の他方の空間(通し部)446内には装身具24の一端側が予め挿入されて固定されている。
このような構造では、予め装身具24の一端側を固定筒部444内に挿通固定しておき、装身具使用時には、首等に巻き付けた装身具24の一端側を任意の長さ挿通することにより、装身具として所定径のリングとして調整し、装着することができる。