JP3203494U - ガイドピン - Google Patents
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Abstract
【課題】骨セメントに対する切削性に優れるとともに、再研磨が容易であるガイドピンを提供することである。【解決手段】先端部1aに位置しており中心軸Sに沿って延びている複数の溝部2と、複数の溝部2のうち互いに隣接している溝部2、2同士の間に位置している面部3と、を備え、中心軸Sに垂直な断面視において、複数の溝部2はいずれも、中心軸S側に凸である、ガイドピン1である。前記断面視において、複数の溝部2はいずれも、中心軸S側に凸の曲線状である。【選択図】図1
Description
本考案は、ガイドピンに関する。
骨折した骨片の整復や骨への穴開けには、一般にキルシュナー鋼線(通称:Kワイヤー)が使用されている(例えば、非特許文献1参照)。また、骨への刺入状態を維持するうえで、ネジ付きのキルシュナー鋼線も知られている。このようなキルシュナー鋼線は、安価に市販されており、単回使用(使い捨て)されることが多い。
一方、人工股関節置換術後の大腿骨ステムの緩みに対する再置換手術において、大腿骨が菲薄化している場合には、IBG手技(Impaction Bone Grafting)が使用されることがある。IBG手技では、菲薄化した大腿骨の髄腔に骨片を充填する際のガイドとして、ガイドピンが使用される。ガイドピンは、セメントプラグを使用するか、髄腔遠位に骨セメントが残っている場合にはその骨セメントに直接ガイドピンを刺入して髄腔中心に固定される。
ところで、IBG手技用のガイドピンとして上述した市販のキルシュナー鋼線を使用すると、長さが足りない、組合わせる器具に径が適合しない、強度が低くて曲がりやすい、などの問題が生じる。そのため、IBG手技において骨セメントに刺入するガイドピンは、IBG手技用に個別に設計され、単品製作によるコスト高から繰り返し使用される。
ここで、IBG手技用のガイドピンを設計するとき、市販のキルシュナー鋼線の構成をそのまま採用すると、次のような問題がある。ネジ付きキルシュナー鋼線を含め、キルシュナー鋼線の一般的な先端部の形状は、ほぼ共通の構成になっている。具体的には、先端部が三角錐状になっており、ネジ付きキルシュナー鋼線の場合には、先端部付近の外周部にネジ切りが施されている。このようなキルシュナー鋼線の構成をそのまま採用してIBG手技用のガイドピンを設計すると、三角錐の先端部で骨セメントに切り込み、三角錐のエッジで骨セメントを切削するとき、骨セメントを削りにくいという問題がある。また、繰り返しの使用により先端部が鈍って再研磨するときには、三角錐を構成する3つの平面をそれぞれ削り直す必要があるため、再研磨の負荷が大きいという問題もある。
"YDMキルシュナー鋼線"、[online]、株式会社YDM、[平成28年1月14日検索]、インターネット<URL:http://www.ydm.co.jp/pdf/86443.pdf>
本考案の課題は、骨セメントに対する切削性に優れるとともに、再研磨が容易であるガイドピンを提供することである。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本考案を完成するに至った。
(1)先端部に位置しており中心軸に沿って延びている複数の溝部と、前記複数の溝部のうち互いに隣接している溝部同士の間に位置している面部と、を備え、前記中心軸に垂直な断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸である、ガイドピン。
(2)前記断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸の曲線状である、前記(1)に記載のガイドピン。
(3)前記断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸の円弧状である、前記(1)または(2)に記載のガイドピン。
(4)前記複数の溝部の個数が、3つである、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のガイドピン。
(5)前記断面視において、前記面部が、平坦状または外方に凸の曲線状である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のガイドピン。
(6)前記断面視において、前記面部が、前記中心軸を中心とする外方に凸の円弧状である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のガイドピン。
(7)前記先端部側の外周部に位置しているネジ部をさらに備える、前記(1)〜(6)のいずれかに記載のガイドピン。
(8)IBG手技用である、前記(1)〜(7)のいずれかに記載のガイドピン。
(1)先端部に位置しており中心軸に沿って延びている複数の溝部と、前記複数の溝部のうち互いに隣接している溝部同士の間に位置している面部と、を備え、前記中心軸に垂直な断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸である、ガイドピン。
(2)前記断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸の曲線状である、前記(1)に記載のガイドピン。
(3)前記断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸の円弧状である、前記(1)または(2)に記載のガイドピン。
(4)前記複数の溝部の個数が、3つである、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のガイドピン。
(5)前記断面視において、前記面部が、平坦状または外方に凸の曲線状である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のガイドピン。
(6)前記断面視において、前記面部が、前記中心軸を中心とする外方に凸の円弧状である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のガイドピン。
(7)前記先端部側の外周部に位置しているネジ部をさらに備える、前記(1)〜(6)のいずれかに記載のガイドピン。
(8)IBG手技用である、前記(1)〜(7)のいずれかに記載のガイドピン。
本考案によれば、骨セメントに対する切削性に優れるとともに、再研磨が容易であるという効果がある。
以下、本考案の一実施形態に係るガイドピンについて、図1および図2を参照して詳細に説明する。
図1に示す本実施形態のガイドピン1は、IBG手技用であり、その中心軸Sに沿って延びている略円柱状の部材である。中心軸Sとは、ガイドピン1の先端部1aおよび後端部1bの間を貫く軸であり、ガイドピン1を回転させたときに回転軸となる軸を意味するものとする。
本実施形態のガイドピン1は、先端部1aに位置しており中心軸Sに沿って延びている複数の溝部2と、複数の溝部2のうち互いに隣接している溝部2、2同士の間に位置している面部3と、を備えている。そして、図2に示す中心軸Sに垂直な断面視(以下、「断面視」と言うことがある。)において、複数の溝部2がいずれも、中心軸S側に凸である。これらの構成によれば、マイナスのすくい角θを小さくする、言い換えればマイナスのすくい角θをプラスに近づけることができ、その結果、骨セメントに対する切削性を向上させることができる。すくい角θは、断面視において、溝部2またはその延長線と、溝部2および面部3の交差部4を通り被削材100(骨セメント)に対して垂直な垂線Lとのなす角の角度を意味するものとする。すくい角θは、例えば、30〜0°にすることができる。本実施形態のすくい角θは、10°であるが、これに限定されるものではない。
また、上述した構成によれば、繰り返しの使用により先端部1aが鈍って再研磨するとき、面積の小さい面部3をガイドピン1の周方向Aに沿って研磨すればよいことから、三角錐を構成する3つの平面をそれぞれ削り直す必要がある上述したキルシュナー鋼線の構成よりも再研磨の負荷を小さくすることができ、再研磨を容易に行うことができる。
一方、本実施形態では、複数の溝部2が次のような構成を有する。すなわち、図1に示すように、複数の溝部2がいずれも、中心軸Sに沿って直線状に延びている。また、複数の溝部2はいずれも、互いに離れて位置している。言い換えれば、複数の溝部2はいずれも、合流していない。
複数の溝部2はいずれも、ガイドピン1の先端部1aで骨セメントに切り込み、エッジである溝部2および面部3の交差部4で骨セメントを切削するとき、すくい面として機能する。本実施形態では、図2に示す断面視において、複数の溝部2がいずれも、中心軸S側に凸の曲線状である。このような構成によれば、溝部2のすくい面としての機能を向上させることができる。
上述した曲線状としては、例えば、放物線状、楕円弧状、円弧状などが挙げられる。本実施形態では、断面視において、複数の溝部2がいずれも、中心軸S側に凸の円弧状である。このような構成によれば、溝部2のすくい面としての機能を向上させるという効果に加えて、ガイドピン1を作製するときの加工性に優れるという効果も得られる。
本実施形態では、溝部2の個数が3つである。なお、溝部2の個数と面部3の個数は、互いに同一である。したがって、本実施形態では、面部3の個数も、溝部2の個数と同様に3つである。そして、3つの溝部2および3つの面部3のそれぞれが、中心軸Sを中心として120°回転対称となるように位置している。なお、溝部2および面部3のそれぞれの個数は、3つに限定されるものではなく、例えば、4つなどにすることもできる。
断面視において、面部3は、平坦状または外方に凸の曲線状であるのがよい。曲線状としては、上述した溝部2で例示したのと同じ形状が挙げられる。本実施形態では、断面視において、面部3が、中心軸Sを中心とする外方に凸の円弧状である。なお、上述のとおり、本実施形態の複数の溝部2はいずれも、断面視において中心軸S側に凸の円弧状である。したがって、ガイドピン1は、従来のキルシュナー鋼線の先端部における三角錐のエッジを包含する円錐の一部を、断面円弧状の凹曲面で切り欠いた構成であると言える。
ガイドピン1は、例えば、直径を2〜5mm、全長を200〜500mm、先端部1aの長さを2〜9mmにすることができるが、これらに限定されるものではない。また、ガイドピン1の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)などが挙げられる。SUSとしては、例えば、SUS316、SUS630、SUS420J2などが挙げられる。SUS630、SUS420J2を採用する場合には、熱処理を施してもよい。
以上、本考案に係る好ましい実施形態について例示したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態では、断面視において、溝部2が、中心軸S側に凸の円弧状であるが、溝部2は、中心軸S側に凸である限り、円弧状以外の他の形状にすることができる。他の形状としては、例えば、直線と円弧の組合せ形状などが挙げられる。
ガイドピン1は、先端部1a側の外周部5(図1参照)にネジ切りを施してもよい。言い換えれば、ガイドピン1は、先端部1a側の外周部5に位置しているネジ部をさらに備えていてもよい。
上述の実施形態では、ガイドピン1がIBG手技用である場合を例にとって説明したが、ガイドピン1はIBG手技用に限定されるものではなく、他の用途のガイドピンとしても使用することができる。
1 ガイドピン
1a 先端部
1b 後端部
2 溝部
3 面部
4 交差部
5 外周部
S 中心軸
100 被削材
1a 先端部
1b 後端部
2 溝部
3 面部
4 交差部
5 外周部
S 中心軸
100 被削材
Claims (8)
- 先端部に位置しており中心軸に沿って延びている複数の溝部と、
前記複数の溝部のうち互いに隣接している溝部同士の間に位置している面部と、を備え、
前記中心軸に垂直な断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸である、ガイドピン。 - 前記断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸の曲線状である、請求項1に記載のガイドピン。
- 前記断面視において、前記複数の溝部はいずれも、前記中心軸側に凸の円弧状である、請求項1または2に記載のガイドピン。
- 前記複数の溝部の個数が、3つである、請求項1〜3のいずれかに記載のガイドピン。
- 前記断面視において、前記面部が、平坦状または外方に凸の曲線状である、請求項1〜4のいずれかに記載のガイドピン。
- 前記断面視において、前記面部が、前記中心軸を中心とする外方に凸の円弧状である、請求項1〜4のいずれかに記載のガイドピン。
- 前記先端部側の外周部に位置しているネジ部をさらに備える、請求項1〜6のいずれかに記載のガイドピン。
- IBG手技用である、請求項1〜7のいずれかに記載のガイドピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000260U JP3203494U (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | ガイドピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000260U JP3203494U (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | ガイドピン |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018178593A Continuation JP6549774B2 (ja) | 2018-09-25 | 2018-09-25 | ガイドピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3203494U true JP3203494U (ja) | 2016-03-31 |
Family
ID=55591191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016000260U Ceased JP3203494U (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | ガイドピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203494U (ja) |
-
2016
- 2016-01-22 JP JP2016000260U patent/JP3203494U/ja not_active Ceased
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