JP3197350B2 - 頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置 - Google Patents
頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置Info
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- JP3197350B2 JP3197350B2 JP20878292A JP20878292A JP3197350B2 JP 3197350 B2 JP3197350 B2 JP 3197350B2 JP 20878292 A JP20878292 A JP 20878292A JP 20878292 A JP20878292 A JP 20878292A JP 3197350 B2 JP3197350 B2 JP 3197350B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポータブル型ディスプ
レイ装置に関し、特に、観察者の頭部又は顔面に装着し
て電子像等を観察するディスプレイ装置に関する。
レイ装置に関し、特に、観察者の頭部又は顔面に装着し
て電子像等を観察するディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、観察者の頭部又は顔面に装着して
液晶表示素子等の画像表示素子に表示された電子像を見
るディスプレイ装置としては、眼球の前面にハーフミラ
ーと凹面状の全反射ミラー又はハーフミラーとを配置し
て、電子像をこれらのミラー面で反射させて眼球に導く
ものが知られている(特開平3−188777号)。す
なわち、図4(a)に示すように、観察者の眼球1の前
面に、光軸に対して斜めにハーフミラー2を配置し、そ
の前に凹面鏡3を配置して、光軸外に配置した液晶表示
素子等の画像表示素子4からの電子像をハーフミラー2
により凹面鏡3側に反射し、その像を凹面鏡3により空
中の拡大像として拡大反射し、その拡大像はハーフミラ
ー2を透過して眼球1へ導かれるようにしている。ま
た、同図(b)の場合は、同図(a)の凹面鏡3の代わ
りに凹面ハーフミラー5を用いて、電子像については、
同図(a)と同様に拡大観察可能にし、また、外界像を
選択的に見えるようするために、液晶シャッター6をこ
の凹面ハーフミラー5の前側に配置して、選択的に眼球
1へ導入可能にし、外界像と電子像の合成、又は、何れ
か一方を選択的に観察可能にしている。
液晶表示素子等の画像表示素子に表示された電子像を見
るディスプレイ装置としては、眼球の前面にハーフミラ
ーと凹面状の全反射ミラー又はハーフミラーとを配置し
て、電子像をこれらのミラー面で反射させて眼球に導く
ものが知られている(特開平3−188777号)。す
なわち、図4(a)に示すように、観察者の眼球1の前
面に、光軸に対して斜めにハーフミラー2を配置し、そ
の前に凹面鏡3を配置して、光軸外に配置した液晶表示
素子等の画像表示素子4からの電子像をハーフミラー2
により凹面鏡3側に反射し、その像を凹面鏡3により空
中の拡大像として拡大反射し、その拡大像はハーフミラ
ー2を透過して眼球1へ導かれるようにしている。ま
た、同図(b)の場合は、同図(a)の凹面鏡3の代わ
りに凹面ハーフミラー5を用いて、電子像については、
同図(a)と同様に拡大観察可能にし、また、外界像を
選択的に見えるようするために、液晶シャッター6をこ
の凹面ハーフミラー5の前側に配置して、選択的に眼球
1へ導入可能にし、外界像と電子像の合成、又は、何れ
か一方を選択的に観察可能にしている。
【0003】このような配置によると、画像表示素子4
の像は、ハーフミラー2で反射され、凹面鏡3又は凹面
ハーフミラー5で反射された後、ハーフミラー2を透過
して眼球1の網膜上に結像するので、眼1から凹面鏡3
又は凹面ハーフミラー5までの距離、及び、画像表示素
子4から凹面鏡3又は凹面ハーフミラー5までの距離を
等しくかつ短くでき、像の歪みも少ない。また、凹面鏡
3の代わりに凹面ハーフミラー5を用いることにより、
画像表示素子4の電子像と外界像を重ねて見るとシース
ルー機能を持たせることができる。
の像は、ハーフミラー2で反射され、凹面鏡3又は凹面
ハーフミラー5で反射された後、ハーフミラー2を透過
して眼球1の網膜上に結像するので、眼1から凹面鏡3
又は凹面ハーフミラー5までの距離、及び、画像表示素
子4から凹面鏡3又は凹面ハーフミラー5までの距離を
等しくかつ短くでき、像の歪みも少ない。また、凹面鏡
3の代わりに凹面ハーフミラー5を用いることにより、
画像表示素子4の電子像と外界像を重ねて見るとシース
ルー機能を持たせることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4(a)の
場合、画像表示素子4からの光は、ハーフミラー2を合
計2回反射又は透過するため、観察者が見ることができ
る光量は1/4に低下し、図4(b)のように、凹面鏡
3の代わりに凹面ハーフミラー5を用いると、これにこ
の凹面ハーフミラー5の反射が加わるため、この光量は
1/8になってしまい、観察効率が悪く、暗い電子像し
か見ることができない。電子像の明るさをより明るくす
るためには、画像表示素子4を大きく、大出力のものに
すればよいが、ディスプレイ装置の重量が増え、大型化
するので望ましくない。
場合、画像表示素子4からの光は、ハーフミラー2を合
計2回反射又は透過するため、観察者が見ることができ
る光量は1/4に低下し、図4(b)のように、凹面鏡
3の代わりに凹面ハーフミラー5を用いると、これにこ
の凹面ハーフミラー5の反射が加わるため、この光量は
1/8になってしまい、観察効率が悪く、暗い電子像し
か見ることができない。電子像の明るさをより明るくす
るためには、画像表示素子4を大きく、大出力のものに
すればよいが、ディスプレイ装置の重量が増え、大型化
するので望ましくない。
【0005】また、凹面ハーフミラー5を用いる場合、
画像表示素子4からの映像を見る時に常に外界光が入っ
てきてしまうので、この凹面ハーフミラー5の前方にシ
ャッターを設けて外界光を遮断するようにする必要があ
る。このシャッターとして、機械的なものも考えられる
が、頭部又は顔面装着式のためには、軽量小型な液晶シ
ャッターを用いるのが現実的である。それが、図4
(b)の構成であるが、液晶シャッター6は、入射光を
直線偏光に制限し、その偏光面の回転により通過、遮断
の切り換えを行うものであるので、この液晶シャッター
6により、眼球1に到達する外界光の強度は1/2に減
衰され、さらに、凹面ハーフミラー5、ハーフミラー2
でそれぞれ1/2に減衰されるので、外界像の明るさも
1/8になってしまい、暗い外界像しか見ることができ
ない。
画像表示素子4からの映像を見る時に常に外界光が入っ
てきてしまうので、この凹面ハーフミラー5の前方にシ
ャッターを設けて外界光を遮断するようにする必要があ
る。このシャッターとして、機械的なものも考えられる
が、頭部又は顔面装着式のためには、軽量小型な液晶シ
ャッターを用いるのが現実的である。それが、図4
(b)の構成であるが、液晶シャッター6は、入射光を
直線偏光に制限し、その偏光面の回転により通過、遮断
の切り換えを行うものであるので、この液晶シャッター
6により、眼球1に到達する外界光の強度は1/2に減
衰され、さらに、凹面ハーフミラー5、ハーフミラー2
でそれぞれ1/2に減衰されるので、外界像の明るさも
1/8になってしまい、暗い外界像しか見ることができ
ない。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、小型で軽量な頭部又は顔面装
着式ディスプレイ装置において、光量損失を減らして光
の利用効率をアップさせ、明るい映像を観察可能にする
ことである。
ものであり、その目的は、小型で軽量な頭部又は顔面装
着式ディスプレイ装置において、光量損失を減らして光
の利用効率をアップさせ、明るい映像を観察可能にする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置は、観察像を
表示する画像表示装置と、前記画像表示装置からの光を
部分透過部分反射させるための部分透過反射面と、前記
部分透過反射面によって反射された光を観察者の眼球に
導くように反射させる凹面ハーフミラーと、前記凹面ハ
ーフミラーの前方に設けられた光量制御手段とを有する
頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置において、前記部
分透過反射面が偏光ビームスプリッターによって形成さ
れており、前記偏光ビームスプリッターと前記凹面ハー
フミラーとの間に第1の1/4波長板を設けると共に、
前記光量制御手段として偏光板と第2の1/4波長板を
設けたことを特徴とするものである。
明の頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置は、観察像を
表示する画像表示装置と、前記画像表示装置からの光を
部分透過部分反射させるための部分透過反射面と、前記
部分透過反射面によって反射された光を観察者の眼球に
導くように反射させる凹面ハーフミラーと、前記凹面ハ
ーフミラーの前方に設けられた光量制御手段とを有する
頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置において、前記部
分透過反射面が偏光ビームスプリッターによって形成さ
れており、前記偏光ビームスプリッターと前記凹面ハー
フミラーとの間に第1の1/4波長板を設けると共に、
前記光量制御手段として偏光板と第2の1/4波長板を
設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【0009】この場合、第2の1/4波長板に対して偏
光板の偏光軸の向きを相対的に回転可能に構成して、外
界光の光量を任意に制御するようにすることができる。
光板の偏光軸の向きを相対的に回転可能に構成して、外
界光の光量を任意に制御するようにすることができる。
【0010】
【作用】本発明においては、画像表示装置からの光を接
眼光学系である凹面鏡又は凹面ハーフミラーへ導くため
の部分透過部分反射面として、偏光ビームスプリッター
を用い、その凹面鏡又は凹面ハーフミラー側に1/4波
長板を配置したので、画像表示装置からの所定方向の直
線偏光成分は減衰なしに全て観察者の眼に到達する。し
たがって、画像表示装置からの明るい電子像を観察する
ことができる。
眼光学系である凹面鏡又は凹面ハーフミラーへ導くため
の部分透過部分反射面として、偏光ビームスプリッター
を用い、その凹面鏡又は凹面ハーフミラー側に1/4波
長板を配置したので、画像表示装置からの所定方向の直
線偏光成分は減衰なしに全て観察者の眼に到達する。し
たがって、画像表示装置からの明るい電子像を観察する
ことができる。
【0011】また、凹面ハーフミラーの前方に1/4波
長板と偏光板を配置することにより外界像も明るく観察
することができ、同時に、外界光の光量制御及びスイッ
チングができる。
長板と偏光板を配置することにより外界像も明るく観察
することができ、同時に、外界光の光量制御及びスイッ
チングができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の頭部又は顔
面装着式ディスプレイ装置の実施例について説明する。
本発明の基本的原理は、液晶表示素子のような画像表示
素子と、この画像表示素子からの光を部分透過部分反射
させるためのハーフミラーと、このハーフミラーによっ
て反射された光を観察者の眼球に導くように反射させる
凹面鏡又は凹面ハーフミラーとからなる頭部又は顔面装
着式ディスプレイ装置において、ハーフミラーの代わり
に偏光ビームスプリッターを用い、この偏光ビームスプ
リッターと凹面鏡又は凹面ハーフミラーとの間に1/4
波長板を設けて、画像表示素子からの光をまず偏光ビー
ムスプリッターで全反射させ、1/4波長板を介して凹
面鏡又は凹面ハーフミラーで反射した光の偏光の向きを
90°変えて、偏光ビームスプリッターを全透過させ
て、眼球上に導き、ハーフミラーでの光量損失をなく
し、画像表示素子からの表示光の利用効率を上げること
である。また、凹面ハーフミラーの外側に1/4波長板
と偏光板を設け、偏光板の偏光軸の向きを変えることで
外界像の明るさを制御するようにすることである。
面装着式ディスプレイ装置の実施例について説明する。
本発明の基本的原理は、液晶表示素子のような画像表示
素子と、この画像表示素子からの光を部分透過部分反射
させるためのハーフミラーと、このハーフミラーによっ
て反射された光を観察者の眼球に導くように反射させる
凹面鏡又は凹面ハーフミラーとからなる頭部又は顔面装
着式ディスプレイ装置において、ハーフミラーの代わり
に偏光ビームスプリッターを用い、この偏光ビームスプ
リッターと凹面鏡又は凹面ハーフミラーとの間に1/4
波長板を設けて、画像表示素子からの光をまず偏光ビー
ムスプリッターで全反射させ、1/4波長板を介して凹
面鏡又は凹面ハーフミラーで反射した光の偏光の向きを
90°変えて、偏光ビームスプリッターを全透過させ
て、眼球上に導き、ハーフミラーでの光量損失をなく
し、画像表示素子からの表示光の利用効率を上げること
である。また、凹面ハーフミラーの外側に1/4波長板
と偏光板を設け、偏光板の偏光軸の向きを変えることで
外界像の明るさを制御するようにすることである。
【0013】まず、本発明の第1の実施例を図1の概略
の構成を示す図を参照にして説明する。観察者の眼球1
の前面に、光軸に対して斜めに偏光ビームスプリッター
8を配置し、その前に1/4波長板9を配置し、その前
方に凹面鏡3を配置して、光軸外に配置した液晶表示素
子等の画像表示素子4からの電子像を偏光ビームスプリ
ッター8により凹面鏡3側に反射し、その像を凹面鏡3
により空中の拡大像として拡大反射し、その拡大像は偏
光ビームスプリッター8を透過して眼球1へ導かれるよ
うになっている。
の構成を示す図を参照にして説明する。観察者の眼球1
の前面に、光軸に対して斜めに偏光ビームスプリッター
8を配置し、その前に1/4波長板9を配置し、その前
方に凹面鏡3を配置して、光軸外に配置した液晶表示素
子等の画像表示素子4からの電子像を偏光ビームスプリ
ッター8により凹面鏡3側に反射し、その像を凹面鏡3
により空中の拡大像として拡大反射し、その拡大像は偏
光ビームスプリッター8を透過して眼球1へ導かれるよ
うになっている。
【0014】ここで、液晶表示素子4から出る光は、通
常特定方向に直線偏光している。液晶表示素子の1例を
図3に図示する。これは、高解像アクティブマトリック
ス型液晶表示素子の構成の1例を示すもので、簡単に説
明すると、液晶10が2枚のガラス基板11、12の間
に封入されており、一方の基板11の内面にはカラーフ
ィルター層13と共通電極14が、他方の基板12の内
面にはデータ線15と走査線16がマトリックス状に配
置され、それらの交点にTFT(薄膜トランジスター)
17と透明駆動電極18が接続されており、両基板1
1、12の外側には相互に直交する偏光板19、20が
配置された構造になっている。駆動電極18と共通電極
14の間に電圧が印加されていない場合、偏光板20を
通過した直線偏光は、その部分の例えばTNモード液晶
10により偏光方向が90°回転され、他方の偏光板1
9を通過するが、両電極18、14間に電圧が印加され
ると、液晶10は旋光性を失い、偏光面が回転せず、他
方の偏光板19でブロックされて通過できない。したが
って、このような液晶表示素子4の表示像は特定方向に
直線偏光している。この偏光方向を、例えば紙面に垂直
なS偏光となるように配置する。
常特定方向に直線偏光している。液晶表示素子の1例を
図3に図示する。これは、高解像アクティブマトリック
ス型液晶表示素子の構成の1例を示すもので、簡単に説
明すると、液晶10が2枚のガラス基板11、12の間
に封入されており、一方の基板11の内面にはカラーフ
ィルター層13と共通電極14が、他方の基板12の内
面にはデータ線15と走査線16がマトリックス状に配
置され、それらの交点にTFT(薄膜トランジスター)
17と透明駆動電極18が接続されており、両基板1
1、12の外側には相互に直交する偏光板19、20が
配置された構造になっている。駆動電極18と共通電極
14の間に電圧が印加されていない場合、偏光板20を
通過した直線偏光は、その部分の例えばTNモード液晶
10により偏光方向が90°回転され、他方の偏光板1
9を通過するが、両電極18、14間に電圧が印加され
ると、液晶10は旋光性を失い、偏光面が回転せず、他
方の偏光板19でブロックされて通過できない。したが
って、このような液晶表示素子4の表示像は特定方向に
直線偏光している。この偏光方向を、例えば紙面に垂直
なS偏光となるように配置する。
【0015】そして、偏光ビームスプリッター8とし
て、例えば偏光性干渉フィルターを用いる。これは、誘
電体多層膜から構成された斜め入射の干渉フィルターか
らなる偏光子の一種で、例えばS偏光はほぼ100%反
射し、P偏光はほぼ100%透過させるものである。こ
のような液晶表示素子4と偏光ビームスプリッター8の
組み合わせを用いると、液晶表示素子4の出射光の大部
分は偏光ビームスプリッター8で反射される。そして、
1/4波長板9の光学軸をS偏光に対して45°の角度
に設定すると、偏光ビームスプリッター8で反射された
S偏光は、1/4波長板9を透過して円偏光となって凹
面鏡3に入射し、そこで反射された後、再度1/4波長
板9を透過し、透過後はP偏光に変わり、今度は偏光ビ
ームスプリッター8を反射なしに透過して、観察者の眼
球1に到達する。したがって、液晶表示素子4から出た
光は殆ど損失なしに観察者の眼球1に達し、明るい電子
像を観察することができる。
て、例えば偏光性干渉フィルターを用いる。これは、誘
電体多層膜から構成された斜め入射の干渉フィルターか
らなる偏光子の一種で、例えばS偏光はほぼ100%反
射し、P偏光はほぼ100%透過させるものである。こ
のような液晶表示素子4と偏光ビームスプリッター8の
組み合わせを用いると、液晶表示素子4の出射光の大部
分は偏光ビームスプリッター8で反射される。そして、
1/4波長板9の光学軸をS偏光に対して45°の角度
に設定すると、偏光ビームスプリッター8で反射された
S偏光は、1/4波長板9を透過して円偏光となって凹
面鏡3に入射し、そこで反射された後、再度1/4波長
板9を透過し、透過後はP偏光に変わり、今度は偏光ビ
ームスプリッター8を反射なしに透過して、観察者の眼
球1に到達する。したがって、液晶表示素子4から出た
光は殆ど損失なしに観察者の眼球1に達し、明るい電子
像を観察することができる。
【0016】以上において、画像表示素子4として、出
射光が特定方向に直線偏光している液晶表示素子の代わ
りに、LEDアレーのような偏光していない光を出すも
のを用いる場合でも、偏光ビームスプリッター8へ最初
に入射する時に光量が半分に減衰するのみで、その後は
上記と同様に減衰がないので、その場合も従来の光量が
1/4になるものと比較してより明るい電子像を観察す
ることができる。
射光が特定方向に直線偏光している液晶表示素子の代わ
りに、LEDアレーのような偏光していない光を出すも
のを用いる場合でも、偏光ビームスプリッター8へ最初
に入射する時に光量が半分に減衰するのみで、その後は
上記と同様に減衰がないので、その場合も従来の光量が
1/4になるものと比較してより明るい電子像を観察す
ることができる。
【0017】なお、図1において、凹面鏡3を凹面ハー
フミラーとして、シースルー機能を有するようにしても
よい。この場合でも、凹面ハーフミラーでの損失はある
ものの、従来例に比べて液晶表示素子4からの光の利用
効率は4倍に上がる。
フミラーとして、シースルー機能を有するようにしても
よい。この場合でも、凹面ハーフミラーでの損失はある
ものの、従来例に比べて液晶表示素子4からの光の利用
効率は4倍に上がる。
【0018】第2の実施例は、このようにシースルー機
能を持たせた場合に、外界像の明るさを変えられるよう
にしたものである。すなわち、図1の凹面鏡3を凹面ハ
ーフミラー5で置き換えた図2において、凹面ハーフミ
ラー5の前方に凹面ハーフミラー5側から第2の1/4
波長板21と偏光板22を配置する。第2の1/4波長
板21の光学軸は、第1の1/4波長板9と同じ向きに
する。また、偏光板22の偏光軸の向きをS方向つまり
紙面と垂直にした場合、外界光7は偏光板22を透過し
てS偏光となり、第2の1/4波長板21で円偏光にな
る。凹面ハーフミラー5を透過後、第1の1/4波長板
9でP偏光に変換され、偏光ビームスプリッター8を透
過して、観察者の眼球1に到達する。このとき、外界光
7の光量は最大となる。偏光板22の軸の向きを回転さ
せると、2枚の1/4波長板21、9を透過した光は徐
々にS偏光成分が増え、偏光ビームスプリッター8で反
射されるようになる。偏光板22の偏光軸の向きがP方
向のとき、外界光7は殆ど偏光ビームスプリッター8で
反射され、眼球1には届かなくなる。このように、偏光
板22の偏光軸の向きを変えることにより、外界像の明
るさを変え、また、そのスイッチングが可能になる。こ
の実施例は、単に液晶シャッターを使う場合(図4
(b))に比べ、外界光の利用効率が2倍になる。
能を持たせた場合に、外界像の明るさを変えられるよう
にしたものである。すなわち、図1の凹面鏡3を凹面ハ
ーフミラー5で置き換えた図2において、凹面ハーフミ
ラー5の前方に凹面ハーフミラー5側から第2の1/4
波長板21と偏光板22を配置する。第2の1/4波長
板21の光学軸は、第1の1/4波長板9と同じ向きに
する。また、偏光板22の偏光軸の向きをS方向つまり
紙面と垂直にした場合、外界光7は偏光板22を透過し
てS偏光となり、第2の1/4波長板21で円偏光にな
る。凹面ハーフミラー5を透過後、第1の1/4波長板
9でP偏光に変換され、偏光ビームスプリッター8を透
過して、観察者の眼球1に到達する。このとき、外界光
7の光量は最大となる。偏光板22の軸の向きを回転さ
せると、2枚の1/4波長板21、9を透過した光は徐
々にS偏光成分が増え、偏光ビームスプリッター8で反
射されるようになる。偏光板22の偏光軸の向きがP方
向のとき、外界光7は殆ど偏光ビームスプリッター8で
反射され、眼球1には届かなくなる。このように、偏光
板22の偏光軸の向きを変えることにより、外界像の明
るさを変え、また、そのスイッチングが可能になる。こ
の実施例は、単に液晶シャッターを使う場合(図4
(b))に比べ、外界光の利用効率が2倍になる。
【0019】なお、偏光板22の偏光軸の向きを変える
方法としては、機械的に偏光板22を回転させてもよい
し、偏光板22の後に偏光面を回転させる液晶素子を設
け、それへの印加電圧を変えるようにしてもよい。
方法としては、機械的に偏光板22を回転させてもよい
し、偏光板22の後に偏光面を回転させる液晶素子を設
け、それへの印加電圧を変えるようにしてもよい。
【0020】以上、本発明の頭部又は顔面装着式ディス
プレイ装置をいくつかの実施例に基づいて説明してきた
が、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可
能である。例えば、偏光ビームスプリッターとして、以
上の実施例においては、何れも偏光性干渉フィルターを
用いるものとしたが、これ以外に公知の偏光ビームスプ
リッター、例えば、複屈折結晶からなるプリズム等を用
いることもできる。
プレイ装置をいくつかの実施例に基づいて説明してきた
が、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可
能である。例えば、偏光ビームスプリッターとして、以
上の実施例においては、何れも偏光性干渉フィルターを
用いるものとしたが、これ以外に公知の偏光ビームスプ
リッター、例えば、複屈折結晶からなるプリズム等を用
いることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置によると、画像
表示装置からの光を接眼光学系である凹面鏡又は凹面ハ
ーフミラーへ導くための部分透過部分反射面として、偏
光ビームスプリッターを用い、その凹面鏡又は凹面ハー
フミラー側に1/4波長板を配置したので、画像表示装
置からの所定方向の直線偏光成分は減衰なしに全て観察
者の眼に到達する。したがって、画像表示装置からの明
るい電子像を観察することができる。
の頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置によると、画像
表示装置からの光を接眼光学系である凹面鏡又は凹面ハ
ーフミラーへ導くための部分透過部分反射面として、偏
光ビームスプリッターを用い、その凹面鏡又は凹面ハー
フミラー側に1/4波長板を配置したので、画像表示装
置からの所定方向の直線偏光成分は減衰なしに全て観察
者の眼に到達する。したがって、画像表示装置からの明
るい電子像を観察することができる。
【0022】また、凹面ハーフミラーの前方に1/4波
長板と偏光板を配置することにより外界像も明るく観察
することができ、同時に、外界光の光量制御及びスイッ
チングができる。
長板と偏光板を配置することにより外界像も明るく観察
することができ、同時に、外界光の光量制御及びスイッ
チングができる。
【図1】本発明の頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置
の第1実施例の概略の構成を示す図である。
の第1実施例の概略の構成を示す図である。
【図2】第2実施例の概略の構成を示す図である。
【図3】液晶表示素子の1例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】従来の頭部又は顔面装着式ディスプレイ装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
1…観察者の眼球 3…凹面鏡 4…画像表示素子(液晶表示素子) 5…凹面ハーフミラー 7…外界光 8…偏光ビームスプリッター 9…(第1の)1/4波長板 21…第2の1/4波長板 22…偏光板
フロントページの続き (72)発明者 岡村俊朗 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−43397(JP,A) 実開 平1−97378(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/28 H04N 5/64 511
Claims (1)
- 【請求項1】 観察像を表示する画像表示装置と、前記
画像表示装置からの光を部分透過部分反射させるための
部分透過反射面と、前記部分透過反射面によって反射さ
れた光を観察者の眼球に導くように反射させる凹面ハー
フミラーと、前記凹面ハーフミラーの前方に設けられた
光量制御手段とを有する頭部又は顔面装着式ディスプレ
イ装置において、前記部分透過反射面が偏光ビームスプ
リッターによって形成されており、前記偏光ビームスプ
リッターと前記凹面ハーフミラーとの間に第1の1/4
波長板を設けると共に、前記光量制御手段として偏光板
と第2の1/4波長板を設けたことを特徴とする頭部又
は顔面装着式ディスプレイ装置。
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ID=16562019
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