JP3195492B2 - アークイオンプレーティング装置及びアークイオンプレーティングシステム - Google Patents
アークイオンプレーティング装置及びアークイオンプレーティングシステムInfo
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- JP3195492B2 JP3195492B2 JP07143994A JP7143994A JP3195492B2 JP 3195492 B2 JP3195492 B2 JP 3195492B2 JP 07143994 A JP07143994 A JP 07143994A JP 7143994 A JP7143994 A JP 7143994A JP 3195492 B2 JP3195492 B2 JP 3195492B2
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Description
したコーティング装置であるアークイオンプレーティン
グ装置(以下、AIP装置と言う)及びアークイオンプ
レーティングシステム(以下、AIPシステムと言う)
に関する。
チャンバ中に配設した陽極(アノード)と蒸発源(ター
ゲット)である陰極(カソード)との間で真空アーク放
電を発生させ、固体である陰極表面に発生するアークス
ポットから陰極材料を蒸発させ、この蒸気を真空チャン
バ中に配したワーク上に堆積させて皮膜をコーティング
する方法である。このアークイオンプレーティング法を
実現するAIP装置としては、スネーパーやサブレフに
よってそれぞれ特公昭58−3033号公報や特公昭5
2−14690号公報に開示された装置があり、その後
さまざまな改良が施されている。
大量の個数が製造される部品(例えばピストンリング)
に硬質皮膜をコーティングする技術として適用されるよ
うになるにつれて、高い生産性で皮膜をコーティングす
ることが大きな課題になってきている。
装置としては、例えば、皮膜がコーティングされるワー
クを真空チャンバ内に出し入れ自在なワークテーブル上
に搭載するAIP装置が知られている。
により説明する。同図(a)は上面図、同図(b)は側
面の断面図である。真空チャンバ1内に、陽極2と平板
形状の蒸発源(陰極)3が固設され、更にワークテーブ
ル4上に載せられたワーク5を配設した構成である。陽
極2と蒸発源3にはアーク電源3aが接続され、真空中
で陽極2と蒸発源3との間にアーク放電を発生させる
と、蒸発源3表面のターゲット材は瞬時に蒸発すると同
時に金属イオン6となって真空中に飛び出す。一方バイ
アス電源7をワーク5に印加することにより、金属イオ
ン6は加速され、反応ガス粒子8と共にワーク5の表面
に密着し、緻密な硬質皮膜(TiN,TiC,TiC
N,ZrN,Cr−N等)を生成する。ワークテーブル
4は駆動歯車9と噛み合う歯車装置を内蔵しており、こ
れによってワーク5を自転させると同時にワークテーブ
ル4自身もa方向に回転してワーク5を公転させる。ま
た真空チャンバ1内にはシールド板12が金属イオン6
の放射方向の開口を有して内設されている。
ール11を有している。開閉扉10によって真空チャン
バ1を開放すれば、ワーク5を載せたワークテーブル4
はレール11に沿ってc方向に引き出すことができる。
空チャンバ1内に搬入・搬出するにあたっては、ワーク
5を一つ一つ取り扱うのではなく、予めワークテーブル
4上に搭載した状態で複数まとめて搬入・搬出すること
ができるので、ワーク5の設置に伴う時間が大幅に短縮
することができ、高い生産性を得る上で非常に有利にな
っている。
高い速度で均一に皮膜材料を蒸発させることのできるA
IP装置が、例えば特開平4−224671号公報に開
示されている。このAIP装置は、複数台設けられたア
ーク電源から各々独立にアーク電力を蒸発源に供給し、
蒸発源の消耗の均一化と大電力の運転を可能とすること
で、高い生産性を期待するものである。
産性を要求される用途への適用を可能にするようなAI
P装置として、蒸発源をロッド形状にしたタイプのもの
がある。このようなAIP装置はロッド状蒸発源から皮
膜物質の蒸気が放射状に発生するので、蒸発源を取り囲
むようにワークを配置することによって、一本の蒸発源
によって多数のワークを同時にコーティングすることが
できるという点で注目されている。従って、このロッド
状蒸発源から極めて高い速度で皮膜材料を均一に蒸発さ
せることができれば、極めて高い生産性の実現が可能と
なる。
状蒸発源を採用したAIP装置においては、蒸発源を取
り囲む位置にワークが配置されているため、蒸発源が真
空チャンバ内に固定されている場合には、ワークテーブ
ルに搭載したワークを搬入・搬出する際にワークと蒸発
源が干渉・衝突するので、図23と同様のワークの搬入
・搬出を行うことができなかった。
ブルに搭載することも考えられるが、これによると、ワ
ークと蒸発源との干渉や衝突は回避できるものの、蒸発
源の冷却が困難になる等の装置構成上の理由によって、
大電流放電で高能率の蒸気生成により高い生産性の皮膜
コーティングを行うことができなかった。
に開示されたAIP装置は、平板形状の蒸発源にのみ対
応した装置であり、ロッド状蒸発源を持つAIP装置に
適用することについては言及されていなかった。
ワークの搬入・搬出を人手によって行っており、更にワ
ークの搬入・搬出と同時にしばしば行われる蒸発源・陽
極・シールド板等の交換・清掃作業も、人手の介在が不
可欠であった。ワークの搬入や搬出は比較的短時間で行
われるものの、蒸発源・陽極・シールド板の交換や清掃
には多くの時間を必要とし、またこれらの作業を夜間に
は行うことができないために、AIP装置全体が休止し
てしまっていた。即ち、AIP装置の稼働率の面からも
高い生産性の実現に対しての問題が発生していたのであ
る。
であり、ワークの効率的なハンドリングを行うことで極
めて高い生産性を実現できる、ロッド状蒸発源を採用し
たAIP装置及びAIPシステムを提供することを目的
とする。
は、真空チャンバと、該真空チャンバ内に設けられたロ
ッド状蒸発源と、該ロッド状蒸発源を取り囲むように配
設され表面に皮膜がコーティングされるワークとを有す
るAIP装置において、前記真空チャンバが、前記ワー
クを搭載した下蓋と、前記ロッド状蒸発源の上端が固定
された本体とからなり、前記下蓋が前記本体に対して相
対的に上下方向に移動可能であることを特徴とするもの
である。
したAIP装置において、前記下蓋が前記本体に対して
昇降可能であることを特徴とするものである。
したAIP装置において、前記ワークの上端が前記ロッ
ド状蒸発源の下端より下方に位置するまで前記下蓋を降
下させた後に、前記ワークが前記下蓋に対して水平移動
可能であることを特徴とするものである。
したAIP装置において、前記ワークは前記下蓋に搭載
されるワークテーブルに搭載されており、該ワークテー
ブルは、該ワークテーブルに設けられたラックと前記下
蓋に設けられたピニオンによって前記下蓋に対して水平
移動可能であることを特徴とするものである。
したAIP装置において、前記ワークは前記下蓋に搭載
されるワークテーブルに搭載されているとともに、該ワ
ークテーブルには前記ワークとともにシールド板が搭載
されていることを特徴とするものである。
したAIP装置において、前記ワークテーブルには更に
陽極が搭載されていることを特徴とするものである。
と、該真空チャンバ内に設けられたロッド状蒸発源と、
該ロッド状蒸発源を取り囲むように配設され表面に皮膜
がコーティングされるワークとを有するAIP装置にお
いて、前記真空チャンバが、前記ロッド状蒸発源の一端
が固定された本体と、前記ワークを保持するとともに前
記本体に対して相対的に前記ロッド状蒸発源の軸方向に
移動可能である蓋体とからなり、前記ロッド状蒸発源の
他端が前記蓋体に対して切り離し自在な電気的接続手段
を介して接続され、前記ロッド状蒸発源の両端からアー
ク電力が供給されることを特徴とするものである。
したAIP装置において、前記電気的接続手段は、弾性
手段を介して前記蓋体に支持される面部材が前記ロッド
状蒸発源の他端に当接可能に構成されていることを特徴
とするものである。
と、該真空チャンバ内に設けられたロッド状蒸発源と、
該ロッド状蒸発源との間にアークを発生させる陽極と、
前記ロッド状蒸発源を取り囲むように配設され表面に皮
膜がコーティングされるワークとを有するAIP装置に
おいて、前記陽極は、前記ロッド状蒸発源の両端に設け
られたリング状陽極であることを特徴とするものであ
る。
と、該真空チャンバ内に設けられたロッド状蒸発源と、
該ロッド状蒸発源との間にアークを発生させる陽極と、
前記ロッド状蒸発源を取り囲むように配設され表面に皮
膜がコーティングされるワークとを有するAIP装置に
おいて、前記陽極は、前記ロッド状蒸発源の軸心を中心
とする円周上の等分位置でかつ前記ロッド状蒸発源と前
記ワークとの間の位置に設けられたロッド状陽極である
とともに、前記陽極の両端からアーク電力が供給される
ことを特徴とするものである。
は請求項10に記載したAIP装置において、前記ロッ
ド状蒸発源の両端からアーク電力が供給されることを特
徴とするものである。
記載したAIP装置において、前記ロッド状陽極は、前
記ワーク表面に皮膜がコーティングされる前には前記ワ
ークを予熱するヒータとして利用されることを特徴とす
るものである。
したワークテーブルを出し入れする一台以上のAIP装
置に沿って走行可能な走行台車を設け、該走行台車に前
記ワークテーブルを搭載する1以上の搭載部を設け、該
搭載部は前記走行台車の走行によって前記AIP装置に
対向する位置に移動するとともに、前記ワークテーブル
は前記搭載部と前記AIP装置との間で自動的に出し入
れされることを特徴とするAIPシステムである。
記載したAIPシステムにおいて、前記走行台車を前記
AIP装置に沿って設けられたレールの上を走行可能に
設け、複数の前記ワークテーブルを搭載可能なターンテ
ーブルを前記レールに沿って設け、該ターンテーブルと
前記走行台車との間で前記ワークテーブルが自動交換可
能であることを特徴とするものである。
たAIP装置それぞれの前に、該AIP装置との間でワ
ークを搭載したワークテーブルを出し入れするとともに
該ワークテーブルの向きを変えるロータリテーブルを設
け、該複数のロータリテーブルの間を接続し前記ワーク
テーブルを搬送する双方向コンベアを設け、一端に位置
する前記ロータリテーブルには処理済みの前記ワークを
搭載した複数の前記ワークテーブルを貯溜できる第1ス
トッカーを搬出コンベアを介して接続し、他端に位置す
る前記ロータリテーブルには未処理の前記ワークを搭載
した複数の前記ワークテーブルを貯溜できる第2ストッ
カーを搬入コンベアを介して接続していることを特徴と
するAIPシステムである。
ンバ内に搬入・搬出するに際しては、ワークがロッド状
蒸発源に対して相対的に上下方向に移動することができ
るので、ワークをロッド状蒸発源と干渉・衝突させるこ
となく取り扱うことができる。また、ロッド状蒸発源を
真空チャンバの本体に固定しているので、ワークを搭載
するワークテーブル等を設けた場合にも、これにロッド
状蒸発源の取り付けに関する機構、例えばロッド状蒸発
源の冷却装置等を集中して設ける必要がない。
載した本発明において更に、下蓋が真空チャンバの本体
に対して昇降する。真空チャンバの本体を移動させる場
合には、AIP装置の付帯設備、例えば排気ノズル等の
構成が複雑になることが考えられるが、下蓋を昇降させ
ればこの心配はない。
載した本発明において更に、ワークは真空チャンバの本
体の外部に完全に降下した後に水平方向に移動するの
で、ワークとロッド状蒸発源とが干渉・衝突することな
くワークを搬入・搬出することができる。従って、ロッ
ド状蒸発源を採用したAIP装置における効率的なワー
クの取り扱いを行うことができる。
載した本発明において更に、ワークをワークテーブルに
搭載して取り扱い、このワークテーブルをラックとピニ
オンを利用して水平移動させるので、ワークを確実に移
動させることができる。
載した本発明において更に、シールド板がワークととも
にワークテーブルに搭載されて取り扱われるので、シー
ルド板の交換・清掃が必要である場合でも、これをAI
P装置を止めずに外部で行うことができる。
載した本発明において更に、ワークテーブルに陽極を搭
載するので、陽極の交換・清掃が必要である場合でも、
シールド板と同様に、AIP装置を止めずに外部で行う
ことができる。
源の一端を真空チャンバの本体に固定し、他端を蓋体に
切り離し自在な電気的接続手段を用いて接続しているの
で、蓋体が移動可能であるにもかかわらず両端からアー
ク電力を供給が可能であり、ロッド状蒸発源に大きなア
ーク電力を供給することができる。
載した本発明において更に、電気的接続手段に弾性手段
で支持された面部材を用いているので、ロッド状蒸発源
と電気的接続手段との接続部に傾きが存在しても確実に
接続することができる。
は、陽極にロッド状蒸発源の軸方向の電位差が発生しな
いように陽極を設けているので、ロッド状蒸発源の軸方
向に均一に放電を発生させることができる。
たは請求項10に記載した本発明において更に、ロッド
状蒸発源の両端からアーク電力を供給するので、ロッド
状蒸発源に大きなアーク電力を供給することができると
ともに、ロッド状蒸発源の軸方向に電位差が発生せずロ
ッド状蒸発源の軸方向に更に均一に放電を発生させるこ
とができる。
に記載した本発明において更に、ロッド状陽極がワーク
を予熱するヒータとして利用されるので、ヒータを別に
設ける必要がなく、また、ロッド状陽極表面に付着した
皮膜や大気中の水蒸気によってワークの皮膜の品質に悪
影響を及ぼすことがない。
は、一台以上のAIP装置を有するAIPシステムにお
いて、ワークを搭載したワークテーブルを自動的にAI
P装置から搬入・搬出できるように構成したので、夜間
でもAIP装置を休止する必要がなくなる。
明する。図1は本発明のAIP装置の要部図である。
は、架台15の二階部分16の上に固設され、側面に排
気ノズル1cが突設されているとともに、底面が開口さ
れている。この真空チャンバ1の本体1aの開口部を開
閉する蓋体である下蓋17はリフタ18の上にスプリン
グ18aを介して弾性支持されており、リフタ18の昇
降によって、二点鎖線の下降位置と実線の上昇位置との
間を昇降することができる。下蓋17が上昇位置にある
時には真空チャンバ1は特殊シール19によって密閉状
態となる。下蓋17をスプリング18aの如き弾性体を
介して支持すると、完全な密閉状態を得やすくなる。ま
た、真空チャンバ1の上蓋1bの中央からロッド状蒸発
源14が下向きに突設され、その上端にはアーク電源
(図示省略)の陰極に接続される上部マイナス端子14
aが固設されている。下蓋17には、駆動されるローラ
列からなる、ワーク5の水平移動手段であるローラレー
ル20と、アーク電源の陰極に接続される下部マイナス
端子21と、駆動ギア22が設けられている。ワーク5
を載せるワークテーブル23は、ローラレール20を介
して下蓋17の上に載置されており、ローラレール20
の上を転がって紙面厚み方向手前側に搬送可能となって
いるとともに、駆動ギア22によってワーク5を自転及
び公転させることができる。また、下蓋17が実線の上
昇位置にあると、下部マイナス端子21がロッド状蒸発
源14の下端に接続され、ロッド状蒸発源14の全長表
面からの連続した放電が行われる。ワークテーブル23
にはシールド板24が搭載されており、ワーク5と共に
搬送される。また、更にワークテーブル23にロッド状
蒸発源14に対する陽極(図示省略)搭載してもよい。
なお25はヒータであり、ワーク5を予熱するために用
いられる。
におけるワークテーブル23の搬送手順を図2により説
明する。
フト18によって下降すると、ローラレール20に乗っ
たワークテーブル23は、ワーク5とシールド板24及
び/又は陽極を搭載したまま、矢印c方向に下降し、ロ
ッド状蒸発源14はワーク5から離れる。なお、30は
走行台車であり、ローラレール31が取り付けられてい
る。
ル20,31の駆動により、ワークテーブル23が矢印
dのように走行台車30の上に引き出される。なお、下
蓋17を昇降させずに真空チャンバ1の本体1aを昇降
させることもできる(これについては後で詳細に説明す
る)が、排気ノズル1cにフレキシブルホースを接続す
ることが必要となる等、装置の構成が複雑となるので、
下蓋17を昇降させることがより好ましい。
ク5はロッド状蒸発源14に対して相対的にロッド状蒸
発源14の軸方向に移動(図1及び図2の実施例では、
上下方向の相対移動をワークテーブル23が載置された
下蓋17の昇降で行っている)できる。この相対移動に
よって、ワーク5とロッド状蒸発源14とが、ワーク5
を載せたワークテーブル23の水平方向への搬送に際し
て干渉・衝突することのない位置まで互いに離れること
ができる。そして、この後ワーク5を載せたワークテー
ブル23が水平方向へ搬送される。従って、ロッド状蒸
発源14を採用したAIP装置において、ワークテーブ
ル23によるワーク5の効率的なハンドリングを行うこ
とができ、これによって高い生産性を実現できるのであ
る。
ル23ではなく真空チャンバ1の本体1aに固定してい
る。これによって、ロッド状蒸発源14を昇降するワー
クテーブル23に固定した場合に発生する、ロッド状蒸
発源の冷却装置等を設けることが困難であるという問題
を回避して装置を構成することができる。
ブル23上に搭載してワーク5とともに搬送するように
構成すると、シールド板24や陽極を交換・清掃する必
要が生じた場合に、これをAIP装置の外で行うことが
できるので、AIP装置を休止する必要もなく、これに
よっても高い生産性を実現できる。
属イオンは放射状にワーク5に照射されるので、図23
の如き平板形状のカソード3に比較して蒸気捕捉率が高
くなり、歩留りが80%程度期待できる。図23の平板
型カソード3の歩留りは50%以下が普通である。ま
た、ロッド状蒸発源14は単純な円柱又は円筒形状であ
るので、図23の平板形状のカソード3が最大で数キロ
グラムの重さであるのに対して数十キログラムの重さの
ものにすることができ、ロッド状蒸発源14におけるタ
ーゲット材の製造コストを1/4以下に低減することが
期待できる。この製造コスト低減と歩留り向上で、ター
ゲットのグラム当たりの有効単価を大幅に低下させるこ
とができる。
発源14に対する相対移動の形態は図1及び図2の形態
に限られず、種々の変更を行ってもよい。例えば、図4
(a)に示す如く、真空チャンバ1の本体1aとロッド
状蒸発源14がワーク5と下蓋17に対して昇降するも
のでもよい。図4(b)のものは、ワーク5を垂下する
上蓋17Aが真空チャンバ1の本体1aとロッド状蒸発
源14に対して昇降するものである。図4(c)のもの
は、真空チャンバ1がワーク5を出し入れするための開
閉自在な扉(2点鎖線部)を有しており、ロッド状蒸発
源14が上部の小さな蓋体(17c)と共に真空チャン
バ1に対して昇降するものである。図4(d)のもの
は、横向きになった真空チャンバ1の本体1aにロッド
状蒸発源14が水平に突設され、これらに対して横蓋1
7Bがワーク5と共に水平移動するものである。
(d)のものは、ロッド状蒸発源14又は蓋体(下蓋1
7、上蓋17A、横蓋17B)の相対移動に際して、ロ
ッド状蒸発源14の自由端側に真空チャンバ1に開口部
を設け、開口部の蓋体と真空チャンバ1の本体1aとが
相対移動を行うようになっている。これに対して、真空
チャンバ1の本体1aに対して相対移動する蓋体を設け
ず、真空チャンバ1内でロッド状蒸発源14とワーク5
の相対移動を行って、ロッド状蒸発源14とワーク5が
干渉しないようにした後に真空チャンバ1の側面に設け
られた扉からワーク5を出し入れする図4の(e)のも
のは、真空チャンバ1が大型化してしまうという問題を
伴う。従って、ロッド状蒸発源14の自由端側に蓋体を
設けてこの蓋体と真空チャンバ1の本体1aとが相対移
動を行うことがより好ましい。
固定端であり、他端は自由端になっている。このような
ロッド状蒸発源14の種々の構成例を図5乃至図8によ
り説明する。図5乃至図8は図1に適用されるロッド状
蒸発源の断面図である。
ゲット材71は中空円筒になっている。このターゲット
材71の下端には同じ外径を有する下部アーク閉じ込め
リング72が取付けられている。ターゲット材71の上
端にはターゲット保持部73があり、又その外周側には
これも蒸発源と同じ外径をもった上部アーク閉じ込めリ
ング74が取付けられている。上下のアーク閉じ込めリ
ング72,74は、ターゲット71から絶縁するため
に、絶縁構造をもってターゲット保持部73やシャフト
77に固定されるが、ここではその詳細構造は省略し
た。このターゲット材71及びターゲット保持部73に
は中心穴71a,73aが設けられ、この中心穴71
a,73aにシャフト77が通される。そして、シャフ
ト77のフランジ75とナット79によって、ターゲッ
ト保持部73を介してターゲット材71を共締めして保
持するようになっている。この保持構成によって、ター
ゲット材71にターゲットの自由端をフランジ75に止
めるためのネジ穴加工を施す必要がなくなり、また、消
耗品であるターゲット材71を交換する場合にも簡単に
取り外し・取り付けができるようになる。
4がアーク電源からの投入電力によって温度が上昇した
際にこれを効率良く冷却するための構成例を示す。中心
穴71a,73aの内径はシャフト77の外径より大き
く、シャフト77の外周77a側に外側通路80が形成
される。また、シャフト77の中心には、一端が注入接
続口83によって配管に接続可能に開放されるとともに
他端が閉塞された中心通路81が形成されている。ま
た、中心通路81の閉塞端側には外側通路80に連通す
る横穴82が開口し、真空容器1の本体1aの外側であ
って、外側通路80のターゲット保持部73に至る部分
には吐出接続口84が開口している。注入接続口83か
らの冷却媒体は、中心通路81を上から下へと流れ、横
穴82を通って、外側通路80を下から上へと流れて吐
出接続口84に至る。冷却媒体は淀みを生じることなく
ターゲット材71の中心穴71a内周を所定の流速で流
れるので、高い熱伝達率で効率的な冷却が行われ、ロッ
ド状蒸発源14への投入電力を大きくして蒸発速度を増
すことが可能になる。
るロッド状蒸発源14の構成例を示す。冷却媒体を先端
まで送り出すシャフト77は低温であるが、ターゲット
材71はこれよりも高温である。ターゲット材71は軸
方向に大きく延びようとし、シャフト77は軸方向に少
ししか延びないため、ターゲット材71に大きな圧縮応
力が作用して破損する恐れがあった。そこで、共締め用
のナット79とターゲット保持部73との間に、弾性体
として例えば圧縮バネ78を介在させ、ターゲット材7
1とシャフト77の熱膨張差を圧縮バネ78で吸収する
ようにしたものである。ターゲット材71には、圧縮バ
ネ78の予圧で決まる圧縮応力しか作用しないので、破
損する恐れがない。なお、圧縮バネ78の代わりに、ゴ
ム板等を用いることもできる。
ャフト77を軸方向に分割し、この間に弾性体として例
えばベローズ85を介在させたものである。ベローズ8
5は板バネを交互に接続したようなものであり、所定の
圧縮力を発生させると共に冷却媒体の通路となる。冷却
媒体の通路を設けない図5に示したようなロッド状蒸発
源14に適用する場合には、弾性体としてバネ、ゴム板
等を用いてもよい。
ためには、蒸発源に大きなアーク電流を流すとともに、
連続的な放電を発生させる必要が生じてくる。ロッド状
蒸発源に大きなアーク電流を流すとともに、連続的な放
電を発生させるためには、ロッド状蒸発源の両端からア
ーク電流を供給することが非常に有効である。上述した
本発明のロッド状蒸発源14は下端が自由端であるの
で、この下端に切り離し自在な電気的接続手段を設け
て、ロッド状蒸発源14の両端から(図1では上下部マ
イナス端子14a,21を介して)アーク電流を供給し
ている。この電気的接続手段の例を図9及び図10によ
り説明する。
は真空チャンバ1の本体1aに絶縁構造を介してナット
86で固設されているが、ロッド状蒸発源14の下端は
下蓋17の開閉によって切り離される自由端になってい
る。電気的接続手段は、シャフト77のフランジ75に
面接触する面部材87を弾性手段(図9ではフレキシブ
ルフランジ88)を介して下蓋17に立設して構成され
ている。この面部材87が図1における下部マイナス端
子21に相当している。フレキシブルフランジ88は大
気圧の内圧に耐えて伸縮自在なものであってある程度の
弾力を有しており、その内側は下蓋17に形成された孔
89を介して外気に連通している。真空チャンバ1の本
体1a内が真空引きされると、フレキシブルフランジ8
8の内側には大気圧が作用し、面部材87をフランジ7
5に押し付ける。大気圧による押し付けとフレキシブル
フランジ88自体の弾力で面接触部において適当な面圧
が確保される。また、ロッド状蒸発源14が少し斜めに
なってフランジ75が水平でないような場合でも、フレ
キシブルフランジ88で支持された面部材87がフラン
ジ75に沿うので、局所的な接触でその部分が加熱する
ことが防止される。この電気的接続手段の切り離しは、
図1で説明した実施例では、下蓋17の下降によって行
われる。下蓋17が下降すると、面部材87はフランジ
75から離れる。下蓋17が上昇すると、面部材87は
フランジ75に当接して面接触部を形成し、大電流を流
すことが可能になり、高い生産性が実現できる。
面圧が必要であり、図9に示した構成ではこの面圧が得
られないという場合には、図10のように付加的な弾性
手段を用いることができる。面部材87を広くし、面部
材87と下蓋17との間に円周等配分の例えば4個の圧
縮バネ90を介在させると、この圧縮バネ90の圧縮力
が面圧増大に寄与する。また、面部材87の外部導出部
87aの先端に圧縮バネ90を設けて外部導出部87a
を介して面部材87をフランジ75に押し付けることも
できる。更に必要に応じて、これらの手段を組み合わせ
てもよい。
ような構成によってロッド状蒸発源に大きなアーク電流
を流すことで高い生産性を実現できる。しかし、ロッド
状蒸発源の軸方向に均一に放電が発生しないと、ワーク
のコーティングにムラが生じることが考えられるので、
ロッド状蒸発源に対する陽極の配置を工夫することが有
効である。また、ロッド状蒸発源の回りに陽極を配置す
ると、ワークに放射する金属イオンの影になるため、ワ
ークへの影響の少ない陽極配置にする必要がある。ワー
クを遮る程度が少なく軸方向に略均一な放電が行える陽
極配置例を図11乃至図15により説明する。なお、図
11乃至図14の例は、ロッド状蒸発源14の一端のみ
にアーク電流を供給する装置を例示して上記のような陽
極配置の一般例を示すもので、図15の例は、ロッド状
蒸発源14の両端からアーク電流を供給するAIP装置
にこれを適用した具体例である。
にターゲット材71から外れた上下対称位置にリング状
陽極101,102が配設されている。リング状陽極1
01,102は共に配線105,106で電源104に
並列に接続されている。そして、ロッド状蒸発源14は
配線107で一端が電源104に接続されている。この
構成によると、上下対称位置に配置されたリング状陽極
101,102がロッド状蒸発源14の軸方向の均一な
放電に寄与するとともに、リング状陽極101,102
はワーク5に対して影を生じず、ワークをムラなくコー
ティングすることができる。なお、図に破線108で示
したように、陰極側も両端から電流供給するのはより好
ましい。
2は単なるリング状のプレートであったが、図12のよ
うに、円錐面を有する皿型リング状陽極101A,10
2Aにすると、ロッド状蒸発源14のターゲット材71
の表面に於けるアークがよりロッド状蒸発源14の軸方
向の中央まで走り易くなり、ターゲット材71の端付近
に偏った放電を抑え、ロッド状蒸発源14の軸方向にお
けるより均一な放電になる。ここでも、配線108によ
り、陰極側においても両端から電力供給するとなお良
い。
4とワーク5との間のロッド状蒸発源14と同心の円周
を任意に等分(図示例では4等分)した位置にロッド状
陽極103を配設したものである。ロッド状陽極103
の各々は電源104に対して配線105,106で並列
に接続されている。そして、ロッド状蒸発源14は配線
107で一端が電源104に接続されている。ロッド状
陽極103にすると、ロッド状蒸発源14の周方向及び
軸方向に均等にロッド状陽極103が配設されるので、
放電の偏りが少なくなる。ロッド状陽極103は、ロッ
ド状蒸発源14とワーク5との間に位置しているため、
ワーク5に対する影を生じるが、ワーク5はロッド状蒸
発源14の回りを公転しながら自転する構成であるた
め、ワーク5のコーティングにムラを生じることがな
い。ここでも、配線108により、陰極側においても両
端から電力供給するとなお良い。
ング状陽極101,102と図13におけるロッド状陽
極103を組み合わせたものである。この例のように陽
極の構成を適宜組み合わせることにより、放電の軸方向
均一性が更に良くなる。なお、陽極はリングと棒とを一
体に構成した構成であるため、配線105,106はリ
ング部に接続するものだけでよい。ここでも、配線10
8により、陰極側においても両端から電力供給するとな
お良い。
陽極を本発明のロッド状蒸発源14に適用した例であ
る。ロッド状蒸発源14の両端はそれぞれ配線107
A,107Bで電源104,104に接続されてアーク
電流が供給される。これによると、ロッド状蒸発源14
両端から大きなアーク電流が供給されて高い生産性に寄
与する一方、ロッド状蒸発源14の軸方向の電位差が少
なくなり、これに上記図11乃至図14の説明にある効
果が加わるので、更に軸方向の放電の均一性が良くな
る。また図15によると、蒸発源及び陽極の両端に流れ
る電流を精度良く制御できるので、放電均一性をより一
層精度良く達成できる。なお、陽極の構成は図15のよ
うなリング状陽極101,102の他、先に例示したロ
ッド状陽極103を用いてもよく、また、これらを自由
に組み合わせて構成してよい。また、このようにロッド
状陽極103を本発明のAIP装置に適用した場合に
は、ロッド状陽極103は前述したロッド状蒸発源14
と同様に、一端を自由端として電気的接続手段を用いる
とよい。
の間にあるロッド状陽極103を用いた場合、ロッド状
陽極103の表面にも多量の皮膜が付着することにな
る。そして、ロッド状陽極103は水冷によって低温で
あることから、皮膜が剥離又は遊離したり、また、真空
チャンバ1の開放時に皮膜に吸着した大気中の水蒸気等
がコーティング時に放出されたりして、ワーク5の皮膜
の品質に悪影響を及ぼす恐れがある。そこで、図16や
図17の如き配線でコーティング開始前にロッド状陽極
103をワーク5を予熱するヒータとして利用すること
で表面に付着した水蒸気等を放出し、またコーティング
中は高温を保って皮膜を剥離又は遊離しにくくすること
が好ましい。この予熱ヒータ兼用のロッド状陽極103
の構成によって、予熱ヒータを別に設ける必要がなくな
る。なお、予熱ヒータ兼用の陽極構造は、従来技術で説
明した平板状陽極にも適用できる。
4,108をロッド状陽極103のヒータ電源に使用し
て予熱する場合である。同図(a)は加熱状態を示し、
同図(b)は放電状態を示している。放電に必要な回路
に加えて、切換のためのスイッチ113,114,11
5と、バイパス回路116が設けられている。符号10
4,108,113,114,115,116が予熱手
段を構成するようにしている。同図(a)のように、ス
イッチ113,114,115がa接点にあると、電源
104,108が並列になってロッド状陽極103に並
列に接続され、ロッド状陽極103がヒータとして加熱
され、ワーク5が予熱される。これにより、ロッド状陽
極103の皮膜に吸着された水蒸気等が放出され、コー
ティング時の放出によってワーク5の皮膜の品質に悪影
響を及ぼすことがない。この予熱が終わると、スイッチ
113,114,115をb接点に切り換え、通常のコ
ーティングを行う。このコーティング中はロッド状陽極
103は高温であって皮膜が剥離又は遊離しにくくな
る。
源104,108とは別に、陽極をヒータとして利用す
るための交流電源110を設けたものである。交流電源
回路と直流電源回路との間に、スイッチ111,112
を設けてロッド状陽極103に対する接続を切り換え可
能にしたものである。スイッチ111,112をa接点
にすると、ロッド状陽極103は直流電源104,10
8に接続され、通常のコーティングが行われる。このコ
ーティングに先立って、スイッチ111,112をb接
点にすると、ロッド状陽極103は交流電源110に接
続され、ロッド状陽極103をヒータとしてワーク5が
予熱される。
ク5の取り出しに際しては、ワークテーブル23は下蓋
17の上で水平移動を行う。この水平移動手段として、
図1及び図2の実施例ではローラレール20が設けられ
ているが、より望ましくは、真空チャンバ1内が真空で
あることから、真空シールが確実に行える構成及びワー
クテーブル23の駆動が確実に行える構成にする必要が
ある。更に、ワークテーブル23が下蓋17の所定位置
に搬入された後は下蓋17の上下動にかかわらず水平方
向に移動しない位置ずれ防止が、上述した電気的接続手
段の安定の観点から必要である。
動手段の変形例を図18により説明する。なお、図18
にはワークテーブル23の水平移動手段とともに、ワー
ク5をワークテーブル23上で回転させる手段の例も併
せて図示しているが、これについては後で説明する。
れ、その上にワークテーブル23が転がるようになって
いる。ワークテーブル23の側面にはラック123が張
りつけられ、下蓋17に突設された軸124にラック1
23に噛み合うピニオン125が嵌入されている。軸1
24はワークテーブル23を水平移動させるためのもの
である。軸124は一対のプーリ130及びクラッチ1
31を経て駆動モータ132に接続されている。また、
軸124にはディスクブレーキ133が設けられ、ディ
スクの回転位置を検出するエンコーダスイッチ134が
設けられている。ワークテーブルは、ピニオンにより真
空チャンバ内に搬入され、最終的には、ワークテーブル
上のワークにバイアス電圧を印加するためのバイアス電
力の伝達部が、所定の力で定着する位置まで搬送され
る。そして、駆動モータ132はドライバ135で制御
され、ドライバ135にエンコーダスイッチ134の回
転情報が入力される。この位置で、図示のようにピニオ
ン125がラック123に噛み合った状態において、軸
124がディスクブレーキ133で固定されると、ワー
クテーブル23は所定位置で固定され、ワークに対して
のバイアス電力の伝達が確実に行われるようになること
になる。なお、上述したワークテーブルの水平移動手段
は、従来技術で説明した平板状蒸発源を用いるものにも
適用できる。
場合、ラック123とピニオン125が乗り上げて噛み
込まない場合がある。そこで、ワークテーブル23の搬
出に際してラック123からピニオン125が離れる位
置の回転角度をエンコーダスイッチ134を介してドラ
イバ135が記憶しておく。そして、搬入時にクラッチ
131をオンにして記憶した回転角度になるように、駆
動モータ132を駆動し、クラッチ131をオフにして
おく。すると、他の駆動手段で押し込まれるワークテー
ブル23のラック123はスムーズにピニオン125に
噛み合う。
で回転させる手段について説明する。ワークテーブル2
3にはロータリテーブル121が回転自在に軸支され、
回転軸122がワークテーブル23の下まで突設されて
いる。回転軸122にギア126が嵌入され、下蓋17
に突設された軸127にギア126に噛み合うギア12
8が嵌入されている。軸127はロータリテーブル12
1を回転させるためのものであり、歯車列140及びプ
ーリ141を経て駆動モータ142に接続されている。
また軸127の下端にボールジョイント143が設けら
れ、回転と縁切りした後にエアシリンダ144が接続さ
れている。このエアシリンダ144は上下限のリミット
スイッチ145,146を有しており、上下の往復動が
可能である。ワークテーブル23の搬入・搬出時にはエ
アシリンダ144が短縮し、ギア128がギア126か
ら下がった位置に退避する。ワークテーブル23が所定
位置になって固定されると、エアシリンダ144が伸長
するが、ギア128とギア126が噛み合う位置にある
保証はない。そこで、ドライバ147で駆動モータ14
2を寸動させつつ、エアシリンダ144の短縮及び伸長
を数回繰り返すと、ギア128とギア126が噛み合
う。
動手段及びワーク5の回転手段を構成すれば、下蓋17
には二本の軸124,127が突設されているだけであ
ってこの部分だけ真空シールすればよいので、真空シー
ルを確実に行うことができる。また、ラック123とピ
ニオン125を用いるので、ワークテーブル23の駆動
が確実に行えるとともに、このピニオン125が嵌入さ
れた軸124を固定することでワークテーブル23を固
定することができる。
動的に交換するためのAIPシステムを図3により説明
する。走行台車30はローラレール31,32を有し、
ワークテーブル23の第1搭載部Aと第2搭載部Bが設
けられている。そして第1及び第2搭載部A,B間の距
離Pに等しい距離P′だけ往復走行できるようにレール
33に乗せられている。ワークテーブル23の自動交換
に際しては、走行台車30は実線位置にあって、第1搭
載部Aが空の状態で待機する。そして処理済みのワーク
5が搭載されたワークテーブル23が方向に搬出さ
れ、走行台車30が方向に距離P′だけ走行した二点
鎖線位置となり、第2搭載部Bが真空チャンバ1に対面
する。そして、第2搭載部Bに搭載された未処理のワー
クテーブル23が方向に搬入され、図2(b)→図2
(a)→図1の順で真空チャンバ1内にワークテーブル
23が搬入される。作業員が図3の第2搭載部Bに未処
理のワークテーブル23を乗せるところまで作業する
と、ワークテーブル23の交換が自動に行われ、第1搭
載部Aに処理済みのワーク5が搭載されたワークテーブ
ル23が乗り、第2搭載部Bが空の状態となる。作業員
はサイクルタイムの途中で第1搭載部Aのワークテーブ
ル23のワーク5とシールド板24を交換すればよい。
なお、ワークテーブル23には上述したロッド状陽極1
03が搭載されてもよく、その場合にはロッド状陽極1
03も交換し易い構成にすると良い。なお、シールド板
24と陽極103をワークテーブル23と共に搬出する
構成は、従来技術で述べた平板状陽極を用いるものにも
適用できる。
台)に対して一台の走行台車30を用いる場合のAIP
システム図である。レール33に沿って4台のAIP装
置35A,35B,35C,35Dが並べられ、レール
33の端にターンテーブル36が設置されている。な
お、37は分電盤・制御盤、38はバイアス電源ユニッ
ト、39はアーク電源ユニット、40はラック配線であ
る。作業員はターンテーブル36に未処理のワーク5と
清浄なシールド板24を搭載した4つのワークテーブル
23を乗せておく。特定のAIP装置の処理が終わりそ
うになると、走行台車30の第2搭載部Bがターンテー
ブル36から未処理のワークテーブル23を受け取り、
図3と同じ要領で自動交換し、処理済みのワークテーブ
ル23をターンテーブル36に返しておく。このよう
に、各AIP装置のサイクルが一巡すると、ターンテー
ブル36には処理済みのワークテーブル23が乗った状
態になる。そこで作業員はターンテーブル36に向かっ
てまとめてワーク5とシールド板24及び必要に応じて
ロッド状陽極103の交換を行えばよい。なお、この例
では走行台車30には2つのワークテーブル搭載部があ
ったが、1つのみの搭載部を持ち、まず処理済ワークを
受取りターンテーブルまで搬送した後、ターンテーブル
から未処理ワークを受取りAIP装置まで搬送すること
も可能である。
テーブル40を用いたAIPシステムを示す。各AIP
装置35A,・・・,35Xの前に、ロータリテーブル
40,・・・,40が設置され、各ロータリテーブル4
0,・・・,40を双方向コンベア41,・・・,41
で接続したものである。また、AIP装置35Aの前の
ロータリテーブル40の双方向コンベア41の逆側に、
搬出コンベア42が接続され、この搬出コンベア42の
端にはクロステーブル44を介して処理済みのワークテ
ーブル23の多数が貯溜される第1ストッカー45が接
続されている。更にまた、AIP装置35Xの前のロー
タリテーブル40の双方向コンベア41の逆側に、搬入
コンベア43が接続され、この搬入コンベア43の端に
はクロステーブル46を介して未処理のワークテーブル
の多数が貯溜される第2ストッカー47が接続されてい
る。例えばAIP装置35Xの自動交換が必要になる
と、矢印のようにロータリテーブル40の上に処理済
みのワークテーブル23が引き出され、ロータリテーブ
ル40が回って矢印の方向に処理済みのワークテーブ
ル23を双方向コンベア41へ送り出す。処理済みのワ
ークテーブル23はAIP装置35Aのロータリテーブ
ル40を素通りし、クロステーブル44を経て第1スト
ッカー45に貯溜される。一方第2ストッカー47から
クロステーブル46を経て引き出される未処理のワーク
テーブル23は、方向のようにターンテーブル40に
入り、ターンテーブル40が回って方向に未処理のワ
ークテーブル23を送り出す。このように順次AIP装
置35A,・・・,35Xのワークテーブル23の自動
交換が行われる。
システムによると、処理前及び処理後のワーク5を搭載
したワークテーブル23を自動的に搬送することができ
るので、例えば無人である夜間にでもAIP装置を運転
することができ、これによって高い生産性を実現でき
る。
システムは、図1のロッド状蒸発源14を採用したAI
P装置に限らず、図23の如き平板形状の蒸発源を有す
るAIP装置にも適用可能である。図21にこの例を示
す。同図(a)は上面図、同図(b)は側面図である。
真空チャンバ50の両側面に平板型蒸発源51が設けら
れ、真空チャンバ50の手前には弁板52が昇降するゲ
ートバルブ53が取り付けられている。ワーク5が搭載
されたワークテーブル23は開閉扉になる弁板52が上
がった状態で走行台車30(又はロータリテーブル4
0)の上に引き出される。
更にシールド板を搭載することは、これまでに説明した
ようなバッチ式AIP装置に限らず、図22の如きイン
ライン式AIP装置にも適用可能である。このインライ
ン式AIP装置は、真空室60と、予熱室61と、コー
ティング室62と、冷却室63とをゲートバルブ64
a,64b,64c,64d,64eを介して接続し、
レール65の上をワークテーブル66が各室60〜63
内に順次搬送されるものである。ワークテーブル66の
上にはワーク5とシールド板67が搭載されており、真
空室60には清浄なシールド板67を搭載したワークテ
ーブル66を搬入し、冷却室63からは汚れたシールド
板67を搭載したワークテーブル66が搬出される。従
って一ライン(走行)毎のシールド板67の交換は、A
IP装置を止めずに外部で行え、常に清浄なシールド板
67を用いたコーティングができる。更に、陽極をもワ
ークテーブル66に搭載してワーク5及びシールド板6
7とともに搬送するように構成すれば、陽極の交換・清
掃も容易に効率的に行うことができる。
を真空チャンバ内に搬入・搬出するに際しては、ワーク
がロッド状蒸発源に対して相対的に上下方向に移動する
ことができるので、ワークをロッド状蒸発源と干渉・衝
突させることなく取り扱うことができる。また、ロッド
状蒸発源を真空チャンバの本体に固定しているので、ワ
ークを搭載するワークテーブル等を設けた場合にも、こ
れにロッド状蒸発源の取り付けに関する機構、例えばロ
ッド状蒸発源の冷却装置等を集中して設ける必要がな
い。従って、装置構成を複雑にすることなく、高い生産
性を有するAIP装置を実現することができる。
に記載した本発明において更に、下蓋が真空チャンバの
本体に対して昇降する。真空チャンバの本体を移動させ
る場合には、AIP装置の付帯設備、例えば排気ノズル
等の構成が複雑になることが考えられるが、下蓋を昇降
させればこの心配はない。従って、簡単な装置構成によ
って高い生産性を有するAIP装置を実現することがで
きる。
に記載した本発明において更に、ワークは真空チャンバ
の本体の外部に完全に降下した後に水平方向に移動する
ので、ワークとロッド状蒸発源とが干渉・衝突すること
なくワークを搬入・搬出することができる。従って、ロ
ッド状蒸発源を採用したAIP装置における効率的なワ
ークの取り扱いを行うことができ、これによって高い生
産性を有するAIP装置を実現することができる。
に記載した本発明において更に、ワークをワークテーブ
ルに搭載して取り扱い、このワークテーブルをラックと
ピニオンを利用して水平移動させるので、ワークを確実
に移動させることができる。即ち、高い生産性を有する
AIP装置において、装置のより正確な作動が行われ
る。
に記載した本発明において更に、シールド板がワークと
ともにワークテーブルに搭載されて取り扱われるので、
シールド板の交換・清掃が必要である場合でも、これを
AIP装置を止めずに外部で行うことができる。従っ
て、シールド板の交換・清掃作業に関係なくAIP装置
の運転を続けて行うことができ、高い生産性を有するA
IP装置を実現することができる。
に記載した本発明において更に、ワークテーブルに陽極
を搭載するので、陽極の交換・清掃が必要である場合で
も、シールド板と同様に、AIP装置を止めずに外部で
行うことができる。従って、陽極の交換・清掃作業に関
係なくAIP装置の運転を続けて行うことができ、高い
生産性を有するAIP装置を実現することができる。
蒸発源の一端を真空チャンバの本体に固定し、他端を蓋
体に切り離し自在な電気的接続手段を用いて接続してお
り、この両端からアーク電力を供給するので、ロッド状
蒸発源に大きなアーク電力を供給することができる。従
って、ロッド状蒸発源を採用したAIP装置において大
きなアーク電力を供給することにより、高い生産性を有
するAIP装置を実現することができる。
に記載した本発明において更に、電気的接続手段に弾性
手段で支持された面部材を用いているので、ロッド状蒸
発源と電気的接続手段との接続部に傾きが存在しても確
実に接続することができる。従って、ロッド状蒸発源へ
の大きなアーク電力を供給を確実に行って、確実に高い
生産性を有するAIP装置を実現することができる。
ると、陽極にロッド状蒸発源の軸方向の電位差が発生し
ないように陽極を設けているので、ロッド状蒸発源の軸
方向に均一に放電を発生させることができる。従って、
コーティングをムラなく行うことによりより高い品質を
実現するAIP装置を実現することができる。
9または請求項10に記載した本発明において更に、ロ
ッド状蒸発源の両端からアーク電力を供給するので、ロ
ッド状蒸発源に大きなアーク電力を供給することができ
るとともに、ロッド状蒸発源の軸方向に電位差が発生せ
ずロッド状蒸発源の軸方向に更に均一に放電を発生させ
ることができる。従って、高い生産性を有するAIP装
置を実現するとともに、更にワークの皮膜の品質をより
一層向上させることができる。
10に記載した本発明において更に、ロッド状陽極がワ
ークを予熱するヒータとして利用されるので、ロッド状
陽極表面に付着した皮膜や大気中の水蒸気によってワー
クの皮膜の品質に悪影響を及ぼすことがない。従って、
ワークの皮膜の品質をより一層向上させることができ
る。
よると、一台以上のAIP装置を有するAIPシステム
において、ワークを搭載したワークテーブルを自動的に
AIP装置から搬入・搬出できるように構成したので、
夜間でもAIP装置を休止する必要がなくなる。従っ
て、夜間無人運転が可能な稼働率の高い、高い生産性を
有するAIP装置を実現することができる。
ある。
す図である。
ある。
す図である。
る。
である。
である。
である。
回路図である。
動系統図である。
面図である。
の上面図である。
システムの側面図である。
板の適用を示す概念図である。
ッド状蒸発源、17…下蓋(蓋体)、23…ワークテー
ブル、24…シールド板、30…走行台車、A…第1搭
載部、B…第2搭載部、33…レール、36…ターンテ
ーブル、40…ロータリテーブル、41…双方向コンベ
ア、42…搬出コンベア、43…搬入コンベア、45…
第1ストッカー、47…第2ストッカー、71…ターゲ
ット材、71a,72a,73a…中心穴、72,74
…アーク閉じ込めリング、77…シャフト、80…外側
通路、81…中心通路、82…横穴、79…ナット、8
7…面部材、88…フレキシブルフランジ(弾性手
段)、101,102…リング状陽極、101A,10
2A…皿型リング状陽極、103…ロッド状陽極、12
3…ラック、125…ピニオン
Claims (15)
- 【請求項1】 真空チャンバと、該真空チャンバ内に設
けられたロッド状蒸発源と、該ロッド状蒸発源を取り囲
むように配設され表面に皮膜がコーティングされるワー
クとを有するアークイオンプレーティング装置におい
て、前記真空チャンバが、前記ワークを搭載した下蓋
と、前記ロッド状蒸発源の上端が固定された本体とから
なり、前記下蓋が前記本体に対して相対的に上下方向に
移動可能であることを特徴とするアークイオンプレーテ
ィング装置。 - 【請求項2】 前記下蓋が前記本体に対して昇降可能で
あることを特徴とする請求項1記載のアークイオンプレ
ーティング装置。 - 【請求項3】 前記ワークの上端が前記ロッド状蒸発源
の下端より下方に位置するまで前記下蓋を降下させた後
に、前記ワークが前記下蓋に対して水平移動可能である
ことを特徴とする請求項2記載のアークイオンプレーテ
ィング装置。 - 【請求項4】 前記ワークは前記下蓋に搭載されるワー
クテーブルに搭載されており、該ワークテーブルは、該
ワークテーブルに設けられたラックと前記下蓋に設けら
れたピニオンによって前記下蓋に対して水平移動可能で
あることを特徴とする請求項3記載のアークイオンプレ
ーティング装置。 - 【請求項5】 前記ワークは前記下蓋に搭載されるワー
クテーブルに搭載されているとともに、該ワークテーブ
ルには前記ワークとともにシールド板が搭載されている
ことを特徴とする請求項3記載のアークイオンプレーテ
ィング装置。 - 【請求項6】 前記ワークテーブルには更に陽極が搭載
されていることを特徴とする請求項5記載のアークイオ
ンプレーティング装置。 - 【請求項7】 真空チャンバと、該真空チャンバ内に設
けられたロッド状蒸発源と、該ロッド状蒸発源を取り囲
むように配設され表面に皮膜がコーティングされるワー
クとを有するアークイオンプレーティング装置におい
て、前記真空チャンバが、前記ロッド状蒸発源の一端が
固定された本体と、前記ワークを保持するとともに前記
本体に対して相対的に前記ロッド状蒸発源の軸方向に移
動可能である蓋体とからなり、前記ロッド状蒸発源の他
端が前記蓋体に対して切り離し自在な電気的接続手段を
介して接続され、前記ロッド状蒸発源の両端からアーク
電力が供給されることを特徴とするアークイオンプレー
ティング装置。 - 【請求項8】 前記電気的接続手段は、弾性手段を介し
て前記蓋体に支持される面部材が前記ロッド状蒸発源の
他端に当接可能に構成されていることを特徴とする請求
項7記載のアークイオンプレーティング装置。 - 【請求項9】 真空チャンバと、該真空チャンバ内に設
けられたロッド状蒸発源と、該ロッド状蒸発源との間に
アークを発生させる陽極と、前記ロッド状蒸発源を取り
囲むように配設され表面に皮膜がコーティングされるワ
ークとを有するアークイオンプレーティング装置におい
て、前記陽極は、前記ロッド状蒸発源の両端に設けられ
たリング状陽極であることを特徴とするアークイオンプ
レーティング装置。 - 【請求項10】 真空チャンバと、該真空チャンバ内に
設けられたロッド状蒸発源と、該ロッド状蒸発源との間
にアークを発生させる陽極と、前記ロッド状蒸発源を取
り囲むように配設され表面に皮膜がコーティングされる
ワークとを有するアークイオンプレーティング装置にお
いて、前記陽極は、前記ロッド状蒸発源の軸心を中心と
する円周上でかつ前記ロッド状蒸発源と前記ワークとの
間の位置に設けられたロッド状陽極であるとともに、前
記陽極の両端からアーク電力が供給されることを特徴と
するアークイオンプレーティング装置。 - 【請求項11】 前記ロッド状蒸発源の両端からアーク
電力が供給されることを特徴とする請求項9または請求
項10記載のアークイオンプレーティング装置。 - 【請求項12】 前記陽極は、前記ワーク表面に皮膜が
コーティングされる前には前記ワークを予熱するヒータ
として利用されることを特徴とする請求項10記載のア
ークイオンプレーティング装置。 - 【請求項13】 ワークを搭載したワークテーブルを出
し入れする一台以上のアークイオンプレーティング装置
に沿って走行可能な走行台車を設け、該走行台車に前記
ワークテーブルを搭載する1以上の搭載部を設け、該搭
載部は前記走行台車の走行によって前記アークイオンプ
レーティング装置に対向する位置に移動するとともに、
前記ワークテーブルは前記搭載部と前記アークイオンプ
レーティング装置との間で自動的に出し入れされること
を特徴とするアークイオンプレーティングシステム。 - 【請求項14】 前記走行台車を前記アークイオンプレ
ーティング装置に沿って設けられたレールの上を走行可
能に設け、複数の前記ワークテーブルを搭載可能なター
ンテーブルを前記レールに沿って設け、該ターンテーブ
ルと前記走行台車との間で前記ワークテーブルが自動交
換可能であることを特徴とする請求項13記載のアーク
イオンプレーティングシステム。 - 【請求項15】 複数並べられたアークイオンプレーテ
ィング装置それぞれの前に、該アークイオンプレーティ
ング装置との間でワークを搭載したワークテーブルを出
し入れするとともに該ワークテーブルの向きを変えるロ
ータリテーブルを設け、該複数のロータリテーブルの間
を接続し前記ワークテーブルを搬送する双方向コンベア
を設け、一端に位置する前記ロータリテーブルには処理
済みの前記ワークを搭載した複数の前記ワークテーブル
を貯溜できる第1ストッカーを搬出コンベアを介して接
続し、他端に位置する前記ロータリテーブルには未処理
の前記ワークを搭載した複数の前記ワークテーブルを貯
溜できる第2ストッカーを搬入コンベアを介して接続し
ていることを特徴とするアークイオンプレーティングシ
ステム。
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1994
- 1994-03-15 JP JP07143994A patent/JP3195492B2/ja not_active Expired - Lifetime
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