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JP3195403B2 - 熱収縮性多層フィルム - Google Patents

熱収縮性多層フィルム

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JP3195403B2
JP3195403B2 JP08841992A JP8841992A JP3195403B2 JP 3195403 B2 JP3195403 B2 JP 3195403B2 JP 08841992 A JP08841992 A JP 08841992A JP 8841992 A JP8841992 A JP 8841992A JP 3195403 B2 JP3195403 B2 JP 3195403B2
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ethylene
layer
packaging
polymer
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Asahi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腰の強さや引裂強度等
の機械的特性、シール特性及び光学特性等に優れた熱収
縮性多層フィルムに関し、特に収縮包装に好適に使用し
うる。
【0002】
【従来の技術】フィルムの包装方法には、それぞれの特
性を生かして、例えば家庭用ラップ包装、オーバーラッ
プ包装、ひねり包装、袋詰め包装、スキン包装、収縮包
装、ストレッチ包装等各種の包装方法が採用されてい
る。中でも、収縮包装はその特徴として包装物の外観が
美しく、商品価値を高め、内容物を衛生的に保ち視覚に
よる品質確認が容易なこと、また異形物でも複数個の商
品でも迅速にかつタイトに固定及び包装ができることか
ら、食品、雑貨等の包装に多用されている。
【0003】近年、スーパーマーケット店舗のバックヤ
ード等における作業スペースの不足及び作業者確保の困
難さ等の理由で産地包装化或いは集中包装化が進み、高
速包装作業性に優れた収縮包装(オーバーラップシュリ
ンク、ピローシュリンク、スリーブ包装等)へのニーズ
が高まり、特に、シール方法として、オーバーラップシ
ール、ピローシュリンク包装、スリーブ包装等に多用さ
れる合掌シールや溶断シール等の何れの方法も適用でき
る、高速包装適性を有するフィルムの開発が強く望まれ
ている。 一方、地球規模の環境問題が取りざたされる
中でプラスチック廃棄物処理問題が近年特にクローズア
ップされ、省資源化といった観点からもフィルムの薄膜
化が社会的ニーズとして叫ばれている。
【0004】従来、熱収縮性重合体フィルムとしては、
ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等を主
体として用いたフィルムが知られているが、これらのフ
ィルムは夫々欠点を有している。ポリ塩化ビニルを用い
た熱収縮性フィルムは、光沢、透明性が良好で収縮温度
の巾も広く、多くの用途で使用されているが、シール強
度がやや弱く、特に溶断シールの際に樹脂が分解して有
害な悪臭ガスが発生したり、フィルムのシール部やシー
ラーにカーボンが付着して、シール強度の低下を助長す
るなどの問題があり、低温下でのタフネスも不十分であ
る。更に、通常は多量の可塑剤や安定剤を含むために、
寸法や物性が経時変化し易く、また廃棄処理に関しても
環境保全衛生上、問題がある。ポリプロピレン系の熱収
縮性フィルムは安価で腰もあり、高収縮力を持つが、オ
ーバーラップシール性に劣り、適性な収縮条件範囲が狭
く、タフネスや透明性も不十分である。
【0005】また、ポリエチレン系熱収縮性フィルム
は、低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共
重合体である、いわゆる線状低密度ポリエチレン(以
下、LLDPEと言う)、超低密度ポリエチレン(以
下、VLDPEと言う)からなる熱収縮性フィルムで代
表され、シール強度が比較的強く、タフネスもあるが、
適性な収縮条件範囲が狭く、収縮時の応力抜けが発生し
易い他、透明性がやや悪く、また延伸製膜安性が悪く
て生産性に劣ったり、薄膜化が困難である等の欠点があ
る。
【0006】また、熱収縮フィルムに適した多層フィル
ムとして、特開平2−145336号公報には、中間層
にエチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン
−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂(以下、EVAと言う)の1種又
は2種以上のブレンド物を使用し、外層に低密度ポリエ
チレン或いはエチレン−α−オレフィン共重合樹脂から
なる低温収縮性の多層シュリンクフィルムが開示されて
いるが、このフィルムは延伸製膜性がいまだ不十分で、
薄膜化、特にフィルム厚みで30μ以下のものは偏肉も
大きく、包装時にフィルムが蛇行したりして、安定なシ
ール強度が得られなかったり、収縮後に仕上がり不良が
発生する等の問題がある。また、シール性、例えばオー
バーラップシュリンク包装での底シール性とピローシュ
リンク包装等で多用される溶断シール性の両方を満足す
るには不十分であり、高速包装作業性に関しても問題が
あり、また、フィルムの包装特性を改良するために用い
られる添加剤(滑剤、防曇剤、帯電防止剤等)のブリー
ド性が悪くなるため、有効に作用しない欠点がある。
【0007】また、特開平3−69337号公報には、
包装用PVCフィルムの代替えを目的として、超低密度
ポリエチレン、EVA、エチレン−(メタ)アクリル酸
共重合樹脂等で構成された特定のプロセスによって製造
されたオーバーラッピング用フィルムが開示されてい
る。しかし、このフィルムを熱収縮性フィルムとして使
用する場合、フィルム自体が低温収縮性を有するため
に、気温の高い夏期の保管に耐えられず、フィルムロー
ルが幅収縮を起こし易く、またシール時にホットステイ
ック(シーラーへのフィルムの熱粘着)が発生し易く、
シール不良を起こす場合があり、腰という点においても
十分でなく、高速包装作業性に劣るといった欠点を有す
る。
【0008】更に、熱収縮フィルムとして古くから知ら
れているものに、エチレン系架橋フィルムがある。例え
ば、特公昭37−18893号公報には、同フィルムの
製造方法が開示されているが、この方法で得られる電子
線架橋フィルムは無架橋フィルムに比べて強度や熱収縮
特性に優れているが、ヒートシール性に乏しく、包装作
業性に劣るといった欠点を有している。
【0009】また、フィルムを多層化することにより、
ヒートシール性、透明性、衝撃強度等を改良する方法が
提案されている。例えば、特開昭57−113066号
公報、特開昭57−197161号公報、特開昭57−
199626号公報に示されているように、架橋効率の
異なる樹脂を積層する方法である。具体的には、架橋効
率の低いLLDPE等をヒートシール層または表面層
に、架橋効率の高いEVA、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等を耐熱層
又は芯層に用いることにより、ヒートシール性を得よう
とするものである。
【0010】しかしながら、このフィルムは、表面層に
高結晶性樹脂が使用されているため、収縮後の光沢や透
明性が低下する他、オーバーラップシュリンク包装での
底シール性とピローシュリンク包装等で多用される溶断
シール性の両方を満足するには不十分である。また、特
開昭59−158254号公報には、EVAからなる表
面層とLLDPE等からなる芯層の3層の低温収縮性フ
ィルムについて開示されている。このフィルムは透明性
やタフネスに優れているものの、フィルムの主体となる
LLDPEは、単体では延伸製膜性が必ずしも良好とは
言えず、融点付近での厳格な温度管理のもとで延伸が行
われる。
【0011】このため、延伸温度条件の微妙な変動によ
ってフィルム物性等の品質への影響が生じ易く、また、
シール時にホットステイック(シーラーへのフィルムの
熱粘着)が発生し易く、シール不良を起こす場合があ
り、高速包装で要求されるホットタック性(熱間剥離強
度)についても十分とは言えないものである。また、E
VA層の厚み比率が大きい場合には、腰や引裂強度が低
下して包装作業性が問題となる場合がある。更に、フィ
ルム自体が低温収縮性を有するために、気温の高い夏期
の保管に耐えられず、フィルムロールが幅収縮を起こす
等の欠点を有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、延伸
製膜性に優れ、オーバーラップシュリンク、ピローシュ
リンク、スリーブ包装等に対して優れた包装適性、特に
高速包装適性を有する、シール性、腰や引裂強度等の機
械的特性、光沢や透明性等の光学特性に優れたフィルム
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は:2
つの表層がエチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体
を主体成分とした重合体(A)からなり、内部層の少な
くとも1層が密度0.890〜0.940g/cm
3 の、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレ
フィン系共重合体から選ばれる少なくとも1つの重合体
を主体成分とする重合体(B)で構成される少なくとも
3層の多層フィルムにおいて、重合体(B)の主体成分
である重合体の融点が示差走査熱量計によって測定され
る値で130℃以下で且つ上記重合体(A)の主体成分
である該共重合体の融点より少なくとも5℃高い値を有
し、該(A)層及び(B)層の全層に対する厚み比率が
各々5〜80%、20〜95%であり、全体として3〜
30%の架橋によるゲル分率を有さらに、60℃に
おける面積収縮率が10%未満であり、且つ120℃に
おける面積収縮率が40%以上であることを特徴とす
る、熱収縮性多層フィルムである。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。まず表層
に用いられる重合体はエチレン−脂肪族不飽和カルボン
酸共重合体を主体成分とするものであり、引裂強度、タ
フネスを兼ね備えたシール層としての役割を持つ。該エ
チレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体の例として
は、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体等が挙げられ、これらは更にその他の成
分を加えた3成分以上の多元共重合体(例えば、エチレ
ンと脂肪族不飽和カルボン酸及び同エステルより選ばれ
る、自由な3元以上の共重合体等或いは変性されたも
の)であっても良い。
【0015】これらの重合体のMFR(190℃、21
60g)は、通常0.1〜10の範囲で適宜選ばれる。
また、これらは単独または2種以上の混合系で使用する
ことができる。該エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共
重合体中の脂肪族不飽和カルボン酸含有量は通常1〜2
0モル%のものが用いられるが、フィルムのブロッキン
グ発生や腰の低下等による包装作業性の低下を考慮し
て、好ましくは1〜15モル%、より好ましくは1〜1
0モル%、更に好ましくは1〜6モル%のものである。
【0016】また、その他の成分として、特性を大巾に
低下させない範囲で、少なくとも1種の混合しうる樹脂
を50重量%を上回らない範囲で混合し、このエチレン
−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体を主体成分とする表
層を構成しても良い。その他の混合しうる樹脂の好まし
い量は、40重量%以下、より好ましくは30重量%以
下、更に好ましくは20重量%以下である。
【0017】例えば、混合する樹脂の例としては、EV
A、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合
体、例えばエチレン−アクリル酸エステル(メチル、エ
チル、プロピル、ブチル等のC1 〜C8 のアルコール成
分より選ばれる。)共重合体、エチレン−メタクリル酸
エステル(メチル、エチル、プロピル、ブチル等のC1
〜C8 のアルコール成分より選ばれる。)共重合体等が
ある。エチレン−ビニルアルコール系共重合体(例え
ば、エチレン含有量が55〜95モル%のもの)、その
部分ケン化物又はそれらの変性物、アイオノマー樹脂、
エチレンと一酸化炭素或いはこれらに更にビニルエステ
ル成分を含む共重合体、又は同樹脂の少なくとも一部を
水酸基に変換させたもの、結晶性1,2−ポリブタジエ
ン、上記以外のエチレン系樹脂(後述する内部層に使用
するものを含む)、α−オレフィン共重合体からなる軟
質重合体、プロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの中
から少なくとも1種選ばれて良い。
【0018】次に、本発明のフィルムは、内部層の少な
くとも1層が、密度0.890〜0.940g/cm3
で、示差走査熱量計によって測定される融点が130℃
以下で且つ該エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステ
ル共重合体の融点より少なくとも5℃高い、高圧法低密
度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン系共重合体
から選ばれる少なくとも1つの重合体を主体成分とする
重合体で構成される。この層は、包装機械適性や作業
性、特に高速包装性に必要な腰、更にオーバーラップシ
ールや合掌シールにおける安定したシール性を確保する
ための耐熱層、更にはタフネスを発揮する役割を持つ。
この主体成分となる重合体の密度が0.890g/cm
3 未満であると、充分な包装機械適性や作業性を与える
だけの腰が不足し、高速包装適性に劣る。また、密度が
0.940g/cm3 を越えると、フィルムの腰が過剰
になる傾向にあり、熱収縮後の透明性が低下する。好ま
しい密度は、0.900〜0.935g/cm3 、より
好ましくは0.905〜0.930g/cm3 である。
【0019】また、主体成分となる重合体の示差走査熱
量計によって測定される融点が、該エチレン−脂肪族不
飽和カルボン酸共重合体の融点+5℃未満の場合は、耐
熱性の低下によりオーバーラップシール性や合掌シール
においてフィルムが溶融して孔開きが発生したりして、
シール性、特に高速包装時にトラブルを生じ易い。同じ
く、融点が130℃を越えると、溶断シールにおける温
度条件が高くなって、シーラーに付着したカスの劣化や
堆積が速まってトラブルを発生したり、シーラーの寿命
を短くする原因になる。
【0020】好ましい融点は、該エチレン−脂肪族不飽
和カルボン酸共重合体の融点+10℃以上、130℃以
下、より好ましい融点は、該エチレン−脂肪族不飽和カ
ルボン酸共重合体の融点+15℃以上、130℃以下で
ある。本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレン
は、通常、長鎖分枝を有するエチレンの単独重合体、エ
チレンと5モル%以下の1−オレフィン単量体との共重
合体及びエチレンと官能基に炭素、酸素及び水素原子の
みを持つ1モル%以下の非オレフィン単量体との共重合
体を意味し、密度が0.910以上、0.930g/c
3 未満のものである。
【0021】また、エチレン−α−オレフィン系共重合
体とは、実質上長鎖分枝を持たないエチレンとプロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−ヘキセン、1−オクテン等の炭素数が3〜1
8のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種類の単
量体との共重合体を言い、上記高圧法低密度ポリエチレ
ンとは異なるものである(但し、一般の中・低圧法中密
度ポリエチレンを含む)。
【0022】本発明のフィルムは、2つの表層が(A)
層であり、且つ内部層の少なくとも1層が(B)層であ
る少なくとも3層からなるが、該(A)層及び(B)層
の全層に対する厚み比率が各々5〜80%、20〜95
%である。ここで、(A)層の厚みは、表層に用いられ
る(A)層の合計厚みを言い、(B)層については単に
その合計厚みを言う。該(A)層の全層に対する厚み比
率が5%未満の場合は、ヒートシール性、特にオーバー
ラップシールや合掌シールでのシール性が低下し、更
に、延伸性も悪くなる。また、同比率が80%を越える
と、シール層としての必要な性能が過剰となる一方で腰
が弱くなり、(B)層の耐熱層としての効果も低下して
包装作業性に劣る。好ましい(A)層の全層に対する厚
み比率が10〜70%、より好ましくは15〜60%で
ある。また、該(B)層の全層に対する厚み比率が20
%未満の場合は、(B)層の耐熱層としての効果が低下
すると共に、腰が不足する傾向となる。同比率が95%
を越えると延伸性が低下し、安定な製膜が困難となる。
また、ヒートシール性も相対的に低下し、実用上支障を
来す。好ましい(B)層の全層に対する厚み比率は30
〜90%、より好ましくは40〜85%である。
【0023】本発明のフィルムは、2つの表層が(A)
層であるが、各表層を構成する樹脂はそれぞれ同一であ
っても、また異なっていても良く、(B)層を2層以上
有する場合も同様である。更に、表層とは別に該(A)
層が内部層として配置されても良い。また、本発明のフ
ィルムの特性が損なわれない範囲で、その他の樹脂で構
成される別の層を少なくとも1層、内部に自由に使用し
ても良い。これらの層には、エチレン−ビニルアルコー
ル系共重合体、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重
合体、アクリロニトリル系重合体等のガスバリヤー性を
有するものであっても良く、更にこれらのガスバリヤー
樹脂層に接着層を組み合わせたものでも良い。
【0024】次に、本発明のフィルムは、全体として3
〜30%のゲル分率を有する。ゲル分率が3%未満の場
合は、ヒートシール時にホットスティック(シーラーへ
のフィルムの熱粘着)によるトラブルが発生し易く、延
伸性も低下し、また収縮後の仕上がりも劣る。ゲル分率
が30%を越える場合は、ヒートシール性が低下し、シ
ール強度の低下や溶断シール温度の上昇をもたらす。ま
た、引裂強度が低下する等の問題がある。
【0025】好ましいゲル分率は、5〜25%、より好
ましくは5〜20%である。また、各表層を構成する
(A)層のゲル分率は、シール強度、溶断シール強度、
ホットスティック性、引裂強度及び延伸性等より、好ま
しくは3〜40%、より好ましくは5〜30%の範囲の
ものであり、各表層のゲル分率の値は同一でも異なって
いても良い。本発明でいうゲル分率は、架橋によっても
たらされるものであり、架橋方法の代表例としてはエネ
ルギー線照射が挙げられる。エネルギー線としては、紫
外線、電子線、X線、α線、β線、γ線等の電離性放射
線を指すが、好ましくは電子線である。照射方法は、目
的に応じてフィルムの厚み方向での照射線量が均一の場
合、或いは不均一の場合のいずれも採用することがで
き、公知の方法が用いられる。また、他の架橋方法とし
て、架橋剤を添加、または必要に応じて架橋助剤も併用
し、それらの種類、組合せ、添加量を目的に応じて適宜
調整し、架橋剤の分解温度以上に加熱して架橋すること
も可能であり、エネルギー線照射と組合せても良い。
【0026】また、本発明のフィルムは、本来の目的を
損なわない範囲で、可塑剤、酸化防止剤、界面活性剤、
着色剤、紫外線吸収剤、滑剤、無機充填剤等を含んでも
良い。また、本発明のフィルムの表面の片面或いは両面
防曇性、帯電防止性、密着性、滑性等を付与するため
に、グループ(1) としてコロナ処理、プラズマ処理等の
表面改質、或いはグループ(2) として界面活性剤、防曇
剤、帯電防止剤等でコーティング処理、又は樹脂に添加
してブリードさせたものでも良く、またグループ(3) と
して公知の密着剤、粘着剤を同様に処理しても良い。
【0027】例えば、グループ(2) としては、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステルなどの多価アルコールの部分脂
肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸エステルなどのエチレンオキサイド付加物;
アルキルアミン、アルキルアミド、アルキルエタノール
アミンなどのアミン、アミド類;ポリアルキレングリコ
ール、グラニジン誘導体、含リン酸陰イオン活性剤、ス
ルホン酸塩誘導体、第四アンモニウム塩、ピリジニウム
塩、イミダゾリン誘導体、ジメチルシリコーンオイル、
メチルフェニルシリコーンオイル、ポリエーテル変性シ
リコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等、そ
の他各種変性シリコーンオイル;ポリビニルアルコー
ル、アクリル酸系の親水性ポリマー、ピロリジウム環を
主鎖に有するポリマー、更にはシリカゾル、アルミナゾ
ル等が挙げられる。
【0028】また、グループ(3) としては、ミネラルオ
イル、液状ポリブテン、前者に含まれない油脂類、他に
粘性液体(500センチポイズ以上)等があり、これら
は単独又は適宜併用される。また、上記の各処理又は各
グループの添加剤を自由に組合せても良い。本発明のフ
ィルムの全体の厚みは、5〜50μ、好ましくは5〜3
0μである。厚みが5μ未満であると、フィルムの腰が
不足すると共に裂け易くなる等、包装時の作業性に問題
を生じる。また、厚みが50μを越えると性能が過剰と
なり、薄肉フィルムの提供という本発明の一つの目的を
逸脱するものとなる。
【0029】表層に用いられる(A)層の合計厚みは、
0.6〜40μ、好ましくは1〜20μ、より好ましく
は1〜16μである。また、(B)層の合計厚みは、2
〜40μ、好ましくは4〜20μ、より好ましくは5〜
16μである。(A)層と(B)層の各上限と下限は、
これまで述べてきた如く、シール性、腰、延伸性及び性
能過剰といった点等から制限される。
【0030】また、本発明のフィルムは60℃における
面積収縮率が10%未満であり、且つ120℃における
面積収縮率が40%以上、好ましくは50%以上である
必要がある。60℃における面積収縮率が10%以上で
あると、フィルムの保管を含めて、流通過程において寸
法変化が問題となる。また、120℃における面積収縮
率が40%未満では、収縮後のフィット性が不十分とな
り、包装後のシワやタルミが発生する原因となる。
【0031】次に、本発明の多層フィルムの製造方法の
一例について述べるが、これに限定されるものではな
い。まず、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体
を主体成分とした重合体(A)からなる2つの表層と、
密度が0.890〜0.940g/cm3 で、示差走査
熱量計によって測定される融点が130℃以下で且つ該
エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体の融点より
少なくとも5℃高い、高圧法低密度ポリエチレン、エチ
レン−α−オレフィン系共重合体から選ばれる少なくと
も1つの重合体を主体成分とする重合体(B)からなる
層を含む該多層フィルムを構成する各層の重合体を、そ
れぞれの押出機で溶融して多層ダイで共押出し、急冷し
て多層フィルム原反を得、次に得られた多層フィルム原
反に電離性放射線を照射して架橋処理を行う。
【0032】電離性放射線としては好ましくは電子線が
用いられ、その照射線量は通常0.5〜30Mradの
範囲である。次いで、該多層フィルム原反を加熱して延
伸を行うものである。延伸は少なくとも1方向に面積延
伸倍率で5〜60倍、好ましくは7〜50倍で延伸し、
用途により必要な熱収縮率に応じて適宜選択される。
【0033】延伸方法としては、ロール延伸法、テンタ
ー法、バブル法等特に制限はないが、同時二軸延伸で製
膜される方法が好ましい。また、必要に応じ、後処理、
例えばヒートセット、多層フィルム等とのラミネーショ
ンが行われても良い。本発明のフィルムは、主として包
装材料、特に収縮包装に適しているが、家庭用、業務用
ラップフィルムとしても利用可能なフィルムである。
【0034】
【実施例】本発明を実施例にて更に詳しく説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。以下、本発明
並びに実施例における測定評価方法を記す。 (1)密度: ASTM D1505による。 (2)融点: 示差走査熱量計(DSC)により、一旦、190℃まで
昇温した後、20℃/分の降温速度で室温以下に冷却
し、再度10℃/分で昇温して測定を行い、その時の主
吸熱ピーク温度を融点とし
【0035】(3)ゲル分率: 沸騰p−キシレンで試料を抽出し、不溶解部分の割合を
次式により表示したもので、架橋度の尺度として用いら
れる。
【数1】 (4)熱収縮率: 100mm角のフィルム試料を所定の温度に均一に加熱
されたシリコーンオイル浴で30秒間処理した時の面積
収縮率を言う。 (5)引張弾性率: ASTM−D882−67に準じて行い、2%伸び時の
応力を100%に換算した値で表した。
【0036】(6)引裂強度: ASTM−D−1922に準じて測定した。 (7)収縮後ヘイズ: 120℃の熱風を用い、フィルムを面積収縮率で30%
収縮させた後、ASTM−D−1003−52に準じて
測定した。
【0037】(8)製膜安定性: 所定の方法において加熱延伸を行った際の、フィルムの
連続安定性(延伸バブルの連続安定性)及び出来上がっ
たフィルムの厚み斑について評価した。記号 ◎ :フィルム(延伸バブル)の延伸パターンが殆ど変
動せず、連続安定性が良好。 ○ :フィルム厚み斑が±15%以内。 △ :延伸開始位置がやや不安定。厚み斑が±15%を
越え、±25%以内。 × :フィルム切れ、バブルのパンクが多発。或いは延
伸ができても延伸開始位置の変動が大きく、厚み斑が±
25%を越える。
【0038】(9)溶断シール性: センチネルヒートシーラーに0.5R×280L(m
m)の溶断刃を取付け、30psi、0.5秒の条件で
250mm巾の2枚重ねのフィルムを溶断シールし、以
下の観点で溶断シール下限温度を評価した。 ◎ :180℃以下で完全に溶断できたもの、 ○ :180℃を越えて200℃以下で溶断できたも
の、 △ :200℃で巾方向に80%以上溶断できたもの、 × :200℃での溶断が巾方向に80%未満で溶断シ
ールが困難なもの。
【0039】(10)包装性: 条件1:オーバーラップ・シュリンク包装機(茨木精機
(株)製:SP−300)を用い、OPSトレー(サイ
ズ:190×100×25mm)に約200gの粘土を
入れたものを被包装物として、包装速度を50個/分で
100個包装し、以下の観点で包装性を評価した。 条件2:ピローシュリンク包装機(茨木精機(株)製:
P−280)を用い、被包装物として、キュウリ2本
を使い、包装速度を40個/分で100個包装し、以下
の観点で評価した。 ◎ :フィルムの破れ、シール部の破れや剥離、シワや
たるみの発生が0/100個 ○ : 同上 1〜5/10
0個 △ : 同上 6〜20/1
00個 × : 同上 21以上/1
00個
【0040】次に、実施例及び比較例において使用した
樹脂を以下に記す。 a1 :エチレン−アクリル酸共重合体〔アクリル酸含
量:1.6モル%、MFR(190℃、2160g):
2、融点:104℃〕 a2 :エチレン−アクリル酸共重合体〔アクリル酸含
量:3.7モル%、MFR(190℃、2160g):
1.5、融点:100℃〕 a3 :エチレン−メタクリル酸共重合体〔メタクリル酸
含量:1.2モル%、MFR(190℃、2160
g):2、融点:103℃〕 a4 :エチレン−メタクリル酸共重合体〔メタクリル酸
含量:2.7モル%、MFR(190℃、2160
g):3、融点;99℃〕 a5 :エチレン−メタクリル酸共重合体〔メタクリル酸
含量:3.7モル%、MFR(190℃、2160
g):7、融点:95℃〕
【0041】 b1 :高圧法低密度ポリエチレン〔密度:0.922g
/cm3 、融点:106℃、MFR(190℃、216
0g):2〕 b2 :高圧法低密度ポリエチレン〔密度:0.920g
/cm3 、融点:105℃、MFR(190℃、216
0g):0.4〕 b3 :中密度ポリエチレン〔密度:0.935g/cm
3 、融点:122℃、MFR(190℃、2160
g):1.8〕 b4 :高密度ポリエチレン〔密度:0.950g/cm
3 、融点:127℃、MFR(190℃、2160
g):0.8〕
【0042】 b5 :エチレン−α−オレフィン共重合体〔コモノマ
ー:1−ブテン、密度:0.885g/cm3 、融点:
113℃、MFR(190℃、2160g):0.8〕 b6 :エチレン−α−オレフィン共重合体〔コモノマ
ー:1−ブテン、密度:0.900g/cm3 、融点1
15℃、MFR(190℃、2160g):0.8〕 b7 :エチレン−α−オレフィン共重合体〔コモノマ
ー:1−ヘキセン、密度:0.912g/cm3 、融
点:117℃、MFR(190℃、2160g):2.
0〕
【0043】 b8 :エチレン−α−オレフィン共重合体〔コモノマ
ー:1−オクテン、密度:0.926g/cm3 、融
点:121℃、MFR(190℃、2160g):1.
0〕 b9 :エチレン−α−オレフィン共重合体〔コモノマ
ー:4−メチル−1−ペンテン、密度:0.930g/
cm3 、融点:122℃、MFR(190℃、2160
g):1.3〕 b 10 :ポリプロピレン系樹脂〔エチレン含有量:2.
7モル%、密度:0.90g/cm3 、融点:139
℃、MFR(190℃、2160g):7〕
【0044】 c1 :エチレン−酢酸ビニル共重合体〔酢酸ビニル含有
量:5.0モル%、MFR(190℃、2160g):
2、融点:91℃〕 c2 :エチレン−メチルメタクリレート共重合体〔メチ
ルメタクリレート含有量:3.0モル%、MFR(19
0℃、2160g):7、融点:100℃〕
【0045】(実施例1〜3及び比較例1、2) 2つの表層用樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合
体(a4 )、内部層樹脂としてエチレン−α−オレフィ
ン共重合体(b9 )を用い、各樹脂をそれぞれ押出機で
溶融して環状多層ダイ(3層)を用いて押出した後、冷
水にて急冷固化して,層構成がa4 /b9 /a4 =90
μ/420μ/90μとなるチューブ状原反を成形し
た。この際、非イオン性界面活性剤として、ジグリセリ
ンモノオレエートを表層に対して3wt%を押出機シリ
ンダーより注入混合した。このチューブ状原反をフラッ
トにし、電子線照射装置によりゲル分率10%に架橋し
た後、該原反を2対の差動ニップロール間に通し、加熱
ゾーンで125℃に加熱し、原反チューブ内にエアーを
注入することにより、タテ7倍、ヨコ6.6倍に延伸
し、厚み13μのフィルムを得た。これを実施例1とす
る。
【0046】
【表1】
【0047】また、表1に示すように、各層の厚み構成
比と電子線照射によるゲル分率を変えた以外は、実施例
1と同様な方法で各種フィルムを得た。これを実施例
2、3及び比較例1、2とする。フィルムの特性評価結
果を表2に示す。
【表2】
【0048】本発明のフィルムは、延伸製膜安定性が良
好であり、各種シュリンク包装適性に優れるフィルムで
あったが、架橋処理を施していない場合(比較例1)
は、延伸製膜性に劣り、特に30μ以下の薄肉のフィル
ムを安定して得ることは困難であり、その結果として偏
肉の悪さも影響してシール部でのトラブル発生等、包装
作業性に劣るものであった。また、比較例2は、本発明
の範囲を越えて高度に架橋した場合であるが、この場合
は延伸製膜性は比較的良好であるが、得られたフィルム
の溶断シール性等のシール性が悪化し、包装性に劣るも
のであった。
【0049】(実施例4〜11) 実施例1と同様な方法でそれぞれ所定のチューブ状原反
(実施例4〜8は合計厚み600μ:実施例9〜11
合計厚み400μ)を作製し、同様に電子線照射装置に
より適宜架橋処理を施し、表3〜4に示す層構成のフィ
ルムを得た〔なお、実施例6〜9はジメチルシリコーン
オイル(50cs−25℃)、その他は実施例1と同じ
添加剤を各表層に対し1〜3wt%含む〕。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】 ここで、A1 :(a4 :80重量%+c1 :20重量%) A2 :(a4 :80重量%+c2 :20重量%) 1 :(b 9 :75重量%+b 2 :25重量%) 延伸倍率は、実施例4〜がタテ7倍、ヨコ6.6倍、
実施例6〜9がタテ6.7倍、ヨコ6倍、実施例10、
11がタテ5.2倍、ヨコ5.1倍の条件で製膜を行っ
た。得られたフィルムの評価結果を表5〜6に示す。
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】 いずれも、延伸製膜性は良好で、熱収縮特性、光学特
性、機械的特性に優れ、包装性も良好であった。
【0055】(比較例3〜9) 実施例1と同様な方法でそれぞれ所定のチューブ状原反
(いずれも合計厚み600μ)を作製し、同様な架橋処
理を施した後、延伸製膜を行い、表7〜8に示す層構成
のフィルムを得、これを比較例3〜9とする(なお、各
表層には実施例1と同じ添加剤を3wt%含む)。比較
例3〜6は、本発明で特定される内部層(B)を構成す
る樹脂の密度或いは融点が範囲外のものであり、比較例
7、8は表層(A)と内部層(B)の各厚み比率(対全
層)が範囲外、更に比較例9は表層樹脂にエチレン−酢
酸ビニル共重合体(C1 )を用いたものである。比較例
5〜7は製膜安定性が悪く、厚み斑の大きいものでかろ
うじてサンプルを得た。その結果を表9に示す。
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】
【表9】 得られたフィルムについて包装性を評価したところ、い
ずれもシール部での剥離や破れ、シワ等の発生が認めら
れ、条件1と2の両方の包装性を満足するものでなかっ
た。
【0059】(実施例12〜15) 実施例1と同様な方法で、3種5層ダイを用いて、それ
ぞれ所定のチューブ状原反(実施例12〜14は合計厚
み400μ、実施例15は合計厚み600μ)を作製
し、同様な架橋処理を施した後、延伸製膜を行い、表1
0に示す層構成のフィルムを得た(なお、各表層には、
実施例1と同じ添加剤を3wt%含む)。延伸倍率は、
実施例12〜14がタテ4.7倍、ヨコ4.3倍、実施
15がタテ7倍、ヨコ6.6倍であった。表11に得
られたフィルムの評価結果を示す。
【0060】
【表10】
【0061】 ここで、D1 :共重合ナイロン6/66(ナイロン66
含量:15重量%、95%硫酸液中(25℃)で測定し
た相対粘度:3.0) D2 :エチレン−ビニルアルコール共重合体〔エチレン
含量:44モル%、ケン化度:99%以上、MFR(2
10℃、2160g):3.5〕 B3 :(b7 :75重量%+a4 :25重量%)
【0062】
【表11】 いずれも延伸製膜性、包装性に優れ、特にバリアー性樹
脂層の薄層を設けたものは、バリアーシュリンクフィル
ム、バリアラップフィルムとしても有用である。
【0063】
【発明の効果】本発明の多層フィルムは、延伸製膜性に
優れ、特に薄肉フィルムを安定して得ることが可能であ
り、熱収縮性に優れる他、透明性等の光学特性や腰、引
裂強度等の機械的特性が良好で、特に、オーバーラップ
シール、合掌シール、溶断シール等の各種シール性に優
れており、包装適性、特に高速包装適性にも対応可能な
フィルムであるため、主として各種包装材料の用途に極
めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 9:00 B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 61/00 - 61/10 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの表層がエチレン−脂肪族不飽和カ
    ルボン酸共重合体を主体成分とした重合体(A)からな
    り、内部層の少なくとも1層が密度0.890〜0.9
    40g/cm3 の、高圧法低密度ポリエチレン、エチレ
    ン−α−オレフィン系共重合体から選ばれる少なくとも
    1つの重合体を主体成分とする重合体(B)で構成され
    る少なくとも3層の多層フィルムにおいて、 重合体(B)の主体成分である重合体の融点が示差走査
    熱量計によって測定される値で130℃以下で且つ上記
    重合体(A)の主体成分である該共重合体の融点より少
    なくとも5℃高い値を有し、該(A)層及び(B)層の
    全層に対する厚み比率が各々5〜80%、20〜95%
    であり、全体として3〜30%の架橋によるゲル分率を
    し、 さらに、60℃における面積収縮率が10%未満であ
    り、且つ120℃における面積収縮率が40%以上であ
    ことを特徴とする、熱収縮性多層フィルム。
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