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JP3195235B2 - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

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JP3195235B2
JP3195235B2 JP12986696A JP12986696A JP3195235B2 JP 3195235 B2 JP3195235 B2 JP 3195235B2 JP 12986696 A JP12986696 A JP 12986696A JP 12986696 A JP12986696 A JP 12986696A JP 3195235 B2 JP3195235 B2 JP 3195235B2
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JP
Japan
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particles
laminated film
layer
thermoplastic resin
resin layer
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利文 大澤
真 飯田
光峰 東條
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to DE69716145T priority patent/DE69716145T2/de
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Priority to US08/794,646 priority patent/US5912063A/en
Priority to TW086101318A priority patent/TW328062B/zh
Priority to KR1019970003488A priority patent/KR100262101B1/ko
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層フィルムに関
し、更に詳しくは、巻取り性、無欠点性、易滑性、ハン
ドリング性に優れ、電磁変換特性、ドロップアウト、走
行性、耐久性の優れた高密度磁気記録媒体用のベースフ
ィルムとして有用な積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化の進歩はめざ
ましく、例えば、強磁性金属薄膜を真空蒸着やスパッタ
リング等の物理沈着法又はメッキ法により非磁性支持体
上に形成せしめた強磁性金属薄膜磁気記録媒体、メタル
粉や酸化鉄粉等の針状磁性粉体を2μm以下に塗布した
薄層塗布型磁気記録媒体の開発実用化が進んでいる。
【0003】前者の例としては、例えば、Coの蒸着テ
ープ(特開昭54−147010号公報)、Co−Cr
合金からなる垂直磁気記録媒体(特開昭52−1347
06号公報)が開示され、また後者の例としては、例え
ば、極薄層塗布型媒体による高密度磁気記録(電子通信
学会技術報告MR94−78(1995−02))等が
知られている。
【0004】従来の塗布型磁気記録媒体(磁性粉末を有
機高分子バインダーに混入させて非磁性支持体上に塗布
してなる磁気記録媒体)は、記録密度が低く、記録波長
も長い為に、磁性層の厚みが2μm程度以上と厚いのに
対して、真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーテ
ィング等の薄膜形成手段によって形成される金属薄膜
は、厚みが0.2μm以下と非常に薄く、また極薄層塗
布型媒体の場合も、非磁性下地層を設けるものの0.1
3μmの厚みの塗布型磁性体層が提案されており、非常
に薄くなっている。
【0005】この為、上記の高密度磁気記録媒体におい
ては、非磁性支持体の表面状態が磁気記録層の表面性に
大きな影響を及ぼし、特に、金属薄膜型の磁気記録媒体
の場合には、非磁性支持体の表面状態がそのまま磁気記
録層表面の凹凸として発現し、それが記録・再生信号の
雑音の原因となる。従って、非磁性支持体の表面は出来
るだけ平滑であることが望ましい。
【0006】一方、非磁性支持体(ベースフィルム)の
製膜、製膜工程での搬送、傷付き、巻取り、巻出しとい
ったハンドリングの観点からは、フィルム表面が平滑過
ぎると、フィルムーフィルム相互の滑り性が悪化し、ブ
ッキング現象が発生し、ロールに巻いたときの形状(ロ
ールフォーメーション)が悪化し、製品歩留まりの低
下、ひいては、製品の製造コストの上昇を来す。従っ
て、製造コストという観点では非磁性支持体(ベースフ
ィルム)の表面は、出来るだけ粗いことが望ましい。
【0007】この様に、非磁性支持体の表面は、電磁変
換特性という観点からは平滑であることが要求され、ハ
ンドリング性、フィルムコストの観点からは、粗いこと
が要求される。
【0008】更に、蒸着金属薄膜型磁気記録媒体の場合
には、実際に使用されるときの重大な問題点として、金
属薄膜面の走行性不足がある。磁性体粉末を有機高分子
バインダー中に混入させてベースフィルムに塗布してな
る塗布型磁気記録媒体の場合には、該バインダー中に潤
滑剤を分散させて磁性面の走行性を向上させることが出
来るが、金属薄膜型磁気記録媒体の場合には、この様な
対策をとることが出来ず、走行性を安定して保つのは非
常に難しく、特に高温高湿条件下の走行性が劣るなどの
欠点を有している。
【0009】そこで、優れた品質の高密度記録媒体用ベ
ースフィルムを安価に供給する為には、上記二律背反す
る性質を同時に満足することが必要とされる。
【0010】この為の具体的方法として、フィルム表
面に特定の塗剤を塗布し、不連続皮膜を形成させる方法
(特公平3−80410号公報、特開昭60−1808
39号公報、特開昭60−180838号公報、特開昭
60−180837号公報、特開昭56−16937号
公報、特開昭58−68223号公報等)、微細な凸
凹を有する連続皮膜を形成する方法(特開平5−194
772号公報、特開平5−210833号公報)、共
押し出し等の技術により表裏異面化する方法(特開平2
−214657号公報、特公平7−80282号公
報)、+又は+の組み合わせによる方法(特開
平3−73409号公報)等が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不連続
皮膜や微細な凸凹を有する連続皮膜を形成する方法に於
いては、フィルムーフィルム間の滑り、ブロッキングと
いった課題は解決できているが、ベースフィルムの製
膜、製膜工程での搬送、傷付き、巻取り、巻出しといっ
たハンドリング点では不十分であり、製品歩留まり、製
品コストの観点で高密度大容量磁気記録媒体用ベースフ
ィルムへの適用には問題がある。また、従来の共押し出
し技術あるいは、共押出し技術と不連続皮膜あるいは連
続皮膜の組み合わせ技術に於いても、同様の問題を抱え
ている。更に、金属薄膜型磁気記録媒体の場合は高温高
湿条件下の走行性の問題を抱えたままである。
【0012】本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を
解消し、製膜工程での搬送性、対傷付き性、巻取り性に
優れた積層フィルムを、更にはこれら特性を有し、金属
薄膜型磁気記録媒体用として用いた場合にも高温高湿条
件下の走行性に優れた、安価な高密度磁気記録媒体用二
軸配向積層フィルムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成する為に、以下の構成よりなる。平均粒径10〜5
0nm、体積形状係数(F)0.1〜π/6の不活性粒
子Cを表面の突起頻度が2.0〜50.0個/μm2
なる量含有し、且つその突起高さが粒子の粒径の30%
以上200%未満である被覆層Cを、平均粒径40〜4
00nm、体積形状係数(F)0.1〜π/6の不活性
粒子Aを表面の突起頻度が5千〜5万個/mm2となる
量含有した熱可塑性樹脂層Aの一方の表面に設け、さら
に熱可塑性樹脂層Aの他の表面に、不活性粒子を含有
し且つ熱可塑性樹脂層Cよりも粗い表面を有する熱可塑
性樹脂層Bを積層した3層構造の積層フイルムであっ
て、被覆層Cの表面に長手方向に対し0±10度の方向
に測定した粗さプロファイルが高さ2〜85nm、平均
幅20〜500μmのうねり状突起を4〜2500個/
mm2の頻度で有することを特徴とする積層フイルム。
【0014】本発明における熱可塑性樹脂としては、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹
脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を例示するこ
とができる。これらの中ポリエステル系樹脂、更には芳
香族ポリエステルが好ましい。
【0015】好ましい芳香族ポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリー1,4
ーシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエ
チレンー2,6ーナフタレンジカルボキシレート等を例
示することができる。これらの中、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンー2,6ーナフタレンジカルボ
キシレートが特に好ましい。
【0016】これらポリエステルは、ホモポリエステル
であっても、コポリエステルであってもよい。コポリエ
ステルの場合、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンー2,6ーナフタレンジカルボキシレートの共重合
成分としては、例えば、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチ
レングリコール、pーキシレングリコール、1,4ーシ
クロへキサンジメタノール等のジオール成分、アジピン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸(但し、ポリエチレンー2,6ーナフタレンジカルボ
キシレートの場合)、2,6ーナフタレンジカルボン酸
(但し、ポリエチレンテレフタレートの場合)、5ーナ
トリウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸成分、p
ーオキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸成分等
が挙げられる。これら共重合成分の量は20モル%以
下、更には、10モル%以下であることが好ましい。
【0017】更に、トリメリット酸、ピロメリット酸等
の3官能以上の多官能化合物を共重合させることも出来
る。この場合ポリマーが実質的に線状である量、例えば
2モル%以下共重合させるのが良い。
【0018】本発明に於いて、二軸配向積層フィルムは
被覆層C、熱可塑性樹脂層A、熱可塑性樹脂層Bとを有
するが、層Aと層Bの熱可塑性樹脂は同じであっても違
っていても本発明の目的は達成可能であるが、同じ樹脂
であることが好ましい。特に、層Aと層Bがポリエチレ
ンテレフタレート又はポリエチレンー2,6ーナフタレ
ンジカルボキシレートから成ることが好ましい。また、
被覆層Cは熱可塑性樹脂層A又は熱可塑性樹脂層Bと同
じであっても違っていても良い。
【0019】本発明の積層フイルムは被覆層Cと平坦表
面の層(即ち、熱可塑性樹脂層A)、粗面の層(即ち、
熱可塑性樹脂層B)の3層構造を有する。
【0020】被覆層Cには平均粒径が10〜50nm、
好ましくは12〜45nm、更に好ましくは15〜45
nmであり、体積形状係数が0.1〜π/6の不活性粒
子Cを表面の突起頻度が2.0〜50.0個/μm2
好ましくは3.0〜40.0個/μm2、更に好ましく
は4.0〜30.0個/μm2となる量含有し、且つそ
の粒子が形成する突起高さが粒子Cの粒径の30%以上
200%未満、好ましくは40%〜180%、更に好ま
しくは50〜160%であることが必要である。
【0021】該不活性粒子Cの平均粒径が10nm未満
では、ベースフィルムとしての巻き取り性が不十分であ
り、またテープのヘッドとの繰り返し接触による出力の
劣化の程度が大きく(スチル耐久性が悪いと言う)、一
方50nmを越えると、電磁変換特性が悪化する。
【0022】また、不活性粒子Cの下記式(2)で定義
される体積形状係数Fは、より好ましくは0.3〜π/
6であり、更に好ましくは0.4〜π/6の実質的に球
状あるいは楕円球である。これは、Fが0.1より小さ
く、例えば薄片状粒子ではベースフィルム巻き取り時の
ロールフォーメーションの悪化、及び薄膜磁気記録媒体
とした時薄膜磁性層の磁気特性の劣化を来す為である。
【0023】不活性粒子Aの形状は下記式(2)で定義
される体積形状係数(F)である。
【0024】
【数2】F=V/ 3 (2)
【0025】ここで、Fは体積形状係数を、Vは不活性
粒子の体積(μm 3 を、Dは不活性粒子の最大経(μ
m)を表わす。
【0026】不活性粒子Cの材質としては特に限定され
ないが、例えば耐熱性ポリマー(架橋シリコーン樹脂、
ポリスチレン、架橋スチレンージビニルベンゼン共重合
体、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート
共重合体、メチルメタクリレート共重合体架橋体、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライ
ド、ポリアクリロニトリル、ベンゾグアナミン樹脂等)
からなる有機高分子粒子、シリカ、アルミナ、二酸化チ
タン、カオリン、タルク、グラファイト、炭酸カルシウ
ム、長石、二硫化モリブデン、カーボンブラック、硫酸
バリウム等の如き無機質微粒子が好ましく挙げられる。
特に好ましくは、架橋シリコーン樹脂粒子、シリカ、コ
アシェル構造の粒子(コア:架橋ポリスチレン、シリカ
等、シェル:メチルメタクリレート等)が挙げられる。
【0027】被覆層C中の表面突起頻度が2.0個/μ
2未満では、ベースフィルムのロールフォーメーショ
ンが悪く、また磁気記録媒体とした時のヘッドとの繰り
返し接触による出力の劣化が大きく(スチル特性が悪
く)実用上問題がある。一方50.0個/μm2を越え
ると電磁変換特性が悪化し、更に粒子の脱落が発生し易
く好ましくない。
【0028】被覆層Cの突起高さが不活性粒子Cの平均
粒径の30%未満では、磁気記録媒体としたときにヘッ
ドとの摩擦が高くなり過ぎ好ましくない。また突起高さ
が不活性粒子Cの平均粒径の200%以上では電磁変換
特性が悪化し好ましくない。
【0029】被覆層Cのポリマー材質は、熱可塑性樹脂
層A又は熱可塑性樹脂層Bと同じであっても違っていて
も良く、例えば公知の共押出法やインラインあるいはオ
フラインのコーティング法により実現可能なものであれ
ばよい。コーティング法により被覆層Cを形成する場合
のバインダー樹脂としては、例えば水性ポリエステル樹
脂、水性アクリル樹脂、水性ポリウレタン樹脂等が好ま
しく挙げられるが、特に水性ポリエステル樹脂が好まし
い。
【0030】水性ポリエステル樹脂は、酸成分が例えば
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4ーシク
ロヘキサンジカルボン酸、2,6ーナフタレンジカルボ
ン酸、4,4ージフェニルジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、ドデカンジトリメリット酸、コハク酸、5
ーNaスルホイソフタル酸、2ーKスルホテレフタル
酸、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメリット酸モ
ノカリウム塩、pーヒドロキシ安息香酸等の多価カルボ
ン酸よりなり、グリコール成分が例えばエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4ーブタジンジオール、1,6ーヘキサンジオー
ル、1,4ーシクロヘキサンジメタノール、pーキシリ
レングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ビスフェ
ノールAのエチレンオキシド付加物等の多価ヒドロキシ
化合物より主としてなるポリエステル樹脂であり、また
ポリエステル鎖にアクリル重合体鎖を結合させたグラフ
トポリマー又はブロックコポリマー、あるいは2種のポ
リマーがミクロな粒子内で特定の物理的構成(IPN、
コアシェル)を構成したアクリル変性ポリエステル樹脂
を包含する。この水性ポリエステル樹脂としては水に溶
解、乳化、微分散するタイプを自由に用いることがで
き、またこれらは親水性を付与する為分子内に例えばス
ルホン酸基、カルボン酸基、ポリエーテル単位等が導入
されていてもよい。
【0031】被覆層Cの平均厚み(tC)は1〜500
nmが好ましく、さらに不活性粒子Cの平均粒径をdC
とするとき下記式(3)で表わされる関係を満たしてい
ることが好ましい。
【0032】
【数3】0.1≦tC/dC≦10 (3)
【0033】本発明に於ける被覆層Cの実施態様の一つ
を以下に述べる。被覆層Cは熱可塑性樹脂層Aの一つの
表面に前述した粒子C及びバインダー樹脂を含む塗液、
好ましくは水性塗液を塗布、乾燥することで形成する
が、その塗液の固形分濃度は1〜10重量%、更に1.
5〜8重量%、特に2〜6重量%であることが好まし
い。またこれら塗液(好ましくは水性塗液)には、所望
により、他の成分例えば、界面活性剤、安定剤、分散
剤、UV吸収剤、増粘剤等を添加することが出来る。
【0034】塗布は最終延伸処理を施す以前の積層熱可
塑性樹脂フィルムに対して行い、塗布後には少なくとも
一軸方向に延伸するのが好ましい。この延伸の前ないし
途中で塗膜は乾燥される。その中で、塗布は未延伸積層
熱可塑性樹脂フィルム又は縦(一軸)延伸積層熱可塑性
樹脂フィルム、特に縦(一軸)延伸積層熱可塑性樹脂フ
ィルムに対して行うのが好ましい。塗布方法としては特
に限定されないが、例えばロールコート法、ダイコート
法等が好ましく挙げられる。
【0035】本発明に於ける平坦な熱可塑性樹脂層Aに
は平均粒径が40〜400nm、好ましくは50〜20
0nm、更に好ましくは60〜120nmであり、体積
形状係数が0.1〜π/6の不活性粒子Aを被覆層Cの
表面にて測定した時の表面突起頻度が5千〜5万個/m
2、好ましくは7500〜4万個/mm2、更に好まし
くは1〜3万個/mm2となる量含有する。
【0036】この表面の突起頻度が5千個/mm2未満
では、磁性層の対磁気ヘッド摩擦が高く、磁性層の繰り
返し走行耐久性が悪く、またフィルム製膜工程っでの搬
送性、耐傷付き性も悪く好ましくない。一方、この突起
頻度が5万個/mm2より大きいと、突起の脱落の増
加、ひいてはドロップアウトの上昇を来たし好ましくな
い。
【0037】また、不活性粒子Aの平均粒径が40nm
未満では磁性層の対VTRヘッド摩擦が高く、磁性層の
繰り返し走行耐久性が悪く、またフィルム製膜工程での
搬送性・対傷付き性も悪い。一方、平均粒径が400n
mより大きいと高密度磁気記録媒体としての電磁変換特
性に支障を来し好ましくない。
【0038】前記不活性粒子Aは前述の不活性粒子Cと
同様に式(2)で定義される体積形状係数(F)が0.
1〜π/6を満たすことが必要であるが、0.3〜π/
6が好ましく、更に0.4〜π/6の実質的に球あるい
はラグビーボール状の楕円球が好ましい。これは、Fが
0.1より小さく、例えば針状粒子では薄膜磁性層の磁
気特性の劣化を来すためである。またその材質として
は、架橋シリコーン樹脂、ポリスチレン、架橋スチレン
ージビニルベンゼン共重合体、ポリメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレ
ート共重合体架橋体、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリル、ベ
ンゾグアナミン樹脂等の如き有機高分子粒子、シリカ、
アルミナ、二酸化チタン、カオリン、タルク、グラファ
イト、炭酸カルシウム、長石、二硫化モリブデン、カー
ボンブラック、硫酸バリウム等の如き無機質微粒子のい
ずれを用いてもよい。
【0039】本発明における熱可塑性樹脂層Cは、さら
にその表面のフィルム長手方向に対し0±10度の方向
に測定した粗さプロファイルにおいて、高さが2〜85
nm、好ましくは2〜50nm、更に好ましくは2〜2
5nm、平均幅が20〜500μm、好ましくは20〜
300μm、更に好ましくは20〜200μmであるう
ねり状突起が4〜2500個/mm2、好ましくは10
〜2000個/mm2、更に好ましくは10〜1000
個/mm2の頻度で存在する表面特性を有する。
【0040】このうねり状突起は高さが2nm未満、あ
るいは幅が500μmを越えると、製膜工程での搬送、
フィルムの傷付き、製品ロールの巻姿、フィルムーフィ
ルム間のブロッキング現象、また金属薄膜蒸着磁気記録
用として用いられた場合の高温高湿条件下のテープの走
行性といった点で不十分となる。
【0041】一方、うねり状突起の高さが85nmを越
えると電磁変換特性に支障を来たし高密度磁気記録用ベ
ースフィルムとしては適さない。また、うねり状突起の
平均幅が20μm未満ではうねりの高さが25nm以下
の領域で、製膜工程での搬送性、テープの走行性の点で
不十分となる。
【0042】尚、うねり状突起の測定方向は、フィルム
長手方向に対し0±10度の方向とするが、これは本発
明によるベースフィルムを用いた高密度磁気記録テープ
が適用される磁気記録システムのテープ上をヘッドがス
キャンするトラックと同じ方向に合わせることによる。
【0043】熱可塑性樹脂層C表面でのうねり状突起
は、その形成方法によって制約を受けるものではない
が、熱可塑性樹脂層B中に含有せしめた不活性粒子Bの
延伸に伴う層Aへの突き上げ作用によるのが好ましい。
【0044】この突き上げ作用をより効率よく発現させ
るには、該不活性粒子Bの平均粒径と熱可塑性樹脂層A
の厚さとが特定の関係を満たすようにするのが好まし
い。即ち、不活性粒子Bは単独粒子又は大きさの違う2
種以上の粒子からなるが、単独粒子の平均粒径又は2種
以上の粒子のうち最も大きい粒子の平均粒径をdB(μ
m)とし、層Aの厚さをtA(μm)とすると、下記式
(1)
【0045】
【数4】4≦tA/dB≦40 (1)
【0046】を満足するようにするのが好ましい。この
A/dBは4〜25、さらには4〜16、特に4〜8で
あるのが好ましい。
【0047】前記うねり状突起は、特に高密度磁気記録
媒体の表面上の波長(1.0μm未満)に対比して非常
に長い幅あるいは周期を有し、熱可塑性樹脂層Aが含有
する微細な不活性粒子に基づく突起の高さと同等か、そ
れより低い為に電磁変換特性に悪影響を与えることな
く、熱可塑性樹脂層Aの微細粒子による突起と、長周期
のうねりと、熱可塑性樹脂層Bの粗面の三者の相乗効果
により、従来の高密度磁気記録用ベースフィルムが抱え
ていた課題を一挙に解決することができる。
【0048】本発明における熱可塑性樹脂層Aは、更
に、被覆層Cの表面上で測定して、その表面粗さが、中
心面平均粗さで10nm以下、更には5nm以下、特に
2nm以下、就中1nm以下であることが好ましい。こ
の表面粗さが10nmを超えると、電磁変換特性が低下
し好ましくない。
【0049】一方、本発明に於いて粗面を形成する熱可
塑性樹脂層Bは、上記のように不活性粒子Bを含有す
る。そしてこの表面は熱可塑性樹脂層Aの表面よりも粗
い表面粗さを有する。換言すると、熱可塑性樹脂層Bの
中心面平均粗さRaBと被覆層C表面上で測定した熱可
塑性樹脂層Aの中心面平均粗さRaCとが式(4)を満
足することが必要である。
【0050】
【数5】RaB>RaC (4)
【0051】ここで、RaB、RaCは各々熱可塑性樹脂
層B、被覆層Cの外側の表面内で測定した非接触3次元
中心面平均粗さである。
【0052】RaBはRaCよりも1nm以上、更に1.
5nm以上大きいことが好ましい。そして、この中心面
平均粗さRaBは2nm以上15nm未満、さらには3
〜10nm、特に3〜7nmであることが好ましい。
【0053】熱可塑性樹脂層Bの表面粗さRaBが15
nm以上では、被覆層Cの表面のうねり状突起の高さ、
平均幅が前述の要件を満たすのが難しく、又2nm未満
では搬送性等のハンドリング性、テープの走行性等の点
で不十分であり好ましくない。さらにRaBがRaA以下
では、その平坦性の故にベースフィルムの製膜工程での
搬送、傷付き、巻取り、巻出しといったハンドリング性
の悪化を来たし、又、フィルムーフィルム相互の滑り性
の悪化によりブッキング現象が発生し、ロールに巻いた
ときの形状(ロールフォーメーション)が悪化し、生産
性の悪化、製品歩留まりの低下、ひいては、製品の製造
コストの上昇を来すので好ましくない。
【0054】熱可塑性樹脂層Bに上記の表面特性を付与
し、且つ被覆層Cの表面に上記のうねり状突起を発現さ
せるには、不活性粒子Bの平均粒径dBは0.2〜1μ
m、更に0.2〜0.8μm、特に好ましくは0.2〜
0.6μmであることが好ましい。この平均粒径d
Bは、不活性粒子が単独粒子からなる場合にはこの平均
粒径を、また大きさの違う2種以上の粒子からなる場合
にはこれらのうち最も大きい粒子の平均粒径を意味す
る。
【0055】この平均粒径dBを有する不活性粒子Bと
しては、不活性粒子Aとして例示したものを挙げること
が出来る。更に、2種以上の粒子からなる場合、第2、
第3の小さい粒子として、平均粒径が0.01μm以上
0.1μm以下の微粒子、例えば、コロイダルシリカ、
α、γ、δ、θ等の結晶形態を有するアルミナ等の微細
粒子を好ましく用いることが出来る。また不活性粒子A
として例示したもののうち平均粒径が0.01μm以上
0.1μm以下の微細粒子も用いることが出来る。
【0056】この微細粒子の含有量は0.001〜5重
量%、更には0.005〜1重量%、特に0.01〜
0.5重量%であることが好ましい。
【0057】本発明において積層フィルムの全厚みは、
通常2.5〜20μm、好ましくは3.0〜10μm、
更に好ましくは4.0〜10μmである。平坦層Aと粗
面層Bとの層厚構成は、実質的には薄い(1〜500n
m)被覆層Cの表面に前述の好適なうねり状突起が生じ
るように、粗面層Bに添加する不活性粒子Bの平均粒径
Bと平坦層Aの層厚tAとから好適な厚みに設定され
る。平坦層Aの厚さtAは0.8μm以上であること、
また粗面層Bの厚さtBは不活性粒子Bの前記平均粒径
Bの1/2倍以上であることが好ましい。
【0058】本発明における熱可塑性樹脂層A,Bより
なる積層フィルムは、従来から知られている、あるいは
当業界に蓄積されている方法で製造することが出来る。
そのうち、共押出法により製造するのが好ましい。例え
ば、二軸配向ポリエステルフィルムで説明すると、押出
し口金又は口金以前(一般に前者はマルチマニホールド
方式、後者はフィードブロック方式と呼ぶ)で、前述の
不活性粒子Aを含有する平坦層のポリエステルAと不活
性粒子Bを含有する粗面層のポリエステルBを溶融状態
にて積層複合し、前述の好適な厚み比の積層構造と成
し、次いで口金より融点Tm℃〜(Tm+70)℃の温
度でフィルム状に共押出した後、40〜90℃で冷却固
化し未延伸積層フィルムを得る。しかる後に、該未延伸
積層フィルムを常法に従って一軸方向(縦方向又は横方
向に)に(Tg−10)〜(Tg+70)℃の温度(但
し、Tg:当該ポリエステルのガラス転移温度)で2.
5〜8.0倍の倍率で、好ましくは3.0〜7.5倍の
倍率で延伸し、次いで前記方向とは直角方向にTg〜
(Tg+70)℃の温度で2.5倍〜8.0倍の倍率
で、好ましくは3.0〜7.5倍の倍率で延伸する。更
に必要に応じて縦方向及び/又は横方向に再度延伸して
も良い。即ち、二段、三段、四段、あるいは多段の延伸
を行うとよい。全延伸倍率は、面積延伸倍率として通常
9倍以上、好ましくは12〜35倍、更に好ましくは1
5〜26倍である。更に引き続いて、該二軸配向フィル
ムは(Tg+70)〜(Tm−10)℃の温度、例えば
180〜250℃で熱固定結晶化することによって優れ
た寸法安定性を付与される。尚、熱固定時間は1〜60
秒が好ましい。
【0059】かかる方法により、層間密着性の良い、本
発明の要件を満たす二軸配向積層ポリエステルフィルム
を得ることができる。
【0060】上述の例は、熱可塑性樹脂層A、B共にポ
リエチレンー2,6ーナフタレンジカルボキシレート又
はポリエチレンテレフタレートの場合に好適であるが、
層Aのみあるいは層Bのみがポリエチレンー2,6ーナ
フタレンジカルボキシレート又はポリエチレンテレフタ
レートの場合にも同様である。
【0061】被覆層Cは前述の通り、コーティング法で
形成しても良いし、またバインダー樹脂の代わりに熱可
塑性樹脂を使用し、層A、Bと同時に共押出法にて形成
しても良い。
【0062】なお、積層フィルムの製造に際し、熱可塑
性樹脂に所望により上述の不活性粒子以外の添加剤例え
ば安定剤、着色剤、溶融ポリマーの固有電気抵抗調整剤
等を添加含有させることができる。
【0063】本発明において、磁気記録媒体としてのヘ
ッドタッチ、走行耐久性を初めとする各種性能を向上さ
せ、同時に薄膜化を達成するには、積層フィルムのヤン
グ率を縦方向、横方向がそれぞれ450kg/mm2
上、600kg/mm2以上、さらにはそれぞれ480
kg/mm2以上、680kg/mm2以上、特にそれぞ
れ550kg/mm2以上、800kg/mm2以上、就
中それぞれ550kg/mm2以上、1000kg/m
2以上とするのが好ましい。また、ポリエチレンテレ
フタレート層の結晶化度は30%〜50%、ポリエチレ
ンー2,6ーナフタレンジカルボキシレート層の結晶化
度は28%〜38%であることが望ましい。何れも下限
を下回ると、熱収縮率が大きくなるし、また上限を上回
るとフィルムの耐磨耗性が悪化し、ロールやガイドピン
表面と摺動した場合に白粉が生じやすくなる。
【0064】本発明の積層フィルムは、被覆層Cの表面
に、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング
等の方法により、鉄、コバルト、クロム又はそれらを主
成分とする合金もしくは酸化物よりなる強磁性金属薄膜
層を形成し、かつその表面に、目的・用途・必要に応じ
てダイアモンドライクカーボン(DLC)等の保護層、
含フッ素カルボン酸系潤滑層を順次設け、更に熱可塑性
樹脂層B側の表面に公知のバックコート層を設けること
により、特に短波長領域での出力、S/N,C/N等の
電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの
少ない高密度記録用蒸着型磁気記録媒体とすることが出
来る。この蒸着型磁気記録媒体は、アナログ信号記録用
Hi8、ディジタル信号記録用ディジタルビデオカッセ
ットレコーダー(DVC)、データ8ミリ、DDSIV用
テープ媒体として極めて有用である。
【0065】本発明の積層フィルムは、また、被覆層C
の表面に、鉄又は鉄を主成分とする針状微細磁性粉を塩
化ビニール、塩化ビニール・酢酸ビニール共重合体等の
バインダーに均一分散し、磁性層厚みが1μm以下、好
ましくは0.1〜1.0μmとなるように塗布し、更に
熱可塑性樹脂層B側の表面に公知の方法でバックコート
層を設けることにより、特に短波長領域での出力、S/
N,C/N等の電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、
エラーレートの少ない高密度記録用メタル塗布型磁気記
録媒体とすることが出来る。また、必要に応じて被覆層
Cの上に、該メタル粉含有磁性層の下地層として微細な
酸化チタン粒子等を含有する非磁性層を磁性層と同様の
有機バインダー中に分散、塗設することも出来る。この
メタル塗布型磁気記録媒体は、アナログ信号記録用8ミ
リビデオ、Hi8、βカムSP、WーVHS、ディジタ
ル信号記録用ディジタルビデオカッセットレコーダー
(DVC)、データ8ミリ、DDSIV、ディジタルβカ
ム、D2、D3、SX等のテープ媒体として極めて有用
である。
【0066】本発明の積層フィルムは、また、被覆層C
の表面に、酸化鉄又は酸化クロム等の針状微細磁性粉、
又はバリウムフェライト等の板状微細磁性粉を塩化ビニ
ール、塩化ビニール・酢酸ビニール共重合体等のバイン
ダーに均一分散し、磁性層厚みが1μm以下、好ましく
は0.1〜1.0μmとなるように塗布し、更に熱可塑
性樹脂層B側の表面に公知の方法でバックコート層を設
けることにより、特に短波長領域での出力、S/N,C
/N等の電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、エラー
レートの少ない高密度記録用酸化物塗布型磁気記録媒体
とすることが出来る。また必要に応じて層Aの上に、該
酸化物磁性粉含有磁性層の下地層として微細な酸化チタ
ン粒子等を含有する非磁性層を磁性層と同様の有機バイ
ンダー中に分散、塗設することも出来る。該酸化物塗布
型磁気記録媒体はディジタル信号記録用データストリー
マー用QIC等の高密度酸化物磁気記録媒体として有用
である。
【0067】上述のWーVHSはアナログのHDTV信
号記録用VTRであり、またDVCはディジタルのHD
TV信号記録用として適用可能なものであり、本発明の
フィルムはこれらHDTV対応VTR用磁気記録媒体に
極めて有用なベースフィルムと言うことが出来る。
【0068】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、本発明において用いた測定法は次の通りであ
る。
【0069】(1)固有粘度数 オルソクロロフェノール溶媒中35℃で測定した値から
求めた。
【0070】(2)粒子の平均粒径I(平均粒径:0.
06μm以上) 島津製作所製CPー50型セントリフューガル パーテ
ィクル サイズ アナライザー(Centrifuga
l Particle Size Analizer)
を用いて測定した。得られた遠心沈降曲線を基に算出し
た各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マ
スパーセントに相当する粒径「等価球直径」を読み取
り、この値を上記平均粒径とした(「Book粒度測定技
術」日刊工業新聞社発行、1975年、頁242〜24
7参照)。
【0071】(3)粒子の平均粒径II(平均粒径:0.
06μm未満) 小突起を形成する平均粒径0.06未満の粒子は、光散
乱法を用いて測定した。即ち、Nicomp Inst
ruments Inc.社製のNICOMPMODE
L 270 SUBMICRON PARTICLE
SIZERにより求められた全粒子の50重量%の点に
ある粒子の「等価球直径」をもって表示した。
【0072】(4)体積形状計数F 走査型電子顕微鏡により用いたサイズに応じた倍率にて
各粒子の写真を撮影し、画像解析処理装置ルーゼックス
500(日本レギュレーター製)を用い、投影面最大径
及び粒子の体積を算出し、下記式(5)により算出し
た。
【0073】
【数6】F=V/D3 (5)
【0074】式中Vは粒子の体積(μm3)、Dは投影
面の最大径(μm)を表す。
【0075】(5)熱可塑性樹脂層Aの表面粒子頻度 熱可塑性樹脂層Aの表面上の粒子頻度の測定は走査型電
子顕微鏡により行なった。即ち、被覆層Cの表面より熱
可塑性樹脂層Aの表面上の粒子の写真を倍率5000倍
又は10000倍にてランダムに5枚撮影し、表面粒子
頻度をカウントし、その平均値より1mm2当たりの粒
子数に換算し、この値を熱可塑性樹脂層Aの表面上の粒
子頻度とした。
【0076】(6)被覆層Cの表面突起頻度 被覆層Cの表面上の突起頻度の測定は走査型電子顕微鏡
により行なった。即ち、被覆層Cの表面の写真を倍率3
0000倍にてランダムに30枚撮影し、表面粒子頻度
をカウントし、その平均値より1mm2当たりの粒子数
に換算し、この値を被覆層Cの表面突起頻度とした。
【0077】(7)層厚 フィルムの全厚はマイクロメーターにてランダムに10
点測定し、その平均値で示した。層厚は、薄い側の層厚
を以下に述べる方法にて測定し、また厚い側の層厚は全
厚より薄い側の層厚を引き算して求めた。即ち、二次イ
オン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層から深さ
5000nmの範囲のフィルム中の粒子の内最も高濃度
の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元素の濃度
比(M+/C+)を粒子濃度とし、表面から深さ5000
nmまで厚さ方向の分析を行なった。表層では表面とい
う界面の為に粒子濃度は低く、表面から遠ざかるにつれ
て粒子濃度は高くなる。本発明の場合、粒子濃度は一旦
安定値1になった後、上昇あるいは減少して安定値2に
なる場合と、単調に減少する場合とがある。この分布曲
線をもとに、前者の場合は、(安定値1+安定値2)/
2の粒子濃度を与える深さをもって、また後者の場合は
粒子濃度が安定値1の1/2になる深さ(この深さは安
定値1を与える深さより深い)をもって当該層の層厚と
した。測定条件は以下の通りである。 測定装置 二次イオン質量分析装置(SIMS);Physical Elect
ronics社製 6300SIMS 測定条件 一次イオン種 :O2+ 二次イオン極性 :正イオン 入射角 :60° 一次イオンエネルギー:2keV(1keV/パーティ
クル) 一次イオン電流量 :200nA ラスター面積 :400μm×400μm 分析領域 :120μm×120μm エレクトロン・ビーム補正:あり
【0078】尚、表層から5000nmの範囲に最も多
く含有する粒子がシリコーン樹脂以外の有機高分子粒子
の場合はSIMSでは測定が難しいので、表面からエッ
チングしながらFTーIR(フーリエトランスフォーム
赤外分光法)、粒子によってはXPS(X線高電子分光
法)等で上記同様の濃度分布曲線を測定し、層厚を求め
た。
【0079】(8)フィルム表面のうねり状突起 WYKO社製非接触三次元粗さ計(TOPOー3D)を
用いて、うねり状突起の大きさ、高さに応じ、測定倍率
40倍、測定面積234μm×240μm(0.056
mm2)、または測定倍率10倍、測定面積956μm
×980μm(0.937mm2)にて測定し、得られ
た三次元チャートより、うねりの高さ、平均幅を読み取
った。尚、測定はフィルムの長手方向に対し5〜10度
の方向に切り出したサンプルにて行った。
【0080】(9)非接触3次元中心面平均粗さ(R
a) WYKO社製非接触三次元粗さ計(TOPOー3D)を
用いて、測定倍率40倍、測定面積242μm×239
μm(0.058mm2)の条件にて測定を行い、同粗
さ計内蔵ソフトによる表面解析より、Raは下記式
(6)により計算されアウトプットされた値を用いた。
【0081】
【数7】
【0082】また、Zjkは測定方向(242μm)、そ
れと直行する方向(239μm)をそれぞれM分割、N
分割した時の各方向のj番目、k番目の位置に於ける3
次元粗さチャート上の高さで定義される。
【0083】(10)ヤング率 東洋ボールドウィン社製の引っ張り試験機テンシロンを
用いて、温度20℃、湿度50%に調節された室内に於
いて、長さ300mm、幅12.7mmの試料フィルム
を、10%/分のひずみ速度で引っ張り、引っ張り応力
ーひずみ曲線の初めの直線部分を用いて下記式(7)に
よって計算した。
【0084】
【数8】E=Δσ/Δε (7)
【0085】ここで、Eはヤング率(kg/mm2)、
Δσは直線上の2点間の元の平均断面積による応力差、
Δεは同じ2点間のひずみ差である。
【0086】(11)巻き取り性 スリット時の巻き取り条件を最適化後、幅560mm×
長さ9000mのサイズで、10ロールのスリットを行
い、1週間放置後の、フィルムシワの発生状況より製品
化可能ロール本数より、以下の基準にて巻き取り性の評
価をおこなった。
【0087】(12)磁気テープの製造及び特性評価 二軸配向積層フィルムの被覆層Cの表面に、真空蒸着法
により、コバルト100%の強磁性薄膜を0.2μmの
厚みになる様に2層(各層厚約0.1μm)形成し、そ
の表面にダイアモンドライクカーボン(DLC)膜、更
に含フッ素カルボン酸系潤滑層を順次設け、更に熱可塑
性樹脂層B側の表面に公知方法でバックコート層を設け
た。その後、8mm幅にスリットし、市販の8mmビデ
オカセットにローディングした。次いで、以下の市販の
機器を用いてテープの特性を測定した。 使用機器 :8mmビデオテープレコーダー ソニー
(株)製EDVー6000 C/N測定:シバソク(株)製ノイスメーター
【0088】C/N測定 記録波長0.5μm(周波数約7.4MHz)の信号を
記録し、その再生信号の6.4MHzと7.4MHzの
値の比をそのテープのC/Nとし、市販8mmビデオ用
蒸着テープのC/Nを0dBとし、相対値で表した。
【0089】高温高湿下の走行性 40℃、80%RHの高温高湿下でテープに通常のスピ
ードにて500回の記録再生を繰り返した後、C/Nを
測定し、初期値からのずれを次の基準で判定した。 ◎:基準値に対して+0.0dB以上 ○:基準値に対して−1.0〜+0.0dB ×:基準値に対して−1.0dB未満
【0090】スチル特性 前述の蒸着テープに4.2MHzの映像信号を記録し、
この再生出力が50%に減衰するまでの時間を測定し
た。この時間より次の基準で判定した。 ◎:50%に減衰する時間が120分以上 ○:50%に減衰する時間が60〜120分 ×:50%に減衰する時間が60分未満
【0091】(13)フィルムのすり傷 スリット後の最終製品ロールよりフィルムをサンプリン
グし、平坦面側表面を光学顕微鏡100倍にて観察し、
20視野中のすり傷の個数をカウントした。判定基準は
以下の通りである。
【0092】(14)突起高さ Digital Instruments社製の原子間
力顕微鏡(AFM)Nano ScopeIIを用いて、
2μm×2μmの面積を256ライン×256ピクセル
の画素数で測定し、算出されるRz(10点平均粗さ)
を突起高さとした。
【0093】[実施例1]ジメチルテレフタレートとエ
チレングリコールとを、エステル交換触媒として酢酸マ
ンガンを、重合触媒として三酸化アンチモンを、安定剤
として亜燐酸を、更に滑剤として表1及び表2に示す不
活性粒子を添加して常法により重合し、固有粘度数0.
60の層A用及び層B用のポリエチレンテレフタレート
(それぞれ、樹脂A、樹脂Bと略す)を得た。
【0094】この樹脂A、樹脂Bをそれぞれ170℃で
3時間乾燥後、2台の押し出し機に供給し、溶融温度2
80〜300℃にて溶融し、マルチマニホールド型共押
し出しダイを用いて樹脂層Aの片面に樹脂層Bを積層さ
せ、急冷して厚さ83μmの未延伸積層フィルムを得
た。
【0095】この様にして得られた未延伸フィルムを予
熱し、更に低速・高速のロール間で、フィルム温度95
℃にて3.2倍に延伸し、急冷し、続いてこの縦延伸フ
ィルムのA層面側に被覆層Cを形成するために、表1に
示す樹脂及び粒子材質を含む水性塗液(前固形分濃度
1.5重量%、界面活性剤としてHLB値17.1のポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテルを全固形分中
15重量%含有)をキスコート法により塗布し、次いで
この縦延伸フィルムをステンターに供給し、110℃に
て横方向に4.1倍に延伸した。得られた二軸延伸フィ
ルムを220℃の熱風で4秒間熱固定し、厚み9.8μ
mの積層二軸配向ポリエステルフィルムを得た。各層の
厚みについては、二台の押し出し機の吐出量を変えるこ
とにより調整した。このフィルムのヤング率は縦方向5
00kg/mm2、横方向700kg/mm2であった。
【0096】この様にして得られたフィルムの表面特
性、平坦層Aの厚みtAと粗面層Bが含有する不活性粒
子の中、最も大きい粒子の平均粒径dBとの比tA
B、巻き取り性、このフィルムを用いた強磁性薄膜蒸
着磁気テープの特性を表3に示す。
【0097】[実施例2〜4、比較例1〜6、9]被覆
層Cを形成する樹脂及び不活性粒子、熱可塑性樹脂層
A、Bに含有される粒子と層厚みを表1及び表2に示す
ように変更する以外は、実施例1と同様の方法で積層二
軸配向ポリエステルフィルムを得た。但し、比較例4は
被覆層を設けなかった。また、比較例9は従来技術の単
層構造のフィルムである。この様にして得られたフィル
ムの特性、及びこれらのフィルムを用いた強磁性薄膜蒸
着磁気テープの特性を表3に示す。
【0098】[実施例5〜9、比較例7及び8]表1及
び表2に示す粒子を使用し、ジメチルテレフタレートの
代わりに、2,6ーナフタレンジカルボン酸ジメチルを
使用する以外は実施例1と同様の方法で平坦層A、粗面
層B用のポリエチレンー2,6ーナフタレート(PE
N)樹脂A、樹脂Bを得た。
【0099】この樹脂A、樹脂Bをそれぞれ170℃で
6時間乾燥後、実施例1と同様にして各層厚を調整し、
各実施例、比較例を満たす未延伸積層フィルムを得た。
【0100】この様にして得られた未延伸フィルムを予
熱し、更に低速・高速のロール間で、フィルム温度13
5℃にて3.6倍に延伸し、急冷し、続いて表1に示す
被覆層Cの水性塗液を実施例1と同様に塗布し、次いで
ステンターに供給し、155℃にて横方向に6.0倍に
延伸した。得られた二軸延伸フィルムを200℃の熱風
で4秒間熱固定し、厚み4.6μmの積層二軸配向ポリ
エステルフィルムを得た。これらのフィルムのヤング率
は縦方向560kg/mm2、横方向1100kg/m
2であった。但し、実施例7、8及び9は縦倍率4.
0×横倍率5.0とし、積層二軸配向ポリエステルフィ
ルムのヤング率は、縦方向600kg/mm2、横方向
900kg/mm2であった。この様にして得られたフ
ィルムの特性、及びこれらのフィルムを用いた強磁性薄
膜蒸着磁気テープの特性を表3に示す。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】表3から明らかな様に、本発明による積層
フィルムは、片面が非常に平坦で、優れた電磁変換特性
を示すと同時に、被覆層Cに含有される特定形状の超微
細な粒子と熱可塑性樹脂層Aに含有される微細粒子とが
それぞれ微細な突起を表面に形成し、且つ電磁変換特性
に悪影響を与えない程度の、高さが低く幅の大きいうね
り状突起を併せ持つことによる相乗効果によって、磁気
記録媒体としたときの高温高湿下での走行耐久性及びス
チル特性に極めて優れ、また、うねり状突起と反対面の
粗面との両方の効果により、極めて優れたベースフィル
ムとしての巻き取り性とを兼ね備えている。一方、比較
例に示す従来の技術によるフィルムは、これら4つの要
件を同時に満足できていない。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、巻き取り性、無欠点
性、易滑性、易ハンドリング性に優れ、特に電磁変換特
性、ドロップアウト、磁性層の走行性、耐久性の優れた
高密度磁気記録媒体として用いるのに有用な積層フィル
ムを提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 EPAT(QUESTEL) WPI/L(QUESTEL)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径10〜50nm、体積形状係数
    (F)0.1〜π/6の不活性粒子Cを表面の突起頻度
    が2.0〜50.0個/μm2となる量含有し、且つそ
    の突起高さが粒子の粒径の30%以上200%未満であ
    る被覆層Cを、平均粒径40〜400nm、体積形状係
    (F)0.1〜π/6の不活性粒子Aを表面の突起頻
    度が5千〜5万個/mm2となる量含有した熱可塑性樹
    脂層Aの一方の表面に設け、さらに熱可塑性樹脂層Aの
    他の表面に不活性粒子Bを含有し且つ熱可塑性樹脂層C
    よりも粗い表面を有する熱可塑性樹脂層Bを積層した3
    層構造の積層フイルムであって、被覆層Cの表面に長手
    方向に対し0±10度の方向に測定した粗さプロファイ
    ルが高さ2〜85nm、平均幅20〜500μmのうね
    り状突起を4〜2500個/mm2の頻度で有すること
    を特徴とする積層フイルム。
  2. 【請求項2】 不活性粒子Bが単独の粒子又は大きさの
    違う2種以上の粒子からなり、単独の粒子の平均粒径又
    は2種以上の粒子のうち最も大きい粒子の平均粒径と熱
    可塑性樹脂層Aの厚みが下記式(1)を満足する請求項
    1記載の積層フィルム。 【数1】4≦tA/dB≦40 (1) ここで、tAは熱可塑性樹脂層Aの厚み(μm)であ
    り、dBは単独粒子の平均粒径又は2種以上の粒子のう
    ち最も大きい粒子の平均粒径(μm)である。
  3. 【請求項3】 不活性粒子Bの単独の粒子又は2種以上
    の粒子のうち最も大きい粒子の平均粒径が0.2〜1.
    0μmである請求項2記載の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 被覆層Cの表面の中心面平均粗さRaC
    が10nm以下である請求項1記載の積層フィルム。
  5. 【請求項5】 被覆層Cが少なくとも1軸方向に延伸さ
    れたフィルム層である請求項1又は4記載の積層フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂層Bの表面の中心面平均粗
    さRaBが2nm以上15nm未満である請求項1記載
    の積層フィルム。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂層Aの厚みが0.8μm以
    上で、熱可塑性樹脂層Bの厚みが不活性粒子Bの平均粒
    径dBの1/2倍以上である請求項1又は2記載の積層
    フィルム。
  8. 【請求項8】 全厚みが2.5〜20μmである請求項
    1記載の積層フィルム。
  9. 【請求項9】 層A及び層Bの熱可塑性樹脂がそれぞれ
    芳香族ポリエステルである請求項1記載の積層フィル
    ム。
  10. 【請求項10】 芳香族ポリエステルがポリエチレンテ
    レフタレート又はポリエチレンー2,6ーナフタレンジ
    カルボキシレートである請求項9記載の積層フィルム。
  11. 【請求項11】 磁気記録媒体のベースフィルムである
    請求項1記載の積層フィルム。
  12. 【請求項12】 磁気記録媒体が金属薄膜磁気記録媒体
    である請求項11記載の積層フィルム。
  13. 【請求項13】 磁気記録媒体が磁性層の厚みが1μm
    以下の塗布型磁気記録媒体用である請求項11記載の積
    層フィルム。
  14. 【請求項14】 磁気記録媒体がディジタル信号記録型
    磁気記録媒体である請求項11、12又は13記載の積
    層フィルム。
  15. 【請求項15】 磁気記録媒体がHDTV信号記録型磁
    気記録媒体用である請求項11〜14のいずれか記載の
    積層フィルム。
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