JP3194257U

JP3194257U - 清掃用具

Info

Publication number: JP3194257U
Application number: JP2014004636U
Authority: JP
Inventors: 尚士園田
Original assignee: 尚士園田
Priority date: 2014-09-01
Filing date: 2014-09-01
Publication date: 2014-11-13
Anticipated expiration: 2024-09-01

Abstract

【課題】簡易に効率よく清掃可能な清掃用具を提供する。【解決手段】清掃用具１は、主に、基部３、毛部５、布部７、柄部９等から構成される。基部３の一方の面には、毛部５が設けられる。毛部５は、多数の毛によって構成される。毛部５は、可撓性を有し、ある程度の強度（剛性）があることが望ましく、例えばナイロン、ＰＶＣ、ＰＥＴ製などである。なお、このような毛部５を有する部材としては、一般的なデッキブラシを用いることができる。基部３には、布部７が取り付けられる。布部７は、毛部５の先端部分を覆うように、基部３に取り付けられる。【選択図】図２

Description

本考案は、床面などを効率よく清掃可能な清掃用具に関するものである。

ビルなどの床面の清掃には、例えばデッキブラシやモップなどが使用されている。このような、清掃用具は種々提案されており、例えば、モップ布をローラで保持する方法などがある（特許文献１）。

特開２００９−２０７８３０号公報

通常、デッキブラシは、床を可撓性の毛部でこすり付けて汚れを除去し、モップは、床の汚れをふき取るものである。しかし、通常、床には、タイルの継ぎ目などの細かな凹凸があり、特に、凹部の内部の汚れを落とすことが困難である。

例えば、モップのみで汚れを落とそうとすると、モップ布が凹部の内部まで入り込まず、また、入り込んだとしても、凹部内面に対して、モップ布を強く押し付けることが困難であるため、凹部の中の汚れを落とすことが困難である。また、デッキブラシのみでは、汚れを凹部から掻き出すことはできても、これを別途拭き取るための作業が必要となる。したがって、細かな凹部に入り込んだ汚れを落とすためには、デッキブラシで汚れを落とし、これをモップなどの布で拭き取る必要がある。

しかし、デッキブラシでのブラッシング作業と、モップでの拭き取り作業の両方を行うのは作業時間を要し、２種類の清掃用具を持ち運ぶ必要があるため、作業性が悪い。

本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易に効率よく清掃可能な清掃用具を提供することを目的とする。

前述した目的を達成するため、本考案は、清掃用具であって、基部と、前記基部の一方の面に設けられる可撓性を有する毛部と、前記毛部を覆うように設けられる布部と、を具備し、前記布部は、前記基部に着脱自在に取り付けられ、前記布部によって対象を擦ることで、対象物を清掃することが可能な清掃用具である。

前記布部には孔が設けられ、前記孔に紐が通されており、前記紐によって、前記布部が前記基部に固定されることが望ましい。

前記布部は、不織布であることが望ましい。

本考案によれば、デッキブラシのように、可撓性を有する多数の毛が設けられ、この毛部が布部で覆われているため、布が毛部によって細かな凹部の内部に押し込まれて、単に布のみで清掃する場合と比較して、凹部内の汚れを確実に除去することができる。また、汚れが布部によって拭き取られるため、細かな汚れの除去と拭き取りを同時に行うことができる。

また、布部が紐によって基部に固定されているため、着脱が容易である。また、布部を裏返して利用することも容易である。

また、布部が不織布であれば、汚れを効率よく落とすことができる。

本考案によれば、簡易に効率よく清掃可能な清掃用具を提供することができる。

清掃用具１を示す分解斜視図。清掃用具１を示す組立斜視図。清掃用具１の部分断面図。（ａ）は、毛部５を用いずに布部７を清掃対象１３に押し付けた状態を示す概念図、（ｂ）は、本考案の清掃用具１の布部７を清掃対象１３に押し付けた状態を示す概念図。

以下、本考案の実施の形態を詳細に説明する。図１は、本考案の実施の形態にかかる清掃用具１を示す分解斜視図、図２は、清掃用具１を示す組立斜視図である。清掃用具１は、主に、基部３、毛部５、布部７、柄部９等から構成される。

基部３には、必要に応じて柄部９が接合される。柄部９は、作業者が手にする部位であり、柄部９を用いることで、床面等の清掃対象部の清掃が容易となる。

基部３の一方の面には、毛部５が設けられる。毛部５は、多数の毛によって構成される。毛部５は、可撓性を有し、ある程度の強度（剛性）があることが望ましく、例えばナイロン、ＰＶＣ、ＰＥＴ製などである。なお、このような毛部５を有する部材としては、一般的なデッキブラシを用いることができる。

基部３には、布部７が取り付けられる。布部７は、毛部５の先端部分を覆うように、基部３に取り付けられる。布部７としては、特に特定されず、一般的な織布を用いてもよいが、不織布であることが望ましい。不織布の方が、汚れの除去性能が高い。

布部７には、複数の孔が形成され、孔には紐１１が挿通される。布部７を基部３に取り付ける際には、紐１１を緩めておき、布部７で基部３（毛部５）を覆い、紐１１を縛ることで、布部７が基部３に取り付けられる。

布部７を交換する場合には、紐１１をほどき、逆の手順で布部７を取り外すことができる。このように、布部７は、基部３に対して容易に、着脱可能である。

なお、布部７を基部３に取り付ける方法は、上記の方法に限られず、面上ファスナやクリップなどの固定部材を用いてもよい。但し、清掃時に、脱落を確実に防止し、必要に応じて、布部７を裏返すなどを可能とするためには、前述した紐１１による方法が望ましい。紐１１を使いまわせば、他の固定部材を用いる必要がなく、孔さえあけることが可能であれば、任意の布部材を利用することができる。

図３は、使用状態を示す断面図ある。清掃対象１３に対して、毛部５を清掃対象１３に対向するように配置して、清掃用具１を清掃対象１３にこすり付けることで、清掃対象１３の清掃を行うことができる。なお、布部７は、使用時には水に浸した後、堅く絞ったものが用いられる。

ここで、毛部５は、多数の毛からなる。したがって、布部７を清掃対象１３に押し付けた際、その圧力はそれぞれの毛の先端から布部７に伝達される。毛は、概ね、線径が０．３〜０．５ｍｍ程度である。すなわち、布部７を清掃対象に押し付けた場合に、その力は、布部７の全面積で受けるのではなく、毛部５の先端部分で受けることになる。毛部５の毛密度にもよるが、例えば、毛部５の先端部の断面積の総和は、基部３の対応する面の面積に対して１／２以下である。この結果、毛部５と接触する布部７の部位では、毛部５を用いない場合（すなわち、従来のモップなど）と比較して、２倍以上の力で清掃対象に１３に押し付けられる。

また、前述した通り、毛の断面積は小さいため、この強押圧部が極めて小さい範囲となる。このため、布部７全体を強く押圧した場合と比較して、細かな凹部に布部７を局所的に押し付けることが可能となる。特に、毛が可撓性を有し、所定の剛性を有するため、清掃対象１３の表面形状に沿って、容易に変形する。このため、微小な凹部の内部にも、布部７の一部が押し付けられて、汚れを除去することができる。

図４（ａ）は、毛部５を用いずに布部７を清掃対象１３に押し付けた状態を示す概念図である。図示したように、布部７の全体に、均等に荷重Ｐ１をかけると、清掃対象１３に存在する微小な凹部１５内に、布部７が入り込みにくく、また、仮に布部７の一部が凹部１５に入ったとしても、凹部１５の内面に布部７が強く押し付けられることがない。このため、凹部１５内の汚れを除去することが困難である。

一方、図４（ｂ）は、本考案の清掃用具１の布部７を清掃対象１３に押し付けた状態を示す概念図である。図示したように、本考案では、荷重Ｐ２は、毛部５の先端部分の布部７にのみ付与される。また、毛部５を構成する毛は、それぞれ個別に変形する。このため、ある毛の位置が、清掃対象１３に存在する微小な凹部１５を通過する際には、対応する部位の布部７が凹部１５に押し込まれやすい。したがって、凹部１５の内面に布部７が強く押し付けることができ、凹部１５内の汚れを除去することができる。

このように、本考案の清掃用具１は、従来のモップなどと同様の力でも、容易に細かな凹部１５内の汚れを除去することができる。また、除去された汚れや水分は、布部７が吸収するため、その後の拭き取り作業は不要である。

なお、布部７の清掃面が汚れた場合には、布部７を裏返すことで、きれいな面で清掃を続けることができる。また、布部７は容易に着脱可能であるため、布部７を水で洗い流して使用することもでき、また、新しい布部７と交換しながら清掃を行うこともできる。

本実施形態によれば、容易に、清掃対象１３を清掃することができる。この際、細かな凹部１５内の汚れも、従来の布製のモップなどと比較して、確実に落とすことができる。また、従来のデッキブラシを用いた場合のような、ふき取り作業も不要である。

また、布部７は容易に着脱可能であるため、布部７の交換や洗浄も容易である。また、布部７が不織布であれば、清掃性能が高い。

以上、添付図を参照しながら、本考案の実施の形態を説明したが、本考案の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。

１………清掃用具
３………基部
５………毛部
７………布部
９………柄部
１１………紐
１３………清掃対象

Claims

清掃用具であって、
基部と、
前記基部の一方の面に設けられる可撓性を有する毛部と、
前記毛部を覆うように設けられる布部と、
を具備し、
前記布部は、前記基部に着脱自在に取り付けられ、前記布部によって対象を擦ることで、対象物を清掃することが可能な清掃用具。
前記布部には孔が設けられ、前記孔に紐が通されており、
前記紐によって、前記布部が前記基部に固定されることを特徴とする請求項１記載の清掃用具。
前記布部は、不織布であることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の清掃用具。