JP3193149U - ターボ分子ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】ポンプケーシングにロータ上部が衝突した場合に、吸気口フランジ部が径方向に変形することを抑制するターボ分子ポンプを提供する。【解決手段】ターボ分子ポンプ100は、シャフト11及びシャフト11に締結されたポンプロータ13を有するロータ組立体10と、ベース54に固定され、吸気口フランジ部32と、ベース54に固定される固定部36と、吸気口フランジ部32と固定部36とを接続する筒部33とを有し、ロータ組立体10が収容されるポンプケーシング31と、備える。筒部33は、固定部36側に接続された筒部領域34と、吸気口フランジ部32に接続され筒部領域34の肉厚よりも大きい筒部領域35と、から成る。筒部領域34と筒部領域35とが接続されている軸方向位置L1は、シャフト11とポンプロータ13との締結部20の軸方向位置L2と一致するように設定されている。【選択図】図1
Description
本考案は、ターボ分子ポンプに関する。
ターボ分子ポンプは、ドライエッチング装置やCVD装置などの真空チャンバに取り付けられる。ターボ分子ポンプ内には、ロータ翼とロータ円筒部が形成されたロータと、ロータとボルトで締結されたシャフトと、を有するロータ組立体が、収容されている。ロータ組立体が毎分数万回転という高速回転で回転し、ロータ翼とステータ翼とが協働し、ロータ円筒部と円筒状ステータが協働して、その真空チャンバ内の気体を排気することで、高真空状態を作り出す。
ターボ分子ポンプの使用中、ロータ組立体が何らかの原因で破壊すること、すなわち、ロータ破壊が生じることがある。ロータ破壊が生じると、破壊されたロータの一部がフランジ近傍のポンプケーシングに衝突することがある。特許文献1の図1に記載されているような一般的なポンプケーシングを有するターボ分子ポンプでは、その衝突によってポンプケーシングが径方向に変形し、フランジ部を締結しているボルトが破断する虞がある。
このように、破壊されたロータの一部がポンプケーシングに衝突した場合に、吸気口フランジ部が径方向に変形することを抑制するターボ分子ポンプが望まれていた。
(1)本考案の好ましい態様によるターボ分子ポンプは、シャフトとシャフトに締結されたポンプロータとを有するロータ組立体と、ベースに固定され、吸気口フランジ部と、ベースに固定される固定部と、吸気口フランジ部と固定部とを接続する筒部とを有し、ロータ組立体が収容されるポンプケーシングと、備える。筒部は、固定部側に接続された第1筒部領域と、吸気口フランジ部に接続され第1筒部領域の肉厚よりも大きい第2筒部領域と、から成る。第1筒部領域と第2筒部領域とは、シャフトとポンプロータとの締結部のポンプ軸方向位置、又は、締結部のポンプ軸方向位置よりも固定部側の位置で接続される。
(2)本考案の他の好ましい態様によるターボ分子ポンプは、シャフトとシャフトに締結されたポンプロータとを有するロータ組立体と、ベースに固定され、吸気口フランジ部と、ベースに固定される固定部と、吸気口フランジ部と固定部とを接続する筒部とを有し、ロータ組立体が収容されるポンプケーシングと、備える。筒部は、固定部側に接続され第1材料で構成される第1筒部領域と、吸気口フランジ部に接続され第1材料とは異なる第2材料で構成される第2筒部領域と、から成る。第2材料の耐力及びヤング率は、第1材料の耐力及びヤング率より大きい。第1筒部領域と第2筒部領域とは、シャフトとポンプロータとの締結部のポンプ軸方向位置、又は、締結部のポンプ軸方向位置よりも固定部側の位置で接続される。
(2)本考案の他の好ましい態様によるターボ分子ポンプは、シャフトとシャフトに締結されたポンプロータとを有するロータ組立体と、ベースに固定され、吸気口フランジ部と、ベースに固定される固定部と、吸気口フランジ部と固定部とを接続する筒部とを有し、ロータ組立体が収容されるポンプケーシングと、備える。筒部は、固定部側に接続され第1材料で構成される第1筒部領域と、吸気口フランジ部に接続され第1材料とは異なる第2材料で構成される第2筒部領域と、から成る。第2材料の耐力及びヤング率は、第1材料の耐力及びヤング率より大きい。第1筒部領域と第2筒部領域とは、シャフトとポンプロータとの締結部のポンプ軸方向位置、又は、締結部のポンプ軸方向位置よりも固定部側の位置で接続される。
本考案によれば、破壊されたロータの一部がポンプケーシングに衝突した場合に、吸気口フランジ部が径方向に変形することを抑制するターボ分子ポンプを提供することができる。
本明細書において「軸方向」とは、特に言及しない限り、ターボ分子ポンプのロータ組立体における軸方向(回転軸)を意味する。また、本明細書において「径方向」とは、特に言及しない限り、上記の軸方向の垂直方向を意味する。
―第1実施形態―
図1は、第1実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。ターボ分子ポンプ100は、ロータ組立体10と、ステータ翼44、円筒状ステータ48と、ポンプケーシング31と、ベース54と、を有している。
図1は、第1実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。ターボ分子ポンプ100は、ロータ組立体10と、ステータ翼44、円筒状ステータ48と、ポンプケーシング31と、ベース54と、を有している。
ポンプケーシング31は、真空処理装置の真空チャンバの排気口フランジ部と不図示のボルトで締結される吸気口フランジ部32と、ベース54に載置されるための固定部36と、吸気口フランジ部32と固定部36とを接続する筒部33から構成されている。
ポンプケーシング31内にはロータ組立体10が収容され、かつ、回転自在に設けられている。ロータ組立体10は、ポンプロータ13とシャフト11とロータディスク12から構成されている。ターボ分子ポンプ100は磁気軸受式のポンプであり、ロータ組立体10は、上部ラジアル電磁石62、下部ラジアル電磁石64、スラスト電磁石66によって非接触支持される。
ポンプロータ13は、シャフト11と締結部20で締結されるロータ上部17と、ロータ上部17から延設されるロータ釣鐘状筒部16と、ロータ釣鐘状筒部16から延設されるロータ円筒部14と、ロータ上部17及びロータ釣鐘状筒部16の外周側に形成された複数段のロータ翼15と、を有している。
複数段のロータ翼15の間には、軸方向に対して複数段のステータ翼44が設けられ、ロータ円筒部14の外周側には円筒状ステータ48が設けられている。円筒状ステータ48は、ベース54に取り付けられている。
ステータ翼44は、それぞれ、スペーサ50を介してベース54上に配設されている。ポンプケーシング31が固定部36を介してベース54に固定されると、積層されたスペーサ50がベース54とポンプケーシング31との間に挟持され、ステータ翼44が位置決めされる。
ベース54には排気口56が設けられ、この排気口56にバックポンプが接続される。ロータ組立体10が上部ラジアル電磁石62、下部ラジアル電磁石64、スラスト電磁石66によって磁気浮上されつつモータ60により高速回転駆動されることにより、吸気口30側の気体分子は排気口56側へと排気される。
筒部33は、固定部36と接続される筒部領域34と、吸気口フランジ部32と接続される筒部領域35と、から構成される。筒部領域35の肉厚は、筒部領域34の肉厚よりも大きくなるように設定されている。また、筒部領域34と筒部領域35とが接続される軸方向位置L1は、ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2と一致するよう設定されている。
本実施形態の作用効果を具体的に説明する。ロータ破壊が生じると、ロータ上部17が、ロータ翼15やロータ釣鐘状筒部16やシャフト11などの他の部位から切り離されることがある。そのように自由になったロータ上部17は、径方向外側に移動する。その際、移動方向成分としては、径方向外側成分だけでなく、吸気口30側の成分も有する。すなわち、ロータ上部17は、吸気口30側にも移動する。これは、ターボ分子ポンプ100が、最上段のロータ翼15よりも吸気口30側に構成を有していないため、ロータ上部17の移動を妨げるものがないからである。以上のように移動したロータ上部は、最終的に、ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2から吸気口30までのポンプケーシング31の内周面に衝突する可能性がある。
本実施形態においては、筒部領域35の肉厚を筒部領域34の肉厚よりも大きく設定した。そして、筒部領域35と筒部領域34の接続される軸方向位置L1を、ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2と一致するようにした。すなわち、ロータ上部17が衝突する可能性のある筒部33の肉厚を一般的な厚さよりも厚くした。このようにしたことで、上記の衝突によって円環状のポンプケーシング31が楕円環状に変形するような径方向の変形を抑制することができる。その結果、ポンプケーシング31の一部である吸気口フランジ部32の径方向の変形も抑制することができ、吸気口フランジ部32を締結するボルトの破断を防ぐことができる。
以上、第1実施形態のターボ分子ポンプは、以下の構成を有し、以下の作用効果を奏する。
ターボ分子ポンプ100は、シャフト11及びシャフト11に締結されたポンプロータ13を有するロータ組立体10と、ベース54に固定され、吸気口フランジ部32と、ベース54に固定される固定部36と、吸気口フランジ部32と固定部36とを接続する筒部33とを有し、ロータ組立体10が収容されるポンプケーシング31と、備える。
筒部33は、固定部36側に接続された筒部領域34と、吸気口フランジ部32に接続され筒部領域34の肉厚よりも大きい筒部領域35と、から成る。
筒部領域34と筒部領域35とが接続されている軸方向位置L1は、シャフト11とポンプロータ13との締結部20の軸方向位置L2と一致するように設定されている。
軸方向位置L1の位置の設定と筒部領域35の肉厚の設定をそれぞれ本実施形態のようにすることで、ロータ破壊時に、ロータ上部17が筒部領域35又は吸気口フランジ部32に衝突した際に、吸気口フランジ部32が径方向に変形することを抑制できる。
ターボ分子ポンプ100は、シャフト11及びシャフト11に締結されたポンプロータ13を有するロータ組立体10と、ベース54に固定され、吸気口フランジ部32と、ベース54に固定される固定部36と、吸気口フランジ部32と固定部36とを接続する筒部33とを有し、ロータ組立体10が収容されるポンプケーシング31と、備える。
筒部33は、固定部36側に接続された筒部領域34と、吸気口フランジ部32に接続され筒部領域34の肉厚よりも大きい筒部領域35と、から成る。
筒部領域34と筒部領域35とが接続されている軸方向位置L1は、シャフト11とポンプロータ13との締結部20の軸方向位置L2と一致するように設定されている。
軸方向位置L1の位置の設定と筒部領域35の肉厚の設定をそれぞれ本実施形態のようにすることで、ロータ破壊時に、ロータ上部17が筒部領域35又は吸気口フランジ部32に衝突した際に、吸気口フランジ部32が径方向に変形することを抑制できる。
―第2実施形態―
図2は、第2実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。第1実施形態のターボ分子ポンプ100と同様の構成については、説明を省略する。
図2は、第2実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。第1実施形態のターボ分子ポンプ100と同様の構成については、説明を省略する。
本実施形態では、筒部領域35の外径を吸気口フランジ部32の外径と等しくし、さらに、ボルト(不図示)を挿設するための貫通孔32aを延設することで、筒部領域35と吸気口フランジ部32を一体的に設けた。すなわち、一般的な吸気口フランジ部の軸方向厚さ(図1参照)よりも大きくした。これが、第1実施形態との相違点である。本実施形態のようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、筒部領域35の外径が、第1実施形態よりも大きくなっているので、ロータ破壊時に生じうる吸気口フランジ部32の径方向の変形をより抑制することが可能になる。
以下の変形例1、2は、第1及び第2実施形態の変形例である。
―変形例1―
図3は、第1実施形態に変形例1を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。図4は、第2実施形態に変形例1を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。変形例1は、筒部領域34と筒部領域35とが接続されている軸方向位置L1の変形例である。第1及び第2実施形態では、軸方向位置L1は、ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2と一致するようにしたが、本変形例では、軸方向位置L1を軸方向位置L2よりも固定部36側にした。ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2から吸気口30までのポンプケーシング31の内周面が少なくとも厚肉であるという条件を満たしていれば、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏するので、本変形例のようにしてもよい。むしろ、本変形例は第1及び第2実施形態よりもポンプケーシング31の厚肉の領域が増えているので、ポンプケーシング31の径方向の変形をより抑制することができる。
図3は、第1実施形態に変形例1を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。図4は、第2実施形態に変形例1を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。変形例1は、筒部領域34と筒部領域35とが接続されている軸方向位置L1の変形例である。第1及び第2実施形態では、軸方向位置L1は、ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2と一致するようにしたが、本変形例では、軸方向位置L1を軸方向位置L2よりも固定部36側にした。ポンプロータ13とシャフト11の締結部20の軸方向位置L2から吸気口30までのポンプケーシング31の内周面が少なくとも厚肉であるという条件を満たしていれば、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏するので、本変形例のようにしてもよい。むしろ、本変形例は第1及び第2実施形態よりもポンプケーシング31の厚肉の領域が増えているので、ポンプケーシング31の径方向の変形をより抑制することができる。
―変形例2―
図5は、第1実施形態に変形例2を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。図6は、第2実施形態に変形例2を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。真空処理装置の真空チャンバの排気口の径にターボ分子ポンプ100の吸気口30の径を合わせるために、吸気口30側に向かって縮径させることがある。本変形例は、その縮径に関するものである。図5及び図6に示すターボ分子ポンプ100のポンプケーシング31は、内周側に縮径部39を有している。この縮径部39によって、吸気口30側に向かってポンプケーシング31の内径を縮径させている。本変形例のようにしても、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏する。ポンプケーシング31の内径を吸気口30側に向かって縮径させることによって、真空チャンバの排気口の径がターボ分子ポンプ100の筒部33の径よりも小さい場合などにおいて、真空チャンバの排気口に接続するために、ターボ分子ポンプ100の吸気口30の径を調節することができる。
図5は、第1実施形態に変形例2を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。図6は、第2実施形態に変形例2を適用したターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。真空処理装置の真空チャンバの排気口の径にターボ分子ポンプ100の吸気口30の径を合わせるために、吸気口30側に向かって縮径させることがある。本変形例は、その縮径に関するものである。図5及び図6に示すターボ分子ポンプ100のポンプケーシング31は、内周側に縮径部39を有している。この縮径部39によって、吸気口30側に向かってポンプケーシング31の内径を縮径させている。本変形例のようにしても、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏する。ポンプケーシング31の内径を吸気口30側に向かって縮径させることによって、真空チャンバの排気口の径がターボ分子ポンプ100の筒部33の径よりも小さい場合などにおいて、真空チャンバの排気口に接続するために、ターボ分子ポンプ100の吸気口30の径を調節することができる。
―第3実施形態―
図7は、第3実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。第1実施形態のターボ分子ポンプ100と同様の構成については、説明を省略する。
図7は、第3実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。第1実施形態のターボ分子ポンプ100と同様の構成については、説明を省略する。
一般的なターボ分子ポンプのポンプケーシングは、SUS304等のステンレス鋼で作製されている。
本実施形態では、筒部33の筒部領域35を、筒部領域34よりも耐力及びヤング率が大きい材料で作製している。具体的には、筒部領域34をポンプケーシングに一般的に用いられるステンレス鋼で作製し、筒部領域35や吸気口フランジ部32を炭素鋼で作製している。本実施形態のようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、第3実施形態を、第1及び第2実施形態に組み合わせてもよい。すなわち、第1及び第2実施形態において、筒部領域34をステンレス鋼で作製し、筒部領域35や吸気口フランジ部32を炭素鋼で作製するようにしてもよい。このように組み合わせることで、吸気口フランジ部32の径方向の変形をより抑制することができる。
―変形例3―
本変形例は、第3実施形態の変形例である。本変形例では、筒部領域34をステンレス鋼で作製し、筒部領域35や吸気口フランジ部32をクロムモリブデン鋼で作製している。このようにしても、筒部領域35及び吸気口フランジ部32の材料が、筒部領域34の材料よりも耐力及びヤング率が大きくなっているので、第3実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例を、第1及び第2実施形態に組み合わせてもよい。
本変形例は、第3実施形態の変形例である。本変形例では、筒部領域34をステンレス鋼で作製し、筒部領域35や吸気口フランジ部32をクロムモリブデン鋼で作製している。このようにしても、筒部領域35及び吸気口フランジ部32の材料が、筒部領域34の材料よりも耐力及びヤング率が大きくなっているので、第3実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例を、第1及び第2実施形態に組み合わせてもよい。
―変形例4―
本変形例は、第3実施形態の変形例である。本変形例では、筒部領域34をSUS304で作製し、筒部領域35や吸気口フランジ部32をSUS304N2で作製している。このようにしても、筒部領域35及び吸気口フランジ部32の材料が、筒部領域34の材料よりも耐力及びヤング率が大きくなっているので、第3実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例を、第1及び第2実施形態に組み合わせてもよい。
本変形例は、第3実施形態の変形例である。本変形例では、筒部領域34をSUS304で作製し、筒部領域35や吸気口フランジ部32をSUS304N2で作製している。このようにしても、筒部領域35及び吸気口フランジ部32の材料が、筒部領域34の材料よりも耐力及びヤング率が大きくなっているので、第3実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例を、第1及び第2実施形態に組み合わせてもよい。
上記では、種々の実施形態および変形例を説明したが、本考案はこれらの内容に限定されるものではない。本考案の技術的思想の範囲内で考えられる組み合わせなど、その他の態様も本考案の範囲内に含まれる。例えば、以上では、本考案を複合型のターボ分子ポンプに適用したが、本考案を全翼型のターボ分子ポンプに適用することもできる。
10:ロータ組立体
11:シャフト
12:ロータディスク
13:ポンプロータ
14:ロータ円筒部
15:ロータ翼
16:ロータ釣鐘状筒部
17:ロータ上部
20:締結部
30:吸気口
31:ポンプケーシング
32:吸気口フランジ部
33:筒部
34:筒部領域
35:筒部領域
36:固定部
39:縮径部
44:ステータ翼
48:円筒状ステータ
50:スペーサ
54:ベース
56:排気口
60:モータ
62:上部ラジアル電磁石
64:下部ラジアル電磁石
66:スラスト電磁石
L1:軸方向位置
L2:軸方向位置
100:ターボ分子ポンプ
11:シャフト
12:ロータディスク
13:ポンプロータ
14:ロータ円筒部
15:ロータ翼
16:ロータ釣鐘状筒部
17:ロータ上部
20:締結部
30:吸気口
31:ポンプケーシング
32:吸気口フランジ部
33:筒部
34:筒部領域
35:筒部領域
36:固定部
39:縮径部
44:ステータ翼
48:円筒状ステータ
50:スペーサ
54:ベース
56:排気口
60:モータ
62:上部ラジアル電磁石
64:下部ラジアル電磁石
66:スラスト電磁石
L1:軸方向位置
L2:軸方向位置
100:ターボ分子ポンプ
Claims (5)
- シャフトと前記シャフトに締結されたポンプロータとを有するロータ組立体と、
ベースに固定され、吸気口フランジ部と、前記ベースに固定される固定部と、前記吸気口フランジ部と前記固定部とを接続する筒部とを有し、前記ロータ組立体が収容されるポンプケーシングと、備え、
前記筒部は、前記固定部側に接続された第1筒部領域と、前記吸気口フランジ部に接続され前記第1筒部領域の肉厚よりも大きい第2筒部領域と、から成り、
前記第1筒部領域と第2筒部領域とは、前記シャフトと前記ポンプロータとの締結部のポンプ軸方向位置、又は、前記締結部のポンプ軸方向位置よりも前記固定部側の位置で接続されるターボ分子ポンプ。 - 請求項1に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記第2筒部領域は、
外径が前記吸気口フランジ部と等しく、
前記吸気口フランジ部と一体となっているターボ分子ポンプ。 - 請求項1または2に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記第1筒部領域を構成する第1材料と前記第2筒部領域を構成する第2材料とは異なり、
前記第2材料の耐力及びヤング率は、前記第1材料の耐力及びヤング率より大きいターボ分子ポンプ。 - シャフトと前記シャフトに締結されたポンプロータとを有するロータ組立体と、
ベースに固定され、吸気口フランジ部と、前記ベースに固定される固定部と、前記吸気口フランジ部と前記固定部とを接続する筒部とを有し、前記ロータ組立体が収容されるポンプケーシングと、備え、
前記筒部は、前記固定部側に接続され第1材料で構成される第1筒部領域と、前記吸気口フランジ部に接続され前記第1材料とは異なる第2材料で構成される第2筒部領域と、から成り、
前記第2材料の耐力及びヤング率は、前記第1材料の耐力及びヤング率より大きく、
前記第1筒部領域と第2筒部領域とは、前記シャフトと前記ポンプロータとの締結部のポンプ軸方向位置、又は、前記締結部のポンプ軸方向位置よりも前記固定部側の位置で接続されるターボ分子ポンプ。 - 請求項3または4に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記第1材料はステンレス鋼で、前記第2材料は炭素鋼若しくはクロムモリブデン鋼であるか、
又は、
前記第1材料はSUS304で、前記第2材料はSUS304N2である、ターボ分子ポンプ。
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- 2014-07-08 JP JP2014003621U patent/JP3193149U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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