JP3191892B2 - プリントコイル形ラインフィルタ - Google Patents
プリントコイル形ラインフィルタInfo
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/0006—Printed inductances
- H01F2017/0053—Printed inductances with means to reduce eddy currents
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源のノイ
ズ低減に用いられるラインフィルタに係り、特に装置の
小型化と高性能化を達成する改良に関する。
ズ低減に用いられるラインフィルタに係り、特に装置の
小型化と高性能化を達成する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ラインフィルタ等のノイズ低減装置は、
例えば本出願人の提案に係る特開平4−355905号
公報等に開示されている。図4はそのようなノイズ低減
装置の動作説明図である。フィルタ回路10は入力端子
としてP1,P2を有し、出力端子としてP3,P4を
有している。入力端子P1,P2には交流電源2が接続
され、出力端子P3,P4にはスイッチング電源4が接
続されている。そして、スイッチング電源4はインピー
ダンスZ1を介して接地されている。
例えば本出願人の提案に係る特開平4−355905号
公報等に開示されている。図4はそのようなノイズ低減
装置の動作説明図である。フィルタ回路10は入力端子
としてP1,P2を有し、出力端子としてP3,P4を
有している。入力端子P1,P2には交流電源2が接続
され、出力端子P3,P4にはスイッチング電源4が接
続されている。そして、スイッチング電源4はインピー
ダンスZ1を介して接地されている。
【0003】次に、フィルタ回路10の回路構成を説明
する。アクロスザラインコンデンサCX1は、入力端子P
1,P2を連結するもので、これと並列に放電用の抵抗
R1が接続されている。ラインフィルタL1はアクロス
ザラインコンデンサCX1の後段に接続されたもので、コ
モンモードノイズ電流とノーマルモードノイズ電流を低
減する。アクロスザラインコンデンサCX2は、ラインフ
ィルタL1の後段に接続されたものであり、これと並列
にコンデンサCY1,CY2が接続されている。コンデンサ
CY1,CY2がは両者の共通接続点が接続されたもので、
コモンモードノイズ電流を低減する。また、ラインフィ
ルタL2はこのコンデンサCY1,CY2の後段に接続され
たもので、ノーマルモードノイズ電流i2を削減すると
共に、後段の出力端子P3,P4と接続されている。
する。アクロスザラインコンデンサCX1は、入力端子P
1,P2を連結するもので、これと並列に放電用の抵抗
R1が接続されている。ラインフィルタL1はアクロス
ザラインコンデンサCX1の後段に接続されたもので、コ
モンモードノイズ電流とノーマルモードノイズ電流を低
減する。アクロスザラインコンデンサCX2は、ラインフ
ィルタL1の後段に接続されたものであり、これと並列
にコンデンサCY1,CY2が接続されている。コンデンサ
CY1,CY2がは両者の共通接続点が接続されたもので、
コモンモードノイズ電流を低減する。また、ラインフィ
ルタL2はこのコンデンサCY1,CY2の後段に接続され
たもので、ノーマルモードノイズ電流i2を削減すると
共に、後段の出力端子P3,P4と接続されている。
【0004】ここで、スイッチング電源4をノイズ源と
すると、コモンモードノイズ電流i1とノーマルモード
ノイズ電流i2,i3の2種類がある。コモンモードノ
イズ電流i1は、図中破線で示すごとく、インピーダン
スZ1とグランドを通して流れスイッチング電源4に戻
るものである。インピーダンスZ1としては、例えばス
イッチング素子のカンケースとヒートシンク間のキャパ
シタ等がある。ノーマルモードノイズ電流i2は実線で
示すごとく、交流電源2からフィルタ回路10に流れる
ものであり、ノーマルモードノイズ電流i3は一点鎖線
で示すごとく、スイッチング電源4からフィルタ回路1
0に流れるものであり、いずれも交流電源2とスイッチ
ング電源4とを接続する二本の信号線間を往復する経路
で流れるものである。
すると、コモンモードノイズ電流i1とノーマルモード
ノイズ電流i2,i3の2種類がある。コモンモードノ
イズ電流i1は、図中破線で示すごとく、インピーダン
スZ1とグランドを通して流れスイッチング電源4に戻
るものである。インピーダンスZ1としては、例えばス
イッチング素子のカンケースとヒートシンク間のキャパ
シタ等がある。ノーマルモードノイズ電流i2は実線で
示すごとく、交流電源2からフィルタ回路10に流れる
ものであり、ノーマルモードノイズ電流i3は一点鎖線
で示すごとく、スイッチング電源4からフィルタ回路1
0に流れるものであり、いずれも交流電源2とスイッチ
ング電源4とを接続する二本の信号線間を往復する経路
で流れるものである。
【0005】続いてフィルタ回路10のノイズ低減を各
ノイズ毎に分節する。コモンモードノイズ電流i1は、
ラインフィルタL1,L2とコンデンサCY1,CY2の作
用で低減される。即ち、ラインフィルタL1,L2はそ
のインダクタンスがコモンモードノイズ電流i1に対し
て大きなインピーダンスとして働く。またコンデンサC
Y1,CY2は、その共通接続点が接地されているので、コ
モンモードノイズ電流i1をスイッチング電源4側に還
流させて、交流電源2側に流れないようにしている。
ノイズ毎に分節する。コモンモードノイズ電流i1は、
ラインフィルタL1,L2とコンデンサCY1,CY2の作
用で低減される。即ち、ラインフィルタL1,L2はそ
のインダクタンスがコモンモードノイズ電流i1に対し
て大きなインピーダンスとして働く。またコンデンサC
Y1,CY2は、その共通接続点が接地されているので、コ
モンモードノイズ電流i1をスイッチング電源4側に還
流させて、交流電源2側に流れないようにしている。
【0006】ノーマルモードノイズ電流i2は、アクロ
スザラインコンデンサCX2の作用により交流電源2側の
発生源に還流し、ノーマルモードノイズ電流i3は、ア
クロスザラインコンデンサCX1の作用によりスイッチン
グ電源4側の発生源に還流されている。そして、信号線
に流れるノーマルモードノイズ電流i2,i3の総量を
削減している。
スザラインコンデンサCX2の作用により交流電源2側の
発生源に還流し、ノーマルモードノイズ電流i3は、ア
クロスザラインコンデンサCX1の作用によりスイッチン
グ電源4側の発生源に還流されている。そして、信号線
に流れるノーマルモードノイズ電流i2,i3の総量を
削減している。
【0007】図5はラインフィルタの構成斜視図であ
る。コア20は、UU形コアを2個突き合わせて口状の
閉磁路を形成している。このコア20には、絶縁と整線
を目的としてボビン30が取り付けられ、このボビン3
0にコイル40が巻かれている。ここでは、ラインフィ
ルタL1,L2に対応して2巻線構造としているので、
ボビン30とコイル40が各2個装着されている。
る。コア20は、UU形コアを2個突き合わせて口状の
閉磁路を形成している。このコア20には、絶縁と整線
を目的としてボビン30が取り付けられ、このボビン3
0にコイル40が巻かれている。ここでは、ラインフィ
ルタL1,L2に対応して2巻線構造としているので、
ボビン30とコイル40が各2個装着されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コア2
0にコイル40を巻装しているので、組立作業が複雑で
作業の自動化が難しいという課題があった。また、装置
を小型化するためにコイル40の軸方向の巻幅dを狭く
すると、コイルの総巻数は一定数を確保する必要がある
ため、コイルを巻く半径の平均値が大きくなって巻線総
長が長くなり、抵抗損失が増大するという課題があっ
た。
0にコイル40を巻装しているので、組立作業が複雑で
作業の自動化が難しいという課題があった。また、装置
を小型化するためにコイル40の軸方向の巻幅dを狭く
すると、コイルの総巻数は一定数を確保する必要がある
ため、コイルを巻く半径の平均値が大きくなって巻線総
長が長くなり、抵抗損失が増大するという課題があっ
た。
【0009】本発明は上述の課題を解決したもので、自
動組立が容易で装置の小型化ができるプリントコイル形
ラインフィルタを提供することを目的とする。
動組立が容易で装置の小型化ができるプリントコイル形
ラインフィルタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、渦巻状の両端にパターン外側端子とパター
ン内側端子が形成された導体パターンを有するプリント
コイルを複数積層し、これらのプリントコイルの導体パ
ターンの中心部を貫通するコアを有すると共に、各プリ
ントコイルの導体パターンを電気的に接続したプリント
コイル形ラインフィルタにおいて、前記プリントコイル
各層の前記パターン外側端子が接続される外側用端子
と、前記プリントコイル各層の前記パターン内側端子が
接続される内側用端子と、前記外側用端子と前記内側用
端子との間を接続する連絡パターン、とが形成された共
通接続層を設けたことを特徴としている。
る本発明は、渦巻状の両端にパターン外側端子とパター
ン内側端子が形成された導体パターンを有するプリント
コイルを複数積層し、これらのプリントコイルの導体パ
ターンの中心部を貫通するコアを有すると共に、各プリ
ントコイルの導体パターンを電気的に接続したプリント
コイル形ラインフィルタにおいて、前記プリントコイル
各層の前記パターン外側端子が接続される外側用端子
と、前記プリントコイル各層の前記パターン内側端子が
接続される内側用端子と、前記外側用端子と前記内側用
端子との間を接続する連絡パターン、とが形成された共
通接続層を設けたことを特徴としている。
【0011】
【作用】導体パターンは、積層される平板コイルに設け
られると共に、各層間で電気的に接続される。そこで、
コアに沿ったコイル長は、積層数に相当する厚さだけと
なり、ラインフィルタの小型化に寄与する。コアは2相
若しくは多相のコイル間を磁気的に連絡してノイズ低減
効果を高めている。
られると共に、各層間で電気的に接続される。そこで、
コアに沿ったコイル長は、積層数に相当する厚さだけと
なり、ラインフィルタの小型化に寄与する。コアは2相
若しくは多相のコイル間を磁気的に連絡してノイズ低減
効果を高めている。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて、本発明を説明する。図1
は本発明の一実施例を示す構成斜視図である。図におい
て、平板コイル50a〜cは同一のコア挿入穴51と導
体パターン52の形状を有するもので、ここでは3枚積
層されており、最上層50a、中間層50b並びに最下
層50cとなっている。コア挿入穴51は各平板コイル
に2箇所設けられたもので、UU形コア20の両脚部が
挿入される。導体パターン52は各平板コイルに、コア
挿入穴51を渦巻の中心として2個設けられたもので、
ここでは3ターンの箔状導電部が形成されており、両端
には端子53〜55が設けられている。入力側端子53
は、最下層平板コイル50cの導体パターン外側端に設
けられるもので、外部の信号線が接続される。層間接続
端子54は隣接する層間の導体パターンを接続するもの
で、ここでは最下層平板コイル50cの導体パターン内
側端、中間層平板コイル50bの導体パターン両端並び
に最上層平板コイル50aの導体パターン外側端の4個
が対応している。出力側端子55は、最上層平板コイル
50aの導体パターン内側端に設けられるもので、スイ
ッチング電源側の信号線が接続される。
は本発明の一実施例を示す構成斜視図である。図におい
て、平板コイル50a〜cは同一のコア挿入穴51と導
体パターン52の形状を有するもので、ここでは3枚積
層されており、最上層50a、中間層50b並びに最下
層50cとなっている。コア挿入穴51は各平板コイル
に2箇所設けられたもので、UU形コア20の両脚部が
挿入される。導体パターン52は各平板コイルに、コア
挿入穴51を渦巻の中心として2個設けられたもので、
ここでは3ターンの箔状導電部が形成されており、両端
には端子53〜55が設けられている。入力側端子53
は、最下層平板コイル50cの導体パターン外側端に設
けられるもので、外部の信号線が接続される。層間接続
端子54は隣接する層間の導体パターンを接続するもの
で、ここでは最下層平板コイル50cの導体パターン内
側端、中間層平板コイル50bの導体パターン両端並び
に最上層平板コイル50aの導体パターン外側端の4個
が対応している。出力側端子55は、最上層平板コイル
50aの導体パターン内側端に設けられるもので、スイ
ッチング電源側の信号線が接続される。
【0013】このように構成された装置によれば、コア
20により磁気的に結合している二つのコイルが平板コ
イル50により構成されている。平板コイル50は各導
体パターンが直列に接続されているので、等価的には6
ターンのラインフィルタとなっている。ここでは、平板
コイル50を3枚積層しているので、従来のボビンに導
線を巻装する場合に比較してコイルの軸長が短くてす
み、ラインフィルタの小型化に寄与する。なお、渦巻状
導体パターン52の径を大きくすると、一枚の平板コイ
ル当たりのターン数を増すことができ、この場合には更
にコイルの積層数を少なくすることができる。
20により磁気的に結合している二つのコイルが平板コ
イル50により構成されている。平板コイル50は各導
体パターンが直列に接続されているので、等価的には6
ターンのラインフィルタとなっている。ここでは、平板
コイル50を3枚積層しているので、従来のボビンに導
線を巻装する場合に比較してコイルの軸長が短くてす
み、ラインフィルタの小型化に寄与する。なお、渦巻状
導体パターン52の径を大きくすると、一枚の平板コイ
ル当たりのターン数を増すことができ、この場合には更
にコイルの積層数を少なくすることができる。
【0014】好ましくは、各平板コイル50a〜cに等
しく巻線を分割するために、各導体パターンの巻数は等
しいターン数とするとよい。このようにすると、各平板
コイル50a〜cの形状が同じになって、製造時の量産
効果が高まり、コストの低下に寄与するという効果があ
る。
しく巻線を分割するために、各導体パターンの巻数は等
しいターン数とするとよい。このようにすると、各平板
コイル50a〜cの形状が同じになって、製造時の量産
効果が高まり、コストの低下に寄与するという効果があ
る。
【0015】図2は本発明の第2実施例の構成斜視図で
ある。ここでは、平板コイル50が8層にわたって積層
されており、各平板コイルには4ターンの渦巻状導体パ
ターン52が形成されている。この導体パターン52に
は、巻線外側の端にパターン外側端子56が設けられ、
巻線内側の端にパターン内側端子57が設けられてい
る。最下層である第8層目の平板コイルに設けられてい
るパターン外側端子56は、外部の信号線が接続される
入力側端子53として用いられる。
ある。ここでは、平板コイル50が8層にわたって積層
されており、各平板コイルには4ターンの渦巻状導体パ
ターン52が形成されている。この導体パターン52に
は、巻線外側の端にパターン外側端子56が設けられ、
巻線内側の端にパターン内側端子57が設けられてい
る。最下層である第8層目の平板コイルに設けられてい
るパターン外側端子56は、外部の信号線が接続される
入力側端子53として用いられる。
【0016】共通接続層60は、8層の平板コイル50
の上層に位置するもので、一対のコア挿入穴61が形成
されると共に、各層のパターン外側端子56と接続する
外側用端子62、各層のパターン内側端子57と接続す
る内側用端子63並びにこれら外側用端子62と内側用
端子63との間を接続する連絡パターン64を有してい
る。また出力側端子65は、スイッチング電源側の信号
線が接続される。ここでは、外側用端子62、内側用端
子63並びに出力側端子65を設けるため、各平板コイ
ルにおけるパターン外側端子56とパターン内側端子5
7の位置は各層毎に僅かつづ順次ずらしている。そし
て、連絡パターン64により、各導体パターン52を直
列に接続して、合計32ターンのコイルを得ている。
の上層に位置するもので、一対のコア挿入穴61が形成
されると共に、各層のパターン外側端子56と接続する
外側用端子62、各層のパターン内側端子57と接続す
る内側用端子63並びにこれら外側用端子62と内側用
端子63との間を接続する連絡パターン64を有してい
る。また出力側端子65は、スイッチング電源側の信号
線が接続される。ここでは、外側用端子62、内側用端
子63並びに出力側端子65を設けるため、各平板コイ
ルにおけるパターン外側端子56とパターン内側端子5
7の位置は各層毎に僅かつづ順次ずらしている。そし
て、連絡パターン64により、各導体パターン52を直
列に接続して、合計32ターンのコイルを得ている。
【0017】ここで、平板コイル50について特願平5
−6527号明細書で開示したように、平板コイル50
を絶縁板を用いて構成すると共に、その絶縁板の両面に
導体パターンを形成する場合には、鏡像関係になるよう
にするとよい。ここで鏡像関係とは、隣接する絶縁板の
対向する表側導体パターンと裏側導体パターンとがその
対向面に対して鏡像関係にあることをいい、ラインフィ
ルタに組み込んだ状態でコアの挿入方向からみると全く
重なりあう導体パターン形状であることを言う。このよ
うにすると、二つのコイル間の電位差を最小にすること
ができ、入出力間の浮遊容量が減少して、ラインフィル
タの高周波特性が向上する。
−6527号明細書で開示したように、平板コイル50
を絶縁板を用いて構成すると共に、その絶縁板の両面に
導体パターンを形成する場合には、鏡像関係になるよう
にするとよい。ここで鏡像関係とは、隣接する絶縁板の
対向する表側導体パターンと裏側導体パターンとがその
対向面に対して鏡像関係にあることをいい、ラインフィ
ルタに組み込んだ状態でコアの挿入方向からみると全く
重なりあう導体パターン形状であることを言う。このよ
うにすると、二つのコイル間の電位差を最小にすること
ができ、入出力間の浮遊容量が減少して、ラインフィル
タの高周波特性が向上する。
【0018】また、コイルの直列分割数は平板コイル5
0の積層数に応じて増大する。ここで、コイルの浮遊容
量は分割数の2乗に反比例するので、浮遊容量を減少さ
せることができ、ラインフィルタの高周波特性が向上す
る。例えば、図5のようなボビン巻に比較して、浮遊容
量は一桁程度減少する。またこの実施例では、共通配線
層60で各平板コイル50の導体パターン52を接続し
ているので、平板コイルの数を増やしても接続が統一的
な思想で行える。
0の積層数に応じて増大する。ここで、コイルの浮遊容
量は分割数の2乗に反比例するので、浮遊容量を減少さ
せることができ、ラインフィルタの高周波特性が向上す
る。例えば、図5のようなボビン巻に比較して、浮遊容
量は一桁程度減少する。またこの実施例では、共通配線
層60で各平板コイル50の導体パターン52を接続し
ているので、平板コイルの数を増やしても接続が統一的
な思想で行える。
【0019】また、導体パターン52の層数は、平板コ
イル50の層数に応じて定まるが、この際にこの導体パ
ターン52の層数を導体パターン52のターン数よりも
大きくすると、上述の浮遊容量を低下させる効果が得ら
れる。上述の例では、導体パターン52の層数は8であ
るが、導体パターン52のターン数は4になっている。
そこで、比較例として同一総巻数32ターンを得るた
め、導体パターン52の層数は4とし、導体パターン5
2のターン数を8にする場合をとると、フィルタとして
の高周波特性が良くなっている。
イル50の層数に応じて定まるが、この際にこの導体パ
ターン52の層数を導体パターン52のターン数よりも
大きくすると、上述の浮遊容量を低下させる効果が得ら
れる。上述の例では、導体パターン52の層数は8であ
るが、導体パターン52のターン数は4になっている。
そこで、比較例として同一総巻数32ターンを得るた
め、導体パターン52の層数は4とし、導体パターン5
2のターン数を8にする場合をとると、フィルタとして
の高周波特性が良くなっている。
【0020】図3は本発明の第2実施例を示す構成斜視
図である。ここでは3相電力に対してノイズ低減を行う
ためコイルが3個構成になっており、この3個のコイル
間をY形のコア20により磁路連結している。このコイ
ル領域は、第1領域A、第2領域B並びに第3領域Cが
平板コイル50に設けられており、各コイル領域の中心
にはコア20の挿入されるコア挿入穴51と導体パター
ン52よりなる。ここでは平板コイル50が3枚積層さ
れているので、各導体パターンの間を連絡する端子が各
導体パターンに設けられている。層間の端子接続は、ピ
ン等の導電体を用いるとよい。
図である。ここでは3相電力に対してノイズ低減を行う
ためコイルが3個構成になっており、この3個のコイル
間をY形のコア20により磁路連結している。このコイ
ル領域は、第1領域A、第2領域B並びに第3領域Cが
平板コイル50に設けられており、各コイル領域の中心
にはコア20の挿入されるコア挿入穴51と導体パター
ン52よりなる。ここでは平板コイル50が3枚積層さ
れているので、各導体パターンの間を連絡する端子が各
導体パターンに設けられている。層間の端子接続は、ピ
ン等の導電体を用いるとよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば導
体パターン52が、積層される平板コイルに設けられる
と共に、各層間で電気的に接続されるので、コアに沿っ
たコイル長は、積層数に相当する厚さだけとなり、ライ
ンフィルタの小型化に寄与するという効果がある。コア
は2相若しくは多相のコイル間を磁気的に連絡してノイ
ズ低減効果を高めると共に、平板コイルを積層してコア
挿入穴にコアを装着すればラインフィルタが組み立てら
れるので、組立が容易になるという効果がある。また、
実施例のように共通接続層を設けて、各平板コイルの導
体パターンを接続するようにすると、コイルの結線が容
易に行えるという効果もある。
体パターン52が、積層される平板コイルに設けられる
と共に、各層間で電気的に接続されるので、コアに沿っ
たコイル長は、積層数に相当する厚さだけとなり、ライ
ンフィルタの小型化に寄与するという効果がある。コア
は2相若しくは多相のコイル間を磁気的に連絡してノイ
ズ低減効果を高めると共に、平板コイルを積層してコア
挿入穴にコアを装着すればラインフィルタが組み立てら
れるので、組立が容易になるという効果がある。また、
実施例のように共通接続層を設けて、各平板コイルの導
体パターンを接続するようにすると、コイルの結線が容
易に行えるという効果もある。
【図1】本発明の一実施例を示す構成斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す構成斜視図である。
【図4】ノイズ低減装置の動作説明図である。
【図5】従来のラインフィルタの構成斜視図である。
20 コア 50 平板コイル 51 コア挿入穴 52 導体パターン 60 共通配線層
Claims (1)
- 【請求項1】渦巻状の両端にパターン外側端子とパター
ン内側端子が形成された導体パターンを有するプリント
コイルを複数積層し、これらのプリントコイルの導体パ
ターンの中心部を貫通するコアを有すると共に、各プリ
ントコイルの導体パターンを電気的に接続したプリント
コイル形ラインフィルタにおいて、 前記プリントコイル各層の前記パターン外側端子が接続
される外側用端子と、前記プリントコイル各層の前記パ
ターン内側端子が接続される内側用端子と、前記外側用
端子と前記内側用端子との間を接続する連絡パターン、
とが形成された共通接続層を設けた ことを特徴とするプ
リントコイル形ラインフィルタ。
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JP14199393A JP3191892B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | プリントコイル形ラインフィルタ |
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