JP3191606U - 携行可能な側面引き出し型ロールペーパーケース - Google Patents

Abstract

【課題】布、革等の比較的柔らかい素材においても、内部に円柱状の芯材等を必要とせずに形状を保ち、本体側面の引き出し口から平面上のロールペーパーをスムースに引き出せ、また見た目もよく、携行も自由にできる側面引き出し型ロールペーパーケースを提供する。
【解決手段】円柱状のケース本体１と上蓋部２はファスナー４開閉とし、ケース本体底面と上蓋の内面にはロールペーパー回転板を設けた。回転板にはロールペーパー支えが取り付けられている。ケース本体１には、ホックボタン６で開閉できる持ち手ループ５を設け、これを中心とした左右にはロールペーパー引き出し口３を設けた。上蓋部２の上面には、弓型開口部の上部ポケット７を設け、その後部にはストラップ取り付け金具８を設けた。
【選択図】図１

Description

本考案は、一般的なトイレットロールペーパーを、そのまま収納して左右どちらかでも自由に引き出せ、またストラップ等によりインドア、アウトドア共に自由に使用できる、携行可能な側面引き出し型ロールペーパーケースに関するものである。

従来品は、一般的トイレットペーパーの芯を抜き、ケース上面にある円形や楕円の穴からロールペーパー中心側より引き出す布、革、樹脂製ロールペーパーケースがある。

また携行を前提としていない側面から引き出す形状の樹脂製品等のケースがある。それらのロールペーパー引き出し口は素材の性質上、小さいとペーパーが切れやすくなるために、開口部が大きいものがほとんどである。

ロールペーパーの芯を抜いて収納するタイプのケースは、芯を抜く為に強度が弱くなり、布、革製品等の比較的柔らかい素材においてはケースの形状が保てず、ペーパーも引き出しづらくなる。そのことはペーパーが少なくなるにつれ顕著であり、形状を保つため、またペーパーをスムースに引き出すために、合成樹脂等の芯材で補強する必要性があり製造コストがかさむ。

また螺旋状に引き出すため、ペーパーが丸まり使用しにくい。またペーパーが少なくなるにつれ引き出しづらくなり、引き出せなくなることもある、という欠点がある。

上面から引き出すタイプのケースは、明らかにトイレットペーパーと認識され、見ためが良くない。よって携行しづらい。

従来の側面引き出し型のケースは、プラスチック等の合成樹脂製品がほとんどで、引き出し口が大きく、トイレットペーパーと認識されやすく見た目もよくない。また引き出し口は一箇所である。

合成樹脂製ケースはその形状、重量などから携行には不適であり、現状では携行を前提とした側面引き出し型ケースは見られない。

布、革等の比較的柔らかい素材においては、携行しやすい多彩なデザインが可能ではあるが、現状では側面引き出し型のケースは見られない。

（イ）このロールペーパーケースは円柱状であり、ロールペーパーの出し入れがスムース にでき、また不用意に開かないように上蓋部と本体をファスナー開閉とした。
（ロ）蓋部上面と本体底面の内側にはロールペーパー支えが付いたロールペーパー回転板 を設け、スムースにペーパーを引き出せるようにした。またこれによってロールペ ーパーの芯自体をケース本体の補強芯とすることができる。
（ハ）本体の左右にはロールペーパーの幅より小さい引き出し口を設け、どちらからでも 引き出せるようにした。
（ニ）本体側面にはホックボタン等で開閉できるベルト通し兼持ち手となるループを設け 、その取付けにはカシメとホックボタンを用いた。また裏面にはそのカシメとホッ クボタンにより固定する本体補強板を設けた。
（ホ）上面には弓型開口部ポケットを設け、開口部反対側にはストラップ等を取り付ける ための金具を設けた。
本考案は、以上の構成よりなる携行可能な側面引き出し型ロールペーパーケースである。

本考案のロールペーパーケースは、従来品と比較して以下の様な利点がある。

布、革等柔らかい素材においても、内側に支えの付いたロールペーパー回転板を設けることにより、一般的な芯のあるロールペーパーをそのまま入れるだけで形状保持ができ、側面からスムースに引き出すことができる。本体の内側全面に芯材を設ける必要がないので製造面での簡素化、ローコストが期待できる。

ケースの側面からロールペーパーを引き出すため、平面のままで使用しやすく、また最後までスムースに引き出せる。

引き出し口を左右に設けたため、右利き左利きに関わらず選択することができ便利である。引き出し口の形状、サイズを小さくしたことによりペーパーが必要以上に出すぎない、見えない、またストッパーとしての役目もなし切り取りやすい利点をもつ。

ベルト通し兼持ち手となるループと蓋部上面にストラップ等を取り付けるための金具を設けたので容易に携行することができる。

持ち手となるループは、ホックボタン等で開閉できるので、容易にベルト等に通すことができる。またループを取り付けるための上部カシメと下部ホックボタンを利用して本体内側に本体補強板を設けた。これはループの強度にも作用し、また最小でありながら本体強度も著しく増す。

本考案のロールペーパーケースは、エコロジーで経済的な利点をもつトイレットペーパーを様々な場面で心地よく使用できるスタイリッシュなもので、キャンプ、登山、犬の散歩等アウトドア、また室内や車内、また車椅子やベッドなどに吊り下げることも容易にでき、携行することもできるので介護の現場でも活躍できる。

本考案の斜視図 図１の断面図 ロールペーパー支えとロールペーパー回転板の斜視図 ロールペーパー引き出し口を示す拡大図 蓋部上面平面図 持ち手ループ断面図と本体補強板拡大図

以下に本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
ケース本体１と上蓋部２はスムースにロールペーパー１０を収納出来るよう、また不用意に開かぬようにファスナー４を設けた。

図５に示すように上蓋部２には、上部ポケット７を設け、弓型開口部１５となっているため素材の伸びを防ぎ、また収納物の収まりをよくした。上部ポケット７後部には、ストラップ取り付け金具８を設け、容易にストラップ９等を取り付けられるようにした。

ケース本体１には、ロールペーパー引き出し口３を、持ち手ループ５を中心とした側面左右に設けたことにより、左右どちらか選択出来るようにし、左右どちらかでも引き出せるようにした。ロールペーパー引き出し口３は、ケース本体１と二重構造になり引き出し口の強度を高めた。また引き出し口３の縦幅は、ロールペーパー１０の幅より狭くしたことによりペーパーの出過ぎを防止し、勢いよく引き出しても空回りしづらく、またストッパーとしての機能もあり、ペーパーを切り取りやすくした。引き出し口の横幅は中身を認識するのが困難といえるサイズにしたため、見た目がよいという利点がある。

ケース本体１底部と上蓋部２の内面には、滑りの良い素材のロールペーパー回転板１４を固定して設けた。ロールペーパー回転板１４にはロールペーパー支え１２を皿ネジ１３によって取り付けた。この回転板と支えにより布、革等の比較的柔らかい素材でもスムースに最後までロールペーパーを引き出すことができ、またロールペーパー芯１１自体を、本体の形状保持のために利用することができ、製造コスト削減にもつながる。

ケース本体に１に設けた持ち手ループ５は、ホックボタン６等による開閉式であり、容易にベルトなどに通して携行することができるようにした。また取り付けにはカシメ１６とホックボタン６を用い、取り付ける際にケース本体１の内面に本体補強板１７を通して取り付けた。そのことによって持ち手ループ自体の強度も高まり、また本体の強度も著しく増す。取り付け作業は同時であり、製造コスト削減につながる。

本考案を使用する時は、ファスナー４を開いて通常の芯付きロールペーパー１０を収納し、任意で左右どちらかのロールペーパー引き出し口３からペーパーを引き出してファスナーを閉めて使用する。持ち手ループ５やストラップ９を利用して携行したり、掛けたりして使用できる。用途としては、キャンプや登山等のアウトドア・レジャー、またペット用、室内はもちろん車内等、また車椅子やベッドに常備、介護員の携行などが考えられる。

１ ケース本体
２ 上蓋部
３ ロールペーパー引き出し口
４ ファスナー
５ 持ち手ループ
６ ホックボタン
７ 上部ポケット
８ ストラップ取り付け金具
９ ストラップ
１０ ロールペーパー
１１ ロールペーパー芯
１２ ロールペーペー支え
１３ 皿ネジ
１４ ロールペーパー回転板
１５ 弓型開口部
１６ カシメ
１７ 本体補強板

Claims (3)

1. トイレットロールペーパーを収納するケースにおいて、上蓋部にストラップ等取り付け金具、ポケットを設け、ケース本体側面にロールペーパー引き出し口と持ち手ループを設け、内面上下にロールペーパー支えの付いたロールペーペー回転板を設けたことを特徴とする、携行可能な側面引き出し型ロールペーパーケース。
2. 本体側面左右に、引き出し口を設けたことを特徴とする請求項１記載の携行可能な側面引き出し型ロールペーパーケース。
3. ロールペーパー引き出し口は、ロールペーパーの幅より狭くしたことを特徴とする請求項１または請求項２記載の携行可能な側面引き出し型ロールペーパーケース。

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