JP3191249B2 - クラッチデイスク - Google Patents
クラッチデイスクInfo
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- JP3191249B2 JP3191249B2 JP26477692A JP26477692A JP3191249B2 JP 3191249 B2 JP3191249 B2 JP 3191249B2 JP 26477692 A JP26477692 A JP 26477692A JP 26477692 A JP26477692 A JP 26477692A JP 3191249 B2 JP3191249 B2 JP 3191249B2
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- Japan
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- clutch
- disk
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- elastic
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用クラッチを始
めとする、駆動軸系中のクラッチデイスクに関するもの
である。
めとする、駆動軸系中のクラッチデイスクに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】駆動軸系中に用いられる弾性体を配置し
たクラッチデイスクには、特開昭62−75139号に
記載されたものが従来技術として公知である。前記従来
技術であるクラッチデイスクには、クラッチハブと前記
クラッチハブと相対的に回転するデイスクプレート及び
サブプレートを備えており、前記クラッチハブの外周部
に形成された枠と、前記デイスクプレート及びサブプレ
ートに設けられた窓との間には、複数の弾性部材で構成
された弾性体が配設されている。前記クラッチデイスク
は、前記デイスクプレート及びサブプレートとクラッチ
ハブとの間の相対捩じれによって、前記弾性体を構成す
るコイルスプリング或いは弾性ゴムに発生する圧縮率に
よって、その許容捩じり角度が決定される。前記クラッ
チデイスクは、前記デイスクプレートとサブプレートと
を互いに相対回転しないように結合したピンを、前記ク
ラッチハブに設けた切欠きに当接させることによって前
記許容捩じり角度を越えないようにしている。前記捩じ
り角度を大きくすることを目的として、弾性部材の圧縮
率を低減するために、前記弾性部材自体の全長を長くす
ることが考えられるが、単純に弾性部材の全長を長くす
れば、クラッチデイスクの回転に伴い発生する遠心力に
よって、弾性部材の略中央部がクラッチデイスクの外周
側に撓み、デイスクプレート或いはサブプレートと摺動
し、弾性部材の摩耗、異常音、振動の原因となる。又、
補助弾性体を既存の弾性体に対して直列に設けた従来技
術もあるが、クラッチハブ、デイスクプレート、サブプ
レート以外に補助プレート等を設けるために重量が重く
なり、コスト高となるという問題点がある。
たクラッチデイスクには、特開昭62−75139号に
記載されたものが従来技術として公知である。前記従来
技術であるクラッチデイスクには、クラッチハブと前記
クラッチハブと相対的に回転するデイスクプレート及び
サブプレートを備えており、前記クラッチハブの外周部
に形成された枠と、前記デイスクプレート及びサブプレ
ートに設けられた窓との間には、複数の弾性部材で構成
された弾性体が配設されている。前記クラッチデイスク
は、前記デイスクプレート及びサブプレートとクラッチ
ハブとの間の相対捩じれによって、前記弾性体を構成す
るコイルスプリング或いは弾性ゴムに発生する圧縮率に
よって、その許容捩じり角度が決定される。前記クラッ
チデイスクは、前記デイスクプレートとサブプレートと
を互いに相対回転しないように結合したピンを、前記ク
ラッチハブに設けた切欠きに当接させることによって前
記許容捩じり角度を越えないようにしている。前記捩じ
り角度を大きくすることを目的として、弾性部材の圧縮
率を低減するために、前記弾性部材自体の全長を長くす
ることが考えられるが、単純に弾性部材の全長を長くす
れば、クラッチデイスクの回転に伴い発生する遠心力に
よって、弾性部材の略中央部がクラッチデイスクの外周
側に撓み、デイスクプレート或いはサブプレートと摺動
し、弾性部材の摩耗、異常音、振動の原因となる。又、
補助弾性体を既存の弾性体に対して直列に設けた従来技
術もあるが、クラッチハブ、デイスクプレート、サブプ
レート以外に補助プレート等を設けるために重量が重く
なり、コスト高となるという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、装置全体が軽量で、構造が簡単であって、弾性
体の摩耗が少なく、且つ許容捩じり角度を大きくするこ
とのできるクラッチデイスクを提供することである。
ころは、装置全体が軽量で、構造が簡単であって、弾性
体の摩耗が少なく、且つ許容捩じり角度を大きくするこ
とのできるクラッチデイスクを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、径方向に伸びたフランジを備えた
クラッチハブと、前記フランジに対して相対回転可能に
配置されたディスクプレート及びサブプレートと、前記
フランジと前記ディスクプレート及びサブプレートに形
成される窓との間に配置された弾性体とを備え、前記デ
ィスクプレートとサブプレートとを相対回転不能に連結
したクラッチディスクにおいて、前記弾性体は前記窓内
で複数の弾性部材を周方向に連結し、前記窓内で連結さ
れる前記弾性部材間に前記クラッチハブと前記ディスク
プレート及びサブプレートに対して相対回転可能なプレ
ートを介在させ、前記ディスクプレート或いはサブプレ
ートの軸方向外側に配設され且つ前記弾性部材の径方向
外周側端部よりも径方向内側にて前記プレートと係合す
る係止部材を設けたことを特徴とするクラッチディスク
とした。
に本発明においては、径方向に伸びたフランジを備えた
クラッチハブと、前記フランジに対して相対回転可能に
配置されたディスクプレート及びサブプレートと、前記
フランジと前記ディスクプレート及びサブプレートに形
成される窓との間に配置された弾性体とを備え、前記デ
ィスクプレートとサブプレートとを相対回転不能に連結
したクラッチディスクにおいて、前記弾性体は前記窓内
で複数の弾性部材を周方向に連結し、前記窓内で連結さ
れる前記弾性部材間に前記クラッチハブと前記ディスク
プレート及びサブプレートに対して相対回転可能なプレ
ートを介在させ、前記ディスクプレート或いはサブプレ
ートの軸方向外側に配設され且つ前記弾性部材の径方向
外周側端部よりも径方向内側にて前記プレートと係合す
る係止部材を設けたことを特徴とするクラッチディスク
とした。
【0005】
【作用】上記手段によれば、複数の弾性部材を連結した
ことにより、弾性体の圧縮量を大きくできるため、クラ
ッチデイスクの許容捩じり角度を大きくでき、又、前記
弾性部材間に設けたプレートと係合する係止部材によっ
て、弾性体が外周側に撓むことを防止できる。
ことにより、弾性体の圧縮量を大きくできるため、クラ
ッチデイスクの許容捩じり角度を大きくでき、又、前記
弾性部材間に設けたプレートと係合する係止部材によっ
て、弾性体が外周側に撓むことを防止できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を表す図面を参照しながら説明
する。
する。
【0007】図1は本発明による第1実施例のクラッチ
ディスクの正面図、図2は図1の2−2断面図を示す。
但し図2の下半分は部分的に、後で説明する第2の実施
例の断面図を表している。又、図2において2点鎖線で
表した部位は、本発明のクラッチディスクを車両等に取
りつけた場合の周辺機器を表す。クラッチディスク1は
クラッチハブ2を備え、前記クラッチハブ2の両側に
は、前記クラッチハブ2に対して相対回転可能なディス
クプレート3とサブプレート4が設けられており、前記
ディスクプレート3とサブプレート4は、互いに相対回
転不能なように結合ピン6にて連結されている。又、前
記結合ピン6によって、両側にフェーシング5を備えた
バックプレート12が前記ディスクプレート3とサブプ
レート4に取付けられている。前記ディスクプレート3
及びサブプレート4には、各々弾性体が配設される窓3
a、4aが設けられている。又、前記クラッチハブ2に
は、その内周部に変速機のインプットシャフトと係合す
るスプライン2aが、その外周部にフランジ2bが設け
られ、前記フランジ2bには突起2cが備えられてい
る。弾性体7はクラッチディスク1の円周上3個設けら
れ、その各々は弾性部材としての2個の弾性ゴム8、8
がプレート9に接着され、更に、その両側において、樹
脂製シート10に接着されており、前記樹脂製シート1
0の凹部10aにおいて、前記クラッチハブ2の突起2
cに対して弾撥的に係合している。前記プレート9は、
前記弾性ゴム8に接着された板部9aを備えており、そ
の内周側には突起9bが設けられている。又、前記プレ
ート9は、そのクラッチディスク1の内周側において、
隙間を持って前記クラッチハブ2に対向している。前記
ディスクプレート3及びサブプレート4の各々の軸方向
外側には、係止部材11が備えられており、前記係止部
材11の内周部において前記クラッチハブ2のボス部の
外周側に係合して、クラッチディスク1の径方向に対す
る係止部材11の位置が拘束されている。前記係止部材
11には、係止孔11aが円周上等分位置に3か所設け
られ、前記係止孔11aにおいて前記プレート9の突起
9bと係合している。本実施例によるクラッチディスク
1は、前記ディスクプレート及びサブプレート4に設け
た窓3a、4aに前記弾性体7を挿入した後、前記係止
部材11を装着し、前記弾性体7の前記プレート9との
接着部位を、クラッチディスク1の内周方向に撓ませ、
前記プレート9の突起9bを前記係止部材11の係止孔
11aに係合させることによって組み立てる。
ディスクの正面図、図2は図1の2−2断面図を示す。
但し図2の下半分は部分的に、後で説明する第2の実施
例の断面図を表している。又、図2において2点鎖線で
表した部位は、本発明のクラッチディスクを車両等に取
りつけた場合の周辺機器を表す。クラッチディスク1は
クラッチハブ2を備え、前記クラッチハブ2の両側に
は、前記クラッチハブ2に対して相対回転可能なディス
クプレート3とサブプレート4が設けられており、前記
ディスクプレート3とサブプレート4は、互いに相対回
転不能なように結合ピン6にて連結されている。又、前
記結合ピン6によって、両側にフェーシング5を備えた
バックプレート12が前記ディスクプレート3とサブプ
レート4に取付けられている。前記ディスクプレート3
及びサブプレート4には、各々弾性体が配設される窓3
a、4aが設けられている。又、前記クラッチハブ2に
は、その内周部に変速機のインプットシャフトと係合す
るスプライン2aが、その外周部にフランジ2bが設け
られ、前記フランジ2bには突起2cが備えられてい
る。弾性体7はクラッチディスク1の円周上3個設けら
れ、その各々は弾性部材としての2個の弾性ゴム8、8
がプレート9に接着され、更に、その両側において、樹
脂製シート10に接着されており、前記樹脂製シート1
0の凹部10aにおいて、前記クラッチハブ2の突起2
cに対して弾撥的に係合している。前記プレート9は、
前記弾性ゴム8に接着された板部9aを備えており、そ
の内周側には突起9bが設けられている。又、前記プレ
ート9は、そのクラッチディスク1の内周側において、
隙間を持って前記クラッチハブ2に対向している。前記
ディスクプレート3及びサブプレート4の各々の軸方向
外側には、係止部材11が備えられており、前記係止部
材11の内周部において前記クラッチハブ2のボス部の
外周側に係合して、クラッチディスク1の径方向に対す
る係止部材11の位置が拘束されている。前記係止部材
11には、係止孔11aが円周上等分位置に3か所設け
られ、前記係止孔11aにおいて前記プレート9の突起
9bと係合している。本実施例によるクラッチディスク
1は、前記ディスクプレート及びサブプレート4に設け
た窓3a、4aに前記弾性体7を挿入した後、前記係止
部材11を装着し、前記弾性体7の前記プレート9との
接着部位を、クラッチディスク1の内周方向に撓ませ、
前記プレート9の突起9bを前記係止部材11の係止孔
11aに係合させることによって組み立てる。
【0008】図1、2を使用して前記クラッチデイスク
1の作動について説明する。クラッチを徐々につなぎ始
めると、図2において、前記クラッチデイスク1以外の
構成であるクラッチカバーを形成しているプラッシャー
プレート50が、同じくクラッチカバーの構成であるダ
イヤフラム51からの付勢力を受けて、図1において左
方に押動され、回転中の原動機のフライホイール52と
の間で圧着される。これによって、前記フェーシング5
が取りつけてある前記デイスクプレート3、サブプレー
ト4は前記フライホイール52に対し滑りながら回転し
始め、前記デイスクプレート3、サブプレート4の、前
記クラッチハブ2に対する相対的回転が発生し、前記弾
性体7は、前記クラッチハブ2の突起2cと、前記デイ
スクプレート3、サブプレート4の窓3a、4aとの間
で圧縮される。その回転力は前記デイスクプレート3、
サブプレート4から前記弾性体7を介して前記クラッチ
ハブ2へと伝わり、変速機に伝達される回転トルクも徐
々に増大する。このとき、前記デイスクプレート3、サ
ブプレート4の、前記クラッチハブ2に対する相対捩じ
れ角度が増大するにつれて、前記弾性体7の圧縮量も増
大する。クラッチデイスク1の許容捩じれ角度は前記弾
性体7の許容圧縮率によって決定されるのであるが、本
発明では、前記弾性体7を2個の弾性ゴム8を直列に連
結することによって構成しているため、前記許容捩じれ
角度を著しく大きくできる。
1の作動について説明する。クラッチを徐々につなぎ始
めると、図2において、前記クラッチデイスク1以外の
構成であるクラッチカバーを形成しているプラッシャー
プレート50が、同じくクラッチカバーの構成であるダ
イヤフラム51からの付勢力を受けて、図1において左
方に押動され、回転中の原動機のフライホイール52と
の間で圧着される。これによって、前記フェーシング5
が取りつけてある前記デイスクプレート3、サブプレー
ト4は前記フライホイール52に対し滑りながら回転し
始め、前記デイスクプレート3、サブプレート4の、前
記クラッチハブ2に対する相対的回転が発生し、前記弾
性体7は、前記クラッチハブ2の突起2cと、前記デイ
スクプレート3、サブプレート4の窓3a、4aとの間
で圧縮される。その回転力は前記デイスクプレート3、
サブプレート4から前記弾性体7を介して前記クラッチ
ハブ2へと伝わり、変速機に伝達される回転トルクも徐
々に増大する。このとき、前記デイスクプレート3、サ
ブプレート4の、前記クラッチハブ2に対する相対捩じ
れ角度が増大するにつれて、前記弾性体7の圧縮量も増
大する。クラッチデイスク1の許容捩じれ角度は前記弾
性体7の許容圧縮率によって決定されるのであるが、本
発明では、前記弾性体7を2個の弾性ゴム8を直列に連
結することによって構成しているため、前記許容捩じれ
角度を著しく大きくできる。
【0009】又、クラッチデイスク1の回転によって発
生する遠心力によって、前記弾性体7の略中央部がクラ
ッチデイスク1の外周側へ付勢力を受けても、前記プレ
ート9が突起9bにおいて、前記係止部材11に係合し
ているため、外周側への撓みが防止される。
生する遠心力によって、前記弾性体7の略中央部がクラ
ッチデイスク1の外周側へ付勢力を受けても、前記プレ
ート9が突起9bにおいて、前記係止部材11に係合し
ているため、外周側への撓みが防止される。
【0010】次に、第2図の右半分の一部を用いて本発
明の第2の実施例を説明する。第2の実施例において
は、弾性体7を構成する弾性ゴム8、8の間にはプレー
ト29が介在している。前記プレート29にはやはり板
部29aと突起29bが備えられており、前記突起29
bは係止部材31に円周上3箇所設けられた係止孔31
aに係合している。前記プレート29は低摩擦材32、
ワッシャ33を介して前記クラッチハブ2の円周上等分
位置34を加締めることによって、そのクラッチデイス
ク1の回転軸方向の位置を拘束されている。本実施例で
は、前記プレート29の突起29bを前記係止部材31
の係止孔31aに係合させる際に、前記弾性体7の前記
プレート29との接着部位を、クラッチデイスク1の内
周方向に撓ませる必要がないため、前記プレート29と
前記クラッチハブ2との間に隙間を設けておらず、前記
プレート29の強度上有利である。
明の第2の実施例を説明する。第2の実施例において
は、弾性体7を構成する弾性ゴム8、8の間にはプレー
ト29が介在している。前記プレート29にはやはり板
部29aと突起29bが備えられており、前記突起29
bは係止部材31に円周上3箇所設けられた係止孔31
aに係合している。前記プレート29は低摩擦材32、
ワッシャ33を介して前記クラッチハブ2の円周上等分
位置34を加締めることによって、そのクラッチデイス
ク1の回転軸方向の位置を拘束されている。本実施例で
は、前記プレート29の突起29bを前記係止部材31
の係止孔31aに係合させる際に、前記弾性体7の前記
プレート29との接着部位を、クラッチデイスク1の内
周方向に撓ませる必要がないため、前記プレート29と
前記クラッチハブ2との間に隙間を設けておらず、前記
プレート29の強度上有利である。
【0011】次に、第3図において第3の実施例につい
て説明する。第3図において、第1の実施例と同一の部
材については、同一の符号を付し、説明は省略する。本
実施例も第1の実施例と同じように、円周上に3個の弾
性体7を備えている。前記弾性体7は、やはり2個の弾
性ゴム8、8によって構成され、前記弾性ゴム8、8間
にはプレート39が介在している。本実施例によるプレ
ート39も板部39aと突起39bを備えており、前記
突起39bはやはり係止部材41に円周上3か所設けら
れた係止孔41aに係合している。しかし、本実施例で
は、前記突起39bと係止孔41aとの係合位置が、ク
ラッチデイスク1の径方向において前記プレート39が
前記弾性ゴム8、8と接着されている位置と略同じであ
るため、クラッチデイスク1に捩じりが加わり、前記弾
性体7が圧縮され、前記プレート39が周方向の力を受
けた時に、前記プレート39の径方向の傾ぎが発生しに
くい。
て説明する。第3図において、第1の実施例と同一の部
材については、同一の符号を付し、説明は省略する。本
実施例も第1の実施例と同じように、円周上に3個の弾
性体7を備えている。前記弾性体7は、やはり2個の弾
性ゴム8、8によって構成され、前記弾性ゴム8、8間
にはプレート39が介在している。本実施例によるプレ
ート39も板部39aと突起39bを備えており、前記
突起39bはやはり係止部材41に円周上3か所設けら
れた係止孔41aに係合している。しかし、本実施例で
は、前記突起39bと係止孔41aとの係合位置が、ク
ラッチデイスク1の径方向において前記プレート39が
前記弾性ゴム8、8と接着されている位置と略同じであ
るため、クラッチデイスク1に捩じりが加わり、前記弾
性体7が圧縮され、前記プレート39が周方向の力を受
けた時に、前記プレート39の径方向の傾ぎが発生しに
くい。
【0012】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、弾性ゴムの代わりにコイルスプリングを
使用する等、本発明の実現可能な範囲内で、種々の変更
をしてもよい。
ものではなく、弾性ゴムの代わりにコイルスプリングを
使用する等、本発明の実現可能な範囲内で、種々の変更
をしてもよい。
【0013】
【発明の効果】 上記したように、本発明のクラッチディ
スクによれば、クラッチディスクの捩じれ時には、弾性
体を構成する複数の弾性部材がプレートを介在した状態
で圧縮されることにより、許容捩じれ角度を大きくでき
るため、駆動軸系中の振動吸収に対して多大な効果を有
する。又、複数の弾性部材間にプレートを介在すること
で単に弾性体の全長を長くしたものでないため、弾性体
がクラッチディスクの外周側に撓むことがなく、弾性体
がディスクプレート或いはサブプレートと摺動して摩耗
することがないため、クラッチディスクの長寿命化が同
時に実現できる。
スクによれば、クラッチディスクの捩じれ時には、弾性
体を構成する複数の弾性部材がプレートを介在した状態
で圧縮されることにより、許容捩じれ角度を大きくでき
るため、駆動軸系中の振動吸収に対して多大な効果を有
する。又、複数の弾性部材間にプレートを介在すること
で単に弾性体の全長を長くしたものでないため、弾性体
がクラッチディスクの外周側に撓むことがなく、弾性体
がディスクプレート或いはサブプレートと摺動して摩耗
することがないため、クラッチディスクの長寿命化が同
時に実現できる。
【0014】更に、プレート、係止部材という小部材を
追加するのみで、補助プレートを使用することがないた
め、構造が簡単で、軽量であり、車両全体の軽量化、低
コスト化が達成できる。又、係止部材はディスクプレー
ト或いはサブプレートの軸方向外側に配設され且つ弾性
部材の径方向外周側端部よりも径方向内側でプレートと
係合するので、係止部材により弾性部材の配設位置が規
制されることがなくなって、クラッチディスク内の限ら
れたスペース内における径方向外側に弾性部材を配設す
ることができるとともに、ディスクプレート或いはサブ
プレートの軸方向内側に配設される部材に干渉されるこ
となく係止部材の形状を規定することができ、設計の自
由度が向上する。
追加するのみで、補助プレートを使用することがないた
め、構造が簡単で、軽量であり、車両全体の軽量化、低
コスト化が達成できる。又、係止部材はディスクプレー
ト或いはサブプレートの軸方向外側に配設され且つ弾性
部材の径方向外周側端部よりも径方向内側でプレートと
係合するので、係止部材により弾性部材の配設位置が規
制されることがなくなって、クラッチディスク内の限ら
れたスペース内における径方向外側に弾性部材を配設す
ることができるとともに、ディスクプレート或いはサブ
プレートの軸方向内側に配設される部材に干渉されるこ
となく係止部材の形状を規定することができ、設計の自
由度が向上する。
【図1】本発明の第1の実施例によるクラッチデイスク
の正面図
の正面図
【図2】本発明の第1及び第2の実施例によるクラッチ
デイスクの断面図
デイスクの断面図
【図3】本発明の第3の実施例によるクラッチデイスク
の正面図
の正面図
【符号の説明】 1 クラッチデイスク 2 クラッチハブ 2b
フランジ 3 デイスクプレート 4 サブプレート 7 弾
性体 8 弾性ゴム 9、29、39 プレート 11、31、41 係止
部材
フランジ 3 デイスクプレート 4 サブプレート 7 弾
性体 8 弾性ゴム 9、29、39 プレート 11、31、41 係止
部材
Claims (3)
- 【請求項1】径方向に伸びたフランジを備えたクラッチ
ハブと、前記フランジに対して相対回転可能に配置され
たディスクプレート及びサブプレートと、前記フランジ
と前記ディスクプレート及びサブプレートに形成される
窓との間に配置された弾性体とを備え、前記ディスクプ
レートとサブプレートとを相対回転不能に連結したクラ
ッチディスクにおいて、前記弾性体は前記窓内で複数の
弾性部材を周方向に連結し、前記窓内で連結される前記
弾性部材間に前記クラッチハブと前記ディスクプレート
及びサブプレートに対して相対回転可能なプレートを介
在させ、前記ディスクプレート或いはサブプレートの軸
方向外側に配設され且つ前記弾性部材の径方向外周側端
部よりも径方向内側にて前記プレートと係合する係止部
材を設けたことを特徴とするクラッチディスク。 - 【請求項2】 前記係止部材は、前記クラッチハブに対
して相対回転可能に設けられることを特徴とする特許請
求の範囲第1項を満足するクラッチディスク。 - 【請求項3】 前記係止部材は、前記弾性部材と同軸の
位置において、前記プレートと係合していることを特徴
とする特許請求の範囲第1項或いは第2項を満足するク
ラッチディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26477692A JP3191249B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | クラッチデイスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26477692A JP3191249B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | クラッチデイスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117445A JPH06117445A (ja) | 1994-04-26 |
JP3191249B2 true JP3191249B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=17408036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26477692A Expired - Fee Related JP3191249B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | クラッチデイスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3191249B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP26477692A patent/JP3191249B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06117445A (ja) | 1994-04-26 |
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