JP3187614U - 苔緑化シート - Google Patents
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Abstract
【課題】生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シートを提供する。
【解決手段】本考案の苔緑化シート1は、ゴム製基盤21上に繊維層22が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層2と、培地層2上に設けられた種苔層3と、種苔層3上に設けられたネット4と、を有する。種苔層3は、1〜5mmの大きさを有した種苔を含んだ第1の種苔層31と、5〜10mmの大きさを有した種苔を含んだ第2の種苔層32と、10〜15mmの大きさを有した種苔を含んだ第3の種苔層33と、を有することを特徴とする。さらに、第1の種苔層31は培地層2上に形成され、第2の種苔層32は第1の種苔層31上に形成され、かつ、第3の種苔層33は第2の種苔層32上に形成される構成が好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】本考案の苔緑化シート1は、ゴム製基盤21上に繊維層22が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層2と、培地層2上に設けられた種苔層3と、種苔層3上に設けられたネット4と、を有する。種苔層3は、1〜5mmの大きさを有した種苔を含んだ第1の種苔層31と、5〜10mmの大きさを有した種苔を含んだ第2の種苔層32と、10〜15mmの大きさを有した種苔を含んだ第3の種苔層33と、を有することを特徴とする。さらに、第1の種苔層31は培地層2上に形成され、第2の種苔層32は第1の種苔層31上に形成され、かつ、第3の種苔層33は第2の種苔層32上に形成される構成が好ましい。
【選択図】図1
Description
本考案は、土や砂などを使わない新規な苔緑化シートに関するものである。
近年、地球温暖化が様々な異常気象などの環境変動をもたらしており、これを防止する取り組みが官民の隔てなく行われている。
ところで、建物の屋上緑化も数ある地球温暖化防止策の一つであり、苔植物を使用した屋上緑化技術が既に提案されている(特許文献1,2を参照)。
しかしながら、苔植物は、種苔から繁茂した苔緑化シートになるまでに、長い生育期間(例えば、数年〜10年程度)を必要とするものであり、生育途中にある苔の外観は余り見栄えが良いとは言えない為、建物の保有者あるいは居住者から、施工後、何年たっても屋上の緑化が完了していないとの懸念を抱かれる恐れがあった。
なお、特許文献1,2には、屋上で施工が容易な苔緑化マット或いはパネルが開示されているが、生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えを改善するような技術を開示するものではない。なお、苔が生育不全である場合には、苔が蒔かれたマット基材に対して苔が堅実に定植せず、マット基材から剥がれネットの網目から飛散してしまったり、マット定植面に対して苔の繁茂状態にムラができてしまったりすることが指摘されていた。
本考案は、従来の実情に鑑みて提案されたものであり、生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シートを提供することを目的とする。
本考案者らは、鋭意検討した末、種苔を定植用基材(つまり培地層)上に蒔く際に、その寸法(大きさ)を異ならしめることで、成長過程と成長に要する時間(以下、「成長の沸点」とも呼ぶ。)を変更あるいは調節できることに想到し、この点を採用した苔緑化シートであれば、前記課題を解決できることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、例えば、次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
ゴム製基盤上に繊維層が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層と、
前記培地層上に設けられた種苔層と、
前記種苔層上に設けられたネットと、を有した苔緑化シートであって、
かつ、前記種苔層は、
1〜5mmの大きさを有した種苔を含んだ第1の種苔層と、
5〜10mmの大きさを有した種苔を含んだ第2の種苔層と、
10〜15mmの大きさを有した種苔を含んだ第3の種苔層と、
を有することを特徴とする苔緑化シート。
(態様2)
前記第1の種苔層は前記培地層上に形成され、
前記第2の種苔層は前記第1の種苔層上に形成され、かつ、
前記第3の種苔層は前記第2の種苔層上に形成されることを特徴とする態様1に記載の苔緑化シート。
(態様3)
前記繊維層がループ状のパイル糸で繰り返し形成され、かつ、
前記第1の種苔層が前記繊維層内に入り込んで形成されることを特徴とする態様1又は2に記載の苔緑化シート。
(態様4)
前記種苔はスナゴケであることを特徴とする態様1〜3のいずれかに記載の苔緑化シート。
(態様1)
ゴム製基盤上に繊維層が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層と、
前記培地層上に設けられた種苔層と、
前記種苔層上に設けられたネットと、を有した苔緑化シートであって、
かつ、前記種苔層は、
1〜5mmの大きさを有した種苔を含んだ第1の種苔層と、
5〜10mmの大きさを有した種苔を含んだ第2の種苔層と、
10〜15mmの大きさを有した種苔を含んだ第3の種苔層と、
を有することを特徴とする苔緑化シート。
(態様2)
前記第1の種苔層は前記培地層上に形成され、
前記第2の種苔層は前記第1の種苔層上に形成され、かつ、
前記第3の種苔層は前記第2の種苔層上に形成されることを特徴とする態様1に記載の苔緑化シート。
(態様3)
前記繊維層がループ状のパイル糸で繰り返し形成され、かつ、
前記第1の種苔層が前記繊維層内に入り込んで形成されることを特徴とする態様1又は2に記載の苔緑化シート。
(態様4)
前記種苔はスナゴケであることを特徴とする態様1〜3のいずれかに記載の苔緑化シート。
(良好な繁茂状態及び見栄え)
本考案によれば、以上のように構成されているため、生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シートを提供することができる。
本考案によれば、以上のように構成されているため、生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シートを提供することができる。
(軽量性及び低コスト)
本考案の苔緑化シートによれば、培地層として、従来のように土や砂を使用せずに、市販のタイルカーペットを使用するため、非常に軽量であり、広大な屋上に対しても施工が容易となり、低コストで提供できる。
本考案の苔緑化シートによれば、培地層として、従来のように土や砂を使用せずに、市販のタイルカーペットを使用するため、非常に軽量であり、広大な屋上に対しても施工が容易となり、低コストで提供できる。
(柔軟性)
また、本考案の苔緑化シートは、苔とタイルカーペットとが堅実に一体化されており、優れた柔軟性を発揮するため、曲面を有した傾斜面など様々な場所にも本考案のシートを適用することができる。
また、本考案の苔緑化シートは、苔とタイルカーペットとが堅実に一体化されており、優れた柔軟性を発揮するため、曲面を有した傾斜面など様々な場所にも本考案のシートを適用することができる。
(フリーメンテナンス及びCO2削減)
本考案の苔緑化シートによれば、緑化用の植物として苔(好ましくは、スナゴケ)を採用しているため、生育中の水やりや施肥といった管理が不要であり、つまりフリーメンテナンスである。また、苔は他の植物に比べCO2放出頻度が少なく、相対的にCO2削減が可能であるといった利点も挙げられる。
本考案の苔緑化シートによれば、緑化用の植物として苔(好ましくは、スナゴケ)を採用しているため、生育中の水やりや施肥といった管理が不要であり、つまりフリーメンテナンスである。また、苔は他の植物に比べCO2放出頻度が少なく、相対的にCO2削減が可能であるといった利点も挙げられる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な実施例に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
本考案の実施例に係る苔緑化シート1は、図1,2に示すように、ゴム製基盤21上に繊維層22が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層2と、培地層2上に設けられた種苔層3と、種苔層3上に設けられたネット4と、を有する。
ここで、種苔層3は、1〜5mmの大きさ(以下、「小サイズ」とも呼ぶ。)を有した第1の種苔層31と、5〜10mm(好ましくは、7〜9mm(さらに好ましくは、約8mm))の大きさ(以下、「中サイズ」とも呼ぶ。)を有した第2の種苔層32と、10〜15mmの大きさ(以下、「大サイズ」とも呼ぶ。)を有した第3の種苔層33と、を少なくとも有することを特徴とする。
さらに、実施例の各種苔層31,32,33は、以下に示す構造を有するように構成されていることが好ましい(側面図である図2も参照)。すなわち、第1の種苔層31は培地層2上に形成され、第2の種苔層32は第1の種苔層31上に形成され、かつ、第3の種苔層33は第2の種苔層32上に形成されることが好ましい。
(種苔を複数の層状にする理由)
これにより、後述するように苔が成長する上での沸点を各層31,32,33毎に変更することが可能となり、生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シート1を提供することができる。
これにより、後述するように苔が成長する上での沸点を各層31,32,33毎に変更することが可能となり、生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シート1を提供することができる。
(第1の種苔層31を最下層にする理由)
上記小サイズの種苔を含んだ第1の種苔層31は培地層2上を形成することにより、後述するように、当該種苔が培地層2の繊維層22内に入り込んで当該繊維層22に把持され易くなるため、しっかりと種苔が定着し、ひいては第1の種苔層31と培地層2との接着性が向上されるようになる。
上記小サイズの種苔を含んだ第1の種苔層31は培地層2上を形成することにより、後述するように、当該種苔が培地層2の繊維層22内に入り込んで当該繊維層22に把持され易くなるため、しっかりと種苔が定着し、ひいては第1の種苔層31と培地層2との接着性が向上されるようになる。
(第3の種苔層33を最上層にする理由)
また、上記大サイズの種苔を含んだ第3の種苔層33は、種苔層3の中で最も上位に敷設される理由として、最もサイズが大きい塊であることから既に生育が進んでおり、ある程度見栄えが良いことが挙げられる。さらに、ネット4の網目(例えば、通常4mm×4mm)から抜け出る恐れがないことも理由の一つである。また、当該種苔層33より下層の第1・第2の種苔層31,32ではよりサイズが小さい種苔で構成されており、これらの小さい種苔は第3の種苔層33での進んだ成長状態の種苔に接することにより、成長の刺激を受けることが予測される。つまり、第3の種苔層33は、第1・第2の種苔層31,32に、成長能力に刺激を与えることができるものと本願考案者らは考えるのである。
また、上記大サイズの種苔を含んだ第3の種苔層33は、種苔層3の中で最も上位に敷設される理由として、最もサイズが大きい塊であることから既に生育が進んでおり、ある程度見栄えが良いことが挙げられる。さらに、ネット4の網目(例えば、通常4mm×4mm)から抜け出る恐れがないことも理由の一つである。また、当該種苔層33より下層の第1・第2の種苔層31,32ではよりサイズが小さい種苔で構成されており、これらの小さい種苔は第3の種苔層33での進んだ成長状態の種苔に接することにより、成長の刺激を受けることが予測される。つまり、第3の種苔層33は、第1・第2の種苔層31,32に、成長能力に刺激を与えることができるものと本願考案者らは考えるのである。
(第2の種苔層33を中間層に追加する理由)
第2の種苔層32は、第1・第3の種苔層31,33の中間に配置される。言い換えれば、上下の層31,33と比較して中間サイズの種苔層32を挟み込むことで、サイズがかけ離れた層31,33同士を確実に接続することができる。また、各層毎に発芽するタイミングも異なるようになるため、従来の苔マットに比べると、絶えず発芽が行われるようになり、青々とする時期が長時間続くようになる。
第2の種苔層32は、第1・第3の種苔層31,33の中間に配置される。言い換えれば、上下の層31,33と比較して中間サイズの種苔層32を挟み込むことで、サイズがかけ離れた層31,33同士を確実に接続することができる。また、各層毎に発芽するタイミングも異なるようになるため、従来の苔マットに比べると、絶えず発芽が行われるようになり、青々とする時期が長時間続くようになる。
(スナゴケの利用)
なお、種苔はスナゴケであることが好ましい。スナゴケは、乾燥してしまうと休眠状態となるが、水分を補給されれば、生育が再開する活動を行うため、乾燥、強風、温度等に影響されない生命力を有する。さらに、土壌を必要とせず、屋上或いは地面に対して傾斜した面でさえも仮根と呼ばれる根でもって当該面を把持しながら繁殖可能であるといった優れた能力を有する。
なお、種苔はスナゴケであることが好ましい。スナゴケは、乾燥してしまうと休眠状態となるが、水分を補給されれば、生育が再開する活動を行うため、乾燥、強風、温度等に影響されない生命力を有する。さらに、土壌を必要とせず、屋上或いは地面に対して傾斜した面でさえも仮根と呼ばれる根でもって当該面を把持しながら繁殖可能であるといった優れた能力を有する。
(種苔の製造)
本考案の苔緑化シート1の原料となる種苔は、育成されたスナゴケを一旦乾燥させ、上記所定サイズに切断する(刈り込む)ことで得られる。上記切断方法の例示として公知の粉砕機等での粉砕が挙げられる。苔サイズの選別として公知の篩の利用が挙げられる。
本考案の苔緑化シート1の原料となる種苔は、育成されたスナゴケを一旦乾燥させ、上記所定サイズに切断する(刈り込む)ことで得られる。上記切断方法の例示として公知の粉砕機等での粉砕が挙げられる。苔サイズの選別として公知の篩の利用が挙げられる。
(タイルカーペットの利用)
なお、本考案の培地層2には、ゴム製基盤21上に繊維層22が設けられたタイルカーペット(例えば、入手可能な市販のタイルカーペット(巾500mm×奥行500mm))を使用することに留意されたい。培地層2にタイルカーペットを使用することで、例えば、以下の項目の利点が得られる。
なお、本考案の培地層2には、ゴム製基盤21上に繊維層22が設けられたタイルカーペット(例えば、入手可能な市販のタイルカーペット(巾500mm×奥行500mm))を使用することに留意されたい。培地層2にタイルカーペットを使用することで、例えば、以下の項目の利点が得られる。
(タイルカーペットの利点)
(1)タイルカーペット2は、その基盤21は通常、ゴム製であるため、柔軟性を発揮する。これにより、苔緑化シート1の製造や施工が容易となる長所が得られる。
(1)タイルカーペット2は、その基盤21は通常、ゴム製であるため、柔軟性を発揮する。これにより、苔緑化シート1の製造や施工が容易となる長所が得られる。
(2)タイルカーペット2は、この基盤21上に繊維層22が設けられている。この繊維層22は通常、ループ状のパイル糸23を繰り返し基盤21上に埋め込むことによって形成される。以上のようなループ状のパイル糸23から構成された繊維層22がカーペット2上に存在することで、上述の第1の種苔層31を構成する小サイズの種苔がカーペット2に絡みやすくなって飛散しにくくなるとともに、この種苔層3の最下層31に通気性を付与することもできる。
さらに、好ましくは、ループ状のパイル糸23からなる空隙が第1の種苔層31の種苔のサイズ(小サイズ)と同程度(同一の範囲)であることが好ましい。これにより、第1の種苔層31の種苔をタイルカーペット2上に所定分量だけ蒔いた後に、ローラー等を使って当該種苔をタイルカーペット2の繊維層22に押圧すれば、当該種苔はタイルカーペット2の繊維層22内に入り込み、繊維層22内に第1の種苔層31が形成されることになって、追加の接着剤等を塗布しなくても当該種苔層31がタイルカーペット2に確実に定着させることができる。
(3)また、繊維層22が形成されることで一定期間水分を保持できるため、高い保湿性を有するようになり、苔の成長を助けることができる。
(本考案の苔緑化シートの製造方法)
次に、本考案の苔緑化シート1の製造方法を説明する。先ず、種苔を上述のような方法により、3種類のサイズに切断し、以下の順番で、タイルカーペット2上の全体に均一に塗布・敷設させる。
次に、本考案の苔緑化シート1の製造方法を説明する。先ず、種苔を上述のような方法により、3種類のサイズに切断し、以下の順番で、タイルカーペット2上の全体に均一に塗布・敷設させる。
(1)先ず、小サイズの種苔をタイルカーペット2の繊維層22上に全体に均一に蒔いて第1の種苔層31を形成する。
(2)次に、中サイズの種苔を上記第1の種苔層31上に全体に均一に蒔いて第2の種苔層32を形成する。
(3)次に、大サイズの種苔を上記第2の種苔層32上に全体に均一に蒔いて第3の種苔層33を形成する。
(4)なお、種苔をタイルカーペット2の繊維層22上に蒔いた際には、種苔がループ状のパイル糸23に絡むようにローラーを使って押圧することが好ましい。これにより、特に、繊維層22の有する空隙と同サイズの種苔からなる第1の種苔層31は、該繊維層22内に入り込むようにして堆積されるようになる。
(5)以上のように種苔層31,32,33が敷設されたタイルカーペット2をポリプロピレン(PP)製のネット4(例えば、4mm×4mmの網目)で覆う。これにより、種苔、特に最上層(第3の種苔層33)を構成する種苔は、ネット4の網目よりも極めて大きいため、しっかりと固定されることになる。そして、この第3の種苔層33によって、これより下層の第1・第2の種苔層31,32もしっかりと把持・固定されるようになる。このように、好適な網目サイズを有したネット4で種苔層3を覆うことで苔の飛散を防ぐことができるようになる。
以上のように実施例に基づいて本考案を説明したが、本考案は、具体的な構成に限定されるものではない。例えば、種苔層は3種類であることを前提としたが、例えば、3種類よりも多数の種苔層を含めるようにしてもよい。
本考案によれば、以上のように構成されているため、生育期間の初期或いは生育期間を通して苔の生育・繁茂状態や外観の見栄えの良い苔緑化シートを提供することができる。また、本考案の苔緑化シートは、上述したように、軽量性及び低コスト、柔軟性、フリーメンテナンス及びCO2削減など、様々な長所を発揮する。
このように、本考案の苔緑化シートは産業上の利用価値及び利用可能性が非常に高い。
1 苔緑化シート
2 培地層(タイルカーペット)
3 種苔層
4 ネット
21 ゴム製基盤
22 繊維層
23 パイル糸
31 第1の種苔層
32 第2の種苔層
33 第3の種苔層
2 培地層(タイルカーペット)
3 種苔層
4 ネット
21 ゴム製基盤
22 繊維層
23 パイル糸
31 第1の種苔層
32 第2の種苔層
33 第3の種苔層
Claims (4)
- ゴム製基盤上に繊維層が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層と、
前記培地層上に設けられた種苔層と、
前記種苔層上に設けられたネットと、を有した苔緑化シートであって、
かつ、前記種苔層は、
1〜5mmの大きさを有した種苔を含んだ第1の種苔層と、
5〜10mmの大きさを有した種苔を含んだ第2の種苔層と、
10〜15mmの大きさを有した種苔を含んだ第3の種苔層と、
を有することを特徴とする苔緑化シート。 - 前記第1の種苔層は前記培地層上に形成され、
前記第2の種苔層は前記第1の種苔層上に形成され、かつ、
前記第3の種苔層は前記第2の種苔層上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の苔緑化シート。 - 前記繊維層がループ状のパイル糸で繰り返し形成され、かつ、
前記第1の種苔層が前記繊維層内に入り込んで形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の苔緑化シート。 - 前記種苔はスナゴケであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の苔緑化シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005526U JP3187614U (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 苔緑化シート |
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Publications (1)
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