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JP3185346U - 粘着テープカッター - Google Patents

粘着テープカッター Download PDF

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JP3185346U
JP3185346U JP2013001602U JP2013001602U JP3185346U JP 3185346 U JP3185346 U JP 3185346U JP 2013001602 U JP2013001602 U JP 2013001602U JP 2013001602 U JP2013001602 U JP 2013001602U JP 3185346 U JP3185346 U JP 3185346U
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創 渡辺
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Nichiban Co Ltd
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Abstract

【課題】複数種類の幅寸法の粘着テープ巻装体に容易に適合させることができ、製造コストを低減することができる粘着テープカッターを提供する。
【解決手段】バルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成され、全体略方形板状に形成されたテープカッター本体部12と、テープカッター本体部の辺縁部に形成された刃部13と、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部11とを備え、装着部は、テープカッター本体部に形成されると共に、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリット14a〜14dにより画成される部位を折曲して形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、粘着テープカッターの改良に関する。
一般に、セロハンテープ等の粘着テープは巻き芯に巻装されて略リング状の粘着テープ巻装体として使用されているが、このような粘着テープ巻装体には粘着テープカッターが取り付けられている。また、粘着テープには、複数種類の幅寸法のもの(例えば、幅12mm、15mm、18mm、24mm等)が存在する。
このような粘着テープカッターにあっては、金属製の場合には、使用者の指を傷つける可能性もあり、また、廃棄する場合に分別する必要があり煩雑である等の事情から従来より、いわゆるハードファイバー又はバルカナイズドファイバーを利用した粘着テープカッターが使用されている(特許文献1及び特許文献2)。
しかしながら、上記特許文献1に開示された粘着テープカッターにあっては、幅寸法の調整は不可能であったことから、上記複数種類の幅寸法の粘着テープのためには複数種類の粘着テープカッターを作製しなければならず、複数種類の製造型が必要となり、製造コストが嵩む、という不具合があった。
また、上記特許文献2に開示された粘着テープカッターにあっては、細長板状に形成された本体の一端部に形成された挿入止部を挿入穴に挿通させて凸部を係止することにより幅寸法の調整は可能であるが、バルカナイズドファイバーは高い剛性を有することから、上記挿入止部を挿入穴に挿通させて長さ調節を行うことが非常に煩雑である、という不具合が存していた。
実開平7−24589号公報 特開平7−246589号公報
本考案はこのような従来からの不具合を解決するためのものであって、その課題は、バルカナイズドファイバー等を使用した、複数種類の幅寸法の粘着テープ巻装体に容易に適合させることができ、製造コストを低減することができる粘着テープカッターを提供することにある。
上記課題達成のため請求項1記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成され、粘着テープ巻装体に装着される粘着テープカッターであって、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部を有することを特徴とする。
ここで、「プラスチック」としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル等が該当する。
従って、請求項1記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成され、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に対して単一の粘着テープカッターを適用して使用することができる。
請求項2記載の考案に係る考案にあっては、バルカナイズドファイバーにより形成され、粘着テープ巻装体に装着される粘着テープカッターであって、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に夫々適合させて装着しうる装着部を有することを特徴とする。
従って、請求項2記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバーにより形成され、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に対して単一の粘着テープカッターを適用して使用することができる。
請求項3記載の考案にあっては、全体略方形板状に形成されたテープカッター本体部と、テープカッター本体部の辺縁部に形成された刃部とを備え、上記装着部は上記テープカッター本体部に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項3記載の考案にあっては、製造する際には、バルカナイズドファイバーの基板を打ち抜くことにより刃部及びテープカッター本体部を形成することができ、テープカッター本体部に形成された装着部により粘着テープ巻装体に装着することができる。
請求項4記載の考案にあっては、上記装着部は、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリットにより画成される部位を折曲して形成されることを特徴とする。
従って、請求項4記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバーの基板を打ち抜くことにより形成したテープカッター本体部に複数のスリットを形成し、複数のスリットにより画成される部位を折り曲げ起こすことにより上記装着部を形成することができる。
請求項5記載の考案にあっては、上記テープカッター本体部は平面略方形状に形成され、刃部辺部と、上記刃部辺部に隣接する一対の辺部と、上記刃部辺部に対向する対向辺部とを有し、上記複数のスリットは、上記刃部辺部に直交すると共に上記一対の辺部の内方に設けられ、互いに所定間隔を置いて形成された一対の第一のスリットと、上記第一のスリットの反刃部側端部の間に形成された第二のスリットとを有し、上記第二のスリットの中間部から上記対向辺部に至る第三のスリットが形成されていることを特徴とする。
従って、請求項5記載の考案にあっては、上記一対の第一のスリットと上記第二のスリットとにより画成される部位を折り曲げ起こすことにより、粘着テープ巻装体の収納空隙部を形成することができる。
また、上記第一のスリット、第二のスリット及び上記第三のスリットにより画成される部位により粘着テープ巻装体の保持部を形成することができる。
請求項6記載の考案にあっては、上記一対の第一のスリットの中間部には、夫々、第一のスリットから内方へ延びる第四のスリットが形成されていることを特徴とする。
従って、請求項6記載の考案にあっては、上記一対の第一のスリット、第二のスリット及び第四のスリットにより画成される部位により粘着テープ巻装体の把持部を形成することができる。
請求項7記載の考案にあっては、上記第二のスリットは、中間部には上記刃部に向かって突出する折曲部が形成されていると共に、上記第三のスリットは、上記折曲部と対向辺部との間に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項7記載の考案にあっては、上記粘着テープ巻装体の把持部は先端に凹部を有するように形成されると共に、上記粘着テープ巻装体の保持部は先端部の幅寸法が大きく形成される。
請求項8記載の考案にあっては、上記第四のスリットは、上記第一のスリットに対して直交して形成されていることを特徴とする。
請求項9記載の考案にあっては、上記第一のスリットの間隔寸法は、最も大径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていると共に、第四のスリットの間隔寸法は、最も小径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていることを特徴とする。
請求項10記載の考案にあっては、上記刃部は、上記テープカッター本体部の縁部両端部よりも内方に形成されていると共に、刃部の両端部には、上記刃部の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部が形成されていることを特徴とする。
請求項1〜10記載の考案にあっては、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に対して単一の粘着テープカッターを適用することができることから、複数種類の幅寸法の粘着テープ巻装体に合わせて複数種類の粘着テープカッターを作成する必要がなく、複数種類の粘着テープカッターを製作するために必要な複数種類の製造型が不要となることから、製造コストを低減することができる。
また、従来の金属製の粘着テープカッターとは異なり、バルカナイズドファイバー又はプラスチックを素材として使用していることから、刃部も粘着テープは充分に切断でき、仮に、指が触れた場合であっても、即、皮膚が切れてしまうほどの尖鋭性はないことから安全であり、子供を含め、年齢に関わらず安心して使用することができる。
また、一般に、広くコンビニエンスショップで販売されている内径1インチの小型の粘着テープ巻装体であっても装着することができ、従来、金属製の粘着テープカッターが添付されていたが、本考案に係る粘着テープカッターにより製造コストを低減して提供することができ、かつ、使用者は安全に使用することができる。
また、紙製のマスキングテープであっても、本考案に係るバルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成された刃部であれば切断することができるため、広く、マスキングテープ用の粘着テープカッターとして使用することができ、安全であってかつ、金属製の粘着テープカッターに比して製造コストを低減することができる。
また、請求項1記載の考案にあっては、本考案に係る粘着テープカッターの素材としてプラスチックを含むことから、バルカナイズドファイバーのみならず、広く、様々なプラスチック素材を利用して、型成型によりテープ粘着テープカッターを容易かつ迅速に作成することができる。
請求項2記載の考案にあっては、製造する際には、バルカナイズドファイバーの基板を打ち抜くことにより刃部及びテープカッター本体部を形成することができ、テープカッター本体部に形成された装着部により粘着テープ巻装体に装着することができることから、容易に製造することができる粘着テープ巻装体を提供することができる。
請求項3〜8記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバーの基板を厚さ方向に切り抜いてスリットを形成し、上記スリットにより画成される部位を折曲して装着部の一般面上に起こすことにより、容易に粘着テープ巻装体の収納空隙部、保持部及び把持部を形成することができ、使用者が迅速に粘着テープ巻装体に装着することができる粘着テープカッターを提供することができる。
請求項9記載の考案にあっては、上記第一のスリットの間隔寸法は、最も大径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていると共に、第四のスリットの間隔寸法は、最も小径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていることから、上記第一のスリット、第二のスリット及び第三のスリットにより画成される部位を折り曲げて保持部を形成した場合には、上記保持部により最大幅の幅寸法の粘着テープ巻装体に保持させた状態で装着できる。
さらに、粘着テープ巻装体の幅寸法に合わせて把持部を適宜の幅寸法に折曲することにより、より細幅の幅寸法の粘着テープ巻装体に合わせた把持部を容易に形成することができる。
その結果、粘着テープ巻装体の幅寸法に関わらず、確実に固定して使用することができる粘着テープカッターを提供することができる。
請求項10記載の考案にあっては、上記刃部は、上記テープカッター本体部の縁部両端部よりも内方に形成されていると共に、刃部の両端部には、上記刃部の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部が形成されていることから、使用者の指が刃部に直接触れにくく、より安全性を向上させた粘着テープカッターを提供することができる。
本考案に係る粘着テープカッターの一実施の形態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターの刃部及び刃部辺部の端部の形状を示す部分平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターの粘着テープ巻装体への装着状態を示し、テープ幅が最大幅寸法の粘着テープ巻装体へ装着した状態を示す斜視図である。 本考案に係る粘着テープカッターの粘着テープ巻装体への装着状態を示し、テープ幅が最大幅寸法の粘着テープ巻装体へ装着した状態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターの粘着テープ巻装体への装着状態を示し、テープ幅がより細径の粘着テープ巻装体へ装着した状態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの非粘着面側から切断する状態を示す側面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの非粘着面側から切断する状態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの粘着面側から切断する状態を示す側面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの粘着面側から切断する状態を示す平面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る粘着テープカッター10は、バルカナイズドファイバーにより形成され、粘着テープ巻装体に装着され、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部11を有している。
本実施の形態にあっては、上記テープカッター本体部12は全体略正方形板状に形成され、上記テープカッター本体部12の辺縁部に形成された刃部13を備えており、上記装着部11は上記テープカッター本体部12に形成されている。
上記装着部11は、テープカッター本体部12内方に設けられた複数のスリット14により画成される部位を折曲して形成されている。
テープカッター本体部12は平面略方形状に形成され、刃部辺部15と、上記刃部辺部15に隣接する一対の辺部16、17と、上記刃部辺部15に対向する対向辺部18とを有している。
上記複数のスリット14は、上記刃部辺部15に直交すると共に上記一対の辺部16、17の内方に設けられ、互いに所定間隔を置いて形成された一対の第一のスリット14a、14aと、上記第一のスリット14a、14aの反刃部側端部の間に形成された第二のスリット14bと、上記第二のスリット14bの中間部から上記対向辺部18に至る第三のスリット14Cとを有している。
上記第一のスリット14a、14aと第二のスリット14bとは、互いに直交し、全体として刃部13側へ向かって配置された略コ字状に形成されている。
上記第二のスリット14bには、中間部に上記刃部13に向かって突出する折曲部19が形成されている。即ち、第二のスリット14bは、両端部においては第一のスリット14a、14aに直交するように接合されているが、中間部においては、折曲部19が形成され、全体として屈折して形成され、折曲部19の中間部には頂点部20が形成されている。
上記第三のスリット14Cは、上記折曲部19の頂点部20と対向辺部18との間に、対向辺部18に対して直交して形成されている。
上記一対の第一のスリット14a、14aの中間部には、夫々、第一のスリット14a、14aから内方へ直交して所定間隔分延びる二本の第四のスリット14d、14dが形成されている。
その結果、第一のスリット14a、14a及び第二のスリット14bとの内方に画成される部位Aをテープカッター本体部12の一般面21上方へ指で折曲して起こすことにより形成される空隙により平面方形状の粘着テープ巻装体22の収納空隙を形成することができる。
また、第二のスリット14b及び第三のスリット14Cにより画成される部位により、粘着テープ巻装体22へ装着した場合に、粘着テープ巻装体22内において粘着テープ巻装体22に係止する一対の保持部23、23が形成される。
また、上記一対の第一スリット14a、14a及び第四のスリット14d、14dとにより形成される部位Bにより粘着テープ巻装体22へ装着した際の載置部24が形成される。さらに、上記一対の第一のスリット14a、14a、第二のスリット14b及び第四のスリット14d、14dにより画成される部位Cにより粘着テープ巻装体22の装着した場合の把持部25が形成される。
本実施の形態にあっては、上記一対の第一のスリット14a、14aの間隔寸法Lは25mmであって、最大幅の粘着テープ巻装体の幅寸法(24mm)と略同一に形成されている。また、上記第四のスリット14d、14eの間の間隔寸法L1は、14mmであって、最少幅の粘着テープ巻装体22の幅寸法12mmよりも僅かに大きく形成されている。また、刃部13の長さ寸法は26mmに形成され、同様に最大幅の粘着テープ巻装体の幅寸法(24mm)よりも僅かに大きく形成されている。
上記刃部13は、上記テープカッター本体部12の縁部両端部26、26よりも内方に形成されていると共に、図1及び図2に示すように、刃部13の両端部には、上記刃部13の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部27,27が形成されている。
以下、本実施の形態に係る粘着テープカッター10の使用方法について説明する。
本実施の形態に係る粘着テープカッター10を粘着テープ巻装体22に装着する場合には、先ず、第一のスリット14a、14a及び第二のスリット14bにより画成される部位Aをテープカッター本体部の一般面21の上方へ折り曲げる。
同時に、第一のスリット14a、14aと辺部16、17との間に形成される部位28、29を第一のスリット部14a、14aの先端部30においてテープカッター本体部の一般面21の下方へ折り曲げる。この場合の折り曲げ角度は、粘着テープ巻装体22の厚さ寸法によるが、本実施の形態にあっては略直角に折り曲げている。
これにより、図1、図3及び図4に示すように、粘着テープ巻装体22に装着するにあたって、粘着テープ巻装体22を内部に収納する収納空隙が形成され、また、保持部23、23が形成される。
上記保持部23、23は、第三のスリット14bにより分割されていることから、保持部23,23の先端部を厚さ方向にずらすことにより、保持部23、23の間に空隙を形成し、粘着テープ巻装体22の厚さ方向側面部から粘着テープカッター10を滑り込ませ、粘着テープカッター10の上記収納空隙内に粘着テープ巻装体22を配置させるようにして、粘着テープカッター10を粘着テープ巻装体22に装着する。
この場合、第一のスリット14a、14a及び第四のスリット14d、14dにより画成される全体略長方形状の部位Bは、粘着テープ巻装体22の表面部上に配置される載置部24として機能する。
従って、粘着テープ巻装体22に粘着テープカッター10が装着された場合には、図3に示すように、粘着テープ本体31上に載置部24が当接すると共に、粘着テープ本体31の裏面側には保持部23、23が係止し、刃部13は粘着テープ本体31上において粘着テープ本体31の周面部33に沿って、粘着テープ32の長さ方向に直交して配置されることから、この状態で粘着テープ32を剥がして刃部13に圧接させて捻り切ることにより、粘着テープ32を所望の長さ寸法に切断することができる。
この場合、第二のスリット14bは、中間部において折曲部19が形成され、全体として屈折して形成され折曲部19の中間部には頂点部20が形成されており、中間部において第三のスリット14cが対向辺部18との間に形成されていることから、一対の保持部23、23は対向端部23a、23aの幅寸法が大きく形成されており、保持部23、23は粘着テープ本体31の裏面側において粘着テープ本体31に当接しやすい形状となっている。
その結果、この保持部23、23の形状により粘着テープカッター10は確実に粘着テープ巻装体22に保持させることができる。
また、図1及び図2に示すように、刃部13の両端部には、上記刃部13の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部27,27が形成されていることから、刃部13がテープカッター本体部12の内方に配置されていると共に、上記膨出部27、27の存在により、使用者の指は刃部13に直接に触れにくく、より安全なテープの切断作業を行うことができる。
図3及び図4は、最大幅寸法(24mm)の粘着テープ巻装体22aに装着する場合を示している。
一方、より細径の粘着テープ巻装体22bに装着する場合には、図5に示すように、適宜、粘着テープ巻装体22bの幅寸法に合わせて、第一のスリット14a、第二のスリット14b及び第四のスリット14dにより画成される部位Cにより形成される把持部25の図中左右方向両端部を適宜の長さに下方へ折り曲げ、一対の把持片部25a、25aを形成する。
従って、第一のスリット14a、14aの間の間隔寸法Lは最大幅(24mm)の粘着テープ巻装体22aに合わせて設定されているが、より細幅の粘着テープ巻装体22bに装着する場合には、適宜、幅寸法に合わせた把持片部25a、25aを形成し、当該把持片部25a、25aが粘着テープ巻装体22aの粘着テープ本体31の両側部において粘着テープ本体31を把持する。
その結果、粘着テープ巻装体22bが細幅の場合であっても、粘着テープ巻装体22bに確実に固定されることから、粘着テープ32の切断作業に差し支えることはない。
また、図6、図7、図8及び図9に示すように、本実施の形態に係る粘着テープカッター10にあっては、粘着テープ32の粘着面32a(裏面)及び非粘着面32b(表面)のいずれであっても刃部13に圧接することにより切断することができる。
切断にあたっては、図6及び図8中に矢印で示すように、まず、指で載置部24を押さえて、粘着テープカッター10を粘着テープ巻装体22に固定し、図7及び図9に示すように、所定の長さ寸法に引き出した粘着テープ32を刃部16に圧接させて状態で捻じることにより切断する。
この場合、図8及び図9に示すように、粘着テープ32の粘着面32a側を刃部13に圧接させて切断する場合には、粘着面32aが刃部13に接着することから、次回の利用の際に、粘着テープ32の先端部を確認しやすい。
なお、本実施の形態にあっては、テープカッター本体部12が平面略方形状に形成された場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されない。
また、上記実施の形態にあっては、本考案に係る粘着テープカッターをバルカナイズドファイバーにより形成した場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、プラスチックにより形成してもよい。
プラスチックとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル等が該当する。プラスチックによりテープ粘着テープカッターを形成した場合には、型成型により、容易かつ迅速にテープ粘着テープカッターを作成することができる。
本考案に係る粘着テープカッターは広く、粘着テープ巻装体に装着して粘着テープの切断に使用することができるため、産業上の利用可能性を有している。
10 粘着テープカッター
11 装着部
12 テープカッター本体部
13 刃部
14 スリット
14a 第一のスリット
14b 第二のスリット
14c 第三のスリット
14d 第四のスリット
15 刃部辺部
16 辺部
17 辺部
18 対向辺部
19 折曲部
20 頂点部
21 テープカッター本体部の一般面
22 粘着テープ巻装体
22a 最大幅の粘着テープ
22b 細幅の粘着テープ
23 保持部
23a 対向端部
24 載置部
25 把持部
25a 把持片部
26 縁部両端部
27 膨出部
28 部位
29 部位
30 先端部
31 粘着テープ本体
32 粘着テープ
32a 粘着面
32b 非粘着面
33 周面部
A 第一のスリット及び第二のスリットの内方に画成される部位
B 第一のスリット及び第四のスリットにより画成される部位
C 第一のスリット、第二のスリット及び第四のスリットにより画成される部位
L 第一のスリットの間隔寸法
L1 第四のスリットの間隔寸法
本考案は、粘着テープカッターの改良に関する。
一般に、セロハンテープ等の粘着テープは巻き芯に巻装されて略リング状の粘着テープ巻装体として使用されているが、このような粘着テープ巻装体には粘着テープカッターが取り付けられている。また、粘着テープには、複数種類の幅寸法のもの(例えば、幅12mm、15mm、18mm、24mm等)が存在する。
このような粘着テープカッターにあっては、金属製の場合には、使用者の指を傷つける可能性もあり、また、廃棄する場合に分別する必要があり煩雑である等の事情から従来より、いわゆるハードファイバー又はバルカナイズドファイバーを利用した粘着テープカッターが使用されている(特許文献1及び特許文献2)。
しかしながら、上記特許文献1に開示された粘着テープカッターにあっては、幅寸法の調整は不可能であったことから、上記複数種類の幅寸法の粘着テープのためには複数種類の粘着テープカッターを作製しなければならず、複数種類の製造型が必要となり、製造コストが嵩む、という不具合があった。
また、上記特許文献2に開示された粘着テープカッターにあっては、細長板状に形成された本体の一端部に形成された挿入止部を挿入穴に挿通させて凸部を係止することにより幅寸法の調整は可能であるが、バルカナイズドファイバーは高い剛性を有することから、上記挿入止部を挿入穴に挿通させて長さ調節を行うことが非常に煩雑である、という不具合が存していた。
実開平7−24589号公報 特開平7−246589号公報
本考案はこのような従来からの不具合を解決するためのものであって、その課題は、バルカナイズドファイバー等を使用した、複数種類の幅寸法の粘着テープ巻装体に容易に適合させることができ、製造コストを低減することができる粘着テープカッターを提供することにある。
上記課題達成のため請求項1記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成され、粘着テープ巻装体に装着される粘着テープカッターであって、全体略方形板状に形成されたテープカッター本体部と、上記テープカッター本体部の辺縁部に形成された刃部と、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部とを備え、上記装着部は、上記テープカッター本体部に形成されると共に、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリットにより画成される部位を折曲して形成されていることを特徴とする。
ここで、「プラスチック」としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル等が該当する。
従って、請求項1記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成され、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に対して単一の粘着テープカッターを適用して使用することができる。
また、上記装着部は、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリットにより画成される部位を折曲して形成されることから、バルカナイズドファイバー又はプラスチックの基板を打ち抜くことにより形成したテープカッター本体部に複数のスリットを形成し、複数のスリットにより画成される部位を折り曲げ起こすことにより上記装着部を形成することができる。
請求項2記載の考案に係る考案にあっては、バルカナイズドファイバーにより形成され、粘着テープ巻装体に装着される粘着テープカッターであって、全体略方形板状に形成されたテープカッター本体部と、上記テープカッター本体部の辺縁部に形成された刃部と、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部とを備え、上記装着部は、上記テープカッター本体部に形成されると共に、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリットにより画成される部位を折曲して形成されていることを特徴とする。
従って、請求項2記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバーにより形成され、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に対して単一の粘着テープカッターを適用して使用することができる。
また、上記装着部は、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリットにより画成される部位を折曲して形成されることから、バルカナイズドファイバー又はプラスチックの基板を打ち抜くことにより形成したテープカッター本体部に複数のスリットを形成し、複数のスリットにより画成される部位を折り曲げ起こすことにより上記装着部を形成することができる。
請求項3記載の考案にあっては、上記テープカッター本体部は平面略方形状に形成され、刃部辺部と、上記刃部辺部に隣接する一対の辺部と、上記刃部辺部に対向する対向辺部とを有し、上記複数のスリットは、上記刃部辺部に直交すると共に上記一対の辺部の内方に設けられ、互いに所定間隔を置いて形成された一対の第一のスリットと、上記第一のスリットの反刃部側端部の間に形成された第二のスリットと、上記第二のスリットの中間部から上記対向辺部に至る第三のスリットとを有することを特徴とする。
従って、請求項3記載の考案にあっては、上記一対の第一のスリットと上記第二のスリットとにより画成される部位を折り曲げ起こすことにより、粘着テープ巻装体の収納空隙部を形成することができる。また、上記第一のスリット、第二のスリット及び上記第三のスリットにより画成される部位により粘着テープ巻装体の保持部を形成することができる。
請求項4記載の考案にあっては、上記一対の第一のスリットの中間部には、夫々、第一のスリットから内方へ延びる第四のスリットが形成されていることを特徴とする。
従って、請求項4記載の考案にあっては、上記一対の第一のスリット、第二のスリット及び第四のスリットにより画成される部位により粘着テープ巻装体の把持部を形成することができる。
請求項5記載の考案にあっては、 上記第二のスリットには、中間部には上記刃部に向かって突出する折曲部が形成されていると共に、上記第三のスリットは、上記折曲部と対向辺部との間に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項5記載の考案にあっては、上記粘着テープ巻装体の把持部は先端に凹部を有するように形成されると共に、上記粘着テープ巻装体の保持部は先端部の幅寸法が大きく形成される。
請求項6記載の考案にあっては、上記第四のスリットは、上記第一のスリットに対して直交して形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の考案にあっては、上記第一のスリットの間隔寸法は、最も大径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていると共に、第四のスリットの間隔寸法は、最も小径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていることを特徴とする。
請求項8記載の考案にあっては、上記刃部は、上記テープカッター本体部の縁部両端部よりも内方に形成されていると共に、刃部の両端部には、上記刃部の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部が形成されていることを特徴とする。
請求項1〜8記載の考案にあっては、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に対して単一の粘着テープカッターを適用することができることから、複数種類の幅寸法の粘着テープ巻装体に合わせて複数種類の粘着テープカッターを作成する必要がなく、複数種類の粘着テープカッターを製作するために必要な複数種類の製造型が不要となることから、製造コストを低減することができる。
また、従来の金属製の粘着テープカッターとは異なり、バルカナイズドファイバー又はプラスチックを素材として使用していることから、刃部も粘着テープは充分に切断でき、仮に、指が触れた場合であっても、即、皮膚が切れてしまうほどの尖鋭性はないことから安全であり、子供を含め、年齢に関わらず安心して使用することができる。
また、一般に、広くコンビニエンスショップで販売されている内径1インチの小型の粘着テープ巻装体であっても装着することができ、従来、金属製の粘着テープカッターが添付されていたが、本考案に係る粘着テープカッターにより製造コストを低減して提供することができ、かつ、使用者は安全に使用することができる。
また、紙製のマスキングテープであっても、本考案に係るバルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成された刃部であれば切断することができるため、広く、マスキングテープ用の粘着テープカッターとして使用することができ、安全であってかつ、金属製の粘着テープカッターに比して製造コストを低減することができる。
また、請求項1記載の考案にあっては、本考案に係る粘着テープカッターの素材としてプラスチックを含むことから、バルカナイズドファイバーのみならず、広く、様々なプラスチック素材を利用して、型成型によりテープ粘着テープカッターを容易かつ迅速に作成することができる。
請求項2記載の考案にあっては、製造する際には、バルカナイズドファイバーの基板を打ち抜くことにより刃部及びテープカッター本体部を形成することができ、テープカッター本体部に形成された装着部により粘着テープ巻装体に装着することができることから、容易に製造することができる粘着テープ巻装体を提供することができる。
請求項3〜6記載の考案にあっては、バルカナイズドファイバーの基板を厚さ方向に切り抜いてスリットを形成し、上記スリットにより画成される部位を折曲して装着部の一般面上に起こすことにより、容易に粘着テープ巻装体の収納空隙部、保持部及び把持部を形成することができ、使用者が迅速に粘着テープ巻装体に装着することができる粘着テープカッターを提供することができる。
請求項7記載の考案にあっては、上記第一のスリットの間隔寸法は、最も大径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていると共に、第四のスリットの間隔寸法は、最も小径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていることから、上記第一のスリット、第二のスリット及び第三のスリットにより画成される部位を折り曲げて保持部を形成した場合には、上記保持部により最大幅の幅寸法の粘着テープ巻装体に保持させた状態で装着できる。
さらに、粘着テープ巻装体の幅寸法に合わせて把持部を適宜の幅寸法に折曲することにより、より細幅の幅寸法の粘着テープ巻装体に合わせた把持部を容易に形成することができる。その結果、粘着テープ巻装体の幅寸法に関わらず、確実に固定して使用することができる粘着テープカッターを提供することができる。
請求項8記載の考案にあっては、上記刃部は、上記テープカッター本体部の縁部両端部よりも内方に形成されていると共に、刃部の両端部には、上記刃部の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部が形成されていることから、使用者の指が刃部に直接触れにくく、より安全性を向上させた粘着テープカッターを提供することができる。
本考案に係る粘着テープカッターの一実施の形態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターの刃部及び刃部辺部の端部の形状を示す部分平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターの粘着テープ巻装体への装着状態を示し、テープ幅が最大幅寸法の粘着テープ巻装体へ装着した状態を示す斜視図である。 本考案に係る粘着テープカッターの粘着テープ巻装体への装着状態を示し、テープ幅が最大幅寸法の粘着テープ巻装体へ装着した状態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターの粘着テープ巻装体への装着状態を示し、テープ幅がより細径の粘着テープ巻装体へ装着した状態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの非粘着面側から切断する状態を示す側面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの非粘着面側から切断する状態を示す平面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの粘着面側から切断する状態を示す側面図である。 本考案に係る粘着テープカッターを粘着テープ巻装体へ装着し、粘着テープの粘着面側から切断する状態を示す平面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る粘着テープカッター10は、バルカナイズドファイバーにより形成され、粘着テープ巻装体に装着され、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部11を有している。
本実施の形態にあっては、上記テープカッター本体部12は全体略正方形板状に形成され、上記テープカッター本体部12の辺縁部に形成された刃部13を備えており、上記装着部11は上記テープカッター本体部12に形成されている。
上記装着部11は、テープカッター本体部12内方に設けられた複数のスリット14により画成される部位を折曲して形成されている。
テープカッター本体部12は平面略方形状に形成され、刃部辺部15と、上記刃部辺部15に隣接する一対の辺部16、17と、上記刃部辺部15に対向する対向辺部18とを有している。
上記複数のスリット14は、上記刃部辺部15に直交すると共に上記一対の辺部16、17の内方に設けられ、互いに所定間隔を置いて形成された一対の第一のスリット14a、14aと、上記第一のスリット14a、14aの反刃部側端部の間に形成された第二のスリット14bと、上記第二のスリット14bの中間部から上記対向辺部18に至る第三のスリット14Cとを有している。
上記第一のスリット14a、14aと第二のスリット14bとは、互いに直交し、全体として刃部13側へ向かって配置された略コ字状に形成されている。
上記第二のスリット14bには、中間部に上記刃部13に向かって突出する折曲部19が形成されている。即ち、第二のスリット14bは、両端部においては第一のスリット14a、14aに直交するように接合されているが、中間部においては、折曲部19が形成され、全体として屈折して形成され、折曲部19の中間部には頂点部20が形成されている。
上記第三のスリット14Cは、上記折曲部19の頂点部20と対向辺部18との間に、対向辺部18に対して直交して形成されている。
上記一対の第一のスリット14a、14aの中間部には、夫々、第一のスリット14a、14aから内方へ直交して所定間隔分延びる二本の第四のスリット14d、14dが形成されている。
その結果、第一のスリット14a、14a及び第二のスリット14bとの内方に画成される部位Aをテープカッター本体部12の一般面21上方へ指で折曲して起こすことにより形成される空隙により平面方形状の粘着テープ巻装体22の収納空隙を形成することができる。
また、第二のスリット14b及び第三のスリット14Cにより画成される部位により、粘着テープ巻装体22へ装着した場合に、粘着テープ巻装体22内において粘着テープ巻装体22に係止する一対の保持部23、23が形成される。
また、上記一対の第一スリット14a、14a及び第四のスリット14d、14dとにより形成される部位Bにより粘着テープ巻装体22へ装着した際の載置部24が形成される。さらに、上記一対の第一のスリット14a、14a、第二のスリット14b及び第四のスリット14d、14dにより画成される部位Cにより粘着テープ巻装体22の装着した場合の把持部25が形成される。
本実施の形態にあっては、上記一対の第一のスリット14a、14aの間隔寸法Lは25mmであって、最大幅の粘着テープ巻装体の幅寸法(24mm)と略同一に形成されている。また、上記第四のスリット14d、14eの間の間隔寸法L1は、14mmであって、最少幅の粘着テープ巻装体22の幅寸法12mmよりも僅かに大きく形成されている。また、刃部13の長さ寸法は26mmに形成され、同様に最大幅の粘着テープ巻装体の幅寸法(24mm)よりも僅かに大きく形成されている。
上記刃部13は、上記テープカッター本体部12の縁部両端部26、26よりも内方に形成されていると共に、図1及び図2に示すように、刃部13の両端部には、上記刃部13の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部27,27が形成されている。
以下、本実施の形態に係る粘着テープカッター10の使用方法について説明する。
本実施の形態に係る粘着テープカッター10を粘着テープ巻装体22に装着する場合には、先ず、第一のスリット14a、14a及び第二のスリット14bにより画成される部位Aをテープカッター本体部の一般面21の上方へ折り曲げる。
同時に、第一のスリット14a、14aと辺部16、17との間に形成される部位28、29を第一のスリット部14a、14aの先端部30においてテープカッター本体部の一般面21の下方へ折り曲げる。この場合の折り曲げ角度は、粘着テープ巻装体22の厚さ寸法によるが、本実施の形態にあっては略直角に折り曲げている。
これにより、図1、図3及び図4に示すように、粘着テープ巻装体22に装着するにあたって、粘着テープ巻装体22を内部に収納する収納空隙が形成され、また、保持部23、23が形成される。
上記保持部23、23は、第三のスリット14bにより分割されていることから、保持部23,23の先端部を厚さ方向にずらすことにより、保持部23、23の間に空隙を形成し、粘着テープ巻装体22の厚さ方向側面部から粘着テープカッター10を滑り込ませ、粘着テープカッター10の上記収納空隙内に粘着テープ巻装体22を配置させるようにして、粘着テープカッター10を粘着テープ巻装体22に装着する。
この場合、第一のスリット14a、14a及び第四のスリット14d、14dにより画成される全体略長方形状の部位Bは、粘着テープ巻装体22の表面部上に配置される載置部24として機能する。
従って、粘着テープ巻装体22に粘着テープカッター10が装着された場合には、図3に示すように、粘着テープ本体31上に載置部24が当接すると共に、粘着テープ本体31の裏面側には保持部23、23が係止し、刃部13は粘着テープ本体31上において粘着テープ本体31の周面部33に沿って、粘着テープ32の長さ方向に直交して配置されることから、この状態で粘着テープ32を剥がして刃部13に圧接させて捻り切ることにより、粘着テープ32を所望の長さ寸法に切断することができる。
この場合、第二のスリット14bは、中間部において折曲部19が形成され、全体として屈折して形成され折曲部19の中間部には頂点部20が形成されており、中間部において第三のスリット14cが対向辺部18との間に形成されていることから、一対の保持部23、23は対向端部23a、23aの幅寸法が大きく形成されており、保持部23、23は粘着テープ本体31の裏面側において粘着テープ本体31に当接しやすい形状となっている。
その結果、この保持部23、23の形状により粘着テープカッター10は確実に粘着テープ巻装体22に保持させることができる。
また、図1及び図2に示すように、刃部13の両端部には、上記刃部13の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部27,27が形成されていることから、刃部13がテープカッター本体部12の内方に配置されていると共に、上記膨出部27、27の存在により、使用者の指は刃部13に直接に触れにくく、より安全なテープの切断作業を行うことができる。
図3及び図4は、最大幅寸法(24mm)の粘着テープ巻装体22aに装着する場合を示している。
一方、より細径の粘着テープ巻装体22bに装着する場合には、図5に示すように、適宜、粘着テープ巻装体22bの幅寸法に合わせて、第一のスリット14a、第二のスリット14b及び第四のスリット14dにより画成される部位Cにより形成される把持部25の図中左右方向両端部を適宜の長さに下方へ折り曲げ、一対の把持片部25a、25aを形成する。
従って、第一のスリット14a、14aの間の間隔寸法Lは最大幅(24mm)の粘着テープ巻装体22aに合わせて設定されているが、より細幅の粘着テープ巻装体22bに装着する場合には、適宜、幅寸法に合わせた把持片部25a、25aを形成し、当該把持片部25a、25aが粘着テープ巻装体22aの粘着テープ本体31の両側部において粘着テープ本体31を把持する。
その結果、粘着テープ巻装体22bが細幅の場合であっても、粘着テープ巻装体22bに確実に固定されることから、粘着テープ32の切断作業に差し支えることはない。
また、図6、図7、図8及び図9に示すように、本実施の形態に係る粘着テープカッター10にあっては、粘着テープ32の粘着面32a(裏面)及び非粘着面32b(表面)のいずれであっても刃部13に圧接することにより切断することができる。
切断にあたっては、図6及び図8中に矢印で示すように、まず、指で載置部24を押さえて、粘着テープカッター10を粘着テープ巻装体22に固定し、図7及び図9に示すように、所定の長さ寸法に引き出した粘着テープ32を刃部16に圧接させて状態で捻じることにより切断する。
この場合、図8及び図9に示すように、粘着テープ32の粘着面32a側を刃部13に圧接させて切断する場合には、粘着面32aが刃部13に接着することから、次回の利用の際に、粘着テープ32の先端部を確認しやすい。
なお、本実施の形態にあっては、テープカッター本体部12が平面略方形状に形成された場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されない。
また、上記実施の形態にあっては、本考案に係る粘着テープカッターをバルカナイズドファイバーにより形成した場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、プラスチックにより形成してもよい。
プラスチックとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル等が該当する。プラスチックによりテープ粘着テープカッターを形成した場合には、型成型により、容易かつ迅速にテープ粘着テープカッターを作成することができる。
本考案に係る粘着テープカッターは広く、粘着テープ巻装体に装着して粘着テープの切断に使用することができるため、産業上の利用可能性を有している。
10 粘着テープカッター
11 装着部
12 テープカッター本体部
13 刃部
14 スリット
14a 第一のスリット
14b 第二のスリット
14c 第三のスリット
14d 第四のスリット
15 刃部辺部
16 辺部
17 辺部
18 対向辺部
19 折曲部
20 頂点部
21 テープカッター本体部の一般面
22 粘着テープ巻装体
22a 最大幅の粘着テープ
22b 細幅の粘着テープ
23 保持部
23a 対向端部
24 載置部
25 把持部
25a 把持片部
26 縁部両端部
27 膨出部
28 部位
29 部位
30 先端部
31 粘着テープ本体
32 粘着テープ
32a 粘着面
32b 非粘着面
33 周面部
A 第一のスリット及び第二のスリットの内方に画成される部位
B 第一のスリット及び第四のスリットにより画成される部位
C 第一のスリット、第二のスリット及び第四のスリットにより画成される部位
L 第一のスリットの間隔寸法
L1 第四のスリットの間隔寸法

Claims (10)

  1. バルカナイズドファイバー又はプラスチックにより形成され、粘着テープ巻装体に装着される粘着テープカッターであって、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部を有することを特徴とする粘着テープカッター。
  2. バルカナイズドファイバーにより形成され、粘着テープ巻装体に装着される粘着テープカッターであって、異なった幅寸法の複数の粘着テープ巻装体に適合させて装着しうる装着部を有することを特徴とする粘着テープカッター。
  3. 全体略方形板状に形成されたテープカッター本体部と、上記テープカッター本体部の辺縁部に形成された刃部とを備え、上記装着部は上記テープカッター本体部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の粘着テープカッター。
  4. 上記装着部は、テープカッター本体部内方に設けられた複数のスリットにより画成される部位を折曲して形成されることを特徴とする請求項3記載の粘着テープカッター。
  5. 上記テープカッター本体部は平面略方形状に形成され、刃部辺部と、上記刃部辺部に隣接する一対の辺部と、上記刃部辺部に対向する対向辺部とを有し、
    上記複数のスリットは、上記刃部辺部に直交すると共に上記一対の辺部の内方に設けられ、互いに所定間隔を置いて形成された一対の第一のスリットと、上記第一のスリットの反刃部側端部の間に形成された第二のスリットと、上記第二のスリットの中間部から上記対向辺部に至る第三のスリットとを有することを特徴とする請求項4記載の粘着テープカッター。
  6. 上記一対の第一のスリットの中間部には、夫々、第一のスリットから内方へ延びる第四のスリットが形成されていることを特徴とする請求項5記載の粘着テープカッター。
  7. 上記第二のスリットには、中間部には上記刃部に向かって突出する折曲部が形成されていると共に、上記第三のスリットは、上記折曲部と対向辺部との間に形成されていることを特徴とする請求項5記載の粘着テープカッター。
  8. 上記第四のスリットは、上記第一のスリットに対して直交して形成されていることを特徴とする請求項6記載の粘着テープカッター。
  9. 上記第一のスリットの間隔寸法は、最も大径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていると共に、第四のスリットの間隔寸法は、最も小径の幅寸法の粘着テープの幅寸法と略同一に形成されていることを特徴とする請求項6記載の粘着テープカッター。
  10. 上記刃部は、上記テープカッター本体部の縁部両端部よりも内方に形成されていると共に、刃部の両端部には、上記刃部の刃の先端部よりも外方へ突出する膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の粘着テープカッター。
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