JP3179036U - プッシュスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性の良いプッシュスイッチを提供する。
【解決手段】プッシュスイッチ100では、固定接点部材2が形成された収容部1aを有する基台1と、固定接点部材2と接離可能で開口部3aが形成された可動接点部材3と、収容部1aを覆い可動接点部材3を押圧する押圧部4aを有する操作部材4と、操作部材4を基台1との間に保持するカバー5と、を備えてプッシュスイッチを構成する。また、可動接点部材3に臨む押圧部4aの一端側は、円柱状に形成されるとともに、押圧部4aの一端側の端部には凹形状に形成されたテーパ部4bを有し、押圧部4aが円筒状に延出する方向に対して垂直な面で切断した時のテーパ部4bの断面の形状は円形とする。さらに、押圧部4aの一端側の端部における断面の直径は、可動接点部材3の開口部3aの直径よりも大きく、かつ、押圧部4aの他端側に向かうにしたがって断面の直径は小さくなる構成とした。
【選択図】図2
【解決手段】プッシュスイッチ100では、固定接点部材2が形成された収容部1aを有する基台1と、固定接点部材2と接離可能で開口部3aが形成された可動接点部材3と、収容部1aを覆い可動接点部材3を押圧する押圧部4aを有する操作部材4と、操作部材4を基台1との間に保持するカバー5と、を備えてプッシュスイッチを構成する。また、可動接点部材3に臨む押圧部4aの一端側は、円柱状に形成されるとともに、押圧部4aの一端側の端部には凹形状に形成されたテーパ部4bを有し、押圧部4aが円筒状に延出する方向に対して垂直な面で切断した時のテーパ部4bの断面の形状は円形とする。さらに、押圧部4aの一端側の端部における断面の直径は、可動接点部材3の開口部3aの直径よりも大きく、かつ、押圧部4aの他端側に向かうにしたがって断面の直径は小さくなる構成とした。
【選択図】図2
Description
本考案は、プッシュスイッチに関し、特に、操作性の良いプッシュスイッチに関するものである。
プッシュスイッチは各種電気機器の操作部に用いられることが多いことから、接点の導通状態の確実な切替、操作時の感触などの操作性の良いプッシュスイッチが求められている。
従来のプッシュスイッチとしては、下記の特許文献1に記載のプッシュスイッチSWが知られている。
以下、図10および図11を用いて、特許文献1に記載のプッシュスイッチSWについて説明する。図10は、特許文献1に記載のプッシュスイッチSWの外観を示す斜視図である。図11は、特許文献1に記載のプッシュスイッチSWの構成を示す断面図である。
特許文献1に記載のプッシュスイッチSWは、基部BAとカバーCOとを含む基台HOと、基台HO内部に位置する接点システムSIと、接点システムSIを開閉動作させるための作動部材STとを備えたプッシュスイッチである。接点システムSIは、金属の薄板をドーム形状に形成されるとともに頭頂部に開口を有した開閉接点MTと、基部BAに一体に形成された金属の薄板からなる固定接点PTとで構成されている。作動部材STを押圧操作することで開閉接点MTへの押圧操作が行なわれ、接点システムSIを構成する固定接点PTと開閉接点MTとが接離し、スイッチとして機能する。
作動部材STはゴム材料から形成されており、基部BAとカバーCOとによって狭持されるとともに、基部BAと作動部材STとの間に配設された開閉接点MTの本体の外縁部と開口の外縁部とに接触し保持する。また、作動部材STは、押圧操作されると、開閉接点MTの開口部の外縁部を押圧する構成とした。
特許文献1に記載のプッシュスイッチは、ゴム材料からなる作動部材STで開閉接点MTの開口部の外周を押圧する構成となっているため、作動部材STを斜め方向から押圧された場合などに、作動部材STの一部が開閉接点MTの開口内に入り込むことが懸念される。仮に作動部材STの一部が開閉接点MTの開口内に入り込んだ場合、入り込んだ作動部材STにより開閉接点MTと固定接点PTとの電気的な導通がうまくできない、開閉接点MTがスムーズに動作しないなどの不具合が発生し操作性の悪化に繋がりかねない。
本考案は、上述した課題を解決して、操作性の良いプッシュスイッチを提供するものである。
請求項1に記載のプッシュスイッチは、固定接点部材が形成された収容部を有する基台と、前記収容部に収容され前記固定接点部材と接離可能であり、中央部分に円形の開口部が形成された可動接点部材と、前記収容部を覆い、前記可動接点部材を押圧する押圧部を有する操作部材と、前記操作部材を、前記基台との間に保持するカバーと、を備えたプッシュスイッチにおいて、前記可動接点部材に臨む前記押圧部の一端側は、円柱状に形成されるとともに、前記押圧部の一端側の端部には凹形状に形成されたテーパ部を有し、前記押圧部が円筒状に延出する方向に対して垂直な面で切断した時の前記テーパ部の断面の形状は円形であり、前記押圧部の一端側の端部における前記断面の直径は、前記可動接点部材の前記開口部の直径よりも大きく、かつ、前記押圧部の他端側に向かうにしたがって小さくなる、という特徴を有する。
請求項2に記載のプッシュスイッチは、前記操作部材は、前記押圧部と、前記押圧部の周辺に形成され、前記基台と前記カバーとの間に保持される基台部と、前記押圧部と前記基台部との間を繋げる繋ぎ部と、を有し、前記繋ぎ部の前記基台部側の端部には、前記基台部から連続して前記基台が配置された方向へ傾斜した傾斜部が形成されている、という特徴を有する。
請求項3に記載のプッシュスイッチは、前記可動接点部材は、ドーム状に形成された膨出部の頂部に前記開口部を備え、前記膨出部の周囲の4箇所に、前記膨出部に連続して形成され、前記膨出部を支持する脚部を有しており、前記操作部材は、前記基台部から前記可動接点部材が配置された方向へ突出して形成された保持部を有し、前記保持部の先端部には、前記可動接点部材の外形に倣って形成された面取り部が形成され、前記面取り部は前記脚部の近傍に配設されている、という特徴を有する。
請求項4に記載のプッシュスイッチは、前記保持部は、前記可動接点部材の脚部に対応可能な位置に柱状に突出して形成されている、という特徴を有する。
請求項1の考案によれば、テーパ部を、押圧部の一端側の開口面積が、押圧部の他端側の開口面積よりも大きいテーパ形状に形成することで、押圧部が可動接点部材に接触した後に、さらに押圧部を押し込むと、テーパ部は開口面積が広がる方向に変形しやすくなる。したがって、押圧部のテーパ部が可動接点部材の開口部に入り込むことで可動接点部材を押圧できなくなる不具合が発生し難くなり、操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
請求項2の考案によれば、繋ぎ部に傾斜部を設けたことで、操作部材を斜め押しされた場合に、押圧部が斜め方向に傾く動きを傾斜部が抑制することができる。したがって、押圧部が極度に傾き復帰しなくなるなどの不具合を防止し、斜め押しされた場合の操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
請求項3の考案によれば、操作部材の保持部は、面取り部を可動接点部材の脚部に接触させ、変形しながら押圧している。例えば、操作部材が位置ずれするような状態となったとしても、面取り部が脚部の近傍を押さえることで、可動接点部材の位置ずれを防止することができる。したがって、固定接点部材と可動接点部材との電気的接続が安定し、操作に対して固定接点部材と可動接点部材との電気的接続の切換を確実に行うことで、操作性をより良くすることができる、という効果を奏する。
請求項4の考案によれば、柱状に形成された保持部を、可動接点部材の4隅に当たる脚部に対応可能な位置に配設することで、操作部材の位置ズレを効率的に防止することができるとともに、保持部が可動接点部材に接触することで可動接点部材の動きを妨げることがなくなり、より操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
以上より、本考案によれば、操作性の良いプッシュスイッチを提供することができる。
[第1実施形態]
以下に第1実施形態におけるプッシュスイッチ100について説明する。まず始めに本実施形態におけるプッシュスイッチ100の構成について図1ないし図6を用いて説明する。図1はプッシュスイッチ100の外観を示す図であり、図1(a)はプッシュスイッチ100の外観を示す斜視図であり、図1(b)はプッシュスイッチ100の上面を示す平面図である。図2はプッシュスイッチ100の構成を示す分解斜視図である。図3は可動接点部材3の外観を示す斜視図である。図4は固定接点部材2が形成された基台1の外観を示す斜視図である。図5は操作部材4を示す図であり、図5(a)は操作部材4の外観を示す斜視図であり、図5(b)は操作部材4を図5(a)に示すZ2方向から示した斜視図である。図6は図1に示す断面A−Aで切断した操作部材4の断面を示す断面図である。
以下に第1実施形態におけるプッシュスイッチ100について説明する。まず始めに本実施形態におけるプッシュスイッチ100の構成について図1ないし図6を用いて説明する。図1はプッシュスイッチ100の外観を示す図であり、図1(a)はプッシュスイッチ100の外観を示す斜視図であり、図1(b)はプッシュスイッチ100の上面を示す平面図である。図2はプッシュスイッチ100の構成を示す分解斜視図である。図3は可動接点部材3の外観を示す斜視図である。図4は固定接点部材2が形成された基台1の外観を示す斜視図である。図5は操作部材4を示す図であり、図5(a)は操作部材4の外観を示す斜視図であり、図5(b)は操作部材4を図5(a)に示すZ2方向から示した斜視図である。図6は図1に示す断面A−Aで切断した操作部材4の断面を示す断面図である。
プッシュスイッチ100は、図1に示すような外観をしており、図2に示すように、固定接点部材2が一体に形成された基台1と、固定接点部材2と接離可能な可動接点部材3と、可動接点部材3を押圧可能な操作部材4と、操作部材4を保持するカバー5と、を備えている。
可動接点部材3は、図3に示すように、導電性を有する金属薄板からなる。可動接点部材3は、ドーム状に形成された膨出部3bの中央部に当たる頂部に開口部3aを備え、膨出部3bの周囲に膨出部3bを支持する脚部3cを有している。脚部3cは膨出部3bに連続して形成され、膨出部3bの周囲を囲むように等間隔に4つ配設されている。
基台1は、図4に示すように、絶縁性の合成樹脂材からなり、略直方体状に形成されている。基台1には、可動接点部材3を収納可能な収容部1aが、Z1方向から平面視したときに略正方形となる凹形状に形成されている。収容部1aの内部底面には、固定接点部材2が内部底面から上方(Z1方向)へ突出して設けられている。固定接点部材2は導電性の金属薄板からなり、収容部1aの中央に設けられた第1固定接点部2aと、収容部1aの四隅の近傍に設けられた第2固定接点部2bとからなる。第1固定接点2aは、同一円周上に等間隔となるように、3個並べて配置されている。なお、第1固定接点部2aと第2固定接点部2bとは電気的に導通していない。
また、基台1は、プッシュスイッチ100として外部と電気的に接続可能とする、第1外部接続端子2cと第2外部接続端子2dとを有する。第1外部接続端子2cは、基台1のX2方向側の側面のY1方向側およびY2方向側から、それぞれ1本ずつ突出して形成されている。第2外部接続端子2dは、基台1のX2方向側の側面の中央であり、第1外部接続端子2cと第1外部接続端子2cとの間の位置から突出して形成されている。なお、第1固定接点部2aと第1外部接続端子2cとは同一の金属板からなり電気的に導通しているとともに、第2固定接点部2bと第2外部接続端子2dとは同一の金属板からなり電気的に導通している。
操作部材4は、図5に示すように、ゴム材からなる。操作部材4は、円柱状に形成され、外部から押圧される押圧部4aと、押圧部4aの周辺に板状に形成された基台部4cとを有している。押圧部4aと基台部4cとの間は、繋ぎ部4dによって連結されている。
押圧部4aの一端側の端部には、図5(b)に示すように、凹形状に形成されたテーパ部4bが形成されている。押圧部4aが円筒状に延出する方向であるZ1−Z2方向に対して垂直な面で切断した時、テーパ部4bの断面の形状は円形であり、図6に示すように、押圧部4aの一端側の端部におけるテーパ部4bの断面の直径は、可動接点部材3の開口部3aの直径よりも大きく、かつ、押圧部4aの他端側に向かうにしたがって小さくなる構造である。また、本実施形態においては、押圧操作がし易くなるよう、押圧部4aの他端側の先端部4hは、ゴム材よりも固い材料で形成されている。
また、操作部材4は、基台部4cからZ2方向へ突出して形成された保持部4fを有し、保持部4fの先端部には、可動接点部材3の外形に倣って形成された面取り部4gが形成されている。保持部4fは、基台部4cの四隅の近傍で可動接点部材3の脚部3cに対応可能な位置に柱状に突出して形成されている。
また、繋ぎ部4dの基台部4c側の端部には、図5および図6に示すように、基台部4cから連続して、Z2方向へ傾斜した傾斜部4eが形成されている。
カバー5は、図2に示すように、金属板からなる。カバー5は、板状に形成された天板5aを有し、天板5aの中央部には、操作部材4の押圧部4aおよび繋ぎ部4dを挿通可能な大きさの挿通孔5bが形成されている。
次にプッシュスイッチ100の構造について図7を用いて説明する。図7は図1に示す断面A−Aで切断したプッシュスイッチ100の断面を示す断面図であり、図7(a)は操作されていない初期状態のプッシュスイッチ100の断面を示す断面図であり、図7(b)は操作された状態のプッシュスイッチ100の断面を示す断面図である。
図7(a)に示すように、可動接点部材3は、基台1の収容部1aの中に配設される。このとき、可動接点部材3は、収容部1aの内部に形成された第2固定接点部2b上に脚部3cが載り、膨出部3bがZ1方向へ突出するように配設されている。操作部材4は、可動接点部材3が収納された収容部1aを覆うように、基台1に重ねて配設される。このとき、操作部材4の保持部4fは、可動接点部材3の脚部3cに対応して配設されている。カバー5は、操作部材4の押圧部4aを挿通孔5bに挿通させた状態で操作部材4に重ねて配置され、基台1に係止されることで、操作部材4を基台1との間に保持する。操作部材4が基台1とカバー5との間に保持されることで、操作部材4の保持部4fが、変形しながら可動接点部材3の脚部3cを、Z1方向から押圧している。このようにして、プッシュスイッチ100が形成される。
次にプッシュスイッチ100の動作について図7を用いて説明する。
プッシュスイッチ100は、初期状態においては、図7(a)に示すような状態であり、第1固定接点部2aと第2固定接点部2bとの間で電気的な導通はしていない。図7(a)に示す状態から、押圧部4aをZ2方向へ押圧すると、押圧部4aは繋ぎ部4dを撓ませながらZ2方向に移動し、テーパ部4bの端部が可動接点部材3に接触する。可動接点部材3に接触したテーパ部4bの端部は、図7(b)に示すように、テーパ部4bの径方向に広がりながら可動接点部材3をZ2方向へ押圧する。押圧された可動接点部材3は、Z2方向へ反転し、第1固定接点部2aに接触する。可動接点部材3が第1固定接点部2aに接触することで、第1固定接点部2aと第2固定接点部2bとの間が導通する。なお、押圧部4aへの押圧を解除すると、可動接点部材3の復帰力により、初期状態に復帰する。このように、第1固定接点部2aと第2固定接点部2bとの間の導通状態を切り換えることでスイッチとして機能する。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態のプッシュスイッチ100では、固定接点部材2が形成された収容部1aを有する基台1と、収容部1aに収容され固定接点部材2と接離可能であり、中央部分に円形の開口部3aが形成された可動接点部材3と、収容部1aを覆い、可動接点部材3を押圧する押圧部4aを有する操作部材4と、操作部材4を、基台1との間に保持するカバー5と、を備えたプッシュスイッチにおいて、可動接点部材3に臨む押圧部4aの一端側は、円柱状に形成されるとともに、押圧部4aの一端側の端部には凹形状に形成されたテーパ部4bを有し、押圧部4aが円筒状に延出する方向に対して垂直な面で切断した時のテーパ部4bの断面の形状は円形であり、押圧部4aの一端側の端部における断面の直径は、可動接点部材3の開口部3aの直径よりも大きく、かつ、押圧部4aの他端側に向かうにしたがって小さくなる、構成とした。
これにより、テーパ部4bを、押圧部4aの一端側の開口面積が、押圧部4aの他端側の開口面積よりも大きいテーパ形状に形成することで、押圧部4aが可動接点部材3に接触した後に、さらに押圧部4aを押し込むと、テーパ部4bは開口面積が広がる方向に変形しやすくなる。したがって、押圧部4aのテーパ部4bが可動接点部材3の開口部3aに入り込むことで可動接点部材3を押圧できなくなる不具合が発生し難くなり、操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
また、テーパ部4bの断面形状を円形にすることで、押圧部4aはテーパ部4bの断面が広がる方向へ均等に変形しやすくなり、さらにテーパ部4bが可動接点部材3の開口部3aに入り込みにくくなり、さらに操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
また、押圧部4aの可動接点部材3に臨む面におけるテーパ部4bの断面形状の直径を、可動接点部材3の開口部3aの直径よりも大きくした。これにより、より確実に押圧部4aが可動接点部材3の開口部3aに入り込むことなく操作することが可能となり、操作性をより良くすることができる、という効果を奏する。
また、可動接点部材3の開口部3aを円形にすることで、可動接点部材3が反転動作を行なった時にも開口部3aの一箇所に応力が集中し難くなる。したがって、開口部3aにクラックが発生することが原因の不具合は発生し難くなり、動作寿命が長くなる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、操作部材4は、押圧部4aと、押圧部4aの周辺に形成され、基台1とカバー5との間に保持される基台部4cと、押圧部4aと基台部4cとの間を繋げる繋ぎ部4dと、を有し、繋ぎ部4dの基台部4c側の端部には、基台部4cから連続して基台1が配置された方向へ傾斜した傾斜部4eが形成されている、構成とした。
これにより、繋ぎ部4dに傾斜部4eを設けたことで、操作部材4を斜め押しされた場合に、押圧部4aが斜め方向に傾く動きを傾斜部4eが抑制することができる。ここで、操作部材4を斜め押しされた場合の傾斜部4eに働く力について、図6および図8を用いて説明する。図8は図6に示すB部を押圧することで斜め押しされた時の傾斜部4eに働く力を示した図であり、図8(a)は図6に示すC部の傾斜部4eに働く力を示す図であり、図8(b)は図6に示すD部の傾斜部4eに働く力を示す図である。図6に示すB部を矢印E方向(Z2方向)に押圧されると、図6に示すC部における傾斜部4eには、図8(a)に示すように、矢印F方向の力が掛かる。傾斜部4eはZ2方向へ傾けて形成されているため、水平に形成されている場合に比べてそれ以上撓み難い。また、撓んだ状態からさらに押圧されると、傾斜部4eは押しつぶされることとなり、反発力が発生する。また、図6に示すD部における傾斜部4eには、図8(a)に示すように、矢印G方向の力が掛かる。傾斜部4eは矢印G方向に押しつぶされることとなり、反発力が発生する。このように押圧部4aが傾く動きに抗する力が発生するため、押圧部4aが斜め方向に傾く動きを抑制することができる。したがって、押圧部4aが極度に傾き復帰しなくなるなどの不具合を防止し、斜め押しされた場合の操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
また、これにより、操作部材4を斜め押しされた場合に傾く動きを抑制することで、押圧部4aが傾き、テーパ部4bの先端が可動接点部材3の開口部3aに入り込むことを防止することができ、押圧部4aが可動接点部材3の開口部3aに入り込むことなく操作することが可能となり、操作性をさらに良くすることができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、可動接点部材3は、ドーム状に形成された膨出部3bの中央部である頂部に開口部3aを備え、膨出部3bの周囲の4箇所に、膨出部3bに連続して形成され、膨出部3bを支持する脚部3cを有しており、操作部材4は、基台部4cから可動接点部材3が配置された方向へ突出して形成された保持部4fを有し、保持部4fの先端部には、可動接点部材3の外形に倣って形成された面取り部4gが形成され、面取り部4gは脚部3cの近傍に配設されている、構成とした。
これにより、プッシュスイッチ100として形成されたとき、操作部材4の保持部4fは、面取り部4gを可動接点部材3の脚部3cに接触させ、変形しながら押圧している。例えば、操作部材4が位置ずれするような状態となったとしても、面取り部4gが脚部3cの近傍を押さえることで、可動接点部材3の位置ずれを防止することができる。したがって、固定接点部材2と可動接点部材3との電気的接続が安定し、操作に対して固定接点部材2と可動接点部材3との電気的接続の切換を確実に行うことで、操作性をより良くすることができる、という効果を奏する。
また、これにより、保持部4fの面取り部4gが膨出部3bおよび脚部3cに常時接触している構成としたため、可動接点部材3が反転する際の振動を保持部4fで吸収し、操作音の小音化ができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、保持部4fは、可動接点部材3の脚部3cに対応可能な位置に柱状に突出して形成されている、構成とした。
これにより、柱状に形成された保持部4fを、可動接点部材3の4隅に当たる脚部3cに対応可能な位置に配設することで、操作部材4の位置ズレを効率的に防止することができるとともに、保持部4fが可動接点部材3に接触することで可動接点部材3の動きを妨げることがなくなり、より操作性を良くすることができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、第1固定接点2aは、同一円周上に等間隔となるように、3個並べて配置されており、第2固定接点部2bは収容部1aの四隅の近傍にそれぞれ設けられている構成とした。
これにより、可動接点部材3が傾いた状態で動作しても、可動接点部材3はいずれかの固定接点部2と導通しやすくなり、より確実に導通を行なうことができる。
以上のように、本考案の実施形態に係るプッシュスイッチを具体的に説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本考案の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、可動接点部材3の脚部3cは両側を切り落とし、平行な2辺を有するとともに、段差がつけられた形状として図示しているが、図示した形状に限定するものではない。例えば、脚部3cの両側を切り落とさずに、平面視で脚部3cが略三角形状であっても良い。
(2)本実施形態において、操作部材4の押圧部4aの先端部4hは、ゴム材よりも硬い材料で形成されているとしたが、操作部材4の他の箇所と同じ材質であっても良い。
(3)本実施形態において、プッシュスイッチ100は照光機能を持っていないが、照光部材を配設し、照光機能を持たせても良い。例えば、図9(a)に示すように、基台1の中央で可動接点部材3の開口部3aに対応する位置にLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)のような照光部材LPを配設し、透光性を有した材料で操作部材4の先端部4hを形成するとともに、テーパ部4bを先端部4hに接する位置まで延長する構成などでも良い。なお、説明を容易にするために図示していないが、基台1には照光部材LP用の接点部と、該接点部から延長して外部と電気的な接続が可能な外部接続端子が設けられている。このようにすることで、照光部材LPの発した光LIがテーパ部4bおよび先端部4hを介して外方に出光される。または、照光部材LPをプッシュスイッチ100の構成部品とせず、図9(b)に示すように、外部に繋がり光を取り入れ可能な取光穴HOを基台1の中央に設け、プッシュスイッチ100が取り付けられる回路基板PBなどに配設された照光部材LPが発する光を照光部材LPの発した光LIが取光穴HO、テーパ部4bおよび先端部4hを介して外方に出光される構成でも良い。なお、このとき、先端部4hは透光性を有した材料で形成されるとともに、テーパ部4bは先端部4hに接する位置まで延長されている。図9(a)や図9(b)のような構成とすることで、操作部材4は光るため、特に暗所で使用される場合には、操作者が操作部材4の位置を確認しやすくなるため、操作性が良くなるという効果を奏する。
(4)本実施形態において、基台1は絶縁性の合成樹脂材からなり、略直方体状に形成され、固定接点部材2が埋設されている構成としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、図示しないが、固定接点部材2が導体配線で形成された回路基板を基台1として、回路基板の上に合成樹脂材料からなる部材を配して本実施形態における収容部1aとなる空間を形成する構成でも良い。
1 基台
1a 収容部
2 固定接点部材
2a 第1固定接点部
2b 第2固定接点部
2c 第1外部接続端子
2d 第2外部接続端子
3 可動接点部材
3a 開口部
3b 膨出部
3c 脚部
4 操作部材
4a 押圧部
4b テーパ部
4c 基台部
4d 繋ぎ部
4e 傾斜部
4f 保持部
4g 面取り部
4h 先端部
5 カバー
5a 天板
5b 挿通孔
100 プッシュスイッチ
1a 収容部
2 固定接点部材
2a 第1固定接点部
2b 第2固定接点部
2c 第1外部接続端子
2d 第2外部接続端子
3 可動接点部材
3a 開口部
3b 膨出部
3c 脚部
4 操作部材
4a 押圧部
4b テーパ部
4c 基台部
4d 繋ぎ部
4e 傾斜部
4f 保持部
4g 面取り部
4h 先端部
5 カバー
5a 天板
5b 挿通孔
100 プッシュスイッチ
Claims (4)
- 固定接点部材が形成された収容部を有する基台と、
前記収容部に収容され前記固定接点部材と接離可能であり、中央部分に円形の開口部が形成された可動接点部材と、
前記収容部を覆い、前記可動接点部材を押圧する押圧部を有する操作部材と、
前記操作部材を、前記基台との間に保持するカバーと、を備えたプッシュスイッチにおいて、
前記可動接点部材に臨む前記押圧部の一端側は、円柱状に形成されるとともに、前記押圧部の一端側の端部には凹形状に形成されたテーパ部を有し、
前記押圧部が円筒状に延出する方向に対して垂直な面で切断した時の前記テーパ部の断面の形状は円形であり、前記押圧部の一端側の端部における前記断面の直径は、前記可動接点部材の前記開口部の直径よりも大きく、かつ、前記押圧部の他端側に向かうにしたがって小さくなる、ことを特徴とするプッシュスイッチ。 - 前記操作部材は、
前記押圧部と、
前記押圧部の周辺に形成され、前記基台と前記カバーとの間に保持される基台部と、
前記押圧部と前記基台部との間を繋げる繋ぎ部と、を有し、
前記繋ぎ部の前記基台部側の端部には、前記基台部から連続して前記基台が配置された方向へ傾斜した傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。 - 前記可動接点部材は、ドーム状に形成された膨出部の頂部に前記開口部を備え、前記膨出部の周囲の4箇所に、前記膨出部に連続して形成され、前記膨出部を支持する脚部を有しており、
前記操作部材は、前記基台部から前記可動接点部材が配置された方向へ突出して形成された保持部を有し、
前記保持部の先端部には、前記可動接点部材の外形に倣って形成された面取り部が形成され、
前記面取り部は前記脚部の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のプッシュスイッチ。 - 前記保持部は、前記可動接点部材の脚部に対応可能な位置に柱状に突出して形成されていることを特徴とする請求項3に記載のプッシュスイッチ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012004686U JP3179036U (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | プッシュスイッチ |
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JP2012004686U JP3179036U (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | プッシュスイッチ |
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ID=48005733
Family Applications (1)
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JP2012004686U Expired - Lifetime JP3179036U (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | プッシュスイッチ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3179036U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-08-01 JP JP2012004686U patent/JP3179036U/ja not_active Expired - Lifetime
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