JP3176458B2 - 負性抵抗回路及びこれを用いたシュミットトリガ回路 - Google Patents
負性抵抗回路及びこれを用いたシュミットトリガ回路Info
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Description
スタ(以下、CMOSという)等の半導体集積回路にお
いて、シュミットトリガ回路等に用いて好適な負性抵抗
回路と、このような負性抵抗回路を用いたシュミットト
リガ回路に関するものである。
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;エレクトロニクス レター(ELECTRONICS LETTER
S)、20[25/26](1984−12−6)(米) K.RAMKUMA
R,K .NAGAJ “NOVEL SCHMITT TRIGGERBASED ON LAMBD
A DIQDE ”P.1059−1061 図2は、前記文献に記載された従来の負性抵抗回路の回
路図である。この負性抵抗回路は、第1伝導型のデプレ
ッション型MOSトランジスタ1と第2伝導型のデプレ
ッション型MOSトランジスタ2とが、直列接続されて
構成されている。MOSトランジスタ1は、ゲートが制
御端子Gに、ドレインが第2の入出力端子Dに、ソース
がMOSトランジスタ2のソースにそれぞれ接続されて
いる。MOSトランジスタ2は、ゲートが第2の入出力
端子Dに、ドレインが第1の入出力端子Sにそれぞれ接
続されている。次に、動作を説明する。例えば、入出力
端子Dと入出力端子S間の印加電圧を大きくしてゆく
と、当初、回路を流れる電流は増加する。この際、MO
Sトランジスタ1のドレイン・ソース間電圧も大きくな
り、MOSトランジスタ2のゲート・ソース間電圧V
GS2が小さくなってゆく。そして、所定の印加電圧を越
えた点で回路を流れる電流は減少し始め、負性抵抗特性
が得られる。
トトリガ回路を構成するには、前記文献に記載されてい
るように、図2の負性抵抗回路と負荷抵抗を直列接続す
ればよい。負荷抵抗は、ポリシリコン等で形成される受
動的な純抵抗素子であり、その電流電圧特性は直線であ
る。このような構成のシュミットトリガ回路は、前記文
献等に記載されているように、原理的には二安定回路と
同じであるが、正帰還のループ利得を弱くしてリミッタ
の動作を持たせている。そのため、例えば制御端子Gに
正弦波入力信号を入力すれば、該正弦波入力信号を所定
の正と負の振幅値でトリガし、方形波を発生させたり、
あるいは該入力信号のレベルの比較選択等を行うことが
できる。
負性抵抗回路及びこれを用いたシュミットトリガ回路で
は、次のような課題があった。 (a) 従来の負性抵抗回路では、必ず2種類の伝導型
のデプレッション型MOSトランジスタ1,2を必要と
する。そのため、例えばCMOS半導体集積回路におい
て、各種のCMOS回路と併せて用いるためには、エン
ハンスメント型のPチャネルMOSトランジスタ(以
下、PMOSという)とエンハンスメント型のNチャネ
ルMOSトランジスタ(以下、NMOSという)とを形
成するための通常の製造工程に加えて、P型とN型とい
う2種類の伝導型のデプレッション型MOSトランジス
タ1,2を形成するための製造工程をさらに必要とし、
製造コストが高くなるという問題があった。また、従来
の負性抵抗回路では、入出力端子Sと入出力端子Dとの
間に2個のデプレッション型MOSトランジスタ1,2
が直列に接続されているため、充分な電流駆動能力のも
のが得られず、その上、電圧変化に対する電流変化量を
自由に設計できなかった。
は、負性抵抗回路と純抵抗との直列回路で構成されてい
るため、常時、回路に電流が流れ、消費電力が大きいと
いう問題があった。本発明は、前記従来技術が持ってい
た課題として、製造コストが高い、電流駆動能力が小さ
い、電圧変化に対する電流変化量を自由に設計できな
い、及び消費電力が大きいという点について解決し、エ
ンハンスメント型のMOSトランジスタのみでも構成で
き、電圧変化に対して大きな電流変化を得ることが可能
な負性抵抗回路を提供すると共に、消費電力の小さなシ
ュミットトリガ回路を提供するものである。
を解決するために、負性抵抗回路において、ソースが第
1の入出力端子に、ドレインが第2の入出力端子に、ゲ
ートがノードにそれぞれ接続された第1伝導型の第1の
MOSトランジスタと、ドレインが第1の基準電位に、
ゲートが制御端子にそれぞれ接続された第2伝導型の第
2のMOSトランジスタと、ドレインが前記ノードを介
して前記第2のMOSトランジスタのソースに、ソース
が第2の基準電位に、ゲートが前記第2の入出力端子に
それぞれ接続された第2伝導型の第3のMOSトランジ
スタとを、備えている。第2の発明では、第1の発明の
第3のMOSトランジスタのソースと、第2の基準電位
との間に、スイッチ手段を直列に接続している。第3の
発明では、第1の発明のノードと第3のMOSトランジ
スタのドレインとの間に、第1のスイッチ手段を直列に
接続し、第1のMOSトランジスタのゲートと第1の基
準電位との間に、第2のスイッチ手段を直列に接続して
いる。第4の発明では、シュミットトリガ回路におい
て、制御端子及び第1,第2の入出力端子を有し、該制
御端子が入力端子に、該第2の入出力端子が出力端子に
それぞれ接続された負性抵抗回路と、ドレインが前記出
力端子に、ゲートが前記入力端子にそれぞれ接続された
MOSトランジスタとを、備えている。第5の発明で
は、第4の発明のシュミットトリガ回路において、負性
抵抗回路を第1の発明の負性抵抗回路で構成している。
路を構成したので、第1の基準電位と第2の基準電位と
の電圧差が小さいうちは、例えば第1のMOSトランジ
スタが非飽和となっており、該電圧差が大きくなるに従
い、該第1の基準電位と第2の基準電位間に流れる電流
が大きくなっていく。一方、前記電圧差が大きくなる
と、第3のMOSトランジスタのゲート電圧が小さくな
って第1のMOSトランジスタのゲート電圧が小さくな
っていく。この結果、前記電圧差が充分大きくなると、
第1のMOSトランジスタが飽和状態となり、以降、前
記電圧差が大きくなるに従い、第1と第2の基準電位間
を流れる電流が小さくなってゆき、負性抵抗特性が得ら
れる。この第1の発明では、エンハンスメント型MOS
トランジスタのみで負性抵抗が得られるので、デプレッ
ション型MOSトランジスタを形成する必要がなく、製
造コストの低減化が図れる。さらに、第1と第2の基準
電位間には1個の第1のMOSトランジスタが設けられ
ているのみであるから、従来のものよりも大きな電流駆
動能力が得られる。その上、第1のMOSトランジスタ
のゲートのバイアス電位を、第2及び第3のMOSトラ
ンジスタで自由に決められるので、前記電圧差に対する
第1と第2の基準電位間を流れる電流の変化量を自由に
設計できる。第2の発明によれば、スイッチ手段をオフ
状態にすると、回路が待機状態に入り、第2及び第3の
MOSトランジスタを流れるバイアス電流が遮断され、
消費電力の低減化が図れる。第3の発明によれば、第1
のスイッチ手段をオフ状態にすれば、第2及び第3のM
OSトランジスタを流れるバイアス電流が遮断されて回
路が待機状態に入る。このとき、第2のスイッチ手段を
オン状態にして第1のMOSトランジスタをオフ状態に
すれば、第1と第2の基準電位間を流れる電流が遮断さ
れる。これにより、待機時における消費電力をより低減
できる。
力端子の電位が所定の範囲にあると、回路は複数の動作
点を持ち、シュミットトリガ回路として動作する。ま
た、例えば入力端子の電位が、第1の基準電位または第
2の基準電位のいずれか一方と等しいときに、回路に流
れる電流を大幅に低減できる。従って、前記課題を解決
できるのである。
路図である。この負性抵抗回路では、第1の入出力端子
Sと第2の入出力端子Dとの間に第1伝導型の第1のM
OSトランジスタ(例えば、エンハンスメント型NMO
S)11が接続され、さらに第1の基準電位端子VSSと
第2の基準電位端子VDDとの間に、第2伝導型の第2及
び第3のMOSトランジスタ(例えば、エンハンスメン
ト型PMOS)12,13が直列形態に接続されてい
る。即ち、NMOS11は、ソースが第1の入出力端子
Sに、ゲートがノードXに、ドレインが第2の入出力端
子Dにそれぞれ接続されている。PMOS12は、ドレ
インが第1の基準電位端子VSSに、ゲートが制御端子G
に、ソースがノードXにそれぞれ接続されている。PM
OS13は、ドレインがノードXに、ゲートが第2の入
出力端子Dに、ソースが第2の基準電位端子VDDにそれ
ぞれ接続されている。このような構成により、第1の入
出力端子Sと第2の入出力端子Dとの間に、負性抵抗特
性が得られる。
明図であり、この図を参照しつつ図1の動作を説明す
る。図3は、図1に示す負性抵抗回路10を一種のMO
Sトランジスタにみたててその静特性を説明する図であ
る。負性抵抗回路10の入出力端子Dには、電圧源E1
の正極が、制御端子Gには電圧源E2 の正極が、それぞ
れ接続されている。電圧源E1 の負極と、電圧源E2 の
負極と、負性抵抗回路10の入出力端子Sとが、共通に
接続されて接地され(即ち、電位0V)、さらに電圧源
E3 の正極が基準電位端子VDDに、負極が基準電位端子
VSS及び接地端子にそれぞれ接続されている。電圧源E
1 の電圧をVNDS 、電圧源E2 の電圧をVNGS 、電圧源
E3 の電圧をVDD(基準電位端子VDDの電位より基準電
位端子VSSの電位を差し引いたもので、ここでは基準電
位端子VSSの電位が0Vであるから、基準電位端子VDD
の電位と等しい)とする。なお、負性抵抗回路10の内
部構成は、図1のものと同一である。まず、図4を参照
しつつ、VNGS =0Vのときの動作を説明する。図4
は、図3のノードXの動作を示す動作特性図であり、縦
軸が図3のPMOS12,13を流れる電流IBIAS、横
軸がノードXの電位VX である。図4中の曲線C12はP
MOS12の電流電圧特性曲線、曲線C13a はVNDS =
Va でのPMOS13の電流電圧特性曲線である。同様
に、曲線C13b はVNDS =Vb での、曲線C13c はV
NDS =Vc での、PMOS13の電流電圧特性曲線であ
る(但し、Va <Vb <Vc とする)。また、図4中の
VTPa は、バックバイアス効果を加味したPMOS1
2,13のスレッショルド電圧である。
GS13=VDD−VNDS となる。そのため、電圧VNDS が大
きくなると、PMOS13を流れる電流が小さくなり、
電圧VNDS の各電圧値(Va ,Vb ,Vc )毎のPMO
S13の特性曲線C13a ,C13b ,C13c は図4のよう
になる。よって、VNDS =Va でのノードXの動作点は
図4中の点QA であり、このときVX =VA となる。V
NDS =Vb でのノードXの動作点は、図4中の点QB で
あり、このときVX =VB となる。VNDS =Vcでのノ
ードXの動作点は、図4中の点QC であり、このときV
X =VC となってVA >VB >VC となる。
NMOS11のゲート・ソース間電圧VGS11であるか
ら、電圧VNDS が大きくなるに従い、電圧VGS11が小さ
くなってゆくことになる。図5は、図3のVNGS =0V
での負性抵抗回路10の静特性図であり、縦軸が電流I
NDS 、横軸が電圧VNDS である。図5において、実線の
曲線CNRは、負性抵抗回路10の電流電圧特性曲線であ
る。破線の曲線C11A はVGS11=VA (即ち、VNDS =
Va )のときの、曲線C11B はVGS11=VB (即ち、V
NDS =Vb )のときの、曲線C11C はVGS11=VC (即
ち、VNDS =VC )のときの、NMOS11の電流電圧
特性曲線である。図5に示すように、電圧VNDS が充分
小さくVNDS =Va であるとき、NMOS11のゲート・
ソース間電圧VGS11は充分大きく、その動作点Pa 付近
ではNMOS11は非飽和状態にある。そのため、電流
INDS はもっぱら電圧VNDS によって決まり、電圧V
NDS が大きくなるに従い、電流INDS が増加する。次
に、電圧VNDS が大きくなってVNDS =Vb となると、
NMOS11のゲート・ソース間電圧VGS11は小さなも
のとなり、その動作点Pb において該NMOS11が飽
和状態に入り、電流INDS はピークとなる。さらに、電
圧VNDS が大きくなると、NMOS11のゲート・ソー
ス間電圧VGS11はより小さくなるので、その動作点PC
の近くでは、NMOS11が深い飽和状態になる。この
とき、電流INDS はもっぱらNMOS11のゲート・ソ
ース電圧VGS11で決まるが、このVGS11は電圧VNDS が
大きくなるに従い小さくなる。従って、電圧VNDS が大
きくなるに従い電流INDS が減少してゆき、負性抵抗特
性が得られる。さらに電圧VNDS が大きくなると、特性
は直線VNDS =0に漸近して行く。次に、電圧VNGS が
変化した場合の動作を、図6を参照しつつ説明する。図
6は、図3の電圧NGS が変化したときの該電圧VNGS を
パラメータとした負性抵抗回路10の静特性図であり、
縦軸が電流INDS 、横軸が電圧VNDS である。 図6に
おいて、曲線CNR1 はVNGS <VTNでの、曲線CNR2 は
VNGS =VTN(但し、VTN;NMOSのスレッショルド
電圧)での、曲線CNR3 はVNGS >VTNでの、回路の電
流電圧特性曲線である。
>0となると、図4におけるPMOS12の特性曲線C
12は図6において右に電圧VNGS 分だけシフトとする。
そのため、電圧VNDS の各電圧値(Va ,Vb ,Vc )
に対応するNMOS11のゲート・ソース間電圧VGS11
の各電圧値(VA ,VB ,VC )も、各々より大きなも
のとなる。この結果、回路を流れる電流INDS は全体と
してより大きくなって、そのピーク値も大きなものとな
る。
MOS11のゲート・ソース間電圧VGS11が各々大きく
なるので、該NMOS11の飽和の始まるときの電圧V
NDSの値はより大きくなる。即ち、電流INDS がピーク
となるときの電圧VNDS の値が大きくなる。従って、全
体の特性としては図6に示すようなものが得られる。以
上のように、本実施例では、次のような利点等がある。 (1) 本実施例の負性抵抗回路10は、エンハンスメ
ント型NMOS11及びPMOS12,13のみの構成
でも負性抵抗特性が得られるので、製造コストが低く、
しかも最低限必要な素子は3個のMOSトランジスタと
少なく、構成も単純である。さらに、入出力端子DとS
との間には、1個のNMOS11が設けられているのみ
であるから、従来のように直列接続された2個のMOS
トランジスタが設けられているものと比べて、より大き
な電流駆動能力が得られる。しかも、NMOS11のゲ
ートのバイアス電圧は、PMOS12,13の能力比を
適当に選ぶことで、電流INDS と独立に設計できる。そ
のため、設計の自由度が高く、電圧VNDS の変化に対す
る電流INDS の変化の大きさを自由に決めることができ
る。
要ならば一部にデプレッション型MOSトランジスタを
用いてもよい。こうすると、前記(1)の製造コストの
低減という効果は損なわれるが、入出力端子DとS間に
1個のMOSトランジスタが設けられているのみである
から、より大きな電流駆動能力が得られる。 (3) 本実施例の負性抵抗回路は設計の自由度が大き
いので、必要に応じてデプレッション型MOSトランジ
スタを用い、従来のものと同じ製造コストで、従来にな
い様々な特性を実現でき、より広い応用分野に用いるこ
とも可能である。例えば、図3において、PMOS12
をデプレッション型にすれば、電圧VNG S =0Vでは電
流INDS が遮断され、図6において各特性曲線が電圧V
NGS の低い曲線へシフトしたような特性が得られる。い
わば、エンハンスメント型の負性抵抗回路をも容易に得
られる。また、電圧VNDS の変化に対する電流INDS の
変化の大きさも自由に設計できる。
路図であり、第1の実施例を示す図1中の要素と共通の
要素には共通の符号が付されている。この負性抵抗回路
では、第1の実施例のPMOS13のソースと基準電位
端子VDDとの間にスイッチ手段14が接続されており、
それ以外の構成は第1の実施例と同一である。この負性
抵抗回路では、スイッチ手段14がオン状態であれば、
回路が動作状態となり、第1の実施例と同様に、基準電
位端子DとSとの間に負性抵抗特性が得られる。スイッ
チ手段14がオフ状態のとき、回路は待機状態に入り、
PMOS12,13を流れるバイアス電流が遮断される
ので、消費電力を低減できる。なお、ノードXの電位
は、電圧VNGS にかかわらず、VTPa より低くはならな
い。従って、VTN≒VTP(但し、VTP;PMOSのスレ
ッショルド電圧)であるような通常の製造条件で製造さ
れる回路では、VTPa >VTNとなり、待機時においてN
MOS11がオン状態となっている。このように、本実
施例の負性抵抗回路では、スイッチ手段14を設けてい
るので、待機時の消費電力を低減できる。
路図であり、第1の実施例を示す図1中の要素と共通の
要素には共通の符号が付されている。この負性抵抗回路
では、第1の実施例のノードXとPMOS13のドレイ
ンとの間に、ゲートが端子φに接続された第1のスイッ
チ手段(例えば、PMOS)15を接続し、さらに、該
ノードXと基準電位端子VSSとの間に、ゲートが端子φ
に接続された第2のスイッチ手段(例えば、NMOS)
16を接続した点が、第1の実施例と異なっている。他
の構成は、第1の実施例と同一である。この負性抵抗回
路では、端子φの電位をVDDとすると、PMOS15が
オフ状態、NMOS16がオン状態となり、該PMOS
15のオフ状態によってPMOS12,13を流れるバ
イアス電流が遮断され、回路が待機状態に入る。このと
き、NMOS16がオフ状態となっているので、ノード
XはVSS電位となり、NMOS11がオフ状態となる。
そのため、待機時には基準電位端子DとS間を流れる電
流が遮断される。一方、端子φの電位がVSSとなると、
PMOS015がオン状態、NMOS16がオフ状態と
なるので、第1の実施例と同様に、基準電位端子DとS
との間に負性抵抗特性が得られる。このように、本実施
例では、PMOS15及びNMOS16を設けているの
で、待機時の消費電力をより低減できる。
施例の負性抵抗回路10を用いたシュミットトリガ回路
の回路図である。このシュミットトリガ回路は、第1の
実施例の負性抵抗回路10とPMOS20とを備えてい
る。負性抵抗回路10は、その第1の入出力端子Sが基
準電位端子VSSに、制御端子Gが入力端子INに、第2
の入出力端子Dが出力端子OUT及びPMOS20のド
レインに、それぞれ接続されている。PMOS20は、
そのゲートが入力端子INに、ソースが基準電位端子V
DDに、それぞれ接続されている。次に、図10及び図1
1を参照しつつ、図9のシュミットトリガ回路の動作を
説明する。図10は、図9に示すシュミットトリガ回路
の動作を説明するための出力端子OUTにおける動作特
性図である。この図10の横軸は負性抵抗回路10の入
出力端子DとS間を流れる電流INDS 、横軸は入出力端
子DとS間に印加される電圧VNDS である。図中の曲線
CNR10は、入力端子INの電位がVSSとVDDの中間にあ
るときの負性抵抗回路10の特性曲線である。曲線CP
は、曲線CNR10と同条件時のPMOS20の特性曲線で
ある。図10に示すように、入力端子INの電位が所定
の範囲にあるとき、複数の動作点R1 ,R2 ,R3 が存
在している。従って、図9の回路はシュミットトリガと
して働き、図11の入出力電圧特性図に示すようなヒス
テリシス特性が得られる。図9のシュミットトリガ回路
では、入力端子INの電位がVDDとなると、PMOS2
0がオフ状態となる。そのため、負性抵抗回路10の入
出力端子DとS間を流れる定常電流が遮断される。入力
端子IN電位がVSSとなる場合についても、例えば、負
性抵抗回路10内のPMOS12の基板電位を特にその
ソースと接続する等により、定常電流を低減できる。な
お、このようにしても、負性抵抗回路10内のPMOS
12及び13に一定のバイアス電流が流れるが、これら
のPMOS12,13は直接出力を駆動するものではな
いので、その能力を絞って該定常電流を低減しても、動
作速度に大きな影響はなく、全体として消費電力のより
少ないものが得られる。さらに、この図9の回路構成に
おいても、デプレッション型MOSトランジスタは必要
なく、製造コストの低い、シュミットトリガ回路が得ら
れる。なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。その変形例としては、例えば次のよ
うなものがある。 (1) 第1〜第4の実施例において、PMOSをNM
OSに、NMOSをPMOSに、VSSをVDDに、VDDを
VSSに互いに置き替えて構成しても、上記実施例と同様
の作用、効果が得られる。 (2) 第1の実施例で説明したように、第2〜第4の
実施例において、回路の1部にデプレッション型MOS
トランジスタを用い、従来の回路と同じ製造コストで、
従来にないような様々な特性を実現することも可能であ
る。
によれば、第1、第2、及び第3のMOSトランジスタ
をエンハンスメント型のMOSトランジスタのみでも構
成できるので、製造コストを低くでき、さらに、構成素
子数が少ないので、回路構成の簡単化が図れる。さら
に、第1と第2の基準電位間に1個のMOSトランジス
タが設けられているのみであるから、従来のものよりも
大きな電流駆動能力が得られる。しかも、第1のMOS
トランジスタのゲートのバイアス電圧は、第2及び第3
のMOSトランジスタの能力比を適当に選ぶことで、第
1と第2の基準電位間を流れる電流と独立に設計できる
ので、第1と第2の入出力端子間に印加される電圧の変
化に対する電流変化を、自由に設計できる。また、第
1、第2、及び第3のMOSトランジスタの1部にデプ
レッション型MOSトランジスタを用いることにより、
従来のものと同じ製造コストで、従来にない様々な特性
を実現することもできる。第2の発明によれば、スイッ
チ手段を設けたので、該スイッチ手段をオフ状態にする
ことにより、負性抵抗回路が待機状態に入り、第2及び
第3のトランジスタを流れるバイアス電流が遮断され、
該待機状態時における消費電力を低減できる。第3の発
明によれば、第1及び第2のスイッチ手段を設けたの
で、該第1及び第2のスイッチ手段をオフ状態にして待
機状態にすれば、第1のMOSトランジスタを流れる電
流と、第2及び第3のMOSトランジスタを流れる電流
が遮断されるので、該待機状態時における消費電力をよ
り低減できる。第4の発明によれば、入力端子の電位に
よってMOSトランジスタがオフ状態となるので、負性
抵抗回路の第1と第2の入出力端子間を流れる定常電流
を遮断でき、消費電力を低減できる。第5の発明によれ
ば、第1の発明の負性抵抗回路を用いているので、製造
コストが低く、回路構成が簡単で、電流駆動能力の大き
なシュミットトリガ回路が得られる。
路図である。
図である。
路図である。
路図である。
回路の回路図である。
スタ) 12,13 PMOS(第2,第3のMOSト
ランジスタ) 14 スイッチ手段 15 PMOS(第1のスイッチ手段) 16 NMOS(第2のスイッチ手段) 20 PMOS D 第2の入出力端子 G 制御端子 IN 入力端子 OUT 出力端子 S 第1の入出力端子 VDD 第2の基準電位端子 VSS 第1の基準電位端子
Claims (5)
- 【請求項1】 ソースが第1の入出力端子に、ドレイン
が第2の入出力端子に、ゲートがノードにそれぞれ接続
された第1伝導型の第1のMOSトランジスタと、 ドレインが第1の基準電位に、ゲートが制御端子にそれ
ぞれ接続された第2伝導型の第2のMOSトランジスタ
と、 ドレインが前記ノードを介して前記第2のMOSトラン
ジスタのソースに、ソースが第2の基準電位に、ゲート
が前記第2の入出力端子にそれぞれ接続された第2伝導
型の第3のMOSトランジスタとを、 備えたことを特徴とする負性抵抗回路。 - 【請求項2】 前記第3のMOSトランジスタのソース
と、前記第2の基準電位との間に、スイッチ手段を直列
に接続したことを特徴とする請求項1記載の負性抵抗回
路。 - 【請求項3】 前記ノードと前記第3のMOSトランジ
スタのドレインとの間に、第1のスイッチ手段を直列に
接続し、前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記
第1の基準電位との間に、第2のスイッチ手段を直列に
接続したことを特徴とする請求項1記載の負性抵抗回
路。 - 【請求項4】 制御端子及び第1,第2の入出力端子を
有し、該制御端子が入力端子に、該第2の入出力端子が
出力端子にそれぞれ接続された負性抵抗回路と、 ドレインが前記出力端子に、ゲートが前記入力端子にそ
れぞれ接続されたMOSトランジスタとを、 備えたことを特徴とするシュミットトリガ回路。 - 【請求項5】 前記負性抵抗回路は、請求項1の負性抵
抗回路で構成したことを特徴とする請求項4記載のシュ
ミットトリガ回路。
Priority Applications (12)
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---|---|---|---|
JP34964592A JP3176458B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 負性抵抗回路及びこれを用いたシュミットトリガ回路 |
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US08/457,879 US5510746A (en) | 1992-12-28 | 1995-06-01 | Load circuit tolerating large current and voltage swings |
US08/457,426 US5514986A (en) | 1992-12-28 | 1995-06-01 | Sense circuit, memory circuit, negative-resistance circuit, schmitt trigger, load circuit, level shifter, and amplifier |
US08/457,265 US5489874A (en) | 1992-12-28 | 1995-06-01 | Inverting amplifier having negative-resistance circuit |
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-
1992
- 1992-12-28 JP JP34964592A patent/JP3176458B2/ja not_active Expired - Fee Related
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