JP3176207U - ねじ部材及びソケットレンチ - Google Patents
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Abstract
【課題】盗難目的や悪戯による締結部材の取り外しや緩めを防止するねじ部材と、このねじ部材用のソケットレンチの提供を図る。
【解決手段】回転工具用の係合部の外周に、曲面15と平面14とを周方向に交互に形成する。曲面15は、円弧状をなしており、平面14に適合する正多角柱状の嵌合孔を備えたソケットレンチを嵌合させようとした際、曲面15の存在によって、ソケットレンチが嵌合できない。曲面15及び平面14は、テーパ状部17と平行部分18とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】回転工具用の係合部の外周に、曲面15と平面14とを周方向に交互に形成する。曲面15は、円弧状をなしており、平面14に適合する正多角柱状の嵌合孔を備えたソケットレンチを嵌合させようとした際、曲面15の存在によって、ソケットレンチが嵌合できない。曲面15及び平面14は、テーパ状部17と平行部分18とを有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、ナット又はボルトのヘッドを構成する対回転工具用の係合部と、被締付物に対する座面とを有するねじ部材、並びに、このねじ部材に対して使用できるソケットレンチに関するものである。
構造物を構成する種々の部品同士を取り付けるための締結部材としてボルト・ナットが用いられる。その締結部材の締付工具係合部であるボルト頭部及びナットの形状の多くは、六角柱等の正多角柱を基本形状としており、スパナやレンチ等の汎用工具を用いて容易に取り付け又は取り外しが可能である。よって、悪戯に締結部材を取り外して部品を盗んだり、締結部材を緩めて放置する事件が発生している。従来より、悪戯による締結部材の取り外しや緩めを防止するための提案がなされてきた。
例えば、特許文献1では、ボルト頭部及びナットの形状を、平行な相対面のない角盤状、あるいは、ボルト頭部の形状を円盤状あるいは饅頭形とし、その中央に、内周壁が相対内側面を有しない多角形の溝を設けることによって通常のレンチやスパナでは容易に取り外すことができないボルト及びナットが提案されている。また、このボルト及びナットの取り付け、取り外しに使用するための専用治具が提案されている。
特許文献1に提案されている上記専用治具は、同じく特許文献1に提案されている上記ボルトまたはナットの取り付け、取り外しのための専用治具である。種々の部品同士を取り付けるためには、特許文献1に提案されているボルト及びナットのほか、六角ボルトや六角ナットに代表される一般のボルトやナットも締結部材として使用されるが、一般のボルトやナットの取り付けや取り外しには使用することができなかった。よって、種々の部品の取り付け及び取り外しの際には、取り付け、取り外しのための工具を複数用意する必要があった。
本考案は、盗難目的や悪戯による締結部材の取り外しや緩めを防止するとともに点検等の必要時に締結部材の取り付けや取り外しを行うことができるねじ部材を提供することを課題とする。さらに、単なるナットではなく、緩み止め機能を持たせることによって、通常のボルトに対して用いられた場合でも、ボルト側からの回転によって締結が外されてしうまことを防止することを目的とする。
また、盗難目的や悪戯による締結部材の取り外しや緩めを防止するとともに点検等の必要時に締結部材の取り付けや取り外しを行うことができる締付工具係合部を取り付けるためのソケットレンチを提供することを課題とする。
本考案は、ナット又はボルトのヘッドを構成する対回転工具用の係合部と、被締付物に対する座面とを有するねじ部材において、前記係合部の外周に、曲面と平面とを周方向に交互に形成したものであり、ねじ部材の中心軸と直交する断面において、前記平面は、前記曲面に隣接する両側辺から前記平面の中央へ向かうに従って、前記中心軸との距離が短くなる直線をなし、前記断面において、前記曲面は、前記中心軸との距離が、前記両側辺と前記中心軸との間の距離に等しい円弧をなしていることを特徴とするねじ部材を提供する。
前記曲面及び前記平面は、前記座面から前記中心軸の軸方向に遠ざかるに従って、前記中心軸までの距離が小さくなるテーパ状部を備えたものとして実施できる。
その際、前記曲面及び前記平面は、前記テーパ状部と前記座面との間に、前記中心軸までの距離が一定の平行部分を備えたものとすることもできる。この平行部分の軸方向長さは、前記テーパ状部の軸方向長さよりも短いものであり、特に、この平行部分の軸方向長さが2mm以上6mm未満が適当である。
また、前記係合部と前記座面との間にフランジを備え、前記フランジは前記係合部の外周よりも大きな外周を有するものとしても実施できる。
また、前記係合部と前記座面との間にフランジを備え、前記フランジは前記係合部の外周よりも大きな外周を有するものとしても実施できる。
そして、前記ねじ部材が、めねじを有するナットであり、前記係合部の前記座面と反対側の端面に、前記めねじに螺合されるおねじの緩み止めをなすリング体が配置され、前記リング体は、前記中心軸と実質的に直交するように配置された薄板状の弾性体から構成され、前記リング体が径内方向に突出した弾性抵抗部を有し、前記弾性抵抗部が前記おねじに係合して変形することにより、前記緩み止めがなされるものとすることも望ましい。
また、本考案は、ねじ部材の係合部に嵌合する嵌合孔を備えたソケットレンチにおいて、前記嵌合孔の内周面は、平面と曲面とが周方向に交互に形成されたものであり、前記平面は、前記嵌合孔の軸方向からみたときに正多角形の一辺を構成するものであり、前記曲面は、前記嵌合孔の軸方向からみたときに前記正多角形の一辺から径外方向に凹んだものであり、前記曲面及び前記平面は、前記嵌合孔の開口端から前記嵌合孔の前記軸方向に遠ざかるに従って、前記嵌合孔の中心までの距離が小さくなるテーパ状部を備えているソケットレンチを提供する。
本考案のねじ部材は、前記係合部の外周に、曲面と平面とを周方向に交互に形成したものであり、ねじ部材の中心軸と直交する断面において、前記平面は、前記曲面に隣接する両側辺から前記平面の中央へ向かうに従って、前記中心軸との距離が短くなる直線をなし、前記断面において、前記曲面は、前記中心軸との距離が、前記両側辺と前記中心軸との間の距離に等しい円弧をなしているため、上記平面に適合する正多角柱状の嵌合孔を備えたソケットレンチを嵌合させようとした際、上記曲面の存在によって、上記ソケットレンチが嵌合することが困難である。或いは、嵌合できた場合にあっても、充分な回転力を伝えることができない。嵌合させて充分な回転力を伝えるには、前記曲面と前記平面とに対応する専用の工具を必要とする。これによって、専用工具を持たない盗人や悪戯者が、このねじ部材を簡単に回せないようにして、盗難や悪戯を防止する。
特に、前記曲面及び前記平面が、前記座面から前記中心軸の軸方向に遠ざかるに従って、前記中心軸までの距離が小さくなるテーパ状をなすものとすることによって、通常のスパナなどで無理やり回そうとしても、テーパ状の曲面及び平面によって、上方にスッポ抜けてしまうため、汎用品のボックスレンチのみならず、汎用品のスパナなどによってねじ部材を回すことを防止することができる。
また、前記係合部と前記座面との間にフランジを備え、前記フランジは前記係合部の外周よりも大きな外周を有するものとすることで、座面の面積を広くでき、締付力の大きなねじ部材を提供することができたものである。
さらに、前記ねじ部材が、めねじを有するナットであり、前記係合部の前記座面と反対側の端面に、前記めねじに螺合されるおねじの緩み止めをなすリング体が配置され、前記リング体は、前記中心軸と実質的に直交するように配置された薄板状の弾性体から構成され、前記リング体が径内方向に突出した弾性抵抗部を有し、前記弾性抵抗部が前記おねじに係合して変形することにより、前記緩み止めがなされるものとすることによって、振動などによるねじの緩みを防止できる。特に、このリング体の弾性抵抗部がおねじに係合して変形すると、おねじを緩み方向に回転させようとしても、おねじのねじ山に噛み合ってしまいて、容易に回転できない。無理に回しても、締付による軸力が無くなった状態(言い換えれば、ボルトとナットの座面間の間隔が被締結物の厚み以上となった状態)で、ボルトとナットは供回りして、被締結物に対して空回りする。そのため、ボルトとして、汎用品のボルトで盗難防止の手段を施していないものを用いた場合にあっても、ボルトがそれ以上回転しない。その結果、ナット側にのみ、本考案の構造を採用するだけで、悪戯や盗難の防止が可能なボルトとナットの締結構造が実現する。
また、本考案は、ソケットレンチについて、前記嵌合孔の前記曲面は、前記嵌合孔の開口端から前記嵌合孔の前記軸方向に遠ざかるに従って、前記嵌合孔の中心までの距離が小さくなるテーパ状をなしているものとすることによって、前記の曲面及び平面が、前記座面から前記中心軸の軸方向に遠ざかるに従って、前記中心軸までの距離が小さくなるテーパ状をなすねじ部材に対して使用できるソケットレンチを提供することができたものである。
本願考案に係るねじ部材は、ねじ山と、被締付物に対する座面19とを有する締結部材であるボルトやナットを含み、その係合部とは、ボルトの頭部やナットなどの締め付け工具に係合する部分を備えた箇所を指す。
図1のナット11は、中央に雌ねじで形成されたねじ穴12を有し、その外側面13の複数の平面と複数の曲面とを備える。これらの平面(以下、平側面14という)と(曲面、以下曲側面15という)とは、交互に組み合わされて環状に形成されることで、外側面13が構成されている。上記外側面13を形成する上記平側面14は、上記ナット11の中心軸と直交する断面において、正多角形の一辺を構成する直線状をなしている。上記曲側面15は、同断面において曲線状の曲面をなしている。
平側面14は、同断面において、曲側面15に隣接する左右辺から中央へ向かうに従って、前記中心軸との距離が短くなる直線をなす。曲側面15は、前記中心軸との距離が、前記の左右辺と中心軸との間の距離に等しい円弧をなしている。従って、曲側面15の部分は、平面視において、上記多角形の一辺から径外方向に膨出した膨出部16となっている。本実施形態においては、上記平側面14、14、14は、正六角形の一辺を構成する平面から形成され、上記曲側面15、15、15は上記正六角形の外接円により規定される曲面から形成されている。よって、上記膨出部16は、上記正六角形の一辺から径外方向に膨出した部分である。
また、本実施形態においては、上記平側面14と上記曲側面15とが交互に組み合わされて環状に形成されており、上記膨出部16が上記ナット11の外周部に交互に出現する。一方、図4(A)に示すように、一般の六角ナット51の外側面53は、上記六角ナット51が螺合されるボルトの軸方向から見たときに、正六角形の一辺を構成する6面の平面から構成されている。上記ナット11と一般の六角ナット51と比較すると、一般の六角ナット51が有する6つの平側面54のうち、隣り合わない3つの面が上記曲側面15から形成されている点で異なっている。よって、上記ナット11の外周を構成する3つの平側面14は、それぞれ前記中心軸を挟んで相対する面が曲側面15となる。
前記の曲側面15及び平側面14は、座面19から中心軸の軸方向に遠ざかるに従って、前記中心軸までの距離が小さくなるテーパ状のテーパ状部17を備えている。言い換えると、前記中心軸に沿う断面において、曲側面15及び平側面14は、座面19から遠ざかるに従って中心軸に近づくように、中心軸に対して傾斜している。この傾斜は、その角度が一定な直線として実施されているが、漸次変化する曲線であってもよい。
但し、前記の曲側面15及び平側面14における最も座面19に近い部分は、テーパ状ではなく、中心軸と平行な平行部分18となっている。この平行部分18の軸方向の長さは、テーパ状部17よりも短く、2mm以上6mm未満程度が適当である。
上記ナット11は、正多角柱の形状を基本とする一般のナットのほか、袋ナットや、ナットの座面19と反対側の面に弾性体34を取り付けることによってゆるみ止め機能をもたせたゆるみ止めナットとして実施できる。
この弾性体34は、環状の薄板金属製リング体として実施することができる。このリング体は、周方向の一部に弾性抵抗部35を有する。この弾性抵抗部35は、リング体の内周から径内方向に突出しており、前記弾性抵抗部35が前記おねじに係合して変形することにより、前記緩み止めがなされる。
図2に、本願考案に係るナット11と、頭部24を備えたボルト21とを用いて被締結部品71、71を締結したボルト・ナットの締結構造の概略断面図を示す。上記ボルト21に螺合されているナット11は、上述の弾性体34を有するゆるみ止め機能を有するものである。被締結部品71、71はボルトの頭部24と、ナット11の座面19との間に挟まれた状態となり、ボルト21とナット11を締めつけることによって、ボルト・ナットの締結がなされる。
上記ボルト21は、上記ナット11のねじ穴12と螺合する雄ねじ23を備えた軸部22と、軸部22の端部に設けられるボルト頭部24とを備える。なお、このボルト頭部24の形状についても、上述したナット11の外側面13と同様の形状にすることもできる。
ボルト・ナットを回すために使用するソケットレンチは、ボルトやナットなどの取り付けや取り外しに使用する工具で、内部に締付工具係合部であるボルト頭部やナットを嵌め込むための嵌合孔を備えた円筒状のソケットを備えた工具である。このソケットの上部にラチェットハンドルやスピンナハンドルなどのハンドルを取り付けて使用することができる。
一般のソケットレンチ61は、図3(B)に示すように、ボルト頭部やナットの形状が正六角柱の六角ボルトや六角ナットの取り付けや取り外しに使用するもので、上部にハンドル66が取り付けられたソケット65の内部には、一般の六角ボルトの頭部や六角ナット51を嵌めこむための正六角柱の嵌合孔62が備えられている。この嵌合孔62の内面は、5つの平側面63によって構成されている。
図4(A)は一般の六角ナット51に、正六角柱状の嵌合孔62を備えた一般のソケットレンチ61を被せ平面視した状態を示す説明図である。これに対して、図4(B)は、本願考案に係るナット11に、正六角柱状の嵌合孔62を備えた一般のソケットレンチ61を被せ平面視した状態を示す説明図である。わかりやすくするために、図4(A)及び図4(B)には、ソケットレンチ61として嵌合孔62のみを点線にて記載している。
上述のとおり、一般のソケットレンチ61の嵌合孔62は、6つの平面状の外側面53を有する一般の六角ナット51に嵌合する(図4(A))。
上述のとおり、一般のソケットレンチ61の嵌合孔62は、6つの平面状の外側面53を有する一般の六角ナット51に嵌合する(図4(A))。
一方、図4(B)に示すように、一般のソケットレンチ61を、本願考案に係るナット11に被せて、その嵌合孔62に嵌め込もうとしても、上記ナット11の曲側面15と、一般のソケットレンチ61の平側面63とが、上記ナット11に備えられた膨出部16の存在により適合できず、一般のソケットレンチ61の正六角柱状の嵌合孔62は、上記ナット11に嵌合することができない。
また、上記ナット11の外側面13は、上述のとおり、3面の平側面14と3面の曲側面15とが交互に組み合わされて環状に形成されたことにより、上記ナット11の外周を構成する6つの側面14、15、14、15、14、15は、それぞれ相対する平行な面を有していない。これに対して、ボルトやナットの取り付け、取り外しに使用するスパナは、ボルトやナットの相対する平行面を挟持してボルトやナットの取り付けや取り外しを行う。そのために、本願考案に係るナット11の取り付けや取り外しには、汎用のスパナを使用することもできない。よって、盗難目的や悪戯による締結部材の取り外しや緩めを防止することができる。
さらに、この実施の形態にあっては、前述のように、テーパ状部17を備える。そのため、汎用のソケットレンチやスパナなどの工具で無理矢理回転させようとしても、その力は上方(自由端方向)に逃げてしまって、工具がスッポ抜けてしまう。従って、より確実に悪戯による締結部材の取り外しや緩めを防止することができる。このテーパ状部17の角度が大きい場合には、ナット11の途中までは汎用のソケットレンチを嵌めることができるが、その状態でソケットレンチを回しても、上記のようにスッポ抜けて、その回転力を充分にはナットに伝達させることができない。
またさらに、上記のように、弾性抵抗部35を有するリング体を用いることによって、盗難防止構造のない汎用のボルトと共に、本願考案のナット11を用いても、有効な盗難防止構造が実現する。即ち、前述したように、弾性抵抗部35がおねじに係合して変形すると、おねじを緩み方向に回転させようとしても、おねじのねじ山に噛み合ってしまいて、容易に回転できない。無理に回しても、締付による軸力が無くなった状態(言い換えれば、ボルトとナット11の座面間の間隔が被締結物の厚み以上となった状態)で、ボルトとナット11は供回りして、被締結物に対して空回りするため、ねじを外すことができない。
一方、本願考案に係るソケットレンチ41を図3(A)に示す。このソケットレンチ41は、一般のソケットレンチ61と比較して、そのソケット45に備えられた嵌合孔42の形状が異なる。図5は、本願考案に係るナット11に、本願考案に係るソケットレンチ41を被せ平面視した状態を示す説明図である。わかりやすくするために、ソケットレンチ41として嵌合孔42のみを点線にて記載している。
上記嵌合孔42は、一般のソケットレンチ61と同様、上記ソケット45の内部に備えられた孔で、その側面は、複数の平側面43と複数の曲側面44とが組み合わされて環状に形成されている。この平側面43は、上記ソケットレンチによって取り付けまたは取り外しされるボルト、またはナットが螺合されるボルトの軸方向、つまり、上記ソケット45を底面視したときに正六角形の一辺を構成する。曲側面44は、上記ソケット45を底面視したときに上記正六角形の一辺から径外方向である上記正六角形の外接円にまで凹んでいる。
また、前記ナット11のテーパ状部17と平行部分18に対応して、嵌合孔42の奥から先端側に向けて漸次内径が大きくなるテーパ状部46と、その先端に形成された一定の内径の平行部分47とを備えている。
つまり、上記ソケットレンチ41は、本願考案に係るナット11の外側面13に適合する嵌合孔42を備えている。よって、上記ソケットレンチ41の嵌合孔42は、本願考案に係るボルト頭部24やナット11に嵌合することができる。よって、上記ソケットレンチ41を上記ナット11やそれと同じ頭部形状を有するボルトに対して使用することができ、その取り付けや取り外しを行なうことができる。
ここで、前述のように、ナット11のテーパ状部17とソケットレンチ41のテーパ状部46とは、その回転力が上方(自由端方向)に逃げてしまい、ソケットをナット11に押しつけながら回転させる必要がある。
そのため、上記のナット11の平行部分18に対応する平行部分47をソケットレンチ41に設けることによって、この部分では回転力が逃げることがないようにしている。但し、この平行部分47の軸方向長さを長くしすぎると、汎用のスパナでも無理矢理に係合させることができるおそれがある。そのために、この平行部分47の軸方向長さは、約2mm以上6mm未満としている。この程度の長さであれば、この実施の形態に係るソケットレンチ41であれば、平行部分18、47同士が係合して回転力が逃げることなくナット11を回すことができると共に、汎用のスパナではうまく係合出来ずに、実質的にナット11を回転させることができない。
図6は他の実施の形態を示すもので、この例では、テーパ状部を設けず、全てを平行部分18とした点が、先の例と相違する。また、係合部となる外側面13と座面19との間にフランジ31を備え、このフランジ31を外側面13の外周よりも大きな外周を有するものとすることで、座面の面積を増やして、その締結力を向上させたものである。
なお、テーパ状部17を設けた先の例のナットにあっても、フランジを設けて実施することもできる。
なお、テーパ状部17を設けた先の例のナットにあっても、フランジを設けて実施することもできる。
11 ナット
12 穴
13 外側面
14 平側面
15 曲側面
16 膨出部
17 テーパ状部
18 平行部分
19 座面
21 ボルト
22 軸部
24 頭部
24 ボルト頭部
31 フランジ
34 弾性体
35 弾性抵抗部
41 ソケットレンチ
42 嵌合孔
43 平側面
44 曲側面
45 ソケット
46 テーパ状部
47 平行部分
12 穴
13 外側面
14 平側面
15 曲側面
16 膨出部
17 テーパ状部
18 平行部分
19 座面
21 ボルト
22 軸部
24 頭部
24 ボルト頭部
31 フランジ
34 弾性体
35 弾性抵抗部
41 ソケットレンチ
42 嵌合孔
43 平側面
44 曲側面
45 ソケット
46 テーパ状部
47 平行部分
Claims (7)
- ナット又はボルトのヘッドを構成する対回転工具用の係合部と、被締付物に対する座面とを有するねじ部材において、
前記係合部の外周に、曲面と平面とを周方向に交互に形成したものであり、
ねじ部材の中心軸と直交する断面において、前記平面は、前記曲面に隣接する両側辺から前記平面の中央へ向かうに従って、前記中心軸との距離が短くなる直線をなし、
前記断面において、前記曲面は、前記中心軸との距離が、前記両側辺と前記中心軸との間の距離に等しい円弧をなしていることを特徴とするねじ部材。 - 前記曲面及び前記平面は、前記座面から前記中心軸の軸方向に遠ざかるに従って、前記中心軸までの距離が小さくなるテーパ状部を備えていることを特徴とする請求項1記載のねじ部材。
- 前記曲面及び前記平面は、前記テーパ状部と前記座面との間に、前記中心軸までの距離が一定の平行部分を備え、前記平行部分の軸方向長さが前記テーパ状部の軸方向長さよりも短いことを特徴とする請求項2記載のねじ部材。
- 前記平行部分の軸方向長さが2mm以上6mm未満であることを特徴とする請求項3記載のねじ部材。
- 前記係合部と前記座面との間にフランジを備え、前記フランジは前記係合部の外周よりも大きな外周を有するものであることを特徴とする請求項1記載のねじ部材。
- 前記ねじ部材が、めねじを有するナットであり、
前記係合部の前記座面と反対側の端面に、前記めねじに螺合されるおねじの緩み止めをなすリング体が配置され、
前記リング体は、前記中心軸と実質的に直交するように配置された薄板状の弾性体から構成され、
前記リング体が径内方向に突出した弾性抵抗部を有し、前記弾性抵抗部が前記おねじに係合して変形することにより、前記緩み止めがなされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のねじ部材。 - ねじ部材の係合部に嵌合する嵌合孔を備えたソケットレンチにおいて、
前記嵌合孔の内周面は、平面と曲面とが周方向に交互に形成されたものであり、
前記平面は、前記嵌合孔の軸方向からみたときに正多角形の一辺を構成するものであり、
前記曲面は、前記嵌合孔の軸方向からみたときに前記正多角形の一辺から径外方向に凹んだものであり、
前記曲面及び前記平面は、前記嵌合孔の開口端から前記嵌合孔の前記軸方向に遠ざかるに従って、前記嵌合孔の中心までの距離が小さくなるテーパ状部を備えているものであり、
請求項2又は3に記載の対回転工具用の係合部に嵌合することかできることを特徴とするソケットレンチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001842U JP3176207U (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | ねじ部材及びソケットレンチ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012001842U JP3176207U (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | ねじ部材及びソケットレンチ |
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JP2012001842U Expired - Lifetime JP3176207U (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | ねじ部材及びソケットレンチ |
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JP (1) | JP3176207U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101451521B1 (ko) * | 2013-09-10 | 2014-10-23 | (주)티디엠 | 육각 드라이버 팁 |
CN111839693A (zh) * | 2020-08-03 | 2020-10-30 | 北京骨外固定技术研究所 | 异形锁针槽及锁针器及其制作方法 |
CN111904566A (zh) * | 2020-08-03 | 2020-11-10 | 北京骨外固定技术研究所 | 一种锁针器及锁针器的制作方法 |
-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012001842U patent/JP3176207U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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