JP3175514B2 - ポジ型レジスト材料 - Google Patents
ポジ型レジスト材料Info
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Description
線等の高エネルギー線に対して高い感度を有し、アルカ
リ水溶液で現像することによりパターンを形成できる、
微細加工技術に適したポジ型レジスト材料に関する。
の高集積化と高速度化に伴い、近年開発された酸を触媒
として化学増幅(chemical amplific
ation)を行うレジスト材料〔例えば、リュー(L
iu)等、ジャーナル オブ バキューム サイエンス
アンドテクノロジー(J.Vac.Sci.Tech
nol.)、第B6巻、第379頁(1988)〕は、
従来の高感度レジスト材料と同等以上の感度を有し、し
かも解像性が高く、ドライエッチング耐性も高い、優れ
た特徴を有する。そのため、遠紫外線リソグラフィには
特に有望なレジスト材料である。しかし、ネガ型レジス
ト材料としてはシプリー(Shipley)社が、ノボ
ラック樹脂とメラミン化合物と酸発生剤からなる3成分
化学増幅レジスト材料(商品名SAL601ER7)を
既に商品化しているが、化学増幅系のポジ型レジスト材
料としては未だ商品化されたものはない。従って、LS
Iの製造工程上、配線やゲート形成などはネガ型レジス
ト材料で対応できるが、コンタクトホール形成は、ネガ
型レジスト材料を用いたのではカブリやすいために微細
な加工は難しいため、高性能なポジ型レジスト材料が強
く要望されていた。従来、イトー(Ito)等は、ポリ
ヒドロキシスチレンのOH基をt−ブトキシカルボニル
基(t−BOC基)で保護したPBOCSTという樹脂
に、オニウム塩を加えてポジ型の化学増幅レジスト材料
を開発している。
分としてアンチモンを含むものであり〔参考文献:ポリ
マース イン エレクトロニクス、ACS シンポジウ
ムシリーズ(Polymers in Electro
nics,ACS symposium Serie
s)第242回(アメリカ化学会、ワシントン DC.
1984)、第11頁〕、基板への汚染防止の観点から
PBOCSTレジスト材料はプロセス上好ましいもので
はない。
テトラヒドロピラニル)を主成分とした高感度かつ高解
像性を有する遠紫外線化学増幅型ポジ型レジスト材料を
発表している(参考:第36回応用物理学会関連連合講
演会、1989年、1p−k−7)が、微細な高アスペ
クト比のパターンを高精度に形成することはパターンの
機械的強度から困難であった。
ヒドロキシスチレンをベース樹脂とした、遠紫外線、電
子線及びX線に感度を有する化学増幅系ポジ型レジスト
材料は、従来数多く発表されているが、いずれも単層レ
ジストであり、未だ基板段差の問題、基板からの光反射
による定在波の問題、高アスペクト比のパターン形成が
困難な問題があり、実用に供することが難しいのが現状
である。
パターン形成をするには2層レジスト法が優れている。
2層レジスト法でアルカリ現像するためには、ヒドロキ
シ基やカルボキシル基などの親水性基を有するシリコー
ン系ポリマーが必要になるが、このシリコーンに直接ヒ
ドロキシ基が付いたシラノールは酸により架橋反応を生
ずるため、化学増幅型ポジ型レジスト材料への適用は困
難であった。また、安定なアルカリ溶解性シリコーンポ
リマーとしてポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサ
ンがあり、そのヒドロキシ基の一部をt−BOCで保護
した材料は酸発生剤との組み合わせで化学増幅型のシリ
コーン系ポジ型レジスト材料になることが知られている
(特開平6−118651号公報或いはSPIE Vo
l.1925(1993)377)。しかしながら、こ
れらのシリコーンレジスト材料に使用されるポリマー
は、フェニル基を有しており、少なからずとも紫外線に
吸収を持つことから、レジスト膜の透過率は低くなる。
それゆえ、遠紫外線露光に対し高感度化並びに高解像度
を達成することは難しい。
リマーにフェニル基を有していないものの例として、特
開平5−323611号公報のものが挙げられるが、こ
のベースポリマーは、アルカリ現像を可能にするために
必要なカルボキシル基、ヒドロキシ基などの親水基を全
て保護しているので、露光部を現像液に溶解させるよう
にするためには多くの保護基を分解させなければならな
い。そのため、添加する酸発生剤の添加量が多くなった
り、感度が悪くなったりする。更に加えて多くの保護基
を分解させたときに生じる膜厚の変化や膜内の応力ある
いは気泡の発生を引き起こす可能性が高く、高感度、か
つ微細な加工に適したレジストを与えない。
2層レジスト材料として好適であり、高感度、高解像
性、プロセス適用性に優れた化学増幅型シリコーン系ポ
ジ型レジスト材料を提供することを目的とする。
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、シリコー
ンポリマーとして下記一般式(1)で示されるシリコー
ンポリマーを用いることが、高感度化、高解像度を得る
点から有効であることを知見した。
チル基、トリメチルシリル基又はテトラヒドロピラニル
基を示す。x,mはx+m=1であるが、xは0になる
ことはない。また、m>0である。)
51号公報にあるようなフェニル基を有したシリコーン
ポリマー以外で、遠紫外領域の光に対して高透過率を与
え、かつアルカリ可溶性基の全てを酸不安定基で保護せ
ず、部分的に保護し、高感度で高解像度を与えるポリマ
ーを鋭意検討、探索した。一方、フェニル基を有しない
シリコーンポリマーは、特開平5−323611号公報
にあるような、エチルカルボキシ基を有したシリコーン
ポリマーが挙げられるが、ここにある合成方法のように
水素原子を有したポリシロキサンにメタクリル酸のよう
な不飽和カルボン酸をハイドロシリレーション反応させ
ることは、専ら不飽和カルボン酸のα位に付加反応が生
じ、例示されているようなシリコーンポリマーは得難
い。また、ポリマー中へハイドロシリレーション反応を
行うことは、定量的に難しく、シリコーンポリマーを安
定に供給することは困難となり、更に、レジストの品質
管理が難しくなる。
結果、工業的に容易に入手可能な2−シアノエチルトリ
クロロシランを水中へ添加、加水分解することによっ
て、所望のポリシロキサン骨格を得るばかりでなく、シ
アノ基が同時にトリクロロシランの加水分解時に生じた
塩酸下、カルボン酸へ加水分解することを見い出し、下
記式(3)のポリ(2−ヒドロキシカルボニルエチル)
シロキサンを容易に得ることができ、更にこの式(3)
のカルボン酸を部分的にt−ブチル基、t−ブトキシカ
ルボニルメチル基、トリメチルシリル基あるいはテトラ
ヒドロピラニル基で保護することにより、下記一般式
(1)で示されるシリコーンポリマーが高感度で、高解
像度を得るベース樹脂に優れることを見い出したもので
ある。
れるシリコーンポリマーと、照射される放射線の作用に
より分解して酸を発生する酸発生剤との2成分、更に必
要により溶解阻止剤を含むアルカリ水溶液で現像可能な
ポジ型レジスト材料を提供する。
と、本発明のポジ型レジスト材料に用いるポリマーは、
下記一般式(1)で示されるシリコーンポリマーであ
る。
カルボニルメチル基、トリメチルシリル基又はテトラヒ
ドロピラニル基を示す。また、x,mはx+m=1であ
るが、x>0の正数であり、m>0の正数である。しか
しながら、式中のxが小さい場合、溶解阻害効果が小さ
いため、阻害剤を添加することが必要不可欠となる。x
が大きくなるとポリマーのアルカリ溶解性が低下するた
め、阻害剤は不要となる。xは0.05〜0.5が好ま
しい。0.05未満では溶解阻害効果が小さく、0.5
より大きいとシリコーン含有量低下に伴い、酸素プラズ
マエッチング耐性が低下する場合がある。しかも、0.
5より大きいとアルカリ水溶液への溶解性が極度に低下
するため、一般に使用されている現像液では感度が極度
に低下する場合がある。
マーの重量平均分子量は、5,000〜50,000が
好ましい。5,000より小さい場合、所望のプラズマ
耐性が得られなかったり、アルカリ水溶液に対する溶解
阻止効果が低かったりする問題が生じ、50,000よ
り高い場合、汎用なレジスト溶媒に溶け難くなる問題が
生じる場合がある。
ように2−シアノエチルトリクロロシランを加水分解、
縮合して式(3)のポリ(2−ヒドロキシカルボニルエ
チル)シロキサンを得た後、そのカルボキシル基を保護
することによって得ることができる。
チル基で保護する方法は、無水トリフルオロ酢酸存在
下、ブチルアルコールと反応させることによって容易に
達成される。
シメチル基による保護は、ブロモ酢酸t−ブチルを塩基
存在下反応することによって容易に行える。
る方法は、トリエチルアミン、ピリジンのような塩基存
在下、トリメチルシリルクロライドとの反応によって、
ほぼ定量的に行うことができる。
方法は、弱酸存在下、ジヒドロピランとの反応で容易に
行うことができる。
配合量は、3成分系、2成分系の両者とも他成分と併せ
た全配合量に対し、55%(重量%、以下同様)以上、
特に80%以上が好ましい。配合量が55%未満では、
レジスト材料の塗布性が悪かったり、レジスト膜の強度
が悪かったりする場合がある。
線等の照射される高エネルギー線に対し分解して酸を発
生する酸発生剤を配合するが、かかる酸発生剤として、
オキシムスルホン酸誘導体、2,6−ジニトロベンジル
スルホン酸誘導体、ナフトキノン−4−スルホン酸誘導
体、2,4−ビストリクロロメチル−6−アリール−
1,3,5−トリアジン誘導体、α,α’−ビスアリー
ルスルホニルジアゾメタン等が挙げられる。しかしなが
ら、これらの酸発生剤は高感度なレジスト材料を得るこ
とができない場合があり、このため下記一般式(2) (R )pJM …(2) (式中、R は同一又は異種の芳香族基又は置換芳香族基
を示し、Jはスルホニウム又はヨードニウムを示し、M
はトルエンスルフォネート基又はトリフルオロメタンス
ルフォネート基を示す。pは2又は3である。)で示さ
れるオニウム塩が好ましく用いられる。
れる化合物が挙げられ、これらを用いることができる。
も、エチルセロソルブアセテート、乳酸エチル、エトキ
シ−2−プロパノール等のレジスト材料の塗布に汎用で
好適な溶媒に対して溶解性が低く、このため、レジスト
材料中に適量を混合することが困難な場合がある。ま
た、溶媒に対する溶解性が高いものであっても、シリコ
ーンポリマーとの相溶性が悪いため、良好なレジスト膜
を形成することが困難であること、及び光照射後の熱処
理を行うまでの間に、経時的な感度変化やパターン形状
の変化が生じ易い欠点のあるものもある。特に相溶性が
悪い酸発生剤の場合、レジスト膜中での分布を生じ、パ
ターン表面においてオーバーハングが観察されることが
ある。化学増幅レジスト材料においては、レジスト膜表
面において酸が失活するあるいは表面に酸発生剤がなく
なることにより、このような現象を良く生じる。
のオニウム塩として、上記一般式(2)のRの少なくと
も一つがR1 3CO−(R1は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基等の置換又は非置換の一価炭化水素基)
で示されるt−アルコキシ基、t−ブトキシカルボニル
オキシ基、あるいはt−ブトキシカルボニルメトキシ基
で置換されたフェニル基のオニウム塩が好ましく用いら
れる。これらのオニウム塩は汎用なレジスト溶剤に容易
に溶解し、かつシリコーンポリマーとの相溶性が良いこ
とだけでなく、露光後の溶解性が優れることが特長で、
パターンが基板に対し垂直に形成できる。このとき、一
般式(2)のRの少なくとも一つはt−アルコキシフェ
ニル基、t−ブトキシカルボニルオキシフェニル基、あ
るいはt−ブトキシカルボニルメトキシフェニル基であ
るため、露光そして熱処理時にフェノール性水酸基もし
くはカルボン酸を生じるため、露光後の溶解性が改善さ
れる。一般にオニウム塩は溶解阻害効果を示すが、これ
らのオニウム塩は露光後、溶解促進効果を有する。この
ため、露光前後の溶解速度差を大きくできるため好まし
く使用される。t−アルコキシ基、t−ブトキシカルボ
ニルオキシ基、あるいはt−ブトキシカルボニルメトキ
シ基で置換されたRの数は多いほど溶解性が優れる傾向
にある。
t−アルコキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、
あるいはt−ブトキシカルボニルメトキシ基で置換され
たオニウム塩の例は、下記式で示される化合物が挙げら
れる。
sはp−トルエンスルフォネートを示し、t−BOCは
t−ブトキシカルボニル基を示す。)
%、特に1〜10%が好適である。0.5%未満でもポ
ジ型のレジスト特性を示すが、感度が低い。酸発生剤の
含量が増加すると、レジスト感度は高感度化する傾向を
示し、コントラスト(γ)は向上し、15%より多くて
もポジ型のレジスト特性を示すが、含量の増加による更
なる高感度化が期待できないこと、オニウム塩は高価な
試薬であること、レジスト内の低分子成分の増加はレジ
スト膜の機械的強度を低下させること、また酸素プラズ
マ耐性も低下すること等により、オニウム塩の含量は1
5%以下が好適である。
示されるシリコーンポリマーと酸発生剤からなる2成分
系レジスト材料として使用できるばかりでなく、必要に
応じて溶解阻止剤を添加した3成分系レジスト材料とし
ても使用できる。
成分系レジスト材料と同様のものを使用することがで
き、例えば下記式で示されるビスフェノールAのOH基
をt−BOC化した材料や、フロログルシンやテトラヒ
ドロキシベンゾフェノン等をt−BOC化したものなど
を用いることができる。
特に10〜30%とすることが好ましい。40%より多
くては、レジスト膜の酸素プラズマ耐性が著しく低下す
るため、2層レジストとして使用できなくなる。
ポリマー、酸発生剤、更に必要に応じて溶解阻止剤を有
機溶媒に溶解することによって調製できるが、有機溶媒
としては、これらの成分が充分に溶解され、かつレジス
ト膜が均一に広がるものが好ましく、具体的には酢酸ブ
チル、キシレン、アセトン、セロソルブアセテート、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、乳酸エチ
ル、乳酸メチル、乳酸プロピル、乳酸ブチルなどを挙げ
ることができる。これらの有機溶媒は、その1種を単独
で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよ
い。なおこの有機溶媒の配合量は、上記成分の総量の数
倍量とすることが好適である。
面活性剤などを配合することは差し支えない。
成は、例えば以下のようにして行うことができる。ま
ず、基板上に本発明のレジスト溶液をスピン塗布し、プ
リベークを行い高エネルギー線を照射する。この際、酸
発生剤が分解して酸を生成する。PEB(Post E
xposure Bake)を行うことにより、酸を触
媒として酸不安定基が分解し、溶解阻止効果が消失す
る。次いでアルカリ水溶液で現像し、水でリンスするこ
とによりポジ型パターンを形成することができる。
ーをベース樹脂としたことにより、酸素プラズマエッチ
ング耐性に優れているので2層レジストとしても有用で
ある。
機ポリマー層を形成後、本発明のレジスト溶液をその上
にスピン塗布する。上層の本発明のレジスト層は上記と
同様の方法でパターン形成を行った後、エッチングを行
うことにより下層レジストが選択的にエッチングされる
ため、上層のレジストパターンを下層に形成することが
できる。
型レジストを使用することができ、基板上に塗布した
後、200℃で1時間ハードベークすることにより、シ
リコーン系レジストとのインターミキシングを防ぐこと
ができる。
ルギー線に感応し、感度、解像性に優れているため、電
子線や遠紫外線による微細加工に有用である。特にKr
Fエキシマレーザーの露光波長での吸収が小さいため、
微細でしかも基板に対して垂直なパターンを容易に形成
することができるという特徴を有する。また、酸素プラ
ズマエッチング耐性に優れているため、下層レジストの
上に本発明のレジスト膜を塗布した2層レジストは、微
細なパターンを高アスペクト比で形成し得るという特徴
も有する。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
ニルエチル)シロキサンの合成 2−シアノエチルトリクロロシラン188.5g(1.
0mol)をトルエン200gに溶解し、水500g中
へ室温で撹拌しながら滴下添加した。滴下終了後、反応
溶液の還流温度で、5時間撹拌熟成を行った。冷却後、
反応混合物より酸性水層を分離し、次いで水1リットル
で有機層を水洗し、水層が中性になってから更に2回水
洗を行った。有機層を分離し、濾過を行った後にトルエ
ンをエバポレーターを用いてストリップしたところ、無
色の油状物が得られたが、これを水中で晶出し、濾過、
乾燥を行い、ポリ(2−ヒドロキシカルボニルエチル)
シロキサンを収量102.5g(収率:82%)で得
た。
基特有の2,200cm-1付近の吸収ピークがなく、カ
ルボン酸特有の1,650cm-1に吸収ピークがみられ
ることと、13C−NMRにおいても未反応のシアノ基が
検出されなかったことにより、クロロシランの加水分解
時に生じた塩酸酸性雰囲気下において、シアノ基は定量
的にカルボン酸へ変換されていることがわかった。
は、6,250であった。
ニルエチル)シロキサンのt−ブチル化 合成例1で得られたポリマーの62.5gと無水トリフ
ルオロ酢酸125g(0.6mol)をアセトン250
mlに溶解し、室温において撹拌しながら、t−ブチル
アルコール60.7g(0.08mol)を徐々に添加
した。熟成を5時間行った後、未反応のt−ブチルアル
コールと反応溶媒のアセトンをストリップした。得られ
た反応混合物を水1リットル中へ添加して晶出を行い、
ポリマーの沈澱を得た。沈澱を更に2回水洗し、濾過、
乾燥後、ポリ(2−ヒドロキシカルボニルエチル)シロ
キサンのt−ブチル化したポリマーを得た。
いて、t−ブチル化率は21%であった。
ニルエチル)シロキサンのt−ブトキシカルボニルメチ
ル化 合成例1で得られたポリマーの62.5gとピリジン4
7.4g(6.0mol)をジメチルスルホキシド25
0mlに溶解し、反応温度80℃において撹拌しながら
t−ブチルブロモ酢酸15.2g(0.078モル)を
添加した。熟成を80℃で8時間行った後、反応混合物
を水5リットルに添加して、白色のポリマーを得た。こ
のポリマーの水洗を2回行った後、濾過、乾燥を行っ
た。ポリマーをNMRで分析した結果、ポリ(2−ヒド
ロキシカルボニルエチル)シロキサンのカルボン酸を1
3%t−ブトキシカルボニルメチル化したポリマーであ
った。
ニルエチル)シロキサンのトリメチルシリル化 合成例1で得られたポリマーの62.5gとピリジン4
7.4g(6.0mol)をアセトン250mlに溶解
し、還流下、撹拌しながら、トリメチルシリルクロライ
ド23.3g(0.156mol)を添加した。還流
下、熟成を5時間行った後、反応混合物を1リットルの
水へ加え、白色のポリマーを得た。水洗を2回繰り返し
た後、濾過、乾燥を行った。得られたポリマーをNMR
で分析したところ、ポリ(2−ヒドロキシカルボニルエ
チル)シロキサンのカルボン酸を24%トリメチルシリ
ル化したポリマーであった。
ニルエチル)シロキサンのテトラヒドロピラニル化 合成例1で得られたポリマーの62.5gとピリジニウ
ムトシレート2.5gをアセトン250mlに溶解し、
室温で撹拌しながら、ジヒドロピラン43.5g(0.
5mol)を1時間かけて添加した。室温で8時間熟成
を行った後、反応液のアセトンをストリップし、メタノ
ールに溶解して5リットルの水へ添加して、白色の沈澱
を得た。沈澱の水洗を5回繰り返し、濾過、乾燥を行っ
たところ、テトラヒドロピラニル化したポリ(2−ヒド
ロキシカルボニルエチル)シロキサンを得、NMRで分
析したところ、テトラヒドロピラニル基の導入率は、1
7.4%であった。
mでスピン塗布し、ホットプレート上にて85℃で1分
間プリベークした。膜厚は0.4μmであった。KrF
エキシマレーザー或いは加速電圧30kVの電子線で描
画したのち、85℃で2分間PEBを行った。2.4%
のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)
の水溶液で1分間現像を行い、水で30秒間リンスし
た。
D0感度は3.5μC/cm2であった。電子線に代え
て、遠紫外線であるKrFエキシマレーザー光(波長2
48nm)で評価した場合のEth感度は3.2mJ/
cm2であった。ここで用いたベース樹脂は、現像液に
対して30nm/sの溶解速度を示した。本レジスト材
料は未露光部は約1.7nm/sの溶解速度を有し、露
光部はPEB後、45nm/sの溶解速度を有した。
5μmラインアンドスペースパターンやホールパターン
が解像し、基板に対し垂直な側壁を持つパターンが形成
できた。また、電子線描画では0.1μmが解像した。
樹脂並びに酸発生剤を表1にあるように代えて、実施例
1と同様の方法でKrFレジスト特性を評価した。感度
及び解像性を表1に示す。
mでスピン塗布し、ホットプレート上にて85℃で1分
間プリベークした。膜厚は0.4μmであった。KrF
エキシマレーザー或いは加速電圧30kVの電子線で描
画したのち、85℃で2分間PEBを行った。2.4%
のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)
の水溶液で1分間現像を行い、水で30秒間リンスし
た。
D0感度は4μC/cm2であった。電子線に代えて、遠
紫外線であるKrFエキシマレーザー光(波長248n
m)で評価した場合のD0感度は5.0mJ/cm2であ
った。
5μmラインアンドスペースパターンやホールパターン
が解像し、垂直な側壁を持つパターンが形成できた。ま
た、電子線描画では0.1μmが解像した。結果を表2
に示す。
ース樹脂を表2にあるように代えて、実施例2と同様の
方法でKrFレジスト特性を評価した。感度及び解像性
を表2に示す。
ジスト溶液を調整し、シリコンウェハに下層レジストと
してOFPR800(東京応化社製)を2μmの厚さに
塗布し、200℃で1時間加熱し、硬化させた。この下
層レジストの上に実施例1のレジスト材料を実施例1と
同様の方法で約0.4μm厚さで塗布し、プリベークし
た。実施例1と同様に電子線或いはKrFエキシマレー
ザーで露光及び現像し、パターンを下層レジスト上に形
成した。
置で酸素ガスをエッチャントガスとしてエッチングを行
った。下層レジストのエッチング速度が150nm/m
inであるのに対し、実施例1の組成のレジストは3n
m/min以下であった。15分間エッチングすること
により、レジストに覆われていない部分の下層レジスト
は完全に消失し、2μm以上の厚さの2層レジストパタ
ーンが形成できた。このエッチング条件を以下に示す。 ガス流量:50SCCM,ガス圧:1.3Pa rfパワー:50W,dcバイアス:450V
条件で、実施例1のレジストに代えて実施例2〜8のレ
ジスト材料を2層レジストとしてエッチングしたとこ
ろ、同様なパターンを形成することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Qはt−ブチル基、t−ブトキシカルボニルメ
チル基、トリメチルシリル基又はテトラヒドロピラニル
基を示す。x,mはx+m=1であるが、xは0になる
ことはない。また、m>0である。)で示されるシリコ
ーンポリマーと、照射される放射線の作用により分解し
て酸を発生する酸発生剤との2成分を含むアルカリ水溶
液で現像可能なポジ型レジスト材料。 - 【請求項2】 酸発生剤が、下記一般式(2) (R)pJM …(2) (式中、Rは同一又は異種の芳香族基又は置換芳香族基
を示し、Jはスルホニウム又はヨードニウムを示し、M
はトルエンスルフォネート基又はトリフルオロメタンス
ルフォネート基を示す。pは2又は3である。)で示さ
れるオニウム塩である請求項1記載の材料。 - 【請求項3】 更に溶解阻止剤を添加した請求項1又は
2記載の材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33172494A JP3175514B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ポジ型レジスト材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33172494A JP3175514B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ポジ型レジスト材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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