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JP3173409B2 - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JP3173409B2
JP3173409B2 JP05947297A JP5947297A JP3173409B2 JP 3173409 B2 JP3173409 B2 JP 3173409B2 JP 05947297 A JP05947297 A JP 05947297A JP 5947297 A JP5947297 A JP 5947297A JP 3173409 B2 JP3173409 B2 JP 3173409B2
Authority
JP
Japan
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boss
steering wheel
collar
core
spoke
Prior art date
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JP05947297A
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JPH10250596A (ja
Inventor
章生 細井
篤 永田
勝信 坂根
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP05947297A priority Critical patent/JP3173409B2/ja
Priority to US08/997,331 priority patent/US6119545A/en
Publication of JPH10250596A publication Critical patent/JPH10250596A/ja
Application granted granted Critical
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに係り、詳しくは、パッド部が被覆体と一体的に形
成されたステアリングホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステアリングホイールは、円環
状のリング部と、同リング部の中央に配設されるパッド
部と、リング部からステアリングホイールの中央に向か
って延びる複数本のスポーク部とを有する。前記リング
部は、リング部芯金及びそれを被覆する被覆体を有する
とともに、スポーク部は、スポーク部芯金及びそれを被
覆する被覆体を有する。また、前記パッド部下方におい
て、スポーク部芯金の先端部分は、ボスプレート(ボ
ス)に連結されている。このボスは、通常ステアリング
シャフトの先端に対し、ナット締めにより取付けられて
いる。
【0003】このように構成されたステアリングホイー
ルにおいては、スポーク部芯金、ひいてはステアリング
ホイール本体の一体となったボスが、ステアリングシャ
フトに対し、ナット締めにより取付けられた上で、エア
バッグ装置等が装着され、その上から、パッド部が取付
けられる。
【0004】一方、近年では、前記被覆体と前記パッド
部とを一体形成することで同被覆体とパッド部との境界
線を無くしたステアリングホイールが提案されている
(例えば、実開平2−133955号公報)。かかる技
術によれば、被覆体とパッド部とが一体的なものとな
り、意匠性の向上が図られうる。
【0005】ところで、上記技術ではパッド部が被覆体
と一体的に形成されているため、ボスの上方には開口部
が存在しない。そのため、スポーク部芯金とボスとを分
離して組付けるようにしている。すなわち、ボスを予め
ステアリングシャフトに固定するとともに、パッド部が
被覆体と一体的に形成されてなるステアリングホイール
本体のスポーク部芯金がボスに対し固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術では、スポーク部芯金とボスとの接する面を左右2か
所で、横方向からボルトで締結する方法が用いられてい
た。ここで、締結に際しては、両者間で所定の組付精度
が要求されるのであるが、上記技術では、スポーク部芯
金とボスとの間で位置ずれが生じたまま締結されるおそ
れがあり、組付け精度の低下を招くおそれがあった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、パッド部が被覆体と一
体的に形成されたステアリングホイールにおいて、組付
精度の向上を図ることのできるステアリングホイールを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、ステアリングシ
ャフトに対し固定されるボスと、ダイカスト成形により
形成された円環状のリング部芯金及びこのリング部芯金
を被覆する被覆体よりなるリング部と、前記リング部芯
金からその中心方向に向かって延びるようダイカスト成
形により形成されるとともに、その下方において少なく
とも2本が連結された連結部を有し、該連結部が前記ボ
スに対して連結された複数本のスポーク部芯金及び該ス
ポーク部芯金を被覆する被覆体よりなるスポーク部と、
前記リング部の略中央部において、前記ボスのほぼ上方
に設けられ、前記被覆体と一体的に形成されたパッド部
とを備え、前記ボスに立設された相対向する挟着用フラ
ンジにて前記連結部を加圧挟持せしめるとともに、前記
挟着用フランジ及び前記連結部をボルト部材によって締
結したステアリングホイールであって、少なくとも前記
連結部のボルト挿通孔の内周には、所定の剛性を有する
カラーを設けるとともに、該カラーは、前記連結部をダ
イカスト成形する際にダイカスト金型にセットすること
によりボルト挿通孔の内周に設けられたものであること
をその要旨としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のステアリングホイールにおいて、前記挟着用
フランジの少なくとも一方には、雌ねじ部を設けるとと
もに、該雌ねじ部に対し前記ボルト部材を螺着すること
により、前記挟着用フランジ及び前記連結部を締結する
ようにしたことをその要旨としている。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のステアリングホイールにおいて、前
記カラーは、前記連結部のダイカスト成形後に前記連結
部及びカラーの各端面がほぼ面一となるよう切削加工が
施されていることをその要旨としている。
【0011】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、ボスはステアリングシャフトに対し固定される。円
環状のリング部芯金及び該リング部芯金からその中心方
向に向かって延びる複数本のスポーク部芯金はダイカス
ト成形される。スポーク部芯金は、その下方において少
なくとも2本が連結された連結部を有し、該連結部が前
記ボスに対して連結される。また、パッド部は、リング
部の略中央部において、ボスのほぼ上方に設けられ、被
覆体と一体的に形成される。これにより、外観品質の向
上が図られる。
【0012】本発明では、ボスに立設された相対向する
挟着用フランジにて前記連結部が加圧挟持させられると
ともに、挟着用フランジ及び連結部がボルト部材によっ
て締結されることにより、ステアリングホイールが組付
けられる。従って、連結部とボスとの間の位置ずれを生
じることなく、組付けが行われる。また、挟着用フラン
ジにて前記連結部が加圧挟持させられることにより、前
記組付けが強固なものとなる。
【0013】さらに、本発明では、少なくとも前記連結
部のボルト挿通孔の内周には、所定の剛性を有するカラ
ーが設けられる。このため、ダイカスト成形された連結
部(スポーク部芯金)が、アルミニウム等の比較的軟質
な素材により構成される場合でも、締結部分の剛性は確
保される。しかも、該カラーは、連結部をダイカスト成
形する際にダイカスト金型にセットされることによりボ
ルト挿通孔の内周に設けられたものである。従って、連
結部のうち、挟着用フランジによって加圧挟持される部
分は、ダイカスト成形後にボルト挿通孔が孔開け加工さ
れる場合のそれに比べて、成形直後の肉厚が小さくて済
む。そのため、成形直後の肉厚が大きいことによる当該
部分の「ポーラス化」を抑制することができる。また、
カラーの圧入作業を行わなくて済む。
【0014】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記挟着用フランジの
少なくとも一方には、雌ねじ部が設けられるとともに、
該雌ねじ部に対しボルト部材が螺着されることにより、
挟着用フランジ及び連結部が締結される。従って、挟着
用フランジからの突出を抑制することができ、ボルト部
材を螺着せしめるのみで、容易に挟着用フランジ及び連
結部を強固に締結することが可能となる。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1及び2に記載の発明の作用に加えて、前記カラー
は、連結部のダイカスト成形後に連結部及びカラーの各
端面がほぼ面一となるよう切削加工が施されている。従
って、連結部を挟着用フランジによって加圧挟持する際
の寸法精度の向上を図ることができ、ひいては、組付け
上のガタが生じにくいものとなる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パッド部が被覆体と一体的に形成されたステアリングホ
イールにおいて、組付精度の飛躍的な向上を図ることが
できるという優れた効果を奏する。
【0017】また、本発明によれば、上記効果に加え
て、組付作業に際しての作業性の向上を図ることができ
るとともに、締結部分の強度の向上を図ることができる
という優れた効果をも奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態について図面に従って説明する。図2は本実施の
形態におけるステアリングホイールWの平面図であり、
図3は図2のJ−J線断面図を、図4は図2のK−K線
断面図をそれぞれ示す。
【0019】図2に示すように、ステアリングホイール
Wのステアリングホイール本体1は、円環状のリング部
2と、リング部2の中央に配置されたパッド部3と、リ
ング部2及びパッド部3を接続する4本のスポーク部4
とから構成されている。また、図3,4に示すように、
リング部2は、アルミニウム合金等の軽量なダイカスト
金属からなるリング部芯金5とそれを被覆する被覆体7
aとにより構成され、スポーク部4は、アルミニウム合
金等の軽量なダイカスト金属からなるスポーク部芯金6
とそれを被覆する被覆体7bとにより構成されている。
被覆体7a,7b及びパッド部3は、軟質合成樹脂材
(例えば発泡ポリウレタン)により一体的に形成されて
いる。本実施の形態では、上記4本のスポーク部芯金6
のうち、隣接しあうスポーク部芯金6同士を相互に連結
する連結芯金10A,10B,10C,10Dが設けら
れている(図1参照)。
【0020】一方、前記パッド部3の下方には収納凹部
9が形成されており、この収納凹部9には、図示しない
スイッチプレート及びメンブレンスイッチ、並びにエア
バッグ装置13が配設されている。メンブレンスイッチ
は、スイッチプレート上に載置固定されているととも
に、図示しないホーンスイッチ回路の一部をなす上下の
薄板を有し、パッド部3が押圧されることにより薄板同
士が接触し、その接触に伴いホーンが鳴るようになって
いる。
【0021】エアバッグ装置13は、折り畳まれて収納
された袋状のエアバッグ14と、同エアバッグ14に膨
張用のガスを供給するためのインフレータ15と、エア
バッグ14及びインフレータ15を保持固定するための
バッグホルダ16とから構成されている。該バッグホル
ダ16は、図1,4に示すように、スポーク部芯金6の
ねじ用ボス6aに形成されたねじ穴に対し、また、連結
芯金10Aのねじ用ボス10aに形成されたねじ穴17
Bに対し、それぞれねじ18によって固定されている。
【0022】図1,3,4に示すように、スポーク部芯
金6は、前記リング部芯金5からステアリングホイール
中心方向に延び前記被覆体7bにて被覆される部分を有
している。また、これとともに、相対している左右のス
ポーク部芯金6は、その途中から下方に延びるとともに
パッド部3の下方で一体的に連結される部分(以下、連
結部11という)を有している。該連結部11の中央に
は、後述するボスプレート8とステアリングシャフト3
0とを締結するためのナット34用の貫通孔11aが設
けられている。この貫通孔11aの両側には、スポーク
部芯金5とボスプレート8とを組付ける際に使用する通
しボルト41が挿入される一対の挟着部42が形成され
ている。各挟着部42は、ボルト挿入孔43が水平方向
に形成された円筒形状をなしており、互いに平行に配設
されている。
【0023】さらに、スポーク部芯金6の下には、ステ
アリングシャフト30に取り付けられてなるボスとして
のボスプレート8が配設されている。ボスプレート8
は、ステアリングシャフト30に固定される円筒部8a
と、前記連結部11を固定するために円筒部8aの頂上
に設けられた天板部8bとから構成されている。天板部
8bには互いに向かい合った一対の挟着用フランジ44
が平行に立設されている。一対の挟着用フランジ44に
は、それぞれ前記ボルト挿通孔43に対応するボルト挿
入孔45が設けられている。
【0024】次に、ボスプレート8とステアリングシャ
フト30との組付構造について説明する。ステアリング
シャフト30の先端部には雄ねじ部31(図8参照)が
設けられており、その下方にはセレーション32及びテ
ーパ面33が設けられている。ステアリングシャフト3
0のセレーション32には、所定数(一般には、約30
個)の歯が形成されている。また、ボスプレート8の円
筒部8aの内周面には、ステアリングシャフト30のセ
レーション32及びテーパ面33に対応するセレーショ
ン及びテーパ面が形成されている。そして、ステアリン
グシャフト30の先端には前記ボスプレート8が挿通さ
れる。ボスプレート8は、ステアリングシャフト30の
先端部の前記雄ねじ部31にナット34が螺着されるこ
とにより、ステアリングシャフト30に締結固定されて
いる。なお、ステアリングシャフト30の外周には、エ
アバッグ装置13等への継電用のスパイラルケーブル3
5が配設されている。また、ボスプレート8の周りに
は、樹脂製のロアカバー36が配設されている。該ロア
カバー36は、前記ボスプレートの天板部8bに対し、
ねじ37で固定されている。
【0025】次に、スポーク部芯金6とボスプレート8
との組付構造について説明する。図5はスポーク部芯金
6及びボスプレート8の組み付け時における挟着部42
及び挟着用フランジ44を締結したボルト締結部を示す
断面図である。
【0026】ボルト挿入孔43の内周には、カラー46
が固定されている。当該カラー46は、円筒形状をなす
とともに、所定の剛性を有する鉄系金属からなり、その
長さは挟着部42の厚みと同じ寸法に形成されている。
また、一対の挟着用フランジ44の間には、ボルト挿入
孔43,45がそれぞれ同軸線上に重なるように連結部
11の挟着部42が嵌め込まれている。さらに、スポー
ク部芯金6の連結部11の底面には突起11bが一体的
に形成されている。スポーク部芯金6は、当該突起11
bにより、ボスプレート8の天板部8bの上面で支えら
れている。
【0027】前記挟着用フランジ44のボルト挿入孔4
5には、その外側よりそれぞれブッシュ47,48が嵌
め込まれている。各ブッシュ47,48も、カラー46
と同様、鉄系金属からなり、それぞれ円筒部47a,4
8aと鍔部47b,48bとを有している。円筒部47
a,48aの長さは挟着用フランジ44の厚みと同じ寸
法に形成されている。そして、ブッシュ47がボルト挿
入孔45に嵌め込まれた状態においては、鍔部47b,
48bは挟着用フランジ44の外壁に係止され、円筒部
47a,48aが挟着用フランジ44の厚みより深く入
り込むのが規制されている。また、一方のブッシュ47
の円筒部47aの内周には雌ねじ部が形成されている。
【0028】前記通しボルト41には、雄ねじ部41a
が形成されている。その通しボルト41は、ブッシュ4
8及びカラー46内に挿入されているとともに、通しボ
ルト41の雄ねじ部41aは、ブッシュ47の雄ねじ部
に螺着されている。この螺着により、挟着部42の両端
面は、各挟着用フランジ44の内面間で加圧挟持されて
締結されている。また、この締結により、連結部11、
ひいてはステアリングホイール本体1は、ボスプレート
8に対し取付けられている。
【0029】次に、本実施の形態のさらなる特徴的部分
について説明する。本実施の形態において、前記カラー
46は、ボルト挿入孔43に対し圧入されているのでは
なく、前記連結部11等(芯金)をダイカスト成形する
際にダイカスト金型20にセットすることによりボルト
挿通孔43の内周に設けられたものである。図6に示す
ように、ダイカスト金型20は第1の金型21及び第2
の金型22を備えている。また、これら両金型21,2
2により、前記リング部芯金5及びスポーク部芯金6等
を成形するためのキャビティ23が形成されている。但
し、図では、キャビティ23は、上記連結部11(主と
して挟着部42)を成形するための部分を示している。
【0030】そして、図7に示すように、該キャビティ
23内に、溶融状態にあるアルミニウムを流し込むとと
もに、それを冷却固化させることにより、リング部芯金
5及びスポーク部芯金6等を、すなわち、いわゆる芯金
をダイカスト成形により得るのである。
【0031】その後、図8に示すように、ダイカスト成
形された連結部11の前記挟着部42の端面から突出し
たカラー46の部分を切削加工により切り落とす。これ
により、挟着部42及びカラー46の各端面がほぼ面一
となったものが得られるのである。
【0032】次に、ステアリングホイールWをステアリ
ングシャフト30に組付ける手順について説明する。先
ずは、図9に示すように、ステアリングシャフト30の
先端にボスプレート8を挿通する。このとき、ステアリ
ングシャフト30のセレーション32と、ボスプレート
8の円筒部8aの内周に形成されたセレーションとを噛
み合わせる。そして、その状態でステアリングシャフト
30の雄ねじ部31にナット34を螺着し、ボスプレー
ト8をステアリングシャフト30に固定する。
【0033】また、これとともに、ボスプレート8の周
囲を覆うようにしてロアカバー36を配設する。一方
で、ステアリングホイール本体1を予め組付けておく。
すなわち、エアバッグ14、インフレータ15及びバッ
グホルダ16を一体化させてエアバッグ装置13とする
とともに、そのうちのバッグホルダ16に対し、前記ス
イッチプレ及びメンブレンスイッチを固定する。そし
て、エアバッグ装置13等(スイッチプレート及びメン
ブレンスイッチの一体となったもの)を、スポーク部芯
金6の手前側に存在し、前記連結部11及び連結芯金1
0B,10C,10Dによって形成された開口部50
(図4参照)から収納凹部9内に挿入する。そして、収
納凹部9内において、バッグホルダ16を、上記ねじ1
8等を用いて固定する。
【0034】次いで、このように組付けたステアリング
ホイール本体1(エアバッグ装置13等をも含む)を前
記ボスプレート8上に載置する。すなわち、この段階で
は、ボルト挿通孔43には上述した方法によりカラー4
6が予め設けられている。また、これとともに、挟持用
リブ44にはブッシュ47,48が設けられている。そ
して、図9(同図ではエアバッグ装置13等は便宜上省
略してある)に示すように、スポーク部芯金6の連結部
11と、ボスプレート8の天板部8bとが位置合わせさ
れるようにしてステアリングホイール本体1を載置す
る。つまり、前記各ボルト挿通孔43,45が同軸線上
に位置するようにして挟着部42を、挟持用リブ44に
嵌め込むのである。
【0035】その後、その通しボルト41を、ブッシュ
48及びカラー46内に挿通せしめ、通しボルト41の
雄ねじ部41aを、ブッシュ47の雄ねじ部に螺着せし
める。この螺着により、挟着部42の両端面は、各挟着
用フランジ44の内面間で加圧挟持されて強固に固定さ
れる。そして、この固定により、連結部11、ひいては
ステアリングホイール本体1は、ボスプレート8に取付
けられることとなり、ステアリングホイールWの組付け
が完了する。
【0036】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 (イ)本実施の形態では、ボスプレート8に立設された
相対向する挟着用フランジ44にて連結部11の挟着部
42が加圧挟持させられるとともに、挟着用フランジ4
4及び挟着部42が通しボルト41によって締結される
ことにより、ステアリングホイールWが組付けられる。
従って、連結部8とボスプレート8との間の位置ずれを
生じることなく、組付けが行われる。また、挟着用フラ
ンジ44にて挟着部42が加圧挟持させられることによ
り、組付状態が強固なものとなる。その結果、組付精度
の飛躍的な向上を図ることができる。
【0037】(ロ)また、本実施の形態では、挟着部4
2のボルト挿通孔43の内周には、所定の剛性を有する
カラー46が設けられる。このため、本実施の形態の如
く、ダイカスト成形された連結部11(スポーク部芯
金)が、アルミニウムという比較的軟質な素材により構
成されている場合でも、締結部分の剛性を十分に確保す
ることができる。
【0038】(ハ)しかも、上記カラー46は、連結部
11をダイカスト成形する際にダイカスト金型20にセ
ットされることにより、結果的にボルト挿通孔43の内
周に設けられたものである。従って、連結部11のう
ち、挟着用フランジ44によって加圧挟持される部分、
すなわち、挟着部42は、ダイカスト成形後にボルト挿
通孔が孔開け加工される場合のそれに比べて、成形直後
の肉厚が小さくて済む。そのため、成形直後の肉厚が大
きいことによる当該部分の「ポーラス化」を抑制するこ
とができる。その結果、締結部分の剛性を十分に確保す
ることができるという上記(ロ)に記載の作用効果をよ
り確実なものとすることができる。
【0039】(ニ)さらに、カラー46は、ダイカスト
成形時にセットされるものであるため、カラーをボルト
挿通孔43へ圧入するという作業を行わなくて済む。そ
の結果、作業性の向上を図ることができる。
【0040】(ホ)併せて、ダイカスト成形後におい
て、カラー46の周囲の挟着部42がカラー46を緊縛
することとなる。従って、カラー46の強固な固定状態
を担保することができ、ひいては、締結部分の剛性を十
分に確保することができるという上記(ロ)に記載の作
用効果をより一層確実なものとすることができる。
【0041】(ヘ)加えて、挟着用フランジ44のボル
ト挿通孔45の一方には、雌ねじ部を有するブッシュ4
7を設けることとした。このため、ナット等の別途の締
結具を用いずとも、前記雌ねじ部に対し、通しボルト4
1を螺着するという作業のみで、容易に挟着用フランジ
44及び挟着部42の締結を図ることができる。その結
果、さらなる作業性の向上を図ることができる。また、
挟着用フランジ44からの無駄な突出を抑制することが
できる。
【0042】(ト)さらにまた、本実施の形態では、連
結部11のダイカスト成形後において、カラー46の突
出部分を切削加工することにより、挟着部42及びカラ
ー46の各端面がほぼ面一とするようにした。従って、
挟着部42を挟着用フランジ44によって加圧挟持する
際の寸法精度の向上を図ることができ、ひいては、組付
け上のガタをより一層生じにくいものとすることができ
る。
【0043】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施の形態では、特に言及しなかったが、ボ
スプレート8はアルミニウム、マグネシウム等よりなる
ダイカスト成形されたものであってもよいし、別途鉄鋼
により加工されたものであってもよい。
【0044】例えば、図10に示すように、ボスプレー
ト8の天板部8aを鉄により構成し、鍔付の円筒部8b
を別途溶接することによりボスプレート8を構成するよ
うにしてもよい。この場合には、上記ブッシュ47,4
8の代わりに、ウエルドナット61等を溶接する構成と
することもできる。さらに、天板部8aが鉄等の合成の
高い素材で構成されている場合には、挟着用フランジ4
4を肉厚にして、これに直接雌ねじを形成してもよい。
このような構成とすることにより、ブッシュ47,48
やナット等を省略することができる。
【0045】(2)前記実施の形態では、4本のスポー
ク部4を有するステアリングホイールWに具体化した事
例を記載したが、2本、3本或いは5本以上のスポーク
部を有するタイプに具体化してもよい。
【0046】(3)上記実施の形態では、4本のスポー
ク部芯金6のうち2本を連結させることにより連結部1
1を設けることとした。これに対し、3本以上を連結す
るようにしてもよい。
【0047】(4)前記実施の形態では、スポーク部芯
金6を構成する素材としてアルミニウム合金(アルミダ
イカスト)を用いたが、他の軽金属を用いてもよい。例
えばマグネシウムを用いて構成してもよい。また、本明
細書でいう鉄系金属(カラー42等)の具体例として
は、熱間圧延軟鋼板(JIS G3131)、冷間圧延
鋼板(JIS G3141)、電気亜鉛メッキ鋼板(J
IS G3313)等が挙げられる。
【0048】(5)前記実施の形態では、隣接しあうス
ポーク部芯金6同士を全て連結芯金10A〜10Dにて
連結するようにしたが、一部のみを連結芯金にて連結す
るようにしてもよい。
【0049】(6)前記実施の形態の連結部11の下部
の突起11bを省略する構成としてもよい。 (7)前記実施の形態では、2か所を通しボルト41で
固定するようにしたが、少なくとも1か所上記の如き締
結を行えばよい。
【0050】(8)前記実施の形態では、ブッシュ47
に雌ねじを設ける構成としたが、該雌ねじを省略し、代
わりにナットを使用する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるステアリングホイールの
芯金部分を示す斜視図である。
【図2】ステアリングホイールの平面図である。
【図3】図2のJ−J線断面図である。
【図4】図2のK−K線断面図である。
【図5】連結部の挟着部とボスプレートの挟持用リブと
の組付け状態を示す拡大断面図である。
【図6】ダイカスト成形用金型を示す部分断面図であ
る。
【図7】ダイカスト成形用金型のキャビティにアルミニ
ウムを注入した状態を示す断面図である。
【図8】ダイカスト成形後の切削加工の一例を示す部分
斜視図である。
【図9】ステアリングシャフト、ボスプレート及びステ
アリングホイール本体等の組付け状態を示す分解斜視図
である。
【図10】別の実施の形態におけるボスプレートの構成
等を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール本体、2…リング部、3…パ
ッド部、4…スポーク部、5…リング部芯金、6…スポ
ーク部芯金、7a,7b…被覆体、8…ボスプレート、
10a…ねじ用ボス、10A,10B,10C,10D
…連結芯金、11…連結部、20…ダイカスト成形用金
型、30…ステアリングシャフト、41…ボルト部材と
しての通しボルト、42…挟着部、43…ボルト挿通
孔、44…挟持用リブ、45…ボルト挿通孔、46…カ
ラー、47,48…ブッシュ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−230684(JP,A) 特開 平9−286340(JP,A) 特開 平10−181612(JP,A) 実開 平2−133955(JP,U) 実開 昭62−125667(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/04 - 1/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに対し固定される
    ボスと、 ダイカスト成形により形成された円環状のリング部芯金
    及びこのリング部芯金を被覆する被覆体よりなるリング
    部と、 前記リング部芯金からその中心方向に向かって延びるよ
    うダイカスト成形により形成されるとともに、その下方
    において少なくとも2本が連結された連結部を有し、該
    連結部が前記ボスに対して連結された複数本のスポーク
    部芯金及び該スポーク部芯金を被覆する被覆体よりなる
    スポーク部と、 前記リング部の略中央部において、前記ボスのほぼ上方
    に設けられ、前記被覆体と一体的に形成されたパッド部
    とを備え、前記ボスに立設された相対向する挟着用フラ
    ンジにて前記連結部を加圧挟持せしめるとともに、前記
    挟着用フランジ及び前記連結部をボルト部材によって締
    結したステアリングホイールであって、 少なくとも前記連結部のボルト挿通孔の内周には、所定
    の剛性を有するカラーを設けるとともに、該カラーは、
    前記連結部をダイカスト成形する際にダイカスト金型に
    セットすることによりボルト挿通孔の内周に設けられた
    ものであることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 前記挟着用フランジの少なくとも一方に
    は、雌ねじ部を設けるとともに、該雌ねじ部に対し前記
    ボルト部材を螺着することにより、前記挟着用フランジ
    及び前記連結部を締結するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 前記カラーは、前記連結部のダイカスト
    成形後に前記連結部及びカラーの各端面がほぼ面一とな
    るよう切削加工が施されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のステアリングホイール。
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