JP3170844B2 - 空気調和装置の熱交換器洗浄方法及びその装置 - Google Patents
空気調和装置の熱交換器洗浄方法及びその装置Info
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井埋込型などの各種
の空気調和装置における熱交換器洗浄方法及びその装置
に関するものである。
の空気調和装置における熱交換器洗浄方法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、天井埋込型の空気調和
装置は、下方が開口したケーシングが天井板内に埋め込
まれて取付けられ、該ケーシング内に熱交換器及び遠心
ファン等が収納される一方、前記ケーシングの下方開口
に前面パネルが着脱自在に取付けられて構成されてい
る。そして、前記遠心ファンを駆動し、室内空気を前面
パネルの中央吸込口よりケーシング内に吸込み、熱交換
器で熱交換し、冷風等を前面パネルの側部吹出口より室
内に吹出すようにしている。
装置は、下方が開口したケーシングが天井板内に埋め込
まれて取付けられ、該ケーシング内に熱交換器及び遠心
ファン等が収納される一方、前記ケーシングの下方開口
に前面パネルが着脱自在に取付けられて構成されてい
る。そして、前記遠心ファンを駆動し、室内空気を前面
パネルの中央吸込口よりケーシング内に吸込み、熱交換
器で熱交換し、冷風等を前面パネルの側部吹出口より室
内に吹出すようにしている。
【0003】そして、この種の空気調和装置において
は、吸込口にフィルタが設けられているものの、使用条
件によっては熱交換器が目詰りし、熱交換効率が低下す
る場合がある。つまり、煙草の煙、砂塵、油煙、繊維塵
等の微細な空気汚れの要因物は前記フィルタで捕集しき
れず、熱交換器等に付着してしまい、これによって熱交
換器の熱交換効率が低下したり、熱交換器フィンからの
水飛びが発生したり、室内に異臭が発せられる等の不具
合があった。
は、吸込口にフィルタが設けられているものの、使用条
件によっては熱交換器が目詰りし、熱交換効率が低下す
る場合がある。つまり、煙草の煙、砂塵、油煙、繊維塵
等の微細な空気汚れの要因物は前記フィルタで捕集しき
れず、熱交換器等に付着してしまい、これによって熱交
換器の熱交換効率が低下したり、熱交換器フィンからの
水飛びが発生したり、室内に異臭が発せられる等の不具
合があった。
【0004】この点に鑑み、例えば実開平1−1074
49号公報に示されているように、熱交換器を洗浄する
ことが行われている。つまり、空気調和装置から前面パ
ネルや遠心ファン等を取外してケーシング内に熱交換器
のみが取付けられた状態にした後、洗浄水ノズルによっ
て熱交換器に向って空気流一次側から洗浄水を吹付け、
該熱交換器を洗浄するようにしている。そして、熱交換
器に吹付けられ該熱交換器のフィンを流下した洗浄水を
排水として回収するようにしている。
49号公報に示されているように、熱交換器を洗浄する
ことが行われている。つまり、空気調和装置から前面パ
ネルや遠心ファン等を取外してケーシング内に熱交換器
のみが取付けられた状態にした後、洗浄水ノズルによっ
て熱交換器に向って空気流一次側から洗浄水を吹付け、
該熱交換器を洗浄するようにしている。そして、熱交換
器に吹付けられ該熱交換器のフィンを流下した洗浄水を
排水として回収するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな熱交換器洗浄方法においては、以下に述べるような
不具合があった。
うな熱交換器洗浄方法においては、以下に述べるような
不具合があった。
【0006】先ず、洗浄水の吹付けのみで熱交換器を洗
浄するようにしているために、該熱交換器が十分に浄化
されるまでに多量の洗浄水を使用することになり、ま
た、この洗浄水(例えばアルカリ薬品によってなる)を
使用後に廃棄する際には中和剤によって中和させねばな
らず、この中和剤も多量に使用せねばならなくなってラ
ンニングコストが非常に高かった。
浄するようにしているために、該熱交換器が十分に浄化
されるまでに多量の洗浄水を使用することになり、ま
た、この洗浄水(例えばアルカリ薬品によってなる)を
使用後に廃棄する際には中和剤によって中和させねばな
らず、この中和剤も多量に使用せねばならなくなってラ
ンニングコストが非常に高かった。
【0007】また、空気流一次側から熱交換器に向って
洗浄水を吹付けるようにしているために、図4に示すよ
うに熱交換器のフィン(a)の空気流一次側端面(b)
に繊維系の付着物(c)等が付着しているような場合、
洗浄水を吹付け方向(図4における矢印A参照)が付着
物(c)をフィン端面(b)に押付ける方向となるため
に、このような状態の付着物(c)を除去することは難
しかった。更には、この洗浄水の吹付けによってフィン
の空気流一次側端面周辺部の汚れが除去できたとして
も、この除去された汚れが空気流二次側において再付着
する虞れもあった。つまり、フィンの空気流二次側端面
周辺部や空調機ケーシングの内壁に再付着してしまうこ
とがあり、このような場合には、室内への異臭の発生な
ど上述したような不具合が解消されないことになる。そ
して、これらの不具合を解消するには空気流二次側から
も洗浄水を吹付けるようにすることが考えられるが、こ
の二次側の空間は比較的狭いために洗浄水ノズルを挿入
して熱交換器の全体に亘って洗浄水を吹付ける作業が行
い難く、十分な洗浄が行われないことが懸念されて事実
上不可能である。
洗浄水を吹付けるようにしているために、図4に示すよ
うに熱交換器のフィン(a)の空気流一次側端面(b)
に繊維系の付着物(c)等が付着しているような場合、
洗浄水を吹付け方向(図4における矢印A参照)が付着
物(c)をフィン端面(b)に押付ける方向となるため
に、このような状態の付着物(c)を除去することは難
しかった。更には、この洗浄水の吹付けによってフィン
の空気流一次側端面周辺部の汚れが除去できたとして
も、この除去された汚れが空気流二次側において再付着
する虞れもあった。つまり、フィンの空気流二次側端面
周辺部や空調機ケーシングの内壁に再付着してしまうこ
とがあり、このような場合には、室内への異臭の発生な
ど上述したような不具合が解消されないことになる。そ
して、これらの不具合を解消するには空気流二次側から
も洗浄水を吹付けるようにすることが考えられるが、こ
の二次側の空間は比較的狭いために洗浄水ノズルを挿入
して熱交換器の全体に亘って洗浄水を吹付ける作業が行
い難く、十分な洗浄が行われないことが懸念されて事実
上不可能である。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、ランニングコストの低減、確実な洗浄性の確保、汚
れの再付着防止を連立させることを目的とする。
で、ランニングコストの低減、確実な洗浄性の確保、汚
れの再付着防止を連立させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明が講じた手段は、洗浄液を泡沫状にして熱交
換器の空気流二次側から一次側へ流すことによって熱交
換器を洗浄するようにした。具体的には、請求項1記載
の発明が講じた手段は、第1図に示すように、天井に据
付けられた空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)
及び送風用ファン(5)等が収納されて成る空調機本体
(2)を備えた空気調和装置に対し、前記熱交換器
(4)に付着した汚れを除去する熱交換器洗浄方法を対
象としている。そして、前記空調機ケーシング(3)か
ら前記送風用ファン(5)等の部材を取外して、該空調
機ケーシング(3)内に少なくとも前記熱交換器(4)
を残存させた状態とした後、洗浄泡沫成形手段(15)
によって、予め洗浄液貯留部(14)に貯留された洗浄
液(W)を発泡させて洗浄泡沫を成形すると共に、この
洗浄泡沫成形手段(15)によって成形された洗浄泡沫
を洗浄泡沫供給手段(16)によって前記熱交換器
(4)の空気流二次側から空気流一次側に向って流通さ
せて前記熱交換器(4)を洗浄するようにしている。
に、本発明が講じた手段は、洗浄液を泡沫状にして熱交
換器の空気流二次側から一次側へ流すことによって熱交
換器を洗浄するようにした。具体的には、請求項1記載
の発明が講じた手段は、第1図に示すように、天井に据
付けられた空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)
及び送風用ファン(5)等が収納されて成る空調機本体
(2)を備えた空気調和装置に対し、前記熱交換器
(4)に付着した汚れを除去する熱交換器洗浄方法を対
象としている。そして、前記空調機ケーシング(3)か
ら前記送風用ファン(5)等の部材を取外して、該空調
機ケーシング(3)内に少なくとも前記熱交換器(4)
を残存させた状態とした後、洗浄泡沫成形手段(15)
によって、予め洗浄液貯留部(14)に貯留された洗浄
液(W)を発泡させて洗浄泡沫を成形すると共に、この
洗浄泡沫成形手段(15)によって成形された洗浄泡沫
を洗浄泡沫供給手段(16)によって前記熱交換器
(4)の空気流二次側から空気流一次側に向って流通さ
せて前記熱交換器(4)を洗浄するようにしている。
【0010】請求項2記載の発明は、天井に据付けられ
た空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)及び送風
用ファン(5)等が収納されて成る空調機本体(2)を
備えた空気調和装置に対し、前記熱交換器(4)に付着
した汚れを除去する熱交換器洗浄装置を前提としてい
る。そして、洗浄液(W)を貯留する洗浄液貯留部(1
4)と、該洗浄液貯留部(14)に貯留された洗浄液
(W)を発泡させて洗浄泡沫を成形する洗浄泡沫成形手
段(15)と、前記空調機ケーシング(3)から前記送
風用ファン(5)等の部材を取外して、該空調機ケーシ
ング(3)内に少なくとも前記熱交換器(4)を残存さ
せた状態において、前記洗浄泡沫成形手段(15)によ
って成形された洗浄泡沫を前記熱交換器(4)の空気流
二次側から空気流一次側に向って流通させて前記熱交換
器(4)を洗浄する洗浄泡沫供給手段(16)とを備え
させるような構成とした。
た空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)及び送風
用ファン(5)等が収納されて成る空調機本体(2)を
備えた空気調和装置に対し、前記熱交換器(4)に付着
した汚れを除去する熱交換器洗浄装置を前提としてい
る。そして、洗浄液(W)を貯留する洗浄液貯留部(1
4)と、該洗浄液貯留部(14)に貯留された洗浄液
(W)を発泡させて洗浄泡沫を成形する洗浄泡沫成形手
段(15)と、前記空調機ケーシング(3)から前記送
風用ファン(5)等の部材を取外して、該空調機ケーシ
ング(3)内に少なくとも前記熱交換器(4)を残存さ
せた状態において、前記洗浄泡沫成形手段(15)によ
って成形された洗浄泡沫を前記熱交換器(4)の空気流
二次側から空気流一次側に向って流通させて前記熱交換
器(4)を洗浄する洗浄泡沫供給手段(16)とを備え
させるような構成とした。
【0011】請求項3記載の発明は、前記請求項2記載
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、空調機ケ
ーシング(3)及び熱交換器(4)に対して、その下方
から組付けられるアウタケーシング(8)及びインナケ
ーシング(9)を備えさせ、前記アウタケーシング
(8)の上端部を前記空調機ケーシング(3)に当接さ
せると共に、前記インナケーシング(9)の上端部を前
記熱交換器(4)の下端部に当接させる。そして、洗浄
泡沫供給手段(15)を、前記アウタケーシング(8)
とインナケーシング(9)との間に形成された空間
(F)から熱交換器(4)の空気流二次側空間(4b)
及び空気流一次側空間(4a)を経てインナケーシング
(9)の内部空間(D)に向って洗浄泡沫を流動させる
ような構成としている。
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、空調機ケ
ーシング(3)及び熱交換器(4)に対して、その下方
から組付けられるアウタケーシング(8)及びインナケ
ーシング(9)を備えさせ、前記アウタケーシング
(8)の上端部を前記空調機ケーシング(3)に当接さ
せると共に、前記インナケーシング(9)の上端部を前
記熱交換器(4)の下端部に当接させる。そして、洗浄
泡沫供給手段(15)を、前記アウタケーシング(8)
とインナケーシング(9)との間に形成された空間
(F)から熱交換器(4)の空気流二次側空間(4b)
及び空気流一次側空間(4a)を経てインナケーシング
(9)の内部空間(D)に向って洗浄泡沫を流動させる
ような構成としている。
【0012】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、洗浄泡沫
供給手段(16)を熱交換器(4)の空気流二次側空間
(4b)に向って送風可能なブロワ(B)で成す。そし
て、該ブロワ(B)の吹出口をアウタケーシング(8)
とインナケーシング(9)との間に形成された空間
(F)に連通する一方、ブロワ(B)の吸入口をインナ
ケーシング(9)の内部空間(D)に連通するような構
成としている。
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、洗浄泡沫
供給手段(16)を熱交換器(4)の空気流二次側空間
(4b)に向って送風可能なブロワ(B)で成す。そし
て、該ブロワ(B)の吹出口をアウタケーシング(8)
とインナケーシング(9)との間に形成された空間
(F)に連通する一方、ブロワ(B)の吸入口をインナ
ケーシング(9)の内部空間(D)に連通するような構
成としている。
【0013】請求項5記載の発明は、前記請求項3また
は4記載の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、
空調機ケーシング(3)の縦壁部(3c)の内面を覆い
隠すように、アウタケーシング(8)の上端部を空調機
ケーシング(3)の上面板(3a)まで延長して、該上
面板(3a)に当接するような構成としている。
は4記載の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、
空調機ケーシング(3)の縦壁部(3c)の内面を覆い
隠すように、アウタケーシング(8)の上端部を空調機
ケーシング(3)の上面板(3a)まで延長して、該上
面板(3a)に当接するような構成としている。
【0014】請求項6記載の発明は、前記請求項3,4
または5記載の空気調和装置の熱交換器洗浄装置におい
て、インナケーシング(9)に、該インナケーシング
(9)の上端部を熱交換器(4)の下端部に押圧するた
めの押圧手段(S)を設けるような構成としている。
または5記載の空気調和装置の熱交換器洗浄装置におい
て、インナケーシング(9)に、該インナケーシング
(9)の上端部を熱交換器(4)の下端部に押圧するた
めの押圧手段(S)を設けるような構成としている。
【0015】請求項7記載の発明は、前記請求項2記載
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、熱交換器
(4)に対して、その下方から組付けられるケーシング
(21)を備えさせる。そして、該ケーシング(21)
の上端部を前記熱交換器(4)の下端部に当接させる。
また、洗浄泡沫成形手段(15)を、前記熱交換器
(4)の空気流二次側空間(4b)において該熱交換器
(4)に対向配置された洗浄液保持材(22)を備えて
成す。更に、洗浄泡沫供給手段(16)を、前記熱交換
器(4)の空気流二次側空間(4b)に負圧を作用させ
ることで前記洗浄液保持材(22)に空気を通過させ、
該空気によって前記洗浄液保持材(22)から洗浄泡沫
を発生させるような構成とした。
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、熱交換器
(4)に対して、その下方から組付けられるケーシング
(21)を備えさせる。そして、該ケーシング(21)
の上端部を前記熱交換器(4)の下端部に当接させる。
また、洗浄泡沫成形手段(15)を、前記熱交換器
(4)の空気流二次側空間(4b)において該熱交換器
(4)に対向配置された洗浄液保持材(22)を備えて
成す。更に、洗浄泡沫供給手段(16)を、前記熱交換
器(4)の空気流二次側空間(4b)に負圧を作用させ
ることで前記洗浄液保持材(22)に空気を通過させ、
該空気によって前記洗浄液保持材(22)から洗浄泡沫
を発生させるような構成とした。
【0016】請求項8記載の発明は、前記請求項2,
3,4,5,6または7記載の空気調和装置の熱交換器
洗浄装置において、熱交換器(4)の空気流一次側空間
(4a)に、前記熱交換器(4)を流通した洗浄泡沫を
消泡させる消泡手段(17)を配設するような構成とし
た。
3,4,5,6または7記載の空気調和装置の熱交換器
洗浄装置において、熱交換器(4)の空気流一次側空間
(4a)に、前記熱交換器(4)を流通した洗浄泡沫を
消泡させる消泡手段(17)を配設するような構成とし
た。
【0017】請求項9記載の発明は、前記請求項2,
3,4,5,6,7または8記載の空気調和装置の熱交
換器洗浄装置において、洗浄泡沫成形手段(15)によ
る熱交換器(4)の洗浄動作の後、熱交換器(4)の空
気流一次側空間(4a)から濯ぎ用の水を散水する散水
手段(12)を設けるような構成とした。
3,4,5,6,7または8記載の空気調和装置の熱交
換器洗浄装置において、洗浄泡沫成形手段(15)によ
る熱交換器(4)の洗浄動作の後、熱交換器(4)の空
気流一次側空間(4a)から濯ぎ用の水を散水する散水
手段(12)を設けるような構成とした。
【0018】請求項10記載の発明は、前記請求項2,
3,4,5,6,7,8または9記載の空気調和装置の
熱交換器洗浄装置において、洗浄液貯留部(14)に、
開閉自在な弁(V1),(V5)を備え該弁(V1),
(V5)の開放時に該洗浄液貯留部(14)に貯留され
ている洗浄液(W)を排出する排出管(P1),(P
5)を接続するような構成とした。
3,4,5,6,7,8または9記載の空気調和装置の
熱交換器洗浄装置において、洗浄液貯留部(14)に、
開閉自在な弁(V1),(V5)を備え該弁(V1),
(V5)の開放時に該洗浄液貯留部(14)に貯留され
ている洗浄液(W)を排出する排出管(P1),(P
5)を接続するような構成とした。
【0019】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。先ず、請求項1記載の発明の方法
では、空調機ケーシング(3)から送風用ファン(5)
等の部材を取外して、該空調機ケーシング(3)内に少
なくとも熱交換器(4)を残存させた状態にする。その
後、洗浄泡沫成形手段(15)によって、予め洗浄液貯
留部(14)に貯留された洗浄液(W)を発泡させて洗
浄泡沫を成形すると共に、この洗浄泡沫成形手段(1
5)によって成形された洗浄泡沫を洗浄泡沫供給手段
(16)によって前記熱交換器(4)の空気流二次側か
ら空気流一次側に向って流通させる。これによって、前
記熱交換器(4)が洗浄されることになる。このような
洗浄方法でもって熱交換器(4)を洗浄するようにして
いるために、多量の洗浄液(W)を使用することなしに
熱交換器(4)の洗浄を行うことができ、また、熱交換
器(4)のフィンの一次側端面に付着している汚れを除
去することもできる。
うな作用が得られる。先ず、請求項1記載の発明の方法
では、空調機ケーシング(3)から送風用ファン(5)
等の部材を取外して、該空調機ケーシング(3)内に少
なくとも熱交換器(4)を残存させた状態にする。その
後、洗浄泡沫成形手段(15)によって、予め洗浄液貯
留部(14)に貯留された洗浄液(W)を発泡させて洗
浄泡沫を成形すると共に、この洗浄泡沫成形手段(1
5)によって成形された洗浄泡沫を洗浄泡沫供給手段
(16)によって前記熱交換器(4)の空気流二次側か
ら空気流一次側に向って流通させる。これによって、前
記熱交換器(4)が洗浄されることになる。このような
洗浄方法でもって熱交換器(4)を洗浄するようにして
いるために、多量の洗浄液(W)を使用することなしに
熱交換器(4)の洗浄を行うことができ、また、熱交換
器(4)のフィンの一次側端面に付着している汚れを除
去することもできる。
【0020】請求項2記載の発明の装置によれば、上述
した請求項1記載の発明に係る作用と同様にして熱交換
器(4)の洗浄が行われる。これにより、多量の洗浄液
(W)を使用することなしに熱交換器(4)の洗浄を行
うことができる洗浄装置が得られ、また、この装置であ
れば、熱交換器(4)のフィンの一次側端面に付着して
いる汚れを除去することもできる。
した請求項1記載の発明に係る作用と同様にして熱交換
器(4)の洗浄が行われる。これにより、多量の洗浄液
(W)を使用することなしに熱交換器(4)の洗浄を行
うことができる洗浄装置が得られ、また、この装置であ
れば、熱交換器(4)のフィンの一次側端面に付着して
いる汚れを除去することもできる。
【0021】請求項3記載の発明によれば、洗浄泡沫供
給手段(15)によって、洗浄泡沫は、アウタケーシン
グ(8)とインナケーシング(9)との間に形成された
空間(F)から熱交換器(4)の空気流二次側空間(4
b)及び空気流一次側空間(4a)を経てインナケーシ
ング(9)の内部空間(D)に向って流動されて、熱交
換器(4)を通過する際に該熱交換器(4)を洗浄す
る。このように、洗浄泡沫の流動通路が各ケーシング
(8),(9)によって形成されているために、熱交換
器(4)への供給が確実に行われる。
給手段(15)によって、洗浄泡沫は、アウタケーシン
グ(8)とインナケーシング(9)との間に形成された
空間(F)から熱交換器(4)の空気流二次側空間(4
b)及び空気流一次側空間(4a)を経てインナケーシ
ング(9)の内部空間(D)に向って流動されて、熱交
換器(4)を通過する際に該熱交換器(4)を洗浄す
る。このように、洗浄泡沫の流動通路が各ケーシング
(8),(9)によって形成されているために、熱交換
器(4)への供給が確実に行われる。
【0022】請求項4記載の発明によれば、泡沫の流動
通路が各ケーシング(8),(9)及びブロワ(B)に
よって成る閉回路で構成されることになるため、ブロワ
(B)の駆動に伴い、この閉回路での空気の循環によっ
て泡沫が熱交換器(4)に供給される。つまり、ブロワ
(B)の送風を装置外に漏らすことなしに熱交換器
(4)の洗浄が行える。
通路が各ケーシング(8),(9)及びブロワ(B)に
よって成る閉回路で構成されることになるため、ブロワ
(B)の駆動に伴い、この閉回路での空気の循環によっ
て泡沫が熱交換器(4)に供給される。つまり、ブロワ
(B)の送風を装置外に漏らすことなしに熱交換器
(4)の洗浄が行える。
【0023】請求項5記載の発明によれば、空調機ケー
シング(3)の縦壁部(3c)の内面がアウタケーシン
グ(8)によって覆い隠されているので、熱交換器
(4)の洗浄中においては洗浄泡沫が空調機ケーシング
(3)の縦壁部(3c)に付着することがなくなり、該
縦壁部(3c)の腐蝕に対する保護がなされる。
シング(3)の縦壁部(3c)の内面がアウタケーシン
グ(8)によって覆い隠されているので、熱交換器
(4)の洗浄中においては洗浄泡沫が空調機ケーシング
(3)の縦壁部(3c)に付着することがなくなり、該
縦壁部(3c)の腐蝕に対する保護がなされる。
【0024】請求項6記載の発明によれば、押圧手段
(S)によってインナケーシング(9)の上端部を熱交
換器(4)の下端部に押圧していることにより、インナ
ケーシング(9)と熱交換器(4)とのシール性が向上
されている。
(S)によってインナケーシング(9)の上端部を熱交
換器(4)の下端部に押圧していることにより、インナ
ケーシング(9)と熱交換器(4)とのシール性が向上
されている。
【0025】請求項7記載の発明によれば、洗浄泡沫供
給手段(16)によって、熱交換器(4)の空気流二次
側空間(4b)に負圧を作用させることで洗浄液保持材
(22)に空気を通過させ、該空気によって洗浄液保持
材(22)から洗浄泡沫が発せられ、これによって熱交
換器(4)の洗浄を行う。
給手段(16)によって、熱交換器(4)の空気流二次
側空間(4b)に負圧を作用させることで洗浄液保持材
(22)に空気を通過させ、該空気によって洗浄液保持
材(22)から洗浄泡沫が発せられ、これによって熱交
換器(4)の洗浄を行う。
【0026】請求項8記載の発明によれば、熱交換器
(4)を流通した洗浄泡沫は消泡手段(7)に達し、該
消泡手段(7)によって消泡される。これにより、洗浄
液(W)は泡沫状態から液状体に戻り排出処理が容易に
行われる。
(4)を流通した洗浄泡沫は消泡手段(7)に達し、該
消泡手段(7)によって消泡される。これにより、洗浄
液(W)は泡沫状態から液状体に戻り排出処理が容易に
行われる。
【0027】請求項9記載の発明によれば、洗浄泡沫成
形手段(15)による熱交換器(4)の洗浄動作の後、
散水手段(12)によって熱交換器(4)の空気流一次
側空間(4a)から濯ぎ用の水を散水して熱交換器
(4)周辺部の洗浄泡沫を洗い流す。これにより、残存
する洗浄泡沫を除去できると共に空気流一次側に再付着
した汚れを除去することもできる。
形手段(15)による熱交換器(4)の洗浄動作の後、
散水手段(12)によって熱交換器(4)の空気流一次
側空間(4a)から濯ぎ用の水を散水して熱交換器
(4)周辺部の洗浄泡沫を洗い流す。これにより、残存
する洗浄泡沫を除去できると共に空気流一次側に再付着
した汚れを除去することもできる。
【0028】請求項10記載の発明によれば、熱交換器
(4)の洗浄の後、弁(V1),(V5)を開放して排
出管(P1),(P5)から排出することにより、洗浄
液(W)の後処理が容易に行われる。
(4)の洗浄の後、弁(V1),(V5)を開放して排
出管(P1),(P5)から排出することにより、洗浄
液(W)の後処理が容易に行われる。
【0029】
(第1実施例)以下、本発明の第1実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。第2図に示すように、(1)は天
井埋込型の空気調和装置であって、空調機本体(2)が
天井板(R)(図1参照)の開口を貫通して天井である
図示しないコンクリートスラブに吊下されて構成されて
いる。
いて詳細に説明する。第2図に示すように、(1)は天
井埋込型の空気調和装置であって、空調機本体(2)が
天井板(R)(図1参照)の開口を貫通して天井である
図示しないコンクリートスラブに吊下されて構成されて
いる。
【0030】前記空調機本体(2)は空調機ケーシング
(3)内に熱交換器(4)及び送風用ファンとしてのタ
ーボファン(5)等が収納されると共に該空調機ケーシ
ング(3)に下面部材である前面パネル(6)が着脱自
在に取付けられて構成されている。該空調機ケーシング
(3)は、略矩形体に形成されると共に、下側が開口さ
れて成り、前記コンクリートスラブに吊り金具(2a)
(図1参照)によって取付けられている。
(3)内に熱交換器(4)及び送風用ファンとしてのタ
ーボファン(5)等が収納されると共に該空調機ケーシ
ング(3)に下面部材である前面パネル(6)が着脱自
在に取付けられて構成されている。該空調機ケーシング
(3)は、略矩形体に形成されると共に、下側が開口さ
れて成り、前記コンクリートスラブに吊り金具(2a)
(図1参照)によって取付けられている。
【0031】また、前記前面パネル(6)は中央に吸込
口(6a)が、側部に吹出口(6b),(6b),…が
それぞれ開設されており、該前面パネル(6)は天井板
(R)の開口を被うように前記空調機ケーシング(3)
の下面開口に取付けられている。
口(6a)が、側部に吹出口(6b),(6b),…が
それぞれ開設されており、該前面パネル(6)は天井板
(R)の開口を被うように前記空調機ケーシング(3)
の下面開口に取付けられている。
【0032】前記熱交換器(4)は、空調機ケーシング
(3)内に位置して配置され、該空調機ケーシング
(3)の上面板(3a)に取付けられている。そして、
前記熱交換器(4)の下方にはドレンパンを兼用する内
部部材(3b)が該空調機ケーシング(3)に着脱自在
に取付けられている。また、前記ターボファン(5)は
空調機ケーシング(3)内の中央部に配置されており、
該空調機ケーシング(3)に取付けられた図示しないモ
ータに連結されている。
(3)内に位置して配置され、該空調機ケーシング
(3)の上面板(3a)に取付けられている。そして、
前記熱交換器(4)の下方にはドレンパンを兼用する内
部部材(3b)が該空調機ケーシング(3)に着脱自在
に取付けられている。また、前記ターボファン(5)は
空調機ケーシング(3)内の中央部に配置されており、
該空調機ケーシング(3)に取付けられた図示しないモ
ータに連結されている。
【0033】従って、前記モータの駆動に伴ってターボ
ファン(5)が回転すると、室内空気は吸込口(6a)
より空調機ケーシング(3)内に吸込まれ、ターボファ
ン(5)の羽根を通り、熱交換器(4)において冷媒と
熱交換して冷却又は加熱されて空調空気となる。その
後、該空調空気は吹出口(6b)より室内に吹き出し、
該室内が空調される。尚、図1における(2b)は前記
ターボファン(5)の下側に配設されたベルマウスであ
り、(2c)はスイッチボックスである。
ファン(5)が回転すると、室内空気は吸込口(6a)
より空調機ケーシング(3)内に吸込まれ、ターボファ
ン(5)の羽根を通り、熱交換器(4)において冷媒と
熱交換して冷却又は加熱されて空調空気となる。その
後、該空調空気は吹出口(6b)より室内に吹き出し、
該室内が空調される。尚、図1における(2b)は前記
ターボファン(5)の下側に配設されたベルマウスであ
り、(2c)はスイッチボックスである。
【0034】次に、発明の特徴とする洗浄装置(7)に
ついて説明する。尚、図1は、本洗浄装置(7)が空調
機ケーシング(3)に組付けられた状態を示しており、
内部構造を理解し易くするために洗浄装置(7)のケー
シング(図1における仮想線C)を省略した状態の縦断
面を示している。
ついて説明する。尚、図1は、本洗浄装置(7)が空調
機ケーシング(3)に組付けられた状態を示しており、
内部構造を理解し易くするために洗浄装置(7)のケー
シング(図1における仮想線C)を省略した状態の縦断
面を示している。
【0035】本洗浄装置(7)は、空調機ケーシング
(3)内に熱交換器(4)のみが残存された状態におい
て該空調機ケーシング(3)の下方から組付けられて該
熱交換器(4)を洗浄するように構成されている。そし
て、該洗浄装置(7)は、アウタケーシング(8)及び
インナケーシング(9)を備えている。
(3)内に熱交換器(4)のみが残存された状態におい
て該空調機ケーシング(3)の下方から組付けられて該
熱交換器(4)を洗浄するように構成されている。そし
て、該洗浄装置(7)は、アウタケーシング(8)及び
インナケーシング(9)を備えている。
【0036】アウタケーシング(8)は、上方が開放さ
れた箱体で成り、その上側部分が大形部(8a)で成
り、該大形部(8a)の下側には傾斜部(8b)を介し
て小形部(8c)が配設されていて、この小形部(8
c)の下端が底板(8d)によって閉塞されて成ってい
る。そして、前記大形部(8a)は前記空調機ケーシン
グ(3)よりも僅かに小さく形成されていると共にその
高さ寸法は前記空調機ケーシング(3)の高さ寸法に略
等しくなっており、更に、その上端縁にはシール材(8
e)が配設されている。従って、図1の如く、本洗浄装
置(7)が空調機ケーシング(3)に組付けられた状態
では、大形部(8a)の略全体が空調機ケーシング
(3)の内部に収容されるようになっていて、空調機ケ
ーシング(3)の縦壁部(3c)の内面は、この大形部
(8a)によって覆い隠されるようになっていると共
に、その上端縁と空調機ケーシング(3)の上面板(3
a)との間はシール材(8e)によってシールされるよ
うになっている。また、この大形部(8a)の下端部近
傍の外側面には略L字状のフック(8f)が突設されて
いて、このフック(8f)が空調機ケーシング(3)の
下端縁に係止することによって本洗浄装置(7)の組付
け位置の位置決めを確実に行うようにしている。一方、
前記小形部(8c)は、その内下端部が洗浄液貯留部
(14)に形成されており、この洗浄液貯留部(14)
に洗浄液(W)が貯留されている。また、この小形部
(8c)は、その下端部近傍の側面に該洗浄液(W)を
排出するための第1排出管(P1)が連結されており、
該第1排出管(P1)に開閉自在な電磁弁で成る第1バ
ルブ(V1)が設けられている。
れた箱体で成り、その上側部分が大形部(8a)で成
り、該大形部(8a)の下側には傾斜部(8b)を介し
て小形部(8c)が配設されていて、この小形部(8
c)の下端が底板(8d)によって閉塞されて成ってい
る。そして、前記大形部(8a)は前記空調機ケーシン
グ(3)よりも僅かに小さく形成されていると共にその
高さ寸法は前記空調機ケーシング(3)の高さ寸法に略
等しくなっており、更に、その上端縁にはシール材(8
e)が配設されている。従って、図1の如く、本洗浄装
置(7)が空調機ケーシング(3)に組付けられた状態
では、大形部(8a)の略全体が空調機ケーシング
(3)の内部に収容されるようになっていて、空調機ケ
ーシング(3)の縦壁部(3c)の内面は、この大形部
(8a)によって覆い隠されるようになっていると共
に、その上端縁と空調機ケーシング(3)の上面板(3
a)との間はシール材(8e)によってシールされるよ
うになっている。また、この大形部(8a)の下端部近
傍の外側面には略L字状のフック(8f)が突設されて
いて、このフック(8f)が空調機ケーシング(3)の
下端縁に係止することによって本洗浄装置(7)の組付
け位置の位置決めを確実に行うようにしている。一方、
前記小形部(8c)は、その内下端部が洗浄液貯留部
(14)に形成されており、この洗浄液貯留部(14)
に洗浄液(W)が貯留されている。また、この小形部
(8c)は、その下端部近傍の側面に該洗浄液(W)を
排出するための第1排出管(P1)が連結されており、
該第1排出管(P1)に開閉自在な電磁弁で成る第1バ
ルブ(V1)が設けられている。
【0037】一方、インナケーシング(9)は、前記ア
ウタケーシング(8)内に配設され、上方が開放された
箱体で成っている。そして、このインナケーシング
(9)は、前記アウタケーシング(8)と略近似した形
状で形成されている。つまり、このインナケーシング
(9)の上側部分が大形部(9a)で成り、該大形部
(9a)の下側には傾斜部(9b)を介して小形部(9
c)が配設されていて、この小形部(9c)の下端が底
板(9d)によって閉塞されている。そして、前記大形
部(9a)の上端部には水平方向外側へ延びるフランジ
部(9e)が形成されており、このフランジ部(9e)
の上面にシール材(9f)が配設されている。そして、
図1の如く、本洗浄装置(7)が空調機ケーシング
(3)に組付けられた状態では、前記フランジ部(9
e)が熱交換器(4)の下面にシール材(9f)を介し
て当接されるようになっている。また、前記アウタケー
シング(8)の傾斜部(8b)とインナケーシング
(9)のフランジ部(9e)との間には本発明でいう押
圧手段としてのコイルスプリング(S)が縮装されてお
り、このコイルスプリング(S)によってインナケーシ
ング(9)に上方への付勢力を与えるようにして前記フ
ランジ部(9e)と熱交換器(4)との間のシール性を
確保するようにしている。また、このインナケーシング
(9)の底板(9d)には第2排出管(P2)が連結さ
れており、該第2排出管(P2)に開閉自在な電磁弁で
成る第2バルブ(V2)が設けられている。尚、この第
2排出管(P2)における第2バルブ(V2)の下流側
は前記第1排出管(P1)における第1バルブ(V1)
の下流側と合流されている。
ウタケーシング(8)内に配設され、上方が開放された
箱体で成っている。そして、このインナケーシング
(9)は、前記アウタケーシング(8)と略近似した形
状で形成されている。つまり、このインナケーシング
(9)の上側部分が大形部(9a)で成り、該大形部
(9a)の下側には傾斜部(9b)を介して小形部(9
c)が配設されていて、この小形部(9c)の下端が底
板(9d)によって閉塞されている。そして、前記大形
部(9a)の上端部には水平方向外側へ延びるフランジ
部(9e)が形成されており、このフランジ部(9e)
の上面にシール材(9f)が配設されている。そして、
図1の如く、本洗浄装置(7)が空調機ケーシング
(3)に組付けられた状態では、前記フランジ部(9
e)が熱交換器(4)の下面にシール材(9f)を介し
て当接されるようになっている。また、前記アウタケー
シング(8)の傾斜部(8b)とインナケーシング
(9)のフランジ部(9e)との間には本発明でいう押
圧手段としてのコイルスプリング(S)が縮装されてお
り、このコイルスプリング(S)によってインナケーシ
ング(9)に上方への付勢力を与えるようにして前記フ
ランジ部(9e)と熱交換器(4)との間のシール性を
確保するようにしている。また、このインナケーシング
(9)の底板(9d)には第2排出管(P2)が連結さ
れており、該第2排出管(P2)に開閉自在な電磁弁で
成る第2バルブ(V2)が設けられている。尚、この第
2排出管(P2)における第2バルブ(V2)の下流側
は前記第1排出管(P1)における第1バルブ(V1)
の下流側と合流されている。
【0038】そして、前記アウタケーシング(8)と本
洗浄装置(7)のケーシング(C)との間の空間にはブ
ロワ(B)が配設されており、このブロワ(B)の吸込
口側には吸入管(10)が、吹出口側には吹出管(1
1)が夫々接続されている。そして前記吸入管(10)
の上流端は前記アウタケーシング(8)の小形部(8
c)の側面及びインナケーシング(9)の小形部(9
c)の側面を夫々貫通して、このインナケーシング
(9)の小形部(9c)の内部空間(D)において下側
に湾曲されて下方に向って開放されている。一方、前記
吹出管(11)の下流端は前記アウタケーシング(8)
の小形部(8c)の側面下端部を貫通して、前記インナ
ケーシング(9)の下方のアウタケーシング(8)の内
部空間(E)において洗浄液(W)に浸漬されている。
このような構成とされているために、ブロワ(B)から
吹出管(11)を経てアウタケーシング(8)の内部空
間(E)に送られた空気は、前記アウタケーシング
(8)とインナケーシング(9)との間の空間(F)を
上方へ移動した後(矢印G参照)、熱交換器(4)を、
その二次側から一次側へ通過し(矢印H参照)、インナ
ケーシング(9)の内部空間(D)に達し、前記吸入管
(10)によって再びブロワ(B)に戻されるようにな
っている。つまり、このアウタケーシング(8)とイン
ナケーシング(9)との間に空気の循環が可能な閉回路
が構成されていることになる。
洗浄装置(7)のケーシング(C)との間の空間にはブ
ロワ(B)が配設されており、このブロワ(B)の吸込
口側には吸入管(10)が、吹出口側には吹出管(1
1)が夫々接続されている。そして前記吸入管(10)
の上流端は前記アウタケーシング(8)の小形部(8
c)の側面及びインナケーシング(9)の小形部(9
c)の側面を夫々貫通して、このインナケーシング
(9)の小形部(9c)の内部空間(D)において下側
に湾曲されて下方に向って開放されている。一方、前記
吹出管(11)の下流端は前記アウタケーシング(8)
の小形部(8c)の側面下端部を貫通して、前記インナ
ケーシング(9)の下方のアウタケーシング(8)の内
部空間(E)において洗浄液(W)に浸漬されている。
このような構成とされているために、ブロワ(B)から
吹出管(11)を経てアウタケーシング(8)の内部空
間(E)に送られた空気は、前記アウタケーシング
(8)とインナケーシング(9)との間の空間(F)を
上方へ移動した後(矢印G参照)、熱交換器(4)を、
その二次側から一次側へ通過し(矢印H参照)、インナ
ケーシング(9)の内部空間(D)に達し、前記吸入管
(10)によって再びブロワ(B)に戻されるようにな
っている。つまり、このアウタケーシング(8)とイン
ナケーシング(9)との間に空気の循環が可能な閉回路
が構成されていることになる。
【0039】また、前記吹出管(11)の下流端には起
泡部(11a)が設けられている。この起泡部(11
a)は、例えば管に微小な開口が多数形成されて成って
おり、前記ブロワ(B)からの送風が行われると、この
開口から噴出される空気によって前記洗浄液(W)を泡
立たせるようになっている。従って、この起泡部(11
a)からの空気の噴出によって洗浄液(W)の泡が発せ
られると、この泡が洗浄液貯留部(14)から前記アウ
タケーシング(8)とインナケーシング(9)との間の
空間(F)を上昇して、熱交換器(4)が配設されてい
る高さ位置まで達し、該熱交換器(4)の二次側から一
次側に流通されて前記インナケーシング(9)の内部空
間(D)に回収されるような構成となっている。
泡部(11a)が設けられている。この起泡部(11
a)は、例えば管に微小な開口が多数形成されて成って
おり、前記ブロワ(B)からの送風が行われると、この
開口から噴出される空気によって前記洗浄液(W)を泡
立たせるようになっている。従って、この起泡部(11
a)からの空気の噴出によって洗浄液(W)の泡が発せ
られると、この泡が洗浄液貯留部(14)から前記アウ
タケーシング(8)とインナケーシング(9)との間の
空間(F)を上昇して、熱交換器(4)が配設されてい
る高さ位置まで達し、該熱交換器(4)の二次側から一
次側に流通されて前記インナケーシング(9)の内部空
間(D)に回収されるような構成となっている。
【0040】このような構成により、前記ブロワ(B)
及び起泡部(11a)によって本発明でいう洗浄泡沫手
段(15)が構成されていると共に、前記ブロワ(B)
は本発明でいう洗浄泡沫供給手段(16)を兼用するよ
うになっている。
及び起泡部(11a)によって本発明でいう洗浄泡沫手
段(15)が構成されていると共に、前記ブロワ(B)
は本発明でいう洗浄泡沫供給手段(16)を兼用するよ
うになっている。
【0041】また、前記インナケーシング(9)の大形
部(9a)には、該大形部(9a)の全体を覆うような
消泡手段としての面状格子ヒータ(17)が配設されて
おり、この面状格子ヒータ(17)によって洗浄液
(W)の泡を加熱して消泡するようにしている。
部(9a)には、該大形部(9a)の全体を覆うような
消泡手段としての面状格子ヒータ(17)が配設されて
おり、この面状格子ヒータ(17)によって洗浄液
(W)の泡を加熱して消泡するようにしている。
【0042】また、本浄化装置(7)には散水手段とし
ての散水装置(12)が具備されている。この散水装置
(12)は、吸水管(12a)と回転管(12b)とを
備えており、前記吸水管(12a)の下流端が前記アウ
タケーシング(8)の小形部(8c)の側面及びインナ
ケーシング(9)の小形部(9c)の側面を夫々貫通し
た後、上方へ湾曲されて熱交換器(4)の配設位置高さ
まで延長されている。そして、前記回転管(12b)
は、前記吸水管(12a)の上端に対して回転自在に取
付けられた水平方向に延びる複数本(本例のものは2
本)の管によって成り、その外側端に上下に並設された
散水ノズル(12c),(12c)が配設されて成って
いる。また、前記吸水管(12a)の上流における前記
アウタケーシング(8)の外側に位置する部分には開閉
自在な電磁弁で成る第3バルブ(V3)が設けられてい
る。また、前記散水ノズル(12c)から熱交換器
(4)に向う水の散水方向は、熱交換器(4)の一次側
端面に対して所定の傾斜角度を存するようになってお
り、これによって、水の散水時には、その散水力の反力
を利用することによって回転管(12b)を吸水管(1
2a)に対して回転するようにしている(図1の矢印参
照)。
ての散水装置(12)が具備されている。この散水装置
(12)は、吸水管(12a)と回転管(12b)とを
備えており、前記吸水管(12a)の下流端が前記アウ
タケーシング(8)の小形部(8c)の側面及びインナ
ケーシング(9)の小形部(9c)の側面を夫々貫通し
た後、上方へ湾曲されて熱交換器(4)の配設位置高さ
まで延長されている。そして、前記回転管(12b)
は、前記吸水管(12a)の上端に対して回転自在に取
付けられた水平方向に延びる複数本(本例のものは2
本)の管によって成り、その外側端に上下に並設された
散水ノズル(12c),(12c)が配設されて成って
いる。また、前記吸水管(12a)の上流における前記
アウタケーシング(8)の外側に位置する部分には開閉
自在な電磁弁で成る第3バルブ(V3)が設けられてい
る。また、前記散水ノズル(12c)から熱交換器
(4)に向う水の散水方向は、熱交換器(4)の一次側
端面に対して所定の傾斜角度を存するようになってお
り、これによって、水の散水時には、その散水力の反力
を利用することによって回転管(12b)を吸水管(1
2a)に対して回転するようにしている(図1の矢印参
照)。
【0043】次に、上述の如く構成された洗浄装置
(7)における熱交換器(4)の洗浄動作について説明
する。
(7)における熱交換器(4)の洗浄動作について説明
する。
【0044】先ず、図2に示す如く、作業現場におい
て、空調機本体(2)から前面パネル(6)を取外すと
共に、ベルマウス(2b)、内部部材(3b)、スイッ
チボックス(2c)、ターボファン(5)などを順次取
外し、空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)のみ
が残存した状態にする。
て、空調機本体(2)から前面パネル(6)を取外すと
共に、ベルマウス(2b)、内部部材(3b)、スイッ
チボックス(2c)、ターボファン(5)などを順次取
外し、空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)のみ
が残存した状態にする。
【0045】その後、図1に示すように、空調機ケーシ
ング(3)に対して洗浄装置(7)を下側から組付け
る。そして、この洗浄装置(7)が組付けられた状態に
あっては、上述したように、アウタケーシング(8)と
インナケーシング(9)との間に形成されている空間
(D),(E),(F)及びブロワ(B)によって空気
の循環が可能な閉回路が構成されていることになる。
ング(3)に対して洗浄装置(7)を下側から組付け
る。そして、この洗浄装置(7)が組付けられた状態に
あっては、上述したように、アウタケーシング(8)と
インナケーシング(9)との間に形成されている空間
(D),(E),(F)及びブロワ(B)によって空気
の循環が可能な閉回路が構成されていることになる。
【0046】この状態において洗浄装置(7)を駆動さ
せることになるが、この駆動開始時には、前記第1〜第
3バルブ(V1)〜(V3)を閉鎖しておく。そして、
前記ブロワ(B)を駆動させると、前記空気の閉回路に
おいて空気の循環が開始され、これに伴ってブロワ
(B)から吹出管(11)の起泡部(11a)に送給さ
れた空気により、洗浄液(W)が泡立たされる。そし
て、このブロワ(B)による空気の送給を継続して行う
と、この起泡部(11a)において発生している洗浄液
(W)の泡が洗浄液(W)の貯留部から前記アウタケー
シング(8)とインナケーシング(9)との間の空間
(F)を上昇して、熱交換器(4)の配設位置にまで達
する。そして、この熱交換器(4)に達した泡は、該熱
交換器(4)の二次側から一次側に流通され、この熱交
換器(4)のフィン間を通過する際に、該フィン及び冷
媒管の汚れを除去し、この汚れを搬送しながら熱交換器
(4)の一次側に達することになる。そして、この熱交
換器(4)を通過した泡はインナケーシング(9)の内
部空間(D)に向って落下する。この際、落下した泡
は、前記面状格子ヒータ(17)に達し、該面状格子ヒ
ータ(17)によって加熱されて消泡される。これによ
り、洗浄液(W)は泡状態から液体状に戻り、インナケ
ーシング(9)の小形部(9c)の内部空間(D)に回
収されることになる。つまり、このインナケーシング
(9)の小形部(9c)の内部空間(D)にあっては、
液体状の洗浄液(W)が滞留されると共に空気のみが吸
入管(10)を経てブロワ(B)側に戻されて循環され
ることになる。また、この動作において、上述した如く
各ケーシング(8),(9)によって洗浄泡沫の流動通
路が形成されているために、洗浄泡沫の熱交換器(4)
への供給が確実に行われることになる。また、この洗浄
泡沫の流動通路が閉回路で構成されているため、ブロワ
(B)の送風を装置外に漏らすことなしに熱交換器
(4)の洗浄を行うことができ、室内への異臭の発生が
防止されている。更に、洗浄泡沫が面状格子ヒータ
(7)によって消泡されて洗浄液(W)が泡沫状態から
液状体に戻るため、その排出処理を容易に行うことがで
きる。また、上述したように、空調機ケーシング(3)
の縦壁部(3c)の内面がアウタケーシング(8)によ
って覆い隠されているので、洗浄泡沫が空調機ケーシン
グ(3)の縦壁部(3c)に付着することがなくなり、
該縦壁部(3c)の腐蝕に対する保護がなされており、
該空調機ケーシング(3)の長寿命化が図れることにな
る。
せることになるが、この駆動開始時には、前記第1〜第
3バルブ(V1)〜(V3)を閉鎖しておく。そして、
前記ブロワ(B)を駆動させると、前記空気の閉回路に
おいて空気の循環が開始され、これに伴ってブロワ
(B)から吹出管(11)の起泡部(11a)に送給さ
れた空気により、洗浄液(W)が泡立たされる。そし
て、このブロワ(B)による空気の送給を継続して行う
と、この起泡部(11a)において発生している洗浄液
(W)の泡が洗浄液(W)の貯留部から前記アウタケー
シング(8)とインナケーシング(9)との間の空間
(F)を上昇して、熱交換器(4)の配設位置にまで達
する。そして、この熱交換器(4)に達した泡は、該熱
交換器(4)の二次側から一次側に流通され、この熱交
換器(4)のフィン間を通過する際に、該フィン及び冷
媒管の汚れを除去し、この汚れを搬送しながら熱交換器
(4)の一次側に達することになる。そして、この熱交
換器(4)を通過した泡はインナケーシング(9)の内
部空間(D)に向って落下する。この際、落下した泡
は、前記面状格子ヒータ(17)に達し、該面状格子ヒ
ータ(17)によって加熱されて消泡される。これによ
り、洗浄液(W)は泡状態から液体状に戻り、インナケ
ーシング(9)の小形部(9c)の内部空間(D)に回
収されることになる。つまり、このインナケーシング
(9)の小形部(9c)の内部空間(D)にあっては、
液体状の洗浄液(W)が滞留されると共に空気のみが吸
入管(10)を経てブロワ(B)側に戻されて循環され
ることになる。また、この動作において、上述した如く
各ケーシング(8),(9)によって洗浄泡沫の流動通
路が形成されているために、洗浄泡沫の熱交換器(4)
への供給が確実に行われることになる。また、この洗浄
泡沫の流動通路が閉回路で構成されているため、ブロワ
(B)の送風を装置外に漏らすことなしに熱交換器
(4)の洗浄を行うことができ、室内への異臭の発生が
防止されている。更に、洗浄泡沫が面状格子ヒータ
(7)によって消泡されて洗浄液(W)が泡沫状態から
液状体に戻るため、その排出処理を容易に行うことがで
きる。また、上述したように、空調機ケーシング(3)
の縦壁部(3c)の内面がアウタケーシング(8)によ
って覆い隠されているので、洗浄泡沫が空調機ケーシン
グ(3)の縦壁部(3c)に付着することがなくなり、
該縦壁部(3c)の腐蝕に対する保護がなされており、
該空調機ケーシング(3)の長寿命化が図れることにな
る。
【0047】そして、上述したような洗浄動作が所定時
間継続して行われた後、散水動作に移る。この散水動作
では、前記ブロワ(B)を停止させ、前記第1〜第3バ
ルブ(V1)〜(V3)を開放させ、散水装置(12)
からの散水を行う。つまり、吸水管(12a)及び回転
管(12b)を経て散水ノズル(12c)から熱交換器
(4)の一次側から二次側に向って水を散水させて熱交
換器(4)及びその周辺部の「濯ぎ」を行い、前記熱交
換器(4)や空気流の閉回路に残っている洗浄液(W)
の泡を洗い流す。そして、この散水装置(12)から散
水された後、アウタケーシング(8)及びインナケーシ
ング(9)を流下した水は前記第1排出管(P1)及び
第2排出管(P2)から排出される。そして、このよう
な散水動作が所定時間継続して行われて十分な「濯ぎ」
が行われた後、散水を停止する。このような散水動作に
より、残存する洗浄泡沫を除去できると共に空気流一次
側に再付着した汚れを除去することもでき、また、排出
管(P1),(P5)から洗浄液(W)及び散水された
水を排出できるので洗浄液(W)等の後処理を容易に行
うことができる。
間継続して行われた後、散水動作に移る。この散水動作
では、前記ブロワ(B)を停止させ、前記第1〜第3バ
ルブ(V1)〜(V3)を開放させ、散水装置(12)
からの散水を行う。つまり、吸水管(12a)及び回転
管(12b)を経て散水ノズル(12c)から熱交換器
(4)の一次側から二次側に向って水を散水させて熱交
換器(4)及びその周辺部の「濯ぎ」を行い、前記熱交
換器(4)や空気流の閉回路に残っている洗浄液(W)
の泡を洗い流す。そして、この散水装置(12)から散
水された後、アウタケーシング(8)及びインナケーシ
ング(9)を流下した水は前記第1排出管(P1)及び
第2排出管(P2)から排出される。そして、このよう
な散水動作が所定時間継続して行われて十分な「濯ぎ」
が行われた後、散水を停止する。このような散水動作に
より、残存する洗浄泡沫を除去できると共に空気流一次
側に再付着した汚れを除去することもでき、また、排出
管(P1),(P5)から洗浄液(W)及び散水された
水を排出できるので洗浄液(W)等の後処理を容易に行
うことができる。
【0048】このような散水動作の後、この洗浄装置
(7)を空調機ケーシング(3)から取外し、空調機ケ
ーシング(3)内部を乾燥させた後、空調機ケーシング
(3)に対して前記ターボファン(5)、スイッチボッ
クス(2c)、内部部材(3b)、ベルマウス(2
b)、前面パネル(6)を取付け、これによって熱交換
器(4)の洗浄作業が終了する。
(7)を空調機ケーシング(3)から取外し、空調機ケ
ーシング(3)内部を乾燥させた後、空調機ケーシング
(3)に対して前記ターボファン(5)、スイッチボッ
クス(2c)、内部部材(3b)、ベルマウス(2
b)、前面パネル(6)を取付け、これによって熱交換
器(4)の洗浄作業が終了する。
【0049】このように、本例の洗浄装置(7)によれ
ば、洗浄液(W)を泡立たせ、この泡を熱交換器(4)
の二次側から一次側へ向けて流通させて熱交換器(4)
を洗浄するようにしているために、多量の洗浄液(W)
を使用することなしに熱交換器(4)の洗浄を行うこと
ができ、また、熱交換器(4)のフィンの一次側端面に
付着している汚れを除去することもできる。また、この
二次側からの洗浄泡沫の流動による熱交換器(4)の洗
浄の後に、一次側から水を散水するようにしているため
に、前記泡の流動のみでは除去できなかった汚れを確実
に除去することができると共に、熱交換器(4)のフィ
ンの一次側において再付着した汚れをも確実に除去する
ことができる。
ば、洗浄液(W)を泡立たせ、この泡を熱交換器(4)
の二次側から一次側へ向けて流通させて熱交換器(4)
を洗浄するようにしているために、多量の洗浄液(W)
を使用することなしに熱交換器(4)の洗浄を行うこと
ができ、また、熱交換器(4)のフィンの一次側端面に
付着している汚れを除去することもできる。また、この
二次側からの洗浄泡沫の流動による熱交換器(4)の洗
浄の後に、一次側から水を散水するようにしているため
に、前記泡の流動のみでは除去できなかった汚れを確実
に除去することができると共に、熱交換器(4)のフィ
ンの一次側において再付着した汚れをも確実に除去する
ことができる。
【0050】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について説明する。本例における空気調和装置は上述し
た第1実施例のものと同様であるため、その説明を省略
し、洗浄装置(7)についてのみ説明する。
について説明する。本例における空気調和装置は上述し
た第1実施例のものと同様であるため、その説明を省略
し、洗浄装置(7)についてのみ説明する。
【0051】本例における洗浄装置(7)は、図3に示
すように、1つのケーシング(21)を備えており、こ
のケーシング(21)は、上方が開放された箱体で成
り、その上側部分が大形部(21a)で成り、該大形部
(21a)の下側には傾斜部(21b)を介して小形部
(21c)が配設されている。そして、この小形部(2
1c)の下端部には第4排出管(P4)が接続されてお
り、この第4排出管(P4)には開閉自在な電磁弁で成
る第4バルブ(V4)が配設されている。そして、前記
大形部(21a)の外側には水平方向外側に延びる水平
部(21d)を介して洗浄液貯留部(14)が一体的に
形成されている。この洗浄液貯留部(14)は縦断面が
上方に向って開放するコ字状に形成されて成り、その内
部に洗浄液(W)が貯留されている。そして、この洗浄
液貯留部(14)には例えば吸水性の高い布材で成る洗
浄液保持材(22)が配設されている。この洗浄液保持
材(22)は、図3に示すように本洗浄装置(7)が空
調機ケーシング(3)に組付けられた状態では、その下
端部が前記洗浄液貯留部(14)の洗浄液(W)に浸漬
される一方、その上端が空調機ケーシング(3)の上面
板(3a)に当接されるように立設されており、この状
態において熱交換器(4)の二次側端面に対向配置され
るようになっている。そして、この洗浄液保持材(2
2)は、前記洗浄液貯留部(14)の洗浄液(W)を吸
上げ、全体に亘って洗浄液(W)が染込んだ状態とされ
ている。また、この洗浄液(W)の染込み状態を確実に
するために、洗浄液保持材(22)に向って予め洗浄液
を噴霧させておくようにしてもよい。また、前記水平部
(21d)の上面にはシール材(21f)が配設されて
おり、ケーシング(21)と熱交換器(4)との間をシ
ールするようになっている。更に、前記大形部(21
a)には上述した第1実施例のものと同様の面状格子ヒ
ータ(17)が配設されている。
すように、1つのケーシング(21)を備えており、こ
のケーシング(21)は、上方が開放された箱体で成
り、その上側部分が大形部(21a)で成り、該大形部
(21a)の下側には傾斜部(21b)を介して小形部
(21c)が配設されている。そして、この小形部(2
1c)の下端部には第4排出管(P4)が接続されてお
り、この第4排出管(P4)には開閉自在な電磁弁で成
る第4バルブ(V4)が配設されている。そして、前記
大形部(21a)の外側には水平方向外側に延びる水平
部(21d)を介して洗浄液貯留部(14)が一体的に
形成されている。この洗浄液貯留部(14)は縦断面が
上方に向って開放するコ字状に形成されて成り、その内
部に洗浄液(W)が貯留されている。そして、この洗浄
液貯留部(14)には例えば吸水性の高い布材で成る洗
浄液保持材(22)が配設されている。この洗浄液保持
材(22)は、図3に示すように本洗浄装置(7)が空
調機ケーシング(3)に組付けられた状態では、その下
端部が前記洗浄液貯留部(14)の洗浄液(W)に浸漬
される一方、その上端が空調機ケーシング(3)の上面
板(3a)に当接されるように立設されており、この状
態において熱交換器(4)の二次側端面に対向配置され
るようになっている。そして、この洗浄液保持材(2
2)は、前記洗浄液貯留部(14)の洗浄液(W)を吸
上げ、全体に亘って洗浄液(W)が染込んだ状態とされ
ている。また、この洗浄液(W)の染込み状態を確実に
するために、洗浄液保持材(22)に向って予め洗浄液
を噴霧させておくようにしてもよい。また、前記水平部
(21d)の上面にはシール材(21f)が配設されて
おり、ケーシング(21)と熱交換器(4)との間をシ
ールするようになっている。更に、前記大形部(21
a)には上述した第1実施例のものと同様の面状格子ヒ
ータ(17)が配設されている。
【0052】また、前記ケーシング(21)の小形部
(21c)と洗浄液貯留部(14)との間には第5排水
管(P5)が架設されており、この第5排水管(P5)
には開閉自在な電磁弁で成る第5バルブ(V5)が配設
されている。
(21c)と洗浄液貯留部(14)との間には第5排水
管(P5)が架設されており、この第5排水管(P5)
には開閉自在な電磁弁で成る第5バルブ(V5)が配設
されている。
【0053】そして、前記ケーシング(21)と本洗浄
装置(7)のケーシング(C)との間の空間にはブロワ
(B)が配設されており、このブロワ(B)の吸込口側
には吸入管(23)が接続されている。そして、この吸
入管(23)の上流端は前記ケーシング(21)の小形
部(21c)の側面を貫通して、このケーシング(2
1)の小形部(21c)の内部空間(I)において下側
に湾曲されて下方に向って開放されている。このような
構成とされているために、ブロワ(B)が駆動される
と、吸入管(23)からの空気の吸引によって熱交換器
(4)の内部空間(J)に負圧が作用し、これによって
外気が前記洗浄液保持材(22)及び熱交換器(4)を
通過して(矢印K参照)ケーシング(21)の内部空間
に導入されるようになっている。
装置(7)のケーシング(C)との間の空間にはブロワ
(B)が配設されており、このブロワ(B)の吸込口側
には吸入管(23)が接続されている。そして、この吸
入管(23)の上流端は前記ケーシング(21)の小形
部(21c)の側面を貫通して、このケーシング(2
1)の小形部(21c)の内部空間(I)において下側
に湾曲されて下方に向って開放されている。このような
構成とされているために、ブロワ(B)が駆動される
と、吸入管(23)からの空気の吸引によって熱交換器
(4)の内部空間(J)に負圧が作用し、これによって
外気が前記洗浄液保持材(22)及び熱交換器(4)を
通過して(矢印K参照)ケーシング(21)の内部空間
に導入されるようになっている。
【0054】このような構成により、前記ブロワ(B)
及び洗浄液保持材(22)によって本発明でいう洗浄泡
沫手段(15)が構成されていると共に、前記ブロワ
(B)は本発明でいう洗浄泡沫供給手段(16)を兼用
するようになっている。
及び洗浄液保持材(22)によって本発明でいう洗浄泡
沫手段(15)が構成されていると共に、前記ブロワ
(B)は本発明でいう洗浄泡沫供給手段(16)を兼用
するようになっている。
【0055】また、本例における散水装置(12)は、
上述した第1実施例のものと同様であって、熱交換器
(4)の一次側からの散水が可能となるように構成され
ている。
上述した第1実施例のものと同様であって、熱交換器
(4)の一次側からの散水が可能となるように構成され
ている。
【0056】次に、本例の洗浄装置(7)における熱交
換器(4)の洗浄動作について説明する。
換器(4)の洗浄動作について説明する。
【0057】先ず、上述した第1実施例の場合と同様
に、空調機本体(2)から前面パネル(6)等を取外
し、空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)のみが
残存した状態にして、図3に示すように、空調機ケーシ
ング(3)に対して洗浄装置(7)を下側から組付け
る。
に、空調機本体(2)から前面パネル(6)等を取外
し、空調機ケーシング(3)内に熱交換器(4)のみが
残存した状態にして、図3に示すように、空調機ケーシ
ング(3)に対して洗浄装置(7)を下側から組付け
る。
【0058】この状態において洗浄装置(7)を駆動さ
せることになるが、この駆動開始時には、前記第3〜第
5バルブ(V3)〜(V5)を閉鎖しておく。そして、
前記ブロワ(B)を駆動させると、吸入管(23)から
の空気の吸引によって熱交換器(4)の内部空間(J)
に負圧が作用し、これによって外気が前記洗浄液保持材
(22)及び熱交換器(4)を通過する(矢印K)。こ
の際、外気が洗浄液保持材(22)を通過する際に、該
洗浄液保持材(22)に染込んでいる洗浄液(W)が泡
状になって熱交換器(4)の二次側から一次側に流通さ
れることになる。そして、このブロワ(B)の駆動を継
続して行うと、この洗浄液(W)の泡が熱交換器(4)
のフィン間を通過する際に、該フィン及び冷媒管の汚れ
を除去し、この汚れを搬送しながら熱交換器(4)の一
次側に達することになる。そして、この熱交換器(4)
を通過した泡はケーシング(21)の内部空間(I)に
向って落下する。この際、落下した泡は、前記面状格子
ヒータ(17)に達し、該面状格子ヒータ(17)によ
って加熱されて消泡される。これにより、洗浄液(W)
は泡状態から液体状に戻り、ケーシング(21)の小形
部(21c)の内部空間(I)に回収されることにな
る。つまり、このケーシング(21)の小形部(21
c)の内部空間(I)にあっては、液体状の洗浄液
(W)が滞留されると共に空気のみが吸入管(24)を
経てブロワ(B)側に送られることになる。
せることになるが、この駆動開始時には、前記第3〜第
5バルブ(V3)〜(V5)を閉鎖しておく。そして、
前記ブロワ(B)を駆動させると、吸入管(23)から
の空気の吸引によって熱交換器(4)の内部空間(J)
に負圧が作用し、これによって外気が前記洗浄液保持材
(22)及び熱交換器(4)を通過する(矢印K)。こ
の際、外気が洗浄液保持材(22)を通過する際に、該
洗浄液保持材(22)に染込んでいる洗浄液(W)が泡
状になって熱交換器(4)の二次側から一次側に流通さ
れることになる。そして、このブロワ(B)の駆動を継
続して行うと、この洗浄液(W)の泡が熱交換器(4)
のフィン間を通過する際に、該フィン及び冷媒管の汚れ
を除去し、この汚れを搬送しながら熱交換器(4)の一
次側に達することになる。そして、この熱交換器(4)
を通過した泡はケーシング(21)の内部空間(I)に
向って落下する。この際、落下した泡は、前記面状格子
ヒータ(17)に達し、該面状格子ヒータ(17)によ
って加熱されて消泡される。これにより、洗浄液(W)
は泡状態から液体状に戻り、ケーシング(21)の小形
部(21c)の内部空間(I)に回収されることにな
る。つまり、このケーシング(21)の小形部(21
c)の内部空間(I)にあっては、液体状の洗浄液
(W)が滞留されると共に空気のみが吸入管(24)を
経てブロワ(B)側に送られることになる。
【0059】このような運転状態が所定時間継続して行
われた後、散水動作に移る。この散水動作は、上述した
第1実施例の場合と同様に、前記ブロワ(B)を停止さ
せ、前記第3〜第5バルブ(V3)〜(V5)を開放さ
せ、散水装置(12)からの散水を行う。つまり、熱交
換器(4)の一次側から二次側に向って水を散水させて
熱交換器(4)周辺の「濯ぎ」を行い、残っている洗浄
液(W)の泡を洗い流す。このようにして熱交換器
(4)の洗浄作業が行われることになる。
われた後、散水動作に移る。この散水動作は、上述した
第1実施例の場合と同様に、前記ブロワ(B)を停止さ
せ、前記第3〜第5バルブ(V3)〜(V5)を開放さ
せ、散水装置(12)からの散水を行う。つまり、熱交
換器(4)の一次側から二次側に向って水を散水させて
熱交換器(4)周辺の「濯ぎ」を行い、残っている洗浄
液(W)の泡を洗い流す。このようにして熱交換器
(4)の洗浄作業が行われることになる。
【0060】従って、本例の洗浄装置(7)にあって
も、洗浄液を泡立たせ、この泡を熱交換器(4)の二次
側から一次側へ向けて流通させて熱交換器(4)のフィ
ンを洗浄するようにしているために、多量の洗浄液
(W)を使用することなしに熱交換器(4)の洗浄を行
うことができ、また、熱交換器(4)のフィンの一次側
端面に付着している汚れを除去することもできる。ま
た、この二次側からの泡の流動による熱交換器(4)の
洗浄の後に、一次側から水を散水するようにしているた
めに、前記泡の流動のみでは除去できなかった汚れを確
実に除去することができると共に、熱交換器(4)のフ
ィンの一次側において再付着した汚れをも確実に除去す
ることができる。
も、洗浄液を泡立たせ、この泡を熱交換器(4)の二次
側から一次側へ向けて流通させて熱交換器(4)のフィ
ンを洗浄するようにしているために、多量の洗浄液
(W)を使用することなしに熱交換器(4)の洗浄を行
うことができ、また、熱交換器(4)のフィンの一次側
端面に付着している汚れを除去することもできる。ま
た、この二次側からの泡の流動による熱交換器(4)の
洗浄の後に、一次側から水を散水するようにしているた
めに、前記泡の流動のみでは除去できなかった汚れを確
実に除去することができると共に、熱交換器(4)のフ
ィンの一次側において再付着した汚れをも確実に除去す
ることができる。
【0061】尚、上述した各実施例では天井埋込型の空
気調和装置を対象とした洗浄装置について説明したが、
本発明は、これに限られるものではなく、天井吊下げ型
の空気調和装置を対象とした洗浄装置に採用してもよ
い。
気調和装置を対象とした洗浄装置について説明したが、
本発明は、これに限られるものではなく、天井吊下げ型
の空気調和装置を対象とした洗浄装置に採用してもよ
い。
【0062】
【発明の効果】上述してきたように本発明によれば以下
に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明
の方法によれば、洗浄泡沫成形手段(15)によって成
形された洗浄泡沫を洗浄泡沫供給手段(16)によって
熱交換器(4)の空気流二次側から空気流一次側に向っ
て流通させて前記熱交換器(4)を洗浄するようにした
ために、多量の洗浄液(W)を使用することなしに熱交
換器(4)の洗浄を行うことができ、また、熱交換器
(4)のフィンの一次側端面に付着している汚れを除去
することもできるので、ランニングコストの低減、確実
な洗浄性の確保、汚れの再付着防止を図ることができ
る。
に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明
の方法によれば、洗浄泡沫成形手段(15)によって成
形された洗浄泡沫を洗浄泡沫供給手段(16)によって
熱交換器(4)の空気流二次側から空気流一次側に向っ
て流通させて前記熱交換器(4)を洗浄するようにした
ために、多量の洗浄液(W)を使用することなしに熱交
換器(4)の洗浄を行うことができ、また、熱交換器
(4)のフィンの一次側端面に付着している汚れを除去
することもできるので、ランニングコストの低減、確実
な洗浄性の確保、汚れの再付着防止を図ることができ
る。
【0063】請求項2記載の発明の装置によれば、多量
の洗浄液(W)を使用することなしに熱交換器(4)の
洗浄を行うことができ、また、熱交換器(4)のフィン
の一次側端面に付着している汚れを除去できる洗浄装置
を得ることができ、熱交換器洗浄装置の実用性の向上が
図れる。
の洗浄液(W)を使用することなしに熱交換器(4)の
洗浄を行うことができ、また、熱交換器(4)のフィン
の一次側端面に付着している汚れを除去できる洗浄装置
を得ることができ、熱交換器洗浄装置の実用性の向上が
図れる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、洗浄泡沫の
流動通路を各ケーシング(8),(9)によって形成す
るようにしているために、熱交換器(4)への供給を確
実に行うことができ、洗浄液(W)の有効利用を図るこ
とができる。
流動通路を各ケーシング(8),(9)によって形成す
るようにしているために、熱交換器(4)への供給を確
実に行うことができ、洗浄液(W)の有効利用を図るこ
とができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、洗浄泡沫の
流動通路を各ケーシング(8),(9)及びブロワ
(B)によって成る閉回路で構成するようにしたため
に、ブロワ(B)の送風を装置外に漏らすことなしに熱
交換器(4)の洗浄が行えるので、室内への異臭の発生
等を防止することができる。
流動通路を各ケーシング(8),(9)及びブロワ
(B)によって成る閉回路で構成するようにしたため
に、ブロワ(B)の送風を装置外に漏らすことなしに熱
交換器(4)の洗浄が行えるので、室内への異臭の発生
等を防止することができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、空調機ケー
シング(3)の縦壁部(3c)の内面をアウタケーシン
グ(8)によって覆い隠すようにしたために、熱交換器
(4)の洗浄中においては洗浄泡沫が空調機ケーシング
(3)の縦壁部(3c)に付着することがなくなり、該
縦壁部(3c)の腐蝕に対する保護を図ることができ、
空調機ケーシング(3)の長寿命化を図ることができ
る。
シング(3)の縦壁部(3c)の内面をアウタケーシン
グ(8)によって覆い隠すようにしたために、熱交換器
(4)の洗浄中においては洗浄泡沫が空調機ケーシング
(3)の縦壁部(3c)に付着することがなくなり、該
縦壁部(3c)の腐蝕に対する保護を図ることができ、
空調機ケーシング(3)の長寿命化を図ることができ
る。
【0067】請求項6記載の発明によれば、押圧手段
(S)によってインナケーシング(9)の上端部を熱交
換器(4)の下端部に押圧するようにしたことにより、
インナケーシング(9)と熱交換器(4)とのシール性
を向上することができる。
(S)によってインナケーシング(9)の上端部を熱交
換器(4)の下端部に押圧するようにしたことにより、
インナケーシング(9)と熱交換器(4)とのシール性
を向上することができる。
【0068】請求項7記載の発明によれば、洗浄泡沫供
給手段(16)によって、熱交換器(4)の空気流二次
側空間(4b)に負圧を作用させることで洗浄液保持材
(22)から洗浄泡沫を発するようにしたために、簡単
な構造でもって熱交換器洗浄装置を得ることができる。
給手段(16)によって、熱交換器(4)の空気流二次
側空間(4b)に負圧を作用させることで洗浄液保持材
(22)から洗浄泡沫を発するようにしたために、簡単
な構造でもって熱交換器洗浄装置を得ることができる。
【0069】請求項8記載の発明によれば、洗浄泡沫を
消泡手段(7)によって消泡するようにしたために、洗
浄液(W)は泡沫状態から液状体に戻り、その排出処理
を容易に行うことができる。
消泡手段(7)によって消泡するようにしたために、洗
浄液(W)は泡沫状態から液状体に戻り、その排出処理
を容易に行うことができる。
【0070】請求項9記載の発明によれば、散水手段
(12)によって熱交換器(4)の空気流一次側空間
(4a)から濯ぎ用の水を散水して熱交換器(4)周辺
部の洗浄泡沫を洗い流すようにしたために、残存する洗
浄泡沫を除去できると共に空気流一次側に再付着した汚
れを除去することもできる。
(12)によって熱交換器(4)の空気流一次側空間
(4a)から濯ぎ用の水を散水して熱交換器(4)周辺
部の洗浄泡沫を洗い流すようにしたために、残存する洗
浄泡沫を除去できると共に空気流一次側に再付着した汚
れを除去することもできる。
【0071】請求項10記載の発明によれば、洗浄液貯
留部(14)に、開閉自在な弁(V1),(V5)を備
えた排出管(P1),(P5)を接続したために、弁
(V1),(V5)を開放するのみで洗浄液の排出がで
き、洗浄液(W)の後処理を容易に行うことができる。
留部(14)に、開閉自在な弁(V1),(V5)を備
えた排出管(P1),(P5)を接続したために、弁
(V1),(V5)を開放するのみで洗浄液の排出がで
き、洗浄液(W)の後処理を容易に行うことができる。
【図1】第1実施例における洗浄装置が空調機ケーシン
グに組付けられた状態を示す縦断面図である。
グに組付けられた状態を示す縦断面図である。
【図2】空気調和装置の分解斜視図である。
【図3】第2実施例における洗浄装置が空調機ケーシン
グに組付けられた状態を示す縦断面図である。
グに組付けられた状態を示す縦断面図である。
【図4】熱交換器の空気流一次側端面での汚れの付着状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
(3) 空調機ケーシング (3a) 上面板 (3c) 縦壁部 (4) 熱交換器 (4a) 空気流一次側空間 (4b) 空気流二次側空間 (5) ターボファン(送風用ファン) (7) 洗浄装置 (8) アウタケーシング (9) インナケーシング (12) 散水装置(散水手段) (14) 洗浄液貯留部 (15) 洗浄泡沫成形手段 (16) 洗浄泡沫供給手段 (17) 面状格子ヒータ(消泡手段) (21) ケーシング (22) 洗浄液保持材 (W) 洗浄液 (B) ブロワ (S) コイルスプリング(押圧手段)
Claims (10)
- 【請求項1】 天井に据付けられた空調機ケーシング
(3)内に熱交換器(4)及び送風用ファン(5)等が
収納されて成る空調機本体(2)を備えた空気調和装置
に対し、前記熱交換器(4)に付着した汚れを除去する
熱交換器洗浄方法であって、 前記空調機ケーシング(3)から前記送風用ファン
(5)等の部材を取外して、該空調機ケーシング(3)
内に少なくとも前記熱交換器(4)を残存させた状態と
した後、 洗浄泡沫成形手段(15)によって、予め洗浄液貯留部
(14)に貯留された洗浄液(W)を発泡させて洗浄泡
沫を成形すると共に、この洗浄泡沫成形手段(15)に
よって成形された洗浄泡沫を洗浄泡沫供給手段(16)
によって前記熱交換器(4)の空気流二次側から空気流
一次側に向って流通させて前記熱交換器(4)を洗浄す
ることを特徴とする空気調和装置の熱交換器洗浄方法。 - 【請求項2】 天井に据付けられた空調機ケーシング
(3)内に熱交換器(4)及び送風用ファン(5)等が
収納されて成る空調機本体(2)を備えた空気調和装置
に対し、前記熱交換器(4)に付着した汚れを除去する
熱交換器洗浄装置であって、 洗浄液(W)を貯留する洗浄液貯留部(14)と、 該洗浄液貯留部(14)に貯留された洗浄液(W)を発
泡させて洗浄泡沫を成形する洗浄泡沫成形手段(15)
と、 前記空調機ケーシング(3)から前記送風用ファン
(5)等の部材を取外して、該空調機ケーシング(3)
内に少なくとも前記熱交換器(4)を残存させた状態に
おいて、前記洗浄泡沫成形手段(15)によって成形さ
れた洗浄泡沫を前記熱交換器(4)の空気流二次側から
空気流一次側に向って流通させて前記熱交換器(4)を
洗浄する洗浄泡沫供給手段(16)とを備えていること
を特徴とする空気調和装置の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の空気調和装置の熱交換器
洗浄装置において、空調機ケーシング(3)及び熱交換
器(4)に対して、その下方から組付けられるアウタケ
ーシング(8)及びインナケーシング(9)を備えてお
り、 前記アウタケーシング(8)は、その上端部が前記空調
機ケーシング(3)に当接されていると共に、前記イン
ナケーシング(9)は、その上端部が前記熱交換器
(4)の下端部に当接されており、 洗浄泡沫供給手段(15)は洗浄泡沫を、前記アウタケ
ーシング(8)とインナケーシング(9)との間に形成
された空間(F)から熱交換器(4)の空気流二次側空
間(4b)及び空気流一次側空間(4a)を経てインナ
ケーシング(9)の内部空間(D)に向って流動させる
ように構成されていることを特徴とする空気調和装置の
熱交換器洗浄装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置の熱交換器
洗浄装置において、洗浄泡沫供給手段(16)は熱交換
器(4)の空気流二次側空間(4b)に向って送風可能
なブロワ(B)で成り、該ブロワ(B)の吹出口はアウ
タケーシング(8)とインナケーシング(9)との間に
形成された空間(F)に連通されている一方、ブロワ
(B)の吸入口はインナケーシング(9)の内部空間
(D)に連通されていることを特徴とする空気調和装置
の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の空気調和装置の
熱交換器洗浄装置において、アウタケーシング(8)
は、空調機ケーシング(3)の縦壁部(3c)の内面を
覆い隠すように、その上端部が空調機ケーシング(3)
の上面板(3a)まで延長されて、該上面板(3a)に
当接されていることを特徴とする空気調和装置の熱交換
器洗浄装置。 - 【請求項6】 請求項3,4または5記載の空気調和装
置の熱交換器洗浄装置において、インナケーシング
(9)には、該インナケーシング(9)の上端部を熱交
換器(4)の下端部に押圧するための押圧手段(S)が
設けられていることを特徴とする空気調和装置の熱交換
器洗浄装置。 - 【請求項7】 請求項2記載の空気調和装置の熱交換器
洗浄装置において、熱交換器(4)に対して、その下方
から組付けられるケーシング(21)を備えており、 該ケーシング(21)は、その上端部が前記熱交換器
(4)の下端部に当接されていて、洗浄泡沫成形手段
(15)は、前記熱交換器(4)の空気流二次側空間
(4b)において該熱交換器(4)に対向配置された洗
浄液保持材(22)を備えて成っており、洗浄泡沫供給
手段(16)は、前記熱交換器(4)の空気流二次側空
間(4b)に負圧を作用させることで前記洗浄液保持材
(22)に空気を通過させ、該空気によって前記洗浄液
保持材(22)から洗浄泡沫を発生させるように構成さ
れていることを特徴とする空気調和装置の熱交換器洗浄
装置。 - 【請求項8】 請求項2,3,4,5,6または7記載
の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、熱交換器
(4)の空気流一次側空間(4a)には、前記熱交換器
(4)を流通した洗浄泡沫を消泡させる消泡手段(1
7)が配設されていることを特徴とする空気調和装置の
熱交換器洗浄装置。 - 【請求項9】 請求項2,3,4,5,6,7または8
記載の空気調和装置の熱交換器洗浄装置において、洗浄
泡沫成形手段(15)による熱交換器(4)の洗浄動作
の後、熱交換器(4)の空気流一次側空間(4a)から
濯ぎ用の水を散水する散水手段(12)が設けられてい
ることを特徴とする空気調和装置の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項10】 請求項2,3,4,5,6,7,8ま
たは9記載の空気調和装置の熱交換器洗浄装置におい
て、洗浄液貯留部(14)には、開閉自在な弁(V
1),(V5)を備え該弁(V1),(V5)の開放時
に該洗浄液貯留部(14)に貯留されている洗浄液
(W)を排出する排出管(P1),(P5)が接続され
ていることを特徴とする空気調和装置の熱交換器洗浄装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04695492A JP3170844B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 空気調和装置の熱交換器洗浄方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04695492A JP3170844B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 空気調和装置の熱交換器洗浄方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05248789A JPH05248789A (ja) | 1993-09-24 |
JP3170844B2 true JP3170844B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=12761686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04695492A Expired - Fee Related JP3170844B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 空気調和装置の熱交換器洗浄方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3170844B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12257181B2 (en) | 2012-01-04 | 2025-03-25 | Sight Sciences, Inc. | Controller for dry eye treatment systems |
US12263115B2 (en) | 2018-09-11 | 2025-04-01 | Sight Sciences, Inc. | Forceps treatment systems |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6421106B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2018-11-07 | 日菱インテリジェンス株式会社 | 天井埋設型エアーコンディショナーの熱交換器の洗浄装置 |
JP6531309B2 (ja) * | 2017-07-24 | 2019-06-19 | 靖 片▲柳▼ | 空気調和機用洗浄装置 |
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1992
- 1992-03-04 JP JP04695492A patent/JP3170844B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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US12263115B2 (en) | 2018-09-11 | 2025-04-01 | Sight Sciences, Inc. | Forceps treatment systems |
US12263116B2 (en) | 2021-02-03 | 2025-04-01 | Sight Sciences, Inc. | Dry eye treatment systems |
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