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JP3169063B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3169063B2
JP3169063B2 JP20042897A JP20042897A JP3169063B2 JP 3169063 B2 JP3169063 B2 JP 3169063B2 JP 20042897 A JP20042897 A JP 20042897A JP 20042897 A JP20042897 A JP 20042897A JP 3169063 B2 JP3169063 B2 JP 3169063B2
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祐次 本田
克彦 寒川
誠文 川島
知之 加古
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Toyota Motor Corp
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特に外気の汚れに応じて内外気モードを自動的
に切り換えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような車両用空調装置とし
て、特開昭60−100749号公報に記載されている
ものがある。この従来装置では、外気の汚れを検出する
ガスセンサを車室外に設け、このガスセンサの検出信号
と、所定の判定レベルとを比較することで、外気が汚れ
ているか否かを判定し、外気が汚れていると判定される
と、内外気モードを内気モードに切り換えている。
【0003】そして、従来装置では、外気の臭いに対す
る人間の感覚として、ゆっくりと外気の汚れが増加した
としても、それほど不快と感じずに、急激に外気の汚れ
が増加すると不快と感じることに着目し、ゆっくりと外
気の汚れが増加しているときには、上記判定レベルが、
このガスセンサの検出信号と所定の差dを持ちながら、
この検出信号に追従して増減するようにしている。
【0004】また、上記従来装置では、上記判定レベル
の上限値および下限値を設けて、ガスセンサの検出信号
の変化にかかわらず、外気が汚れているのか清浄である
のかを設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、上記判定レベルの上限値を設けたとして
も、以下のような問題がある。例えば、外気が汚れたト
ンネル内を長時間を走行する結果、内気モードとなって
いる場合に、トンネル内の汚れが増加し続けると、上記
判定レベルはこれに追従して増加する。
【0006】従って、トンネル内で、乗員が不快と感じ
る程度に、外気が汚れているにも係わらず、例えばトン
ネル内で出口近傍にさしかかって、ガスセンサの検出信
号が低下すると、外気モードに切り換わり、車室内に汚
れた外気が進入してしまい、乗員のフィーリングに合わ
ないうという問題がある。逆に、外気が清浄な所を走行
する結果、外気モードとなっている場合、わずかな外気
の汚れの変化でも、内気モードに切り換わり、乗員のフ
ィーリングに合わないという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、判定レベルをガスセン
サの検出信号に追従して変更するものにおいて、乗員の
フィーリングに合った判定レベルが設定できる車両用空
調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、判定レベル(Lsm)の増減量を、汚れ信号(VDGS
)の増減量より小さい所定の範囲内に制限するように
なっていることを特徴としている。これにより、例え
ば、外気が汚れたトンネル内を長時間走行する結果、空
調ケース内に車室内空気を導入している場合に、トンネ
ル内の汚れが増加し続けると、上記判定レベルはこれに
追従して増加するが、その増加量は所定の範囲内に制限
されて、従来より小さくなる。
【0009】これにより、例えばトンネル内で、乗員が
不快と感じる程度に外気が汚れているときに、汚れ信号
の多少の変化に対しても、内外気モードが切り換わるこ
とを抑制できる。この結果、乗員のフィーリングに合っ
た内外気自動制御を行うことができる。また、例えば外
気が清浄な所を走行する結果、空調ケース内に車室外空
気を導入している場合に、外気の汚れが低下し続ける
と、上記判定レベルはこれに追従して低下するが、その
増加量は所定の範囲内に制限されて、従来より小さくな
る。
【0010】これにより、例えば外気が非常に清浄な所
で、汚れ信号の多少の変化に対しても、内外気モードが
切り換わることを抑制できる。この結果、乗員のフィー
リングに合った内外気自動制御を行うことができる。ま
た、請求項2記載の発明では、少なくとも予め設定され
た初期設定値(Lsml )と、汚れ信号(VDGS )との差
に基づいて、判定レベル(Lsm)を更新することを特徴
としている。
【0011】これにより、車両用空調装置が車両に搭載
された初めて起動されたときから、外気の汚れに応じて
内外気自動制御を行うことができる。また、請求項3記
載の発明では、車両を走行可能とする起動信号が発生し
たときに、判定レベル(Lsm)を初期設定値(Lsml )
とすることを特徴としている。
【0012】これにより、環境条件に応じた判定レベル
の設定が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図1ない
し図3に基づいて説明する。先ず本実施形態の全体構成
について図1を用いて説明する。車両用空調装置1は、
車室内への送風路をなす空調ケース2と、このケース2
内に空気を導入し車室内へ送風する送風機3と、冷却用
熱交換器であるエバポレータ4と、加熱用熱交換器であ
るヒータコア5と、エアコン制御装置(エアコンEC
U)6とを備えている。
【0014】空調ケース2の空気下流側部位には分岐ケ
ース2a〜2cが接続されている。このうち分岐ケース
2aの先端は、車両の窓ガラス10の内面に向けて空気
を吹き出すためのデフロスタ吹出口7に接続され、分岐
ケース2bの先端は、乗員の上半身に向けて空気を吹き
出すためのフェイス吹出口8に接続され、分岐ケース2
cの先端は、乗員の足元に向けて空気を吹き出すための
フット吹出口9に接続されている。
【0015】各吹出口7〜9は、分岐ケース2a〜2c
の上流開口部に設けられた吹出口切換ドア11、12に
よって開閉される。この吹出口切換ドア11、12は、
図示しないリンク機構を介して、図示しないサーボモー
タにて駆動される。これにより、本例では、車室内での
空調風の吹出部位を変更する周知の吹出モードが選択で
きるようになっている。なお、この吹出モードとして
は、フェイス吹出口8から空調風を吹き出すフェイスモ
ード、フェイス吹出口8とフット吹出口9の両方から空
調風を吹き出すバイレベルモード、フット吹出口9およ
びデフロスタ吹出口7の双方から空調風を吹き出すフッ
トモード等である。
【0016】送風機3は、ブロワケース3a、遠心式フ
ァン3b、およびその駆動手段としてのブロワモータ3
cよりなり、ブロワモータ3cへの印加電圧(ブロワ電
圧)に応じて空調風の送風量が決定される。ブロワケー
ス3aの空気入口部には、空調ケース2内に車室内空気
(以下、内気)を導入するための2つの内気導入口14
と、空調ケース2内に車室外空気(以下、外気)を導入
するための外気導入口15とが形成された内外気切換箱
50が接続されている。また、この外気導入口15に
は、実際には車両のアッパーカウルに開口した図示しな
い外気取入口と図示しない外気導入ダクトにて接続され
ている。
【0017】上記内外切換箱50には、駆動手段として
サーボモータ17によって駆動される2つの内外気切換
ドア16が設けられており、この内外気切換ドア16に
よって内気導入口14から空調ケース2内へ導入される
内気導入風量、および外気導入口15から空調ケース2
内に導入される外気導入風量とが制御される。本例で
は、内外気切換ドア16にて内気導入口14を開口して
外気導入口15を閉塞することで、車室内空気を空調ケ
ース2内に導入する内気循環モード(以下、内気モー
ド)と、内外気切換ドア16にて内気導入口14を閉塞
して外気導入口15を開口することで、空調ケース2内
に導入する外気導入モード(以下、外気モード)とが切
換可能となっている。
【0018】エバポレータ4は、車両に搭載された冷凍
サイクル(図示しない)の蒸発器をなすもので、この冷
凍サイクルは、図示しない冷媒圧縮機、冷媒凝縮器、レ
シーバ、減圧装置、および上記エバポレータ4により構
成された周知のものである。エバポレータ4は、空調ケ
ース2内に配置されており、送風機3からの空気との熱
交換によって前記低温低圧冷媒を蒸発させることで、こ
の空気を冷却する。
【0019】ヒータコア5は、空調ケース2内のうちエ
バポレータ4の空気下流側に配設され、エンジン冷却水
を熱源として空調ケース2内の空気を加熱する。ヒータ
コア5は、エバポレータ4からの冷風がヒータコア5を
バイパスするバイパス通路30を形成するように、空調
ケース2内に配設されている。そして、前記冷風のう
ち、ヒータコア5を通過する空気量とバイパス通路30
を通過する空気量との割合は、ヒータコア5の空気上流
側に設けられたエアミックスドア31の位置によって調
節される。このエアミックスドア31は、図示しないリ
ンク機構を介して、駆動手段であるサーボモータ31に
よって駆動される。
【0020】エアコン制御装置6は、空調制御に係わる
制御プログラムや各種演算式等が記憶されたマイクロコ
ンピュータの他に、ROM、RAM、I/Oポート、A
/D変換器等(いずれも図示しない)を内蔵する周知の
もので、エアコン操作パネル33から出力される操作信
号と、後述する各種センサからの検出信号とに基づい
て、上記各サーボモータ17、31と、ブロワモータ3
cを駆動するためのモータ駆動回路34とへ制御信号を
出力する。
【0021】上記各種センサとしては、車室内の温度を
検出する手段である内気温センサ36、車室外の温度を
検出する手段である外気温センサ37、車室内に照射さ
れる日射量を検出する手段である日射センサ38、エバ
ポレータ4を通過した直後の空気温度を検出する手段で
ある蒸発器後センサ39、ヒータコア5の外表面に取り
付けられ、エンジン冷却水温を検出する手段である水温
センサ40が用いられる。なお、車速センサ41は、周
知の電磁ピックアップ式の車輪速センサにて構成されて
いる。
【0022】そして、本例では、上記各種センサとし
て、エアコン制御装置6に外気の汚れを検出する手段で
あるガスセンサ42が接続されている。このガスセンサ
42は、後述の内外気自動制御を行うためのものであ
り、図示しない車両エンジンルーム内に配置されてい
る。ガスセンサ42は、本例では一酸化炭素(CO)や
炭化窒素(HC)等の有害ガスに反応する半導体素子
(例えば、SiO2 )、およびこの半導体素子を加熱す
る電気ヒータを有する。そして、ガスセンサ42は、本
発明における車室外の汚れに応じた汚れ信号を発する汚
れ信号発生手段を構成し、上記有害ガスの濃度(外気の
汚れ)が大きくなる程、出力値(出力電圧)VDGS が低
くなるように構成されている。
【0023】エアコン操作パネル33は、車室内のイン
ストルメントパネル(図示しない)に設けられ、車室内
の設定温度を設定する温度設定器(図示しない)や、乗
員の操作により周知の吹出モードを切り換える吹出モー
ド設定スイッチ(図示しない)が設けられている。ま
た、エアコン操作パネル33には、乗員の操作にて内外
気モードを切り換える内外気スイッチ(図示しない)が
設けられている。
【0024】そして、本例の車両用空調装置1は、エア
コン制御装置6により車室内の温度を上記温度設定器に
て設定された設定温度となるように、自動的に制御する
ようになっている。次に、本発明の要部である上記ガス
センサ42による内外気自動制御について図2〜図7を
用いて説明する。
【0025】車両のイグニッションスイッチがオンされ
て、エアコン制御装置6に電源が供給されると、先ずス
テップS10にて、ガスセンサ42のウォームアップを
行う。ここで、ウォームアップとは、上記電気ヒータに
て半導体素子を加熱し、反動体素子の反応速度を高める
ものである。そして、本例では、この加熱は約30行わ
れ、この間は、内外気モードが内気モードとなる。
【0026】そして、ウォームアップが終了すると、ス
テップS20では、ガスセンサ42にて有害ガスの濃度
(外気の汚れの大きさであり、以下、単に排気ガス濃
度)を検出するための基準値VCLR をセットする。ここ
で、ガスセンサ42は、上記半導体素子によって検出精
度がばらつき、さらには湿度によって検出値が変動する
ため、ガス濃度を絶対値で検出することが困難である。
従って、本実施形態では上記基準値VCLR に対する変化
量で外気の汚れの大きさを検出する。また、上記基準値
VCLR は、ガスセンサ42が検出する汚れの絶対値であ
る。
【0027】そして、ステップS20において、上記基
準値VCLR は、以下の数式1にて決定される。
【0028】
【数1】基準値VCLR ←max(VCLR ,VDGS ) なお、VDGS はガスセンサ42の実際に検出する汚れ
(絶対値)である。上記数式1にて示すように基準値V
CLR は、このフローチャートが実行されているときの最
も外気が清浄な場所における排気ガス濃度VDGS とな
る。
【0029】次にステップS30では、ステップS20
にて読み込まれたガスセンサ42お検出値である排気ガ
ス濃度VDGS を読み取る。さらにステップS40、後述
の内外気自動制御の処理に使用される処理値Lnを算出
する。この処理値Lnは以下の数式2にて算出される。
【0030】
【数2】処理値Ln=ガス濃度VDGS /基準値VCLR つまり、この数式2は、上述したように上記基準値VCL
R に対する変化量であって、外気の汚れ度合いに相当す
る。また、外気が汚染されて汚れの大きさが大きいと、
排気ガス濃度VDGS および処理値Lnは小さくなる。こ
れにより、上記検出精度のばらつき、および湿度による
検出値の変動に係わらず、外気の汚れの大きさを算出す
ることができる。
【0031】続いて、ステップS50では、上記処理値
Lnと比較される判定レベルLsmを算出する。なお、
このステップS50の内容については、後で詳しく説明
する。そして、ステップS60では、上記処理値Ln
が、上記ステップS50にて算出された判定レベルLs
以下か否かを判定する。そして、上述したように外気が
汚染されて汚れが大きいと、排気ガス濃度VDGS は小さ
くなるため、上記処理値Lnが判定レベルLsmより小
さいときとは、外気の汚れが所定基準値より大きくて乗
員が不快感を感じるときである。そして、この場合、ス
テップS70に進んで、内外気モードを内気モードとす
る。これにより、内外気モードが内気モード切り換わ
り、汚れた外気が車室内に進入することが防止され、乗
員に不快感を与えずに済む。
【0032】一方、ステップS60にて、上記処理値L
nが判定レベルLsmより大きいときには、外気がそれ
ほど汚れておらず、汚れ度合いが所定基準値より小さく
乗員が不快感を感じないときであり、この場合はステッ
プ80に進む。ステップS64では、内外気モードを外
気モードとする。次に、上記ステップS50の内容につ
いて説明する。
【0033】上記判定レベルLsmは、 少なくとも予
め設定された初期設定値Lsml と、汚れ信号VDGS との
差に基づいて、更新されるようになっており、本例では
以下の数式3(一次遅れによる演算)にて算出される。
【0034】
【数3】Lsm=(T−1)/T*Lsm(old )+〔(V
DGS −Lsml )*k+Lsml 〕/T〕 但し、Tは時間遅れを設定する時定数、Lsm(old )は
1制御周期前の判定レベル、Lsml は、予め上記制御装
置20内に記憶された判定レベルの初期設定値、kは係
数である。
【0035】この数式3の機能を説明すると、図示しな
い車両イグニッションスイッチがオンでエンジン起動
時、つまり車両を走行可能とする起動信号が発生された
とする。この場合は、Lsm(old )は0であるため、判
定レベルLsmは〔(VDGS −Lsml )*k+Lsml 〕/
T〕となる。従って、VDGS がLsml より大きい場合
は、最新の判定レベルLsmは、Lsml より小さくなり、
VDGS がLsml より小さい場合は、最新の判定レベルL
smは、Lsml より大きくなる。
【0036】これにより、汚れ信号であるVDGS の増減
に追従して、判定レベルLsmが増減して更新される。ま
た、このように初期設定値Lsml を数式3中に入れるこ
とで、エンジン起動時から外気の汚れに応じて上述した
内外気自動制御を行うことにより、走行する環境条件に
応じた判定レベルの設定が可能となる。そして、本例で
は、上記係数kによって、判定レベルLsmの増減量は、
VDGSの増減量より小さい所定の範囲内に制限される。
なお、(VDGS −Lsml )×kが増減量制限手段に相当
する。つまり、係数kは、0<k<1とする必要(本例
では0.7)があり、本発明者らの検討によると、この
係数kが1以上であると、上記従来装置のように汚れ信
号VDGS に対して判定レベルが追従しすぎて、上述のよ
うな問題が発生する。
【0037】そこで、本例では、係数kを1より小さい
0.7という値に設定しているため、判定レベルLsmの
増減量は、VDGS の増減量より小さい所定の範囲内に制
限することで、上記問題を解決できることが、本発明者
の検討によると分かった。この係数kの違いによる判定
レベルLsmの変化を図3に示すと、k=1の場合では、
判定レベルLsmは、汚れ信号VDGS の変化と同じように
変化するのであるが、k=0.7であると、判定レベル
Lsmの増減量は、VDGS の増減量より小さくなる。
【0038】従って、例えば、外気が汚れたトンネル内
を長時間走行する結果、内外気モードが内気モードであ
る場合に、トンネル内の汚れが増加し続けると、上記判
定レベルLsmはこれに追従して増加するが、その増加量
は係数kにより所定の範囲内に制限されることで小さ
い。これにより、トンネル内で、乗員が不快と感じる程
度に、外気が汚れているときに、外気の汚れの多少の変
化に対しても、内外気モードが切り換わることを抑制で
きる。この結果、乗員のフィーリングに合った内外気自
動制御を行うことができる。
【0039】また、例えば外気が清浄な所を走行する結
果、内外気モードが外気モードである場合に、外気の汚
れが低下し続けると、上記判定レベルLsmはこれに追従
して低下するが、その増加量は係数kにより所定の範囲
内に制限されることで、従来より小さくなる。これによ
り、例えば外気が非常に清浄な所で、外気の汚れの多少
の変化に対しても、内外気モードが切り換わることを抑
制できる。この結果、乗員のフィーリングに合った内外
気自動制御を行うことができる。
【0040】なお、図3中、VDGS の変化を表す線に対
して、判定レベルLsmの変化を表す線が、時間遅れとな
っているが、これは、上記時定数Tによって遅れている
ものである。 (変形例)上記実施形態では、内外気切換ドア16とし
て板状の板ドアにて構成したが、ロータリー式のドアで
あっても良いし、フィルム状の部材にて構成しても良
い。
【0041】また、上記各実施形態では、排気ガス濃度
の変化率である処理値Lnと、判定レベルLsmとの比較
にて、外気が汚れているか否かを判定を行ったが、例え
ばVDGS と判定レベルLsmとを比較するようにしても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】上記実施形態における車両用空調装置の制御内
容を表すフローチャートである。
【図3】上記実施形態における判定レベルLsmの変化更
新を表すものである。
【符号の説明】
2…空調ケース、6…エアコンECU、42…ガスセン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 誠文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 加古 知之 愛知県豊田市トヨタ町1丁目1番地 ト ヨタ自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−294133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への送風路をなす空調ケース
    (2)と、 前記車室外空気の汚れに応じた汚れ信号を発する汚れ信
    号発生手段(42)と、 前記汚れ信号(VDGS )と所定の判定レベル(Lsm)と
    に基づいて、車室外空気が汚れているか否かを判定する
    判定手段(S60)とを有し、 前記判定手段(S60)にて車室外空気が汚れていると
    判定されると、前記空調ケース(2)内に車室内空気を
    導入し、前記判定手段(S60)にて車室外空気が清浄
    であると判定されると、前記空調ケース(2)内に車室
    外空気を導入する内外気自動制御を行うようになってお
    り、 さらに前記汚れ信号(VDGS )の増減に追従して、前記
    判定レベル(Lsm)を増減して更新するようになってい
    る車両用空調装置であって、 前記判定レベル(Lsm)の増減量を、前記汚れ信号(V
    DGS )の増減量より小さい所定の範囲内に制限するよう
    になっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも予め設定された初期設定値
    (Lsml )と、前記汚れ信号(VDGS )との差に基づい
    て、前記判定レベル(Lsm)を更新することを特徴とす
    る請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車両を走行可能とする起動信号が発生し
    たときに、前記判定レベル(Lsm)を前記初期設定値
    (Lsml )とすることを特徴とする請求項2記載の車両
    用空調装置。
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