JP3166743U - 香料含有紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】意匠機能と、その一部を千切って無炎燃焼することにより発香する機能を有する香料含有紙を提供する。【解決手段】無炎燃焼継続剤、サイズ剤及び香料が含浸された素材の表面に意匠が施され、2?10cmに千切ることが可能な大きさを有する。【選択図】図1
Description
本考案は、無炎燃焼による発香機能が付与され、これに意匠が付与され壁等に貼るかあるいは壁等に貼った後に意匠を付与することを特徴とする紙に関する。即ち、壁等に貼って予め付与された意匠を楽しむか壁等に貼ってからマジックインク等の筆記具で意匠を付与して楽しみ、更にこれを千切って無炎燃焼させて嗅香を楽しむことを特徴とする紙に関する。
香料はその香りを嗅ぐことにより脳内にアルファー波や、エンドルフィン等の心地よさをもたらす物質が分泌され、ストレスに対する癒し効果があると言われる。この癒し効果のために、内外において古くから、この嗅香という習慣が行なわれてきている。
発香の方法としては、香料あるいはそれを含む物質を有炎燃焼、無炎燃焼あるいは加熱等による方法が、また揮発性の香料の場合は、そのままあるいは送風等による方法がある。
燃焼により香りを発生させるものとしては有炎燃焼では蝋に香料を含有させたローソクが、また無炎燃焼では線香がある。
香料を含有するシートとしては香木を砕いて漉きこんだ紙(実用新案文献1)、香料の微粉を漉きこんだ紙(実用新案文献2)、並びに粉砕した植物性芳香原料及び植物繊維からなるシート(実用新案文献3)が提案されている。しかしながら、これらは紙またはシートから揮発する香料を嗅香するもので、無炎燃焼させるものではない。
実開平7−24999号公報
実開平6−79726号公報
実用新案登録第3147694号公報
無炎燃焼により香りを発生させる紙としては、香料と木粉を混練し成形・乾燥して得られる固形香を粉砕して植物性繊維と共に抄紙した香料含有紙が提案されている(特許文献1)。しかしながら、これを壁等に貼って意匠を楽しむことに関しては記述されていない。また、無炎燃焼を安定的にするために、抄紙原料中の固形香粉砕物の割合を非常に多くする必要がありこのため、植物性繊維の割合が少なく、紙としての強度が不十分となり、壁等に貼る紙としては不適である。
特許第3940394号公報
また、芳香成分を包接化合物であるサイクロデキストリンに閉じ込めて、これと5〜30重量部の植物性繊維及び95〜70重量部の無機粉末を抄紙するか、植物性繊維及び無機粉末からなる紙に芳香成分を閉じ込めたサイクロデキストリン乳化液を含浸する方法が提案されている(特許文献2)。しかしながら、これについても壁等に貼って意匠を楽しむことに関しては記述されていない。また、植物繊維の割合が少なく強度が不十分で壁等に貼る紙としては不適である。
特開2008−214285号公報
また、揮発性の香料を含有した紙に印刷等により柄を施してポスター状にする方法は知られている。例えば、紙等の基材に香料インキ層及び保護層を設けた芳香印刷物が提案されている(特許文献3)。しかしながら、これは燃焼して嗅香するものではない。
特開平06−219084号公報
壁等に貼って予め付与された意匠を楽しむか、壁等に貼ってからマジックインク等の筆記具で意匠を付与して楽しみ、嗅香したい時にはその一部を千切って無炎燃焼するタイプの香料含有紙は知られていない。本考案はこれらの2つの機能を有する香料含有紙を得ることを課題とするものである。
本考案は、前記課題を解決するためのもので、紙に無炎燃焼継続剤及びサイズ剤を含浸乾燥した後、香料溶液を含浸乾燥し、更に意匠を付与するか、あるいは意匠を付与しないで壁等に貼ってから意匠を付与することにより、意匠を楽しむ機能と無炎燃焼による発香機能が付与されたことを特徴とする紙である。
本考案はまた、香料がベンゾインである前記の紙である。
本考案は、基材がセルロース繊維を主体とした紙であるので、壁等に貼っても強度は十分である。この紙は水溶性含浸剤が含浸できるように、湿潤強度を保持し、無サイズ度にしたものである。セルロース繊維としてはLBKP、NBKP、LBSP、NBSP等の漂白パルプ及びこれらの無漂白パルプ、和紙原料パルプ、レーヨン繊維等がある。セルロース繊維以外にPVA繊維等の合成繊維を一部混抄したものでも良い。主体繊維以外には粉末の填料を強度の許す範囲で含んでもよい。填料としては炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン等が挙げられる。更には紙を着色するために、着色剤として顔料や染料を含んでもよい。また、乾燥紙力増強剤を含んでもよい。湿潤強度保持のためにはPAE等の湿潤紙力剤が用いられる。
紙に含浸する無炎燃焼継続剤としては各種硝酸塩あるいは過塩素酸塩等がある。これを水に溶解して用いる。また、サイズ剤は紙を水に濡れにくくするためのもので、これには各種ワックスのエマルジョン等がある。無炎燃焼継続剤を無炎燃焼が継続でき、サイズ剤をサイズ度が発揮できる濃度になるように含浸する。無炎燃焼を継続するためには通常1%以上含浸する必要がある。サイズ度を付与するためには、通常0.2%以上含浸する必要がある。紙の着色はこの段階で行なってもよい。
無炎燃焼継続剤及びサイズ剤を含浸乾燥した後、香料を溶剤に溶解して含浸する。香料としては、ベンゾイン(安息香)、乳香、白壇、丁子等がある。これを溶剤に溶解して含浸する。含浸率は通常3%以上でこれより少ないと燃焼した時の香りが不十分になる。
無炎燃焼継続剤、サイズ剤及び香料を含浸した後、これに意匠を付与し壁等に貼るか、あるいは壁等に貼ってから意匠を付与する。
こうして得られた紙を端から1〜2cm×5〜10cm程度に千切って灰皿等に置き、無炎燃焼させて嗅香する。紙をジグザグに折って立てると火が消えにくい。
本考案に係る香料含有紙は、壁等に貼ることにより意匠を楽しむことが出来、嗅香したい時に、ポスターの一部を千切って無炎燃焼し、嗅香を楽しむことが出来る。
以下、本考案の実施例を説明する。
湿潤強度があり無サイズ度の紙を用意した。無炎燃焼継続剤として硝酸カリウムを2%、サイズ剤としてパラフィンワックスエマルジョンを1%含有する水分散液を準備し、この紙に含浸乾燥した。そして、この紙にベンゾインの10%アルコール溶液を含浸乾燥した。更にこの紙に柄を印刷した。これを壁に貼り、時々千切って無炎燃焼させ嗅香した。
セルロース繊維としてLBKP/NBKP=85/15、叩解度550mlCSFからなるパルプに炭酸カルシウムを対パルプ20%、湿潤紙力剤PEAを対パルプ0.5%、及び少量の凝結剤を加え更に歩留向上剤を加えて手漉紙を作製した。この紙に、硝酸カリウム3%、AKD0.2%を含む水分散液を含浸乾燥し、次にベンゾイン15%アルコール溶液を含浸乾燥した。この紙を壁に貼った後に意匠を付与した。これを時々千切って無炎燃焼させ嗅香した。
1 意匠層
2 香料
3 サイズ剤
4 無炎燃焼継続剤
2 香料
3 サイズ剤
4 無炎燃焼継続剤
Claims (2)
- 無炎燃焼継続剤及びサイズ剤を含浸乾燥した後、香料溶液を含浸乾燥し、更に意匠を付与し壁等に貼るか壁等に貼った後に意匠を付与することによる意匠機能と無炎燃焼による発香機能が付与されたことを特徴とする紙。
- 香料がベンゾインである請求項1記載の紙。
Priority Applications (1)
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JP2010007283U JP3166743U (ja) | 2010-10-15 | 2010-10-15 | 香料含有紙 |
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JP2010007283U JP3166743U (ja) | 2010-10-15 | 2010-10-15 | 香料含有紙 |
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JP3166743U true JP3166743U (ja) | 2011-03-24 |
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Family Applications (1)
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JP2010007283U Expired - Fee Related JP3166743U (ja) | 2010-10-15 | 2010-10-15 | 香料含有紙 |
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JP (1) | JP3166743U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016150902A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社グローバル プロダクト プランニング | 香料含有シート並びにその製造方法 |
KR102408396B1 (ko) * | 2021-11-22 | 2022-06-10 | 설성문 | 연소되면서 향을 발하는 종이 방향제 제조방법 |
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2010
- 2010-10-15 JP JP2010007283U patent/JP3166743U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102408396B1 (ko) * | 2021-11-22 | 2022-06-10 | 설성문 | 연소되면서 향을 발하는 종이 방향제 제조방법 |
WO2023090591A1 (ko) * | 2021-11-22 | 2023-05-25 | 설성문 | 연소되면서 향을 발하는 종이 방향제 제조방법 |
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