[go: up one dir, main page]

JP3165510B2 - ゲル上に1種以上の試薬を展開するための装置 - Google Patents

ゲル上に1種以上の試薬を展開するための装置

Info

Publication number
JP3165510B2
JP3165510B2 JP19325992A JP19325992A JP3165510B2 JP 3165510 B2 JP3165510 B2 JP 3165510B2 JP 19325992 A JP19325992 A JP 19325992A JP 19325992 A JP19325992 A JP 19325992A JP 3165510 B2 JP3165510 B2 JP 3165510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
gel
incubation
liquid
orifice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19325992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05249079A (ja
Inventor
フランク・ベロン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sebia SA
Original Assignee
Sebia SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sebia SA filed Critical Sebia SA
Publication of JPH05249079A publication Critical patent/JPH05249079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165510B2 publication Critical patent/JP3165510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories
    • G01N27/44717Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲル、特に電気泳動又
は免疫固定用ゲル上に1種以上の試薬を展開するための
装置に係る。
【0002】本発明は更に、該装置の使用方法に係る。
【0003】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】電気泳動
又は免疫固定技術は一般に、移動後、電気泳動時に分離
されたタンパク質フラクションを検出し、場合により定
量するためにゲルを試薬と共にインキュベートする段階
を含む。
【0004】最も慣用的な方法としては、電気泳動によ
り分離したタンパク質フラクションに特異的に固定する
着色剤を用いてこれらのフラクション全体を着色する方
法が用いられている。この場合、使用される試薬(着色
剤)は、ゲルを完全に浸漬させるために十分な量の溶液
に調製することが可能な市販製品である。
【0005】しかしながら、この方法は少量の試薬を使
用することが必要な場合、試薬が高価な場合、又は同一
ゲル上の別々のゾーンで種々の試薬と共にインキュベー
ションを実施したい場合には使用することができない。
【0006】これらの場合の例としては、血清に含まれ
るイソ酵素(イソLDH、イソCK、イソホスファター
ゼ)の定量が挙げられ、このような定量ではこれらの酵
素の基質(高価な製品)と共にゲルをインキュベート
し、デンシトメトリーにより定量可能な着色又は蛍光産
物を形成する。
【0007】同一ゲル上で種々の試薬と共にインキュベ
ーションを実施することが必要な場合としては、例えば
免疫固定が挙げられ、ゲルの種々の異なるゾーンを異な
る特異性の種々の抗血清(高価な試薬)及びタンパク質
固定剤と共にインキュベートしなければならない。
【0008】これらのいずれの場合も試薬の使用量を最
少にすべきである。
【0009】上記方法の実施にあたっては、ゲルの寸法
に切断した濾紙シートを該シートが完全に湿潤するため
に必要な最少量の試薬に含浸させ、次に、該シートをゲ
ルの表面に付着させる。
【0010】同一ゲルの別々のゾーンで種々の試薬を使
用する場合には、種々の試薬により被覆すべきゾーンと
同数の濾紙バンドを切り分け、これらの異なるバンドを
異なる試薬に含浸させた後、インキュベーションを行う
べき種々のゾーンに付着させる。
【0011】この方法にはいくつかの欠点がある。実際
に、気泡のレベルではゲル上の試薬の不足により反応が
生じないので、ゲルと試薬を含浸させた濾紙シートとの
間に気泡が閉じ込められないようにしなければならな
い。濾紙は不透明であるので、これらの気泡の存在を検
出することは困難である場合が多い。
【0012】一方、インキュベーション反応中に検出し
たいタンパク質の一部は濾紙に吸着する可能性があり、
又はより単純に吸引により濾紙に吸収される可能性があ
る。
【0013】長いインキュベーション時間が必要な場合
(30分〜1時間)、インキュベーション中に濾紙の自
由表面から蒸発が生じるので、この現象は一層顕著であ
る。濾紙は毛管現象により一定の湿潤率を維持する傾向
があるので、ゲルに最初に含まれる定量すべきタンパク
質フラクションを伴出しながらゲルから濾紙に向かう液
体流が形成される。この結果、ゲル上の検出感度が低下
し、この吸収は必ずしも均質でないので、検出されるフ
ラクションのデンシトメトリーによる定量はエラーの危
険がある。
【0014】更に、特にこの方法は手動であり非常に労
力を要するので、日常的臨床分析で使用するのは困難で
あり、現状では使用されていない。
【0015】同様に使用されている別の方法は、ゲルと
ほぼ同一の外形を有しており且つ1個以上の独立した矩
形開口を有する好ましくは疎水性の可撓性プラスチック
シートから構成されるマスクを使用する方法である。こ
のマスクは一旦ゲルに付着させると、試薬を受容するた
めのゾーンを画成する。
【0016】このようなマスクを使用しても同様にいく
つかの欠点がある。
【0017】電気泳動による移動後、液体の一部がゲル
の表面に滲出することが多い。この滲出は主に電気浸透
流により生じる。
【0018】液体がゲル上に残存していると、ゲルに対
するマスクの良好な接着と、画成されたゾーンの周囲へ
の良好な密封とを確保することができないので、マスク
をゲルに付着させる前に、目の細かい濾紙を用いて吸引
によりこの過剰な液体を除去することが必要である。
【0019】補助吸引操作以外に、濾紙はゲルからタン
パク質の一部を伴出し、結果を誤らせる危険がある。
【0020】一方、使用されるゲル又は試薬は、ゲルと
マスクとの間に液体を侵入し易くする界面活性剤を含有
する場合があり、これらの条件下では、移動後にゲルか
ら滲出した過剰の液体を除去したとしても、マスクは必
要な密封を確保できないという危険がある。
【0021】この種のマスクでは、マスクの表面全体を
ゲルに完全に付着させることが重要である。マスクをゲ
ル上で位置決めするときにゲルとプラスチックマスクと
の間に気泡を閉じ込めないようにしなければならない。
そうしないと、マスクの下に試薬が侵入したり、隣接す
る試薬が混合する危険がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記欠
点の大部分を解消する装置を提案することである。
【0023】本発明の目的は、従来の装置と同一量の試
薬を使用しながら従来装置の欠点なしに、ゲル上に試薬
を堆積、展開及びインキュベートするための装置を提案
することである。
【0024】本発明の目的は更に、試薬を混合すること
なく異なるゾーンを夫々異なる試薬と共にインキュベー
トすることが可能な、ゲル上に試薬を堆積、展開及びイ
ンキュベートするための装置を提案することである。
【0025】本発明の目的は更に、最小限の操作でゲル
上に試薬を堆積、展開及びインキュベートするための装
置を提案することである。
【0026】本発明の目的は更に、ゲル中で分画された
物質の定量に関して正確な結果を得ることが可能な、ゲ
ル上に試薬を堆積、展開及びインキュベートするための
装置を提案することである。
【0027】本発明の目的は更に、自動的にゲル上に試
薬を堆積、展開及びインキュベートするための装置を提
案することである。
【0028】従って本発明は、以下「インキュベーショ
ン表面Si」と呼称するゲルの1個以上の所定のゾーン
に沿って(総表面積Sgの)ゲル上に1種以上の液体を
堆積、展開及びインキュベートするための剛性マスクに
係り、該マスクは、マスクの厚さを構成する距離を隔て
て相互に配置された上下表面と、ゲルのインキュベーシ
ョン表面Si上に液体を堆積及び展開するように構成さ
れ且つマスクの全厚を貫通する切欠により構成される少
なくとも1個のオリフィスと、及び/又はマスクの全厚
を貫通しており且つゲルのインキュベーション表面Si
上に存在する過剰の液体を除去するように構成された少
なくとも1個のスリットとを含み、該スリットは、イン
キュベーション表面Siの内側又はインキュベーション
表面Siの外側に射影を有するマスク部分に配置されて
おり、マスクの下表面は、マスクの下表面がインキュベ
ーション表面Siと接触しないような条件下でゲルの表
面Sgの近傍に配置されるように構成され、この下表面
は更に、それ自体Smと呼称される少なくとも一部分に
おいて、インキュベーション表面Si上の液体の展開を
妨げ得る表面凹凸を含まないように構成され、表面Sm
は、液体がSmの射影であるゲルの表面Si上のみに展
開されるように下表面の残部に対して画成されており、
ゲル上のSmのこの射影はゲルのインキュベーション表
面Si以上である。
【0029】本発明は有利なことには、インキュベーシ
ョン表面を含むゲルの上にマスクを配置することができ
る。本発明は更に、インキュベーションゲルの下にマス
クを配置することもできる。どちらの場合も、ゲル上に
試薬を堆積、展開及びインキュベートするための表面は
マスクの下表面の近傍に配置され、該下表面はいずれに
せよインキュベーション表面Siと接触しない。
【0030】液体は一般に、ゲル上に予め堆積されたタ
ンパク質を検出するための試薬である。試薬は上記切欠
(「堆積用オリフィス」に同じ)により導入される。
【0031】インキュベーション表面Siは、タンパク
質を検出するために試薬を展開すべきゲルのゾーンであ
る。Liはインキュベーション表面の長さ、即ち電気泳
動移動方向に対して平行なインキュベーション表面の寸
法を表す。
【0032】単一試薬の場合、Siは表面Sgに等しい
か又はSiは移動路(即ち電気泳動分離が行われるゲル
のゾーン)の全体を含むSgの一部であり得る。
【0033】一方、試薬により有効に覆われるゾーンは
表面Siよりも大きくてもよいことに留意すべきである
(図6f参照)。
【0034】例えば種々の移動路の各々を含むゲルの別
々のゾーンで種々の試薬、又は場合により同一試薬と共
にインキュベートする場合、インキュベーション表面を
Si1,Si2,Sin(nは2以上の整数である)と定
義する。
【0035】インキュベーション表面Si上の試薬の展
開を妨げ得る表面凹凸がなく、特に凹部も凸部もないマ
スクの有効下表面、即ち表面Si上の試薬の展開を妨げ
得る畝も段差もない表面をSmと呼称し、この表面Sm
は平坦もしくは湾曲状であり、又は平坦もしくは湾曲状
エレメントを含む。
【0036】表面Smは上記スリット及び堆積用オリフ
ィスを備え得る。
【0037】有利には表面Smは平坦又は湾曲状であ
り、特にSiの寸法よりも大きい半径の円筒形である。
【0038】表面Smは更に平坦又は湾曲状、特に円筒
形の要素面を相互に結合することにより構成することも
でき、これらの種々の要素面及びその結合部は、インキ
ュベーション表面Si上の液体の展開を妨げないように
構成される。
【0039】長さLmは電気泳動移動方向に平行な表面
Smの寸法である。上記表面Smの幅は、上記長さに垂
直な寸法に対応する。
【0040】試薬を堆積するための切欠を有するこの表
面Smがゲルの表面の近傍に配置されているとき、この
表面は切欠により導入される試薬を毛管現象によりこの
表面自体とインキュベートすべき表面Siとの間に維持
できなければならない。
【0041】この堆積される液体はその後、ゲルの縁
部、マスクの縁部、溝又は凹部であり得且つ表面Smを
画成する不連続部に出会うまで、Smとゲルの表面との
間で展開され得る。
【0042】液体の展開とは、(マスクの下表面及びイ
ンキュベート表面Siに近接しているために生じる)毛
管力のみにより、及び場合によっては重力により、液体
が表面Si上を進行又は移動することを意味する。
【0043】複数の試薬を展開させなければならない場
合、マスクの表面をSm1,Sm2,Smnと定義し、こ
こでnは2以上の整数であり、平坦もしくは湾曲状、特
に円筒形状で同一平面上、同一円筒形上に配置される
か、又は平坦もしくは湾曲状、特に円筒形状の要素面を
相互に結合することにより構成される表面と同数であ
る。
【0044】表面Sm1〜Smnは凹部又は溝により画成
される。
【0045】スリットは、射影がインキュベーション表
面Siの内側又はインキュベーション表面Siの外側に
位置するようにマスクに配置され、且つ該インキュベー
ション表面Siの縁部の1つに隣接するか又は試薬によ
り有効に覆われる表面の縁部の1つに隣接するように配
置され得る。有利には、スリットは堆積用オリフィスの
近傍と反対側の表面Siの縁部に隣接している。
【0046】スリットは有利にはインキュベーション表
面Siの外側に配置される。実際に、スリットがインキ
ュベーション表面Siの内側に配置される場合、液体の
展開を妨げないような寸法でなければならない。これら
の条件下でスリットは狭く(約1mm以下)、毛管現象
により過剰の試薬を維持することができる。
【0047】上表面の形態は、可変パラメーターであ
る。しかしながら、上表面は有利には平坦である。明細
書の以下の文中では、記載を簡単にするために、上表面
は平坦であり、長さLmの有効下表面Smは、上表面に
ほぼ平行であるか、水平に使用される場合には上表面と
の間に約3°未満の角度を形成し、又は長さの一部で上
表面にほぼ平行であり、平行表面の延長における長さL
mの残りではインキュベーション表面Si上の液体の展
開を妨げないような角度を上表面との間に形成する。
【0048】有利には上表面に対する下表面の夫々の位
置に関する上記第3の場合において、下表面は有利には
インキュベーション表面の長さLiに対応する長さLm
の一部で上表面にほぼ平行である。この平行な表面から
上表面との間に所定の角度を形成する部分を延長させ、
下表面とゲルとの間の角度を約1°〜約90°の鋭角に
すると有利であり、この角度をスリットの近傍に配置す
ると、過剰の試薬を除去し易い(図6d参照)。
【0049】マスクの表面Smは同様に湾曲状、有利に
は円筒形であり得る。
【0050】マスクの表面が円筒形表面により構成され
る場合、その直径はLiの二乗以上でなければならな
い。
【0051】円筒形表面がインキュベーション長Liの
一部fでしかないとき、直径は長さf×Liの二乗以上
でなければならない。
【0052】本発明は更に、1種以上の液体を堆積、展
開及びインキュベートするためのマスクにも係り、マス
クの下表面は少なくとも2つの段差又は2つの溝を含
み、段差又は溝はマスクの少なくとも一部分Smを画成
するように相互に離間されており、該一部分は、インキ
ュベーション表面Si上の液体の展開を妨げ得る表面凹
凸を含まず、ゲル上の該部分の射影は液体が展開され得
るゲルのインキュベーション表面Si以上であり、段差
及び溝は、液体がゲルの該インキュベーション表面Si
上に毛管現象により維持され得るために十分な高さを有
する。
【0053】本発明のこの実施態様によると、マスクの
部分Smはゲルの縁部によってもマスクの縁部によって
も制限されず、液体がゲルの該インキュベーション表面
Si上に毛管現象により維持され得、且つゲルのインキ
ュベーション表面Siの境界又はゲル上の表面Smの射
影の境界を越えないるために十分な高さ、及び場合によ
り十分な幅を有する少なくとも2つの段差又は溝により
制限される。
【0054】溝はマスク全体を貫通することができ、
「中空溝」と呼称される。中空溝が毛管現象により液体
を維持するために、中空溝の寸法は、該中空溝が槽とし
て機能してその内側に液体を貯留しないように、従って
有利には幅2mm以上、高さ0.2mm以上、有利には
0.5mm、好ましくは1mmとなるように決定されな
ければならない。
【0055】段差又は溝は移動路をとり囲み、有利には
矩形である。
【0056】一般に、移動路は矩形バンド形状を有して
おり、例えば長さ約10mm〜約100mm、幅約2m
m〜約80mmの寸法を有する。移動路が2つの溝によ
り囲まれているとき、移動路の2つの他の縁部はゲルの
縁部の2つもしくはマスクの縁部の2つの一部、又は上
記他の2つの溝に垂直な2つの別の溝により構成され得
る。
【0057】複数の移動路が存在するとき、これらの移
動路は有利にはそれらの小さいほうの寸法の縁部が同一
線上に位置するように配置される。
【0058】本発明は更に、単一液体を堆積、展開及び
インキュベートするためのマスクに係り、該マスクはマ
スクを貫通し且つゲルのインキュベーション表面Siに
沿ってゲル上に単一液体を堆積、展開及びインキュベー
トするように構成された単一切欠を含む。
【0059】この実施態様は、単一液体を堆積、展開及
びインキュベートしたい場合に関する。
【0060】この場合、液体の堆積を実施するために単
一の切欠を使用する。
【0061】この切欠は例えば長さ50mm、幅1.5
mmを有する細長いスリットの形状であり得る。
【0062】本発明は更に、複数の液体を夫々のインキ
ュベーション表面Si1〜Sinに沿って単一ゲル上に、
又は単一液体を複数のインキュベーション表面Si1
Sin(nは2〜50である)に沿って単一ゲル上に堆
積、展開及びインキュベートするためのマスクに係り、
このマスクは下表面が段差又は溝を含むように構成さ
れ、段差又は溝は表面Si1〜Sin上の液体の展開を妨
げ得る表面凹凸を含まないマスクの複数の部分Sm1
Smn(nは2〜50)を画成するように相互に離間さ
れ、ゲル上の該部分の射影は液体を展開させるべきゲル
のインキュベーション表面Si1〜Sin以上であり、段
差及び溝は、液体がゲルの該インキュベーション表面S
1〜Sin上に毛管現象により維持され得るために十分
な高さを有する。
【0063】この場合は、複数の液体を夫々のインキュ
ベーション表面上に堆積するか、又は単一液体を複数の
インキュベーション表面Si1〜Sin上に堆積する場合
に対応する。
【0064】表面Si上に液体を堆積、展開及びインキ
ュベートするためには、堆積用オリフィスが、インキュ
ベーション中に僅少量の試薬が蒸発したとしても、イン
キュベーション表面Si上に液体を展開するために過剰
の液体を維持できる槽を構成し得るような容積を有する
ように設計することができる(図6a参照)。
【0065】インキュベーション表面Si上に液体を堆
積、展開及びインキュベートするために別の方法をとる
こともできる。実際に、ゲルとマスクとが相互にほぼ平
行に維持されるならば、液体が被覆すべきインキュベー
ション表面Siの方向に重力により落下するように、ゲ
ルの縁部の1つ又はマスクの縁部の1つにほぼ平行な軸
の周囲に回転させることにより、ゲルとマスクとの全体
を傾斜させると有用であり得る(図6b参照)。
【0066】更に、液体を堆積、展開及びインキュベー
トするために、ゲルをほぼ水平な位置に維持し、マスク
の縁部の1つ又はゲルの縁部の1つに平行であり且つイ
ンキュベーション表面の縁部の近傍に配置された軸のレ
ベルにおけるゲルとマスクとの間の距離がこの軸と反対
側のゾーンにおけるゲルとマスクとの間の距離よりも小
さくなるように、この軸の周囲に回転させることにより
マスクをやや傾斜させてもよい(図6c参照)。
【0067】毛管力はこの軸の近傍のほうが大きいの
で、液体はインキュベーション表面Si上に毛管現象に
より分配される。
【0068】本発明は更に上記のようなマスクでありな
がら、堆積用オリフィスがインキュベーション表面Si
上に液体を展開するために過剰な液体を維持することが
可能な槽を構成し得るような容積を有するマスクに係
る。
【0069】本発明のマスクの1実施態様によると、堆
積用オリフィスは細長形又は円形、好ましくは細長形で
あり、有利には幅約1mm〜約2mm、特に1.5m
m、長さ約4mm〜約80mm、特に5mmである。
【0070】別の実施態様によると、マスクの切欠は少
なくともV/10に等しい液体体積を毛管現象により収
容することができ、ここでVは、切欠内に堆積される液
体がゲル上に展開するような条件下でマスクとゲルとが
夫々相互に配置されるとき、インキュベーション表面S
iとマスクとの間に存在する体積である。
【0071】本発明の別の実施態様によると、堆積用オ
リフィスはマスクの部分Smの中央の近傍に配置され、
インキュベーション表面Si上の液体の堆積を妨げない
ような寸法、有利にはインキュベーション表面Siの長
さに等しい長さと、有利には約1mm〜約2mmの幅と
を有する細長いスリットの形状を有しており、この堆積
用オリフィスは更に、表面Si上に展開される過剰の液
体を除去するためのスリットの機能を確保することがで
きる。
【0072】本発明の別の実施態様によると、過剰の液
体を除去するためのスリットはインキュベーション表面
の幅にほぼ平行であり、堆積用オリフィスの近傍と反対
側のインキュベーション表面の縁部に隣接して配置さ
れ、有利には約1mm〜約4mm、特に2mmの幅と、
表面Siの幅以上の長さとを有しており、スリットの内
側周囲表面は、マスクの表面に垂直であり、好ましく
は、過剰の液体を除去するための手段を該過剰の液体と
直接接触させるようにマスクの表面に垂直な方向に関し
て傾斜している。
【0073】例えば、マスクの表面に垂直な方向に対す
るスリットの内側周囲表面の傾斜角は約30°であり得
る。
【0074】本発明の別の実施態様によると、マスクの
厚さは約1mm〜約20mm、特に約2mm〜約10m
mであり、段差は少なくとも0.2mm、有利には約
0.5mm〜約20mmの高さを有しており、又は、溝
はインキュベーション中にマスクとインキュベーション
表面Siとの間に毛管現象により維持される各液体がS
iに直接隣接するインキュベーション表面内に維持され
る液体と混合しないようにするために十分な幅を有して
おり、溝の幅は約1mm〜約10mmである。
【0075】本発明の別の実施態様によると、マスクは
複数、有利には約6〜約50個のマスク部分Smを含
み、部分Smの各々は、好ましくはゲルのアノード部分
に対応する射影をゲル上に有するSmの部分に配置され
た堆積用オリフィスを含み、このマスクは、ゲルの表面
Si上に展開される過剰の液体を除去するための単一ス
リットを含み、このスリットは好ましくはマスクの部分
Smの大きいほうの寸法に対して好ましくは垂直に伸延
しており、好ましくは射影がゲルのカソード領域に配置
されるようなマスクの位置に配置される。
【0076】部分Smは有利には、例えば約10mm〜
約80mm以上の長さと、約2mm〜約80mmの幅と
を有する矩形により構成される。
【0077】本発明は更に、Siの寸法以上の寸法を有
する単一部分Smを含む上記のようなマスクに係り、該
マスクは好ましくはインキュベーション表面Siの幅に
対応する長さの細長い形状を有する切欠をその一端の近
傍に備えており、更に、有利には少なくともSiの幅に
等しい長さを有する過剰の液体を除去するためのスリッ
トを他端の近傍に備える。
【0078】本発明は更に、ゲルとマスクの部分Smと
の間の最小距離が0.1mm以上、最大距離の値が約
0.5mm〜約2mm、特に1mmとなるようにマスク
をゲルに対して位置決めする手段を含むマスクに係る。
【0079】これらの手段は、任意の固定手段、例えば
ねじ等により構成され得る。マスクがゲル上に配置可能
なストップを周囲に備えるように構成してもよく、これ
らのストップは、マスクの部分Smとインキュベーショ
ン表面Siとが接触しないような位置及び寸法を有す
る。
【0080】本発明の別の有利な実施態様によると、マ
スクの上表面及び下表面は相互に平行ではなく、マスク
の上表面がゲルの表面に平行に配置されるときに、ゲル
とマスクとの間の最小距離が約0.1mm以上となり且
つ最大距離の値が約0.5mm〜約2mm、特に1mm
となるような角度を形成する。
【0081】本発明は更に、液体の堆積及び展開用オリ
フィスが過剰の液体を除去するためのスリットに一致す
るように構成されたマスクにも係る。この実施態様は特
に、ゲル上に1種以上の試薬を堆積、展開及びインキュ
ベートするための装置を容易に自動化することができ
る。
【0082】この実施態様で試薬除去用スリットに一致
する堆積用オリフィス(オリフィス(1))は、管及び
多重チャネル弁を介して導入すべき種々の試薬溶液及び
除去された試薬を収集するための「移送用」びんに連結
されている。これらの溶液は、ポンプを介して一方又は
他方の方向に移送される。
【0083】これらの条件下では、インキュベーション
段階後にこのレベルに導入される濾紙を介して吸引によ
り試薬を除去するために、上記のようにオリフィス
(1)と別個のスリットを設けることはもはや不要であ
り、省略される。
【0084】これらの条件下ではオリフィス(1)は種
々の形状をとることができ、好ましくは、有利には2m
m未満、好ましくは1mm未満の小直径の円形形状をと
り得る。
【0085】堆積用オリフィスがインキュベーション後
に試薬を除去するためにも使用されるこの実施態様によ
ると、 1)オリフィス(1)の周囲が種々の試薬溶液と接触可
能なマスクの表面部分Smであり、ゲルの表面に接触せ
ずに最も近接し(最小間隔0.1mm以上)、 2)表面Sm上のこのオリフィスから遠ざかるに従っ
て、ゲルとマスクとの距離は一定限度内で増加するとい
う利点がある。
【0086】導入される試薬が水に類似する凝集力を有
する場合、ゲルの表面とマスクの表面との間の最大距離
は2mm以下でなければならない(導入される液体の凝
集力が夫々増加又は減少するならば、この最大間隔はや
や増加又は減少し得る)。
【0087】ゲルが平坦であるとき、オリフィス(1)
のレベルにおける0.1mmの最小間隔と、インキュベ
ーションゾーンSiの周囲における約2mmの最大間隔
との制約は、マスクの表面Smの形状を、例えばオリフ
ィス(1)に対応する頂点を有しており、矩形もしくは
正方形の底面を有する直角錐もしくは斜角錐形、又は円
形もしくは楕円形の底面を有する直円錐もしくは斜円錐
表面の形状に規定する。
【0088】この角錐又はこの円錐表面の頂点の角度
は、インキュベートすべきゲルの表面Siの寸法に依存
する。
【0089】例えば直径90mmの円形インキュベーシ
ョン表面の場合、円形底面を有する直円錐形表面Smを
有するマスクの頂点の角度は175〜179°でなけれ
ばならない。
【0090】これらの条件下では管及びポンプによりオ
リフィス(1)に供給される試薬の導入時に、液体はオ
リフィス(1)からゲルの表面に分配され、試薬により
覆われるゲルのゾーンの連続輪郭は、水平位置に維持さ
れるゲルの表面に対して表面Smから等距離のレベルの
曲線である。マスクの表面が円形底面を有する直円錐表
面である場合、これはオリフィス(1)を中心とする同
心円である。
【0091】ゲルの機械的強度に不適合な水圧を加える
ことによりオリフィス(1)に向かい合うゲルを損傷し
ないために、気泡を含まない種々の試薬(気泡地点では
試薬はゲルに接触しないのでこのレベルでインキュベー
ションは行われないと考えられる)を(50〜1000
μl/sの)十分に低い流量で導入すると適切である。
【0092】インキュベーション段階後、ポンプを介し
てオリフィス(1)から試薬を回収する。オリフィス
(1)はゲルに最も近接するゾーン上の表面であるの
で、マスクとゲルとの間に導入される液体の毛管力はこ
のレベルで最大であり、液体の吸引につれて液体はゲル
−マスク最小間隔のこのゾーンに集められる。この操作
中、依然として液体に覆われているゲルのゾーンの連続
輪郭は、導入時に得られると同一で逆向きあり、マスク
とゲルとの間の等距離レベルの曲線に対応する。液体の
吸引が(特に吸引後に)液体の凝集を妨げないために十
分低速(50μl/〜1000μl/s)である限り、
液体は連続的且つ実質的に完全に吸引される。
【0093】予め導入された試薬の除去を可能な限り完
全にするために重要な点は、 1)マスクの表面と同一平面をなすオリフィス(1)の
直径が小寸法(ミリメートルのオーダーの直径)であ
り、 2)ゲルの表面からの距離が小さく、0.1〜1mm、
好ましくは0.2〜0.6mmであり、 3)吸引される最後の液滴の凝集を維持するために、オ
リフィス(1)の周囲をとり囲むマスクの表面が10〜
200mm2、好ましくは25〜100mm2のゾーンで
ゲルの表面に平行な平坦部を有することが好ましい。
【0094】この実施態様によると、ゲルの表面の下に
マスクを配置することができる。
【0095】ゲルは適当な手段により(例えば多孔プレ
ートを介して真空に吸引することにより)ゲルの自由面
が下向きとなるように水平位置に維持されているので、
マスクはこうしてゲルの下に配置され、アセンブリの動
作は上述と同様である。
【0096】一方、これらの条件下では予め導入された
液体の最後の液滴は重力により吸引用オリフィス(1)
のレベルで集められる傾向があるので、このような液体
を除去し易いことは自明である。
【0097】この方法に従って単一試薬を同一ゲル上に
導入する場合には、インキュベートすべきゲルのゾーン
Siを覆うためにポンプにより放出される試薬の量を検
定すると適切である。
【0098】表面積Siがゲルの表面とこれに対向する
マスクの表面との間に含まれる容積を越えるゲルの表面
積に等しい場合、過剰の試薬が維持される。しかしなが
ら、付加的な過剰の試薬は毛管力を受けることなく、ゲ
ル及びマスクの2つの表面間に含まれる残りの溶液は移
動しない。これらの条件下では、検出工程を妨げないよ
うに、回収システムを設ければ十分であり、例えばこの
過剰の試薬の排出システムと共にマスクの周囲に側溝を
設ければ十分である。
【0099】この方法に従って複数の異なる試薬を同一
ゲル上に導入する場合、試薬を混合してはならない。
【0100】ゲルの種々のインキュベーションゾーンS
1,Si2,...Sijに対応するマスクのゾーンS
1,Sm2,...Smjの各々はこのとき、各々オリ
フィス(1)を頂点とし、矩形もしくは正方形の底面を
有する角錐形、又は円形もしくは楕円形の底面を有する
直円錐もしくは斜円錐表面の形状であり、相互に排水溝
により分離され、全オリフィスは好ましくはゲルから同
一距離に配置される。
【0101】独立したポンプを用いてゲル表面Si1
Si2,...Sijを覆うように種々の試薬の検定量を
同時(又は連続的)にオリフィスの各々から注入する。
【0102】種々の表面Sm1,Sm2,...Smj
インキュベートすべき表面Si1,Si2,...Sij
よりもやや大きく且つゾーンSi1,Si2及びSij
周囲のレベルにおけるゲルとマスクとの間隔が、この周
囲を越えて過剰の試薬を毛管現象により維持できるよう
にするために2mm未満である(これは導入される液体
が水に類似する凝集力を有する場合)限り、試薬は過剰
であっても許容できる。
【0103】インキュベーション段階後の試薬の除去
は、上述と同様に行われる。
【0104】本発明は更に、予め電気泳動を行ったゲル
上でインキュベーションを行うか、又は交差反応(クロ
スドット)を行うことが可能なマスク−ゲルアセンブリ
に係る。
【0105】本発明は更に、インキュベーション表面S
i上に展開すべき液体がマスクの部分Smの射影である
ゲルのインキュベーション表面Si上に毛管現象により
維持され且つマスクの部分Smがゲルと平行になるか又
は好ましくは約0.5〜約3°、有利には約1.5°の
角度でゲルに対して傾斜するために十分にゲルの近傍に
マスクの部分Smを接近させる手段を含むアセンブリに
係り、マスクとゲルとの間の最小距離は有利にはスリッ
トに隣接し、マスクとゲルとの最大距離は有利には堆積
用オリフィスに隣接する。
【0106】本発明は更に、以下「インキュベーション
表面Si」と呼称するゲルの1個以上の所定のゾーンに
沿って(表面積Sgの)ゲル上に1種以上の液体を堆
積、展開及びインキュベートするための方法に係り、該
方法は、表面Si上に展開すべき液体が毛管現象により
該表面Si上に維持されるために、マスクの部分Smを
インキュベーション表面Siに十分接近させるように、
本発明のマスクをゲルに対して位置決めする段階と、上
記堆積用オリフィスに液体を導入する段階と、マスクを
ゲルに対して上記のような位置に維持するか、又はマス
クとゲルとが相互に平行な場合には、液体が毛管現象に
より表面Si上に分配されるようにマスクをゲルに対し
て傾斜させるか、又は液体と特に電気泳動によりゲル上
に堆積される成分、特にタンパク質との反応が生じるた
めに十分な時間、液体が重力によりインキュベーション
表面Si上に分配されるように、ゲル及びマスクアセン
ブリを水平に対して傾斜させる段階と、インキュベーシ
ョン後、上記スリットを貫通するように配置された手
段、特に濾紙により、ゲルの所定のインキュベーション
表面上に展開された過剰の液体を除去する段階と、マス
クをゲルから除去する段階とを含むことを特徴とする。
【0107】本発明は更に、マスクをゲルに対して平行
に維持し、液体がインキュベーション表面Si上に重力
により展開するために十分な角度、有利には約5°〜約
90°、有利には約30°の角度でアセンブリを水平に
対して傾斜させる方法に係る。
【0108】本発明は更に、液体がインキュベーション
表面Si上に展開するために十分な角度、特に約0.5
〜約3°、有利には約1.5°の角度で毛管現象により
マスクをゲルに対して維持する方法に係る。
【0109】本発明は、上記のようなマスクを含み且つ
1種以上の試薬を展開及びインキュベートするように構
成された電気泳動装置に係る。
【0110】以下、本発明を具体的に説明する。
【0111】この型の本発明のマスク(浮動マスク又は
懸架マスク)は、例えば約2〜約10mmの厚さを有す
る平坦且つ剛性で好ましくは透明のプラスチック部材
(例えばPlexiglas)から構成され得、下表面
は「インキュベーション表面Si」とも呼称される試薬
により被覆すべきゲルの表面に少なくとも対応する表面
を有する少なくとも一部Smを含む。このプラスチック
部材は、該部材の表面に対して垂直に貫通し且つインキ
ュベーションゾーンの内側又は外側に配置された好まし
くは細長形の堆積用オリフィスを有する。この堆積用オ
リフィスはピペットにより試薬を導入するために使用さ
れる。
【0112】インキュベーション表面に対応するプラス
チック部材の下表面の部分Smは、表面凹凸がない(研
磨表面)ことを特徴とする。該部分は適当な支持手段に
より、ゲルの表面の近傍で該表面と平行に、又はインキ
ュベーション表面とマスクの部分Smとが接触しないよ
うな小さい傾斜角で配置される。
【0113】ゲルの表面とプラスチック表面との間の距
離が小さい(0.1〜2mm)ので、堆積用オリフィス
からピペットにより導入される液体は、毛管現象により
2つの平坦な表面(部分Sm及びゲルの表面)の間に分
配され、プラスチック部材の部分Smの下に突出するゲ
ルのゾーンを覆う。
【0114】導入される体積は、インキュベーション表
面Siが覆われるように2つの表面間の空きスペースの
容積Vo以上でなければならない。
【0115】液体(試薬)はこの容積Voの1.2又は
1.3倍までであってもよいが、容積Voと等しいと好
適である。実際に、インキュベーション段階時に僅少量
の試薬が蒸発するとしても、このような量でインキュベ
ーション表面Siに沿ってゲルを覆うことができる。
【0116】実際に、堆積用オリフィスが(毛管現象が
生じるように)小さい幅(1〜2mm)及び毛管現象に
より維持される十分な量の液体を確保するために十分な
長さ(4mm以上)を有する細長い形状である限り、こ
の過剰の試薬は主に毛管現象により堆積用オリフィスの
レベルに維持される(下記実施例参照)。
【0117】容積Voと堆積用オリフィスのレベルで毛
管現象により維持され得る液体体積との和よりもやや多
量(1.1倍)の試薬を堆積用オリフィスから加えるな
らば、この過剰の試薬はプラスチック部材のインキュベ
ーション表面の周囲に均等に分配され、インキュベーシ
ョンを受けるゲルの表面を均一に僅かに増加させ、この
過剰の試薬は常に毛管現象によりプラスチック部材のレ
ベルに維持される。
【0118】単一試薬を使用する場合、唯一の欠点は試
薬のむだな消費である。
【0119】隣接ゾーンを種々の試薬と共にインキュベ
ートする場合、連続インキュベーション表面間の間隔
は、2種の異なる試薬により処理される表面が結合する
危険なしに、この処理表面の増加に耐えるために十分な
大きさであればよい。
【0120】いずれにせよゾーン間の間隔は、インキュ
ベーション段階(5分〜30分間)中に生じるゲル中の
試薬の拡散現象の結果、ゲル中に拡散された種々の試薬
間の相互作用を引き起こすことがないように、2又は3
mm以上でなければならない。インキュベーション時間
がもっと長く、例えば1時間のときには4又は5mm以
上の間隔が必要であるが、従来使用されている他の型の
方法を使用してもこの程度の間隔は必要である。
【0121】堆積用オリフィスの細長形状は上記試薬槽
の役割に加え、例えばオリフィスの鉛直壁に液体を流す
ことにより、オリフィスの一端からゲル上に試薬を容易
に導入できるという利点がある。
【0122】上記オリフィスの幅と同一直径の円形オリ
フィスの場合、ピペットの円形断面口とオリフィスとの
間に摩擦により密封を確保し、ゲルの表面に試薬を低圧
で注入しなければならず、この圧力は小断面の円形オリ
フィスのレベルに生じる毛管力を凌ぐに必要な値以上と
なるような値を有する。この場合、表面SmをSiより
も大きくし、注入量を表面Smとゲルとの間に含まれる
容積よりも小さくすると有利である。
【0123】堆積用オリフィスの幅は、ピペットの円錐
台形口の末端がゲルに向き合うように配置されたプラス
チック表面の面を越えて下降することなしにオリフィス
に侵入できるように選択される。従って、ピペットの末
端は試薬の導入時にゲルの表面を決して損傷し得ない。
【0124】懸架マスクの装置の別の利点は、インキュ
ベーション時に発生し得る蒸発現象がインキュベーショ
ン表面の周囲と堆積用オリフィスのレベルのみに制限さ
れ得るので著しく減少するという点である。
【0125】インキュベーション段階後、過剰の試薬を
除去すると適切である。
【0126】連続ゾーンで複数の試薬を使用する場合、
次のように操作することができる。
【0127】種々のインキュベーション表面は一般に、
長辺が相互に平行で且つ短辺が同一直線上にあるような
矩形である。
【0128】これらの短辺に沿ってプラスチック部材の
両側に伸びるスリットを形成することにより、このスリ
ットから濾紙シートを導入し、ゲルに付着させ、プラス
チックマスクとゲルとの間に維持された液体と同一面に
配置することができる。毛管現象により液体は濾紙中を
上昇し、インキュベーション表面から排出される。
【0129】しかしながら、濾紙を用いて吸引によりこ
の液体の排出を助長するためには、懸架マスクをゲルに
対して完全に平行に配置するのでなく、濾紙により液体
を吸引したい側に稜部を有する1〜2°の非常に小さい
角度のV字形に配置すると有利である。実際に、これら
の条件下で毛管力はゲル−マスク間の距離が最小となる
側のほうが大きく、これらの2つの表面間に挿入される
液体はこの表面間に集められ、このためのスリットに濾
紙を導入するときには濾紙により液体を除去し易いとい
う傾向がある。
【0130】
【図面の説明】図1はインキュベーション表面Si上に
単一液体を堆積、展開及びインキュベートするために使
用される本発明のマスクの断面図及び平面図である。
【0131】(1)は堆積用オリフィスを示し、(2)
は過剰の試薬を吸引するためのスリットを示す。
【0132】Smは1辺をスリット(2)により画成さ
れ、他の3辺を各々段差により画成されるマスクの有効
表面を表す。
【0133】図2は、種々のインキュベーション表面
(例えば6個)を被覆すべき複数の液体を受容するため
に使用されるマスクの、溝の方向に沿うC−C断面図、
堆積用オリフィスが通るD−D断面図、及び平面図であ
る。
【0134】(1)は種々の切欠に対応し、(2)はス
リットに対応し、(3)は種々のインキュベーション表
面Si1〜Si6を画成するための溝に対応する。インキ
ュベーション表面Si1〜Si6に対応する有効表面Sm
1〜Sm6を示す。
【0135】図3a及び3bは、ゲルの全体に単一の試
薬を堆積するために使用されるゲル−マスクアセンブリ
を示す。
【0136】これらの2図面中、(1)は堆積用オリフ
ィスを示す。マスクの周囲は点線で示し、ゲルの周囲は
実線で示す。
【0137】液体を吸引するために使用されるスリット
(図示せず)は、堆積用オリフィスの近傍と反対側のS
iの縁部に隣接する(図3a)か、又はSiの内側に配
置される(図3b)。
【0138】斜線部分はインキュベーション表面Siに
対応し、これらのいずれの場合もゲルの表面Sgに等し
い。
【0139】図3aは、マスクSmの有効表面がゲルの
表面Sgよりも大きい場合を示す。
【0140】図3bは、マスクSmの有効表面がゲルの
表面Sgに等しい場合を示す。
【0141】図4a、4b及び4cは、ゲルの表面Sg
の一部に単一試薬を堆積するためのゲル−マスクアセン
ブリを示す。これらの場合、インキュベーション表面S
iはゲルの表面Sgよりも小さい。
【0142】マスクの周囲は点線で示し、ゲルの周囲は
実線で示す。
【0143】斜線部分はインキュベーション表面Siに
対応する。
【0144】これらの3図面中、(1)は堆積用オリフ
ィスを示す。
【0145】これらの3図面中、過剰の液体を吸引する
ためのスリットは軸XX’の近傍に配置されている。
【0146】より詳細には、図4aは、マスクの有効表
面SmがSiよりも大きく且つマスクの有効表面Smが
Sgよりも大きい場合に対応し、堆積用オリフィス
(1)はSiの内側又は外側に配置される。
【0147】XX’は表面Siの下限に対応する。
【0148】YY’はSiの上限に対応する。
【0149】ZZ’はゲルの上限に対応する。
【0150】図4bは、マスクの有効表面Smがインキ
ュベーション表面Siに等しく且つマスクの有効表面S
mがゲルの表面Sgよりも小さい場合に対応し、堆積用
オリフィス(1)はSiの内側に配置される。
【0151】XX’はSiの下限に対応する。
【0152】図4cは、マスクの有効表面Smがインキ
ュベーション表面Siよりも大きく且つマスクの有効表
面Smがゲルの表面Sgよりも小さい場合に対応する。
堆積用オリフィスは、インキュベーション表面Siの内
側又は外側に配置される。
【0153】XX’はSi又はSmの下限に対応する。
【0154】YY’はSiの上限に対応する。
【0155】ZZ’はSmの上限に対応する。
【0156】図5a及び5bは、複数の試薬又は同一試
薬を同一ゲルの複数の別個のインキュベーション表面S
1〜Sinに堆積する場合を示す。
【0157】堆積用オリフィスは(1)により示す。イ
ンキュベーション表面Si1〜Sinは斜線部分である。
ゲルの表面は実線により画成され、マスクの有効表面S
1〜Smnは点線により画成される。
【0158】図5a中、XX’はインキュベーション表
面Si1〜Sinの下縁部線を示す。
【0159】図5b中、XX’はインキュベーション表
面Si1〜Sinの下縁部線を示し、YY’はインキュベ
ーション表面Si1〜Sinの上縁部線を示し、ZZ’は
表面Sm1〜Smnの上縁部線を示す。
【0160】図5a及び5b中、スリット(図示せず)
は軸XX’の近傍に配置されている。
【0161】図6a,6b,6c,6d,6e,6f,
6g,6h及び6iは、本発明のマスクの種々の可能な
構成の断面図を示す。
【0162】図6aは、表面Smが平坦で且つゲルに平
行であり、ゲルと表面Smとが水平位置に配置される場
合に対応する。
【0163】(1)は試薬導入用オリフィスを示し、
(e)は表面Smからゲルまでの距離を示し、斜線部は
インキュベートすべき表面Siを示す。これらの場合、
試薬の導入量はSm×e以上でなければならない。
【0164】表面Smは、一方では過剰の液体を吸引す
るためのスリット(2)により画成され、他方では凹部
の一部により画成される。
【0165】図6bは、ゲル−マスクアセンブリが過剰
の液体を吸引するためのスリット(2)の側に傾斜して
いる点以外は、図6aと同様に表面Smがゲルに平行な
場合を示し、マスク−ゲルアセンブリと水平との間に形
成される角度は約15°である。この場合、試薬の導入
量はSi×e以上でなければならない。
【0166】図6cは、表面Smがゲルとの間に約1〜
約2°の小さい角度を形成し、ゲル自体は水平位置に配
置されている場合を示す。(e1)はSmと表面Siと
の間の最小距離を示し、(e2)はSmとSiとの間の
最大距離を示す。この場合、試薬導入量はSi×(e1
+e2)/2以上である。
【0167】図6dは、マスクが相互にV字形を形成す
る平坦な上表面と平坦な下表面とにより構成される場合
に対応する。(e1)はSm及びSi間の最小距離を表
し、(e2)はSm及びSi間の最大距離を表す。
【0168】この場合、試薬導入量はSi×(e1+e
2)/2以上である。
【0169】図6eは、マスクが相互にV字形を形成す
る2つの平坦な表面により構成される場合に対応する。
この場合、マスクの表面積Smは(S’m+S”m)に
等しい。表面S’mは、それ自体水平位置にあるゲルに
対して平行な表面であり、表面S”mは表面S’mとの
間に角度αを形成する。表面S”mと表面Siとの間の
最小距離はe1であり、表面S’mと表面Siとの間の
距離はe2である。この場合、試薬導入量はS’m×e
2以上であり、但し、S’m×e2≧(Si−S”mc
osα)e2+S”mcosα(e1+e2)/2とす
る。
【0170】図6eにはインキュベーション表面がスリ
ット(2)まで達している場合を示したが、インキュベ
ーション表面が表面S’m及びS”mの交わり(3)で
止まる場合も考えられる。この構成を図6fに示す。
【0171】実際に、図6eの場合と異なり、これらの
条件下ではインキュベーションゾーン上に展開される単
位表面積当たりの試薬量は一定である。
【0172】一方、主に(インキュベーション反応速度
が遅いために)インキュベーション時間が長く且つ試薬
が反応の必要量よりもあまり多くない場合には、インキ
ュベートするゲルの単位表面積当たりの試薬の量を一定
にすることが必要であり得る。
【0173】これらの条件下では、インキュベーション
ゾーンの位置に関係なく同一結果を得るために、インキ
ュベーションゾーンのレベルでゲルとマスクとを等間隔
にすると有利である。ゲル−マスクスペースの狭隘部に
対応するゾーンは、この場合インキュベーションゾーン
の外側にあり、試薬の超過消費は僅かであるので、不要
であるがインキュベーションを受ける。
【0174】図6gは、マスクが水平位置でゲルに平行
な平坦な表面S’mと、該表面S’mから延在し且つ表
面S’mに正接する半径Rの円筒形表面S”mとを有す
る場合に対応する。半径RはSiの長さLiと同程度又
はこれよりも大きい。(1)は堆積用オリフィスを示
し、(2)はスリットを示す。
【0175】図6h及び6iは、上表面及び下表面がい
ずれも円筒形表面を有するマスクの場合に対応する。
【0176】上表面が凹状の場合は図6hに示し、凸状
の場合は図6iに示す。
【0177】いずれの場合も円筒形下表面の直径はSi
の長さLiの二乗よりも大きい。
【0178】図7a,7b及び7cは、試薬堆積用オリ
フィスがインキュベーション後に試薬を除去するための
オリフィス(堆積用オリフィスと区別する場合にはスリ
ットと呼称する)をも構成するようにマスクを作製した
ゲル−マスクアセンブリを示す。ゲルはプラスチック支
持体上に成形される。
【0179】図7a,7b及び7cの場合、マスクの下
面はゲルの表面に対して傾斜しており、ゲルの表面自体
はマスクの上表面に平行である。
【0180】図7b及び7cの場合、ゲルはマスクの上
に配置される。この場合、ゲルは例えば真空吸引装置
(5)、例えば真空口に接続された多孔プレートによ
り、マスクと接触することなくマスクの近傍に維持され
る。従って、ゲルは下向きの面を有する。ゲルに対する
マスクの相対位置に関してどのような実施態様を採用す
るかに関係なく、ゲルの面はインキュベーションが行わ
れるこのゲルの表面に対応し、マスクの所謂上下表面は
いずれにせよ、ゲルの最近傍の表面(マスクの下表面の
場合)及びゲルから最も遠位の表面(マスクの上表面の
場合)に対応する。
【0181】この実施態様によると、試薬はチャネル又
は管(4)(種々の試薬を使用する場合は多重チャネ
ル)により試薬を補給されるポンプを介して、堆積及び
インキュベーション表面に向かって供給される。
【0182】図7cは、ゲルの別個の複数の表面のレベ
ルに試薬の堆積、展開及びインキュベートすることが可
能なゲル−マスク装置を示す。
【0183】
【実施例】実施例1: ゲルの表面全 体に単一試薬を堆積、展開
びインキュベートするためのマスク : これらの条件下で、ゲルの表面はマスクの表面Smより
も小さい(図3a)か、又はマスク表面積Smと同一で
ある(図3b)。
【0184】ゲルがマスクの下表面に対して水平及び平
行位置にあるとき、ゲルとマスクとの間の距離はeであ
る。従って、試薬の導入量は少なくともSi×e=Sg
×eに等しい。
【0185】インキュベーション時に蒸発による損失を
補償するために必要であり得る試薬の量が過剰である場
合、この試薬は、一方では堆積用オリフィスのレベルで
分配され(但しオリフィスは毛管力が発生し得るような
寸法を有するものとする)、他方ではSiの周囲に均等
に分配される。
【0186】実施例2: ゲルの一 部に単一試薬を堆
積、展開 及びインキュベートするためのマスク: 以下の構成を予想することができる。
【0187】マスクの表面Smはインキュベーション表
面Siよりも大きく、マスクの表面Smはゲルの表面S
g以上であり、堆積用オリフィスはインキュベーション
表面Siの内側又は外側に配置される(図4a)。
【0188】ゲルとマスクとが距離eを隔てて相互に平
行であるならば、試薬導入量はSi×eである。
【0189】インキュベーションゾーンSi上に試薬の
存在を確保するためには、試薬が被覆すべきゲルのゾー
ンの側、即ちXX’とYY’との間に重力により落下す
るように、XX’に平行な軸の周囲に回転させることに
より、ゲル−マスクアセンブリを傾斜させることができ
る。
【0190】インキュベーション表面Siを試薬で覆う
ための別の方法としては、ゲルを水平位置に維持し、X
X’のレベルにおけるゲル−マスク距離e1がYY’の
レベルにおけるゲル−マスク距離e2よりも小さくなる
ように、XX’に平行な軸の周囲に回転させることによ
りマスクをやや傾斜させることもできる。
【0191】これらの場合、マスクはゲルの面との間に
角度αを形成する。LiがXX’及びYY’間の距離
(mm)であるならば、tgαは2/Li以下である。
【0192】これらの条件下で、Siを覆うために導入
すべき試薬の量は、Si(e1+e2)/2であり、ゲ
ルとマスクとを接触させてはならないので、e1は0.
1mm以上であり、e2は毛管力が十分となるように2
mm以下である。
【0193】インキュベーション時に発生し得る蒸発の
効果を補償するための過剰の試薬は、YY’からYY’
とZZ’の間に分配される。
【0194】実施例3: ゲルの一 部に単一試薬を堆
積、展開 及びインキュベートするためのマスク: マスクの表面Smはインキュベーション表面Siに等し
く、マスクの表面Smはゲルの表面Sgよりも小さく、
堆積用オリフィスはインキュベーション表面の内側に配
置される(図4b)。
【0195】ゲルが水平位置に配置され且つ距離eを隔
ててマスクに平行に配置されるならば、液体の導入量は
Si×e=Sm×eである。
【0196】やや過剰量の試薬は一方では、(毛管力が
発生するために適切な寸法を有する場合に)堆積用オリ
フィスのレベルに分配され、他方ではSiの周囲に均等
に分配される。この場合、ゲル及びマスクアセンブリを
傾斜させる必要も、ゲルの面とマスクの面との間に角度
を形成する必要もない。
【0197】実施例4: ゲルの一 部に単一試薬を堆
積、展開 及びインキュベートするためのマスク: マスクの表面Smはインキュベーション表面Siよりも
大きく、マスクの表面Smはゲルの表面Sgよりも小さ
く、堆積用オリフィスはインキュベーション表面の内側
又は外側に配置される(図4c)。
【0198】a)ゲルとマスクとが距離eを隔てて相互
に平行である場合、試薬導入量はSi×eである。
【0199】XX’とYY’との間に試薬の存在を確保
するためには、XX’がYY’よりも低位に配置され且
つ液体が重力によりXX’まで落下してXX’及びY
Y’間に集められるように、XX’に平行な軸の周囲に
回転させることにより、ゲル−マスクアセンブリを傾斜
させる。
【0200】液体が毛管現象によりXX’とYY’との
間に維持されるために許容される最大角度は、距離eが
小さければ小さいほど大きい。距離e=0.2mmであ
り、XX’及びYY’間の距離Liが7.5cm以下で
あり、試薬が水である場合、この最大角度は理論的には
90°であり得る(Jurinの法則)。
【0201】b)ゲルが水平位置にある場合、XX’と
YY’との間に試薬の存在を確保するためには、マスク
をやや傾斜させることができる。これは、XX’のレベ
ルにおけるゲル−マスクの間隔e1がYY’のレベルに
おける間隔e2よりも小さくなるように実施され得る
(実施例2参照)。従って、試薬の量はSi(e1+e
2)/2である。
【0202】実施例5: 同一ゲル の複数の別個のイン
キュベ ーション表面に複数試薬又は同一試薬を分配する
場合: 後者の場合(複数の別個の表面に同一の試薬を分配する
場合)は、試薬の消費を制限するために予想することが
できる。
【0203】ゲルとマスクとが水平で且つ距離eを隔て
て相互に平行に配置される場合、各インキュベーション
表面(Si1〜Sin)に導入すべき試薬の量はSi1×
e,Si2×e等である(図5a)。
【0204】この実施例は実施例3に類似する。
【0205】実施例6: 同一ゲル の複数の別個のイン
キュベ ーション表面に複数の試薬又は同一試薬を分配す
る場合: a)ゲルとマスクとが距離eを隔てて相互に平行である
ならば、実施例4aと類似の条件を選択する。
【0206】b)ゲルが水平位置に配置され且つマスク
がやや傾斜している場合、実施例4bと類似の条件を選
択する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インキュベーション表面Si上に単一液体を堆
積、展開及びインキュベートするために使用される本発
明のマスクの断面図及び平面図である。
【図2】種々のインキュベーション表面(例えば6個)
を被覆すべき複数の液体を受容するために使用されるマ
スクの、溝の方向に沿うC−C断面図、堆積用オリフィ
スが通るD−D断面図、及び平面図である。
【図3】図3a及び3bは、ゲルの全体に単一の試薬を
堆積するために使用されるゲル−マスクアセンブリを示
す。
【図4】図4a、4b及び4cは、ゲルの表面Sgの一
部に単一試薬を堆積するためのゲル−マスクアセンブリ
を示す。
【図5】図5a及び5bは、複数の試薬又は同一試薬を
同一ゲルの複数の別個のインキュベーション表面Si1
〜Sinに堆積する場合を示す。
【図6】図6aは、表面Smが平坦で且つゲルに平行で
あり、ゲルと表面Smとが水平位置に配置されるように
構成された本発明のマスクの実施態様を示す断面図であ
る。
【図7】図6bは、ゲル−マスクアセンブリが過剰の液
体を吸引するためのスリットの側に傾斜している点以外
は、図6aと同様に構成された本発明のマスクの実施態
様を示す断面図である。
【図8】図6cは、表面Smがゲルとの間に約1〜約2
°の小さい角度を形成し、ゲル自体は水平位置に配置さ
れるように構成された本発明のマスクの実施態様を示す
断面図である。
【図9】図6dは、マスクが相互にV字形を形成する平
坦な上表面と平坦な下表面とにより構成される本発明の
マスクの実施態様を示す断面図である。
【図10】図6eは、マスクが相互にV字形を形成する
2つの平坦な表面により構成され、インキュベーション
表面がスリット(2)まで達している本発明のマスクの
実施態様を示す断面図である。
【図11】図6fは、図6eと同様であるが、インキュ
ベーション表面が表面S’m及びS”mの交わり(3)
で止まる場合の本発明のマスクの実施態様を示す断面図
である。
【図12】図6gは、マスクが水平位置でゲルに平行な
平坦な表面S’mと、該表面S’mから延在し且つ表面
S’mに正接する半径Rの円筒形表面S”mとを有する
場合の本発明のマスクの実施態様を示す断面図である。
【図13】図6hは上表面が凹状の場合の本発明のマス
クの実施態様を示す断面図である。
【図14】図6iは、上表面が凸状の場合の本発明のマ
スクの実施態様を示す断面図である。
【図15】図7aは、試薬堆積用オリフィスがインキュ
ベーション後に試薬を除去するためのオリフィスをも構
成し、ゲルがマスクの下に配置された本発明のゲル−マ
スクアセンブリを示す。
【図16】図7bは、図7aと同様であるが、ゲルがマ
スクの上に配置された発明のゲル−マスクアセンブリを
示す。
【図17】図7cは、ゲルの別個の複数の表面のレベル
に試薬を堆積、展開及びインキュベートすることが可能
なゲル−マスク装置を示す。
【符号の説明】
1 堆積用オリフィス 2 スリット 4 チャネル 5 真空吸引装置

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下「インキュベーション表面Si」と
    呼称するゲルの1個以上の所定のゾーンに沿って総表面
    Sgのゲル上に1種以上の液体を堆積、展開及びインキ
    ュベートするための剛性マスクであって、該マスクは: マスクの厚さを構成する距離を隔てて相互に配置された
    上下表面と、 ゲルのインキュベーション表面Si上に液体を堆積及び
    展開するように構成され且つマスクの全厚を貫通する切
    欠により構成される少なくとも1個のオリフィスと、及
    び/又はマスクの全厚を貫通しており且つゲルのインキ
    ュベーション表面Si上に存在する過剰の液体を除去す
    るように構成された少なくとも1個のスリットとを含ん
    でおり、 該スリットは、ゲル上への該スリットの投影が上記イン
    キュベーション表面Siの一方の端に隣接し且つ該イン
    キュベーション表面Siの内部又は外部に位置するよう
    に上記マスク上に配置され、 マスクの下表面は、該マスクの下表面がインキュベーシ
    ョン表面Siと接触しないような条件下でゲルの表面S
    g上に液体を堆積し、 この下表面は更に、該下表面の一部分である有効表面S
    mにおいては少なくとも上記インキュベーション表面S
    iと該有効表面Smとの間の液体の展開を妨げ得るよう
    な表面凹凸を含まないように構成されており、それによ
    り上記液体が有効表面Smのゲルへの投影部に位置する
    上記インキュベーション表面Si上においてのみ展開さ
    れることを特徴とする前記マスク。
  2. 【請求項2】 上記表面Smが平坦もしくはインキュベ
    ーション表面の長さの二乗以上の直径を有する湾曲状で
    あるか、又は互いに結合された平坦もしくは湾曲した要
    素面で構成され、これらの種々の要素面及びその結合
    が、上記インキュベーション表面Si上の液体の展開を
    妨げないように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のマスク。
  3. 【請求項3】 上記表面Smが、円筒形であるか円筒形
    要素面により構成される請求項2に記載のマスク。
  4. 【請求項4】 1種以上の液体を堆積、展開及びインキ
    ュベートするためのマスクであって、マスクの下表面が
    少なくとも2つの段差又は2つの溝(3)を含み、段差
    又は溝が、少なくとも1つのマスクの部分Smの境界を
    定めるように相互に離間されており、該部分Smは、イ
    ンキュベーション表面Si上の液体の展開を妨げ得る表
    面凹凸を含まず、該部分のゲル上への投影は、液体が展
    開され得るゲルのインキュベーション表面Siの領域以
    上であり、上記段差又は溝は、液体がゲルの前記インキ
    ュベーション表面Si上に毛管現象により保持され得る
    ために十分な深さを有することを特徴とする請求項1に
    記載のマスク。
  5. 【請求項5】 単一液体を堆積、展開及びインキュベー
    トするためのマスクであって、該マスクは、マスクを貫
    通し且つゲル上に単一液体を堆積し、これをゲルのイン
    キュベーション表面Siに沿って展開及びインキュベー
    トするように構成された単一のオリフィスを含むことを
    特徴とする請求項1に記載のマスク。
  6. 【請求項6】 複数の液体を夫々のインキュベーション
    表面Si〜Siに沿って単一ゲル上に、又は単一液
    体を複数のインキュベーション表面Si〜Si(た
    だし、nは2〜50である)に沿って単一ゲル上に堆
    積、展開及びインキュベートするためのマスクであっ
    て、該マスクは、下表面が段差又は溝を含むように構成
    され、段差又は溝は、表面Si〜Si上において液
    体の展開を妨げ得る表面凹凸を含まないマスクの複数の
    部分Sm〜Sm(nは1〜50)の境界を定めるよ
    うに相互に離間され、ゲル上の該部分Sm〜Sm
    投影は液体を展開させるべきゲルのインキュベーション
    表面Si〜Si以上であり、段差及び溝は、液体が
    ゲルの該インキュベーション表面Si〜Si上にお
    いて毛管現象により保持され得るために十分な深さを有
    することを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  7. 【請求項7】 上記堆積用オリフィスが、インキュベー
    ション表面Si上に液体を確実に展開するために、過剰
    な液体を保持することが可能な槽を構成し得るような容
    積を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか
    一項に記載のマスク。
  8. 【請求項8】 上記堆積用オリフィスが細長形又は円形
    であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項
    に記載のマスク。
  9. 【請求項9】 上記堆積用オリフィスがマスクの部分S
    mの中央の近傍に配置され且つ細長形のスリットの形状
    であって、インキュベーション表面Si上に液体が堆積
    するのを妨げないような寸法を有しており、この堆積用
    オリフィスは更に、表面Si上に展開される過剰の液体
    を除去するためのスリットの機能を確保し得ることを特
    徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のマス
    ク。
  10. 【請求項10】 上記堆積用オリフィスの長さはインキ
    ュベーション表面Siの長さであり、その幅は1mm〜
    2mmである請求項9に記載のマスク。
  11. 【請求項11】 上記過剰の液体を除去するためのスリ
    ットが上記インキュベーション表面の幅方向に対して平
    行であり、堆積用オリフィス側とは反対側の端部でイン
    キュベーション表面に隣接して位置し、且つ該スリット
    の内周表面がマスクの表面に対して垂直である請求項1
    から8のいずれか一項に記載のマスク。
  12. 【請求項12】 上記スリットの幅が1mmから4mm
    であり、その長さが上記表面Siの幅以上であることを
    特徴とする請求項11に記載のマスク。
  13. 【請求項13】 過剰の液体を除去するための手段を該
    過剰の液体に直接接触させるように位置させ得るよう
    に、上記スリットの内周表面が、マスク表面の垂直方向
    に対して傾斜していることを特徴とする請求項12に記
    載のマスク。
  14. 【請求項14】 マスクの厚さが1mm〜20mmであ
    り、上記段差が少なくとも0.2mmの深さを有してい
    るか、又は、上記溝が、インキュベーション中にマスク
    と1のインキュベーション表面Siとの間に毛管現象に
    より保持される各液体が該Siに直接隣接するインキュ
    ベーション表面上に保持される液体と混合しないように
    するために十分な幅を有している請求項1から13のい
    ずれか一項に記載のマスク
  15. 【請求項15】 上記マスクの厚さが2mmから10m
    mであり、且つ上記段差(3)が0.5mmから20m
    mの深さを有しており、また上記溝の幅が1mmから1
    0mmである請求項14に記載のマスク。
  16. 【請求項16】 複数のマスクの部分Smを含むマスク
    であって、該部分Smが各々堆積用オリフィス(1)を
    含み、このマスクはゲルの上記表面Si上に展開する過
    剰の液体を除去するための単一のスリット(2)を含む
    請求項1から15のいずれか一項に記載のマスク。
  17. 【請求項17】 上記部分Smを6乃至50個含み、上
    記堆積用オリフィスは、該オリフィスのゲル上への投影
    が該ゲルのアノード部分に対応するように該Smの一部
    分に配置され、且つ上記スリット(2)がマスクの上記
    部分Smの大きいほうの寸法に対して垂直に伸延してお
    り、該スリットの投影がゲルのカソード領域に位置する
    ようにマスクに配置されていることを特徴とする請求項
    16に記載のマスク。
  18. 【請求項18】 マスクが、Siの寸法以上の寸法を有
    する単一部分Smを含んでおり、且つ細長い形状を有す
    るオリフィスをSmの一端の近傍に備えており、更に過
    剰の液体を除去するためのスリットをSmの他端の近傍
    に備えていることを特徴とする請求項1から17のいず
    れか一項に記載のマスク。
  19. 【請求項19】 上記オリフィスの長さが上記インキュ
    ベーション表面Siの幅に相当し、上記スリットの長さ
    が少なくともSiの幅であることを特徴とする請求項1
    8に記載のマスク。
  20. 【請求項20】 上記ゲルとマスクの部分Smとの間の
    最小距離が0.1mm以上、最大距離の値が0.5mm
    〜2mmとなるようにマスクをゲルに対して位置決めす
    る手段を含むことを特徴とする請求項1から19のいず
    れか一項に記載のマスク。
  21. 【請求項21】 上記堆積用オリフィスが、更に上記ゲ
    ルのインキュベーション表面Si上に存在する過剰の液
    体を除去できるように構成されていることを特徴とする
    請求項1から9、14、18又は19のいずれか一項に
    記載のマスク。
  22. 【請求項22】 請求項1から21のいずれか一項に記
    載のマスクとゲルとを含み、予め電気泳動を行ったゲル
    上でインキュベーションを行うか、又は交差反応(クロ
    スドット)を行うことが可能なセット。
  23. 【請求項23】 インキュベーション表面Si上に展開
    すべき液体が、マスクの部分Smのゲルへの投影部分に
    おいて該ゲルのインキュベーション表面Si上に毛管現
    象により保持され、且つ該マスクの部分Smが該ゲルと
    平行になるかゲルに対して傾斜するように該マスクの部
    分Smをゲルに対して充分に接近させる位置決め手段を
    含む請求項22に記載のセット。
  24. 【請求項24】 上記マスクの部分Smが上記ゲルに対
    して0.5°から3°の角度で傾斜していることを特徴
    とする請求項22に記載のセット。
  25. 【請求項25】 上記マスクと上記ゲルの間の距離が上
    記スリットの近傍で最小となり、上記マスクと上記ゲル
    の間の距離が上記堆積用オリフィスの近傍で最大となる
    ことを特徴とする請求項23又は24に記載のセット。
  26. 【請求項26】 上記マスクは上記ゲルの上に配置さ
    れ、堆積、展開およびインキュベーションされるための
    ゲルの表面が上記マスクの下表面に隣接していることを
    特徴とする、ゲルと請求項1から21のいずれか一項に
    記載のマスク含むセット。
  27. 【請求項27】 上記マスクは上記ゲルの下に配置さ
    れ、堆積、展開およびインキュベーションされるための
    ゲルの表面がマスクの上記下表面に隣接していることを
    特徴とする、ゲルと請求項1から21のいずれか一項に
    記載のマスク含むセット。
  28. 【請求項28】 以下「インキュベーション表面Si」
    と呼称するゲルの1個以上の所定のゾーンに沿って表面
    Sgのゲル上に1種以上の液体を堆積、展開及びインキ
    ュベートするための方法であって、該方法は、 ゲルに対して請求項1から21のいずれか一項に記載の
    マスクを、インキュベーション表面Si上に展開すべき
    液体が該表面Si上に毛管現象により保持されるよう
    に、該マスクの部分Smを該表面Siに対して充分に接
    近させるように配置し、 上記液体は、前記定義の堆積用オリフィスへ投入され、 上記液体と上記ゲル上に電気泳動等により堆積された蛋
    白質等の成分との間で反応が起こるのに十分な時間の
    間、上記マスクは上記ゲルに対して前記の位置に維持さ
    れるか、上記マスクと上記ゲルが相互に並行な場合に
    は、該液体を上記表面Si上に毛管現象により分配する
    ために、マスクをゲルに対して傾斜させるか、或いは該
    液体をインキュベーション表面Si上に重力により分配
    するために、上記ゲルとマスクのセットを水平方向に対
    して傾斜させ、 インキュベーション終了後、ゲルの所定のインキュベー
    ション表面上に展開した過剰の液体が前記定義のスリッ
    トを通して配置された濾紙等の手段により除去され、 上記マスクが上記ゲルから取り除かれることを特徴とす
    る方法。
  29. 【請求項29】 上記マスクが上記ゲルに対して平行に
    維持され、且つ上記セットが、上記液体を上記インキュ
    ベーション表面Si上に重力により展開するのに充分な
    角度で水平方向に対して傾斜していることを特徴とする
    請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 マスクが、上記液体を上記インキュベ
    ーション表面Si上に毛管現象により展開するのに十分
    な角度で、ゲルに対して維持されることを特徴とする請
    求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 上記ゲルが水平位置にあるとき、上記
    マスクが該ゲルに対して0.5°から3°の角度で維持
    されることを特徴とする請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 請求項1から21のいずれか一項に記
    載のマスク、又は請求項22から27のいずれか一項に
    記載のセットを含み且つ1種以上の試薬を展開及びイン
    キュベートするように構成された電気泳動装置。
JP19325992A 1991-06-28 1992-06-26 ゲル上に1種以上の試薬を展開するための装置 Expired - Fee Related JP3165510B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9108122 1991-06-28
FR9108122A FR2678380B1 (fr) 1991-06-28 1991-06-28 Dispositif permettant l'etalement d'un ou plusieurs reactifs sur un gel.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05249079A JPH05249079A (ja) 1993-09-28
JP3165510B2 true JP3165510B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=9414495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19325992A Expired - Fee Related JP3165510B2 (ja) 1991-06-28 1992-06-26 ゲル上に1種以上の試薬を展開するための装置

Country Status (9)

Country Link
US (2) US5403456A (ja)
EP (1) EP0526271B1 (ja)
JP (1) JP3165510B2 (ja)
AT (1) ATE157451T1 (ja)
DE (1) DE69221795T2 (ja)
DK (1) DK0526271T3 (ja)
ES (1) ES2108737T3 (ja)
FR (1) FR2678380B1 (ja)
GR (1) GR3025399T3 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2715229B1 (fr) * 1994-01-14 1996-05-10 Sebia Sa Dispositif pour l'immunofixation sur un support (plaqué) unique, d'échantillons différents.
US6099552A (en) * 1997-11-12 2000-08-08 Boston Scientific Corporation Gastrointestinal copression clips
US6165541A (en) * 1999-04-29 2000-12-26 Helena Laboratories Corporation Gel-template interface and method for depositing liquid on a gel
US20030148537A1 (en) * 2002-02-06 2003-08-07 Franck Bellon Mask for depositing and distributing reagents on an analytical support
US7048893B2 (en) 2002-02-06 2006-05-23 Sebia Mask for depositing and distributing reagents on an analytical support
FR2835612B1 (fr) * 2002-02-06 2005-10-28 Sebia Sa Masque pour le depot et l'etalement de reactifs sur un support d'analyse
EP1537412B1 (en) * 2002-09-11 2013-01-09 Temple University - Of The Commonwealth System of Higher Education Automated system for high-throughput electrophoretic separations
JP6001990B2 (ja) * 2012-10-09 2016-10-05 株式会社ヘレナ研究所 電気泳動分析における試薬塗布装置および試薬塗布方法
FR3005316B1 (fr) * 2013-05-03 2015-04-17 Biomerieux Sa Dispositif et procede pour la repartition d'une suspension de microorganismes
CN114894140B (zh) * 2022-04-24 2023-09-15 珠海格力精密模具有限公司 一种测量三维模型间隔厚度的方法、装置、设备和介质

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3428547A (en) * 1965-07-02 1969-02-18 Beckman Instruments Inc Antiserum applicator used in immunoelectrophoresis
US3691054A (en) * 1970-02-09 1972-09-12 Leo P Cawley Stabilizing media template
GB1360844A (en) * 1970-08-28 1974-07-24 Nippon Soda Co Process for adsorbing free chlorine heavy metals and compounds of heavy metals
GB1358538A (en) * 1971-06-08 1974-07-03 Bristol Aerojet Ltd Electrodeposited composite coatings
CA1075166A (en) * 1975-07-08 1980-04-08 Uniroyal Ltd. Sorption of weak organic acids from water by polyurethane
DE2621974A1 (de) * 1976-05-18 1977-11-24 Max Planck Gesellschaft Verfahren zur herstellung eines zur kovalenten bindung mit biologisch aktivem material befaehigten traegermaterials
US4314897A (en) * 1980-07-01 1982-02-09 Beckman Instruments, Inc. Electrophoretic gel container
JPS5811020B2 (ja) * 1982-02-01 1983-03-01 オリンパス光学工業株式会社 電気泳動用支持体片の染色または脱色装置
NL8201654A (nl) * 1982-04-21 1983-11-16 Tno Polyetherurethaankorrels met absorberende werking, werkwijze voor het bereiden van deze polyetherurethaankorrels, alsmede werkwijze voor het extraheren of afscheiden van metalen uit vloeistoffen onder toepassing van deze korrels.
IT8319001A0 (it) * 1983-01-03 1983-01-03 Milano A Caricatore per supporti di tracciati, - in particolare per applicazioni elettroforetiche - da analizzare su apparecchi densitometri.
US4668363A (en) * 1984-03-16 1987-05-26 Beckman Instruments, Inc. Immunofixation electrophoresis process
DE3900272A1 (de) * 1989-01-07 1990-07-12 Mueller Schulte Detlef Dr Synthetisches polymeres traegermaterial fuer chromatographische trennverfahren, verfahren zu seiner herstellung und verwendung
US4919784A (en) * 1989-08-16 1990-04-24 Eg&G, Inc. Electrophorresis cassette spacer

Also Published As

Publication number Publication date
US5403456A (en) 1995-04-04
FR2678380A1 (fr) 1992-12-31
ATE157451T1 (de) 1997-09-15
GR3025399T3 (en) 1998-02-27
JPH05249079A (ja) 1993-09-28
EP0526271B1 (fr) 1997-08-27
DK0526271T3 (da) 1998-04-06
FR2678380B1 (fr) 1993-10-08
US5464521A (en) 1995-11-07
ES2108737T3 (es) 1998-01-01
DE69221795D1 (de) 1997-10-02
EP0526271A1 (fr) 1993-02-03
DE69221795T2 (de) 1998-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3165510B2 (ja) ゲル上に1種以上の試薬を展開するための装置
US5147609A (en) Assay element
US4501496A (en) Specimen slide for analysis of liquid specimens
US4271119A (en) Capillary transport device having connected transport zones
JP4142280B2 (ja) 流体の分析及び流体の制御された搬送のための装置
CA1248919A (en) Means providing separation of exterior sheath of liquid on dispensing tip
GB2104653A (en) Reaction tray and cuvette
US10663427B2 (en) Applicator comb for gel electrophoresis
US5110555A (en) Capillary flow apparatus for inoculation of a test substrate
WO2005003723A2 (en) Method for uniform application of fluid into a reactive reagent area
JP2004361421A (ja) 容器
US12201974B2 (en) Microfluidic probe head with aspiration posts
US5409832A (en) Membrane holder for use in an assay device
EP0459093B1 (en) Capillary inoculator and assembly for inoculating multiple test sites and method of inoculating test sites therewith.
KR20220070217A (ko) 세포 스크리닝 디바이스 및 세포 스크리닝 키트
US5698162A (en) Apparatus for staining of cells and tissues
WO1988006723A1 (en) Disposable immunoassay and biochemical test device suitable for field and office use
JP2008512645A (ja) マルチウェル容器処理システム、システムコンポーネント、及び関連方法
JP2004037445A (ja) 分析用支持体上に試薬を沈着および分配するためのマスク
US5401467A (en) Whole blood metering cup
JPH028217Y2 (ja)
EP3030893B1 (en) Applicator comb for gel electrophoresis
US20240125771A1 (en) Reaction platform for accelerated biochemical reaction
EP4284556A1 (en) Microfluidic probes
JP2004361422A (ja) 容器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees