JP3162147B2 - 米穀処理装置 - Google Patents
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- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、籾を脱ぷして玄米にし
たり、籾を脱ぷすると同時に精白して白米にしたりする
米殼処理装置に関する。
たり、籾を脱ぷすると同時に精白して白米にしたりする
米殼処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、籾を脱ぷする手段として籾摺機が
あり、玄米を精白する手段として精米機があるが、中で
もゴムロール式籾摺機と摩擦式若しくは研削式精米機と
が最も多く実用されている。このうちゴムロール式籾摺
機は、図9に示すように、未処理の籾が投入されるホッ
パ21の下方に送りロール22と送り量調節用のシャッ
タ23とを備え、その下に、籾を下方に送り出す方向に
それぞれ回転し且つその回転時の周速度が相互に異なる
一対のゴムロール24a、24bを配設し、更にこれら
ゴムロール24a、24bの間隙を変える隙間調節ハン
ドル25を設けた構成である。そして、ホッパ21内に
投入された籾がゴムロール24a、24bの間を通過す
る時に、図10に示すように両ロール24a、24bの
周速の差から生じるズレにより籾殻aが摺れて割れるこ
とで籾殻が剥離されるようになっている。
あり、玄米を精白する手段として精米機があるが、中で
もゴムロール式籾摺機と摩擦式若しくは研削式精米機と
が最も多く実用されている。このうちゴムロール式籾摺
機は、図9に示すように、未処理の籾が投入されるホッ
パ21の下方に送りロール22と送り量調節用のシャッ
タ23とを備え、その下に、籾を下方に送り出す方向に
それぞれ回転し且つその回転時の周速度が相互に異なる
一対のゴムロール24a、24bを配設し、更にこれら
ゴムロール24a、24bの間隙を変える隙間調節ハン
ドル25を設けた構成である。そして、ホッパ21内に
投入された籾がゴムロール24a、24bの間を通過す
る時に、図10に示すように両ロール24a、24bの
周速の差から生じるズレにより籾殻aが摺れて割れるこ
とで籾殻が剥離されるようになっている。
【0003】この種の籾摺機においては、籾殻と玄米と
が混ざった状態で吐出され、また脱ぷ率は80〜85%
が限度とされているから、籾殻を除去する唐箕や、摺り
残しの籾と玄米とを分離する万石等を必要とし、更にこ
れらと連係する搬送機などを組み合わせて使用されるの
が一般的である。ところで、このようなゴムロール式籾
摺機は原則として籾摺しか行わず、また摩擦式又は研削
式精米機は原則として精白しか行わないから、例えば籾
から直ちに白米を得たい場合でも、籾摺機→唐箕→昇降
機→万石→昇降機→玄米タンク→精米機という一連の設
備を備える必要がある。そのため、設備コストが高く付
くと共に、それらの設備を設置するのに広いスペースを
必要とし、そのうえ作業性が低く、しかもゴムロールが
消耗しやすいので交換のための手間と維持費がかさむと
いう欠点があった。
が混ざった状態で吐出され、また脱ぷ率は80〜85%
が限度とされているから、籾殻を除去する唐箕や、摺り
残しの籾と玄米とを分離する万石等を必要とし、更にこ
れらと連係する搬送機などを組み合わせて使用されるの
が一般的である。ところで、このようなゴムロール式籾
摺機は原則として籾摺しか行わず、また摩擦式又は研削
式精米機は原則として精白しか行わないから、例えば籾
から直ちに白米を得たい場合でも、籾摺機→唐箕→昇降
機→万石→昇降機→玄米タンク→精米機という一連の設
備を備える必要がある。そのため、設備コストが高く付
くと共に、それらの設備を設置するのに広いスペースを
必要とし、そのうえ作業性が低く、しかもゴムロールが
消耗しやすいので交換のための手間と維持費がかさむと
いう欠点があった。
【0004】そこで、少数例ではあるが、東南アジアの
一部地域等では5〜15HP(英馬力)程度の摩擦式精
米機に籾を投入し、脱ぷと同時に精白を行って白米を得
ることが行われている。一般に、摩擦式精米機は、図1
1及び図12に示すようにホッパ101の下に流量調節
用のシャッタ102を配設して、このシャッタ102の
下流側に、周面に多数の分離物排出孔103a・・・1
03aが開設された剥離筒103を備え、この剥離筒1
03内に送りロール104及び攪拌ロール105を軸1
06により矢印イ方向に回転自在に枢支すると共に、剥
離筒103の一端の排出口112に圧力調整板113を
設け、更に攪拌ロール105の表面には突条107を設
けて、その突条107の後面壁107bに噴風孔108
を開設した構成である。そして、図示しないブロアから
送られた風が軸106の中空部106aを経て噴風孔1
08から噴出するようになっている。尚、摩擦式精米機
の殆どは、上述したように剥離筒103が6角筒状に構
成され、また突条の数が2つに設定されている。
一部地域等では5〜15HP(英馬力)程度の摩擦式精
米機に籾を投入し、脱ぷと同時に精白を行って白米を得
ることが行われている。一般に、摩擦式精米機は、図1
1及び図12に示すようにホッパ101の下に流量調節
用のシャッタ102を配設して、このシャッタ102の
下流側に、周面に多数の分離物排出孔103a・・・1
03aが開設された剥離筒103を備え、この剥離筒1
03内に送りロール104及び攪拌ロール105を軸1
06により矢印イ方向に回転自在に枢支すると共に、剥
離筒103の一端の排出口112に圧力調整板113を
設け、更に攪拌ロール105の表面には突条107を設
けて、その突条107の後面壁107bに噴風孔108
を開設した構成である。そして、図示しないブロアから
送られた風が軸106の中空部106aを経て噴風孔1
08から噴出するようになっている。尚、摩擦式精米機
の殆どは、上述したように剥離筒103が6角筒状に構
成され、また突条の数が2つに設定されている。
【0005】このような摩擦式精米機おいては、籾は次
のようにして処理される。即ち、精米機のホッパ101
に投入された籾(又は米粒、玄米)は、シャッタ102
で流量を調節されながら送りロール104により剥離筒
103と攪拌ロール105との間に押し込まれ、突条1
07によって突条107と剥離筒103との間隙の広い
箇所から狭い箇所に移動される。そして、図12に示す
C2とC1の寸法比に応じた圧縮作用を受けることで、
籾の圧力が高められ、その状態で更に突条107によっ
て所定方向に移動されようとする。その際、当初よりも
圧力が高くなっていること、及び突条107の近くにあ
る米粒と突条107から離れた位置にある米粒との間に
速度差が存在することから、籾相互間にズレ作用が生じ
る。その結果、それらの籾から籾殻又は糠層が剥離され
る。
のようにして処理される。即ち、精米機のホッパ101
に投入された籾(又は米粒、玄米)は、シャッタ102
で流量を調節されながら送りロール104により剥離筒
103と攪拌ロール105との間に押し込まれ、突条1
07によって突条107と剥離筒103との間隙の広い
箇所から狭い箇所に移動される。そして、図12に示す
C2とC1の寸法比に応じた圧縮作用を受けることで、
籾の圧力が高められ、その状態で更に突条107によっ
て所定方向に移動されようとする。その際、当初よりも
圧力が高くなっていること、及び突条107の近くにあ
る米粒と突条107から離れた位置にある米粒との間に
速度差が存在することから、籾相互間にズレ作用が生じ
る。その結果、それらの籾から籾殻又は糠層が剥離され
る。
【0006】このような状態から再び間隙の広い箇所に
移動されると、籾殻又は糠が突条107の後面側に拡散
され、これに伴って圧力が低下すると同時に噴風孔10
8からの風が剥離筒103の分離物排出孔103aへ吹
き抜ける。そして、この風と共に籾殻又は糠も分離物排
出孔103aから排出される。尚、この種の精米機で
は、籾から先ず籾殻が剥離され、次いで糠層が剥離され
る。
移動されると、籾殻又は糠が突条107の後面側に拡散
され、これに伴って圧力が低下すると同時に噴風孔10
8からの風が剥離筒103の分離物排出孔103aへ吹
き抜ける。そして、この風と共に籾殻又は糠も分離物排
出孔103aから排出される。尚、この種の精米機で
は、籾から先ず籾殻が剥離され、次いで糠層が剥離され
る。
【0007】一方、このような剥離作用を受けながら軸
方向に順次送られてきた米粒は、排出口112に達する
と圧力調整板113を押し開いて外部へ吐出される。上
記の場合において、籾殻等の剥離や分離物の排出に必要
な圧力差は突条107と剥離筒103との間隙C2及び
C1の寸法差により生じるが、その全体的な調節は、圧
力調整板113の排出口112に対する押圧力を加減す
ることにより行われる。
方向に順次送られてきた米粒は、排出口112に達する
と圧力調整板113を押し開いて外部へ吐出される。上
記の場合において、籾殻等の剥離や分離物の排出に必要
な圧力差は突条107と剥離筒103との間隙C2及び
C1の寸法差により生じるが、その全体的な調節は、圧
力調整板113の排出口112に対する押圧力を加減す
ることにより行われる。
【0008】また、上記のような一連の工程を一回経る
だけでは全ての籾を白米とするのが困難なことから、排
出口112から吐出された米粒を昇降機等によりホッパ
101に戻して所定回数だけ循環させることもよく行わ
れている。尚、参考として、10HPの代表的な摩擦式
精米機の主要部の寸法の一例を示すと、攪拌ロール5の
突条7から突条7までの直径Dが90mm、突条7の前
面壁7aの高さHが7mm、同後面壁7bの高さH2 が
11mm、突条7と剥離筒3との間隙は、最も狭い箇所の
寸法C1が5.5mm、最も広い箇所の寸法C2が1
3.3mmである。これらの寸法はもちろん機種により
異なるが、基本的な傾向は同じである。
だけでは全ての籾を白米とするのが困難なことから、排
出口112から吐出された米粒を昇降機等によりホッパ
101に戻して所定回数だけ循環させることもよく行わ
れている。尚、参考として、10HPの代表的な摩擦式
精米機の主要部の寸法の一例を示すと、攪拌ロール5の
突条7から突条7までの直径Dが90mm、突条7の前
面壁7aの高さHが7mm、同後面壁7bの高さH2 が
11mm、突条7と剥離筒3との間隙は、最も狭い箇所の
寸法C1が5.5mm、最も広い箇所の寸法C2が1
3.3mmである。これらの寸法はもちろん機種により
異なるが、基本的な傾向は同じである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような摩擦式精米機は元来玄米を精白するためのもので
あることから、籾の脱ぷも伴せて行わせようとすると砕
粒発生が多くなったり歩留が低くなったりし、また攪拌
ロール105が著しく摩耗するという欠点があった。そ
の理由として、まず籾に対するズレの方向があげられ
る。
ような摩擦式精米機は元来玄米を精白するためのもので
あることから、籾の脱ぷも伴せて行わせようとすると砕
粒発生が多くなったり歩留が低くなったりし、また攪拌
ロール105が著しく摩耗するという欠点があった。そ
の理由として、まず籾に対するズレの方向があげられ
る。
【0010】一般に籾の構造は、図13に示すように、
玄米aの両側面を一対の籾殻(外頴)b、cが包み込む
ように覆っているので、本来は横方向のズレを与えるほ
うが脱ぷが容易である。しかしながら、従来の摩擦式精
米機では籾に対して縦横高さ方向のズレが混在している
のである。なぜなら、上記のように突条107の後面側
に米粒が拡散するとき米粒相互間の圧力が高い状態から
一気に減少するので、米粒には激しい乱流が生じて、ラ
ンダムな向きに回転する。そして再び突条107の前面
壁に集められ圧縮されるのだが、その際、突条107が
2条では、1条の突条あたりに集められる米粒の量が多
いので、米粒の向きは揃えられず、縦横高さの向きが混
在したままズレ作用が与えられるからである。
玄米aの両側面を一対の籾殻(外頴)b、cが包み込む
ように覆っているので、本来は横方向のズレを与えるほ
うが脱ぷが容易である。しかしながら、従来の摩擦式精
米機では籾に対して縦横高さ方向のズレが混在している
のである。なぜなら、上記のように突条107の後面側
に米粒が拡散するとき米粒相互間の圧力が高い状態から
一気に減少するので、米粒には激しい乱流が生じて、ラ
ンダムな向きに回転する。そして再び突条107の前面
壁に集められ圧縮されるのだが、その際、突条107が
2条では、1条の突条あたりに集められる米粒の量が多
いので、米粒の向きは揃えられず、縦横高さの向きが混
在したままズレ作用が与えられるからである。
【0011】米粒の量が多いと米粒の向きが揃えられな
いという事実は、例えば机の上に並べた米粒を定規で横
に移動させてみると容易に理解できる。一粒の米粒を定
規で押して移動させると、米粒は長軸が定規と平行すな
わち横になって移動させられる。しかし、図14に示す
ように、ある程度の量の米粒dを疎らに広げたものを定
規eで寄せて集めると、横向きに揃うのは定規eからせ
いぜい4粒目くらいまでで、それ以上離れた米粒dは定
規eの移動方向ロに対して縦横の向きが混在したままで
ある。この例は平面状の現象なので米粒の向きも2次元
的であるが、剥離筒103の中の米は3次元的な動きな
ので縦横に高さの向きが加わる。そして、米粒の量が多
い場合、同様の理由により突条107から離れた米粒の
向きは揃えられにくいのである。
いという事実は、例えば机の上に並べた米粒を定規で横
に移動させてみると容易に理解できる。一粒の米粒を定
規で押して移動させると、米粒は長軸が定規と平行すな
わち横になって移動させられる。しかし、図14に示す
ように、ある程度の量の米粒dを疎らに広げたものを定
規eで寄せて集めると、横向きに揃うのは定規eからせ
いぜい4粒目くらいまでで、それ以上離れた米粒dは定
規eの移動方向ロに対して縦横の向きが混在したままで
ある。この例は平面状の現象なので米粒の向きも2次元
的であるが、剥離筒103の中の米は3次元的な動きな
ので縦横に高さの向きが加わる。そして、米粒の量が多
い場合、同様の理由により突条107から離れた米粒の
向きは揃えられにくいのである。
【0012】因みに、ゴムロール式籾摺機では、上記図
10に示したようにゴムロール24a、24bの隙間に
籾を落下させて供給するため、その隙間に対して籾が縦
に入り縦方向のズレが与えられる。これが、籾とゴムロ
ールとの摩擦係数が大きいにも拘わらず脱ぷ率が80〜
85%程度であることの原因であるが、摩擦式精米機で
脱ぷをしようとすると籾と籾の摩擦係数はゴムロールと
籾との場合より低いので脱ぷしにくい。従って、その分
だけ横向きのズレを与える必要があるにも拘わらず、上
記のように縦・横・高さ方向のズレが混在しているた
め、相当の高圧を与えなければ脱ぷができないことにな
る。そのため、米粒が高圧に耐えられずに砕粒となった
り、更に細かく砕けた米粒が分離物排出孔3aから排出
されたりして、歩留まりが低下することになる。
10に示したようにゴムロール24a、24bの隙間に
籾を落下させて供給するため、その隙間に対して籾が縦
に入り縦方向のズレが与えられる。これが、籾とゴムロ
ールとの摩擦係数が大きいにも拘わらず脱ぷ率が80〜
85%程度であることの原因であるが、摩擦式精米機で
脱ぷをしようとすると籾と籾の摩擦係数はゴムロールと
籾との場合より低いので脱ぷしにくい。従って、その分
だけ横向きのズレを与える必要があるにも拘わらず、上
記のように縦・横・高さ方向のズレが混在しているた
め、相当の高圧を与えなければ脱ぷができないことにな
る。そのため、米粒が高圧に耐えられずに砕粒となった
り、更に細かく砕けた米粒が分離物排出孔3aから排出
されたりして、歩留まりが低下することになる。
【0013】また、高圧にしなければ脱ぷできない他の
理由として、次に述べるような籾殻の排出効率の悪さが
挙げられる。即ち、上述した如く従来の摩擦式精米機で
は1本の突条あたりに多量の籾を集めて脱ぷするため、
突条107の前面壁107aを高くしなければならず、
また一回の圧縮で発生する籾殻の量も多いから、それを
除くべく突条107の後面に拡散されたときの米粒の密
度を相当に下げて、噴風の通りを良くしなければならな
い。このため、突条107の後面壁107bは前面壁1
07aよりも更に高くなっている。
理由として、次に述べるような籾殻の排出効率の悪さが
挙げられる。即ち、上述した如く従来の摩擦式精米機で
は1本の突条あたりに多量の籾を集めて脱ぷするため、
突条107の前面壁107aを高くしなければならず、
また一回の圧縮で発生する籾殻の量も多いから、それを
除くべく突条107の後面に拡散されたときの米粒の密
度を相当に下げて、噴風の通りを良くしなければならな
い。このため、突条107の後面壁107bは前面壁1
07aよりも更に高くなっている。
【0014】ところが、籾殻は糠よりも発生量が多く、
またその大きさも糠とは比較にならないほど粗いから、
剥離筒103から離れた攪拌ロール105の直近の籾殻
は、該ロール105及び剥離筒103間に散在する多く
の米粒が障害となって一回の拡散だけでは分離物排出口
103aまで到達することができない。その結果、相当
量の籾殻が籾や玄米に混じって再び圧縮されることとな
り、その圧縮された籾殻が籾相互のズレ作用を妨害して
脱ぷを困難にするのである。
またその大きさも糠とは比較にならないほど粗いから、
剥離筒103から離れた攪拌ロール105の直近の籾殻
は、該ロール105及び剥離筒103間に散在する多く
の米粒が障害となって一回の拡散だけでは分離物排出口
103aまで到達することができない。その結果、相当
量の籾殻が籾や玄米に混じって再び圧縮されることとな
り、その圧縮された籾殻が籾相互のズレ作用を妨害して
脱ぷを困難にするのである。
【0015】本発明は、従来における上記のような問題
に対処するもので、突条のピッチや高さ等を特定の範囲
に設定することにより、籾に対して横向きのズレを与え
ると共に、籾殻の排出効率を従来よりも高めて比較的低
い圧力による脱ぷを可能とし、ひいては砕粒発生率の増
加や歩留の低下を防止することを目的とする。
に対処するもので、突条のピッチや高さ等を特定の範囲
に設定することにより、籾に対して横向きのズレを与え
ると共に、籾殻の排出効率を従来よりも高めて比較的低
い圧力による脱ぷを可能とし、ひいては砕粒発生率の増
加や歩留の低下を防止することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、次のように構成したことを特徴とする。すなわ
ち、一端が米穀の受け入れ側で他端側が排出側である剥
離筒に、表面に複数の突条を有する攪拌ロールを内装し
た米穀処理装置において、上記突条のピッチを、処理す
る米穀の幅の10倍以上20倍以下とし、突条の高さ
を、処理する米粒の幅の1倍以上2倍以下とし、かつ突
条の後面壁を次の突条の前面壁下端縁に接続する傾斜面
とする。
発明は、次のように構成したことを特徴とする。すなわ
ち、一端が米穀の受け入れ側で他端側が排出側である剥
離筒に、表面に複数の突条を有する攪拌ロールを内装し
た米穀処理装置において、上記突条のピッチを、処理す
る米穀の幅の10倍以上20倍以下とし、突条の高さ
を、処理する米粒の幅の1倍以上2倍以下とし、かつ突
条の後面壁を次の突条の前面壁下端縁に接続する傾斜面
とする。
【0017】ここで、突条又は剥離筒の一部又は全部の
材質は、超硬合金、バイト材、SKD、SKS、SK
H、WPS等の高炭素鋼又はダイヤモンドが好ましい。
また、突条又は剥離筒の一部又は全部に高硬度の金属又
はダイヤモンド砥粒のコーティングを施しておくのが好
ましい。
材質は、超硬合金、バイト材、SKD、SKS、SK
H、WPS等の高炭素鋼又はダイヤモンドが好ましい。
また、突条又は剥離筒の一部又は全部に高硬度の金属又
はダイヤモンド砥粒のコーティングを施しておくのが好
ましい。
【0018】
【作用】上記米穀処理装置において、剥離筒の一端から
その内部に供給された籾は、剥離筒内で攪拌ロールの突
条により周方向に回転させられる。そして、突条と剥離
筒との間隙の広い所から狭い所へ移動させられるとき、
最も広い間隙と最も狭い間隙との寸法比に応じて圧縮さ
れ籾相互間の圧力を高めながら、突条により更に移動さ
せられる。その場合、突条に近い籾と突条から離れた
(剥離筒に近い)籾との間の速度差によってズレが生じ
ることにより、籾殻が摺り割られて剥離される。
その内部に供給された籾は、剥離筒内で攪拌ロールの突
条により周方向に回転させられる。そして、突条と剥離
筒との間隙の広い所から狭い所へ移動させられるとき、
最も広い間隙と最も狭い間隙との寸法比に応じて圧縮さ
れ籾相互間の圧力を高めながら、突条により更に移動さ
せられる。その場合、突条に近い籾と突条から離れた
(剥離筒に近い)籾との間の速度差によってズレが生じ
ることにより、籾殻が摺り割られて剥離される。
【0019】こうして剥離された籾や籾殻は、突条と剥
離筒との間の間隙の広い所へ移動させられるときに突条
の後面へ拡散されて密度が低下し、剥離筒の他端側から
排出される。また、籾殻が除去された後の玄米について
も、同様にして糠層の剥離と排出が行われる。かかる場
合において、本発明の米穀処理装置によると、突条のピ
ッチが処理する米粒の幅の10〜20倍と従来のもの
(突条が2条のもの)に比べて大幅に狭いので、1条の
突条あたりに集められる米粒の量が少なくなる。従っ
て、米粒の大部分は突条によって移動させられるときに
横向きに並び、そのまま圧縮されて横方向のズレが与え
られる。
離筒との間の間隙の広い所へ移動させられるときに突条
の後面へ拡散されて密度が低下し、剥離筒の他端側から
排出される。また、籾殻が除去された後の玄米について
も、同様にして糠層の剥離と排出が行われる。かかる場
合において、本発明の米穀処理装置によると、突条のピ
ッチが処理する米粒の幅の10〜20倍と従来のもの
(突条が2条のもの)に比べて大幅に狭いので、1条の
突条あたりに集められる米粒の量が少なくなる。従っ
て、米粒の大部分は突条によって移動させられるときに
横向きに並び、そのまま圧縮されて横方向のズレが与え
られる。
【0020】また、突条の後面壁が次の突条の前面壁の
下端縁に接続する傾斜面とされていることにより、突条
の後ろ側に米粒が拡散するときも拡散が急激にならず徐
々に拡散するから、米粒がランダムな向きに回転する乱
流のような動きは起きない。換言すると、米粒は横方向
に回転したまま拡散されることとなり、これによって突
条のピッチと相乗効果を生み米粒に横向きのズレが与え
られることになる。
下端縁に接続する傾斜面とされていることにより、突条
の後ろ側に米粒が拡散するときも拡散が急激にならず徐
々に拡散するから、米粒がランダムな向きに回転する乱
流のような動きは起きない。換言すると、米粒は横方向
に回転したまま拡散されることとなり、これによって突
条のピッチと相乗効果を生み米粒に横向きのズレが与え
られることになる。
【0021】従って、籾は脱ぷの容易な方向にズレを与
えられることになり、低圧でも脱ぷできるので砕粒多発
や歩留低下を招くことがない。また、1条の突条で1回
の圧縮で脱ぷする籾の量は少ないから一度に発生する籾
殻の量は少ない。しかも、突条の高さが低いため当然突
条後面壁の高さも低く、そこに拡散されたときの米粒の
層も薄いことから籾殻がスムーズに排出されるので、籾
殻の排出効率が良く、未排出の籾殻がズレ作用を妨害す
ることもない。
えられることになり、低圧でも脱ぷできるので砕粒多発
や歩留低下を招くことがない。また、1条の突条で1回
の圧縮で脱ぷする籾の量は少ないから一度に発生する籾
殻の量は少ない。しかも、突条の高さが低いため当然突
条後面壁の高さも低く、そこに拡散されたときの米粒の
層も薄いことから籾殻がスムーズに排出されるので、籾
殻の排出効率が良く、未排出の籾殻がズレ作用を妨害す
ることもない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1〜図
3において、1は籾を投入するホッパ、2は流量調整用
のシャッタ、3は剥離筒であり、剥離筒3の壁面には多
数の分離粒排出米孔3a・・・3aが開設され、剥離筒
3の内部には送りロール4と攪拌ロール5が軸6に同心
状に装着されている。攪拌ロール5の表面には複数の突
条7・・・7が設けられ、また突条7の後面壁7bは次
の突条7の前面壁7aの下端縁に接続する傾斜面となっ
ている。
3において、1は籾を投入するホッパ、2は流量調整用
のシャッタ、3は剥離筒であり、剥離筒3の壁面には多
数の分離粒排出米孔3a・・・3aが開設され、剥離筒
3の内部には送りロール4と攪拌ロール5が軸6に同心
状に装着されている。攪拌ロール5の表面には複数の突
条7・・・7が設けられ、また突条7の後面壁7bは次
の突条7の前面壁7aの下端縁に接続する傾斜面となっ
ている。
【0023】更に、後面壁7bには軸6の中空部6aに
連通する噴風孔8が開設され、該中空部6aには図示し
ないブロアー等からの噴風が送風管9を介して吹き込ま
れるようになっている。軸6は、原動機(図示せず)に
よりプーリー10、ベルト11を介して回転駆動され
る。剥離筒3の排出側には米粒の排出口12が設けられ
ている。この排出口12には、圧力調整板13が調圧機
構(図示せず)により排出口12を閉鎖方向に押圧する
よう対設されており、その押圧力は調節可能とされてい
る。
連通する噴風孔8が開設され、該中空部6aには図示し
ないブロアー等からの噴風が送風管9を介して吹き込ま
れるようになっている。軸6は、原動機(図示せず)に
よりプーリー10、ベルト11を介して回転駆動され
る。剥離筒3の排出側には米粒の排出口12が設けられ
ている。この排出口12には、圧力調整板13が調圧機
構(図示せず)により排出口12を閉鎖方向に押圧する
よう対設されており、その押圧力は調節可能とされてい
る。
【0024】尚、突条の高さHは処理する米粒の幅の1
倍以上2倍以下であり、突条のピッチPは処理する米粒
の幅の10倍以上20倍以下である。これを図4に示す
ようなジャポニカ種(短粒種)の寸法に当てはめると、
H=2.8〜6.4mm、P=28〜64mmとなる。
ここで、図4のジャポニカ種の長さをL1、幅をL2、
厚さをL3とすると、L1=4〜5.5mm、L2=
2.8〜3.2mm、L3=1.8〜2.2mmであ
る。
倍以上2倍以下であり、突条のピッチPは処理する米粒
の幅の10倍以上20倍以下である。これを図4に示す
ようなジャポニカ種(短粒種)の寸法に当てはめると、
H=2.8〜6.4mm、P=28〜64mmとなる。
ここで、図4のジャポニカ種の長さをL1、幅をL2、
厚さをL3とすると、L1=4〜5.5mm、L2=
2.8〜3.2mm、L3=1.8〜2.2mmであ
る。
【0025】次に、本実施例の作用について説明する。
ホッパ1に供給された籾は、シャッタ2で流量を調節さ
れながら剥離筒3へ入り、送りロール4により排出口1
2の方向へ送られながら、攪拌ロール5の突条7・・・
7により周方向に回転させられる。そして、突条7・・
・7と剥離筒3との間隙の広い所から狭い所へ移動させ
られるとき、最も広い間隙の寸法C2と最も狭い間隙の
寸法C1の寸法の比により圧縮され籾相互間の圧力を高
めながら、さらに突条7により移動させられる。この
時、突条7に近い籾と突条7から離れた(剥離筒3に近
い)籾との間の速度差からズレが生じ、籾殻が摺り割ら
れて剥離される。
ホッパ1に供給された籾は、シャッタ2で流量を調節さ
れながら剥離筒3へ入り、送りロール4により排出口1
2の方向へ送られながら、攪拌ロール5の突条7・・・
7により周方向に回転させられる。そして、突条7・・
・7と剥離筒3との間隙の広い所から狭い所へ移動させ
られるとき、最も広い間隙の寸法C2と最も狭い間隙の
寸法C1の寸法の比により圧縮され籾相互間の圧力を高
めながら、さらに突条7により移動させられる。この
時、突条7に近い籾と突条7から離れた(剥離筒3に近
い)籾との間の速度差からズレが生じ、籾殻が摺り割ら
れて剥離される。
【0026】次に、突条7・・・7と剥離筒3との間隙
の広い所へ移動させられるとき、籾や籾殻は突条7・・
・7の後面へ拡散され、密度が低下するとともに噴風孔
8からの風が分離物排出孔3a・・・3aに吹き抜ける
のに伴い、籾殻も分離物排出孔3a・・・3aから排出
されるのである。籾殻が除去された後の玄米に対しても
同様のして糠層の剥離と排出が行われ、排出口12に達
した米粒は圧力調整板13を押し開けて外部へ吐出され
る。
の広い所へ移動させられるとき、籾や籾殻は突条7・・
・7の後面へ拡散され、密度が低下するとともに噴風孔
8からの風が分離物排出孔3a・・・3aに吹き抜ける
のに伴い、籾殻も分離物排出孔3a・・・3aから排出
されるのである。籾殻が除去された後の玄米に対しても
同様のして糠層の剥離と排出が行われ、排出口12に達
した米粒は圧力調整板13を押し開けて外部へ吐出され
る。
【0027】以上の過程において、本発明の米穀処理装
置では、突条7・・・7のピッチPが処理する米粒の幅
の10〜20倍と従来のもの(突条が2条のもの)に比
べて大幅に狭いので、1条の突条あたりに集められる米
粒の量は少ない。従って、米粒の大部分は突条7によっ
て移動させられるとき横向きに並び、そのまま圧縮され
て横方向のズレが与えられる。
置では、突条7・・・7のピッチPが処理する米粒の幅
の10〜20倍と従来のもの(突条が2条のもの)に比
べて大幅に狭いので、1条の突条あたりに集められる米
粒の量は少ない。従って、米粒の大部分は突条7によっ
て移動させられるとき横向きに並び、そのまま圧縮され
て横方向のズレが与えられる。
【0028】また、突条7・・・7の後面壁7bは次の
突条7の前面壁7aの下端縁になめらかに接続する傾斜
面となっているので、突条7の後ろ側に米粒が拡散する
ときも拡散が急激にならず徐々に拡散する結果、米粒が
ランダムな向きに回転する乱流のような動きは起きな
い。従って、米粒は横方向に回転したまま拡散されるこ
とになり、このことが突条7・・・7のピッチと相乗効
果を生み米粒に横向きのズレを与えることとなる。
突条7の前面壁7aの下端縁になめらかに接続する傾斜
面となっているので、突条7の後ろ側に米粒が拡散する
ときも拡散が急激にならず徐々に拡散する結果、米粒が
ランダムな向きに回転する乱流のような動きは起きな
い。従って、米粒は横方向に回転したまま拡散されるこ
とになり、このことが突条7・・・7のピッチと相乗効
果を生み米粒に横向きのズレを与えることとなる。
【0029】その結果、籾は脱ぷの容易な方向にズレを
与えられることになり、低圧でも脱ぷできるので砕粒多
発や歩留低下を招くことがない。また、1条の突条7あ
たり1回の圧縮で脱ぷする籾の量は少ないから一度に発
生する籾殻の量は少ない。しかも、突条7・・・7の高
さHが低いため当然突条後面壁7bの高さも低く、そこ
に拡散されたときの米粒の層も薄いから、籾殻が分離物
排出孔3a・・・3aに達しやすい。従って、籾殻の排
出効率が良く未排出の籾殻がズレ作用を妨害することが
ない。かかる理由によっても低圧での脱ぷが可能となっ
ている。
与えられることになり、低圧でも脱ぷできるので砕粒多
発や歩留低下を招くことがない。また、1条の突条7あ
たり1回の圧縮で脱ぷする籾の量は少ないから一度に発
生する籾殻の量は少ない。しかも、突条7・・・7の高
さHが低いため当然突条後面壁7bの高さも低く、そこ
に拡散されたときの米粒の層も薄いから、籾殻が分離物
排出孔3a・・・3aに達しやすい。従って、籾殻の排
出効率が良く未排出の籾殻がズレ作用を妨害することが
ない。かかる理由によっても低圧での脱ぷが可能となっ
ている。
【0030】尚、突条7・・・7のピッチPと高さHは
相互に関係がある。例えばピッチPが広いと突条7・・
・7の1条あたりに集められる米粒の量が多くなるか
ら、高さHが低すぎる場合は、多量の米粒を十分に攪拌
移動させられず、脱ぷや精白の効率が低下してしまう。
一方ピッチPが狭く高さHが高すぎると突条7・・・7
の各前面壁7aの前面空間における米粒の密度が低くな
りすぎ、ズレの作用に必要な圧力が得られないととも
に、各後面壁7bが急傾斜になりすぎ米粒を横回転に保
つ効果が薄くなってしまう。
相互に関係がある。例えばピッチPが広いと突条7・・
・7の1条あたりに集められる米粒の量が多くなるか
ら、高さHが低すぎる場合は、多量の米粒を十分に攪拌
移動させられず、脱ぷや精白の効率が低下してしまう。
一方ピッチPが狭く高さHが高すぎると突条7・・・7
の各前面壁7aの前面空間における米粒の密度が低くな
りすぎ、ズレの作用に必要な圧力が得られないととも
に、各後面壁7bが急傾斜になりすぎ米粒を横回転に保
つ効果が薄くなってしまう。
【0031】以上のような突条7・・・7のピッチPと
高さHの関係からさらに数値限定の根拠を説明すると、
高さHが米粒の幅の1倍未満であると米粒を十分に移動
攪拌することができないので脱ぷや精白の効率が極端に
低下してしまう。一方、米粒の幅の2倍を超えると、米
粒を横回転させる本発明では、前面壁7aの下部にある
米粒にはズレ作用が働かず、やはり効率は低下する。
高さHの関係からさらに数値限定の根拠を説明すると、
高さHが米粒の幅の1倍未満であると米粒を十分に移動
攪拌することができないので脱ぷや精白の効率が極端に
低下してしまう。一方、米粒の幅の2倍を超えると、米
粒を横回転させる本発明では、前面壁7aの下部にある
米粒にはズレ作用が働かず、やはり効率は低下する。
【0032】従って、高さHは米粒の幅の1〜2倍が適
当であると言え、それに対するピッチPは前記の関係か
ら米粒の幅の10〜20倍となる。逆にピッチPの方か
ら考えてみるとピッチが米粒の幅の10倍未満の場合
は、突条7の1条あたりに集められる米の量が少なす
ぎ、十分なズレ作用が生じない。つまり本発明の米穀処
理装置は基本的には粒々摩擦式であって、ある程度以上
の米粒を集めて圧縮しないと米粒相互間のズレが円滑に
作用しない。
当であると言え、それに対するピッチPは前記の関係か
ら米粒の幅の10〜20倍となる。逆にピッチPの方か
ら考えてみるとピッチが米粒の幅の10倍未満の場合
は、突条7の1条あたりに集められる米の量が少なす
ぎ、十分なズレ作用が生じない。つまり本発明の米穀処
理装置は基本的には粒々摩擦式であって、ある程度以上
の米粒を集めて圧縮しないと米粒相互間のズレが円滑に
作用しない。
【0033】一方、ピッチが米粒の幅の20倍を超える
と前述のように米粒を横方向に揃える作用が低下する。
これらのことから、ピッチPは米粒の幅の10〜20倍
程度が適当で、上述のPとHの関係からこれに見合った
高さHは米粒の幅の1〜2倍が適当であるといい得る。
尚、ピッチPや高さHを、米粒の幅を基準にして表現す
るのは以下のような理由による。
と前述のように米粒を横方向に揃える作用が低下する。
これらのことから、ピッチPは米粒の幅の10〜20倍
程度が適当で、上述のPとHの関係からこれに見合った
高さHは米粒の幅の1〜2倍が適当であるといい得る。
尚、ピッチPや高さHを、米粒の幅を基準にして表現す
るのは以下のような理由による。
【0034】すなわち、米粒は剥離筒3の内側を周方向
に公転しながら横方向で自転しているので、少なくとも
上下左右の米粒とはこの自転を妨げないだけの間隔があ
る、つまり米粒の幅を直径とした円筒の体積の空間に1
粒の割合で並んでいると考えられる。また、図4の説明
で述べた寸法は玄米のものであり、籾の場合はこれより
若干大きくなるが、籾殻と玄米との間には隙間があり、
かつ籾殻は押さえつけると凹んで寸法が変わる。従っ
て、玄米の大きさを基準と考えて差し支えない。
に公転しながら横方向で自転しているので、少なくとも
上下左右の米粒とはこの自転を妨げないだけの間隔があ
る、つまり米粒の幅を直径とした円筒の体積の空間に1
粒の割合で並んでいると考えられる。また、図4の説明
で述べた寸法は玄米のものであり、籾の場合はこれより
若干大きくなるが、籾殻と玄米との間には隙間があり、
かつ籾殻は押さえつけると凹んで寸法が変わる。従っ
て、玄米の大きさを基準と考えて差し支えない。
【0035】また、米粒の寸法は、同じジャポニカ種で
も産地品種により異なり、また同じ産地品種でも1粒ず
つ異なるが、この程度の差異に対して厳密にピッチPや
高さHを調整する必要はない。ジャポニカ種の場合は通
常はP=40〜50mm、H=4〜5mmにすれば、ほ
とんどの品種に対応できる。ただし、ジャポニカ種とイ
ンディカ種のように両者の粒形や寸法に比較的大きな違
いがあればPやHも別の値に設定することが望ましい。
も産地品種により異なり、また同じ産地品種でも1粒ず
つ異なるが、この程度の差異に対して厳密にピッチPや
高さHを調整する必要はない。ジャポニカ種の場合は通
常はP=40〜50mm、H=4〜5mmにすれば、ほ
とんどの品種に対応できる。ただし、ジャポニカ種とイ
ンディカ種のように両者の粒形や寸法に比較的大きな違
いがあればPやHも別の値に設定することが望ましい。
【0036】このように本発明は突条7・・・7のピッ
チPと高さH、並びにその形状を限定することにより、
従来知られていなかった上述の如き効果を生むものであ
る。従来から突条の本数を増やした摩擦式精米機はあっ
たが、これらは単に攪拌作用を増やしたり、精白筒内の
米粒密度を均一にしたりするもので、主として研米作用
を得るためのものであったから、これらを用いて籾を脱
ぷすることは到底考えられなかったのである。
チPと高さH、並びにその形状を限定することにより、
従来知られていなかった上述の如き効果を生むものであ
る。従来から突条の本数を増やした摩擦式精米機はあっ
たが、これらは単に攪拌作用を増やしたり、精白筒内の
米粒密度を均一にしたりするもので、主として研米作用
を得るためのものであったから、これらを用いて籾を脱
ぷすることは到底考えられなかったのである。
【0037】尚、本発明の米穀処理装置においては、攪
拌ロールの周速が通常250〜420m/分となる範囲
で実施される。攪拌ロールの周速が550m/分を越え
ると、衝撃による砕粒が増える(研削式では600〜2
000m/分で普通である)。従って、本発明の米穀処
理装置は摩擦式精米機の改良であり、米粒表面を削り取
る方式ではないので突条7・・・7の前面壁7aの頂部
は鋭く尖らせる必要はない。尖らせすぎると、却って米
粒を割ってしまうことになるからであるが、あまり丸く
しすぎても攪拌力が弱くなるので、上記前面壁7aの頂
部の半径rは0.3〜0.6mm程度とするのが望まし
い。
拌ロールの周速が通常250〜420m/分となる範囲
で実施される。攪拌ロールの周速が550m/分を越え
ると、衝撃による砕粒が増える(研削式では600〜2
000m/分で普通である)。従って、本発明の米穀処
理装置は摩擦式精米機の改良であり、米粒表面を削り取
る方式ではないので突条7・・・7の前面壁7aの頂部
は鋭く尖らせる必要はない。尖らせすぎると、却って米
粒を割ってしまうことになるからであるが、あまり丸く
しすぎても攪拌力が弱くなるので、上記前面壁7aの頂
部の半径rは0.3〜0.6mm程度とするのが望まし
い。
【0038】また、砕粒発生の減少を重視する場合は前
面壁7aに20度を上限とする迎え角θを設けると米粒
の移動がスムーズになる(ただし、効率は若干低下す
る)。突条7・・・7と剥離筒の間隙は、処理する米粒
の厚さの2倍より狭いと米割れを生じる。しかし、間隙
が広すぎると脱ぷや精白の効率が低下するので、最も狭
い所の寸法C1で米粒の厚さの略2倍強以上4倍未満が
望ましい。つまり、最外側の米粒と最内側の米粒の速度
差が同じであってもその間に並ぶ米粒の数が多い程、隣
合う米粒どうしの速度差が減少し、ズレ作用が低下する
から、厚さ方向に並ぶ米の数は3個まで、即ち厚さの4
倍未満がよいのである。
面壁7aに20度を上限とする迎え角θを設けると米粒
の移動がスムーズになる(ただし、効率は若干低下す
る)。突条7・・・7と剥離筒の間隙は、処理する米粒
の厚さの2倍より狭いと米割れを生じる。しかし、間隙
が広すぎると脱ぷや精白の効率が低下するので、最も狭
い所の寸法C1で米粒の厚さの略2倍強以上4倍未満が
望ましい。つまり、最外側の米粒と最内側の米粒の速度
差が同じであってもその間に並ぶ米粒の数が多い程、隣
合う米粒どうしの速度差が減少し、ズレ作用が低下する
から、厚さ方向に並ぶ米の数は3個まで、即ち厚さの4
倍未満がよいのである。
【0039】また、最も広い所の間隙の寸法C2は、C
1の2倍以下が望ましい。本発明では上述のように低圧
で脱ぷや精白ができるので、C1/C2を大きくしてあ
えて圧縮時の圧力を高める必要がない。逆にC1/C2
が大きすぎると突条7・・・7の後面壁7bの傾斜角を
緩くしてあっても拡散時の拡散速度が急激になりすぎ、
米粒の縦回転が生じる恐れがある。また、C2が大きい
と剥離筒3の内面隅角部の米粒に脱ぷ精白作用が及ば
ず、脱ぷ率の低下やムラ精白を起こす。
1の2倍以下が望ましい。本発明では上述のように低圧
で脱ぷや精白ができるので、C1/C2を大きくしてあ
えて圧縮時の圧力を高める必要がない。逆にC1/C2
が大きすぎると突条7・・・7の後面壁7bの傾斜角を
緩くしてあっても拡散時の拡散速度が急激になりすぎ、
米粒の縦回転が生じる恐れがある。また、C2が大きい
と剥離筒3の内面隅角部の米粒に脱ぷ精白作用が及ば
ず、脱ぷ率の低下やムラ精白を起こす。
【0040】図5は、本発明の第2実施例を示すもの
で、突条7・・・7にねじれを持たせた攪拌ロール5を
示す。この例では送りロールだけでなく攪拌ロール5に
も若干の送り作用が生じるので米粒の排出口12方向へ
の移動がスムーズになり米粒の滞留によって局部的に高
圧の生じることが防止できる。尚、本発明の米穀処理装
置によると従来よりも低圧における脱ぷが可能となる
が、籾を処理するため金属部品の摩耗は玄米を精白する
場合より激しい。従って、突条や剥離筒に超硬合金、バ
イト材、高炭素鋼又はセラミックなど耐摩耗性の高い材
料を用いるのが望ましい。また、突条7・・・7の表面
や剥離筒3の内壁面をチタンなどの高硬度の金属をメッ
キ又は溶射するか、細かいダイヤモンド砥粒を電着する
などしてコーティングしても同様の効果が得られる。
で、突条7・・・7にねじれを持たせた攪拌ロール5を
示す。この例では送りロールだけでなく攪拌ロール5に
も若干の送り作用が生じるので米粒の排出口12方向へ
の移動がスムーズになり米粒の滞留によって局部的に高
圧の生じることが防止できる。尚、本発明の米穀処理装
置によると従来よりも低圧における脱ぷが可能となる
が、籾を処理するため金属部品の摩耗は玄米を精白する
場合より激しい。従って、突条や剥離筒に超硬合金、バ
イト材、高炭素鋼又はセラミックなど耐摩耗性の高い材
料を用いるのが望ましい。また、突条7・・・7の表面
や剥離筒3の内壁面をチタンなどの高硬度の金属をメッ
キ又は溶射するか、細かいダイヤモンド砥粒を電着する
などしてコーティングしても同様の効果が得られる。
【0041】図6は、本発明の第3実施例に係る攪拌ロ
ール5を示す。突条7・・・7の形状や取り付け方法に
ついては本発明の技術的範囲内において自由であり、突
条の後面壁7bは円弧状であっても良い。図7は、本発
明の第4実施例に係る攪拌ロール5を示すもので、突条
7・・・7の前面壁7aと後面壁7bとの間に水平部分
のあるものである。後面壁7bの傾斜面に支障を来さな
ければ、このように突条7の水平部分(上面壁)を存在
させても良い。
ール5を示す。突条7・・・7の形状や取り付け方法に
ついては本発明の技術的範囲内において自由であり、突
条の後面壁7bは円弧状であっても良い。図7は、本発
明の第4実施例に係る攪拌ロール5を示すもので、突条
7・・・7の前面壁7aと後面壁7bとの間に水平部分
のあるものである。後面壁7bの傾斜面に支障を来さな
ければ、このように突条7の水平部分(上面壁)を存在
させても良い。
【0042】本発明による米殼処理装置は、従来の摩擦
式精米機より脱ぷ効率が優れているため、米殼を循環さ
せて何回も機械を通過させなくても1回の通過で白米を
得ることができる。また、より砕粒発生の減少や歩留の
向上を重視するときは、図9に示す第3実施例に係る米
穀処理装置のように、上記第1実施例と同様の剥離筒
3、送りロール4、攪拌ロール5等を備えた米殼処理機
構を2台以上直列に配設しても良い。
式精米機より脱ぷ効率が優れているため、米殼を循環さ
せて何回も機械を通過させなくても1回の通過で白米を
得ることができる。また、より砕粒発生の減少や歩留の
向上を重視するときは、図9に示す第3実施例に係る米
穀処理装置のように、上記第1実施例と同様の剥離筒
3、送りロール4、攪拌ロール5等を備えた米殼処理機
構を2台以上直列に配設しても良い。
【0043】更に、本発明装置が前工程で従来の摩擦式
精米機が後工程となるように直列に配設しても良い。い
ずれの場合も1台目で脱ぷ、2台目以降で精白というよ
うに役割を完全に分離する必要はなく、例えば1台目で
脱ぷ90%、精白20%、2台目で脱ぷ10%、精白8
0%というようにしても良い。このような場合、もちろ
ん各機構の間を昇降機で連係させても良いが、1つの機
体内に収容するようにすると、省スペース効果が倍増す
る。
精米機が後工程となるように直列に配設しても良い。い
ずれの場合も1台目で脱ぷ、2台目以降で精白というよ
うに役割を完全に分離する必要はなく、例えば1台目で
脱ぷ90%、精白20%、2台目で脱ぷ10%、精白8
0%というようにしても良い。このような場合、もちろ
ん各機構の間を昇降機で連係させても良いが、1つの機
体内に収容するようにすると、省スペース効果が倍増す
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の米殼の処理装置に
よれば、籾から直接白米を生産でき従来の籾摺機と精米
機を配設したラインと比べて、唐箕、万石、昇降機、タ
ンク等が省略できるので、設備費,設置面積が低減でき
作業性も向上する。また、従来の摩擦式精米機に籾を投
入する方法に比べて低圧で脱ぷできるので、砕粒多発、
歩留低下を招くことなく高品質の白米が得られる。ま
た、循環式にする必要もないので作業性が向上する。
よれば、籾から直接白米を生産でき従来の籾摺機と精米
機を配設したラインと比べて、唐箕、万石、昇降機、タ
ンク等が省略できるので、設備費,設置面積が低減でき
作業性も向上する。また、従来の摩擦式精米機に籾を投
入する方法に比べて低圧で脱ぷできるので、砕粒多発、
歩留低下を招くことなく高品質の白米が得られる。ま
た、循環式にする必要もないので作業性が向上する。
【0045】更に、突条や剥離筒に耐摩耗性の高い材質
を用いたり耐摩耗性の高いコーティングを施したりした
ものでは部品の摩耗が少ないので、従来のゴムロール式
籾摺機におけるゴムロールや摩擦式精米機における剥離
筒又はや攪拌ロールなどのように部品の交換の手間やコ
ストが多くかかるといった問題を生じることがない。ま
た、攪拌ロールの径を大きくして突条の本数を増やすこ
とで、突条の1条あたりに集められる米粒の量を変えず
に処理能力を高めることができるので、従来の摩擦式精
米機に籾を投入する場合のように大型化によって脱ぷ能
力が低下することもない。
を用いたり耐摩耗性の高いコーティングを施したりした
ものでは部品の摩耗が少ないので、従来のゴムロール式
籾摺機におけるゴムロールや摩擦式精米機における剥離
筒又はや攪拌ロールなどのように部品の交換の手間やコ
ストが多くかかるといった問題を生じることがない。ま
た、攪拌ロールの径を大きくして突条の本数を増やすこ
とで、突条の1条あたりに集められる米粒の量を変えず
に処理能力を高めることができるので、従来の摩擦式精
米機に籾を投入する場合のように大型化によって脱ぷ能
力が低下することもない。
【図1】本発明の第1実施例に係る米穀処理装置の要部
断面図である。
断面図である。
【図2】図1のA−A線で切断した縦断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】上記実施例において突条の高さと米との関係に
ついて具体的に例示するために使用したジャポニカ種
(短粒種)の米の外観図である。
ついて具体的に例示するために使用したジャポニカ種
(短粒種)の米の外観図である。
【図5】本発明の第2実施例における攪拌ロールを示す
正面図である。
正面図である。
【図6】本発明の第3実施例における攪拌ロールを示す
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施例における攪拌ロールを示す
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る米穀処理装置の断面
図である。
図である。
【図9】従来のゴムロール式籾摺機の概略構成を示す示
すために使用した説明図である。
すために使用した説明図である。
【図10】同ゴムロール式籾摺機による米穀処理を示す
ために使用した説明図である。
ために使用した説明図である。
【図11】従来の摩擦式精米機の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図12】図11のB−B線で切断した縦断面図であ
る。
る。
【図13】本発明による解決課題を説明する場合に使用
した一般的な籾の構造を示す説明図である。
した一般的な籾の構造を示す説明図である。
【図14】本発明による解決課題を説明する場合に使用
した説明図である。
した説明図である。
3・・・剥離筒、 5・・・攪拌ロール、 7・・・突条、 7a・・・突条の前面壁、 7b・・・突条の後面壁。
Claims (3)
- 【請求項1】 一端が米穀の受け入れ側で他端側が排出
側である剥離筒に、表面に複数の突条を有する攪拌ロー
ルを内装した米穀処理装置であって、前記突条のピッチ
は処理する米穀の幅の10倍以上20倍以下であり、突
条の高さは処理する米粒の幅の1倍以上2倍以下であ
り、かつ突条の後面壁は次の突条の前面壁下端縁に接続
する傾斜面としたことを特徴とする米穀処理装置。 - 【請求項2】 突条又は剥離筒の一部又は全部の材質
は、超硬合金、バイト材、SKD、SKS、SKH、W
PS等の高炭素鋼又はダイヤモンドである請求項1に記
載の米穀処理装置 - 【請求項3】 突条又は剥離筒の一部又は全部に高硬度
の金属又はダイヤモンド砥粒のコーティングを施してな
る請求項1又は請求項2に記載の米殼処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34665691A JP3162147B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 米穀処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34665691A JP3162147B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 米穀処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177146A JPH05177146A (ja) | 1993-07-20 |
JP3162147B2 true JP3162147B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=18384927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34665691A Expired - Fee Related JP3162147B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 米穀処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162147B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100718326B1 (ko) | 2005-06-13 | 2007-05-15 | 유성길 | 정미용 절삭 롤 및 이를 이용한 정미 장치 |
JP2016106546A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 東洋ライス株式会社 | コメおよび飯 |
KR102128313B1 (ko) * | 2014-10-09 | 2020-07-08 | 쯔밍 류 | 공기 주입장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6808991B2 (ja) * | 2016-06-17 | 2021-01-06 | 株式会社サタケ | 研削式横型精米機 |
CN107309008A (zh) * | 2017-07-26 | 2017-11-03 | 江苏漪水农业科技有限公司 | 一种碾米机用米糠分离装置 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP34665691A patent/JP3162147B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100718326B1 (ko) | 2005-06-13 | 2007-05-15 | 유성길 | 정미용 절삭 롤 및 이를 이용한 정미 장치 |
KR102128313B1 (ko) * | 2014-10-09 | 2020-07-08 | 쯔밍 류 | 공기 주입장치 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05177146A (ja) | 1993-07-20 |
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