JP3160812B2 - 可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ固定取付構造 - Google Patents
可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ固定取付構造Info
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- JP3160812B2 JP3160812B2 JP40083590A JP40083590A JP3160812B2 JP 3160812 B2 JP3160812 B2 JP 3160812B2 JP 40083590 A JP40083590 A JP 40083590A JP 40083590 A JP40083590 A JP 40083590A JP 3160812 B2 JP3160812 B2 JP 3160812B2
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- flexible flat
- flat conductor
- clip
- conductor cable
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- Insulated Conductors (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車取付け
用可撓性平型導体ケーブルを折り曲げて固定するととも
に、自動車車体等に取付けた構造に関する。
用可撓性平型導体ケーブルを折り曲げて固定するととも
に、自動車車体等に取付けた構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】自動車内の電気配線等に用
いられる可撓性平型導体ケーブル(以下、FPCと称
す)は、図6を参照して説明すると、絶縁性ベースフィ
ルム10a上に銅箔の回路パターン10bを形成し、そ
の上にオーバーレイフィルム10cを張り合わせ、それ
を、前記回路パターン10b以外の部分を金型により打
ち抜いたものである。このFPCを配線途中において折
り曲げる必要がある場合、従来では、図5、図6に示す
ように、その所要個所で折り曲げるとともに両面接着テ
ープ11を介在して重ね合わせ、そのテープ11により
折り曲げ部を固定し、配線をし易くするとともに、折り
曲げ部への外力に対する抵抗力を強くして、砕け易いF
PCの破損を防いでいる。
いられる可撓性平型導体ケーブル(以下、FPCと称
す)は、図6を参照して説明すると、絶縁性ベースフィ
ルム10a上に銅箔の回路パターン10bを形成し、そ
の上にオーバーレイフィルム10cを張り合わせ、それ
を、前記回路パターン10b以外の部分を金型により打
ち抜いたものである。このFPCを配線途中において折
り曲げる必要がある場合、従来では、図5、図6に示す
ように、その所要個所で折り曲げるとともに両面接着テ
ープ11を介在して重ね合わせ、そのテープ11により
折り曲げ部を固定し、配線をし易くするとともに、折り
曲げ部への外力に対する抵抗力を強くして、砕け易いF
PCの破損を防いでいる。
【0003】しかしながら、このテープ11による固定
構造は、前もって折り曲げる個所にテープ11を貼布し
なければならず、煩わしいうえに、その位置がずれる
と、十分な固定力を得ることができない。
構造は、前もって折り曲げる個所にテープ11を貼布し
なければならず、煩わしいうえに、その位置がずれる
と、十分な固定力を得ることができない。
【0004】また、固定後、テープ11の経年劣化によ
り、接着力が弱くなって、自動車等の振動により、折り
曲げ部の重ね合ったFPCが剥れ、その折り曲げ部の外
力への抵抗力が低下してFPCに破損等のトラブルが生
じる問題がある。
り、接着力が弱くなって、自動車等の振動により、折り
曲げ部の重ね合ったFPCが剥れ、その折り曲げ部の外
力への抵抗力が低下してFPCに破損等のトラブルが生
じる問題がある。
【0005】一方、上記FPCの折り曲げ部は、中ぶら
りんの状態であると、他の部分に比べて重いため揺れ易
く、これによりFPCの破損を招き易いとともに、配線
の邪魔となる。このため、この折り曲げ部は車体等の固
定物に取付固定することが好ましい。
りんの状態であると、他の部分に比べて重いため揺れ易
く、これによりFPCの破損を招き易いとともに、配線
の邪魔となる。このため、この折り曲げ部は車体等の固
定物に取付固定することが好ましい。
【0006】この解決手段として、特開平1−1074
14号公報に、クリップを有する板材をワイヤーハーネ
ス(ケーブル)に接着フィルムを介して固着し、そのク
リップを車体の係止孔に嵌入して、ケーブルを固定取付
けする技術が開示されている。
14号公報に、クリップを有する板材をワイヤーハーネ
ス(ケーブル)に接着フィルムを介して固着し、そのク
リップを車体の係止孔に嵌入して、ケーブルを固定取付
けする技術が開示されている。
【0007】しかしながら、この手段は、接着フィルム
を熱溶着により固着するため、フィルムからなるFPC
ではそのカバーフィルムを溶かして内部の導体を露出さ
せたりする恐れがある。また、フィルムであるため、経
年劣化によりその固着力が低下する恐れもある。
を熱溶着により固着するため、フィルムからなるFPC
ではそのカバーフィルムを溶かして内部の導体を露出さ
せたりする恐れがある。また、フィルムであるため、経
年劣化によりその固着力が低下する恐れもある。
【0008】そこで、この発明は、以上の点に留意し、
ケーブル折り曲げ部を、その形状を長年に亘って保持で
きるとともに、経年劣化や振動に対し強くすることを課
題とする。
ケーブル折り曲げ部を、その形状を長年に亘って保持で
きるとともに、経年劣化や振動に対し強くすることを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明にあっては、FPCを折り曲げて重ね合わ
せ、その重ね合わせ部を両表面から板状体で挾み、その
両板状を嵌め合い係止により一体としてなる構成を採用
したのである。この場合、上記両板状体の一方に突設し
たクリップを、上記FPCを挿通して他方の板状体に嵌
合係止して両板状体を一体とすることができる。
め、この発明にあっては、FPCを折り曲げて重ね合わ
せ、その重ね合わせ部を両表面から板状体で挾み、その
両板状を嵌め合い係止により一体としてなる構成を採用
したのである。この場合、上記両板状体の一方に突設し
たクリップを、上記FPCを挿通して他方の板状体に嵌
合係止して両板状体を一体とすることができる。
【0010】また、上記の構成において、両板状体の一
方又は他方に突設したクリップを、自動車車体等の固定
体の係止孔に嵌入係止して、FPCをその固定体に取付
け固定することができる。
方又は他方に突設したクリップを、自動車車体等の固定
体の係止孔に嵌入係止して、FPCをその固定体に取付
け固定することができる。
【0011】
【作用】このように構成するこの発明は、対の板状体で
折り曲げたFPCを挾んで固定し、その両板状体を嵌合
係止するため、その固定状態が、経年劣化することもな
く、振動によって簡単に解消することもない。
折り曲げたFPCを挾んで固定し、その両板状体を嵌合
係止するため、その固定状態が、経年劣化することもな
く、振動によって簡単に解消することもない。
【0012】
【実施例】まず、固定具Aは、図3に示すように、長さ
方向両側にクリップ1aを有する合成樹脂製板状体1
と、そのクリップ1aが嵌まる孔2a有する合成樹脂製
板状体2とから成り、一方の板状体1の長さ方向中程裏
面(外側面)にはさらにクリップ1bが設けられてい
る。この板状体1、2の長さは、後述の折り曲げの長さ
(FPCの幅方向)を考慮して適宜に選定する。また、
クリップ1a、1b及び孔2aの数及び位置も固定度合
及び取付位置を考慮して適宜に選定する。折り曲げ部分
となるFPCには、図4に示すように、上記クリップ1
aの間隔に対応して貫通孔3がその折り曲げ線rを軸と
して対称位置に形成されている。
方向両側にクリップ1aを有する合成樹脂製板状体1
と、そのクリップ1aが嵌まる孔2a有する合成樹脂製
板状体2とから成り、一方の板状体1の長さ方向中程裏
面(外側面)にはさらにクリップ1bが設けられてい
る。この板状体1、2の長さは、後述の折り曲げの長さ
(FPCの幅方向)を考慮して適宜に選定する。また、
クリップ1a、1b及び孔2aの数及び位置も固定度合
及び取付位置を考慮して適宜に選定する。折り曲げ部分
となるFPCには、図4に示すように、上記クリップ1
aの間隔に対応して貫通孔3がその折り曲げ線rを軸と
して対称位置に形成されている。
【0013】したがって、その折り曲げ線rでFPCを
図1のごとくその長さ方向に対し斜めに折り曲げて重ね
合わせて、対称位置の貫通孔3を上下に重ね合わせ、そ
の部分に一方の板状体1を幅方向に添わせるとともに、
クリップ1aを貫通孔3に通したのち、そのクリップ1
aに孔2aを介して他方の板状体2を嵌め込み係止し
て、両板状体1、2により、その折り曲げ部を固定す
る。この固定状態は、図2のごとく、強固にかつ確実な
ものとなっているため、両板状体1、2は簡単に外れる
ことはない。
図1のごとくその長さ方向に対し斜めに折り曲げて重ね
合わせて、対称位置の貫通孔3を上下に重ね合わせ、そ
の部分に一方の板状体1を幅方向に添わせるとともに、
クリップ1aを貫通孔3に通したのち、そのクリップ1
aに孔2aを介して他方の板状体2を嵌め込み係止し
て、両板状体1、2により、その折り曲げ部を固定す
る。この固定状態は、図2のごとく、強固にかつ確実な
ものとなっているため、両板状体1、2は簡単に外れる
ことはない。
【0014】この状態で、クリップ1bを自動車車体に
設けた所要の係止孔(図示せず)に嵌め込み係止して、
このFPCの折り曲げ部を車体に取付ける。その係止状
態は図2と同様となり、固定体への係止クリップ1bの
両側にクリップ1aが位置するため、折り曲げ部の支持
も安定である。
設けた所要の係止孔(図示せず)に嵌め込み係止して、
このFPCの折り曲げ部を車体に取付ける。その係止状
態は図2と同様となり、固定体への係止クリップ1bの
両側にクリップ1aが位置するため、折り曲げ部の支持
も安定である。
【0015】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成して、板
状体の嵌め込み係止により、FPCの折り曲げ部を固定
するようにし、その固定状態の経年劣化を少なくすると
ともに、振動によって外れにくくしたので、長年に亘っ
て、安定した固定状態を得ることができる。さらに、自
動車車体等へのFPCの取付けも容易に行うことができ
る。
状体の嵌め込み係止により、FPCの折り曲げ部を固定
するようにし、その固定状態の経年劣化を少なくすると
ともに、振動によって外れにくくしたので、長年に亘っ
て、安定した固定状態を得ることができる。さらに、自
動車車体等へのFPCの取付けも容易に行うことができ
る。
【図1】この発明に係る可撓性平型導体ケーブルの折り
曲げ部の一実施例の斜視図
曲げ部の一実施例の斜視図
【図2】図1の断面図
【図3】図1の固定具の分解斜視図
【図4】可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ部分の平面
図
図
【図5】従来例の斜視図
【図6】従来例の断面図
1、2 板状体 1a、1b クリップ 1c、2c フック部 2a 孔 3 貫通孔 A 固定具 FPC 可撓性平型導体ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02G 3/30 F16L 3/12 H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/08 B60R 16/02 623 F16L 3/08 F16L 3/12 H01B 7/00 307 H02G 3/30
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性平型導体ケーブルをその長さ方向
に対し斜めに折り曲げて重ね合せ、その重ね合わせ部を
両表面から板状体1、2で挾み、その両板状体1、2を
嵌め合い係止により一体とし、前記板状体1、2に突設
したクリップ1bを固定体の係止孔に嵌入係止してなる
可撓性平型導体ゲーブルの折り曲げ固定取付構造であっ
て、 上記固定体の係止孔に嵌入係止されたクリップ1bは、
上記一方の板状体1の長さ方向中程の外側面に突設さ
れ、前記両板状体1、2の一方の内側面にはその長さ方
向において前記クリップ1bの両側に位置するクリップ
1aがそれぞれ突設され、上記可撓性平型導体ケーブル
には折り曲げ線rを軸として対称の位置にそれぞれ2個
の貫通孔3が形成されて、ケーブルが折り曲げられて重
なり合って、その対称位置の貫通孔3が上下に重なって
おり、前記板状体内側面のクリップ1aはその貫通孔3
を挿通して板状体の他方に嵌合係止していることを特徴
とする可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ固定取付構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40083590A JP3160812B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ固定取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40083590A JP3160812B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ固定取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04209417A JPH04209417A (ja) | 1992-07-30 |
JP3160812B2 true JP3160812B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=18510712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40083590A Expired - Lifetime JP3160812B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 可撓性平型導体ケーブルの折り曲げ固定取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3160812B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101746164B1 (ko) * | 2015-05-04 | 2017-06-12 | 이종덕 | 접착 형성되는 다층 의류부속 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07201227A (ja) * | 1993-12-31 | 1995-08-04 | Riichi Fujii | ジグザグに屈曲収束できる導電路網と電熱網 |
JP3689271B2 (ja) * | 1999-07-29 | 2005-08-31 | 矢崎総業株式会社 | フレキシブルプリント回路体のリードw/h部の回路ユニットからの取り出し構造 |
JP2001118443A (ja) | 1999-10-15 | 2001-04-27 | Yazaki Corp | フラット導体用折り曲げ固定具 |
DE102008055683A1 (de) * | 2008-10-28 | 2010-04-29 | Würth Elektronik Rot am See GmbH & Co. KG | Leiterbahnenanordnung |
CN110846494A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-02-28 | 北京理工大学 | 一种振动时效装夹装置 |
-
1990
- 1990-12-07 JP JP40083590A patent/JP3160812B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101746164B1 (ko) * | 2015-05-04 | 2017-06-12 | 이종덕 | 접착 형성되는 다층 의류부속 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04209417A (ja) | 1992-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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