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JP3159342B2 - 回転ドラム - Google Patents

回転ドラム

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Publication number
JP3159342B2
JP3159342B2 JP05954393A JP5954393A JP3159342B2 JP 3159342 B2 JP3159342 B2 JP 3159342B2 JP 05954393 A JP05954393 A JP 05954393A JP 5954393 A JP5954393 A JP 5954393A JP 3159342 B2 JP3159342 B2 JP 3159342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
drum
fixed
rotating
core
Prior art date
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Application number
JP05954393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06251344A (ja
Inventor
弘幸 良尊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP05954393A priority Critical patent/JP3159342B2/ja
Publication of JPH06251344A publication Critical patent/JPH06251344A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTR装置に設
けられる回転ドラムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転ドラムに用いられるフラン
ジは、図5および図6のような形状を有している。この
フランジ10は、4つの厚肉部14と、4つの薄肉部1
2、そして円筒部18を有している。中心を通る孔22
には図示しない回転軸が通され、この回転軸とフランジ
10は一体となって回転するようになっている。
【0003】フランジ10には、これらの厚肉部14と
薄肉部12が交互に形成されている。このようにして薄
肉部12が厚肉部14の間に形成されているのは、この
薄肉部12のところに形成されるスペース12aに、そ
れぞれ回転ヘッドを位置させるためである。このように
回転ヘッドをこのスペース12aに位置させることによ
り、回転ドラムの大きさを軸方向に小さくすることがで
きる。
【0004】また、このフランジ10に対してはロータ
リトランスを一体化して使用する。このロータリトラン
スは、回転ヘッドの信号を外部とやりとりするために用
いるもので、円筒形の内側のコアと、円筒形の外側のコ
アを有している。また、フランジ10の円筒部18の軸
方向に沿って、3つの接着溝16a,16がを形成され
ている。
【0005】上記内側のコアは、円筒部18に対して次
のようにして接着して固定される。すなわち、内側のコ
アをこの円筒部18の外周に外挿して、そして接着溝1
6a,16,16に対して接着剤を充填する。これによ
り、この接着溝16a,16,16に充填された接着剤
を介して、ロータリトランスの内側のコアを円筒部18
に対して接着して固定できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このフラン
ジ10は回転するので、フランジの面がどれだけ平面で
あるか、すなわち振れがいかに少ないかが、特に業務用
のVTR装置においては問題になる。通常、この回転軸
振れを抑えるために、固定下ドラムとこのフランジを組
立てた状態の時に、このフランジを切削している。この
切削により、回転時における振れは小さく抑えられてい
る。
【0007】しかし、このフランジ10は、温度信頼性
(+70℃で48時間,−40℃で48時間)を行う
と、図7に示すようにフランジが変形してしまう。この
変形の度合は数μm程度である。このようにフランジが
変形してしまうと、このフランジ10に締結されている
回転上ドラムもしくは回転中ドラムもつられて変形して
しまう。従って、この回転上ドラムもしくは回転中ドラ
ム上に精度良く調整して設定された回転ヘッドの高さの
方向の精度が狂ってしまう。この回転ヘッドは通常±1
μm以内の精度で設定されている。
【0008】つまり、温度信頼性試験後のフランジの変
形を抑えることが、精密なフランジを提供する上で必要
不可欠である。そこで、温度信頼性試験時、特に高温試
験時にフランジ10が変形する要因を調べてみたとこ
ろ、上記接着溝16a,16,16がフランジ10の変
形に影響を及ぼしていることが判明した。
【0009】すなわち、フランジ10において、厚肉部
14および薄肉部12が存在しており、かつ図5と図6
に示すように、特に1つの薄肉部12の真ん中に対応す
るようにして1つの接着溝16aが形成されている場合
に、温度信頼性試験時に温度をかけると、接着溝16a
内の接着剤が変質して膨張し、内側のコアを外側に広げ
るとともに、フランジ10の円筒部18に内側への力を
かける。これにより、薄肉部12が図5と図6において
矢印F2で示すように下向きに引張られる。
【0010】このため、薄肉部12の両側の2つの厚肉
部14,14が、矢印F1で示すように、内側に倒れる
ように変形する。図7では−で示す部分が内側に倒れる
部分であり+で示す部分が逆に突出する部分となる。本
発明は上記問題を解消するためになされたものであっ
て、温度信頼性試験を行っても、フランジの変形を抑え
ることができる回転ドラムを提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】固定ドラムと、回転ドラ
ムと、回転軸と、磁気ヘッドと、前記回転軸に固定され
るフランジと、前記フランジに固定されるロータリトラ
ンスの回転側コアと、前記固定ドラムに固定され、前記
回転側コアと対向配置されるロータリトランスの固定側
コアとを備えた回転ドラム装置において、前記フランジ
は、円筒部と、前記円筒部の先端に厚肉部と薄肉部を設
けた円盤状の部分を一体で備え、前記フランジの円筒部
の外周には、前記回転側コアを接着するための前記回転
軸方向にほぼ平行な接着溝を有し、前記接着溝は、前記
フランジの厚肉部と薄肉部を設けた円盤状の部分の厚肉
部の下方に配され、前記磁気ヘッドが前記フランジの前
記薄肉部に配置されたことを特徴とする回転ドラム装置
である。
【0012】
【作用】上記構成によれば、上記接着溝は、上記厚肉部
の下方に対応してされているので、温度信頼性試験に
より温度をかけ、フランジの接着溝にある接着剤が変
質して膨張しても、接着が配されているのは厚肉部
下方であり、この厚肉部は変形の影響を受けにくい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0014】 図1は、本発明の回転ドラムのフランジの
好ましい実施例を備える回転ドラムの断面を示す図であ
る。図1において、回転ドラム100は、好ましくは業
務用の精密なVTR装置に用いられるものであり、テー
プに信号を記録したりテープの信号を再生するのに用い
られる。
【0015】 この回転ドラム100は、固定上ドラム1
10、回転中ドラム120、フランジ50、ロータリト
ランス200、固定下ドラム150、ヘッド180およ
びモータ160を有している。
【0016】このモータ160の回転軸170は、フラ
ンジ50の孔62を通っていて、この回転軸170とフ
ランジ50は相互に固定されている。固定上ドラム11
0の中にこのフランジ50と、回転中ドラム120と、
ロータリトランス200およびヘッド180が内蔵され
ている。この回転中ドラム120は、フランジ50に対
して固定されていて、回転中ドラム120にはヘッド1
80が固定されている。このヘッド180は好ましくは
ダイレクトトラッキングヘッドでありたとえば2つもし
くは4つ設けられている。
【0017】ロータリトランス200は、いわゆる円筒
型のロータリトランスである。このロータリトランス2
00は、外側の固定側のコア130と内側の回転側のコ
ア140から構成されている。このロータリトランス2
00は、ヘッド180の信号を外部とやりとりするため
に用いられる。ロータリトランス200の内側のコア1
40と外側のコア130は共に円筒状である。
【0018】図1と図2に示すように、内側のコア14
0は、フランジ50の円筒部56の外周に接着剤Bによ
り固定されるようになっている。一方、固定側のコア1
30は、部材135を介して固定下ドラム150側に固
定されている。これにより、モータ160を駆動するこ
とにより回転軸170が回転すると、この回転軸170
とフランジ50および内側のコア140が一体となって
回転し、内側のコア140が外側のコア130に対して
回転して移動するようになっている。
【0019】図2は、このフランジ50と内側の回転側
のコア140の組立てた状態を示している。溝58には
接着剤Bが充填されており、この接着剤Bにより、フラ
ンジ50の円筒部56に対してロータリトランスの内側
のコア140が接着して固定されている。
【0020】図3と図4を参照する。図3は図1と図2
に示したフランジ50を示す斜視図であり、図4はフラ
ンジ50を上から見た図である。フランジ50は、4つ
の厚肉部54および4つの薄肉部52を設けた円盤状の
部分を一体で備えている。これら厚肉部54は、薄肉部
52と交互に円周方向に90度毎に均等配置されてい
る。厚肉部54と隣りの厚肉部54の間には、薄肉部5
2が形成されているが、この薄肉部52の上側のスペー
ス66には、図1で示したヘッド180が配置もしくは
位置されるようになっている。このようにこのスペース
66にヘッド180を収納もしくは位置させることによ
り、図1の回転ドラムの軸方向の長さを小さくすること
ができる。また、厚肉部54の上面は、フランジ受け面
60となっている。
【0021】図3と図4に示す円筒部56は、その外周
に接着剤Bを充填するための接着溝58が4つ形成され
ている。図4で示すように、これらの接着溝58は、ラ
インL1とL2に沿って配置されている。このラインL
1とラインL2は、フランジ50の中心を通ると共に互
いに直角となっている。図4において接着溝58は2本
線で省略して示している。これらの4つの接着溝58
は、それぞれ厚肉部54に対応して形成されて位相を合
わせて90度の角度毎に形成されている。このように各
接着溝58を厚肉部54に対応して形成することによ
り、次のような利点がある。
【0022】例えば、図3のフランジ50に対して接着
剤Bを介して図1に示す内側のコア140を接着して固
定し、さらにこのフランジ50に対して図1に示すよう
に回転中ドラム120を固定した状態において、温度信
頼性の試験を行う場合では、次のような挙動を示す。
【0023】この場合に、温度をかけると接着剤Bが変
質して膨張し、内側のコア140を外側に広げしかもフ
ランジ50の円筒部56に内側への力をかける。これに
より各厚肉部54は下向きの力を受ける。しかし、従来
例とは異なり、薄肉部52よりはずっと厚い厚肉部54
であるために、厚肉部54は下向きの変形を起こしにく
い。
【0024】よって、結果としてフランジ50の変形を
抑えることが可能である。例えば0.5μm以内の変形
に抑えることができる。これにより、図1の回転中ドラ
ム120がつられて変形することがなく、もしくは変形
が少なく、回転中ドラム120上に精度良く調整して設
定された各ヘッド180の高さ方向の精度に狂いが生じ
にくい。
【0025】ところで本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、厚肉部と薄肉部の数は上記実施例の数に限
定されない。また、接着溝の数も限定されない。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明の回転ドラムに
よれば、温度信頼性試験を行ってもフランジの変形を抑
えてフランジの変形量を小さくすることができる。つま
り、フランジの接着溝にある接着剤が変質して膨張して
も、接着溝が配されているのは厚肉部の下方であり、フ
ランジの変形を抑えることが可能であり、フランジの薄
肉部に配置されている磁気ヘッドの高さ方向の精度を保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ヘッドのフランジの好ましい実施
例を備えた回転ドラムを示す断面図。
【図2】図1におけるフランジとそしてロータリトラン
スの内側の回転側のコアを組立てて接着し固定した状態
を示す断面図。
【図3】図2のフランジを示す斜視図。
【図4】図3のフランジを上から見た平面図。
【図5】従来のフランジを示す斜視図。
【図6】図5の従来のフランジを上から見た平面図。
【図7】図6における従来のフランジの変形を示す図。
【符号の説明】
50 フランジ 52 薄肉部 54 厚肉部 56 円筒部 58 接着溝 62 孔 100 回転ドラム 110 固定上ドラム 120 回転中ドラム 130 ロータリトランスの固定側(外側)のコア 140 ロータリトランスの回転側(内側)のコア 150 固定下ドラム 160 モータ 170 回転軸 180 ヘッド 200 ロータリトランス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ドラムと、回転ドラムと、回転軸
    と、磁気ヘッドと、前記回転軸に固定されるフランジ
    と、前記フランジに固定されるロータリトランスの回転
    側コアと、前記固定ドラムに固定され、前記回転側コア
    と対向配置されるロータリトランスの固定側コアとを備
    えた回転ドラム装置において、 前記フランジは、円筒部と、前記円筒部の先端に厚肉部
    と薄肉部を設けた円盤状の部分を一体で備え、 前記フランジの円筒部の外周には、前記回転側コアを接
    着するための前記回転軸方向にほぼ平行な接着溝を有
    し、 前記接着溝は、前記フランジの厚肉部と薄肉部を設けた
    円盤状の部分の厚肉部の下方に配され、前記磁気ヘッド
    が前記フランジの前記薄肉部に配置されたことを特徴と
    する回転ドラム装置。
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