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JP3153260B2 - 金属キレート造影剤用賦形剤 - Google Patents

金属キレート造影剤用賦形剤

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JP3153260B2
JP3153260B2 JP09517091A JP9517091A JP3153260B2 JP 3153260 B2 JP3153260 B2 JP 3153260B2 JP 09517091 A JP09517091 A JP 09517091A JP 9517091 A JP9517091 A JP 9517091A JP 3153260 B2 JP3153260 B2 JP 3153260B2
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JP
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calcium
hydrogen
excipient
bis
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Application number
JP09517091A
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シー・アレン・チャン
クリシャン・クマール
マイケル・エフ・ツイードル
Original Assignee
ブラッコ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ
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Filing date
Publication date
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First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=24047292&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3153260(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ブラッコ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ filed Critical ブラッコ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ
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    • A61K51/0482Organic compounds complexes or complex-forming compounds, i.e. wherein a radioactive metal (e.g. 111In3+) is complexed or chelated by, e.g. a N2S2, N3S, NS3, N4 chelating group chelates from cyclic ligands, e.g. DOTA
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属キレート造影剤用賦
形剤、更に詳しくは金属キレート造影剤のための二元的
機能性賦形剤に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】磁気共
鳴、X線、超音波および放射診断的造影のための造影剤
として金属キレート類を使用することはよく知られてい
る。遷移金属およびランタニド金属イオンの金属キレー
ト類は、その強い常磁性およびX線吸収特性ならびにそ
の他の特性により基本的興味を有する。一般に遊離金属
イオンは、より毒性を有するので、かかるタイプの薬物
は、キレート型として、すなわち典型的には金属イオン
を有機配位子と結合することにより錯体として製せられ
る。これらの有機配位子の例は、線形および大環状ポリ
アミノポリカルボン酸類およびその誘導体である。残念
なことに多くの場合、遊離有機配位子にも毒性の問題が
存在する。このように造影剤として金属キレート類を用
いても、遊離金属および/または遊離有機配位子の双方
がキレートとして導入されて血中に存在することもあり
毒性の問題を引起こすかもしれない。
【0003】欧州特許第0270483号には式:
【化37】 で示される配合賦形剤の使用が開示され、該賦形剤は、
より毒性の低い金属(M'=カルシウム、マグネシウム、
亜鉛または鉄)キレートの金属(M=たとえばナトリウ
ム)塩として記載され、ここで、Lは常磁性金属または
重金属と結合して錯体を形成しうる有機配位子であって
もよく、またはそうでなくてもよい。この賦形剤は、遊
離金属イオンの掃去剤として開示されているが、遊離有
機配位子を掃去することの言及はなされていない。事
実、この欧州特許は遊離配位子の“添加"によって安全
性を高めることを示唆し、かつクレーム化している。
【0004】WO89/00052〔名称:金属−配位
子キレート類の安全性増強−磁気共鳴造影剤またはX線
造影剤中カルシウムイオン添加により使用 (Metal−L
igand Chelates Safety Enhancement−Used in
Magnetic ResonanceImaging or X−ray Con
trast Agents, by Addition of CalciumIon
s)〕において、有効量のカルシウムを塩化カルシウム、
グルコン酸カルシウムまたは平衡塩溶液の形状で使用す
ることにより、付加的な配位子を添加する必要がなく実
質的に毒性を減少させることがクレーム化されている。
個々の遊離金属イオンおよび/または有機配位子の潜在
的毒性については述べられていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明により、磁気共
鳴、X線、超音波および放射診断上の造影用金属キレー
ト造影剤M(L)[式中、Mは造影金属、Lはキレート形
成配位子を表わす]のための新規賦形剤、かかる賦形剤
の組成物および使用方法を開示する。これらの新規賦形
剤は式:
【化38】 [式中、XおよびX'はそれぞれ個別にカルシウムまたは
亜鉛である;L'は、金属キレート造影剤に使用する有機
配位子L、またはカルシウムもしくは亜鉛との親和性よ
り金属Mとの親和性の大なる別の有機配位子であること
ができる有機配位子である;mおよびnはそれぞれ個別に
1、2または3から選ばれる]で示される。この単独の
賦形剤は遊離金属イオンおよび遊離有機配位子を掃去
し、これにより造影剤の安全性を増強することおよびこ
の使用法が見いだされたという点において、本発明の有
機配位子の錯塩は、金属キレート造影剤に対して非常に
有用な賦形剤である。
【0006】本発明は、金属キレート造影剤のための新
規賦形剤、かかる造影剤と賦形剤を複合した造影剤組成
物、およびこれを使用する造影方法に関する。有機配位
子の錯塩からなる本発明の新規賦形剤は意外にも、遊離
金属および遊離有機配位子を掃去することが見いだされ
た。この賦形剤は好ましくは、式:
【化39】 [式中、m、nおよびL'は前記と同意義]で示される、配
位子のカルシウム錯体のカルシウム塩からなる。本発明
の賦形剤は、二元的機能性掃去剤であって、該賦形剤が
掃去する遊離の金属イオンや遊離の配位子よりはるかに
安全であるから、著しく毒性の低い造影剤および造影方
法が提供される。
【0007】この二元的機能現象は、使用前の貯蔵中に
起こることもある金属キレート造影剤M(L)の解離に起
因する可能な毒性をも軽減する点で、付加的な利点であ
る。このように、本発明賦形剤の使用により、安全性を
増強し貯蔵寿命を延長した製品が提供される。
【0008】本発明賦形剤:
【化40】 の二元的掃去活性に鑑み、カルシウムまたは亜鉛錯体
X'(L')は、金属イオン交換プロセスにより、造影剤の
毒性金属イオンと反応すると考えられる。賦形剤中の遊
離カルシウムまたは亜鉛イオンは、存在することもある
遊離有機配位子との錯体を形成する。この賦形剤を用い
る系内では、他の新種の形成は全く予期されない。式
〔I〕のカルシウムまたは亜鉛錯塩は、所定の有機配位
子を溶液中、過剰量のカルシウム塩、たとえば炭酸カル
シウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、または塩化
亜鉛、酢酸亜鉛などと反応させることにより、容易に製
造される。
【0009】そして本発明賦形剤は、金属イオンおよび
有機配位子から成る金属キレート造影剤との組成物とし
て使用することができる。これは、後記実施例でより明
確に示されるように、カルシウムまたは亜鉛錯塩[I]
を、金属キレート造影剤の溶液に加えることにより、常
套の操作で達成することができる。
【0010】当業者であれば理解されるように、有機配
位子L'は、これが形成する錯体、すなわちCa(L')、
Zn(L')および/またはM(L')が十分に許容されるよ
うに選ぶべきである。適当な有機配位子は、線形もしく
は大環状ポリアミノポリカルボン酸およびその誘導体を
包含するが、これらに限定されるものではない。本発明
の好ましい一群の金属キレート造影剤および造影方法に
は、次のような有機配位子:米国特許第4,885,36
3号および米国特許出願(継続中)第454,883号
〔1989年12月22日出願、名称:10−(2’−
ヒドロキシ−3’−アルコキシ−1,4,7−トリスカル
ボキシメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデ
カン類〕および米国特許出願第454,890号〔19
89年12月22日出願、名称:10−(2’−ヒドロ
キシ−3’−ポリオキサアルキル)−1,4,7−トリス
カルボキシメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロ
ドデカン〕に開示の、1−置換−1,4,7−トリスカル
ボキシメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデ
カンおよびその誘導体を用いる。
【0011】これらの有機配位子は式:
【化41】 で示される。 1およびR2はそれぞれ個別に水素、アルキル、アリ
ールアルキル、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアル
キル、ヒドロキシアルコキシ、
【化42】 N(R42、CN(ここにR4はアルキルまたはヒドロキ
シアルキル)、ヒドロキシアルコキシ、
【化43】 (ここにAはアニオン)、
【化44】
【化45】 、nおよびmは0または1〜5の整数、R3は水素、ヒド
ロキシアルキル、アルコキシ、アルキル、アリール、ア
リールアルキルまたはヒドロキシアルコキシ、Xはクロ
ロ、ブロモまたはヨードである)を表わす]
【0012】一般的目的の磁気共鳴造影に有用なGd(I
II)キレートを形成させるために好ましい態様におい
て、R1およびR2は水素である。Gd(III)キレート
を形成させるために最も好ましい態様において、R1
ヒドロキシアルキル、またはR1である。それ故この群の好ましい配位子は、1,4,7,
10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ酢
酸、すなわちDO3A;1,4,7−トリス(カルボキシメ
チル)−10−(2'−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,
10−テトラアザシクロドデカン、すなわちHP−DO
3A;および1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,
4,7,10−テトラアザシクロドデカンである。
【0013】他の一群の適当な配位子は米国特許第4,
647,447号に開示された式:
【化46】 または
【化47】 で示される錯塩である。[式中、Xは−COOY、PO3
HYまたは−CONHOY;Yは水素原子、金属イオン
等価物および/または無機塩基もしくは有機塩基または
アミノ酸の生理学的生体適合性カチオン;Aは
【化57】 (基中、Xは前記と同意義);各R1は水素またはメチル;
2およびR3は共に合してトリメチレン基もしくはテト
ラメチレン基、またはそれぞれ個別に水素原子、低級ア
ルキル基(たとえば炭素数1〜8)、フェニル基、ベンジ
ル基、あるいはR2が水素原子であってR3が−(CH2)p
−C64−W−protein(基中、pは0または1、Wは−
NH−、−NHCOCH2−または−NHCS−、prote
inはタンパク残基);mは1、2または3;Zは酸素原子も
しくは硫黄原子またはNCH2XもしくはNCH2CH2
OR4基(基中、Xは前記と同意義、R4はC18アルキ
ル);VはXまたは−CH2OH、−CONH(CH2)nX
もしくは−COB(基中、Xは前記と同意義、Bはタン
パク残基または脂質残基、nは1〜12の整数)、あるい
はR1、R2およびR3がそれぞれ水素であるときVはそ
の双方を合して形成される式:
【化48】 で示される基(基中、Xは前記と同意義、wは1、2また
は3)を表わす。ただし置換基Yの少なくとも2個は原
子番号21〜29、42、44または57〜83の元素
の金属イオン等価物である]。
【0014】米国特許第4,647,447号から引用さ
れる好ましい配位子は1,4,7,10−テトラアザシク
ロドデカン−N,N',N",N'"−テトラ酢酸すなわちD
OTA、およびジエチレントリアミンペンタ酢酸すなわ
ちDTPAを包含する。
【0015】また米国特許第4,647,447号に関連
する配位子は式:
【化49】 で示すことができるジエチレントリアミンペンタ酢酸−
ビスメチルアミド(DTPA−BMA);ならびに式:
【化50】 で示される(a)化合物(R1およびR2はこれらが結合する
窒素原子と合して形成されるモルホリノであるDTPA
−ビスモルホリノアミド)および(b)化合物(R1が水素、
2
【化51】 であるDTPA−ビス1,2−ジヒドロキシプロピルア
ミド)である。
【0016】本発明の賦形剤/組成物/方法に使用する
のに適当な他の一群の配位子は、欧州特許出願0255
471A1に開示されている。この出願は式:
【化52】 [式中、YはNまたはPである;A1およびA2はそれぞれ
任意に分枝したC2〜C6アルキレンである;U1、U2
3およびU4はそれぞれ単結合または任意に分枝したC
16アルキレンである;D1、D2、D3およびD4はそれ
ぞれO、S、C16アルキレンまたはNR7である;R7
は水素または末端基COOR1を有するC14アルキレ
ンである;R1は水素または金属イオン等価物である;D5
はD1またはCHR5(基中、R5は水素または任意に不飽
和のC120アルキレンであることができ、該C120
ルキレンはイミノ、フェニレンオキシ、フェニレンイミ
ノ、アミド、エステル、O、Sおよび/または任意にO
H、SH、イミノおよび/またはアミノで置換されたN
を包含することができ、かつ任意に巨大分子Bに結合し
た末端官能基を有することができる)である;sおよびtは
それぞれ0〜5;R2は水素、任意に置換されたC116
アルキル、アシル、アシルアルキル(OHまたは低級ア
ルコキシ置換基1個ないしそれ以上で任意に置換された
基)、−CH2−X−V、BまたはCH2COB(基中、X
はCO、OHまたは低級アルコキシ基1個ないしそれ以
上で任意に置換され、任意に分枝したC110アルキレ
ン、または鎖中にOが介在し任意に分枝したC223
ルキレン)である;VはNR34またはCOOR6である;
3およびR4はそれぞれ水素、OHまたは低級アルコキ
シ基1個ないしそれ以上で任意に置換されたC116
ルキル、またはR3およびR4は双方を合して形成される
任意に他の異項原子を含む5〜6員異項環基である;R6
は水素、飽和、不飽和、線形、分枝状もしくは環状C1
16のヒドロカルビル、アリールまたはアルキルであ
る;R2またはR3は、任意に末端カルボニル基を有し任
意にOまたはR1カルボキシメチルイミノ基1個ないし
それ以上が鎖中に介在するか、またはOH、低級アルコ
キシもしくはカルボキシ(低級)アルキル基1個ないしそ
れ以上で置換されたC220アルキレンにより式:
【化53】 で示される第2の巨大分子(この第2の巨大分子D'は巨
大分子Dと同一であるかもしくは異なることができる)
に結合することができる]で示される大環状化合物を開
示している。
【0017】前記のように本発明の賦形剤は金属キレー
ト造影剤と共に使用することができる。一つの実施態様
において、本発明の賦形剤は、有機配位子[A]を常磁性
金属原子と結合した錯体を含有する造影剤と共に用い、
磁気共鳴造影のための磁気緩和増進剤として使用する。
かかる増進剤は、これを哺乳類(たとえばヒト)被験者に
投与するとき、種々の濃度で異なる組織に分配され、磁
気共鳴装置からの周波数エネルギーを吸収することによ
り励起された(組織中の)プロトンの磁気緩和を触媒す
る。この励起されたプロトンの磁気緩和率の増進によ
り、被験者を磁気共鳴装置で精査したとき異なるコント
ラストの影像が得られる。磁気共鳴装置を用いて一般に
造影剤投与前および後における種々の時点の影像を記録
し、組織中に存在する造影剤により作り出される影像の
差異を診断に用いる。プロトン磁気共鳴造影において、
ガドリニウム(III)、ジスプロシウム(III)、マン
ガン(II)、マンガン(III)、クロム(III)、鉄
(II)および鉄(III)のような常磁性金属原子(すべ
て対称性電子配置を有する常磁性金属原子である)は、
配位子と錯体を形成する金属として好ましく;ガドリニ
ウム(III)は、最も高い常磁性、低毒性および高い配
位水置換活性を有するという事実のために最も好まし
い。
【0018】本発明の賦形剤および薬学的に許容される
担体を含む組成物を造影剤と共に使用するときその造影
効果を著しく増強することが期待される造影剤の例とし
て、ガドテリドール(Gadoteridol=Gd(HP−DO3
A)、ドータレム(Dotarem=N−メチルグルカミン[Gd
(DOTA)])、マグネビスト(Magnevist=ジ−N−メ
チルグルカミン[Gd(DTPA)]およびガドジアミド(G
adodiamide=Gd(DTPA−BMA)、Gd(DTPA)−
ビスモルホリノアミド、Gd(DTPA)−ビス1,2−ジ
ヒドロキシプロピルアミドを包含する。
【0019】加うるに賦形剤[I]は、ランタニド元素
(原子番号58〜71)と錯体を形成する配位子[A]と共
に好都合に使用され、磁気共鳴造影法または磁気共鳴生
体分光法における化学シフト剤として使用される。
【0020】また賦形剤は、イットリウムおよび遷移系
列(原子番号21〜29)金属を包含する造影元素と共に
好都合に使用される。
【0021】賦形剤および同様の物質を含む造影剤の上
記のような用途が好ましいが、この賦形剤はまたX線造
影、放射性核種造影および超音波造影において造影剤と
共に使用することができることは、医療診断技術者に評
価されることである。
【0022】前記のようにX=X'=カルシウムである
賦形剤、組成物および方法が好ましく、これに加うるに
L'=Lである賦形剤、組成物および方法が最も好まし
い。
【0023】前記のように賦形剤[I]を含む造影剤は、
カルシウムまたは亜鉛の錯塩を金属キレート造影剤溶液
に加えることにより、容易に製造することができる。好
ましくはこのように製せられた溶液をpHほぼ中性で保
持する。この賦形剤/造影剤組成物を組合わせ物として
あらかじめプレパッケージに包装するか、または本発明
の賦形剤を使用前に直接造影剤溶液に加えることができ
る。カルシウムまたは亜鉛の錯塩の造影剤に対する典型
的モル比は約0.05〜10%である。
【0024】
【実施例】次に実施例により本発明の特定な実施態様を
説明する。しかし本発明の範囲が実施例の細部に限定さ
れないことは理解されるべきである。
【0025】実施例1 カルシウムビス[1,4,7,10−テトラアザシクロドデ
カン−1,4,7−トリアセタトカルシウム(II)]・Ca
[Ca(DO3A)]2*の製造:−DO3A(20ミリモ
ル、7.67g)を水32mlに溶解し、炭酸カルシウム3
2ミリモル(3.18g)をゆっくり加える。溶液を80
℃で2時間加熱還流し、これを室温に冷やして過剰量の
固体炭酸カルシウムを濾去する。この溶液をロータリー
エバポレーターで乾固し、75℃減圧オーブン(5mmH
g)中に24時間入れておく。94%の収率でガラス様固
体を得る。 元素分析、Ca32846812(8%H2O)として 計算値:C,38.58;H,6.15;N,12.85 実測値:C,38.17;H,5.99;N,12.83 *DO3A=1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ
ン−1,4,7−トリアセテート
【0026】実施例2 カルシウムビス[1,4,7−トリス(カルボキシメチル)
−10−(2'−ヒドロキシ)プロピル−1,4,7,10−
テトラアザシクロドデカナトカルシウム(II)]・Ca
[Ca(HP−DO3A)]2*の製造:−元素分析データ
により3.5%水含有配位子HP−DO3A(0.51
8g、1.24ミリモル)を水10ml(室温)に溶解し、こ
れに固体炭酸カルシウム(0.204g、2.03ミリモ
ル)を、撹拌しながらゆっくり加える。濁った溶液を9
0℃で2.5時間加熱し、冷やし遠心分離し、濾過す
る。濾液を減圧下に蒸発乾固し、白色固体0.56gを
得る。固体を水:アセトン(1:3(v/v))混合物中で再結
晶し、減圧下、室温で乾燥する。 元素分析、Ca33458814(12%H2O)として、 計算値:C,39.50;H,6.85;N,10.84 実測値:C,39.66;H,6.83;N,10.76 *HP−DO3A=1,4,7−トリス(カルボキシメチ
ル)−10−(2'−ヒドロキシ)プロピル−1,4,7,1
0−テトラアザシクロドデカノエート
【0027】実施例3 カルシウム[1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
−1,4,7,10−テトラアセタトカルシウム(II)]・
Ca[Ca(DOTA)]*の製造:−DOTA(20ミリモ
ル)を水40mlに溶解し、CaCO3(44ミリモル)をゆ
っくり加える。この溶液を80℃で2時間加熱還流し、
これを室温に冷やし、過剰量の固体CaCO3を濾去す
る。溶液をロータリーエバポレーターで乾固し、75℃
減圧オーブン(5mmHg)中に24時間入れて置く。白色
固体を得る。 *DOTA=1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ
ン−N,N',N",N'"−テトラアセテート
【0028】実施例4 トリカルシウムビス[N,N'−ビス[2−[ビス(カルボキ
シメチル)アミノ]エチル]グリシナトカルシウム(II)]
・Ca3[Ca(DTPA)]2*の製造:−DTPA(20ミリ
モル)を水40mlに溶解し、CaCO3(55ミリモル)を
ゆっくり加える。溶液を80℃で2時間加熱還流し、室
温に冷やし、過剰量の固体CaCO3を濾去する。溶液を
ロータリーエバポレーターで蒸発乾固し、75℃減圧オ
ーブン(5mmHg)中に24時間入れて置く。白色固体を
得る。 *DTPA=N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチ
ル)アミノ]エチル]グリシネート
【0029】実施例5 各試験化合物をチャールス・リバー(Charles River)
CD−1マウス(18〜23g、25〜35日)の尾静脈
(tail vein)にそれぞれ0.02ml/gの量で注射する
ことにより、本発明の遊離金属、遊離配位子、金属キレ
ート造影剤および賦形剤の相対的毒性試験を行なった。
観察期間は14日間である。結果を表1に示す。
【0030】表1 マウスに対する静脈内急性耐性(LD50値) 試験化合物:Gd(OH)3、DO3A、DOTA、Gd(D
O3A)、Gd(DO3A)製剤、Gd(HP−DO3A)、
Gd(HP−DO3A)製剤、Ca[Ca(DO3A)]2、Ca
[Ca(HP−DO3A)]2およびCaCl2(生理的pH) 試験化合物 LD50(mMol/kg) Gd(OH)3 0.1 DO3A 0.12 HP−DO3A 0.11 DOTA 0.18 Gd(DO3A) 5.7 Gd(DO3A)製剤(注a) 7.4(雄) 8.5(雌) Gd(HP−DO3A) 10 Gd(HP−DO3A)製剤(注b) 10.7(雄) 13.6(雌) Ca[Ca(DO3A)]2 1.6 Ca[Ca(HP−DO3A)]2 1.3 CaCl2 1.5 注a.この製剤は、Gd(DO3A)0.5M;Ca[Ca(D
O3A)]20.25mM;トリス緩衝液10mM(pH7.
4)から成る。 b.この製剤は、Gd(HP−DO3A)0.5M;Ca[Ca
(HP−DO3A)]20.25mM;トリス緩衝液10mM
(pH7.4)から成る。
【0031】このデータはGd(DO3A)(すなわち金属
キレート造影剤)およびカルシウム錯塩(すなわち賦形剤
が高い許容性を有することを例証するものである。それ
故本発明のカルシウム錯塩を賦形剤として使用すると
き、遊離金属および遊離配位子の量を著しく減少させ、
キレート造影剤または賦形剤の過剰量を使用しても良好
な許容性を有し、安全性を高めた造影方法論を提供する
ことができる。
【0032】実施例6 以下記載の操作により公知診断剤ガドテリドールと実施
例2の賦形剤を合体することにより次の新規診断剤組成
物を製造する: 成分 量(/ml) ガドテリドール(注1)(診断剤) 558.6mg カルテリドールカルシウム(注2) 0.46mg (新規賦形剤) トロメタミン(緩衝液) 1.21mg 1N・NaOH溶液 pH調整に必要な量 1N・HCl溶液 pH調節に必要な量 注射液用の水(USPq.s.) 1.0ml 注1.Gadoteridol:ガドリニウム(III)1,4,7−
トリス(カルボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプ
ロピル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 2.Calteridol Calcium:Ca[Ca(HP−DO3A)]
2(実施例2の賦形剤)
【0033】処理方法:必要な水約60%を48〜52
℃に加温し、緩衝液(トロメタミン)と賦形剤(カルテリ
ドールカルシウム)を加えながら強く撹拌する。次いで
診断剤(ガドテリドール)をゆっくり加え、48〜52℃
を保持して約1時間撹拌を続ける。得られた溶液を20
〜25℃に冷やし、塩酸溶液および/または必要に応じ
て水酸化ナトリウム溶液を用いてpH7.3〜7.5(最
適7.4)に調節する。平衡保持剤としての水を加え、p
Hを再チェック/再調節する。、溶液を滅菌した0.2
μm膜に通して濾過した後、滅菌し、管理された室温(1
5〜30℃)で保管する。
【0034】実施例7 ガドテリドールの代わりにドータレムすなわちN−メチ
ルグルカミン[Gd(DOTA)]を用い、カルテリドール
カルシウムの代わりに実施例3の賦形剤Ca[Ca(DOT
A)]を用い、実施例6の操作により、ドータレムを用い
た新規診断剤組成物を製造する。
【0035】実施例8 ガドテリドールの代わりにマグネビストすなわち(N−
メチルグルカミン)2[Gd(DTPA)]を用い、カルテリ
ドールカルシウムの代わりに実施例4の賦形剤Ca3[Ca
(DTPA)]2を用い、実施例6の操作により、マグネビ
ストを用いた新規診断剤組成物を製造する。
【0036】実施例9 ガドテリドールの代わりにガドジアミド(Gadodiamide)
すなわちGd(DTPA−ビスメチルアミド)を用い、実
施例2の方法論により製せられる賦形剤Ca[Ca(DTP
A−ビスメチルアミド)]2を用い、実施例6の操作によ
り、ガドジアミドを用いた新規診断剤組成物を製造す
る。
【0037】実施例10 ガドテリドールの代わりに造影剤ガドリニウムDTPA
ビスモルホリノアミドを用い、実施例2の方法論により
製せられる賦形剤Ca[Ca(DTPAビスモルホリノアミ
ド)]2を用い、実施例6の操作により、造影剤ガドリニ
ウムDTPAビスモルホリノアミドを用いる新規診断剤
組成物を製造する。
【0038】実施例11 ガドテリドールの代わりに造影剤ガドリニウム(DTP
A1,2−ジヒドロキシプロピルアミド)を用い、実施例
2の方法論により製せられる賦形剤Ca[Ca(DTPA
1,2−ジヒドロキシプロピルアミド)]2を用い、実施例
6の操作により、造影剤ガドリニウム(DTPA1,2−
ジヒドロキシプロピルアミド)のための新規診断剤組成
物を製造する。
フロントページの続き (72)発明者 マイケル・エフ・ツイードル アメリカ合衆国ニュージャージー州プリ ンストン、ライブラリー・プレイス72番 (56)参考文献 特開 昭63−145239(JP,A) 特開 平1−275583(JP,A) 特開 平2−104588(JP,A) 特開 平2−160789(JP,A) 特開 平1−52764(JP,A) 国際公開90/1024(WO,A1) 国際公開90/3804(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 49/00 A61K 51/00 CA(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN)

Claims (46)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属イオンMが有機配位子Lと結合して
    形成される金属キレート造影剤M(L)のための賦形剤で
    あって、式: 【化1】 [式中、XおよびX'はそれぞれ個別にカルシウムまたは
    亜鉛から選ばれる。L'は、Lであるか、またはカルシ
    ウムもしくは亜鉛との親和性よりMとの親和性の大なる
    他の有機配位子であることができる有機配位子を表わ
    す。mおよびnはそれぞれ個別に1、2または3を表わ
    す]で示される賦形剤。
  2. 【請求項2】 X=X'=カルシウムである請求項1記
    載の賦形剤。
  3. 【請求項3】 LおよびL'がそれぞれ個別に線形およ
    び大環状ポリアミノポリカルボン酸およびその誘導体か
    ら選ばれる請求項1記載の賦形剤。
  4. 【請求項4】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化2】 1およびR2はそれぞれ個別に水素、アルキル、アリー
    ルアルキル、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキ
    ル、ヒドロキシアルコキシ、 【化3】 N(R42、CN(ここにR4はアルキルまたはヒドロキ
    シアルキル)、ヒドロキシアルコキシ、 【化4】 【化5】 (ここにAはアニオン)、 【化6】 【化7】 、nおよびmは0または1〜5の整数、R3は水素、ヒド
    ロキシアルキル、アルコキシ、アルキル、アリール、ア
    リールアルキルまたはヒドロキシアルコキシ、Xはクロ
    ロ、ブロモまたはヨードである)を表わす]で示される化
    合物から選ばれる請求項1記載の賦形剤。
  5. 【請求項5】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化8】 または 【化9】 [式中、Xは−COOY、PO3HYまたは−CONHO
    Y; Yは水素原子、金属イオン等価物および/または無機塩
    基もしくは有機塩基またはアミノ酸の生理学的生体適合
    性カチオン; Aは 【化54】 (基中、Xは前記と同意義); 各R1は水素またはメチル; R2およびR3は共に合してトリメチレン基もしくはテト
    ラメチレン基、またはそれぞれ個別に水素原子、低級ア
    ルキル基(たとえば炭素数1〜8)、フェニル基、ベンジ
    ル基、あるいはR2が水素原子であってR3が−(CH2)p
    −C64−W−protein(基中、pは0または1、Wは−
    NH−、−NHCOCH2−または−NHCS−、prote
    inはタンパク残基); mは1、2または3; Zは酸素原子もしくは硫黄原子またはNCH2Xもしく
    はNCH2CH2OR4基(基中、Xは前記と同意義、R4
    はC18アルキル); VはXまたは−CH2OH、−CONH(CH2)nXもし
    くは−COB(基中、Xは前記と同意義、Bはタンパク
    残基または脂質残基、nは1〜12の整数)、あるいはR
    1、R2およびR3がそれぞれ水素であるときVはその双
    方を合して形成される式: 【化10】 で示される基(基中、Xは前記と同意義、wは1、2また
    は3)を表わす。ただし置換基Yの少なくとも2個は原
    子番号21〜29、42、44または57〜83を有す
    る元素の金属イオン等価物である]で示される化合物か
    ら選ばれる請求項1記載の賦形剤。
  6. 【請求項6】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化11】 [式中、YはNまたはP; A1およびA2はそれぞれ任意に分枝したC2〜C6アルキ
    レン; U1、U2、U3およびU4はそれぞれ単結合または任意に
    分枝したC16アルキレン; D1、D2、D3およびD4はそれぞれO、S、C16アル
    キレンまたはNR7; R7は水素または末端基COOR1を有するC14アルキ
    レン; R1は水素または金属イオン等価物; D5はD1またはCHR5(基中、R5は水素または任意に
    不飽和のC120アルキレンであることができ、該C1
    20アルキレンはイミノ、フェニレンオキシ、フェニレン
    イミノ、アミド、エステル、O、Sおよび/または任意
    にOH、SH、イミノおよび/またはアミノで置換され
    たNを包含することができ、かつ任意に巨大分子Bに結
    合した末端官能基を有することができる); sおよびtはそれぞれ0〜5; R2は水素、任意に置換されたC116アルキル、アシ
    ル、アシルアルキル(OHまたは低級アルコキシ置換基
    1個ないしそれ以上で任意に置換された基)、−CH2
    X−V、BまたはCH2COB(基中、XはCO、OHま
    たは低級アルコキシ基1個ないしそれ以上で任意に置換
    され、任意に分枝したC110アルキレン、または鎖中
    にOが介在し任意に分枝したC223アルキレン); VはNR34またはCOOR6; R3およびR4はそれぞれ水素、OHまたは低級アルコキ
    シ基1個ないしそれ以上で任意に置換されたC116
    ルキル、またはR3およびR4は双方を合して形成される
    任意に他の異項原子を含む5〜6員異項環基; R6は水素、飽和、不飽和、線形、分枝状もしくは環状
    116のヒドロカルビル、アリールまたはアルアルキ
    ルであって、 R2またはR3は、任意に末端カルボニル基を有し任意に
    OまたはR1カルボキシメチルイミノ基1個ないしそれ
    以上が鎖中に介在するか、またはOH、低級アルコキシ
    もしくはカルボキシ(低級)アルキル基1個ないしそれ以
    上で置換されたC220アルキレンにより式: 【化12】 で示される第2の巨大分子(この第2の巨大分子D'は巨
    大分子Dと同一であるかもしくは異なることができる)
    に結合することができる]で示される化合物から選ばれ
    る請求項1記載の賦形剤。
  7. 【請求項7】 LおよびL'が個別に1,4,7,10−テ
    トラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ酢酸、1,4,
    7−トリス(カルボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキ
    シプロピル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ
    ン、N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]
    エチル]グリシン、DTPA−ビスメチルアミド、1,
    4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,1
    0−テトラ酢酸、DTPA−ビスモルホリノアミドおよ
    びDTPA−ビス1,2−ジヒドロキシプロピルアミド
    から選ばれる請求項1記載の賦形剤。
  8. 【請求項8】 LおよびL'が同一の有機配位子である
    請求項1記載の賦形剤。
  9. 【請求項9】 金属イオンMが有機配位子Lと結合して
    形成される錯体;式: 【化13】 [式中、XおよびX'はそれぞれ個別にカルシウムまたは
    亜鉛から選ばれる。L'は、Lであるか、またはカルシ
    ウムもしくは亜鉛との親和性よりMとの親和性の大なる
    他の有機配位子であることができる有機配位子を表わ
    す。mおよびnはそれぞれ個別に1、2または3を表わ
    す]で示される錯塩賦形剤;およびこれらのための薬学的
    に許容される担体;から成る磁気共鳴、X線、超音波お
    よび放射診断上の造影に用いる造影剤組成物。
  10. 【請求項10】 XおよびX'がそれぞれカルシウムで
    ある請求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 LおよびL'がそれぞれ個別に線形お
    よび大環状ポリアミノポリカルボン酸ならびにその誘導
    体から選ばれる請求項9記載の組成物。
  12. 【請求項12】 LおよびL'がそれぞれ個別に式; 【化14】 1およびR2はそれぞれ個別に水素、アルキル、アリ
    ールアルキル、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアル
    キル、ヒドロキシアルコキシ、 【化15】 N(R4)2、CN(ここにR4はアルキルまたはヒドロキシ
    アルキル)、ヒドロキシアルコキシ、 【化16】 【化17】 (ここにAはアニオン) 【化18】 【化19】 、nおよびmは0または1〜5の整数、R3は水素、ヒド
    ロキシアルキル、アルコキシ、アルキル、アリール、ア
    リールアルキルまたはヒドロキシアルコキシ、Xはクロ
    ロ、ブロモまたはヨードである)を表わす]で示される化
    合物から選ばれる請求項9記載の組成物。
  13. 【請求項13】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化20】 または 【化21】 [式中、Xは−COOY、PO3HYまたは−CONHO
    Y; Yは水素原子、金属イオン等価物および/または無機塩
    基もしくは有機塩基またはアミノ酸の生理学的生体適合
    性カチオン; Aは 【化55】 (基中、Xは前記と同意義); 各R1は水素またはメチル; R2およびR3は共に合してトリメチレン基もしくはテト
    ラメチレン基、またはそれぞれ個別に水素原子、低級ア
    ルキル基(たとえば炭素数1〜8)、フェニル基、ベンジ
    ル基、あるいはR2が水素原子であってR3が−(CH2)p
    −C64−W−protein(基中、pは0または1、Wは−
    NH−、−NHCOCH2−または−NHCS−、prote
    inはタンパク残基); mは1、2または3; Zは酸素原子もしくは硫黄原子またはNCH2Xもしく
    はNCH2CH2OR4基(基中、Xは前記と同意義、R4
    はC18アルキル); VはXまたは−CH2OH、−CONH(CH2)nXもし
    くは−COB(基中、Xは前記と同意義、Bはタンパク
    残基または脂質残基、nは1〜12の整数)、あるいはR
    1、R2およびR3がそれぞれ水素であるときVはその双
    方を合して形成される式: 【化22】 で示される基(基中、Xは前記と同意義、wは1、2また
    は3)を表わす。ただし置換基Yの少なくとも2個は原
    子番号21〜29、42、44または57〜83を有す
    る元素の金属イオン等価物である]で示される化合物か
    ら選ばれる請求項9記載の組成物。
  14. 【請求項14】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化23】 [式中、YはNまたはP; A1およびA2はそれぞれ任意に分枝したC2〜C6アルキ
    レン; U1、U2、U3およびU4はそれぞれ単結合または任意に
    分枝したC16アルキレン; D1、D2、D3およびD4はそれぞれO、S、C16アル
    キレンまたはNR7; R7は水素または末端基COOR1を有するC14アルキ
    レン; R1は水素または金属イオン等価物; D5はD1またはCHR5(基中、R5は水素または任意に
    不飽和のC120アルキレンであることができ、該C1
    20アルキレンはイミノ、フェニレンオキシ、フェニレン
    イミノ、アミド、エステル、O、Sおよび/または任意
    にOH、SH、イミノおよび/またはアミノで置換され
    たNを包含することができ、かつ任意に巨大分子Bに結
    合した末端官能基を有することができる); sおよびtはそれぞれ0〜5; R2は水素、任意に置換されたC116アルキル、アシ
    ル、アシルアルキル(OHまたは低級アルコキシ置換基
    1個ないしそれ以上で任意に置換された基)、−CH2
    X−V、BまたはCH2COB(基中、XはCO、OHま
    たは低級アルコキシ基1個ないしそれ以上で任意に置換
    され、任意に分枝したC110アルキレン、または鎖中
    にOが介在し任意に分枝したC223アルキレン); VはNR34またはCOOR6; R3およびR4はそれぞれ水素、OHまたは低級アルコキ
    シ基1個ないしそれ以上で任意に置換されたC116
    ルキル、またはR3およびR4は双方を合して形成される
    任意に他の異項原子を含む5〜6員異項環基; R6は水素、飽和、不飽和、線形、分枝状もしくは環状
    116のヒドロカルビル、アリールまたはアルアルキ
    ルであって、 R2またはR3は、任意に末端カルボニル基を有し任意に
    OまたはR1カルボキシメチルイミノ基1個ないしそれ
    以上が鎖中に介在するか、またはOH、低級アルコキシ
    もしくはカルボキシ(低級)アルキル基1個ないしそれ以
    上で置換されたC220アルキレンにより式: 【化24】 で示される第2の巨大分子(この第2の巨大分子D'は巨
    大分子Dと同一であるかもしくは異なることができる)
    に結合することができる]で示される化合物から選ばれ
    る請求項9記載の組成物。
  15. 【請求項15】 LおよびL'が個別に1,4,7,10−
    テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ酢酸、1,
    4,7−トリス(カルボキシメチル)−10−(2'−ヒド
    ロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド
    デカン、N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチル)ア
    ミノ]エチル]グリシン、DTPA−ビスメチルアミド、
    1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,
    10−テトラ酢酸、DTPA−ビスモルホリノアミドお
    よびDTPA−ビス1,2−ジヒドロキシプロピルアミ
    ドから選ばれる請求項9記載の組成物。
  16. 【請求項16】 LおよびL'が同一の有機配位子であ
    る請求項9記載の組成物。
  17. 【請求項17】 錯塩賦形剤の金属キレート造影剤錯体
    に対するモル比が約0.05〜10%である請求項9記
    載の組成物。
  18. 【請求項18】 金属イオンが常磁性金属原子、ランタ
    ニド系列元素、イットリウムおよび遷移系列元素から選
    ばれる請求項9記載の組成物。
  19. 【請求項19】 常磁性金属がガドリニウム(III)、
    ジスプロシウム(III)、マンガン(II)、マンガン
    (III)、クロム(III)、鉄(II)および鉄(III)
    から選ばれる請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)1,4,7−トリス
    (カルボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプロピ
    ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、賦形
    剤がカルシウムビス[1,4,7−トリス(カルボキシメチ
    ル)−10−(2'−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,1
    0−テトラアザシクロドデカナトカルシウム(II)]で
    ある請求項9記載の組成物。
  21. 【請求項21】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がN−メチルグルカミンガドリニウム(I
    II)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,
    N',N",N'"−テトラ酢酸、賦形剤がカルシウム[1,
    4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,1
    0−テトラアセタトカルシウム(II)]である請求項9
    記載の組成物。
  22. 【請求項22】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がジ−N−メチルグルカミニウムガドリニ
    ウム(III)N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチ
    ル)アミノ]エチル]グリシン、賦形剤がカルシウムビス
    [ジエチレントリアミン−N,N',N',N",N"−ペンタ
    アセタトカルシウム(II)]である請求項9記載の組成
    物。
  23. 【請求項23】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がジエチレントリアミンペンタアセタト−
    ビスメチルアミド−ガドリニウム(III)、賦形剤がカ
    ルシウムビス[ジエチレントリアミン−N,N',N',N",
    N"−ペンタアセタトビスメチルアミド−カルシウム(I
    I)]である請求項9記載の組成物。
  24. 【請求項24】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)1,4,7,10−
    テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ酢酸、賦形
    剤がカルシウムビス[1,4,7,10−テトラアザシクロ
    ドデカン−1,4,7−トリアセタトカルシウム(II)]
    である請求項9記載の組成物。
  25. 【請求項25】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)DTPAビスモル
    ホリノアミド、賦形剤がカルシウムビス[DTPA−ビ
    スモルホリノアミドカルシウム(II)]である請求項9
    記載の組成物。
  26. 【請求項26】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)DTPAビス1,
    2−ジヒドロキシプロピルアミド、賦形剤がカルシウム
    ビス[DTPAビス1,2−ジヒドロキシプロピルアミド
    カルシウム(II)]である請求項9記載の組成物。
  27. 【請求項27】 ガドリニウム(III)1,4,7−トリ
    ス(カルボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプロピ
    ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンである
    金属キレート;カルシウムビス[1,4,7−トリス(カル
    ボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプロピル)−
    1,4,7,10−テトラアザシクロドデカナトカルシウ
    ム(II)]である賦形剤;緩衝剤;組成物のpHを所望の値
    に調節するのに充分な酸および/または塩基溶液;およ
    び水;から成る造影剤組成物。
  28. 【請求項28】 金属イオンMが有機配位子Lと結合し
    て形成される錯体およびそのための薬学的に許容される
    担体から成る、診断的造影方法において使用される造影
    剤組成物であって、式: 【化25】 [式中、XおよびX'はそれぞれ個別にカルシウムまたは
    亜鉛から選ばれる。L'は、Lであるか、またはカルシ
    ウムもしくは亜鉛との親和性よりMとの親和性の大なる
    他の有機配位子であることができる有機配位子を表わ
    す。mおよびnはそれぞれ個別に1、2または3を表わ
    す]で示される賦形剤を含有したことを特徴とする造影
    剤組成物。
  29. 【請求項29】 XおよびX'がそれぞれカルシウムで
    ある請求項28記載の組成物。
  30. 【請求項30】 LおよびL'がそれぞれ個別に線形お
    よび大環状ポリアミノポリカルボン酸ならびにその誘導
    体から選ばれる請求項28記載の組成物。
  31. 【請求項31】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化26】 1およびR2はそれぞれ個別に水素、アルキル、アリ
    ールアルキル、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアル
    キル、ヒドロキシアルコキシ、 【化27】 N(R42、CN(ここにR4はアルキルまたはヒドロキ
    シアルキル)、ヒドロキシアルコキシ、 【化28】 【化29】 (ここにAはアニオン)、 【化30】 【化31】 、nおよびmは0または1〜5の整数、R3は水素、ヒド
    ロキシアルキル、アルコキシ、アルキル、アリール、ア
    リールアルキルまたはヒドロキシアルコキシ、Xはクロ
    ロ、ブロモまたはヨードである)を表わす]で示される化
    合物から選ばれる請求項28記載の組成物。
  32. 【請求項32】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化32】 または 【化33】 [式中、Xは−COOY、PO3HYまたは−CONHO
    Y; Yは水素原子、金属イオン等価物および/または無機塩
    基もしくは有機塩基またはアミノ酸の生理学的生体適合
    性カチオン; Aは 【化56】 (基中、Xは前記と同意義); 各R1は水素またはメチル; R2およびR3は共に合してトリメチレン基もしくはテト
    ラメチレン基、またはそれぞれ個別に水素原子、低級ア
    ルキル基(たとえば炭素数1〜8)、フェニル基、ベンジ
    ル基、あるいはR2が水素原子であってR3が−(CH2)p
    −C64−W−protein(基中、pは0または1、Wは−
    NH−、−NHCOCH2−または−NHCS−、prote
    inはタンパク残基); mは1、2または3; Zは酸素原子もしくは硫黄原子またはNCH2Xもしく
    はNCH2CH2OR4基(基中、Xは前記と同意義、R4
    はC18アルキル); VはXまたは−CH2OH、−CONH(CH2)nXもし
    くは−COB(基中、Xは前記と同意義、Bはタンパク
    残基または脂質残基、nは1〜12の整数)、あるいはR
    1、R2およびR3がそれぞれ水素であるときVはその双
    方を合して形成される式: 【化34】 で示される基(基中、Xは前記と同意義、wは1、2また
    は3)を表わす。ただし置換基Yの少なくとも2個は原
    子番号21〜29、42、44または57〜83を有す
    る元素の金属イオン等価物を表わす]で示される化合物
    から選ばれる請求項28記載の組成物。
  33. 【請求項33】 LおよびL'がそれぞれ個別に式: 【化35】 [式中、YはNまたはP; A1およびA2はそれぞれ任意に分枝したC2〜C6アルキ
    レン; U1、U2、U3およびU4はそれぞれ単結合または任意に
    分枝したC16アルキレン; D1、D2、D3およびD4はそれぞれO、S、C16アル
    キレンまたはNR7; R7は水素または末端基COOR1を有するC14アルキ
    レン; R1は水素または金属イオン等価物; D5はD1またはCHR5(基中、R5は水素または任意に
    不飽和のC120アルキレンであることができ、該C1
    20アルキレンはイミノ、フェニレンオキシ、フェニレン
    イミノ、アミド、エステル、O、Sおよび/または任意
    にOH、SH、イミノおよび/またはアミノで置換され
    たNを包含することができ、かつ任意に巨大分子Bに結
    合した末端官能基を有することができる); sおよびtはそれぞれ0〜5; R2は水素、任意に置換されたC116アルキル、アシ
    ル、アシルアルキル(OHまたは低級アルコキシ置換基
    1個ないしそれ以上で任意に置換された基)、−CH2
    X−V、BまたはCH2COB(基中、XはCO、OHま
    たは低級アルコキシ基1個ないしそれ以上で任意に置換
    され、任意に分枝したC110アルキレン、または鎖中
    にOが介在し任意に分枝したC223アルキレン); VはNR34またはCOOR6; R3およびR4はそれぞれ水素、OHまたは低級アルコキ
    シ基1個ないしそれ以上で任意に置換されたC116
    ルキル、またはR3およびR4は双方を合して形成される
    任意に他の異項原子を含む5〜6員異項環基; R6は水素、飽和、不飽和、線形、分枝状もしくは環状
    116のヒドロカルビル、アリールまたはアルアルキ
    ルであって、 R2またはR3は、任意に末端カルボニル基を有し任意に
    OまたはR1カルボキシメチルイミノ基1個ないしそれ
    以上が鎖中に介在するか、またはOH、低級アルコキシ
    もしくはカルボキシ(低級)アルキル基1個ないしそれ以
    上で置換されたC220アルキレンにより式: 【化36】 で示される第2の巨大分子(この第2のの巨大分子D'は
    巨大分子Dと同一であるかもしくは異なることができ
    る)に結合することができる]で示される化合物から選ば
    れる請求項28記載の組成物。
  34. 【請求項34】 LおよびL'がそれぞれ個別に1,4,
    7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ
    酢酸、1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−10−
    (2'−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラア
    ザシクロドデカン、N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシ
    メチル)アミノ]エチル]グリシン、DTPA−ビスメチ
    ルアミド、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
    −1,4,7,10−テトラ酢酸、DTPA−ビスモルホ
    リノアミドおよびDTPA−ビス1,2−ジヒドロキシ
    プロピルアミドから選ばれる請求項28記載の組成物。
  35. 【請求項35】 LおよびL'が同一の有機配位子であ
    る請求項28記載の組成物。
  36. 【請求項36】 賦形剤の金属キレート造影剤錯体に対
    するモル比が約0.05〜10%である請求項28記載
    の組成物。
  37. 【請求項37】 金属イオンが常磁性金属原子、ランタ
    ニド系列元素、イットリウムおよび遷移系列元素から選
    ばれる請求項28記載の組成物。
  38. 【請求項38】 常磁性金属がガドリニウム(III)、
    八面体マンガン(II)、クロム(III)、および鉄(I
    II)である請求項28記載の組成物。
  39. 【請求項39】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)1,4,7−トリス
    (カルボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプロピ
    ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、賦形
    剤がカルシウムビス[1,4,7−トリス(カルボキシメチ
    ル)−10−(2'−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,1
    0−テトラアザシクロドデカナトカルシウム(II)]で
    ある請求項28記載の組成物。
  40. 【請求項40】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がN−メチルグルカミンガドリニウム(I
    II)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,
    N',N",N'"−テトラ酢酸、賦形剤がカルシウム[1,
    4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,1
    0−テトラアセタトカルシウム(II)]である請求項2
    8記載の組成物。
  41. 【請求項41】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がジ−N−メチルグルカミンガドリニウム
    (III)N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチル)ア
    ミノ]エチル]グリシン、賦形剤がカルシウムビス[ジエ
    チレントリアミン−N,N',N',N",N"−ペンタアセタ
    トカルシウム(II)]である請求項28記載の組成物。
  42. 【請求項42】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)N,N−ビス[2−
    [ビス(カルボキシメチル)アミノ]エチル]グリシン−ビ
    スメチルアミド、賦形剤がカルシウムビス[ジエチレン
    トリアミン−N,N',N',N",N"−ペンタアセタトビス
    メチルアミドカルシウム(II)]である請求項28記載
    の組成物。
  43. 【請求項43】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)1,4,7,10−
    テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ酢酸、賦形
    剤がカルシウムビス[1,4,7,10−テトラアザシクロ
    ドデカン−1,4,7−トリアセタトカルシウム(II)]
    である請求項28記載の組成物。
  44. 【請求項44】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)DTPAビスモル
    ホリノアミド、賦形剤がカルシウムビス[DTPA−ビ
    スモルホリノアミドカルシウム(II)]である請求項2
    8記載の組成物。
  45. 【請求項45】 金属イオンが有機配位子と結合して形
    成される錯体がガドリニウム(III)DTPAビス1,
    2−ジヒドロキシプロピルアミド、賦形剤がカルシウム
    ビス[DTPAビス1,2−ジヒドロキシプロピルアミド
    カルシウム(II)]である請求項28記載の組成物。
  46. 【請求項46】 ガドリニウム(III)1,4,7−トリ
    ス(カルボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプロピ
    ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンである
    金属キレート;カルシウムビス[1,4,7−トリス(カル
    ボキシメチル)−10−(2'−ヒドロキシプロピル)−
    1,4,7,10−テトラアザシクロドデカナトカルシウ
    ム(II)]である賦形剤;緩衝剤;造影剤組成物のpHを所
    望の値に調節するのに充分な酸溶液および/または塩基
    溶液;および水;から成る請求項28記載の組成物。
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