JP3147858B2 - ブレ−キ圧力制御装置 - Google Patents
ブレ−キ圧力制御装置Info
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- JP3147858B2 JP3147858B2 JP15877998A JP15877998A JP3147858B2 JP 3147858 B2 JP3147858 B2 JP 3147858B2 JP 15877998 A JP15877998 A JP 15877998A JP 15877998 A JP15877998 A JP 15877998A JP 3147858 B2 JP3147858 B2 JP 3147858B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制動時に発生
す車輪のスリップを防止可能な、しかも簡素な構成から
なるブレーキ圧力制御装置に関する。
す車輪のスリップを防止可能な、しかも簡素な構成から
なるブレーキ圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リザーバに蓄えられたブレー
キ液を汲み上げるポンプを設けることなく簡素な構成と
した装置、たとえば特開昭61−222850号公報あ
るいは特開昭62−125942号公報に記載されてい
る装置が知られている。この従来の装置では、車両制動
時に発生するスリップを防止するために、車輪速度に応
じて、ホイールシリンダとリザーバとを連通し、ホイー
ルシリンダのブレーキ圧力を減圧する制御を行う。
キ液を汲み上げるポンプを設けることなく簡素な構成と
した装置、たとえば特開昭61−222850号公報あ
るいは特開昭62−125942号公報に記載されてい
る装置が知られている。この従来の装置では、車両制動
時に発生するスリップを防止するために、車輪速度に応
じて、ホイールシリンダとリザーバとを連通し、ホイー
ルシリンダのブレーキ圧力を減圧する制御を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のブレーキ圧力制御装置では、リザーバへのブレ
ーキ液の流入が所定量を越えると、それ以上のリザーバ
への流入が制限されてしまう。従って、ホイールシリン
ダ圧力の減圧時に、リザーバと同容量のブレーキ液がホ
イールシリンダからリザーバに流入すると、リザーバは
満杯となって、それ以後のホイールシリンダ圧力の減圧
ができなくなる場合がある。このような場合であって
も、車輪速度に応じて、ホイールシリンダとリザーバと
を連通して、ホイールシリンダ圧力を減圧しようとする
制御が実行され、長期の減圧制御による制御弁や制御装
置の無意味な発熱等を招くという問題があった。
た従来のブレーキ圧力制御装置では、リザーバへのブレ
ーキ液の流入が所定量を越えると、それ以上のリザーバ
への流入が制限されてしまう。従って、ホイールシリン
ダ圧力の減圧時に、リザーバと同容量のブレーキ液がホ
イールシリンダからリザーバに流入すると、リザーバは
満杯となって、それ以後のホイールシリンダ圧力の減圧
ができなくなる場合がある。このような場合であって
も、車輪速度に応じて、ホイールシリンダとリザーバと
を連通して、ホイールシリンダ圧力を減圧しようとする
制御が実行され、長期の減圧制御による制御弁や制御装
置の無意味な発熱等を招くという問題があった。
【0004】そこで本発明は、上記の点を鑑みて、ブレ
ーキ圧力の制御中にリザーバに蓄えられるブレーキ液量
が所定以上となることを的確に判断することを第1の目
的とする。また、リザーバに蓄えられるブレーキ液量が
所定以上となった際に、ホイールシリンダ圧力の無意味
な減圧制御を行わないようにすることを第2の目的とす
る。
ーキ圧力の制御中にリザーバに蓄えられるブレーキ液量
が所定以上となることを的確に判断することを第1の目
的とする。また、リザーバに蓄えられるブレーキ液量が
所定以上となった際に、ホイールシリンダ圧力の無意味
な減圧制御を行わないようにすることを第2の目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明にかかるブレーキ制御装置では、車輪のス
リップ傾向を判定するスリップ傾向判定手段と、前記車
輪のスリップ傾向に応じて、前記車輪のホイールシリン
ダにかかるブレーキ圧力を制御する信号を出力する出力
手段およびこの出力手段による前記信号に基づいて、前
記ホイールシリンダにかかるブレーキ圧力の調整を行う
調整手段とを備えるアンチスキッド制御手段と、前記出
力手段により前記ホイールシリンダにかかるブレーキ圧
力を減圧する信号が出力されて前記調整手段が前記ホイ
ールシリンダにかかるブレーキ圧力の減圧を実行した際
に、前記ホイールシリンダから流出したブレーキ液を貯
留するリザーバと、前記スリップ傾向判定手段によって
車輪のスリップ傾向と判定されて、前記出力手段により
前記ブレーキ圧力を減圧する信号が出力されたのち所定
時間経過後においても車輪がスリップ傾向にある場合に
は前記リザーバに流入したブレーキ液量が所定以上であ
ると判断する判断手段と、を備えた。
に、本願発明にかかるブレーキ制御装置では、車輪のス
リップ傾向を判定するスリップ傾向判定手段と、前記車
輪のスリップ傾向に応じて、前記車輪のホイールシリン
ダにかかるブレーキ圧力を制御する信号を出力する出力
手段およびこの出力手段による前記信号に基づいて、前
記ホイールシリンダにかかるブレーキ圧力の調整を行う
調整手段とを備えるアンチスキッド制御手段と、前記出
力手段により前記ホイールシリンダにかかるブレーキ圧
力を減圧する信号が出力されて前記調整手段が前記ホイ
ールシリンダにかかるブレーキ圧力の減圧を実行した際
に、前記ホイールシリンダから流出したブレーキ液を貯
留するリザーバと、前記スリップ傾向判定手段によって
車輪のスリップ傾向と判定されて、前記出力手段により
前記ブレーキ圧力を減圧する信号が出力されたのち所定
時間経過後においても車輪がスリップ傾向にある場合に
は前記リザーバに流入したブレーキ液量が所定以上であ
ると判断する判断手段と、を備えた。
【0006】また、車輪のスリップ傾向を判定するスリ
ップ傾向判定手段と、前記車輪のスリップ傾向に応じて
前記車輪のホイールシリンダにかかるブレーキ圧力を制
御するアンチスキッド制御手段と、前記アンチスキッド
制御手段により前記ホイールシリンダにかかるブレーキ
圧力が減圧される際に、前記ホイールシリンダから流出
するブレーキ液を貯留するリザーバと、前記アンチスキ
ッド制御手段により前記ホイールシリンダにかかるブレ
ーキ圧力の減圧が実行されている際に、前記スリップ傾
向判定手段により前記車輪がスリップ傾向にあるという
判定が所定時間継続した場合には、前記リザーバに流入
したブレーキ液量が所定以上であると判断する判断手段
と、を備えるようにしてもよい。
ップ傾向判定手段と、前記車輪のスリップ傾向に応じて
前記車輪のホイールシリンダにかかるブレーキ圧力を制
御するアンチスキッド制御手段と、前記アンチスキッド
制御手段により前記ホイールシリンダにかかるブレーキ
圧力が減圧される際に、前記ホイールシリンダから流出
するブレーキ液を貯留するリザーバと、前記アンチスキ
ッド制御手段により前記ホイールシリンダにかかるブレ
ーキ圧力の減圧が実行されている際に、前記スリップ傾
向判定手段により前記車輪がスリップ傾向にあるという
判定が所定時間継続した場合には、前記リザーバに流入
したブレーキ液量が所定以上であると判断する判断手段
と、を備えるようにしてもよい。
【0007】このように請求項1あるいは請求項2に記
載の発明を採用すれば、機械的な構成を付加することな
しに、制御系において正確にリザーバ内に貯留されたブ
レーキ液量が所定以上になった状態たとえばリザーバ内
が満杯になった状態を判定することができる。また、前
記リザーバに貯留されるブレーキ液を、前記アンチスキ
ッド制御手段の実行中にマスタシリンダに対して返流す
るポンプを備えないようにして、ブレーキ制御装置の簡
素化をはかるようにしてもよい。このようにポンプを備
えない装置においてはリザーバ内ブレーキ液量が満杯に
なる状態が発生する可能性が高く、正確にリザーバ内ブ
レーキ液量が所定以上になったことを判定できることが
非常に有利である。
載の発明を採用すれば、機械的な構成を付加することな
しに、制御系において正確にリザーバ内に貯留されたブ
レーキ液量が所定以上になった状態たとえばリザーバ内
が満杯になった状態を判定することができる。また、前
記リザーバに貯留されるブレーキ液を、前記アンチスキ
ッド制御手段の実行中にマスタシリンダに対して返流す
るポンプを備えないようにして、ブレーキ制御装置の簡
素化をはかるようにしてもよい。このようにポンプを備
えない装置においてはリザーバ内ブレーキ液量が満杯に
なる状態が発生する可能性が高く、正確にリザーバ内ブ
レーキ液量が所定以上になったことを判定できることが
非常に有利である。
【0008】
【0009】また、前記判断手段により前記リザーバに
流入したブレーキ液量が所定以上であると判断された場
合には、前記アンチスキッド制御手段は前記ホイールシ
リンダにかかるブレーキ圧力を徐々に増圧した後、マス
タシリンダにおいて発生されるブレーキ圧力を前記ホイ
ールシリンダに対して加えるようにしてもよい。このよ
うにすれば、リザーバ内のブレーキ液量が所定以上でこ
れ以上のホイールシリンダ圧力の減圧ができない可能性
が有る場合に無意味な減圧制御をすることがないばかり
でなく、リザーバ内ブレーキ液量が所定以上になって、
ホイールシリンダ圧力を増圧する際のホイールシリンダ
圧力の急激な変化を抑制することができ、乗員の違和感
等の抑制に有利である。
流入したブレーキ液量が所定以上であると判断された場
合には、前記アンチスキッド制御手段は前記ホイールシ
リンダにかかるブレーキ圧力を徐々に増圧した後、マス
タシリンダにおいて発生されるブレーキ圧力を前記ホイ
ールシリンダに対して加えるようにしてもよい。このよ
うにすれば、リザーバ内のブレーキ液量が所定以上でこ
れ以上のホイールシリンダ圧力の減圧ができない可能性
が有る場合に無意味な減圧制御をすることがないばかり
でなく、リザーバ内ブレーキ液量が所定以上になって、
ホイールシリンダ圧力を増圧する際のホイールシリンダ
圧力の急激な変化を抑制することができ、乗員の違和感
等の抑制に有利である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1 は本発明の一実施例であるブ
レーキ圧力制御装置の概略構成図である。1はタンデム
マスタシリンダであり、このマスタシリンダ1からのブ
レーキ液が、前輪FL、FRを制動する制動力を発生す
るホイールシリンダ2、3及び後輪RL、RRを制動す
る制動力を発生するホイールシリンダ4、5に、前後に
分離された2系統の配管により供給されるように、それ
ぞれ接続されている。
いて詳細に説明する。図1 は本発明の一実施例であるブ
レーキ圧力制御装置の概略構成図である。1はタンデム
マスタシリンダであり、このマスタシリンダ1からのブ
レーキ液が、前輪FL、FRを制動する制動力を発生す
るホイールシリンダ2、3及び後輪RL、RRを制動す
る制動力を発生するホイールシリンダ4、5に、前後に
分離された2系統の配管により供給されるように、それ
ぞれ接続されている。
【0011】本実施例では、マスタシリンダ1からのブ
レーキ液が、プロポーショニングパルプ6(以下、Pパ
ルプ6と言う)及び3ポート3位置の電磁弁7(以下、
3位置弁7と言う)を介して、後輪RL、RR側のホイ
ールシリンダ4、5に供給されるように接続されてい
る。前記Pパルプ6は、マスタシリンダ1の圧力が所定
の値となると、その後の後輪側ホイールシリンダ4、5
の圧力上昇の比率を小さくするものである。また、3位
置弁7は、ホイールシリンダ4、5とマスタシリンダ1
及びブレーキ液を畜えるリザーバ8とを選択的に連通・
遮断するものであり、A位置ではマスタシリンダ1とホ
イールシリンダ4、5とを連通して、マスタシリンダ1
からのブレーキ液をホイールシリンダ4、5に供給し、
ブレーキペダル13の踏込操作に応じてブレーキ圧力を
増圧する通常のブレーキ動作を行うことができるように
されている。
レーキ液が、プロポーショニングパルプ6(以下、Pパ
ルプ6と言う)及び3ポート3位置の電磁弁7(以下、
3位置弁7と言う)を介して、後輪RL、RR側のホイ
ールシリンダ4、5に供給されるように接続されてい
る。前記Pパルプ6は、マスタシリンダ1の圧力が所定
の値となると、その後の後輪側ホイールシリンダ4、5
の圧力上昇の比率を小さくするものである。また、3位
置弁7は、ホイールシリンダ4、5とマスタシリンダ1
及びブレーキ液を畜えるリザーバ8とを選択的に連通・
遮断するものであり、A位置ではマスタシリンダ1とホ
イールシリンダ4、5とを連通して、マスタシリンダ1
からのブレーキ液をホイールシリンダ4、5に供給し、
ブレーキペダル13の踏込操作に応じてブレーキ圧力を
増圧する通常のブレーキ動作を行うことができるように
されている。
【0012】そして、B位置では全てを遮断して、ホイ
ールシリンダ4、5のブレーキ圧力を保持できるように
されており、C位置ではホイールシリンダ4、5とリザ
ーバ8とを連通して、ホイールシリンダ4、5のブレー
キ圧力の減圧を行うことができるようにされている。
9、10はチェック弁で、チェック弁9はマスタシリン
ダ1のブレーキ圧力が上昇したときに、マスタシリンダ
1からリザーバ8へ直接ブレーキ液が流入することを防
止し、低下したときには、リザーバ8に蓄えられたブレ
ーキ液をマスタシリンダ1側に戻すように接続されてい
る。また、チェック弁10はホイールシリンダ4、5の
ブレーキ圧力がマスタシリンダ1のブレーキ圧力よりも
上昇することを防止するように接続されている。
ールシリンダ4、5のブレーキ圧力を保持できるように
されており、C位置ではホイールシリンダ4、5とリザ
ーバ8とを連通して、ホイールシリンダ4、5のブレー
キ圧力の減圧を行うことができるようにされている。
9、10はチェック弁で、チェック弁9はマスタシリン
ダ1のブレーキ圧力が上昇したときに、マスタシリンダ
1からリザーバ8へ直接ブレーキ液が流入することを防
止し、低下したときには、リザーバ8に蓄えられたブレ
ーキ液をマスタシリンダ1側に戻すように接続されてい
る。また、チェック弁10はホイールシリンダ4、5の
ブレーキ圧力がマスタシリンダ1のブレーキ圧力よりも
上昇することを防止するように接続されている。
【0013】更に、11は車輪速度センサで、後輪R
L、RRのディファレンシャルに装着されドライブシャ
フトの回転数を検出している。12ブレーキ踏込スイッ
チで、運転者がブレーキペダル13を踏んでいるか否か
を検出している。これらの車輪速度センサ11、ブレー
キ踏込スイッチ12、3位置弁7は、各々電子制御回路
20に接続されている。この電子制御回路20は、周知
のCPU21,制御用のプログラムやデータを予め格納
するROM22、読み書き可能なRAM23に、入出力
回路24がコモンパス25を介して相互に接続されて構
成されている。CPU21は、車輪速度センサ11、ブ
レーキ踏込スイッチ12からの信号を入出力回路24を
介して入力し、これらの信号、ROM22、RAM23
内のプログラムやデータ等に基づいてCPU21は、3
位置弁7を制御し、ホイールシリンダ4、5のブレーキ
圧力を調整する。また、故障が生じた場合には、警報ラ
ンプ14を点灯させる。
L、RRのディファレンシャルに装着されドライブシャ
フトの回転数を検出している。12ブレーキ踏込スイッ
チで、運転者がブレーキペダル13を踏んでいるか否か
を検出している。これらの車輪速度センサ11、ブレー
キ踏込スイッチ12、3位置弁7は、各々電子制御回路
20に接続されている。この電子制御回路20は、周知
のCPU21,制御用のプログラムやデータを予め格納
するROM22、読み書き可能なRAM23に、入出力
回路24がコモンパス25を介して相互に接続されて構
成されている。CPU21は、車輪速度センサ11、ブ
レーキ踏込スイッチ12からの信号を入出力回路24を
介して入力し、これらの信号、ROM22、RAM23
内のプログラムやデータ等に基づいてCPU21は、3
位置弁7を制御し、ホイールシリンダ4、5のブレーキ
圧力を調整する。また、故障が生じた場合には、警報ラ
ンプ14を点灯させる。
【0014】前記電子制御回路20は、図示しない電源
スイッチがオンされると、ROM23に予め設定された
プログラムに従って、CPU21が演算処理を実行開始
する。次に、電子制御回路20で行われるブレーキ圧力
制御処理について、図2に示すフローチャートによって
説明する。
スイッチがオンされると、ROM23に予め設定された
プログラムに従って、CPU21が演算処理を実行開始
する。次に、電子制御回路20で行われるブレーキ圧力
制御処理について、図2に示すフローチャートによって
説明する。
【0015】このブレーキ圧力制御処理は、所定時間T
ms(例えば5ms) 毎にステップ120以下の処理が繰り
返し実行される。ステップ110では、各部の動作のチ
ェック及びフラグの初期化等の初期化の動作が行われ
る。次に、ステップ120では、車輪速度センサ11が
出力する信号から車輪速度Vw の読み込みが行われ、車
輪速度Vw に基づいて車輪加速度Aw が演算される。続
いて、ステップ130では、下記の式によって、擬似車
体速度Vb が演算される。
ms(例えば5ms) 毎にステップ120以下の処理が繰り
返し実行される。ステップ110では、各部の動作のチ
ェック及びフラグの初期化等の初期化の動作が行われ
る。次に、ステップ120では、車輪速度センサ11が
出力する信号から車輪速度Vw の読み込みが行われ、車
輪速度Vw に基づいて車輪加速度Aw が演算される。続
いて、ステップ130では、下記の式によって、擬似車
体速度Vb が演算される。
【0016】Vb(n)=MED(Vw(n) ,Vb(n-1)+K
up ・T,Vb(n-1)+Kdw・T) 但し、Kupは加速度上限値、Kdwは減速度上限値であ
る。上記の式は、前回と今回の擬似車体速度Vb の速度
差を、加速時には加速度Kupによる速度以下に、減速時
には減速度Kdwによる速度以下に制限するものである。
つまり、今回の車輪速度Vw(n)と、前回求めた擬似車体
速度Vb(n-1)から加速度Kupで加速した場合の速度(V
b(n-1)+Kup・T)と、前回求めた擬似車体速度Vb
(n-1)から減速度Kdwで減速した場合の速度(Vb(n-
1)+Kdw・T)とを比較し、この内の中間の値の速度を
今回の擬似速度Vb とする。
up ・T,Vb(n-1)+Kdw・T) 但し、Kupは加速度上限値、Kdwは減速度上限値であ
る。上記の式は、前回と今回の擬似車体速度Vb の速度
差を、加速時には加速度Kupによる速度以下に、減速時
には減速度Kdwによる速度以下に制限するものである。
つまり、今回の車輪速度Vw(n)と、前回求めた擬似車体
速度Vb(n-1)から加速度Kupで加速した場合の速度(V
b(n-1)+Kup・T)と、前回求めた擬似車体速度Vb
(n-1)から減速度Kdwで減速した場合の速度(Vb(n-
1)+Kdw・T)とを比較し、この内の中間の値の速度を
今回の擬似速度Vb とする。
【0017】ステップ140ではアンチスキッド制御が
行われていることを示す制御中フラグがオンしているか
否かが判断される。この制御中フラグは、後述する処理
でセットされ、当初はオフであるので、ステップ150
に進む。ステップ150では車輪速度Vw が擬似車体速
度Vb から設定される基準速度Vl よりも小さく、かつ
車輪加速度Aw が予め定められている基準減速度Al よ
りも小さいか否かが判断される。この判断結果が肯定
(YES)であるときには、車輪にスリップ傾向が生じ
たと判断することができ、ステップ160に進む。
行われていることを示す制御中フラグがオンしているか
否かが判断される。この制御中フラグは、後述する処理
でセットされ、当初はオフであるので、ステップ150
に進む。ステップ150では車輪速度Vw が擬似車体速
度Vb から設定される基準速度Vl よりも小さく、かつ
車輪加速度Aw が予め定められている基準減速度Al よ
りも小さいか否かが判断される。この判断結果が肯定
(YES)であるときには、車輪にスリップ傾向が生じ
たと判断することができ、ステップ160に進む。
【0018】ステップ160では、車輪に発生したスリ
ップ傾向を制御するために、3位置弁7をC位置に切り
替えてホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力を減圧す
る。同時に、アンチスキッド制御が行われていることを
示す制御中フラグをオンして、ステップ120に戻る。
一方、ステップ150での判定結果が否定(NO)であ
る時には、ステップ170に進む。ステップ170で
は、ステップ160でオンされた制御中フラグがオフさ
れると同時に、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力
の増圧が指示されて、3位置弁7がA位置に切り替えら
れ、ステップ120に戻る。
ップ傾向を制御するために、3位置弁7をC位置に切り
替えてホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力を減圧す
る。同時に、アンチスキッド制御が行われていることを
示す制御中フラグをオンして、ステップ120に戻る。
一方、ステップ150での判定結果が否定(NO)であ
る時には、ステップ170に進む。ステップ170で
は、ステップ160でオンされた制御中フラグがオフさ
れると同時に、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力
の増圧が指示されて、3位置弁7がA位置に切り替えら
れ、ステップ120に戻る。
【0019】車輪がスリップ傾向にあり、前記ステップ
160の処理が実行された後にステップ120に戻り、
以下の処理が実行され、ステップ140の処理におい
て、制御中フラグがオンしていると判断され、ステップ
180に進む。ステップ180では、運転者がブレーキ
ペダル13を離し、制動動作を終了したか否かをブレー
キ踏込みスイッチ12により判断する。ブレーキ踏込み
スイッチ12がオフであったら、運転者による制動動作
は終了したと判断され、ステップ190に進む。ステッ
プ190では、ステップ170と同様に、制御中フラグ
がオフされると共に、3位置弁7がA位置に切り替えら
れて、ステップ120に戻る。
160の処理が実行された後にステップ120に戻り、
以下の処理が実行され、ステップ140の処理におい
て、制御中フラグがオンしていると判断され、ステップ
180に進む。ステップ180では、運転者がブレーキ
ペダル13を離し、制動動作を終了したか否かをブレー
キ踏込みスイッチ12により判断する。ブレーキ踏込み
スイッチ12がオフであったら、運転者による制動動作
は終了したと判断され、ステップ190に進む。ステッ
プ190では、ステップ170と同様に、制御中フラグ
がオフされると共に、3位置弁7がA位置に切り替えら
れて、ステップ120に戻る。
【0020】一方、ステップ180にて、運転者によっ
てブレーキペダル13がまだ踏まれており、ブレーキ踏
込みスイッチ12がオンであると判断されると、ステッ
プ200に進む。ステップ220では、リザーバ8に流
入したブレーキ液が所定量に達したか否かが判断され、
例えば、本実施例では、リザーバ8が満杯か否かが判断
され、リザーバ8が満杯でないときには、ステップ21
0に進む。このリザーバ8が満杯か否かは、後述するス
テップ220の処理の実行により、ブレーキ圧力を減圧
しているにも関わらず、車輪のスリップ傾向が一定時間
以上経過したときに、リザーバ8が満杯であると判定し
てもよい。あるいは、リザーバ8のブレーキ液のレベル
を検出するスイッチを設けて、それにより判定してもよ
く、また、3位置弁7とリザーバ8との間にリザーバ8
に流入するブレーキ液量を検出する流量センサを設け、
リザーバ8に流入したしたブレーキ液量から満杯か否か
を判定することとしてもよい。尚、リザーバ8が満杯か
否かに限らず、ホイールシリンダ4、5とリザーバ8と
を連通して、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力を
減圧することができなくなる所定量のブレーキ液がリザ
ーバ8に流入したことを判定できればよい。
てブレーキペダル13がまだ踏まれており、ブレーキ踏
込みスイッチ12がオンであると判断されると、ステッ
プ200に進む。ステップ220では、リザーバ8に流
入したブレーキ液が所定量に達したか否かが判断され、
例えば、本実施例では、リザーバ8が満杯か否かが判断
され、リザーバ8が満杯でないときには、ステップ21
0に進む。このリザーバ8が満杯か否かは、後述するス
テップ220の処理の実行により、ブレーキ圧力を減圧
しているにも関わらず、車輪のスリップ傾向が一定時間
以上経過したときに、リザーバ8が満杯であると判定し
てもよい。あるいは、リザーバ8のブレーキ液のレベル
を検出するスイッチを設けて、それにより判定してもよ
く、また、3位置弁7とリザーバ8との間にリザーバ8
に流入するブレーキ液量を検出する流量センサを設け、
リザーバ8に流入したしたブレーキ液量から満杯か否か
を判定することとしてもよい。尚、リザーバ8が満杯か
否かに限らず、ホイールシリンダ4、5とリザーバ8と
を連通して、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力を
減圧することができなくなる所定量のブレーキ液がリザ
ーバ8に流入したことを判定できればよい。
【0021】次に、スっテップ210では、スッテプ1
50と同様に、車輪速度Vw と基準速度Vl 及び車輪加
速度Aw と基準減速度Al とがそれぞれ比較され、車輪
にスリップ傾向があるか否かが判断される。このとき、
車輪にスリップ傾向があると判断されると、ステップ2
20に進み、3位置弁7を、C位置に切り替えて、ホイ
ールシリンダ4、5とリザーバ8とを連通し、ホイール
シリンダ4、5のブレーキ液をリザーバ8に流入させ
て、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力を減圧し、
ステップ120に戻る。
50と同様に、車輪速度Vw と基準速度Vl 及び車輪加
速度Aw と基準減速度Al とがそれぞれ比較され、車輪
にスリップ傾向があるか否かが判断される。このとき、
車輪にスリップ傾向があると判断されると、ステップ2
20に進み、3位置弁7を、C位置に切り替えて、ホイ
ールシリンダ4、5とリザーバ8とを連通し、ホイール
シリンダ4、5のブレーキ液をリザーバ8に流入させ
て、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力を減圧し、
ステップ120に戻る。
【0022】一方、車輪にスリップ傾向がないと判断さ
れると、ステップ230に進む。ステップ230では、
車輪加速度Aw の落込みが止まり、車輪のスリップが回
復傾向にあるか否かが判断され、回復傾向にあるときに
は、ステップ240に進む。ステップ240では、3位
置弁7がB位置に切り替えられて、ホイールシリンダ
4、5の圧力を保持し、ステップ120に戻る。
れると、ステップ230に進む。ステップ230では、
車輪加速度Aw の落込みが止まり、車輪のスリップが回
復傾向にあるか否かが判断され、回復傾向にあるときに
は、ステップ240に進む。ステップ240では、3位
置弁7がB位置に切り替えられて、ホイールシリンダ
4、5の圧力を保持し、ステップ120に戻る。
【0023】また、ステップ230にて、車輪のスリッ
プが回復傾向にない、即ち既に車輪のグリップ力は回復
し、安定状態にあると判断されると、ステップ250に
進む。ステップ250では、3位置弁7がA位置とB位
置とに周期的に切り替えられて、ホイールシリンダ4、
5のブレーキ圧力は徐々に増大され、ステップ120に
戻る。
プが回復傾向にない、即ち既に車輪のグリップ力は回復
し、安定状態にあると判断されると、ステップ250に
進む。ステップ250では、3位置弁7がA位置とB位
置とに周期的に切り替えられて、ホイールシリンダ4、
5のブレーキ圧力は徐々に増大され、ステップ120に
戻る。
【0024】また、ステップ200にて、リザーバ8が
満杯になっている、即ちリザーバ8には所定量のブレー
キ液が流入していると判断されると、ステップ260に
進む。ステップ260では、リザーバ8が満杯になった
場合の後述するステップ270の処理によるステップ増
圧出力が終了したか否かが判断され、ステップ増圧出力
を終了していないと判断された場合には、ステップ27
0に進む。ステップ270では、3位置弁7がA位置と
B位置とが周期的に切り替えられて、ホイールシリンダ
4、5へのブレーキ圧力は徐々に増大されステップ12
0に戻る。
満杯になっている、即ちリザーバ8には所定量のブレー
キ液が流入していると判断されると、ステップ260に
進む。ステップ260では、リザーバ8が満杯になった
場合の後述するステップ270の処理によるステップ増
圧出力が終了したか否かが判断され、ステップ増圧出力
を終了していないと判断された場合には、ステップ27
0に進む。ステップ270では、3位置弁7がA位置と
B位置とが周期的に切り替えられて、ホイールシリンダ
4、5へのブレーキ圧力は徐々に増大されステップ12
0に戻る。
【0025】一方、ステップ増圧出力を終了したと判断
された場合には、ステップ280に進み3位置弁7をA
位置に切り替えて、マスタシリンダ1とホイールシリン
ダ4、5とを連通して、ホイールシリンダ4、5ブレー
キ圧力を増圧しステップ120に戻る。次に、前述した
ブレーキ圧力制御処理による基本的な制御タイミングを
図3(a) 、(b) 、(c) 、(d) のタイムチャートに示す。
された場合には、ステップ280に進み3位置弁7をA
位置に切り替えて、マスタシリンダ1とホイールシリン
ダ4、5とを連通して、ホイールシリンダ4、5ブレー
キ圧力を増圧しステップ120に戻る。次に、前述した
ブレーキ圧力制御処理による基本的な制御タイミングを
図3(a) 、(b) 、(c) 、(d) のタイムチャートに示す。
【0026】運転者が車両のを制動を開始し、時刻Tl
において車輪速度Vw が基準速度Vl よりも小さくな
り、かつ車輪加速度Aw が基準減速度Al よりも小さく
なると(ステップ120〜210)、3位置弁7がA位
置からC位置に切り替えられ(ステップ160または2
20)、ホイールシリンダ4、5とリザーバ8とが連通
されて、ブレーキ液がリザーバ8に流入されて、ブレー
キ圧力が減圧される(この期間aにおいて、車輪がスリ
ップ傾向にあると判断される)。
において車輪速度Vw が基準速度Vl よりも小さくな
り、かつ車輪加速度Aw が基準減速度Al よりも小さく
なると(ステップ120〜210)、3位置弁7がA位
置からC位置に切り替えられ(ステップ160または2
20)、ホイールシリンダ4、5とリザーバ8とが連通
されて、ブレーキ液がリザーバ8に流入されて、ブレー
キ圧力が減圧される(この期間aにおいて、車輪がスリ
ップ傾向にあると判断される)。
【0027】時刻T2において、車輪加速度Aw が回復
し始めると(ステップ230)、3位置弁7がC位置か
らB位置に切り替えられて、(ステップ240)、ホイ
ールシリンダ4、5のブレーキ圧力は保持される(この
期間bにおいて、車輪は回復傾向にあると判断され
る)。時刻T3 において、車輪速度Vw が基準速度Vl
よりも大きくなると(ステップ230)、3位置弁7が
A位置とB位置とに一定時間毎に切り替えられ(ステッ
プ250)、ブレーキ圧力が徐々に増圧される(この期
間Cにおいて、車輪が安定状態にあると判断される)。
し始めると(ステップ230)、3位置弁7がC位置か
らB位置に切り替えられて、(ステップ240)、ホイ
ールシリンダ4、5のブレーキ圧力は保持される(この
期間bにおいて、車輪は回復傾向にあると判断され
る)。時刻T3 において、車輪速度Vw が基準速度Vl
よりも大きくなると(ステップ230)、3位置弁7が
A位置とB位置とに一定時間毎に切り替えられ(ステッ
プ250)、ブレーキ圧力が徐々に増圧される(この期
間Cにおいて、車輪が安定状態にあると判断される)。
【0028】時刻T4において、車輪速度Vw が再び基
準速度Vl よりも小さくなり、かつ車輪加速度Aw が基
準減速度Al よりも小さくなると(ステップ210)、
3位置弁7がC位置に切り替わって(ステップ22
0)、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力が減圧さ
れる。そして、以降同様に、ステップ220の処理が実
行される毎に、リザーバ8に所定のブレーキ液が流入
し、リザーバ8が満杯と判断されるまで、減圧・保持・
増圧という制御サイクルが繰り返し実行される。
準速度Vl よりも小さくなり、かつ車輪加速度Aw が基
準減速度Al よりも小さくなると(ステップ210)、
3位置弁7がC位置に切り替わって(ステップ22
0)、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力が減圧さ
れる。そして、以降同様に、ステップ220の処理が実
行される毎に、リザーバ8に所定のブレーキ液が流入
し、リザーバ8が満杯と判断されるまで、減圧・保持・
増圧という制御サイクルが繰り返し実行される。
【0029】時刻T5において、再び車輪速度Vw が基
準速度Vl よりも小さくなり、かつ車輪加速度Aw が基
準減速度Al よりも小さくなると、(ステップ21
0)、3位置弁7がC位置に切り替えられて(ステップ
220)、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力が減
圧される。時刻T6において、ブレーキ圧力を減圧して
いるにも関わらず(ステップ220)、車輪がロックし
たままで一定時間tlが経過した場合には、リザーバ8
がが満杯であると判断し(ステップ200)、3位置弁
7がA位置とB位置とに一定時間毎に切り替えられ、ブ
レーキ圧力が徐々に増圧されるステップ増圧を実行す
る。(ステップ260、270)。
準速度Vl よりも小さくなり、かつ車輪加速度Aw が基
準減速度Al よりも小さくなると、(ステップ21
0)、3位置弁7がC位置に切り替えられて(ステップ
220)、ホイールシリンダ4、5のブレーキ圧力が減
圧される。時刻T6において、ブレーキ圧力を減圧して
いるにも関わらず(ステップ220)、車輪がロックし
たままで一定時間tlが経過した場合には、リザーバ8
がが満杯であると判断し(ステップ200)、3位置弁
7がA位置とB位置とに一定時間毎に切り替えられ、ブ
レーキ圧力が徐々に増圧されるステップ増圧を実行す
る。(ステップ260、270)。
【0030】そして、ステップ増圧を一定時間t2出力
して終了すると(ステップ260)、3位置弁7がA位
置に切り替えられ(ステップ280)、ホイールシリン
ダ4、5とマスタシリンダ1とが連通され、ブレーキ圧
力が増圧される。また、リザーバ8が満杯である間は、
車輪のスリップ傾向に関わらず、ステップ280の処理
が実行されて、ホイールシリンダ4、5とマスタシリン
ダ1とが連通される増圧制御が維持される。
して終了すると(ステップ260)、3位置弁7がA位
置に切り替えられ(ステップ280)、ホイールシリン
ダ4、5とマスタシリンダ1とが連通され、ブレーキ圧
力が増圧される。また、リザーバ8が満杯である間は、
車輪のスリップ傾向に関わらず、ステップ280の処理
が実行されて、ホイールシリンダ4、5とマスタシリン
ダ1とが連通される増圧制御が維持される。
【0031】尚、本実施例では、ステップ150、21
0の処理の実行がスリップ傾向判定手段M1として働
き、3位置弁7及びステップ160〜190、220〜
250の処理の実行が圧力制御手段M3として働く。ま
た、ステップ200の処理の実行が判定遮断M5として
働き、ステップ260〜280の処理の実行が増圧維持
手段M6として働く。
0の処理の実行がスリップ傾向判定手段M1として働
き、3位置弁7及びステップ160〜190、220〜
250の処理の実行が圧力制御手段M3として働く。ま
た、ステップ200の処理の実行が判定遮断M5として
働き、ステップ260〜280の処理の実行が増圧維持
手段M6として働く。
【0032】このように、リザーバ8が満杯となると、
ブレーキ圧力が徐々に増圧され、そして、ホイールシリ
ンダ4、5とマスタシリンダ1とが連通される増圧制御
が行われるので、リザーバ8が満杯となっても、リザー
バ8が満杯になったことにより、ホイールシリンダ4、
5のブレーキ圧力が突然増加したりして、ブレーキ圧力
を急激に変動させることがない。また、リザーバ8が満
杯となると、電子制御回路20によるステップ210か
ら250の繰り返し行われる処理や、ステップ210か
ら250の処理を繰り返し実行することによる3位置弁
7の頻繁な切り替え動作等を行わない。よって、リザー
バ8が満杯となった後の、無意味な処理や動作等を行わ
ないので3位置弁や電子制御回路20等の発熱を防止す
ることができる。
ブレーキ圧力が徐々に増圧され、そして、ホイールシリ
ンダ4、5とマスタシリンダ1とが連通される増圧制御
が行われるので、リザーバ8が満杯となっても、リザー
バ8が満杯になったことにより、ホイールシリンダ4、
5のブレーキ圧力が突然増加したりして、ブレーキ圧力
を急激に変動させることがない。また、リザーバ8が満
杯となると、電子制御回路20によるステップ210か
ら250の繰り返し行われる処理や、ステップ210か
ら250の処理を繰り返し実行することによる3位置弁
7の頻繁な切り替え動作等を行わない。よって、リザー
バ8が満杯となった後の、無意味な処理や動作等を行わ
ないので3位置弁や電子制御回路20等の発熱を防止す
ることができる。
【0033】以上本発明は、この様な実施例に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。以上詳述したように
本発明のブレーキ圧力制御装置は、リザーバに流入する
ブレーキ液量が所定量に達したことを判定し、所定量に
達した後は、徐々に増圧してから増圧制御を維持するの
で、ブレーキ圧力を急激に変動させることなく、また、
その後に更に、無意味なブレーキ圧力の制御を実行する
ことなく、制御弁や制御装置等の発熱を防止するという
効果を奏する。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。以上詳述したように
本発明のブレーキ圧力制御装置は、リザーバに流入する
ブレーキ液量が所定量に達したことを判定し、所定量に
達した後は、徐々に増圧してから増圧制御を維持するの
で、ブレーキ圧力を急激に変動させることなく、また、
その後に更に、無意味なブレーキ圧力の制御を実行する
ことなく、制御弁や制御装置等の発熱を防止するという
効果を奏する。
【図1】図1は本発明の一実施例としてのブレーキ圧力
制御装置の概略構成図。
制御装置の概略構成図。
【図2】図2は本実施例の電子制御回路において行われ
るブレーキ圧力制御処理の一例を示すフローチャート。
るブレーキ圧力制御処理の一例を示すフローチャート。
【図3】図3は本実施例の作動を説明するタイムチャー
トである。
トである。
1 マスタシリンダ 2 ホイールシリンダ 3 ホイールシリンダ 4 ホイールシリンダ 5 ホイールシリンダ 7 3位置弁 8 リザーバ 11 車輪速度センサ 20 電子制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−206760(JP,A) 特開 昭61−222850(JP,A) 特開 昭62−12452(JP,A) 特開 昭62−125942(JP,A) 特開 昭62−175249(JP,A) 特開 平2−169359(JP,A) 特開 平3−148359(JP,A) 特開 平6−32223(JP,A) 特開 平10−250552(JP,A) 特公 平6−69789(JP,B2) 特許2681945(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58 B60T 8/46
Claims (4)
- 【請求項1】 車輪のスリップ傾向を判定するスリップ
傾向判定手段と、 前記車輪のスリップ傾向に応じて、前記車輪のホイール
シリンダにかかるブレーキ圧力を制御する信号を出力す
る出力手段およびこの出力手段による前記信号に基づい
て、前記ホイールシリンダにかかるブレーキ圧力の調整
を行う調整手段とを備えるアンチスキッド制御手段と、 前記出力手段により前記ホイールシリンダにかかるブレ
ーキ圧力を減圧する信号が出力されて前記調整手段が前
記ホイールシリンダにかかるブレーキ圧力の減圧を実行
した際に、前記ホイールシリンダから流出したブレーキ
液を貯留するリザーバと、 前記スリップ傾向判定手段によって車輪のスリップ傾向
と判定されて、前記出力手段により前記ブレーキ圧力を
減圧する信号が出力されたのち所定時間経過後において
も車輪がスリップ傾向にある場合には前記リザーバに流
入したブレーキ液量が所定以上であると判断する判断手
段と、 を備えることを特徴とするブレーキ圧力制御装置。 - 【請求項2】 車輪のスリップ傾向を判定するスリップ
傾向判定手段と、 前記車輪のスリップ傾向に応じて前記車輪のホイールシ
リンダにかかるブレーキ圧力を制御するアンチスキッド
制御手段と、 前記アンチスキッド制御手段により前記ホイールシリン
ダにかかるブレーキ圧力が減圧される際に、前記ホイー
ルシリンダから流出するブレーキ液を貯留するリザーバ
と、 前記アンチスキッド制御手段により前記ホイールシリン
ダにかかるブレーキ圧力の減圧が実行されている際に、
前記スリップ傾向判定手段により前記車輪がスリップ傾
向にあるという判定が所定時間継続した場合には、前記
リザーバに流入したブレーキ液量が所定以上であると判
断する判断手段と、 を備えることを特徴とするブレーキ圧力制御装置。 - 【請求項3】 前記リザーバに貯留されるブレーキ液
を、前記アンチスキッド制御手段の実行中にマスタシリ
ンダに対して返流するポンプを備えていないことを特徴
とする請求項1または請求項2に記載のブレーキ圧力制
御装置。 - 【請求項4】 前記判断手段により前記リザーバに流入
したブレーキ液量が所定以上であると判断された場合に
は、前記アンチスキッド制御手段は前記ホイールシリン
ダにかかるブレーキ圧力を徐々に増圧した後、マスタシ
リンダにおいて発生されるブレーキ圧力を前記ホイール
シリンダに対して加えることを特徴とする請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載のブレーキ圧力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15877998A JP3147858B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | ブレ−キ圧力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15877998A JP3147858B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | ブレ−キ圧力制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28831789A Division JP2897288B2 (ja) | 1989-11-06 | 1989-11-06 | アンチスキッド制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1111288A JPH1111288A (ja) | 1999-01-19 |
JP3147858B2 true JP3147858B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=15679158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15877998A Expired - Fee Related JP3147858B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | ブレ−キ圧力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147858B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2681945B2 (ja) | 1987-10-21 | 1997-11-26 | アイシン精機株式会社 | 液圧ブレーキ装置 |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP15877998A patent/JP3147858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2681945B2 (ja) | 1987-10-21 | 1997-11-26 | アイシン精機株式会社 | 液圧ブレーキ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1111288A (ja) | 1999-01-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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