JP3146545B2 - ユニットスイングエンジンのスイングケース冷却構造 - Google Patents
ユニットスイングエンジンのスイングケース冷却構造Info
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 11
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 17
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
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- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
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- General Details Of Gearings (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニットスイングエン
ジンのスイングケース冷却構造に関する。
ジンのスイングケース冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型車両等に広く用いられている
ユニットスイングエンジンは、エンジンのクランクケー
スに連接されて後方に延び、後端部に後輪を支持するス
イングケースを有し、このスイングケース内にはエンジ
ンの出力を変速して後輪に伝達するベルト変速伝導機構
が内蔵される。
ユニットスイングエンジンは、エンジンのクランクケー
スに連接されて後方に延び、後端部に後輪を支持するス
イングケースを有し、このスイングケース内にはエンジ
ンの出力を変速して後輪に伝達するベルト変速伝導機構
が内蔵される。
【0003】上記ベルト変速伝導機構は作動中に摩擦熱
を発生するため、スイングケースには冷却用の外気を導
入するための冷却構造が採られる。
を発生するため、スイングケースには冷却用の外気を導
入するための冷却構造が採られる。
【0004】従来のスイングケース冷却構造は、ホース
等の通気部材をスイングケースに接続し、この通気部材
の自由端を車体に取り付けたエアクリーナに接続したも
ので、外気はエアクリーナから吸入され、除塵された後
に通気部材を通ってスイングケース内に入り、ベルト変
速伝導機構を冷却するようになっていた。
等の通気部材をスイングケースに接続し、この通気部材
の自由端を車体に取り付けたエアクリーナに接続したも
ので、外気はエアクリーナから吸入され、除塵された後
に通気部材を通ってスイングケース内に入り、ベルト変
速伝導機構を冷却するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スイングケース冷却構造は、空気の取入口からスイング
ケース内部までの通気経路が長く、それに要する部品が
多数必要となってコスト高となると同時に車体側に部品
の配置スペースを広く必要とし、レイアウト上の自由度
が低いものであった。また通気経路が長くなると通気抵
抗が増大してスイングケース内の冷却効果が悪くなると
いう問題があった。
スイングケース冷却構造は、空気の取入口からスイング
ケース内部までの通気経路が長く、それに要する部品が
多数必要となってコスト高となると同時に車体側に部品
の配置スペースを広く必要とし、レイアウト上の自由度
が低いものであった。また通気経路が長くなると通気抵
抗が増大してスイングケース内の冷却効果が悪くなると
いう問題があった。
【0006】そこで、実開昭59−195018号公報
に開示されているように、スイングケースの外側面に開
設された外気吸込口を、上下に延びる別体の外気導入カ
バーで覆い、この外気導入カバーの内部に短い外気導入
通路を形成し、この外気導入通路の一端を上記外気吸込
口に接続し、外気導入通路の他端に外気取入口を形成
し、外気導入通路の途中にフィルタエレメントを設ける
ことにより、冷却性能を向上させると同時に構造を簡素
化した冷却装置がある。
に開示されているように、スイングケースの外側面に開
設された外気吸込口を、上下に延びる別体の外気導入カ
バーで覆い、この外気導入カバーの内部に短い外気導入
通路を形成し、この外気導入通路の一端を上記外気吸込
口に接続し、外気導入通路の他端に外気取入口を形成
し、外気導入通路の途中にフィルタエレメントを設ける
ことにより、冷却性能を向上させると同時に構造を簡素
化した冷却装置がある。
【0007】ところが、この冷却装置では、外気導入カ
バーがスイングケースの上面に大きく突出してしまうた
め、近年のスクータ型車両のように、ユニットスイング
エンジンの上方に物品収納室が設けられ、スイングケー
スの上部にエンジンのエアクリーナが設置された車体レ
イアウトでは、外気導入カバーの上方への突出により物
品収納室やエアクリーナの容量が犠牲になり、やはり車
体のレイアウト性が悪くなる。
バーがスイングケースの上面に大きく突出してしまうた
め、近年のスクータ型車両のように、ユニットスイング
エンジンの上方に物品収納室が設けられ、スイングケー
スの上部にエンジンのエアクリーナが設置された車体レ
イアウトでは、外気導入カバーの上方への突出により物
品収納室やエアクリーナの容量が犠牲になり、やはり車
体のレイアウト性が悪くなる。
【0008】また、外気導入カバーがスイングケースに
対し別体である点と、スイングケースおよび外気導入カ
バーの接合部にガスケットやOリング等のシール部材を
介装させる必要がある点から、部品点数が多くなり、必
ずしも簡素な構造ではなかった。なお、上記シール部材
は、スイングケースと外気導入カバーの接合部が外部に
露呈されているため省くことができない。
対し別体である点と、スイングケースおよび外気導入カ
バーの接合部にガスケットやOリング等のシール部材を
介装させる必要がある点から、部品点数が多くなり、必
ずしも簡素な構造ではなかった。なお、上記シール部材
は、スイングケースと外気導入カバーの接合部が外部に
露呈されているため省くことができない。
【0009】さらに、この冷却装置では、外気吸込口と
フィルタエレメントが外気吸込口よりも上位に位置して
いるため、外気導入通路内に一旦侵入した水分や塵埃等
の異物の排出性が悪く、例えばフィルタエレメントに遮
断された水分が外気導入通路内に残留し、時間の経過と
共に外気吸込口からスイングケース内に侵入したり、塵
埃がフィルタエレメントの上流側に堆積する可能性があ
る。
フィルタエレメントが外気吸込口よりも上位に位置して
いるため、外気導入通路内に一旦侵入した水分や塵埃等
の異物の排出性が悪く、例えばフィルタエレメントに遮
断された水分が外気導入通路内に残留し、時間の経過と
共に外気吸込口からスイングケース内に侵入したり、塵
埃がフィルタエレメントの上流側に堆積する可能性があ
る。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、空気取入口からスイングケース内
までの通気経路長を短縮し、通気抵抗を減少させてスイ
ングケース内の冷却効果を高めることができ、かつスク
ータ型車両における物品収納室やエンジンのエアクリー
ナ容量を犠牲にする恐れをなくして車体のレイアウト性
を高め、なおかつ構成部品数を削減して構造の簡素化を
図ることができ、しかも通気経路内に侵入した異物の排
出性が高いユニットスイングエンジンのスイングケース
冷却構造を提供することを目的とする。
なされたものであり、空気取入口からスイングケース内
までの通気経路長を短縮し、通気抵抗を減少させてスイ
ングケース内の冷却効果を高めることができ、かつスク
ータ型車両における物品収納室やエンジンのエアクリー
ナ容量を犠牲にする恐れをなくして車体のレイアウト性
を高め、なおかつ構成部品数を削減して構造の簡素化を
図ることができ、しかも通気経路内に侵入した異物の排
出性が高いユニットスイングエンジンのスイングケース
冷却構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るユニットスイングエンジンのスイング
ケース冷却構造は、ベルト変速伝導機構を内蔵したスイ
ングケース内に外気を導入し、ベルト変速伝導機構を冷
却するユニットスイングエンジンのスイングケース冷却
構造において、上記スイングケースの外側面を覆うスイ
ングケースカバーの外側面に、ほぼ前後方向に延在する
導風路を一体に形成し、上記導風路の前端にスイングケ
ース内に連通する連通口を形成する一方、導風路の後端
に外部に後向きに開口する空気取入口を形成し、上記連
通口を上記空気取入口よりも上位に位置付け、連通口と
空気取入口との間にエアフィルタを設置し、上記エアフ
ィルタを連通口よりも下位に位置付けたことを特徴とす
る。
め、本発明に係るユニットスイングエンジンのスイング
ケース冷却構造は、ベルト変速伝導機構を内蔵したスイ
ングケース内に外気を導入し、ベルト変速伝導機構を冷
却するユニットスイングエンジンのスイングケース冷却
構造において、上記スイングケースの外側面を覆うスイ
ングケースカバーの外側面に、ほぼ前後方向に延在する
導風路を一体に形成し、上記導風路の前端にスイングケ
ース内に連通する連通口を形成する一方、導風路の後端
に外部に後向きに開口する空気取入口を形成し、上記連
通口を上記空気取入口よりも上位に位置付け、連通口と
空気取入口との間にエアフィルタを設置し、上記エアフ
ィルタを連通口よりも下位に位置付けたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】このようにユニットスイングエンジンのスイン
グケース冷却構造を構成した場合、空気取入口からスイ
ングケース内までの通気経路長が短縮されて通気抵抗が
減少し、スイングケース内の冷却効果が高められる。し
かも、導風路がスイングケースカバーに一体であり、シ
ール部材等も不要であることから、構成部品数が少なく
なり、構造が簡素になる。
グケース冷却構造を構成した場合、空気取入口からスイ
ングケース内までの通気経路長が短縮されて通気抵抗が
減少し、スイングケース内の冷却効果が高められる。し
かも、導風路がスイングケースカバーに一体であり、シ
ール部材等も不要であることから、構成部品数が少なく
なり、構造が簡素になる。
【0013】また、導風路がスイングケースの上方に突
出しないので、スクータ型車両における物品収納室やエ
ンジンのエアクリーナの容量が犠牲にならない。さら
に、スイングケースへの連通口が空気取入口よりも上位
にあることから、導風路内に侵入した異物の排出性が高
くなり、しかもエアフィルタが連通口よりも下位にある
ことから、エアフィルタに遮られた異物が時間の経過と
共にスイングケース内に侵入する恐れがなくなる。
出しないので、スクータ型車両における物品収納室やエ
ンジンのエアクリーナの容量が犠牲にならない。さら
に、スイングケースへの連通口が空気取入口よりも上位
にあることから、導風路内に侵入した異物の排出性が高
くなり、しかもエアフィルタが連通口よりも下位にある
ことから、エアフィルタに遮られた異物が時間の経過と
共にスイングケース内に侵入する恐れがなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0015】図1は、本発明に係るユニットスイングエ
ンジンのスイングケース冷却構造を適用するスクータ型
車両の左側面図である。このスクータ型車両1は、車体
フレーム2の中央下部にリンク3を介してユニットスイ
ングエンジン4が、その水平支軸5廻りに揺動自在に枢
支され、ユニットスイングエンジン4の後部と車体フレ
ーム2の後部は伸縮可能なショックアブソーバ6で連結
されている。
ンジンのスイングケース冷却構造を適用するスクータ型
車両の左側面図である。このスクータ型車両1は、車体
フレーム2の中央下部にリンク3を介してユニットスイ
ングエンジン4が、その水平支軸5廻りに揺動自在に枢
支され、ユニットスイングエンジン4の後部と車体フレ
ーム2の後部は伸縮可能なショックアブソーバ6で連結
されている。
【0016】ユニットスイングエンジン4は、前部がエ
ンジン7となっており、このエンジン7のクランクケー
スには後方に延びるスイングケース8が一体的に連接さ
れ、スイングケース8の後端部に後輪9が軸支されてい
る。
ンジン7となっており、このエンジン7のクランクケー
スには後方に延びるスイングケース8が一体的に連接さ
れ、スイングケース8の後端部に後輪9が軸支されてい
る。
【0017】スイングケース8の内部には、エンジン7
の出力を変速して後輪9に伝達するベルト変速伝導機構
が内蔵され、スイングケース8の外側面(ここでは左
側)の開口部を覆うように脱着可能に設けられたスイン
グケースカバー11に、本発明に係るスイングケース冷
却構造が設けられている。
の出力を変速して後輪9に伝達するベルト変速伝導機構
が内蔵され、スイングケース8の外側面(ここでは左
側)の開口部を覆うように脱着可能に設けられたスイン
グケースカバー11に、本発明に係るスイングケース冷
却構造が設けられている。
【0018】図2に上記スイングケースカバー11の左
側面図を、図3に斜視図を示す。
側面図を、図3に斜視図を示す。
【0019】スイングケースカバー11の外側面には、
外方(左側)に張り出し、ほぼ前後方向に延在する溝形
状の導風路12が一体に形成されている。この導風路1
2の後端には外部に後向きに開口する空気取入口13が
形成され、導風路12の前端は斜めに上昇してエンジン
センタ14に並んでいる。エンジンセンタ14は前記エ
ンジン7の図示しないクランクシャフトの軸中心であ
り、このクランクシャフトには外気吸入用のファン15
が回転一体に設けられている。また導風路12の底面1
6には複数の水抜き孔17が穿設されている。
外方(左側)に張り出し、ほぼ前後方向に延在する溝形
状の導風路12が一体に形成されている。この導風路1
2の後端には外部に後向きに開口する空気取入口13が
形成され、導風路12の前端は斜めに上昇してエンジン
センタ14に並んでいる。エンジンセンタ14は前記エ
ンジン7の図示しないクランクシャフトの軸中心であ
り、このクランクシャフトには外気吸入用のファン15
が回転一体に設けられている。また導風路12の底面1
6には複数の水抜き孔17が穿設されている。
【0020】図4は上記導風路12の拡大図、図5は図
4のV−V線に沿う断面図、また図6は導風路12をス
イングケースカバー11の裏側から見た斜視図である。
4のV−V線に沿う断面図、また図6は導風路12をス
イングケースカバー11の裏側から見た斜視図である。
【0021】導風路12の裏側にはシールプレート18
がネジ19で固定され、導風路12をスイングケース8
の内部と区画し、密閉管路としている。このシールプレ
ート18は、図4、図6の如く導風路12が上記エンジ
ンセンタ14に並んだ部分を覆っていないため、この部
分は導風路12がスイングケース8内へ連通する連通口
21となる。
がネジ19で固定され、導風路12をスイングケース8
の内部と区画し、密閉管路としている。このシールプレ
ート18は、図4、図6の如く導風路12が上記エンジ
ンセンタ14に並んだ部分を覆っていないため、この部
分は導風路12がスイングケース8内へ連通する連通口
21となる。
【0022】連通口21は空気取入口13よりも上位に
位置付けられ、連通口21と空気取入口13との間の導
風路12内にエアフィルタ22が設置されている。この
エアフィルタ22は、連通口21の直ぐ上流側(空気取
入口13側)、かつ連通口21よりも下位に位置付けら
れ、例えばエアフィルタ22の前後の導風路12内に複
数立設されたフィン23の間に支えられ、かつ前記シー
ルプレート18によって抜脱を防止されている。
位置付けられ、連通口21と空気取入口13との間の導
風路12内にエアフィルタ22が設置されている。この
エアフィルタ22は、連通口21の直ぐ上流側(空気取
入口13側)、かつ連通口21よりも下位に位置付けら
れ、例えばエアフィルタ22の前後の導風路12内に複
数立設されたフィン23の間に支えられ、かつ前記シー
ルプレート18によって抜脱を防止されている。
【0023】なお、スイングケースカバー11の最後部
には、図2、図3に示すような排気口24が下方に向け
て開口している。
には、図2、図3に示すような排気口24が下方に向け
て開口している。
【0024】かくしてスクータ型車両1が走行すると、
エンジン7のクランクシャフトと共にファン15が回転
し、導風路12がスイングケース8内に連通する連通口
21に負圧が掛かる。このため空気取入口13より導風
路12内に外気が流入し、この外気はエアフィルタ22
によって除塵、浄化された後、スイングケース8内に流
入し、スイングケース8内で作動するベルト変速伝導機
構の摩擦熱を冷却し、排気口24より排出される。
エンジン7のクランクシャフトと共にファン15が回転
し、導風路12がスイングケース8内に連通する連通口
21に負圧が掛かる。このため空気取入口13より導風
路12内に外気が流入し、この外気はエアフィルタ22
によって除塵、浄化された後、スイングケース8内に流
入し、スイングケース8内で作動するベルト変速伝導機
構の摩擦熱を冷却し、排気口24より排出される。
【0025】雨天走行時などにおいて、水が空気取入口
13から導風路12内に入った場合、この水は水抜き穴
17から外部に出るため、スイングケース8内に水が侵
入することはない。
13から導風路12内に入った場合、この水は水抜き穴
17から外部に出るため、スイングケース8内に水が侵
入することはない。
【0026】このように構成されたスイングケース冷却
構造によれば、空気取入口13からスイングケース8内
に至る通気経路(導風路12)が極めて短かいため通気
抵抗が小さく、スイングケース8内に充分な冷却空気が
流れ込み、効果的な冷却がなされる。
構造によれば、空気取入口13からスイングケース8内
に至る通気経路(導風路12)が極めて短かいため通気
抵抗が小さく、スイングケース8内に充分な冷却空気が
流れ込み、効果的な冷却がなされる。
【0027】また、従来のようにホースやエアクリーナ
等の通気経路構成部品を車体側に配置する必要がないた
め、車体のレイアウト性が良く美的外観も向上し、しか
も導風路12がスイングケース8の上方には突出しない
ので、スクータ型車両1の物品収納室(図1参照)やエ
ンジン7の図示しないエアクリーナーの容量が犠牲にな
ることもない。
等の通気経路構成部品を車体側に配置する必要がないた
め、車体のレイアウト性が良く美的外観も向上し、しか
も導風路12がスイングケース8の上方には突出しない
ので、スクータ型車両1の物品収納室(図1参照)やエ
ンジン7の図示しないエアクリーナーの容量が犠牲にな
ることもない。
【0028】その上、導風路12がスイングケースカバ
ー11に一体に形成されているため、導風路12を形作
るカバー部材を別部品として用意したり、このようなカ
バー部材とスイングケースカバー11との合わせ目にシ
ール部材等を介在させる必要がないことに加え、上述の
如くホースやエアクリーナ等が一切不要であることか
ら、冷却装置全体の構成部品数を少なくして構造を簡素
化し、コストダウンを図ることができる。なお、シール
プレート18はスイングケースカバー11の内側に設置
されるため、シールプレート18とスイングケースカバ
ー11との間にシール部材を介在させる必要はない。
ー11に一体に形成されているため、導風路12を形作
るカバー部材を別部品として用意したり、このようなカ
バー部材とスイングケースカバー11との合わせ目にシ
ール部材等を介在させる必要がないことに加え、上述の
如くホースやエアクリーナ等が一切不要であることか
ら、冷却装置全体の構成部品数を少なくして構造を簡素
化し、コストダウンを図ることができる。なお、シール
プレート18はスイングケースカバー11の内側に設置
されるため、シールプレート18とスイングケースカバ
ー11との間にシール部材を介在させる必要はない。
【0029】さらに、連通口21を空気取入口13より
も上位に設けた点と、導風路12の底面16に複数の水
抜き孔17を穿設した点とにより、導風路12内に侵入
した水分や塵埃等の異物の排出性が高く、しかもエアフ
ィルタ22を連通口21よりも下位に設けたため、エア
フィルタ22に遮られた異物が時間の経過と共にスイン
グケース8内に侵入する恐れもなく、スイングケース8
内で作動するベルト変速伝導機構の健全性を良好に保つ
ことができる。
も上位に設けた点と、導風路12の底面16に複数の水
抜き孔17を穿設した点とにより、導風路12内に侵入
した水分や塵埃等の異物の排出性が高く、しかもエアフ
ィルタ22を連通口21よりも下位に設けたため、エア
フィルタ22に遮られた異物が時間の経過と共にスイン
グケース8内に侵入する恐れもなく、スイングケース8
内で作動するベルト変速伝導機構の健全性を良好に保つ
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るユニ
ットスイングエンジンのスイングケース冷却構造は、ベ
ルト変速伝導機構を内蔵したスイングケース内に外気を
導入し、ベルト変速伝導機構を冷却するユニットスイン
グエンジンのスイングケース冷却構造において、上記ス
イングケースの外側面を覆うスイングケースカバーの外
側面に、ほぼ前後方向に延在する導風路を一体に形成
し、上記導風路の前端にスイングケース内に連通する連
通口を形成する一方、導風路の後端に外部に後向きに開
口する空気取入口を形成し、上記連通口を上記空気取入
口よりも上位に位置付け、連通口と空気取入口との間に
エアフィルタを設置し、上記エアフィルタを連通口より
も下位に位置付けたことを特徴とするものである。
ットスイングエンジンのスイングケース冷却構造は、ベ
ルト変速伝導機構を内蔵したスイングケース内に外気を
導入し、ベルト変速伝導機構を冷却するユニットスイン
グエンジンのスイングケース冷却構造において、上記ス
イングケースの外側面を覆うスイングケースカバーの外
側面に、ほぼ前後方向に延在する導風路を一体に形成
し、上記導風路の前端にスイングケース内に連通する連
通口を形成する一方、導風路の後端に外部に後向きに開
口する空気取入口を形成し、上記連通口を上記空気取入
口よりも上位に位置付け、連通口と空気取入口との間に
エアフィルタを設置し、上記エアフィルタを連通口より
も下位に位置付けたことを特徴とするものである。
【0031】この構成によれば、空気取入口からスイン
グケース内までの通気経路長を短縮して通気抵抗を減少
させ、スイングケース内の冷却効果を高めるとともに、
スクータ型車両における物品収納室やエンジンのエアク
リーナ容量を犠牲にする恐れをなくして車体のレイアウ
ト性を高めることができる。また、構成部品数を削減し
て構造の簡素化を図ると同時に、通気経路内に侵入した
異物の排出性を高めることができる。
グケース内までの通気経路長を短縮して通気抵抗を減少
させ、スイングケース内の冷却効果を高めるとともに、
スクータ型車両における物品収納室やエンジンのエアク
リーナ容量を犠牲にする恐れをなくして車体のレイアウ
ト性を高めることができる。また、構成部品数を削減し
て構造の簡素化を図ると同時に、通気経路内に侵入した
異物の排出性を高めることができる。
【図1】本発明に係るユニットスイングエンジンの冷却
構造を適用するスクータ型車両の左側面図。
構造を適用するスクータ型車両の左側面図。
【図2】スイングケースカバーの左側面図。
【図3】スイングケースカバーの斜視図。
【図4】本発明の一実施例を示す、導風路の拡大図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】導風路をスイングケースカバーの裏側から見た
斜視図。
斜視図。
1 スクータ型車両 4 ユニットスイングエンジン 7 エンジン 8 スイングケース 11 スイングケースカバー 12 導風路 13 空気取入口 18 シールプレート 21 連通口 22 エアフィルタ 23 フィン
Claims (1)
- 【請求項1】 ベルト変速伝導機構を内蔵したスイング
ケース内に外気を導入し、ベルト変速伝導機構を冷却す
るユニットスイングエンジンのスイングケース冷却構造
において、上記スイングケース(8)の外側面を覆うス
イングケースカバー(11)の外側面に、ほぼ前後方向
に延在する導風路(12)を一体に形成し、上記導風路
(12)の前端にスイングケース(8)内に連通する連
通口(21)を形成する一方、導風路(12)の後端に
外部に後向きに開口する空気取入口(13)を形成し、
上記連通口(21)を上記空気取入口(13)よりも上
位に位置付け、連通口(21)と空気取入口(13)と
の間にエアフィルタ(22)を設置し、上記エアフィル
タ(22)を連通口(21)よりも下位に位置付けたこ
とを特徴とするユニットスイングエンジンのスイングケ
ース冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22734591A JP3146545B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | ユニットスイングエンジンのスイングケース冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22734591A JP3146545B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | ユニットスイングエンジンのスイングケース冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558369A JPH0558369A (ja) | 1993-03-09 |
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