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JP3146458B2 - 電子制御式模様縫いミシン - Google Patents

電子制御式模様縫いミシン

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JP3146458B2
JP3146458B2 JP24453591A JP24453591A JP3146458B2 JP 3146458 B2 JP3146458 B2 JP 3146458B2 JP 24453591 A JP24453591 A JP 24453591A JP 24453591 A JP24453591 A JP 24453591A JP 3146458 B2 JP3146458 B2 JP 3146458B2
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Japan
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信太郎 平林
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Brother Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、電子制御式模様縫い
ミシンに関し、特に送り歯をステッピングモータで布送
り送り方向へ往復駆動するとともに、このモータを縫目
データのうちの送りデータに基いて駆動制御する際に送
り量の誤差を補正するように構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】 最近の電子制御式模様縫いミシンにお
いては、加工布を送る送り歯を往復駆動するステッピン
グモータを設け、多数の模様の縫目データを格納した縫
目データメモリから選択した模様の縫目データを読み出
し、縫目データのうちの針振りデータに基いて針揺動用
のステッピングモータを制御するとともに、縫目データ
のうちの送りデータに基いて送り用ステッピングモータ
を制御して模様を形成するように構成してあるが、送り
機構の機械系の誤差や加工布を押える押え足の前後非対
称性に起因して、送り量に僅かの送り誤差が発生し且つ
この誤差が前進送りと後退送りとで異なることから、1
つの模様に100針以上要するような大柄模様の場合に
は、送り誤差が累積して縫目模様の乱れが生じ、外観が
悪くなるという問題がある。
【0003】更に、縫目模様によっては、模様開始点と
模様終了点とが同一点で完結するものも少なくないが、
送り誤差によって模様開始点と模様終了点とが一致しな
くなると、縫目模様の乱れが一目瞭然になるという問題
もある。そこで、本願出願人は先の出願(特願平2−1
85895号)において、試し縫いなどにより求めた補
正量を設定する補正キー(プラスキーとマイナスキー)
を設け、その補正キーで設定された補正量で以て、間欠
的に(例えば、30針、50針毎に)前記送りデータを
補正するようにした送り量補正技術を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、前記送り量
補正技術では、各針の送り量を微小量ずつ補正するので
はなく、例えば、30針や50針毎に間欠的に送り量を
増減補正するので、例えば模様(通常、各模様は、サテ
ン縫い、3重縫い、1重縫いの組合せからなる)の部分
を形成するサテン縫いなどのように、1針の送り量の少
ない多数の運針により形成される模様においては、図1
1に示すように補正個所に縫目の乱れが生じ、縫い上が
りが不規則となり、外観が悪くなるという問題がある。
本発明の目的は、前記サテン縫いなど予め特定した特定
縫目では送り量補正を停止し得るような電子制御式模様
縫いミシンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係る電子制
御式模様縫いミシンは、図1の機能ブロック図に示すよ
うに、送り歯を布送り方向に往復動させる為の送り用モ
ータと、複数の模様の縫目データを格納した縫目データ
記憶手段と、縫目データ記憶手段から読み出した縫目デ
ータのうちの送りデータに基いて送り用ステッピングモ
ータを駆動させる制御手段と、前記送りデータに補正量
を付加する補正手段と、補正手段に補正量を設定する為
の設定手段とを備えた電子制御式模様縫いミシンにおい
て、選択された模様が予め特定された針揺動を伴う特定
縫目と特定縫目以外の非特定縫目からなる模様である場
合、前記補正手段が、前記特定縫目の縫製に際しては補
正量の付加を行わず、前記非特定縫目の縫製に際 しては
補正量を付加することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】 請求項1に係る電子制御式模様縫いミシンに
おいては、送り歯は送り用モータにより布送り方向に往
復動され、この送り用モータは制御により縫目データ記
憶手段から読み出した縫目データのうちの送りデータに
基いて制御される。送り機構などの機械系の誤差に起因
する送り量の誤差は、ミシン毎に異なるため、ミシン組
立完了後の調整段階等において、予め試し縫いにより送
りの誤差を求め、設定手段を介して送りの補正量を設定
すると、補正手段はその補正量を受けて送りデータに補
正量を付加するが、この補正は各送り毎ではなく、複数
回の送り毎に間欠的に付加されることになる。
【0007】ここで、選択された模様が予め特定された
針揺動を伴う特定縫目と特定縫目以外の非特定縫目から
なる模様である場合、前記補正手段が、前記特定縫目の
縫製に際しては補正量の付加を行わず、前記非特定縫目
の縫製に際しては補正量を付加する。従って、例えば、
各模様に含まれるサテン縫いなどの特定縫目の縫目形成
時には送りの補正量が付加されないので、特定縫目の縫
目が送り量の補正により乱れることがなく、模様の規則
性が崩れず、模様の外観を向上できる。
【0008】
【発明の効果】 請求項1に係る電子制御式模様縫いミ
シンによれば、送り用モータと、縫目データ記憶手段
と、前記モータを制御する制御手段と、補正手段と、設
定手段とを有するミシンにおいて、選択された模様が予
め特定された針揺動を伴う特定縫目と特定縫目以外の非
特定縫目からなる模様である場合、前記補正手段が、前
記特定縫目の縫製に際しては補正量の付加を行わず、前
記非特定縫目の縫製に際しては補正量を付加するように
構成したので、例えば、サテン縫いなどの特定縫目の縫
目形成時には送りの補正量が付加されないので、特定縫
目の縫目が送り量の補正により乱れることがなく、模様
の規則性が崩れることもなく、模様の外観を向上させる
ことができる。
【0009】
【実施例】 以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図2に示すように、電子制御式模様
縫いミシンMのミシン本体は、ベッド部1と、脚柱部2
と、アーム部3と、頭部4とを有し、頭部4には、押さ
え足を取付けた押さえ棒7と、縫い針6を取付けた針棒
5とが装着され、ベッド部1には送り歯が設けられ、ミ
シン本体内には、一般的な電子制御式ミシンと同様に、
針棒5を上下駆動する針棒上下動機構と、送り歯を上下
駆動する送り歯上下動機構と、針棒5を左右方向へ揺動
駆動する針棒揺動機構と、送り歯を前後方向へ揺動駆動
する送り歯揺動機構と、針棒上下動機構と送り歯上下動
機構とを駆動するミシンモータ20と、針棒揺動機構を
駆動するステッピングモータ47と、送り歯揺動機構を
駆動するステッピングモータ48と、制御装置40など
が設けられている(図4参照)。
【0010】前記アーム部3の前面には大型の液晶ディ
スプレイ10が設けられ、このディスプレイ10は、例
えば20文字×3行の文字をドットパターンで表示可能
で、文字以外に縫目模様や形象等の図形を複数個表示可
能であり、このディスプレイ10には模様選択や指令信
号入力の為の全部で30個の透明電極からなるタッチキ
ー11が設けられ、タッチキー11の一つを押圧操作す
ることで、表示された縫目模様のうちの所望のものを選
択可能である。
【0011】前記頭部4の近くにおいてアーム部3に
は、起動・停止スイッチ13、糸切りスイッチ14、針
位置切り換えスイッチ15、返し縫いスイッチ16など
のスイッチ類が設けられ、また脚柱部2の上端部前面に
は操作パネル9が設けられ、操作パネル9には9個の機
能キー(実用縫いキー91、文字縫いキー92、模様縫
いキー93、プラス補正キー94、マイナス補正キー9
5、等々)が設けられている。前記プラス補正キー94
は送り量の増加補正量を、またマイナス補正キー95は
送り量の減少補正量を夫々設定する為のものである。
尚、符号8は、縫製速度を調節する為のスピードボリュ
ームである。
【0012】次に、このミシンMのミシン本体内に設け
られた布送りに関連する機械的構成について説明する。
図3に示すように、主軸駆動用のミシンモータ20は、
駆動プーリ21と伝達軸22を介してミシン主軸23に
回転駆動力を伝達し、ミシンモータ20は駆動プーリ2
1の下部と釜軸プーリ24との間に掛装されたタイミン
グベルト25により釜26に回転力を付与し、駆動プー
リ21にリンクされた上下腕組27により送り歯28に
それを上下動させる為の駆動力を付与する。
【0013】送り歯28にはそれを布送り方向へ往復動
させる為のリンク機構29が連結され、このリンク機構
29の一端側にはセクタギヤ30が設けられ、送り用ス
テッピングモータ48の正逆回転によりセクタギヤ30
が往復動されて送り歯28が布送り方向(前後方向)へ
往復駆動されるように構成してある。ミシンモータ20
による送り歯28の上下動に調時させながら送り歯28
の送り方向への往復動を行わせることにより加工布を前
進送り又は後退送りするようになっている。尚、通常の
ミシンと同様に、前記ミシン主軸23は前記針棒5に連
結され、ミシン主軸23により針棒を上下に往復駆動さ
せて縫製がなされる。
【0014】次に、ミシンMの制御系の概要について図
4に基いて説明する。制御装置40は、入力インターフ
ェース41と、CPU42とROM43とRAM44と
を含むマイクロコンピュータと、出力インターフェース
45とを有し、入力インターフェース41には、起動・
停止スイッチ13と、操作パネル9と、ディスプレイ1
0のタッチキー11と、タイミング信号発生器32と、
その他のキーやスイッチ類からの信号が供給され、また
出力インターフェース45からは、ミシンモータ20
と、針棒揺動用ステッピングモータ47と、送り用ステ
ッピングモータ48と、ディスプレイ10を駆動するデ
ィスプレイコントローラ49と、とに夫々駆動電流や駆
動パルス信号が供給される。前記タイミング信号発生器
32は、ミシン主軸23に連係させて設けられ主軸の回
転位相を検出するものである。
【0015】前記マイクロコンピュータのROM43に
は、実用縫い、文字縫い、模様縫いの各々に関する多数
の縫目模様の縫目データ、縫目模様を選択の為の制御プ
ログラムや表示用のデータ、ミシンの使い方に関する説
明情報をディスプレイ10に表示する為の制御プログラ
ムや表示用のデータ、本願特有の後述の送り補正量設定
制御の制御プログラム及び送り量補正制御の制御プログ
ラム、などが予め入力格納されている。
【0016】前記各模様の縫目データには、縫針を左右
方向へ振る針振りデータと加工布を送る送りデータとを
対にして縫目の数だけ順次格納してあり、各模様に含ま
れるサテン縫いの個所においては送り量補正を停止する
為に、サテン縫いの個所を識別する為にサテン縫いの送
りデータには、サテン縫いを示す識別データが設けてあ
り、また縫目データの最後にはエンドコードが設けてあ
る。
【0017】前記RAM44には、プラス補正キー94
やマイナス補正キー95で設定された補正ランクrを格
納する補正レジスタ、補正針数m毎に補正を付加する補
正針数カウンタ、各模様の縫製開始からの針数Kをカウ
ントする針数カウンタ、各模様の縫製開始からの補正回
数Lをカウントする補正回数カウンタ、各縫製動作の針
振り量と送り量を夫々格納する振りレジスタ及び送りレ
ジスタ、などが設けられている。尚、RAM44は、小
型のバッテリでバックアップされている。
【0018】次に、送り補正量設定制御について図5の
フローチャートに基いて説明するが、図中Si(i=
1、2、3・・・)は各ステップを示すものである。先
ず、ミシンMの組み立て完了後の調整段階において加工
布を送る送り量の誤差を測定して送り補正量を設定する
場合、たとえば図7に示すような試し縫い模様について
縫製を実行すると、送りの誤差がないときには図中a点
と図中b点とが一致するが、実際に縫製してみると送り
の誤差によりa点とb点とが一致せず、図8に示すよう
に両点間に誤差Dが発生する。そこで、誤差Dの程度に
応じて補正ランク1、2、3のように決定する。補正ラ
ンク1、2、3、4、5とは、夫々125針、100
針、75針、50針、25針毎に送り量「1」(モータ
48の1パルス分)だけ補正するランクを示すものであ
る。
【0019】次に、ミシンMの電源の投入状態下に、模
様の選択前のメインルーチンの実行中に図5のフローチ
ャートのルーチンが実行され、補正レジスタは初期設定
において零に設定されていて、図8のように送りの不足
が生じる場合に送り量を増加補正する場合には、プラス
補正キー94を操作すると、S1においてYesと判定
され、次に補正レジスタの補正ランクrが4以下のとき
に限って(S2:No)、補正ランクrが1つインクリ
メントされ(S3)、その後S7へ移行し、補正レジス
タの補正ランクrがディスプレイ10に表示されてメイ
ンルーチンへ復帰する。このように、プラス補正キー9
4を1回操作して補正ランクrを1つインクリメントで
き、プラス補正キー94を繰り返し操作することで、補
正ランクrを順次インクリメントできる。
【0020】一方、送り量を減少補正する場合には、マ
イナス補正キー95を操作すると、S4においてYes
と判定され、次に補正レジスタの補正ランクrが−4以
上のときに限って(S5:No)、補正ランクrが1つ
デクリメントされ(S6)、その後S7へ移行し、補正
レジスタの補正ランクrがディスプレイ10に表示され
てメインルーチンへ復帰する。このように、マイナス補
正キー95を1回操作して補正ランクrを1つデクリメ
ントでき、マイナス補正キー95を繰り返し操作するこ
とで、補正ランクrを順次デクリメントできる。尚、補
正ランクrの値は−5〜+5の範囲で許容されるように
なっている。
【0021】以上のように、プラス補正キー94とマイ
ナス補正キー95とを介して補正レジスタに−5〜+5
の範囲の所望の補正ランクrを設定することが出来る。
但し、ミシンMの調整段階では、前記補正ランクrの設
定後、前記試し縫い模様の縫製を実行して補正ランクr
が正しく設定されたことを確認してから、出荷するもの
とする。
【0022】次に、送り量補正制御のルーチンについて
図6のフローチャートに基いて説明するが、図中Si
(i=10、11、12・・・)は各ステップを示し、
この制御は模様選択を行って実際に縫製する際には常に
実行される。選択された模様の縫製開始時に、送りレジ
スタと針数カウンタとが零に初期設定され、補正回数カ
ウンタは1に初期設定され、また補正レジスタから読み
出した補正ランクrに対応する補正針数m(例えば、補
正ランクrが3のときには75)が補正針数レジスタに
格納される。
【0023】選択された模様の縫製中に、送りデータF
を読み出して送りレジスタに格納すると(S10)、エ
ンドコードか否か判定され(S11)、次にエンドコー
ドでないときには、針数≧補正針数×補正回数か否か判
定され(S12)、最初のうちは針数が補正針数×1よ
りも小さいためNoと判定されてS18へ移行し、S1
8において針数カウンタのカウント値Kが1つインクリ
メントされてメインルーチンへ復帰し、メインルーチン
においてタイミング信号発生器32からの信号から決定
される所定のタイミングで、送りデータFに基づく加工
布の送りと振りデータに基づく針振りとが実行され、縫
目が形成される。
【0024】その後、同様にS10〜S12、S18、
メインルーチンへの復帰を繰り返し、そのうちに針数が
補正針数×1に等しくなると、S12にいてYesと判
定されてS13へ移行し、送りデータに付随した識別デ
ータに基いてサテン縫目か否か判定され、サテン縫目で
ないときにはS14へ移行して補正レジスタの補正ラン
クrが正か否か判定され、補正ランクrが正のときには
送りレジスタの送りデータFに「1」が加算され(S1
5)、また補正ランクrが負のときには送りレジスタの
送りデータFから「1」が減算され(S16)、次に補
正回数カウンタのカウント値Lが1つインクリメントさ
れ(S17)、そのS18を経てメインルーチンへ復帰
し、前記補正された送りデータFに基づく加工布の送り
が実行される。
【0025】こうして、サテン縫目でないときには、補
正針数毎に送りデータFに対する補正が実行されるが、
サテン縫目のときに補正を行うと、既述のごとく縫目の
乱れが発生することから、サテン縫目のときには補正の
タイミングであっても補正を省略し、サテン縫目でなく
なった時点で補正を実行する。そのため、S13におい
てサテン縫目か否かの判定を行い、サテン縫目であると
きには、S14〜S17のステップを省略し、S13か
らS18へ移行する。
【0026】それ故、S12においてYesと判定され
始めても、サテン縫目の縫製中はS12、S13、S1
8、復帰、S10〜S13を繰り返していき、サテン縫
目でなくなると、S13からS14へ移行してS15又
はS16の補正と、S17の補正回数のカウントアップ
とを実行してS18へ移行する。尚、サテン縫目故に複
数回補正が省略された場合には複数回続けて補正がなさ
れることになる。こうして、選択した1つの模様の縫製
が終了してエンドコードが読み出されると(S11:Y
es)、S19において、補正回数カウンタが「1」に
設定され、針数カウンタと補正針数カウンタが夫々
「0」に設定され、その後メインルーチンへ復帰する。
【0027】以上のように、予め設定した補正ランクに
基いた補正量で送りデータFを補正するように構成した
ので、送りの誤差を補正して縫目データで設定される模
様と同等の模様を形成することが出来る。しかも、サテ
ン縫目の個所では送りデータFの補正を省略し、サテン
縫目の後のサテン縫目以外の縫目の所で送りデータFを
補正するように構成したので、図9に示すように、サテ
ン縫目の縫目に乱れが生じず、縫目が不規則化すること
がなく、模様の外観を高めることが出来る。
【0028】尚、前記実施例では、送りデータにサテン
縫目識別用のデータを設けるようにしたが、サテン縫目
の開始点を識別するデータと終了点を識別するデータと
を設けてもよく、またサテン縫目の送り量は約0.1m
mであることから、送りデータFの送り量からサテン縫
目を判別するように構成してもよく、或いは、送りデー
タと振りデータとの両方に基いてサテン縫目を判別する
ように構成してもよい。前記補正レジスタをRAM44
に設ける代わりに、不揮発性のEEPROMに補正レジ
スタを設けることも有り得る。
【0029】次に、前記実施例を部分的に変更した変形
例について図10により説明する。先ず、加工布を前進
させる前進送りの誤差は無視し、前進送りに対する後退
送りの誤差のみを補正するように構成する。この場合、
ミシンMの調整段階において、前進送りを基準とした後
退送りの誤差を補正する補正ランクrを補正レジスタに
設定するものとする。尚、図10のルーチンは、図6の
ルーチンと大部分同一であるため、同一のステップにつ
いては同一のステップ番号を付して説明を省略し、追加
的構成について説明する。
【0030】S13の次のS30において、送りデータ
Fに付随している送り方向識別データに基いて後退送り
か否か判別し、後退送りのときだけS14へ移行し、S
14〜S16において前記同様の送りデータFに対する
補正を実行させる。更に、S18のステップに先行する
S32において後退送りか否か判別し、後退送りのどき
のみ針数カウンタのカウント値Kをカウントアップする
ように構成する。つまり、針数カウンタにより後退送り
の回数のみをカウントし、後退送りの回数が補正針数に
なる毎に後退送りデータを補正し、またサテン縫目にお
ける補正は行わず、前記同様にサテン縫目の終了後に実
行する。このように構成した場合にも、前記実施例と同
様に、綺麗な模様を形成でき、またサテン縫目の乱れを
解消することが出来る。
【0031】尚、別の変形例として、前進送り用の補正
ランクと後退送り用の補正ランクとを別個に設定するよ
うに構成し、前進送りの針数と後退送りの針数とを別個
にカウントするように構成し、前進送りがその補正ラン
クに対応する補正針数になる毎に前進送りの送りデータ
を補正するとともに、後退送りがその補正ランクに対応
する補正針数になる毎に後退送りの送りデータを補正す
るように構成することも可能である。この場合にも、サ
テン縫目での補正は行わず、前記同様にサテン縫目の終
了後に実行する。
【0032】尚、前記補正ランクは例えば1〜10段階
などのように多数段階に設定するように構成してもよい
し、また補正ランクの代りに補正針数を入力設定するよ
うに構成してもよい。尚、前記以外にも、本発明の技術
思想を逸脱しない範囲で種々の変更や改良を付加して本
発明を実施することができる。また、加工布を針振り方
向(横方向)へ送る横送り機構を備えたミシンにおける
横送り量の誤差補正にも本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例の電子制御式模様縫いミシンの
全体斜視図である。
【図3】加工布を送る布送りに関連する機械的構成を斜
視図である。
【図4】ミシンの制御系の構成図である。
【図5】送り補正量設定制御のルーチンのフローチャー
トである。
【図6】送り量補正制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図7】試し縫い模様を説明する説明図である。
【図8】縫製ランク設定の為に縫製された試し縫い模様
の説明図である。
【図9】サテン縫目を送り方向へ拡大して示した図であ
る。
【図10】変形例に係る図6相当図である。
【図11】従来技術に係る図9相当図である。
【符号の説明】
M 電子制御式模様縫いミシン 9 操作パネル 10 ディスプレイ 28 送り歯 40 制御装置 48 送り用ステッピングモータ 94 プラス補正キー 95 マイナス補正キー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り歯を布送り方向に往復動させる為の
    送り用モータと、複数の模様の縫目データを格納した縫
    目データ記憶手段と、縫目データ記憶手段から読み出し
    た縫目データのうちの送りデータに基いて送り用ステッ
    ピングモータを駆動させる制御手段と、前記送りデータ
    に補正量を付加する補正手段と、補正手段に補正量を設
    定する為の設定手段とを備えた電子制御式模様縫いミシ
    ンにおいて、選択された模様が予め特定された針揺動を伴う特定縫目
    と特定縫目以外の非特定縫目からなる模様である場合、
    前記補正手段が、前記特定縫目の縫製に際しては補正量
    の付加を行わず、前記非特定縫目の縫製に際しては補正
    量を付加する ことを特徴とする電子制御式模様縫いミシ
    ン。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3060069B2 (ja) 1990-07-13 2000-07-04 ブラザー工業株式会社 ミシン

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