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JP3145379B2 - レーザ導光プローブ - Google Patents

レーザ導光プローブ

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JP3145379B2
JP3145379B2 JP16902989A JP16902989A JP3145379B2 JP 3145379 B2 JP3145379 B2 JP 3145379B2 JP 16902989 A JP16902989 A JP 16902989A JP 16902989 A JP16902989 A JP 16902989A JP 3145379 B2 JP3145379 B2 JP 3145379B2
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則雄 大工園
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株式会社エス・エル・ティ・ジャパン
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザ光の導光プローブ、たとえば人体な
どの動物組織に対してレーザ光を照射してその組織の切
開、蒸散または温熱治療を行う際のレーザ導光プローブ
に関する。
〔従来の技術〕
レーザ光の照射によって、動物の切開等を行うこと
は、止血性に優れるため、近年、汎用されている。
この場合、古くは光ファイバーの先端からレーザ光を
出射することが行われていたが、部材の損傷が激しいな
どの理由によって、最近では、レーザ光ファイバーに伝
達した後、その先端前方に配置した動物組織に対して接
触するまたは接触させない導光プローブにレーザ光を入
光させ、プローブを動物組織(以下単に組織ともいう)
に接触させながら、プローブの表面からレーザ光を出射
させ、動物組織にレーザ光を照射することが行われてい
る。
本発明者は、種々のコンタクト(接触式)プローブを
開発し、広範囲で汎用されている。その1つの例を、第
15図に示す。このプローブは、サファイヤまたは石英な
どからなり、通常、その形状は先端部が一様に先細円錐
状となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、第15図のような、細長い円錐状(先端は、ほ
ぼ球に近い)の外面平滑なプローブ50に光ファイバー51
を介してレーザ光Lを入射した場合、レーザ光Lはプロ
ーブ50を通りながら、かつ表面で反射屈折しながら先端
に至り、その先端部から集中的に出射する。
その結果、レーザ光Lのパワー密度の等高線は第15図
の符号Hで示すようになり、パワー密度分布は符号pdに
示すようになる。第15図からも明らかなように、レーザ
光Lはプローブ50の先端から集中的に出射し、したがっ
て組織に対する照射有効域は主に前方となる。
一方、手術に際しては種々の態様が必要となる。すな
わち、切開、蒸散のほか、組織の剥離および糜爛性部位
の止血もときとして必要である。
かかる組織の剥離の場合、従来、レーザ光の照射によ
り行うことができず、専ら機械的メスによって行ってい
た。さらに、広い部位に渡って糜爛性の止血がある場合
には、多くの回数をもって、プローブを運進させなけれ
ばならなかった。そこで、本発明の主たる目的は、対象
部位の状況に応じて選択的に、切開、蒸散のみならず、
剥離および止血を良好に行うことができるレーザ光導光
プローブを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、基端から入射したレーザ光をその先端側
部分から出射するレーザ導光プローブにおいて、前記先
端側部分における側面に偏平面が形成されており、この
扁平面およびそれ以外の部分からレーザ光をそれぞれ出
射させるように構成するとともに、この出射レーザ光の
エネルギーが前記扁平面とそれ以外の部分とで異なるよ
うに構成したことで解決できる。
この場合、前記先端側部分は先細の円錐状をなし、こ
の円錐状部分の側面に前記偏平面が形成されていて、し
かもプローブ全体がその中心軸に対して対称であること
が望まれる。
また、少なくとも前記先端側部分の扁平面が形成され
ている部位が、プローブ中心軸に対して屈曲しているこ
と、および、少なくとも前記偏平面の表面に、レーザ光
の吸収粉と、プローブ本体の材質より屈折率が高い光散
乱粉とを含有する表面層が設けられていることが望まし
い。
他方、少なくとも前記偏平面の表面に、レーザ光の吸
収粉と、プローブ本体の材質より屈折率が高い光散乱粉
とを有し、レーザ光の透過材料がバインダーとなった表
面層が形成されている態様が提案される。より好ましい
のは、プローブ本体表面に凹凸が形成され、その表面に
前記表面層が設けられていることである。
〔作用〕
本発明にかかるプローブによれば、形状によって若干
異なるものの、レーザ光の出射エネルギーの大小は、通
常、先端、偏平面の両側、偏平面の腹の順である。
したがって、先端からの出射により単位入射エネルギ
ーに対して高能力の切開を行うことができ、偏平面の腹
からは出射エネルギーが低いので、たとえばいわゆる糜
爛性出血に対するウーディングを行うことができる。さ
らに、偏平面の両側を用いて、剥離やいわゆるサイド切
開を行うことができる。しかも、偏平面の存在により、
狭い部位に対して、先端や偏平面の両側を挿入すること
ができる。
このように、一つのプローブにより種々の態様の手術
を行ことができ、その都度専用のプローブを用意しなく
とも足り、汎用性に富む。
一方、本発明において、好ましくは、第7図または第
8図のように、レーザ光の透過部材1の表面に、前記透
過部材1より屈折率が高いサファイヤ等の光散乱粉2を
含有する表面層5が存在すると、透過部材1の表面から
出射したレーザ光Lが表面層5を通過する過程で、光散
乱粉2に当たったとき、その表面で反射して角度を変え
たり、一部は光散乱粉2内を屈折しながら内部に入り、
かつ出光するときにおいても屈折するので、表面層5全
体から種々の角度でレーザ光が出射し、もって広い照射
域が得られる。
さらに、表面層5にはカーボン等のレーザ光の吸収性
粉3が含有される。その結果、レーザ光Lが、吸収性粉
3に当たると、当たった大部分のレーザ光のエネルギー
が光吸収性粉3によって熱エネルギーに変換され、表面
層5から熱が組織に与えられる。
これによって、組織の蒸散割合が多くなり、透過部材
1の入射エネルギーが小さくとも、切開が容易に行われ
る。したがって、透過部材を高速に動かしても切開が可
能となり、手術を迅速に行うことができる。さらに、透
過部材1へ与える入射パワーを小さくできることは、安
価かつ小型のレーザ光発生装置によって手術を行うこと
を可能ならしめる。
一方、表面層を形成するに当たり、前述の吸収性粉と
光散乱粉とを液に分散させ、透過部材の表面にたとえば
塗布したとしても、液が蒸発した後は、両粉が透過部材
の表面に物理的に吸着力で単に付着しているのみである
ため、表面層を有するプローブが組織と接触したり、他
の物体に当たったときは、表面層の破損が容易に生じて
しまう。そこで、吸収性粉と光散乱粉とを透過部材の表
面に対して結合させるバインダーを設けると、表面層の
付着性が高まる。
この場合、バインダーとしては石英粉等の光の透過材
料4を用いるのが好ましく、表面層5からのレーザ光の
出射を約束する。また、光の透過材料4を形成する透過
性粉として、前記透過部材と融点が同じか低いものを用
いて、前記吸収性粉および光散乱粉とともに適当な液た
とえば水に分散させ、この分散液を塗布等により、透過
性粉の融点より高く、透過部材の形状が保てないほど高
くない温度で、焼成すると、透過性粉が溶融して、吸収
性粉および光散乱粉を取り込んで機械的強度が高い表面
層を形成する。その結果、強度が高くかつ損傷が少ない
表面層を形成できる。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
本発明にかかるプローブ10は、第1図〜第4図に示す
ように、円柱部10A、疑似(概略)円錐部10B、偏平面10
Cを有する。この偏平面10Cは円柱部10Aから延びる円錐
部の両側を削ぎ切りしたような形状により形成されてい
る。偏平面10Cの先端の形状は適宜でよいが、図示例で
は、偏平面の腹側からみてほぼ半円形をなしている。さ
らに、第4図に明瞭に図示されているように、先に行く
にしたがって、偏平面10Cの厚みが順次薄くなって形成
されている。
図示はされていないが、偏平面10Cは、円柱部10Aの先
端側に正確な円錐部を有し、その先端部に偏平面を有し
ていてもよい。
第5図は第3図に対応する視図方向における他の形状
例を示し、偏平面10Cが基部側から急に薄肉となった例
である。第6図は第2図に対応する視図方向におけるさ
らに別の例を示したもので、偏平面10Cが途中までテー
パー状に狭まり、その後先端がわにほぼ同一の幅をもっ
て延在している例である。
いずれにしても、このように偏平面10Cを有するプロ
ーブは、第1図の取付構造例をもって取付けられる。
すなわち、プローブ10の円柱部10Aが筒状の雌コネク
ター33内に嵌入され、その合わせ部33aをカシメたり、
セラミック系の耐熱接着剤を合わせた面に塗布したり、
あるいは両手段を併用することにより一体化されてい
る。雌コネクター33の内面にはメネジ34が形成され、雄
コネクター35のオネジ36と着脱自在に螺合されている。
雌コネクター33のプローブ10の受光端37の手前には、内
外に連通する冷却水Wの透孔38がたとえば周方向に180
度の角度をもって2個所(図示例では1つのみが示され
ている)形成されている。一方、雄コネクター35は、た
とえばテフロン(商品名)性の可撓製チューブ39先端に
圧入されている。この圧入に際しては、雄コネクター35
の基部に段付部40が形成されることによって容易には抜
けないようになっている。
またレーザ光の導光ファイバー11は、チューブ39およ
び雄コネクター35内に設けられるとともに、チューブ39
との間には冷却水供給用通路41が形成されている。さら
に光ファイバー7の先端部は段付部40内においては密に
内装されているが、段付部40にたとえば180度周方向位
置に2つのスリット部40aが形成され、このスリット部4
0aを冷却水Wが通るようになっている。また、雄コネク
ター35の先端内面と光ファイバー7外面との間には、冷
却水W連通用間隔41が形成されている。
かかるレーザ光の出射先端装置は、雌コネクター33が
雄コネクター35に螺合連結された状態で、内視鏡内や、
適当なホルダー43に取付けられる。この状態で、光ファ
イバー11を介して導かれたパルスレーザ光が受光端37か
らプローブ10内に入射され、穿刺部30の全外面から出射
される。このとき、冷却水Wは、通路42、スリット部40
a、間隔41を通りながら、プローブ10を冷却するととも
に、透孔38から組織表面上に流出し、組織Mの冷却に用
いられる。
第7図は、たとえば第1図〜第4図に形状例を示すプ
ローブ10の表面層5形成部分の拡大図であり、透過部材
1の表面層5は、レーザ5の光散乱粉2およびレーザ光
の吸収性粉3を含み、前述のようにレーザ光の透過性粉
が溶融して、こればバインダーとなって透過材料4とな
り層をなしたものである。
この場合、透過部材1の表面には、第8図のように、
凹凸1aを形成すると、よりレーザ光の散乱効果が高ま
る。
本発明におけるプローブ10の本体をなす透過部材とし
ては、人工または天然を問わず、ダイヤモンド、サファ
イヤ、石英などのセラミックスを用いるのが耐熱性の点
で好ましい。
この透過部材よりレーザ光の屈折率が高い光散乱粉と
しては、人工または天然を問わず、ダイヤモンド、サフ
ァイヤ、石英(高融点のものが好ましい)、単結晶酸化
ジルコニウム(Zr2O3)、高融点ガラス、透光性耐熱プ
ラスチック、レーザ光反射性金属、あるいはレーザ光反
射性であると否とを問わない金属粉表面にレーザ反射性
の金のアルミニウムなどをメッキなどの表面処理した粉
を用いることができる。
また、レーザ光の透過材料としては、製造面から言え
ば、好ましくは透過性粉が用いられ、この透過性粉とし
ては、これが溶融したとき皮膜形成能力があるものが選
定され、好ましくは耐熱性のあるものが選定される。こ
の材質例として、人工および天然を問わず、サファイ
ヤ、石英、ガラス、透過性耐熱プラスチック等の粉を挙
げることができ、透過材料との関係を考慮しながら選定
される。
さらに、光吸収性粉としては、カーボン、グラファイ
ト、酸化鉄、酸化マンガン等のレーザ光を吸収でき、熱
エネルギーを発する粉であれば、その材質は問わない。
これら各粉の表面層中の含有率(wt%)、平均粒径は
次記の範囲であるのが望ましい(カッコ内の数値はより
好ましい範囲を示す)。
含有率(wt%) 平均粒度(μm) 光散乱粉(A) 90〜1 0.2〜300 (70〜20) (1〜50 ) 透過性粉(B) 10〜90 0.2〜500 (20〜50) 吸収性粉(C) 90〜1 0.2〜500 (70〜10) (1〜100) 表面層の厚みは、10μm〜5mm、特に30μm〜1mmが好
ましい。1回で所望の厚みを形成できない場合、表面層
の形成を複数回繰り返せばよい。
また、表面層の形成に当っては、各粉相互を分散さ
せ、透過性粉の溶融温度以上に加熱した後に、透過部材
を浸漬する、透過部材に対して溶射を行うほどのほか適
宜の表面形成法を採用できるが、各粉を液に分散させれ
ば、透過部材に対する塗布方法を採用できるとともに、
この塗布方法によれば、分散液中に透過部材の所望の表
面層形成部分のみを浸漬した後、引き上げればよく、操
作的に簡易であるから、実用的でありかつ合理的とな
る。
被分散液としては、適宜の液、たとえば水やアルコー
ルなど、あるいはそれらの混合液等を用いることがで
き、さらに粘性を高めたりする目的で、砂糖やデンプン
等を添加してもよい。
上記のように、本発明に従って、透過部材の表面に表
面層5を形成すると、表面層5の形成部分からレーザー
光が全体的に広がりながら出射するので、組織の広い範
囲にわたってレーザ光を照射できる。
一方、本発明者は、表面層を有する円錐プローブ(た
だし偏平面を有しない)を用い、その際、前述の光散乱
粉(A)、透過性粉(B)に対する吸収性粉(C)の含
有率を種々変えながら、豚のレバーに対して切開を開始
できるレーザ光パワーの変化、および炭化層Xの下の凝
固層Yの深さdを調べた(第13図参照)ところ、第14図
の結果を得た。なお、A:B=2:1とした。
この結果によると、C%が高いと、レーザ光パワーが
低出力であって切開を行うことができ、したがって高速
でプローブを動かしても切開できるとともに、止血能力
の指標となる凝固層深さdが低下することから止血性は
低下することが判る。その結果、ダメージをある程度与
えても支障のない組織たとえば皮膚や脂肪などの切開に
対しては、C%を高くしたプローブを用いると有効であ
ることが判る。
一方、C%が低いプローブは、止血性を重視すべき組
織、たとえば肝臓や心臓などの切開に対して有効であ
り、その際には、レーザ光発生装置の出力を高め低速で
プローブを動かさなければならないことが判る。
さらに、本発明者は、上記の実験などに基づいて、次
記(1)式および(2)式の関係が存在することを知見
した。
C 発熱光量 ∝ ……(1) A+B+C 入射エネルギー A+B 透過光量 ∝ ……(2) A+B+C 入射エネルギー (1)式の意味するところは、C%が高くなると、発
熱量が増し、切開が主に蒸散によって行われ、入射エネ
ルギーの多くが発熱に消費されるため、組織深くまでレ
ーザ光が入射されず、凝固層深さが浅くなることであ
る。
(2)式は、入射エネルギーの多くが組織内深くまで
透過し、レーザー光を吸収した組織は発熱し、そこで凝
固を生じることを意味している。
したがって、主にC%を種々変えたものを予め用意し
ておけば、臨床目的に応じてプローブを選定すること
で、適切な治療を行うことができる。
さて、本発明にかかるプローブ10は、第9図のよう
に、図面上左方または図面を貫く方向に振りながら左方
に進めて、組織に切開または剥離を行うことができる。
もちろん、組織表面に直角にプローブ10を位置させ(プ
ローブ10を起立させた状態)ながら切開を行うことがで
きる。
また、第10図のように、偏平面10Cの両側の薄肉部
で、組織に突起部などの切開または剥離を行うことがで
きる。
他方、第11図のように、糜爛性出血部位に対して、偏
平面10Cの腹部分を対向させ、弱い照射エネルギーによ
り、その止血を図ることができる。
第12図には他のプローブ10の形状例として、屈曲した
プローブの先端部に偏平面10Cを形成した例を示した。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、対象部位の状況に応じ
て選択的に、切開、蒸散のみならず、剥離および止血を
良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプローブおよびその取付け状態を
示す縦断面図、第2図はプローブの正面図、第3図はそ
の側面図、第4図の長さ方向の各横断面図、第5図およ
び第6図は他の形状例の側面および正面図、第7図およ
び第8図はプローブの表面層の拡大断面図、第9図〜第
12図は他の例の斜視図、第13図は実験例における状態説
明図、第14図は実験結果を示すグラフ、第15図は従来の
プローブの形状の正面図である。 1……透過部材、1a……凹凸、2……光散乱粉、3……
吸収性粉、4……透過材料、5……表面層、10……プロ
ーブ、10A……円柱部、10B……疑似円錐部、10C……偏
平面。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端から入射したレーザ光をその先端側部
    分から出射するレーザ導光プローブにおいて: 前記先端側部分における側面に偏平面が形成されてお
    り、この扁平面およびそれ以外の部分からレーザ光をそ
    れぞれ出射させるように構成するとともに、この出射レ
    ーザ光のエネルギーが前記扁平面とそれ以外の部分とで
    異なるように構成したことを特徴とするレーザ導光プロ
    ーブ。
  2. 【請求項2】前記先端側部分は先細の円錐状をなし、こ
    の円錐状部分の側面に前記偏平面が形成されている請求
    項1記載のレーザ導光プローブ。
  3. 【請求項3】プローブ全体がその中心軸に対して対称で
    ある請求項1記載のレーザ導光プローブ。
  4. 【請求項4】少なくとも前記先端側部分の扁平面が形成
    されている部位が、プローブ中心軸に対して屈曲してい
    る請求項1記載のレーザ導光プローブ。
  5. 【請求項5】少なくとも前記偏平面の表面に、レーザ光
    の吸収粉と、プローブ本体の材質より屈折率が高い光散
    乱粉とを含有する表面層が設けられている請求項1記載
    のレーザ導光プローブ。
  6. 【請求項6】少なくとも前記偏平面の表面に、レーザ光
    の吸収粉と、プローブ本体の材質より屈折率が高い光散
    乱粉とを有し、レーザ光の透過材料がバインダーとなっ
    た表面層が形成されている請求項1記載のレーザ導光プ
    ローブ。
  7. 【請求項7】プローブ本体表面に凹凸が形成され、その
    表面に前記表面層が設けられている請求項5または6記
    載のレーザ導光プローブ。
JP16902989A 1989-06-30 1989-06-30 レーザ導光プローブ Expired - Fee Related JP3145379B2 (ja)

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