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JP3144504B2 - 自動車用閉断面構造体 - Google Patents

自動車用閉断面構造体

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Publication number
JP3144504B2
JP3144504B2 JP14196892A JP14196892A JP3144504B2 JP 3144504 B2 JP3144504 B2 JP 3144504B2 JP 14196892 A JP14196892 A JP 14196892A JP 14196892 A JP14196892 A JP 14196892A JP 3144504 B2 JP3144504 B2 JP 3144504B2
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JP
Japan
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closed
section structure
automobile
continuous welding
closed cross
Prior art date
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JP14196892A
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JPH05310147A (ja
Inventor
潤 酒井
義幸 具志堅
真人 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用閉断面構造体に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用構造材として、例えば実開平1
−119331号において角パイプ状の外殻部2に、発
砲ウレタン等の発泡体(芯部3)を充填したものが提案
されている。
【0003】即ち、角パイプに代表されるいわゆる閉断
面構造体は断面係数や断面2次モーメントが大きいこと
及び内部に吸振材を充填し易いことから強度メンバとし
て好適である。
【0004】上記外殻部2は、プラスチックでは強度不
足なので、一般に炭素鋼製もしくはアルミニウム製とさ
れている。アルミニウムは、材料費及び加工費が炭素鋼
に比較して極めて大きくコスト高になり、簡単には採用
し難いのが現状である。
【0005】一方、上記閉断面構造体は丈夫である反
面、衝突時の乗員保護を目的とした衝撃吸収能も要求さ
れる。その為に、板厚の異なる閉断面構造体を採用し、
薄い部分を変形させる手法が取られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】炭素鋼板を組合わせた
閉断面構造体では、その接合部は一般にスポット溶接で
接着される。それは熱影響部に酸化物が残存し、これに
カチオンに代表される防錆塗料がのりにくいため、この
熱影響部の少ないスポット溶接が採用される訳である。
その代償として、スポット溶接を採用した場合、接合部
の継手強度は連続溶接のそれよりは遥かに小さくなる。
そこで本発明の目的は連続溶接可能な鋼製閉断面構造体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
すべく本発明は、メッキ済ステンレス鋼板を重ね合せ、
その接合部を連続溶接法で接合してなる第1の閉断面構
造体と、この第1の閉断面構造体とは板厚が異なるメッ
キ済ステンレス鋼板を重ね合せ、その接合部を連続溶接
法で接合してなる第2の閉断面構造体とにおいて、これ
ら第1の閉断面構造体と第2の閉断面構造体とを長手方
向で重ね合せ、重ね合せた部位の隙間にメッキ面を介在
させた状態で、接合部を連続溶接法で接合したことで自
動車用閉断面構造体を構成する。
【0008】
【0009】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。図1は本発明に係る自動車用閉断面構造体の
断面図であり、自動車用閉断面構造体1は、第1の閉断
面構造体10と第2の閉断面構造体20とを組合わせて
なる。第1の閉断面構造体10はSUS430系、SU
S410系またはSUS304系の一定厚さの亜鉛引き
ステンレス鋼板をプレス成形して形成したところのチャ
ンネル部材11に同じ厚さの亜鉛引きステンレスの蓋体
12を重ね合せ、その接合部13をMIG(イナートガ
スメタルアーク)法にて連続溶接してなる。
【0010】第2の閉断面構造体20は前記閉断面構造
体10とは異なる板厚のチャンネル部材21に亜鉛引き
ステンレスの蓋体22を重ね合わせ、接合部23をMI
G法にて連続溶接してなるが、第2の閉断面構造体20
が図1の如く第1の閉構造体10を挟む場合には、第1
の閉構造体10にチャンネル部材21および蓋体22を
夫々位置合せした後に、接合部23を接合すればよい。
【0011】上記MIGは、設備費用は嵩むものの、熱
効率が極めて良く、歪みや熱影響部が小さいこと、及び
ノンフラックスであるからフラックスの残留に起因する
腐食の心配がないことから、ステンレス鋼の連続溶接に
好適である。
【0012】図2は図1の部分断面図であり、チャンネ
ル部材11とチャンネル部材21を寸法Lだけ重ねて隅
肉連続溶接したことを示す。溶接熱でビードBの近傍の
メッキ膜14,24は焼損するが寸法Lが十分に長いの
で隙間16でのメッキ膜14,24は十分に残留してい
る。
【0013】連続溶接に伴って生じる上記隙間16は水
分やガスが進入し、滞留し、結果的に腐食が発生する。
この腐食を隙間腐食と呼ぶことにする。しかし、本実施
例によれば上述の通りに隙間16はメッキ膜14,24
で保護されているので隙間腐食の心配はない。即ち、継
手の形式を重ね合せとすれば内部における耐食性が優れ
ていると言える。
【0014】図3は参考図であり、チャンネル部材11
とチャンネル部材21とを突き合せ、連続溶接したもの
であって第1の閉断面体10と第2の閉断面体20とを
突き合せ継手で接続することも可能である。突き合せ継
手では耐食性の面でやや重ね合せ継手より不利である
が、軽量化が図れるという特徴を有している。
【0015】図4は本発明に係る自動車用閉断面構造体
の別実施例図であり、自動車用閉断面構造体30はSU
S430系、SUS410系またはSUS304系の一
定厚さの亜鉛引きステンレス鋼板をプレス成形して形成
したところのチャンネル部材31,32と、このチャン
ネル部材31,32より薄い亜鉛引きステンレス鋼板の
チャンネル部材33,34とを図示の通りに重ね合わ
せ、接合部35,36,37をMIG法にて連続溶接し
てなる。図2と図3とで比較説明したように、重ね合せ
継手は耐食性良好なので図4の構造は好ましい。
【0016】図5は本発明の実施例と従来の例との断面
モデル図である。Aは比較例1であり、比較的板厚が大
きなチャンネル部材で、水が溜まらぬように下部は開放
されている。Bは比較例2であり、チャンネル部材に蓋
材がスポット溶接されている。Cは実施例1であり、図
1で述べた自動車用閉断面構造体1と同一物であり、連
続溶接法にて接合されている。Dは実施例2であり、2
個のチャンネル部材を重ね合わせたものであり、連続溶
接法にて接合されている。Eは実施例3であり、チャン
ネル部材に縁曲げした蓋部材を接合したものであり、連
続溶接法にて接合されている。
【0017】図6(a),(b)は図5の比較例1,2
及び実施例1〜3をA〜Eの記号でプロットしたもので
ある。図6(a)において、x軸が部材の肉厚断面積で
あり、Aで示す比較例1は断面積が大きいにも拘らず、
回転角度が大きく、ねじり剛性が小さい。Bで示す比較
例2はこの点かなり改善されているものの、接合が点溶
接であるために、まだねじり剛性が小さい。これに対し
て、C〜Eで示した実施例1〜3は断面積がBと同じ若
しくは小さいにも拘らず、Bの2倍以上のねじり剛性を
有する。
【0018】図6(b)は、y軸が最大発生応力を引張
強度で割った値を目盛ったものであり、引張強度は材質
毎に一定の値であるから、y軸の値が小さいほど部材に
負担が掛らないことを示す。A,B(比較例1,2)に
対してC〜E(実施例1〜3)は最大発生応力が極めて
小さい。最大発生応力が小さければその分だけ部材に薄
肉化、小型化及び軽量化が図れ、好ましい。
【0019】以上の如き構成の閉断面構造体は、自動車
用フロントビーム、センタービーム、リヤビーム等のビ
ーム、アーム、フレームに好適である。
【0020】更に、母材がステンレス鋼であるから発錆
の心配がなく、接合部も亜鉛メッキで保護されているの
で腐食の恐れは極めて少ない。
【0021】なお、メッキは本実施例の亜鉛メッキがコ
ストの面で好適であるが、ニッケルメッキ、アルミニウ
ムメッキ、スズメッキでも差し支えない。又、本実施例
では第1の閉断面構造体10に第2の閉断面構造体20
を組合わせたがこれに限るものではなく、これらに第
3,第4…の閉断面構造体を組合わせることは差し支え
ない。
【0022】
【発明の効果】以上述べた通り本発明は、異なる板厚の
部材を長手方向に組合せることで衝撃力の吸収能を高め
た構造体において、ステンレス鋼板を採用することで連
続溶接を実現し、接合部の隙間をメッキで保護すること
ですきま腐食等の腐食の発生を防止する。また、筒状の
閉断面とすることで曲げ剛性及びたわみ剛性を高めるこ
とができ、且つ、内部に吸振材を充填することができる
等の効果を奏する。
【0023】上記長手方向における継手形式を重ね合
、それの部位の隙間にメッキ面を介在させたので、継
手内部における耐食性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用閉断面構造体の断面図
【図2】図1の部分断面図
【図3】参考
【図4】本発明に係る自動車用閉断面構造体の別実施例
【図5】本発明の実施例と従来の例との断面モデル図
【図6】本発明の実施例と従来の例との強度比較図
【符号の説明】
1…自動車用閉断面構造体、10…第1の閉断面構造
体、11…チャンネル部材、12…蓋体、13…接合
部、14…メッキ膜、20…第2の閉断面構造体、21
…異なる板厚のチャンネル部材、22…異なる板厚の蓋
体、23…接合部、24…メッキ膜、B…溶接ビード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−34209(JP,A) 実開 平3−45374(JP,U) 特公 昭63−59910(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ済ステンレス鋼板を重ね合せ、そ
    の接合部を連続溶接法で接合してなる第1の閉断面構造
    体と、この第1の閉断面構造体とは板厚が異なるメッキ
    済ステンレス鋼板を重ね合せ、その接合部を連続溶接法
    で接合してなる第2の閉断面構造体とにおいて、 これら第1の閉断面構造体と第2の閉断面構造体とを長
    手方向で重ね合せ、重ね合せた部位の隙間にメッキ面を
    介在させた状態で、接合部を連続溶接法で接合したこと
    を特徴とする自動車用閉断面構造体。
JP14196892A 1992-05-08 1992-05-08 自動車用閉断面構造体 Expired - Fee Related JP3144504B2 (ja)

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DE102012005857A1 (de) * 2012-03-22 2013-09-26 Audi Ag Achsträger für ein Fahrzeug, insbesondere für ein Kraftfahrzeug, sowie Verfahren zur Herstellung eines derartigen Achsträgers
US11440594B2 (en) 2018-01-12 2022-09-13 Nippon Steel Corporation Front pillar outer
EP4001061B1 (en) 2019-07-16 2023-09-20 Nippon Steel Corporation Front pillar outer
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