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JP3142220U - すし箸 - Google Patents

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JP3142220U
JP3142220U JP2008001805U JP2008001805U JP3142220U JP 3142220 U JP3142220 U JP 3142220U JP 2008001805 U JP2008001805 U JP 2008001805U JP 2008001805 U JP2008001805 U JP 2008001805U JP 3142220 U JP3142220 U JP 3142220U
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Abstract

【課題】握り寿司や巻き寿司などのすし類を、すしの形状を壊すことなく容易かつ適正なマナーでつかむことのできるすし箸を提供する。
【解決手段】一対の第1棒状体2と第2棒状体3とを備えてなり、すし類をつかむのに適したすし箸1であって、第1棒状体2と第2棒状体3の一対の対向面の一方16に、略逆U字型をなす弾性体15の一端18を固着し、対向面の他方17に、弾性体15の他端19を固着し、すし箸1を放置すると、第1棒状体2と第2棒状体3の先端部5、6は、広がり後端部7、8は狭まるように、弾性体15は、第1棒状体2と第2棒状体3を接続し、第1棒状体2と第2棒状体3の前端縁21、22が形成する仮想平面に対して、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれの先端は、屈曲部4を基点として上方かつ同一方向に屈曲している。
【選択図】図1

Description

本考案は、握り寿司や巻き寿司などのすし類をつかむのに適したすし箸に関するものである。
食事においては、箸を使って食物をつかんで、口に運ぶ動作が行われる。通常の箸は、一対の棒状体の組からなっており、使用者は、箸の上部付近を握って箸の先端で食物をつまんで口に運ぶ。茶碗に盛られたご飯や皿に盛られたおかずなどであれば、使用者は通常の箸を使って、容易に食物をつかむことができる。
しかしながら、すし類特に握り寿司の場合にはネタとしゃりの部分があるが、通常の箸では、使用者は箸の先端部分でしゃりをつかむ。箸の先端はしゃりと接触する面積が非常に小さく、使用者は、すしをきちんとつかむために勢い力を入れざるを得ない。一方で、使用者の力は、箸の先端に集中することになるが、箸としゃりとの接触面積が小さいことから強い圧力がしゃりに加わり、しゃりが割れたり米粒が落ちたりするなどの問題が生じやすい。このような状態では、美味しいすしであっても、その食事を楽しむことができない。また、マナーの点でも問題がある。
箸については、様々な技術的提案がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−306304号公報
ここで、特許文献1は、握り部と先端部とが所定の角度を有する箸を開示している。このように先端部が屈曲している箸であれば、すしのしゃりを両側面から把持できるので、しゃりが割れたりするのが防止できる。
しかし、特許文献1の図4には、箸の後端が接続された一体型の箸が開示されている。一般的に箸は、木材、竹材、樹脂などで製造されるので、後端が接続されている一体型の箸では、使用者は、箸の先端を合わせる(接触させる)のに大きな力を必要とする問題がある。これでは、すしをうまくつかむことができない。
更に、特許文献の図5、6には、筒状のカバーを2本の棒状体のそれぞれに被せて、カバー同士を繋ぐ弾性力を有する連結部で接続している箸が開示されている。しかし、カバーの中で棒状体のそれぞれは回転したり上下に動いたりする可能性が高い。このような場合には、箸を構成する棒状体のそれぞれが互い違いの方向を向く可能性がある。先端部までまっすぐである通常の箸であれば、カバーの中で棒状体が回転しても使用上の問題はない。しかし、先端部を屈曲させた箸であれば、カバーの中で棒状体が回転すると先端同士が高い違いの方向を向くこともあり、すしをつかむどころか、通常の食物ですらつかみにくいことも生じる問題がある。
特許文献1は、箸の先端を屈曲させることで、箸でつかんだ食物が使用者の口に近づきやすくなることを目的としているのであって、すしをつかむ際にしゃりが割れたりすることについては、考慮がされていないのであるから、すしをつかむ際の問題を解決できる技術ではない。例えば、特許文献1の箸は、図1〜6に示されるように棒状体のほぼ中央付近で屈曲されている。これは、つかんだ食物が口に近づきやすいようにするという特許文献1の目的に沿うものである。しかし、このように棒状体の中央付近から屈曲していては、屈曲部から先端までが非常に長く(言い換えると握り部から屈曲部までが非常に短い)、屈曲部より先に力を与えにくく、すしをつまみにくい問題がある。また、周囲からの見た目も悪くなる。当然ながら、すしよりも大きな部位ですしをつかむことになるので、しゃりを壊すことが生じやすい。
本考案は、握り寿司や巻き寿司などのすし類を、すしの形状を壊すことなく容易かつ適正なマナーでつかむことのできるすし箸を提供することを目的とする。
本考案は、一対の第1棒状体と第2棒状体とを備えてなり、すし類をつかむのに適したすし箸であって、第1棒状体と第2棒状体の一対の対向面の一方に、略逆U字型をなす弾性体の一端を固着し、対向面の他方に、弾性体の他端を固着し、すし箸を放置すると、第1棒状体と第2棒状体の先端部は、広がり後端部は狭まるように、弾性体は、第1棒状体と第2棒状体を接続し、第1棒状体と第2棒状体の前端縁が形成する仮想平面に対して、第1棒状体と第2棒状体のそれぞれの先端は、屈曲部を基点として上方かつ同一方向に屈曲している。
この構成により、使用者は、同一方向を向くように固定された屈曲した先端を、すし類の側面に沿って平行に添えて、容易かつ確実にすし類をつかむことができる。結果として、すし類を食すことを楽しむことができる。
本考案のすし箸により、すしの形状を壊したり、握り寿司のしゃりを割ったりすること無く、確実かつ容易にすし類をつかむことができる。
また、箸の先端であってすしの大きさ程度の長さで屈曲しているので、すしを押しつぶすこともない。さらに、このように屈曲しているため、すし箸の先端部に通常の箸よりも多量の醤油を付着させる(含ませる)ことができ、付着させた醤油をすしのネタに付け得る。この動作は、すしを食べる動作に連動しているし、通常の箸を用いてすしを食べる際、すし(特にしゃり)が破壊されることがあるが、本考案のすし箸によればそのようなおそれは少ない。従って、極めて円滑に食事を行えるし、加えて食事のマナーや行儀作法の面からも、見苦しいこともない。
また、弾性体は、箸の先端を広げると共に箸の後端を狭める弾性力を有するので、使用者は箸の先端を合わせる力を入れすぎることもなく、しゃりの破壊が更に適切に防止される。
本考案の第1の考案に係るすし箸は、一対の第1棒状体と第2棒状体とを備えてなり、すし類をつかむのに適したすし箸であって、第1棒状体と第2棒状体の一対の対向面の一方に、略逆U字型をなす弾性体の一端を固着し、対向面の他方に、弾性体の他端を固着し、すし箸を放置すると、第1棒状体と第2棒状体の先端部は、広がり後端部は狭まるように、弾性体は、第1棒状体と第2棒状体を接続し、第1棒状体と第2棒状体の前端縁が形成する仮想平面に対して、第1棒状体と第2棒状体のそれぞれの先端は、屈曲部を基点として上方かつ同一方向に屈曲している。
この構成により、使用者は、同一方向を向くように固定された屈曲した先端を、すし類の側面に沿って平行に添えて、容易かつ確実にすし類をつかむことができる。
本考案の第2の考案に係るすし箸では、第1の考案に加えて、第1棒状体と第2棒状体は、使用時において、屈曲部において相互に接触可能で、先端部において離隔する。
この構成により、すし類をつかむときに、屈曲部を中心として圧力をかけることができるので、弱い力でもつかみやすい。結果としてすし類が割れることを防止できる。
本考案の第3の考案に係るすし箸では、第1から第2のいずれかの考案に加えて、屈曲部は、第1棒状体と第2棒状体のそれぞれの先端部から2cm〜3cmの範囲に位置し、屈曲部の屈曲角度は、第1棒状体および第2棒状体に対して25度から35度である。
この構成により、通常の使用状態であれば、すし箸の屈曲部より先の部分が、すし類の側面および底面のそれぞれに対して平行となりやすい。また、すし類のサイズに適しているので、すし類を壊すことも無く、行儀作法上の見た目も適切である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
(全体概要について)
図1は、本考案の実施の形態におけるすし箸の斜視図である。図1では、角形を有したすし箸が示されている。
すし箸1は、棒状である(あるいは角柱や角材状である)第1棒状体2と第2棒状体3の組を備えている。一対の第1棒状体2と第2棒状体3の組み合わせにより、すし類をつかむのに適したすし箸としての機能を有する。
第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれは食物に接する先端部5、6と、先端部5、6と逆側の端部である後端部7、8を有する。
図1より明らかな通り、すし箸1を構成する第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれは、屈曲部4からその先端が屈曲している。更に、弾性体15により第1棒状体2と第2棒状体3同士が接続されている。接続において、第1棒状体2と第2棒状体3の対向面同士が接続されており、屈曲している先端は、同一方向を向くように固定される。このため、すし箸1を使用すると、すし箸1の屈曲部4より先の部分が、自然にすし類の側面に沿って平行にあたるようになる。このため、すし類を広い面積で固定することができる。従来の箸のように、箸の先端のみでしかもすし類の斜め方向にすし類を固定する場合と異なり、すし類、特にしゃりの特定の部分に圧力がかかりすぎることがなくなる。このため、従来の箸と異なりしゃりを割ってしまうことがない。
このため、使用者は、同一方向を向くように固定された屈曲した先端を、すし類の側面に沿って平行に添えて、容易かつ確実にすし類をつかむことができる。
以下、各部の詳細について説明する。
(第1棒状体と第2棒状体について)
第1棒状体2および第2棒状体3のそれぞれは、木材、竹材、樹脂などで形成される。いずれも角形あるいは角柱状の形状を有しており、先端が屈曲していることと第1棒状体2と第2棒状体3とが弾性体15で接続されていること以外は、通常の箸と大差ない。
(第1棒状体と第2棒状体の接続について)
第1棒状体2および第2棒状体3は、握り部13、14付近で弾性体15により接続されている。弾性体15は、略逆U字型をしており、第1棒状体2と第2棒状体3の一対の対向面の一方の面16に、略逆U字型の一端18が固着されており、対向面の他方の面17に、略逆U字型の他端19が固着されている。このように、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれは、一対の対向面において略逆U字型の弾性体15により接続されている。
この構成により、すし箸1を構成する一対の第1棒状体2と第2棒状体3の向きは、特定方向に固定される。すなわち、すし箸1を使用する際に(あるいは配膳する際においても)、第1棒状体2と第2棒状体3とが互い違いの向きになったりすることがない。
弾性体15は、板ばねや棒ばねなどから構成され、第1棒状体2と第2棒状体3の先端部5、6を拡げ、後端部7、8を狭める弾性力をすし箸に及ぼす。言い換えると、すし箸1が放置されている場合には、第1棒状体2の先端部5と第2棒状体3の先端部6とを広げ、第1棒状体2の後端部7と第2棒状体3の後端部8とを狭めるように、弾性体15は、第1棒状体2と第2棒状体3を接続する。
この構成により、使用者がすし箸1を使用してすし類をつかむ際には、使用者からのつかむ力に対向する弾性力が常に生じているので、すし類を強く握りすぎてしゃりを割ってしまう心配がない。また不使用時には、先端部5、6が常に開いているので、衛生面でも好適である。また、使用者は、弾性力に対抗してすし箸1の先端部5、6を近づける動作を行えばいいだけであり、容易に使用できる。
以上のように、弾性体15は、すし箸1を構成する第1棒状体2と第2棒状体3とを接続するだけでなく、第1棒状体2と第2棒状体3の先端(特に屈曲している部分)の方向性を揃えて固定する。更に、すし箸1の先端が広がると共に後端が狭まるように弾性力を与える。
(第1棒状体と第2棒状体の屈曲について)
第1棒状体2および第2棒状体3のそれぞれは、屈曲部4から先が屈曲している。すなわち、屈曲部4を基点として、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれの先端が屈曲している。
第1棒状体2において、屈曲部4から先端部5までが第1把持部9であり、第2棒状体3において、屈曲部4から先端部6までが第2把持部10である。また同様に、第1棒状体2において、屈曲部4から後端部7までが第1本体部11であり、屈曲部4から後端部8までが第2本体部12である。また、第1本体部11と第2本体部12のそれぞれは、使用者が握る部位を示す握り部13、14を有している。
使用者は、握り部13、14付近においてすし箸1を握り、第1把持部9と第2把持部10の部位を用いてすし類をつかむ。
ここで、第1棒状体2の前端縁21と第2棒状態3の前端縁22が形成する仮想平面(すなわち、使用者がすし箸を握った場合に使用者の視線によって貫かれる面)に対して、第1棒状体2と第2棒状体3の先端は、上方かつ同一方向に屈曲している。このような屈曲により、弾性体15で接続されている第1棒状体2と第2棒状体3の先端は、常に同一方向であって上方に向いて屈曲する。このため、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれは、常に仮想平面から突出するようにして同一方向をむくことになり、それぞれが互い違いの方向を向くことがない。あるいは、使用時にすし箸1の横方向に第1把持部9と第2把持部10が向くようになることもない。このため、使用者は常に第1把持部9と第2把持部10を一対にして、すし類をつかむことができる。
このように、実施の形態1におけるすし箸1では、第1棒状体2と第2棒状体3の一対の対向面が弾性体15により接続されることと、第1棒状体2と第2棒状体3との前端縁が形成する仮想平面に対して上方であって同一方向に向けて、先端部5,6が屈曲することとにより、使用時にすし箸1が食物を自然につかむ方向に第1把持部9と第2把持部10が突出するようになる。
また、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれは、ほぼ同一方向を向き、相互にほぼ平行にならぶような状態である。
このため、実施の形態におけるすし箸1は、従来技術と異なり、先端部5、6が互い違いの方向を向いたり、第1把持部9と第2把持部10の方向がそろわなかったりなどの問題が(すし箸1の不使用時、配膳時、使用時のいずれであっても)生じない。このため、使用者は、すし箸1を用いて確実かつ容易にすし類をつかむことができる。
言い換えると、すし箸1は、不使用時、配膳時、使用時のいずれの場合においても、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれが互い違いの方向を向くことがない。更に、使用時においては、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれの先端部5、6にいたる第1把持部9と第2把持部10とが、すし箸1が食物に向かう方向であって同一方向に、確実に向く。加えて第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれの先端の一部のみが屈曲していることで、すし類を側面に沿ってつかむことができ、使用者は、確実にすし類をつかむことができる。すなわち、使用者が普通にすし箸1を握れば、すし類の側面に沿うように、第1把持部9と第2把持部10を適切な力で押し当てることができ、すし類(とくにしゃり)を割ったり崩したりすること無く、すし類をつかむことができる。従来の箸のように先端だけがすし類に対して斜めに添えられる場合には、しゃりの特定部位に加わる圧力が大きすぎて、しゃりが割れたりしやすかった。実施の形態のすし箸1は、この問題を解決できる。また、特許文献1の箸において生じうる、箸の向きが互い違いになる問題も解決できる。
更に、すし箸1の先端部だけが屈曲しているので、見た目も見苦しくなく、行儀座法への影響も少ない。この点でも、特許文献1をはじめとする従来技術の問題を解決できている。
(他の態様)
なお、すし箸1の使用時において、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれは、屈曲部4において相互に接触可能であり、先端部5、6はそれぞれ離隔していることも好適である。屈曲部4において相互に接触しつつも先端部5,6において離隔していることで、使用者は力を与えやすく、弱い力でも、すし類を的確につかむことができるからである。
また、屈曲部4は、第1棒状体2および第2棒状体3のそれぞれの先端部5、6から2cm〜3cmの範囲にあることが好ましい。このような位置で、第1棒状体2と第2棒状体3とが屈曲することで、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれは、2cm〜3cmの長さを有することになる。握り寿司や巻き寿司などのすし類の長さは、概ね2、3cm〜5、6cm程度であり、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれが2cm〜3cmの長さを有していれば、すしのかなりの部分を支えることができると共に、すしのサイズを越えることもないので、使用者は、通常の力ですしをつかめ、すしをこわすこともない。
例えば、第1把持部9と第2把持部10が2cmよりも小さい場合には、すしのサイズに対して非常に小さな把持部分となってしまい、狭い部位に力が強く与えられてすしが割れたりする。逆に、第1把持部9と第2把持部10が3cmよりも大きい場合には、すしのサイズを超えてしまうこともありえ、すしを側面から分断してしまう力がかかって、やはりすしが割れたりつぶれたりする。このような点からも、第1棒状体2および第2棒状体3の先端部から2cm〜3cmの範囲に、屈曲部4が設けられることが好適である。なお、屈曲部4の位置は概ねの目安であって、使用者や対象となるすしの形状やサイズによって、屈曲部4の位置が適宜定められれば良い。
また、屈曲部4は、第1棒状体2および第2棒状体3に対して、25度から35度の屈曲角度を有していることも好ましい。
この程度の屈曲角度を有していることで、使用者がすし箸1を握ったときに、卓上においてあるすし類に対して、第1把持部9と第2把持部10とがすし類の側面にほぼ平行にあたるようになる。このため、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれの全体によって、使用者は、すし類をその側面に沿って確実につかむことができる。
(他の形態について)
また、図1においては、第1棒状体2と第2棒状体3とが角形もしくは角材状を有しているすし箸1を説明したが、第1棒状体2と第2棒状体3とがそれぞれ円柱状を有していてもよい。図2には、円柱状を有する第1棒状体2と第2棒状体3から構成されるすし箸1が示されている。
図2は、本考案の実施の形態におけるすし箸の別形態をしめす斜視図である。
図1と同じ符号を付した要素については、説明を省略する。
第1棒状体2および第2棒状体3は、それぞれ円柱状を有している。弾性体15は、円柱状を有する第1棒状体2と第2棒状体3との一対の対向面に、一端18と他端19を固着している。弾性体15は、略逆U字型をしており、すし箸1が放置された状態では、先端部5,6を拡げるようにし、後端部7,8を狭めるようにして、第1棒状体2と第2棒状体3を接続している。
先端部5、6は、屈曲部4を基点とし、第1棒状体2と第2棒状体3との前端縁が形成する仮想平面に対して、上方かつ同一方向に屈曲している。屈曲により、仮想平面に対して上方かつ同一方向に突出する第1把持部9と第2把持部10が形成される。
このため、すし箸1は、不使用時、配膳時、使用時のいずれの場合においても、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれが互い違いの方向を向くことがない。更に、使用時においては、第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれの先端部5、6にいたる第1把持部9と第2把持部10とが、すし箸1が食物に向かう方向であって同一方向に確実に向く。加えて第1棒状体2と第2棒状体3のそれぞれの先端の一部のみが屈曲していることで、すし類を側面に沿ってつかむことができ、使用者は、確実にすし類をつかむことができる。
このように、第1棒状体2と第2棒状体3とが円柱状を有している場合であっても、図1に示されるすし箸1と同じ作用を得ることができる。
(使用態様)
次に、すし箸1の使用態様について図3〜図5を用いて説明する。
図3、図4は、本考案の実施の形態におけるすし箸の使用状態を説明する概念図である。図5は、本考案の実施の形態におけるすし類に第1把持部と第2把持部が添えられていることを示す断面図である。
図3は、使用者がすし箸1を握り、皿に載せられた握り寿司30をつかもうとしている様子を示している。すし箸1は、一対の第1棒状体2と第2棒状体3を備えてなり、第1棒状体2と第2棒状体3とは、一対の対向面において弾性体15により接続されている。また、第1棒状体2と第2棒状体3とのそれぞれは、屈曲部4においてその先端が屈曲している。屈曲部4より先端部5にかけての第1把持部9と屈曲部4より先端部6にかけての第2把持部10とが、握り寿司30をつかむ部位になる。
通常、握り寿司の盛られた皿は、使用者の目線よりも低く、使用者の腰と胸の間くらいの位置にある。このような位置にある皿に対して、すし箸1を向けると、すし箸1の第1本体部11と第2本体部12は、使用者から皿にかけて斜め下に向かうような角度になる。第1本体部11と第2本体部12が、斜め下方向の角度を有すると、屈曲部4から屈曲している第1把持部9と第2把持部10は、皿に対してほぼ平行になる。このとき、弾性体15は、第1棒状体2と第2棒状体3との一対の対向面を固定するように接続している。加えて、第1棒状体2と第2棒状体3との前端縁が形成する仮想平面に対して、上方であってかつ同一方向に、先端部5、6は屈曲している。すなわち、図3に示されるように、使用者がすし箸1を向ける方向に、第1把持部9と第2把持部10の両方がそろって突出することになる。このため、使用者は特別な力も特別な技術も要さず、必ず第1把持部9と第2把持部10とがそろって(略平行に)握り寿司30に添えられるようになる。
次に、図4に示されるように、使用者は、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれを握り寿司30の両側面のそれぞれに添える。添えた上で、握り寿司30をつかんで持ち上げる。
このとき、図3に示されるように、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれは、自然に皿に対しても平行であり、握り寿司30の側面に対しても平行である。このため、使用者は、握り寿司30のしゃり部分の両側面のそれぞれに、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれを平行に押し当てることができる。
図4に示されるように、すし箸1の屈曲した先端である第1把持部9と第2把持部10とは、しゃりの側面に沿って当てられている。握り寿司30の断面においては、図5に示されるように、第1把持部9と第2把持部10のそれぞれが、握り寿司30のしゃりの部分に押し当てられている。
このように、しゃりと接するすし箸1の面積が広いことで(第1把持部9と第2把持部10が形成する面積は、少なくともしゃりと接する)、しゃりの特定部分に圧力がかかりすぎることがない。加えて、しゃりの長手方向に沿って第1把持部9と第2把持部10が添えられるので、しゃりが割れにくい(当然ながら短手方向に箸が添えられる場合には、しゃりが割れやすい)。
更に、弾性体15は、すし箸1の先端部5、6を広げるような弾性力を及ぼすので、使用者が握り寿司30をすし箸1でつかんでいる間でも、すし箸1の先端部5,6(第1把持部9、第2把持部10)を拡げようとする弾性力がある。このため、握り寿司30にかかる圧力は、程よいバランスとなり、使用者が強くつかみすぎることもない。この点からも、しゃりが割れにくくなる。
以上のように、実施の形態におけるすし箸1により、使用者は自然な状態であって特別な力や技術を要せず、容易かつ確実にすし類をつかむことができる。特に、握り寿司のしゃりが割れたりすることがほとんどなくなるので、すしを食するときに不快な思いをすることもなくなり、すしの美味しさを堪能することができる。
本考案は、握り寿司を中心としたすし類を食するときに、壊したりすることなくすし類をつかむことができる箸などの用途に適用できる。
本考案の実施の形態におけるすし箸の斜視図 本考案の実施の形態におけるすし箸の別形態をしめす斜視図 本考案の実施の形態におけるすし箸の使用状態を説明する概念図 本考案の実施の形態におけるすし箸の使用状態を説明する概念図 本考案の実施の形態におけるすし類に第1把持部と第2把持部が添えられていることを示す断面図
符号の説明
1 すし箸
2 第1棒状体
3 第2棒状体
4 屈曲部
5、6 先端部
7、8 後端部
9 第1把持部
10 第2把持部
11 第1本体部
12 第2本体部
13、14 握り部
15 弾性体
16、17 対向面
18 一端
19 他端
21、22 前端縁

Claims (3)

  1. 一対の第1棒状体と第2棒状体とを備えてなり、すし類をつかむのに適したすし箸であって、
    前記第1棒状体と前記第2棒状体の一対の対向面の一方に、略逆U字型をなす弾性体の一端を固着し、前記対向面の他方に、前記弾性体の他端を固着し、
    前記すし箸を放置すると、前記第1棒状体と前記第2棒状体の先端部は広がり、後端部は狭まるように、前記弾性体は、前記第1棒状体と前記第2棒状体を接続し、
    前記第1棒状体と前記第2棒状体の前端縁が形成する仮想平面に対して、前記前記第1棒状体と前記第2棒状体のそれぞれの先端は、屈曲部を基点として上方かつ同一方向に屈曲しているすし箸。
  2. 前記第1棒状体と前記第2棒状体は、使用時において、前記屈曲部において相互に接触可能で、前記先端部において離隔する請求項1記載のすし箸。
  3. 前記屈曲部は、第1棒状体と前記第2棒状体のそれぞれの先端部から2cm〜3cmの範囲に位置し、前記屈曲部の屈曲角度は、第1棒状体および第2棒状体に対して25度から35度である請求項1から2のいずれか記載のすし箸。
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