JP3141340U - 高速乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 設置に必要なスペースが少なくて済むとともに被処理物を高速で乾燥処理することができる、構造が簡単で製造コストが安く且つ保守も容易な高速乾燥機を提供する。
【解決手段】
被処理物供給部3から供給された被処理物は、供給管路6内で熱交換器12から送られる高温の熱風に加熱されながら主ブロワ6で乾燥路8に送り込まれ、高温の熱風によって乾燥路8内を搬送される過程で水分が熱風中に蒸発・吸収され、途中サイクロン10A、10Bを通過する際に被処理物から熱風中に吸収された水分が除去される。また、乾燥路8の途中においても熱交換器12から熱風を供給するとともに、補助ブロワ11A、11Bを設けて乾燥路8全長に亘って高速の空気流を維持するようにしているため、被処理物から効率よく水分を除去することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】
被処理物供給部3から供給された被処理物は、供給管路6内で熱交換器12から送られる高温の熱風に加熱されながら主ブロワ6で乾燥路8に送り込まれ、高温の熱風によって乾燥路8内を搬送される過程で水分が熱風中に蒸発・吸収され、途中サイクロン10A、10Bを通過する際に被処理物から熱風中に吸収された水分が除去される。また、乾燥路8の途中においても熱交換器12から熱風を供給するとともに、補助ブロワ11A、11Bを設けて乾燥路8全長に亘って高速の空気流を維持するようにしているため、被処理物から効率よく水分を除去することができる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、コーヒーの絞り滓や、おから、焼酎粕のような有機食品残渣や家畜の糞等に含まれる水分を短時間で除去するための乾燥機に関する。
食品の製造工程等で発生する有機食品残渣や家畜の糞のような水分を多量に含んで汚泥状となっている廃棄物を乾燥処理するために、従来では、例えば、特許文献1に記載されているように、被処理物を長い円筒状の容器本体内に投入して、この被処理物を容器本体内をモータで回転する軸なし螺旋翼によって移動させながら、螺旋翼の中心に設けた内側加熱手段と容器本体を外側から加熱する外側加熱手段によって被処理物を加熱乾燥させる乾燥装置が提案されている。
特開2003−145088
前述した特許文献1に記載されているような従来の乾燥装置においては、容器本体内に投入された被処理物を少しずつ螺旋翼で容器本体の排出口側へ移動させながら徐々に乾燥させる構造になっているため、被処理物が容器本体内にとどまっている時間が長く、被処理物を連続的に処理する能力を高めるためには、容器本体の全長を長くする必要があるため、広い設置スペースが必要となる問題があった。
また、容器本体の内部に加熱手段や螺旋翼が配置されている複雑な構造のため、製造コストが高くなるとともに、清掃や点検等の保守が困難であった。
また、容器本体の内部に加熱手段や螺旋翼が配置されている複雑な構造のため、製造コストが高くなるとともに、清掃や点検等の保守が困難であった。
そこで、本考案は、前述したような問題を解決し、設置に必要なスペースが少なくて済むとともに被処理物を高速で乾燥処理することができる、構造が簡単で製造コストが安く且つ保守も簡単な高速乾燥機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案の高速乾燥機は、被処理物を略一様な速度で定量ずつ供給管路内に供給する被処理物供給部と、前記被処理物供給部と、前記供給管路を介して吸入口が連通された主ブロワと、前記主ブロワの吐出口に始端部が接続され、途中に複数の屈曲部が設けられた管状の乾燥路と、 前記乾燥路の少なくとも途中の1箇所と、終端部近傍にそれぞれ組み込まれて乾燥路内から水分を吸収した空気を分離除去する複数のサイクロンと、前記乾燥路途中に組み込まれた少なくとも1つの補助ブロワと、バーナを備えた燃焼チャンバを内蔵し、前記バーナの燃焼ガスで加熱される前記燃焼チャンバ外壁からの放熱で外部から取り込んだ空気を高温に加熱する熱交換器と、前記熱交換器内で加熱される空気温度を計測するセンサと、前記センサが計測した温度が第1の設定温度に下降したときに前記バーナを着火させ、前記第1の設定温度より高い第2の設定温度まで上昇したときに当該バーナの燃焼を停止させるバーナ制御手段と、前記熱交換器と前記供給管路の途中、及び、前記乾燥路の途中に組み込まれた少なくとも1つの補助ブロワの吸入口近傍位置とを連通して、当該熱交換器から供給管路と乾燥路にそれぞれ高温の熱風を供給する複数の熱風導入管路とを備えたものである。
本考案の高速乾燥機においては、乾燥路の前半部分は、略水平面内で蛇行する複数の屈曲部を有する管路から構成されているとともに、後半部分は略垂直面内で蛇行する複数の屈曲部を有する管路から構成されていることが望ましい。乾燥路の略全体部分が断熱材で断熱した箱状の乾燥室内に収容されていることも望ましい。
請求項1に記載された考案に係る高速乾燥機によれば、途中に複数の屈曲部が設けられた管状の乾燥路を高温に熱せられた高速の空気流によって被処理物を流動させることで、乾燥路内を通過する間に被処理物は攪拌・粉砕されて水分の蒸発が促進され、高温の空気に吸収されるため、短時間に且つ連続的に乾燥処理を行うことができる。
また、被処理物を乾燥させる乾燥路には、従来の乾燥機に見られるような被処理物を搬送する螺旋翼等の可動部分を必要としないため、構造が簡単で製造コストを安くできるとともに、清掃や点検を容易に行うことができる。
また、乾燥路の途中に組み込まれたサイクロンによって被処理物とともに乾燥路内を流動する空気から水分を分離除去することで、長い乾燥路を移動する間に被処理物の周囲の空気が湿って被処理物から発生する水蒸気の吸収効率が低下することを抑えることができる。
また、乾燥路途中で熱交換器から高温の熱風を吹き込んで、被処理物を再加熱するようにしているとともに、補助ブロワを設けて乾燥路全長に亘って高速の空気流を維持するようにしているため、被処理物から短時間で水分を除去することができる。
さらに、乾燥路の終端部近傍に設けたサイクロンによって、乾燥路内を空気搬送されてきた被処理物から空気を分離除去するようにしているため、乾燥済みの被処理物を回収する際に、空気流によって被処理物の粉塵が周囲に飛散することが防止されるととともに、回収される被処理物は当該サイクロンによって分離除去された空気に熱が奪われて温度が低下しているため、安全且つ容易に回収することができる。
また、請求項2に記載された考案に係る高速乾燥機によれば、乾燥路の前半部分では、水平面内でのみ乾燥路を蛇行させて被処理物を攪拌しながら搬送して水分除去を行うようにしているため、水分を含んで比重が大きく、垂直な管路を上昇させると詰まりを生じやすい性質の被搬送物であっても、この乾燥路の前半部分を通過する間に被処理物から過剰な水分を蒸発させてその比重を減少させることができる。
そして、乾燥路の後半部分で比重の減少した被処理物を垂直な管路を通過させるようにしているため、垂直な管路内を通過する際に、途中で詰まりを生じにくくなり、乾燥路後半の垂直な管路内の上昇・落下運動によって被処理物が激しく攪拌されて微細化が促進され、効率的に短時間で乾燥処理を行うことができる。
また、請求項3に記載された考案に係る高速乾燥機によれば、乾燥路の略全体部分が断熱材で断熱した箱状の乾燥室内に収容されているため、乾燥路から外気への放熱が抑制されてエネルギロスを少なくすることができ、乾燥処理の効率を向上させることができるとともに、バーナの燃料消費量を低減することができる。
図1は、本考案の高速乾燥機の1実施形態を示す概略平面図であって、同図に示すように、高速乾燥機1は、被処理物を投入するための原料ホッパ2を有する被処理物供給部3を有している。
また、図2は被処理物供給部3の側面図、図3はその正面図であって、原料ホッパ2内の下部には、スクリュー羽根4が回転自在に設けられている。このスクリュー羽根4は、原料ホッパ2の外側に付設されている可変速モータ5によって回転駆動されるようになっており、原料ホッパ2に投入された被処理物を攪拌して原料ホッパ2内でのブリッジの形成を防止し、定量ずつ原料ホッパ2の下端に連結された供給管路6内に落下させる役割を果たしている。
本実施形態においては、可変速モータ5は減速機構を内蔵していて、回転数を減速してスクリュー羽根4を回転するようにしてあり、スクリュー羽根4の回転数は、被処理物の水分量等に応じて可変速モータ5を最適な回転数に予め設定できるようになっている。
なお、常に同じ種類の被処理物だけを処理するような場合には、可変速モータ5の代わりに回転数が固定されたモータを用いてもよい。また、スクリュー羽根4に代えて、例えば攪拌羽根のような攪拌部材を用いてもよい。
前記供給管路6は、水平に設置された円筒状に形成されていて、その長手方向の始端部の上部が原料ホッパ2の下端部に連通し、終端部は主ブロワ7の吸入口に連結されている。
一方、前記主ブロワ7の吐出口は、本実施形態のものにおいては上向きに設置されていて、前記吐出口には乾燥路8の一部を構成している垂直管路8Aの始端部が接続されている。
図1に示すように、前記乾燥路8は、多数の垂直管路8Aと上側連結管路8Bならびに下側連結管路8Cを交互に連結して立体的に蛇行させて構成されていて、本実施形態のものにおいては、乾燥路8の略全体部分が内側に断熱材のライニングを施した箱状の乾燥室9内に収容されている。
なお、本実施形態においては、垂直管路8Aには長さ2mのもの、上側連結管路8Bと下側連結管路8Cにはそれぞれ長さ500mmのものが用いられていて、全て内径100mmのステンレス製パイプで製作されている。
また、乾燥路8を構成している垂直管路8A、上側連結管路8B、下側連結管路8Cの相互に連結されている部分はそれぞれ、乾燥路8内の清掃や点検を容易に行えるように取り外し自在に構成されている。
また、本実施形態のものにおいては、乾燥路8の途中の乾燥室9から外部に露出している2カ所と終端部近傍の1カ所に、それぞれサイクロン10A、10B、10Cが組み込まれている。これらのサイクロン10A、10B、10Cの作用については後述する。
また、乾燥路8のサイクロン10Aとサイクロン10Bの下流側近傍には、それぞれ補助ブロワ11A、11Bが組み込まれている。
さらに、高速乾燥機1は、乾燥路8内に高温の熱風を供給するための熱交換器12を備えている。前記熱交換器12は、図4及び図5に示すように、細長い角筒状に形成されていて、その内部には、燃焼チャンバ13が設けられている。
燃焼チャンバ13は円筒状に形成され、その一方の端部には、外部に開放された開口部13Aが形成されている。前記開口部13Aの外側近傍には、燃焼チャンバ13内部に向けて突出する燃焼ノズル14Aを備えた、約800°Cの高温の火炎を発生させるバーナ14が配置されている。なお、本実施形態のものにおいては、バーナ14として灯油バーナが使用されている。
また、燃焼チャンバ13の内側には、これと同心状に円筒状の放熱網13Bが設けられていて、この放熱網13Bは、バーナ14に点火されてその燃焼ノズル14Aから吹き出す火炎によって加熱されると、赤熱した放熱網13Bからの放射熱により間接的に、燃焼チャンバ13全体が均一に加熱されるようになっている。
また、この放熱網13Bは、燃焼ノズル14Aから噴射された燃焼ガスが不完全燃焼を起こしても、高温に熱せられている放熱網15に燃焼ガスが触れることによって完全燃焼させる役割も果たしている。
また、図示していないが、高速乾燥機1は、熱交換器12内の空気温度を計測する温度センサを備えているとともに、前記温度センサが計測した温度が第1の設定温度まで下降したときにバーナ14を着火させ、前記第1の設定温度より高い第2の設定温度まで上昇したときに当該バーナ14の燃焼を停止させるこれも図示しないバーナ制御手段を備えている。
前記第1の設定温度と第2の設定温度は、図1において乾燥室9の外側に設けられている操作パネル15で予め設定しておくことができる。前記操作パネル15はまた、前述した可変速モータ5の回転数設定の他、高速乾燥機1の運転に必要な種々の操作や設定をここで一括して行えるようになっている。
また、図4に示すように、熱交換器12には、一方の端部に外気を取り込むための空気導入口12Aが設けられ、また、他方の端部近傍の左右両側の内側壁には、それぞれ熱風導入管路16A、16Bの始端部が開口しており、その一方の熱風導入管路16Aの終端部は、前述した供給管路6の途中位置に連通している。
また、他方の熱風導入管路16Bの終端部は、図1に示すように、サイクロン10Bから補助ブロワ11Bの吸入口に至る管路の途中に連通している。なお、本実施形態の高速乾燥機1においては、耐熱性と耐蝕性を要求される構成部品が多いため、ステンレス材料を多用して製作されている。
次に、前述したように構成されている高速乾燥機1の動作について説明する。高速乾燥機1を使用して被処理物を乾燥処理する際には、原料ホッパ2に被処理物を投入する前に操作パネル15に設けられている主電源スイッチを入れ、処理する被処理物の種類や状態に応じて、スクリュー羽根4の回転数(あるいは可変速モータ5の回転数)の設定や、熱交換器12内の、バーナ14を着火させる温度と燃焼を停止させる温度のそれぞれの設定を行う。なお、これらの設定値は既定値として操作パネル15に記憶できるようにしておくことが望ましい。
次に、操作パネル15に設けられている運転開始スイッチを投入することで、可変速モータ5が駆動されて原料ホッパ2内のスクリュー羽根4が回転を開始するとともに、主ブロワ7、補助ブロワ11A、11B、及び、サイクロン10A、10B、10Cが一斉に稼働し、さらに、バーナ14に点火される。
前述したように、バーナ14の燃焼ガスは、燃焼チャンバ13内に放熱網13Bを設けていることにより効率よく完全燃焼させることができ、また、燃焼ガスで赤熱された放熱網13Bからの均一な放熱によって、燃焼チャンバ13全体が高温に加熱され、熱交換器12内部の燃焼チャンバ13外側に接している空気もこれに伴って高温に加熱される。
一方、主ブロワ7ならびに補助ブロワ11Bは、熱交換器12内の高温の空気を熱風導入管路16A、16Bを通して熱風として乾燥路8内に送り込む。熱交換器12内の高温空気がこれらの熱風導入管路16A、16Bへ吸引されることによって、熱交換器12内部には空気導入口12Aから新たな外気が取り込まれる。
熱交換器12から供給される熱風によって乾燥路8内分が十分高温になった時点で、原料ホッパ2におからや焼酎粕、家畜の糞等の乾燥処理を行う被処理物を投入する。原料ホッパ2に投入された被処理物は、回転するスクリュー羽根4によって攪拌され、ここで大きな塊は細かく砕かれ、被処理物の自重によって一定の割合で供給管路6内に落下していく。
供給管路6内に落下した被処理物は、主ブロワ7の吸引力によって直ちに乾燥路8内に吸い込まれるが、その途中で燃焼ガス供給管路16Aを通って熱交換器12から供給される熱風に曝されることで、被処理物は急速に加熱されて多量の水蒸気が表面から排出され、この水蒸気が主ブロワ7によって引き起こされる高速の空気流の中に拡散吸収されるため、被処理物は乾燥路8に導入された早期の段階で効率的に水分が除去されていく。
こうして被処理物が供給管路6から主ブロワ7を通過して乾燥路8内に入ると、乾燥路8内を高速で流動する高温の空気流によって下流側へと搬送される。乾燥路8内では、垂直管路8Aを上昇あるいは下降する際や、各管路管の連結部で被処理物の搬送方向が急激に変化する際に、被処理物は激しく攪拌され、あるいは管壁に衝突して粉砕され、次第に粒径が細かくなっていく。
被処理物が細かく砕かれて表面積が増大していくに従い、その内部に含まれている水分の蒸発は促進される。こうして、乾燥路8の中を途中まで搬送されてきた被処理物は、乾燥路8が一旦乾燥室9の外側へ出たところでサイクロン10Aに入り、ここで被処理物を運んできた空気の中の水分が分離除去される。
こうして、水分を除去された空気と被処理物は、サイクロン10Aを出て再び乾燥室9内に入り、乾燥路8の途中に組み込まれている補助ブロワ11Aに吸い込まれてここで運動エネルギを与えられた後、乾燥路8の上下に蛇行する部分を通過し、この過程において、被処理物の粒径はさらに細かくなるとともに乾燥が促進される。
その後、再び乾燥室9の外側に出て、サイクロン10Bに入り、ここで再び被処理物から排出された水蒸気を含んだ空気から水分が分離除去される。サイクロン10Bで水分を分離された空気と被処理物は、その下流側に設けられている補助ブロワ11Bに吸引されるが、補助ブロワ11Bの吸入口に至る手前で、乾燥路8に連結されている熱風導入管路16Bを通して熱交換器12から供給される高温の熱風が補助ブロワ11Bにより吸引されて被処理物と合流する。
その結果、長い乾燥路8を移動してきた間に、乾燥路8からの放熱によって温度が低下した被処理物を、熱風導入管路16Bから供給される熱風によって再び加熱することで、被処理物内部に含まれる水分の蒸発が促進される。
補助ブロワ11Bを通過した被処理物は、図6に示すように上下に蛇行する乾燥路8の後半部分を通過し、この過程で被処理物は残りの水分を除去されて微細な顆粒状になり、
その終端部近傍で、乾燥室9の外側に設けられているサイクロン10Cに入って、ここで被処理物とともに乾燥路8内を搬送されてきた空気中の水分が分離除去され、顆粒状に乾燥処理された被処理物のみが、サイクロン10Cの下端の排出筒17から排出される。
その終端部近傍で、乾燥室9の外側に設けられているサイクロン10Cに入って、ここで被処理物とともに乾燥路8内を搬送されてきた空気中の水分が分離除去され、顆粒状に乾燥処理された被処理物のみが、サイクロン10Cの下端の排出筒17から排出される。
乾燥処理が完了した被処理物の回収は、本実施形態においては、1トン入りの布製の収納袋を用い、排出筒17の出口に収納袋の開口部をはめ込むようにセットして行っている。 この際、被処理物にはその表面に若干の水分が付着して残るため、収納袋は通気性に優れたものを使用することが望ましい。
なお、排出筒17から被処理物が排出される際に、被処理物とともに乾燥路8内を運ばれてきた空気のほとんどは、サイクロン10Cを通過する際に分離されるため、被処理物とともに多量の空気が吹き出して周囲に被処理物の粉塵を飛散するようなことはない。
また、前述した実施形態においては、被処理物を略一様な速度で定量ずつ供給管路6内に供給するために、被処理物供給部3として、可変速モータ5で駆動されるスクリュー羽根4を内蔵した原料ホッパ2を用いているが、被処理物供給部は、本実施形態で説明した構造に限定するものでない。
例えば、被処理物が焼酎粕のようにほとんど液状の場合には、被処理物供給部を被処理物を貯留するタンクとこのタンクに連通して、先端にノズルを設けた管路と、前記管路途中に設けたポンプ等から構成し、タンク内の被処理物をポンプで加圧して前記ノズルから供給管路内に霧状に噴霧するようにしてもよい。
次に、図7は、本考案の高速乾燥機の別の実施形態における乾燥路のレイアウトを示す概略図であって、同図に示す高速乾燥機20は、乾燥室21内に収容された乾燥路前半部分22Aは、水平面内でのみ蛇行させた管路で構成されている。
被処理物は、被処理物供給部23から主ブロワ24でこの乾燥路前半部分22A内に送り込まれるが、この際、前述した実施形態の高速乾燥機1と同様に、図示しない熱交換器から供給される高温の熱風も同時に前記乾燥路前半部分22A内に送り込まれる。
この乾燥路前半部分22Aを通過した被処理物は、乾燥室21の外側に設けられたサイクロン25に取り込まれて、被処理物から発生した水蒸気が分離除去された後、乾燥室21内の補助ブロワ26により乾燥路後半部分22Bに送られる。
乾燥路後半部分22Bは、垂直面内でのみ蛇行させた管路で構成されていて、ここを通過する間に、被処理物は上昇落下を繰り返して細かく粉砕されることにより全体の表面積が増加して効率的に水分除去が行われる。
そして、最後に乾燥室21の外側に設けられたサイクロン27によって湿気を含む空気が分離され、乾燥処理が完了した被処理物がサイクロン27下方の排出筒28から排出されて収納袋等の回収容器29に回収される。
本実施形態の高速乾燥機20においては、乾燥路前半部分22Aは、被処理物を水平面内でのみ蛇行させて攪拌しながら搬送して水分除去を行うため、水分を含んで比重が大きく垂直な管路を上昇させると途中で詰まりを生じやすい被搬送物であっても、水平搬送させることで詰まり防止することができる。
そして、この部分を通過する間に、被処理物から水分を蒸発させて比重軽くし、乾燥路後半部分22Bで被処理物に上昇・落下運動を繰り返させて微細化し、効率的に水分除去を行なうことができる。
前述した各実施形態においては、乾燥路の終端部近傍に1基のサイクロンを用いて最終的に乾燥済みの被処理物と当該被処理物から湿気を吸収した空気とを分離しているが、要求される被処理物の乾燥度や被処理物の処理量に応じて、2台以上のサイクロンを図8に示すように直列に連結したり、あるいは、図9に示すように並列に連結して用いるようにしてもよい。
本考案の高速乾燥機は、おからやコーヒーの絞り滓、焼酎粕、家畜の糞のような水分を多量に含んだ廃棄物等の乾燥処理工程に広く利用することができ、また、被処理物を炭化処理する場合の前処理工程としての乾燥処理工程にも利用することができる。
1、20 高速乾燥機
2 原料ホッパ
3、23 被処理物供給部
4 スクリュー羽根
5 可変速モータ
6 供給管路
7、24 主ブロワ
8 乾燥路
8A 垂直管路
8B 上側連結管路
8C 下側連結管路
9、21 乾燥室
10A、10B、10C、25、27 サイクロン
11A、11B、26 補助ブロワ
12 熱交換器
12A 空気導入口
13 燃焼チャンバ
13A 開口部
13B 放熱網
14 バーナ
14A 燃焼ノズル
15 操作パネル
16A、16B 熱風導入管路
17、28 排出筒
22A 乾燥路前半部分
22B 乾燥路後半部分
29 回収容器
2 原料ホッパ
3、23 被処理物供給部
4 スクリュー羽根
5 可変速モータ
6 供給管路
7、24 主ブロワ
8 乾燥路
8A 垂直管路
8B 上側連結管路
8C 下側連結管路
9、21 乾燥室
10A、10B、10C、25、27 サイクロン
11A、11B、26 補助ブロワ
12 熱交換器
12A 空気導入口
13 燃焼チャンバ
13A 開口部
13B 放熱網
14 バーナ
14A 燃焼ノズル
15 操作パネル
16A、16B 熱風導入管路
17、28 排出筒
22A 乾燥路前半部分
22B 乾燥路後半部分
29 回収容器
Claims (3)
- 被処理物を略一様な速度で定量ずつ供給管路内に供給する被処理物供給部と、
前記被処理物供給部と、前記供給管路を介して吸入口が連通された主ブロワと、
前記主ブロワの吐出口に始端部が接続され、途中に複数の屈曲部が設けられた管状の乾燥路と、
前記乾燥路の少なくとも途中の1箇所と、終端部近傍にそれぞれ組み込まれて乾燥路内から水分を吸収した空気を分離除去する複数のサイクロンと、
前記乾燥路途中に組み込まれた少なくとも1つの補助ブロワと、
バーナを備えた燃焼チャンバを内蔵し、前記バーナの燃焼ガスで加熱される前記燃焼チャンバ外壁からの放熱で外部から取り込んだ空気を高温に加熱する熱交換器と、
前記熱交換器内で加熱される空気温度を計測するセンサと、
前記センサが計測した温度が第1の設定温度に下降したときに前記バーナを着火させ、前記第1の設定温度より高い第2の設定温度まで上昇したときに当該バーナの燃焼を停止させるバーナ制御手段と、
前記熱交換器と前記供給管路の途中、及び、前記乾燥路の途中に組み込まれた少なくとも1つの補助ブロワの吸入口近傍位置とを連通して、当該熱交換器から供給管路と乾燥路にそれぞれ高温の熱風を供給する複数の熱風導入管路とを備えたことを特徴とする高速乾燥機。 - 乾燥路の前半部分は、略水平面内で蛇行する複数の屈曲部を有する管路から構成されているとともに、後半部分は略垂直面内で蛇行する複数の屈曲部を有する管路から構成されていることを特徴とする請求項1記載の高速乾燥機。
- 乾燥路の略全体部分が断熱材で断熱した箱状の乾燥室内に収容されていることを特徴とする請求項1または2記載の高速乾燥機。
Priority Applications (1)
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JP2008000818U JP3141340U (ja) | 2008-02-18 | 2008-02-18 | 高速乾燥機 |
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JP2008000818U JP3141340U (ja) | 2008-02-18 | 2008-02-18 | 高速乾燥機 |
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Family Applications (1)
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