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JP3140412B2 - 牛膝または楡白皮抽出物を含有する口腔用組成物 - Google Patents

牛膝または楡白皮抽出物を含有する口腔用組成物

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JP3140412B2
JP3140412B2 JP09336204A JP33620497A JP3140412B2 JP 3140412 B2 JP3140412 B2 JP 3140412B2 JP 09336204 A JP09336204 A JP 09336204A JP 33620497 A JP33620497 A JP 33620497A JP 3140412 B2 JP3140412 B2 JP 3140412B2
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キョンチョル チェ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は牛膝または楡白皮抽
出物を含有する口腔用組成物に関する。更に具体的に、
本発明は牛膝または楡白皮から抽出された、歯周疾患に
対し治療効果の優れた牛膝または楡白皮抽出物中から少
なくとも一つを有効成分として含有する口腔用組成物に
関する。本発明の組成物の一例として歯磨組成物と軟膏
剤組成物等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】歯周疾患とは臨床的に歯肉炎症と出血、
歯周嚢の形成および歯槽骨の破壊等により歯牙の喪失を
もたらすことをいう。かかる歯周疾患は、細菌の集落形
成および細菌の歯周組織浸透、歯周組織の破壊からなる
一連の過程で進行されるが、まず口腔内唾液中の唾液蛋
白質が象牙質と白亜質表面に吸着されつつ皮膜を形成
し、このような皮膜表面に主にストレプトコッカス(St
reptococcus)とアクチノミセス (Actinomyces)のような
細菌が成長しつつプラークを形成し、時間が経過するに
つれてこのようなプラークが歯根端方向に移動すると同
時にポーフィロモナス (Porphyromonas)とアクチノバチ
ルス (Actinobacillus) のような嫌気性グラム陰性菌が
成長してかかる細菌、細菌成分、細菌産物らが歯肉列口
(pocket)上皮を通して歯肉結合組織内に浸透して歯周
嚢が形成され、かかる細菌の代謝結果、歯周組織に有毒
な硫化水素、アンモニア、アミンのような細胞の毒素を
分泌すると同時に、細胞壁構成成分であるリポ多糖のよ
うな内毒素によって直接組織が破壊されるか、同時に生
体免疫体を刺激し、刺激された体液性および細胞性免疫
系の種々の作用によって細胞外部に分泌された活性酸
素、プロスタグランジン、ロイコトリエン、ヒスタミ
ン、インターロイキン等のような種々のサイトカイン等
によって歯肉炎症が誘発され、細菌および白血球から分
泌されたコラゲナーゼのような酵素によって歯周組織の
基質であるコラーゲンが分解され歯肉退縮が起こり、継
続放置すると歯周疾患に進行する。
【0003】かかる歯周疾患の発生を予防するための努
力として、歯周疾患菌を短時間露出させ死滅させること
のできるクロロヘキシジングルコネート、セチルピリダ
ムクロライド(cetylpyridum chloride )、サングイナ
リン(sanguinarine)およびトリクロサン(triclosan
)のような抗菌剤と、トリアムシノロンアセトニド(t
riamcinolone acetonido )のような消炎剤が開発さ
れ、歯磨き液、歯磨、軟膏のような口腔製品に適用され
て来たが、未だに歯周疾患の発生は根本的に予防できな
い実情である。
【0004】そこで最近は、韓国国内においても没薬、
桑白皮、升麻、緑茶、甘草、黄ごん、蒲公英、金銀花、
トウモロコシのような生薬抽出物を使用して歯周疾患を
抑制しようとする努力が活発に行われているが、歯周疾
患の誘発に決定的な役割のプロスタグランジンの生成を
抑制させるか、歯周組織を分解させるコラゲナーゼの活
性を抑制させる植物抽出物は確認できない実情であり、
殆どの場合、プラークの形成を抑制するか、抗菌、消
炎、収斂、止血、血液循環促進のような漢方薬剤の作用
で歯周疾患の発生を予防するに過ぎない。現在まで歯周
疾患の治療方法として最も広く使用されているのは、歯
周組織を分解させるコラゲナーゼ酵素の活性を抑制する
か、或いは歯周疾患誘発物質であるプロスタグランジン
の生成を抑制する薬理学的活性成分を使用する方法であ
る。
【0005】かかる方法の例として、米合衆国特許第5
230895号にはテトラサイクリンを含有する薬効物
質が持続的に送達されるシステムを開発して歯周組織を
分解させるコラゲナーゼの酵素活性を抑制することによ
って歯周疾患が治療できると記述されており、ヨーロッ
パ公開特許第528468 A1号にはトリクロサン
(triclosan )を含有する歯磨および口腔清浄剤で歯周
疾患誘発物質であるプロスタグランジンの生成を抑制し
て歯周疾患を抑制することによって歯周疾患が治療でき
る方法が提示されている。
【0006】しかし、上記の薬理学的活性成分は、歯周
疾患の治療過程で歯周疾患誘発物質の生成を抑制すると
いう作用と歯周組織分解酵素の活性を抑制するという作
用との二つの作用の中で一つの作用のみを有するので、
歯周疾患を完全に治療するに限界があるだけでなく、合
成物質であるので長期間使用する場合、種々の副作用の
恐れがある。特に、テトラサイクリンは普通250mg
(1錠)を1日4回投与して1日に総1000mgずつ
を5〜7日間投与する。一般的にテトラサイクリンを投
与すると臨床的に、また細菌学的に定常的な状態まで好
転しているのが報告されており、歯石除去後テトラサイ
クリンを1日投与する場合、相当によい効果を示すとの
結果が出ている。低濃度の長期投与についての研究報告
書をみると、テトラサイクリンを1日1000mgずつ
2週間投与した後、250mgを1日1回ずつ48週間
続いて投与すると、臨床的に歯肉炎が減少され、歯肉縁
下歯垢中運動性菌株がなくなり、歯周嚢深さや細菌付着
度喪失が減少される結果が示されるものと報告された。
しかし、低濃度のテトラサイクリンを長期間使用すると
グラム陰性菌の耐性発現がしばしば起こることになり、
かかる耐性菌株の発現は抗生剤投与を中止する場合にも
しばしば発生するので非常に注意しなければならない
し、副作用としては嘔吐、胃腸管の疼痛呼訴、下痢、歯
牙着色等がしばしば発生し、妊産婦や子供には禁止しな
ければならないなどの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
長期間の使用にも副作用や毒性が殆どないと同時に優れ
た歯周疾患治療効果を示す物質を見出すため、多様な漢
方薬剤および植物抽出物を対象として歯周組織を分解さ
せるコラゲナーゼの活性測定法と歯周疾患を誘発させる
インターロイキン−1β(interleukins- 1β)および
プロスタグランジン (PGE2 ) の定量法、スーパーオ
キシド生成測定方法、コラーゲン合成定量法のような科
学的な方法を利用してコラゲナーゼの活性を抑制させる
か、インターロイキン−1β(interleukins- 1β)お
よびプロスタグランジン生成を抑制させるに卓越した効
能を示し、コラーゲン合成を促進させる漢方および植物
抽出物をスクリーニングした。その結果、後述の通り、
牛膝または楡白皮の特定抽出物が歯周疾患誘発物質の生
成を抑制すると同時に、歯周組織分解酵素の活性を抑制
させると共にコラーゲン合成を促進させる効果のあるこ
とを確認し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、以下のとおりであ
る。 (1)牛膝抽出物、楡白皮抽出物またはこれらの混合物
を含有する口腔用組成物。 (2)抽出溶媒が水、メタノール、エタノール、プロパ
ノールまたはブタノールであることを特徴とする(1)
に記載の組成物。 (3)口腔用組成物が歯磨組成物である(1)に記載の
組成物。 (4)牛膝抽出物および楡白皮抽出物を各々単独に0.
001〜5重量%含有することを特徴とする(3)に記
載の組成物。 (5)牛膝抽出物および楡白皮抽出物を各々単独に0.
01〜3重量%含有することを特徴とする(3)に記載
の組成物。 (6)牛膝抽出物および楡白皮抽出物を共に混合して
0.002〜10重量%含有することを特徴とする
(3)に記載の組成物。 (7)更に研磨剤としてリン酸1水素カルシウム、沈降
シリカまたは炭酸カルシウムを各々20〜60重量%含
有することを特徴とする(3)に記載の組成物。 (8)更にフッ素化合物としてフッ化ナトリウム及び/
または第1フッ化リン酸ナトリウムを各々0.1〜2重
量%含有することを特徴とする(3)に記載の組成物。 (9)口腔用組成物が歯周疾患治療用軟膏剤である
(1)に記載の組成物。 (10)組成物の総重量を基準として牛膝抽出物を0.
001〜5重量%の比で含有することを特徴とする
(9)に記載の組成物。 (11)組成物の総重量を基準として楡白皮抽出物を
0.001〜5重量%の比で含有することを特徴とする
(9)に記載の組成物。 (12)組成物の総重量を基準として牛膝抽出物と楡白
皮の混合物を0.002〜10重量%の比で含有するこ
とを特徴とする(9)に記載の組成物。 (13)更に界面活性剤、可溶化剤、湿潤剤、薬効伝達
剤、緩衝剤、防腐剤、甘味剤および香料のうち、いずれ
か1種または2種以上を配合させた(9)〜(11)の
いずれかに記載の組成物。 (14)界面活性剤としてポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン共重合体を組成物の総重量を基準として
5〜30重量%の比で配合させた(13)に記載の組成
物。 (15)可溶化剤として低級アルコール溶媒を組成物の
総重量を基準として1〜20重量%の比で配合させた
(13)に記載の組成物。 (16)湿潤剤としてグリセリン、ソルビトール液、ポ
リエチレングリコール200、ポリエチレングリコール
400、ポリエチレングリコール600およびポリエチ
レングリコール1000、プロピレングリコール、ポロ
サマーおよびモノグリセリドから選択された1種または
2種以上の成分を組成物の総重量を基準として5〜40
重量%の比で配合させた(13)に記載の組成物。 (17)薬効伝達剤としてゼラチンまたはペクチンまた
はこれらの混合物を組成物の総重量を基準として1〜3
0重量%の比で配合させた(13)に記載の組成物。 (18)緩衝剤として第1リン酸ナトリウム、第2リン
酸ナトリウム、第3リン酸ナトリウム、クエン酸および
クエン酸ナトリウム、リン酸、塩酸、水酸化ナトリウム
およびピロリン酸ナトリウムおよびピロリン酸塩から選
択された1種または2種以上の成分を配合させpHを
5.0〜8.0に調整した組成物。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は牛膝抽出
物、楡白皮抽出物またはこれらの混合物を含有する口腔
用組成物を提供することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の口腔用組成物において有
効成分として使用される生薬抽出物は、牛膝または楡白
皮から抽出される。本発明の有効生薬中の一つである牛
膝は韓国の全地域、日本、中国の黄河以南地域に分布す
る植物である牛膝(Achyranthes japonica、Achyranthe
s fauriei、Achyranthes bidentata ) の根を掘り出し
て髭根を除去した後日干しにしたものであって、灰黄色
または黄褐色の棒状、またはやや曲がった長さ15〜9
0cm、径3〜7cmの円周形として多数の縦皺および所々
に脇髭の跡がある。折られた面は灰白色または淡褐色で
あって偏平であり、中心部の木部は黄白色、質は堅くて
砕けやすい。殆ど無臭であり、味は少し甘く、粘液性で
ある。横断面を顕微鏡で見ると皮部と木部は明確な形成
層として区別できる。木部の中心には小さい原生木部が
あり、柔細胞中には水酸化カルシウムの結晶を含有し、
澱粉粒が見えない。薬理作用として利尿作用、通経、関
節炎等に効能のあるものと知られており、主要成分とし
てはサポニン、オレアノリック配糖体(oleanolic glyc
oside )、昆虫変態ホルモン〔イノコステロン (inokos
terone), エクジステロン(ecdysterone)〕、ベタイン
ハイドレイト(betaine hydrate )等で構成されてい
る。
【0011】更に本発明の組成物において使用される有
効生薬である楡白皮は、韓国の中部以北と中国および日
本に分布する楡科植物であるUlmus macrocapra、Ulmus
pumila、Ulmus davidiana の幹部分または根部分の根皮
を採取して日干しにしたものであって、薬理作用として
利水、消腫、通淋、水腫、丹毒作用のあるものと知られ
ており、主要成分としてはβ−シトステロール(β−si
tosterol)、植物ステロールおよびタンニン等で構成さ
れている。 "楡白皮" という用語は国家および地域に従
って "楡根皮" あるいは "樹白皮" とも言われている
が、通常 "楡白皮" が多く使用されている。
【0012】本発明において牛膝抽出物および楡白皮抽
出物は、各々水またはアルコール抽出物を使用する。本
発明で使用される牛膝抽出物と楡白皮抽出物は、それぞ
れ乾燥した牛膝と楡白皮を陰干しにし、細く切った後に
粉末化して水またはアルコールで抽出し濾過して、濾液
を減圧下で濃縮させて固形エキスを得る。
【0013】牛膝と楡白皮の抽出に使用できるアルコー
ル抽出溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のような炭素数1〜4の低級アル
コール溶媒が挙げられ、好ましくはエタノールを使用す
る。
【0014】本発明の生薬抽出物は、歯磨組成物または
軟膏剤組成物に含有され歯周疾患治療作用を示す。本発
明による各組成物において牛膝と楡白皮の抽出物は、組
成物の総重量を基準として各々0.001〜5重量%、
好ましくは0.01〜3重量%の比で使用するのが適当
である。本発明の組成物において牛膝と楡白皮の抽出物
を混合して配合させる場合にも各々の抽出物は上記のよ
うな配合比で存在するようにするのが好ましい。しか
し、二つの生薬抽出物を配合する場合には、組成物の総
重量を基準として0.002〜10重量%であってもよ
い。各々の生薬抽出物の含量が0.001重量%未満の
場合は歯周疾患に対し目的の効能および効果が期待でき
ず、5重量%を越える場合は製品の安定性が低下するこ
とがあるので望ましくない。上記抽出物の重量%は、牛
膝、楡白皮それぞれの固形エキスとしての重量%であ
る。
【0015】<歯磨組成物>本発明による歯磨組成物は
具体的に次のような方法で製造することができる。
【0016】研磨剤成分としてはリン酸1水素カリウ
ム、沈降シリカ、シリカゲル、重曹、炭酸カルシウム、
含水アルミナ、不溶性メタリン酸ナトリウムおよびピロ
リン酸ナトリウム中から選択された1種または2種以上
を使用する。好ましい研磨剤成分はリン酸1水素カルシ
ウム、含水シリカ、炭酸カルシウムである。研磨剤成分
は通常歯磨組成物全体で1〜90重量%使用されるが、
好ましくは20〜60重量%である。
【0017】歯牙の再石灰化を促進させ歯牙の組織を強
化させる薬効成分としては、フッ素化合物が挙げられ、
具体的にはフッ化ナトリウムまたは第1フッ化リン酸ナ
トリウムを単独でまたは両者を混合して使用する。その
含量は、歯磨組成物全体で0.01〜2.0重量%が適
当である。薬効成分の含量が0.01重量%未満では効
果が十分でなく、2.0重量%を越える場合は人体の安
全性に影響することがあるので、口腔用製剤として使用
するには適当でない。
【0018】湿潤剤は、歯磨組成物の状態維持および乾
燥防止のために使用するが、かかる湿潤剤としてはグリ
セリン、ソルビトール液、ポリエチレングリコールおよ
びプロピレングリコール等が挙げられ、これらを単独で
または2種以上混合して歯磨組成物全体で20〜60重
量%使用する。
【0019】また、歯磨成分中、液体と固体成分を結合
させ歯磨の形態を維持し安全性を確保するために結合剤
を使用するが、かかる結合剤としては主にアルギン酸ナ
トリウムまたはカルシウム塩、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、ザンタンガム、アカシアガム、カラギ
ナン等の天然または合成高分子物質が挙げられ、その含
量は歯磨組成物全体で0.1〜5重量%を使用する。
【0020】発泡剤は研磨剤の洗浄作用を補完し、薬効
成分を歯ブラシが到達しにくい部位まで浸透させること
は勿論、気泡を発生させ歯磨き感を増大させる役割を
し、洗浄作用を助け、薬効成分の分散および浸透を早く
し、界面張力を減少させるので、口腔内異物質が容易に
とれる。主に使用される発泡剤としては、陰イオン界面
活性剤であるラウリル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸ナ
トリウムが使用され、補助的に非イオン界面活性剤であ
るポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、共重合
体、ポリエキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸、アルカノールアミド脂肪酸エス
テル、スクロース脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体
が使用される。発泡剤の含量は陰イオンまたは非イオン
界面活性剤を単独でまたは2種以上混合して0.5〜5
重量%を使用するのが好ましい。
【0021】上記添加剤以外にも、爽快感を与え、多少
苦い味を調節するため香料と甘味剤を使用してもよい。
香料としては、天然香料であるペパーミントとスペアミ
ントオイルを多く使用する。香料の使用量は、歯磨組成
物全体で0.1〜1重量%である。甘味剤としては、合
成または天然の非発酵性糖等が主に使用され、代表的な
ものとしてはサッカリンナトリウム、アスパルテーム、
ラクトース、マルトース、キシリトール等が挙げられ、
好ましくはサッカリンナトリウム等である。甘味剤の使
用量は、歯磨組成物全体で0.05〜1重量%である。
【0022】そして、歯磨組成物のpHを調整する緩衝
剤としては、例えば正リン酸のアルカリ金属塩、特に第
1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、第3リン
酸ナトリウム、クエン酸およびクエン酸ナトリウム、リ
ン酸、塩酸、水酸化ナトリウム、そしてピロリン酸ナト
リウムおよびピロリン酸塩等が挙げられ、好ましくは第
1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、第3リン
酸ナトリウムである。上記緩衝剤から選択された1種ま
たは2種以上の成分を配合して、pHを5.0〜8.0
に調整する。
【0023】防腐剤は、歯磨組成物の製造および使用中
に発生する恐れのある微生物の汚染を防止するために使
用する。防腐剤としては、一般的に食品および医薬品に
使用が許可されている防腐剤が使用でき、具体的にはパ
ラオキシ安息香酸メチル、安息香酸、安息香酸ナトリウ
ム、サリチル酸等が挙げられる。これらの防腐剤は、単
独でまたは2種以上混合して使用できる。防腐剤の使用
量は、歯磨組成物全体で0.01〜0.5重量%であ
る。
【0024】本発明の歯磨組成物において牛膝と楡白皮
の抽出物を混合使用する場合は、抽出物の使用量は、歯
磨組成物全体で0.002〜10重量%である。両者の
混合比は、牛膝:楡白皮が1:5000〜5000:1
程度であり、好ましくは1:0.1〜1:10.0であ
る。
【0025】<軟膏剤組成物>本発明の軟膏剤組成物に
は、軟膏剤の製造分野において通常的に使用される添加
剤、例えば軟膏剤の状態を安定化させる界面活性剤、可
溶化剤、湿潤剤、口腔軟組織に対する薬効伝達剤、緩衝
剤、防腐剤、甘味剤および香料等の成分を更に配合させ
ることができる。
【0026】本発明の軟膏剤組成物において軟膏剤の状
態安定性のための界面活性剤としては、ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン共重合体が使用されるが、
例えばプルロニックF−127またはプルロニックF−
108のようなプルロニック誘導体が使用できる(プル
ロニックは登録商標である。)。本発明の軟膏剤組成物
においてこのような界面活性剤は、組成物の総重量を基
準として5〜30重量%の比で配合して使用することが
できる。
【0027】本発明の軟膏剤組成物には、牛膝と楡白皮
の抽出物に対する可溶化剤として低級アルコール溶媒が
使用できる。かかる目的で使用される低級アルコール溶
媒にはエタノール、イソプロピルアルコール等があり、
二つ以上のアルコール溶媒を混合して使用することもで
きる。本発明の組成物において低級アルコール溶媒は、
軟膏剤組成物の総重量を基準として1〜20%の比で配
合させるのが好ましい。
【0028】本発明の軟膏剤組成物には更に軟膏剤の状
態維持および乾燥防止のために湿潤剤を使用するが、か
かる湿潤剤としてはグリセリン、ソルビトール液、ポリ
エチレングリコール200、ポリエチレングリコール4
00、ポリエチレングリコール600およびポリエチレ
ングリコール1000のようなポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポロサマー(Poloxamer40
7) およびモノグリセリド(Myverol 18-99)中から選択さ
れた1種の成分を単独で使用するか、または2種以上の
成分を混合して使用することができる。湿潤剤の使用量
は組成物の総重量を基準として5〜40重量%であるの
が好ましい。
【0029】一方、口腔軟組織に粘着して有効成分の薬
効が伝達できるようにする薬効伝達剤としては、ゼラチ
ンおよびペクチンを各々単独でまたは配合して組成物の
総重量を基準として1〜30重量%の比で使用できる。
【0030】軟膏組成物のpHを調整する緩衝剤として
は、正リン酸のアルカリ金属塩(特に第1リン酸ナトリ
ウム、第2リン酸ナトリウム、第3リン酸ナトリウ
ム)、クエン酸およびクエン酸ナトリウム、リン酸、塩
酸、水酸化ナトリウムおよびピロリン酸およびピロリン
酸塩(主としてナトリウム塩)等が挙げられ、好ましく
は第1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、第3
リン酸ナトリウムである。上記緩衝剤から選択された1
種または2種以上の成分を配合して、pHを5.0〜
8.0に調整する。
【0031】上記添加剤以外にも、本発明の組成物が特
に口腔内に適用するという点を考慮して、爽快感を与
え、多少苦い味を調節するため香料と甘味剤を使用して
もよい。香料としては、天然香料であるペパーミントと
スペアミントオイルを多く使用する。香料の使用量は、
歯磨組成物全体で0.1〜1重量%である。甘味剤とし
ては、合成または天然の非発酵性糖等が主に使用され、
代表的なものとしてはサッカリンナトリウム、アスパル
テーム、ラクトース、マルトース、キシリトール等が挙
げられ、好ましくはサッカリンナトリウム等である。甘
味剤の使用量は、歯磨組成物全体で0.05〜1重量%
である。
【0032】防腐剤は、歯磨組成物の製造および使用中
に発生する恐れのある微生物の汚染を防止するために使
用する。防腐剤としては、一般的に食品および医薬品に
使用が許可されている防腐剤が使用でき、具体的にはパ
ラオキシ安息香酸メチル、安息香酸、安息香酸ナトリウ
ム、サリチル酸等が挙げられる。こられの防腐剤は、単
独でまたは2種以上混合して使用できる。防腐剤の使用
量は、歯磨組成物全体で0.01〜0.5重量%であ
る。
【0033】本発明の軟膏剤組成物を臨床的に利用する
場合には、上記のような比で配合された組成物を1日に
歯周疾患のある患部に50〜500mg、好ましくは1
00〜300mgが適用されるように使用するのが適合
するが、歯周疾患の重症度、患部の大きさ等の要因を考
慮して適切に増減することもできる。
【0034】
【実施例】本発明を以下の実施例および比較例により更
に詳しく説明するが、本発明がこれらによって何ら制限
されるものではない。
【0035】製造例1 乾燥した牛膝を粉末化させ得られた粉末50gを取って
95%エタノール500mlを加えて3日間沈滴抽出した
後、1番ワトマン(Whatman No. 1)を利用して濾過した
後に減圧下で濃縮させ、乾燥した牛膝抽出物15gを得
た。
【0036】製造例2 乾燥した楡白皮を粉末化させ得られた粉末50gを取っ
て95%エタノール500mlを加えて3日間沈滴抽出し
た後、1番ワトマン(Whatman No. 1)を利用して濾過し
た後に減圧下で濃縮させ、乾燥した楡白皮抽出物20g
を得た。
【0037】実施例1−18および比較例1−18 下記の表1乃至9に示された組成成分比に従って実施例
および比較例の歯磨組成物を製造した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】
【表7】
【0045】
【表8】
【0046】
【表9】
【0047】実験例1−1:本発明の歯磨(実施例1−
1〜1−18)のスーパーオキシド生成に対する抑制効
全身疾患のない健康な成人からクエン酸を抗凝固剤とし
て使用して採集した静脈血液を1200rpmで10分
間遠心分離した後、中層の白血球濃縮液を回収した。こ
の中層の白血球濃縮液に、RPMI1640培地を1:
1の比率になるように加えて希釈した。50mlの遠心
分離管にFicoll-Paque 12mlを添加した後、上記希
釈した血液30mlが中層となるように注意深く添加し
て1600rpmで30分間遠心分離した。血清が包含
されている上層を除去し、単核細胞が含有されている中
層に3倍のRPMI1640培地を注意深く添加して希
釈した後、80rpmで10分間遠心分離した。上澄液
を捨て、RPMI1640培地を10ml添加して和や
かにピペッティングした後800rpmで10分間遠心
分離した。上澄液を捨ててHBSS(hanks'balanced sa
lt solution)緩衝溶液を添加してピペッティングした
後、得られたヒトの単核白血球を24−ウェルプレート
に106 cell/ウェルとなるように0.45ml分注
し、95%空気、5%CO2 、100%湿度条件下で無
菌的に2時間培養した。この後にFMLP(N-Formyl-Met-Le
u-Phe)を10-6Mとなるように0.05ml加えて、3
7℃で15分間培養して細胞を刺激した後に、80μM
となるように0.1 mlのチトクロームC( Cytochrome
C )を添加し、30μgとなるように0.1mlのスー
パーオキシドジスムターゼ(SOD)を添加し、細胞毒
性のある界面活性剤を除外した実施例及び比較例の3倍
希釈した歯磨組成物を0.1ml添加し、残りの総反応
液が0.9mlとなるようにHBSS(hanks'balanced
salt solution)を添加した後37℃で10分間保温し
た。その後、刺激物質である食菌化された zymosan Aを
最終濃度1.3mg/mlとなるように0.1ml添加
して、振とうしながら37℃で90分間保温した後、1
0分間4℃に保ち、反応を停止させた後、4℃、150
0rpmで、10分間遠心分離した後、上澄液を採取し
た。この上澄液の550nmにおける吸光度を測定し、
スーパーオキシドアニオンの生成量を次式より求めた。
【0048】
【数1】
【0049】測定結果は次の表10に示した。
【0050】
【表10】
【0051】以上の実験結果から、牛膝抽出物を0.0
01%以上含有している実施例1−1、5、7、9、及
び11においてスーパーオキシド生成抑制効果が牛膝抽
出物の濃度が増加するにつれて上昇するものと示された
一方、楡白皮抽出物を含有している実施例1−2、4、
6、8、10及び12においてはスーパーオキシド生成
抑制効果がないものと示された。牛膝抽出物と楡白皮抽
出物の両方を含有している実施例1−13、14、1
5、16、17及び18もスーパーオキシド生成に対す
る抑制効果が牛膝抽出物の濃度に従って上昇するものと
示された。
【0052】実験例1−2:本発明の歯磨(実施例1−
1〜1−18)の歯周組織分解酵素であるコラゲナーゼ
の酵素活性に対する抑制効果 本発明の歯磨きで歯周組織分解酵素であるコラゲナーゼ
に対する抑制効果を実施した実験結果は下記の通りであ
る。本試験方法は、進行過程において歯周疾患原因菌で
ある Porphyromonas gingivalis と Polymorphonuclear
leukocytes 及び中性白血球(Neutrophil)から分泌され
た歯周疾患患者の唾液と歯肉列口(pocket)液中に含有
されているコラゲナーゼ酸素の作用によって歯周組織の
基質であるコラーゲンが分解され歯肉退縮が起こる生体
口腔環境を模倣した実験方法である。
【0053】25個の1.5mlエッペンドルフチュー
ブに2%の赤色コラーゲン基質であるアゾコール溶液
( Azocoll溶液)100μlを各々添加した。一つのエ
ッペンドルフチューブはブランクとして使用し、三つの
チューブにはシグマから購入したコラゲナーゼタイプI
である標準酵素溶液(コラーゲン分解活性度:315un
its/mg)を10、100、200ppmとなるように添
加した。残りのチューブの各々に歯周疾患患者の唾液と
歯齦列口液とからセファクリル S-200クロマトグラフィ
ーにより純粋分離されたコラゲナーゼ酸素100μlを
添加し、更に一つのチューブは対象群として使用し、残
りのチューブの各々には細胞毒性のある界面活性剤を除
外した実験群歯磨(実施例1−1〜1−18)と比較群
歯磨(比較例1−1〜1−18)を蒸溜水と1:2の比
率で混合して完全に均質化させたものを5000gで1
0分間遠心分離した。この後、上清を10μlで処理し
た後、緩衝溶液(0.05M Tris-HCl, InM CaCl2 ,7.8)を総
反応液が500μlとなるように添加して37℃で18
時間反応させた後、これらのエッペンドルフチューブを
10000gで5分間遠心分離させ分解されないコラー
ゲンは沈殿され、分解されたコラーゲンを含有する上清
を取って540nmで吸光度を測定して標準活性度曲線
を作成した。標準活性度曲線から酵素の活性濃度を換算
して実験群と対象群の酵素活性度を比較評価して次のよ
うな結果を得た(表11及び表12参照)。
【0054】
【表11】
【0055】
【表12】
【0056】以上の実験結果から、牛膝抽出物を0.0
1%以上含有している実施例1−1、5、7、9及び1
1においてコラゲナーゼ活性に対する抑制効果が牛膝抽
出物の濃度が増加するにつれて上昇するものと示され
た。楡白皮抽出物を含有している実施例1−2、4、
6、8、10及び12においてもコラゲナーゼ活性に対
する抑制効果が楡白皮濃度が増加するにつれて上昇する
ものと示された。牛膝抽出物と楡白皮抽出物の両方がコ
ラゲナーゼ活性に対する抑制効果が優れており、牛膝抽
出物と楡白皮抽出物の両方を含有している実施例1−1
3、14、15、16、17及び18においては上昇効
果のあるものと示された。
【0057】実験例1−3:本発明の歯磨(実施例1−
1〜1−18)の単核白血球のインターロイキン(IL
−1β)生成に対する抑制効果 血液から分離した血液単核白血球を24−ウェルプレー
トに106 cell/ ウェルとなるように0.8ml添加し
て分注した。RPMI1640培地200μlを添加し
たウェル対象群、E.coliリポ多糖(LPS)(250ppm)1
00μlを添加したウェル及び LPS(250ppm) 100μ
lと細胞毒性のある界面活性剤を除外した実施例(1−
1〜1−18)及び比較例(1−1〜1−18)の3倍
希釈した歯磨組成物100μlを添加したウェルを実験
群として24時間培養した後、アラキドン酸50μlを添
加して更に30分間培養した。インターロイキン(IL
−1β)の抗体が付着された96−ウェルプレ−トのウ
ェルに上記の細胞培養液50μlを添加し、全てのウェ
ルに50μlのビオチン化抗体試薬を添加した後に、2
5℃で30分間保持した後、洗浄緩衝溶液で3回洗浄し
たものに、ストレプトアビジン−西洋ワサビペルオキシ
ダーゼ(HRP)結合体(Streptavidin-HRPConjugat
e)を全てのウェルに添加して更に25℃で30分間保
持させた後再び洗浄緩衝溶液で3回洗滌した。これに、
100μlの酵素基質を直ちに添加して25℃、暗室で
プレートの蓋を開けたまま30分間保持し、0.18M
硫酸100μlを添加した後、マイクロプレート判読機
で450nmの吸光度を測定して標準溶液の吸光度値と
して標準曲線を作成して実験群のインターロイキン生成
量を算定した。測定結果を次の表13に示す。
【0058】
【表13】
【0059】E.coli LPSで刺激したヒト単核白血球のI
L−1βの生成に対する効能、効果を試験した結果、
0.01%濃度以上の牛膝抽出物を含有している1−
3、5、7、9及び11においての抑制効果が牛膝抽出
物の濃度が増加するにつれて上昇しているものと示され
た反面、楡白皮抽出物を含有している実施例1−2、
4、6、8、10及び12においてはIL−1βの生成
抑制効果がないものと示された。牛膝抽出物と楡白皮抽
出物の両方を含有している実施例1−13、14、1
5、16、17及び18もスーパーオキシド生成に対す
る抑制効果が牛膝抽出物の濃度に従って上昇するものと
示された。
【0060】実験例1−4:本発明の歯磨(実施例1−
1〜1−18)の単核白血球のプロタグランジン(PG
2 ) 生成に対する抑制効果 本発明の歯磨で歯周疾患誘発物質であるプロスタグラン
ジンの生成に対する抑制効果を実施した。実験結果は下
記の通りである。本試験方法は歯周疾患進行過程で歯周
疾患原因菌である porphyromonoas gingivalisの細胞壁
構成成分であるリポ多糖によりヒトの単核白血球を刺激
して誘発されたプロスタグランジンの(PGE2 )の生成を
抗原−抗体の免疫診断法により、細胞毒性のある界面活
性剤を除外した実験群歯磨(実施例1−1〜1−18)
と比較群歯磨(比較例1−1〜1−18)を蒸溜水と
1:2の比率で混合して完全に均質化させ5000gで
10分間遠心分離させ上清を処理した後、抑制効果を比
較評価した。具体的な試験方法は、山羊の抗−マウスI
gGを付着させた96−ウェルレートのブランクウェル
に緩衝溶液(0.9% NaCl, 0.1% 牛血清アルブミン, 0.5%
Kathon を含有する 0.1M リン酸緩衝溶液) を50μl
添加し、標準(0, 2.5, 5, 10, 20, 40, 80, 160, 320p
g) ウェルには50μlの適当濃度の標準溶液を添加し
た。これに、上記の通りに製造された細胞毒性のある界
面活性剤を除外した実験群歯磨(実施例1−1〜1−1
8)と比較群歯磨(比較例1−1〜1−18)50μl
を実施例と比較例群に設定されたウェルに添加し、50
μlのPGE2 に対する抗体をブランクウェルを除外し
た全てのウェルに添加し、50μlのPGE2 結合ペル
オキシダーゼをブランクウェルを除外した全てのウェル
に添加し、96−ウェルプレートで覆い、25℃で1時
間保持した後洗浄緩衝溶液(0.05 Tween 20 を含有する
リン酸緩衝溶液: pH7.5 )で4回洗浄し、常温で150
μlの酵素基質(20% のジメチルホルムアミドに溶解さ
れた 3,3',5,5'- テトラメチルベンジジン/過酸化水
素)を直ちに添加して25℃で30分間反応させた。こ
れに、1M硫酸100μlを添加した後マイクロプレー
ト判読機で450nmの吸光度を測定して標準溶液の吸
光度値で標準曲線を作成し、実験群のプロスタグランジ
ン生成量を算定する。測定結果を次の表14と15に示
す。
【0061】
【表14】
【0062】
【表15】
【0063】E. coli LPS で刺激したヒト単核白血球の
PGE2 生成に対する効能、効果を実施した結果、牛膝
抽出物を含有している1−3、5、7、9及び11にお
いての抑制効果が牛膝抽出物の濃度が増加するにつれて
上昇するものと示された反面、楡白皮抽出物を含有して
いる実施例1−2、4、6、8、10及び12において
はPGE2 生成抑制効果がないものと示された。牛膝抽
出物と楡白皮抽出物の両方を含有している実施例1−1
3、14、15、16、17及び18もPGE 2 生成抑
制効果が牛膝抽出物の濃度に従って上昇するものと示さ
れた。
【0064】実験例1−5:本発明の歯磨(実施例1−
1〜1−18)の歯齦繊維牙細胞のコラーゲン蛋白質生
成に対する効果 前培養した歯肉繊維牙細胞を24−ウェルプレートに1
6 cell/ウェルとなるように分注した後、10%FB
Sが含有されているDMEM培地で一日間培養した翌日
既存の培地を新鮮な培地に交替して更に24時間培養し
た。この後、HBSS緩衝溶液で底に付いている洗浄層
を洗浄した後に血清とプロリンが包含されていないME
M培地0.8mlを添加し、細胞毒性のある界面活性剤
を除外した実験群歯磨(実施例1−1〜1−18)と比
較群歯磨(比較例1−1〜1−18)を蒸溜水と1:2
の比率で混合したものを加え、完全に均質化させ500
0gで10分間遠心分離させ上清を処理した後、14C−
プロリン(10Ci)100μlを包含した培養液で細
胞を培養した。24時間経過後に総蛋白質とコラーゲン
蛋白質を測定した。まず、細胞外総蛋白質の合成量を測
定するために各ウェルの培養液を一方を封印した透析管
に入れた後、他方を封印して冷緩衝液 (Tris-HCl 0.05m
ol/L, NaCl 0.2mol/L, CaCl2 0.05mol/L,フェニルメチ
ルスルホニルフルオリド 0.3mN) で24時間透析を完了
した後、各々100μlを取ってカウントバイアルに入
れて10mlのシンチレーションカクテルを入れ液体シ
ンチレーションカウンター(LSC)で1分間放射能を
測定した。細胞内総蛋白質の合成量を測定するために細
胞培養液を除去した各ウェルに0.1N NaOHおよ
びフェニルメチルスルホニルフルオリド0.3mNを添
加した後に60℃で30分間維持して細胞膜を破壊させ
た後、細胞均質液を一方を封印した透析管に入れた後に
他方を封印して冷緩衝液(Tris-HCl 0.05mol/L ,Nacl
0.2mol/L, CaCl2 0.05mol/L, フェニルメチルスルホニ
ルフルオリド 0.3mN) で24時間透析を完了した後、各
々100μlをとってカウント用バイアルに入れて10
mlのシンチレーションカクテルを入れLSCで1分間
放射能を測定した。細胞内・外コラーゲン蛋白質の合成
量を測定するために透析を完了した細胞培養液及び細胞
均質液を各々100μl取って1.5mlのマイクロチ
ューブに入れてコラゲナーゼ反応緩衝液(0.05M Tris-H
Cl,lmM CaCl2, 0.03mM フェニルメチルスルホニルフル
オリド) 、コラゲナーゼ酵素(100ppm)100μlを添加
した後に3時間37℃で反応させコラーゲンを完全に分
解させた後、分解されない蛋白質を除去するために50
%のトリクロロ酢酸1%及びタンニン酸を含有する溶液
を500μl添加した後に4℃で30分間沈殿させた後
に1000xgで5分間遠心分離させた後、上清を10
0μl取ってカウント用バイアルに入れて10mlのシ
ンチレーションカクテルを入れLSCで1分間放射能を
測定した。測定結果を次の表16に示す。
【0065】
【表16】
【0066】ヒトの繊維牙細胞のコラーゲン合成に対す
る効能、効果を研究するため、14C−プロリンを含有す
る細胞培養液に本発明歯磨組成物を以上の通りに処理し
た結果、楡白皮抽出物を含有している1−2、4、6、
8、10及び12においてはコラーゲン合成促進効果が
楡白皮の濃度が増加するにつれて上昇するものと示され
た反面、牛膝抽出物を含有している実施例1−3、5、
7、9及び11においてはコラーゲン合成促進効果がな
いものと示された。牛膝抽出物と楡白皮抽出物の両方を
含有している実施例1−13、14、15、16、17
及び18もコラーゲン合成促進効果が楡白皮抽出物の濃
度に従って上昇するものと示された。
【0067】実施例1−6:本発明の歯磨(実施例1−
1〜1−18)の効能、効果に対する臨床実験 本発明の歯磨で歯周疾患治療に対する臨床実験を実施し
た結果は下記の通りである。実験対象者は歯列が揃って
欠損歯牙のない歯周疾患患者を対象として年齢別30歳
から50歳まで10歳間隔で性別に従って30名ずつ精
密な口腔検診を実施して120名の実験対象群を選別し
た後、60名ずつ分けて実験群歯磨(実施例1−1〜1
−18)と比較群歯磨(比較例1−1〜1−18)の歯
周疾患治療効果に対する臨床実験を次のような方法で行
った。まず、本発明の歯磨の臨床実験方法は次のような
方法で行った。実験対象群を実験群と比較群に分けた後
に口腔保健教育及び正しい歯磨き方法を教習させた後、
全ての実験対象群に同様の対照歯ブラシを供給して歯面
細磨を実施して初期歯肉炎指数を点数化し、実験群歯磨
と比較群歯磨を供給して使わせて1週、1ヵ月、3ヵ
月、6ヵ月経過後に口腔検診を実施して歯肉炎指数を検
査し、歯肉炎指数の測定方法は歯肉消息子を歯肉列口内
に挿入して力を入れない状態で各歯牙周囲を連続して探
針し、30秒後に出血状態を測定して下記のような方法
で点数を記録して結果を得た。 点数 内容 0点: 無出血状態 1点: 点状出血状態 2点: 線状出血状態 3点: 歯間部位三角形出血状態 4点: 歯肉全体出血状態 測定結果を下記の表17に示す。
【0068】
【表17】
【0069】以上の実験結果から、歯周疾患を誘発させ
るIL−1とプロスタグランジンの生成及びスーパーオ
キシドを抑制させ歯周組織を分解させるコラゲナーゼの
酵素活性を抑制することのできる牛膝抽出物と或いはコ
ラーゲン合成を促進させ、コラゲナーゼの酵素活性を抑
制することのできる楡白皮抽出物を含有した本発明の歯
磨(実施例1−1〜1−12)の歯周疾患治療効果は1
週から6カ月経過時まで牛膝抽出物あるいは楡白皮抽出
物を含有しない比較例(1−1〜1−18)よりその効
能が優れたものと示されており、比較例の歯肉炎指数は
1ヵ月後から時間が経過するにつれて持続的に上昇する
反面、本発明により開発された歯磨の使用時に歯周疾患
の発生は抑制され歯肉炎指数は時間が経過しても顕著に
減少するものと示されており、牛膝抽出物と楡白皮抽出
物の両方を含有している実施例1−13、14、15、
16、17及び18においては歯周疾患抑制に対する上
昇効果のあるものと示された。
【0070】実施例2−1〜2−18及び比較例2−1
〜2−18 下記の表18〜26に記載の成分配合比により通常の軟
膏剤製造方法に従って各々の成分を緩衝液に溶解及びゲ
ル化させ、本発明による軟膏剤組成物(実施例2−1〜
2−18)と比較組成物(比較例2−1〜2−18)を
製造した。
【0071】
【表18】
【0072】
【表19】
【0073】
【表20】
【0074】
【表21】
【0075】
【表22】
【0076】
【表23】
【0077】
【表24】
【0078】
【表25】
【0079】
【表26】
【0080】実験例2−1:本発明の軟膏剤のスーパー
オキシド生成抑制効果 歯周疾患の誘発物質であるスーパーオキシドの生成に対
する本発明の軟膏剤組成物の抑制効果を次のような方法
で測定した。全身疾患のない健康な成人からクエン酸を
抗凝固剤として使用して採集した静脈血液を1200r
pmで10分間遠心分離した後、中層の白血球濃縮液を
回収した。この中層の白血球濃縮液に、PRMI164
0培地で1:1の比率になるよう加えて希釈した。50
mlの遠心分離管にFicoll-Paque12mlを添加した
後、上記希釈した血液30mlが中層となるように注意
深く添加して1600rpmで30分間遠心分離した。
血清が包含されている上層を除去し、単核細胞が含有さ
れている中層に新しい遠心分離管に滅菌したピペットで
注意深く抜いた後、3倍量のPRMI1640培地を添
加して800rpmで10分間遠心分離した。上清を捨
ててPRMI1640培地を10ml添加して和やかに
ピペッティングした後800rpmで10分間遠心分離
した。上清を捨ててHBSS(hanks' balanced salt s
olution )緩衝溶液を添加してピペッティングした後に
ヒトの単核白血球を24−ウェルプレートに106 cell
/ウェルとなるように0.45mlずつ分注して95%
空気、5%CO2 、100%湿度条件下で無菌的に2時
間培養した後、FMLP(N-Formyl-Met-Leu-Phe)0.
05ml(10-6M)で処理して37℃で15分間培養
して細胞を刺激した。ここにチトクロームC0.1ml
(80μM)、SOD 0.1ml(30μM)、及び
HBSSで3倍稀釈した実施例及び比較例の軟膏組成物
0.1mlずつを添加した後、総反応液が0.9mlと
なるようにHBSSを添加して37℃で10分間保温
し、刺激物質である食菌化されたZymosan Aを最終濃度
1.3mg/mlとなるように0.1mlの量を添加し
た。反応混合物を振とうしつつ37℃で90分間保温し
た後、4℃の冷蔵庫に10分間入れて反応を停止させた
後4℃で10分間1500rpmで遠心分離した。55
0nmで上清の吸光度を測定し、スーパーオキシドアニ
オンの生成量を次の式により計算した。
【0081】
【数2】
【0082】測定結果は次の表27に示した。
【0083】
【表27】
【0084】上記の表27に記載の結果から、牛膝を
0.001%以上含有している実施例2−1、5、7、
9及び11においてスーパーオキシド生成抑制効果が牛
膝の濃度が増加するにつれて上昇するものと示された反
面、楡白皮を含有している実施例2−2、4、6、8、
10及び12においてはスーパーオキシド生成抑制効果
がないものと示された。牛膝と楡白皮の両方を含有して
いる実施例2−13、14、15、16、17及び18
もスーパーオキシド生成に対する抑制効果が牛膝の濃度
に従って上昇するものと示された。
【0085】実験例2−2:本発明の軟膏剤のコラゲナ
ーゼ酵素の活性に対する抑制効果 本発明による軟膏剤組成物の歯周組織分解酵素であるコ
ラゲナーゼに対する抑制効果を次のような方法で実験し
た。本試験方法は歯周疾患の進行過程において歯周疾患
原因菌であるPorphyromonas gingivalisとPolymorphonu
clear leukocytes及び中性白血球から分泌された歯周疾
患患者の唾液と歯肉列口液中に含有されているコラゲナ
ーゼ酵素の作用によって歯周組織の基質であるコラーゲ
ンが分解され歯肉退縮が起こる生体口腔環境を模倣した
実験方法である。25個の1.5mlエッペンドルフチ
ューブ各々に2%の赤色コラーゲン基質であるアゾコー
ル溶液を100μlずつ添加した。一つのエッペンドル
フチューブはブランクとして使用し、三つのチューブに
はシグマ社から購入したコラゲナーゼタイプ1標準酵素
溶液(コラーゲン分解活性度:315units/mg)を1
0、100、200ppmとなるように添加した。残り
のチューブの各々には歯周疾患患者の唾液と歯肉列口液
からセファクリルS-200 クロマトグラフィーにより純粋
分離されたコラゲナーゼ酵素100μlを添加してこの
中の一つのチューブは対照群として使用し、残りのチュ
ーブの各々には本発明による実験群軟膏(実施例2−1
〜2−18)と比較群軟膏(比較例2−1〜2−18)
を蒸留水と1:2の比率で混合して完全に均質化させ5
000gで10分間遠心分離させた上清10μlをマイ
クロピペットで添加し、緩衝溶液(0.05M Tri
s−HCl, lnM CaCl2 7.8)を総反応
液が500μlとなるように添加した。各々のエッペン
ドルフチューブを37℃恒温器に入れて18時間反応さ
せた後10000gで5分間遠心分離させ分解されない
コラーゲンを沈澱させ、分解されたコラーゲンを含有す
る上清を取って540nmで吸光度を測定して標準酵素
溶液が添加されたチューブから得た結果から標準活性度
曲線を作成し、標準曲線から残りのチューブにおいての
酵素の活性濃度を換算して実験群と対照群の酵素活性度
を比較評価した。測定結果は次の表28に示した。
【0086】
【数3】
【0087】
【表28】
【0088】上記の表28に記載の結果から、牛膝を
0.001%以上含有している実施例2−1、5、7、
9及び11においてコラゲナーゼ活性に対する抑制効果
が牛膝の濃度が増加するにつれて上昇するものと示さ
れ、楡白皮抽出物を含有している実施例2−2、4、
6、8、10及び12においてもコラゲナーゼ活性に対
する抑制効果が楡白皮濃度が増加するにつれて上昇する
ものと示され、牛膝抽出物と楡白皮抽出物の両方がコラ
ゲナーゼ活性に対する抑制効果が優れており、牛膝抽出
物と楡白皮抽出物の両方を含有している実施例2−1
3、14、15、16、17及び18においては上昇効
果のあるものと示された。
【0089】実験例2−3:本発明の軟膏剤の単核白血
球のインターロイキン(IL-1β) の生成に対する抑制効
本発明による軟膏剤組成物の歯周疾患誘発物質であるイ
ンターロイキン(IL-1β) の生成に対する抑制効果を次
のような方法で測定した。24−ウェルプレートに血液
から分離した血液単核白血球0.8mlを加えて106 ce
ll/ウェル濃度となるように分注し、RPMI1640
培地200μlを添加したウェルを対照群、E.coli LPS
(250ppm)100μlを添加したウェル及びLPS(250ppm)
100μlとRPMI1640培地で3倍希釈した軟膏
剤100μlを添加したウェルを実験群として24時間
培養した後、アラキドン酸50μlずつを添加して更に
30分間培養した。IL−1βの抗体が付着された96
−ウェルプレートのウェルにIL−1βの標準溶液
(0,10.24,25.6,64,160,400pg
/ウェル)50μlを添加した後、実験群ウェルに上記
の細胞培養液50μlを添加し、全てのウェルにビオチ
ン化された抗体試薬50μlずつを添加した後に25℃
で30分間維持させた後、洗浄緩衝溶液(Tween 20
0.05重量%を含有する0.01M リン酸塩緩衝溶
液,pH7.5)で3回洗浄した。全てのウェルにアウト
レプトアビジン−HRP 結合体100μlを添加して更に
25℃で30分間維持させた後再び洗浄緩衝溶液で3回
洗浄し、100μlの酵素基質を直ちに添加して25
℃、暗室でプレートの蓋を開けたまま30分間維持させ
0.18M硫酸100μlを添加した後、マイクロプレ
ート判読機で450nmで吸光度を測定して標準溶液の
吸光度値から標準曲線を作成し、これに基づいて実験群
のインターロイキン生成量を算定した。測定結果は次の
表29に示す。
【0090】
【表29】
【0091】上記の表29に記載の結果から、E.coli L
PSで刺激したヒト単核白血球のIL−1βの生成に対す
る本発明の軟膏剤の抑制効果を試験した結果、0.01
%濃度以上の牛膝抽出物を含有している実施例2−3、
5、7、9及び11においての抑制効果が牛膝抽出物の
濃度が増加するにつれて上昇しているものと示された反
面、楡白皮抽出物を含有している実施例2−2、4、
6、8、10及び12においてはIL−1βの生成抑制
効果がないものと示された。牛膝と楡白皮の両方を含有
している実施例2−13、14、15、16、17及び
18もIL−1β生成に対する抑制効果が牛膝の濃度に
従って上昇するものと示された。
【0092】実験例2−4:本発明の軟膏剤の単核白血
球のプロスタグランジン(PGE2 )生成に対する抑制
効果 歯周疾患誘発物質であるプロスタグランジンの生成に対
する本発明の軟膏剤組成物の抑制効果を次のような方法
で実験した。本試験方法は歯周疾患進行過程において歯
周疾患原因菌である porphyromonasgingivalis の細胞
壁構成成分であるリポ多糖がヒトの単核白血球を刺激し
て誘発されたPGE2 の生成を抗原−抗体免疫診断法で
実験群軟膏剤(実施例2−1〜2−18)と比較群歯磨
及び軟膏剤(比較例2−1〜2−18)を蒸留水と1:
2の比率で混合して完全に菌質化させ5000gで10
分間遠心分離させ上清を処理した後、抑制効果を比較評
価した。具体的な実験方法は次のようである。山羊の抗
−マウスIgGを付着させた96−ウェルプレートのブ
ランクウェルに50μl緩衝溶液(0.9%NaCl, 0.
1%牛血清アルビミン,0.5%Kathonを含有する0.
1M リン酸緩衝溶液)を添加し、標準ウェルには50μ
lの適当濃度(0,2.5,5,10,20,40,8
0,160,320pg)のPGE2 の標準溶液を添加し
た後、上記の通りに製造された実験群軟膏剤(実施例2
−1〜2−18)と比較群軟膏剤(比較例2−1〜2−
18)50μlを実施例と比較例群に設定されたウェル
に添加し、PGE2 に対する抗体50μlをブランクウ
ェルを除外した全てのウェルに添加した後PGE2 結合
パーオキシダーゼ50μlをブランクウェルを除外した
全てのウェルに添加し、96−ウェルプレートで覆い2
5℃で1時間維持させた後、洗浄緩衝溶液(0.05 T
ween20を含有するリン酸緩衝溶液:pH7.4)で4回
洗浄し、常温で酵素基質(20%のジメチルホルムアミ
ドに溶解された3,3’,5,5’−テトラメチルベン
ジン/過酸化水素)150μlを直ちに添加して25℃
で30分間維持させ、1M硫酸100μlを添加した
後、マイクロプレート判読機で450nmで吸光度を測
定して標準溶液の吸光度値から標準曲線を作成し、この
標準曲線から実験群のプロスタグランジン生成量(単位
pg)を算定した。測定結果を次の表30に示す。
【0093】
【表30】
【0094】上記の表30に記載の結果から、E.coli L
PSで刺激したヒト単核白血球のPGE2 生成に対する本
発明の軟膏剤組成物の抑制効果を試験した結果、牛膝抽
出物を含有している2−3、5、7、9及び11におい
ての抑制効果が牛膝抽出物の濃度が増加するにつれて上
昇するものと示された反面、楡白皮抽出物を含有してい
る実施例2−2、4、6、8、10及び12においては
PGE2 生成抑制効果がないものと示された。牛膝と楡
白皮の両方を含有している実施例2−13、14、1
5、16、17及び18もPGE2 生成抑制効果が牛膝
の濃度に従って上昇するものと示された。
【0095】実験例2−5:本発明の軟膏剤の歯肉繊維
牙細胞のコラーゲン蛋白質生成に対する効果 本発明の軟膏剤組成物が歯肉繊維牙細胞のコラーゲン蛋
白質の生成に及ぼす影響を次のような方法で測定した。
前培養した歯肉繊維牙細胞を24−ウェルプレートに1
6 cell/ ウェルとなるように10%FBSが含有され
ているDMEM培地1mlを各ウェルに分注して一日間培
養した翌日、既存の培地を新鮮な培地に交替して24時
間培養した後にHBSS緩衝溶液で底に付いている洗浄
層を洗浄した後、血清とプロリンが包含されていないM
EM培地0.8mlを添加した後、直ちに実験群軟膏剤
(実施例2−1〜2−18)と比較群軟膏剤(比較例2
−1〜2−18)をDMEM培地で1:2の比率で希釈
して完全に均質化させ5000gで10分間遠心分離さ
せ得た上清100μlを処理した後、直ちに14C−プロ
リン(10μCi)100μlを包含した培養液で細胞
を培養した。24時間経過後にコラーゲン蛋白質を測定
した。まず、細胞外総蛋白質の合成量を測定するために
各ウェルの培養液を一方を封印した透析管に入れて他方
を封印して冷緩衝液(Tris-HCL 0.05mol/L, NaCl
0.2mol/L, CaCl2 0.05mol/L, フェニルメチル
スルホニルフルオリド0.3mN)で24時間透析させた
後、各々100μlを取ってカウント用バイアルに入れ
てシンチレーションカクテル10mlを加え、LSCで1
分間放射能を測定した。細胞内総蛋白質の合成量を測定
するために細胞培養液を除去した各ウェルに0.1N
NaOH及びフェニルメチルスルホニルフルオリド0.
3mNずつを添加した後に60℃で30分間維持して細
胞膜を破壊させた後、細胞菌質液を一方を封印した透析
管に入れて他方を封印して冷緩衝液(Tris-HCL 0.0
5mol/L, NaCl 0.2mol/L, CaCl 2 0.05mol/L,
フェニルメチルスルホニルフルオリド0.3mN)で24
時間透析させた後、各々100μlを取ってカウント用
バイアルに入れてシンチレーションカクテル10mlを加
え、LSCで1分間放射能を測定した。細胞内・外総コ
ラーゲン蛋白質の合成量を測定するために透析を完了し
た細胞培養液及び細胞均質液を各々100μl取って
1.5mlマイクロチューブに入れてコラゲナーゼ反応緩
衝液(0.05M Tris-HCl, 1mMCaCl 2 , 0.03mN
フェニルメチルスルホニルフルオリド)、コラゲナー
ゼ酵素(100ppm )100μlを添加した後、3時間
37℃で維持させコラーゲンを完全に分解させた後、分
解されない蛋白質を除去するために50%のトリクロロ
酢酸及び1%タンニン酸を含有する溶液500μlを添
加した後に4℃で30分間沈殿させた後、1000xg
で5分間遠心分離させた後に上清を100μl取ってカ
ウント用バイアルに入れてシンチレーションカクテル1
0mlを加え、LSCで1分間放射能を測定した。測定結
果を次の表31に示す。
【0096】
【表31】
【0097】上記の表31に記載の結果から、14C-プロ
リンを包含した細胞培養液に本発明の軟膏組成物を処理
した結果、楡白皮抽出物を含有している実施例2−2、
4、6、8、10及び12においてはコラーゲン合成促
進効果が楡白皮の濃度が増加するにつれて上昇するもの
と示された反面、牛膝抽出物を含有している実施例2−
3、5、7、9及び11においてはコラーゲン合成促進
効果がないものと示された。牛膝と楡白皮の両方を含有
している実施例2−13、14、15、16、17及び
18もコラーゲン合成促進効果が楡白皮の濃度に従って
上昇するものと示された。
【0098】実験例2−6:本発明の軟膏剤の歯周疾患
治療効果(臨床実験) 本発明の軟膏剤の歯周疾患治療に対する治療効果を次の
ような臨床実験方法で確認した。実験対象者を実験群と
比較群に分けた後、歯面細磨を実施して初期歯肉炎指数
を測定し、実験群軟膏剤と比較群軟膏剤を供給して1回
に200mg、1日に食後3回ずつ使わせて1週及び1ヵ
月後に口腔検診を実施して歯肉炎指数を検査した。ここ
で、各場合の歯肉炎指数は歯肉消息子を歯肉列口内に挿
入して力を入れてない状態で各歯牙周囲を連続して探針
し、30秒後に出血状態を測定して下記の表32のよう
な基準で点数を記録して結果を得た。測定結果を下記の
表33に示す。
【0099】
【表32】
【0100】
【表33】
【0101】上記の表33に記載の結果から、歯周疾患
を誘発させるIL−1βとプロスタグランジンの生成及
びスーパーオキシドを抑制させ歯周組織を分解させるコ
ラゲナーゼの酵素活性を抑制することのできる牛膝とま
たはコラーゲン合成を促進させ、コラゲナーゼの酵素活
性を抑制することのできる楡白皮抽出物を含有した本発
明の軟膏(実施例2−1〜2−12)の歯周疾患治療効
果は1週から1ヵ月経過時まで牛膝または楡白皮を含有
しない比較例(2−11〜2−18)よりその効能が優
れたものと示されており、比較例の歯肉炎指数は1ヵ月
以後から時間が経過するにつれて持続的に上昇する反
面、本発明により開発された軟膏の使用時に歯周疾患の
発生は抑制され歯肉炎指数が時間が経過しても顕著に減
少するものと示されており、牛膝と楡白皮の両方を含有
している実施例2−13、14、15、16、17及び
18においては歯周疾患抑制に対する上昇効果のあるも
のと示された。
【0102】
【発明の効果】本発明による歯磨組成物及び軟膏剤組成
物は、歯周疾患誘発物質であるスーパーオキシド、プロ
スタグランジン(PGE2 )、インターロイキン−1β
の生成を抑制するだけでなく、歯周組織の基質であるコ
ラーゲン蛋白質を分解するコラゲナーゼ酵素の活性を抑
制させると同時にコラーゲン蛋白質合成を促進させるこ
とによって、歯周疾患を効果的に治療することができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 スォク ゼキュン 大韓民国、デジョン、デドックグ、ヨン チュックドン、102、ジュゴンアパート、 107−403 (72)発明者 チェ キョンチョル 大韓民国、デジョン、ソグ、マンニョン ドン、サンロックスアパート、101− 1505 (56)参考文献 特開 平6−256148(JP,A) 特開 平6−279303(JP,A) 特開 平8−231361(JP,A) 特開 昭50−898(JP,A) 特開 平7−247210(JP,A) 特開 平8−268854(JP,A) 特開 平8−40858(JP,A) 特開 平8−175941(JP,A) 特開 昭61−176518(JP,A) 特開 昭63−60920(JP,A) 特開 平1−265019(JP,A) 特開 平3−170413(JP,A) 特開 平6−181972(JP,A) 特表 平7−504186(JP,A) 特表 平8−502970(JP,A) 白井 光太郎ら 監修兼翻譯,「註頭 國譯本草網目(第五冊)」,春陽堂,昭 和五年,pp.258−266(本草網目草部 第十六巻 牛膝) PAN SHENG−LI,et a l.,’Studies on Chi nese Medicinal Her bs Increasing the Rate of Orthodonti c Tooth Movement’, Syoyakugaku Zassh i,46(2),1992,pp.131−135 赤松金芳,「新訂和漢薬(第1版第5 刷)」,医歯薬出版株式会社,昭和55 年,pp.475−476 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/26 A61K 35/78 A61P 1/02 BIOSIS(DIALOG) BIOTECHABS(STN) CA(STN) EMBASE(STN) JICSTファイル(JOIS) MEDLINE(STN)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楡白皮抽出物を含有する口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 牛膝抽出物と楡白皮抽出物との混合物を
    含有する口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 抽出溶媒が水、メタノール、エタノー
    ル、プロパノールまたはブタノールであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 口腔用組成物が歯磨組成物である請求項
    または2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 牛膝抽出物および楡白皮抽出物を各々単
    独に0.001〜5重量%含有することを特徴とする請
    求項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 牛膝抽出物および楡白皮抽出物を各々単
    独に0.01〜3重量%含有することを特徴とする請求
    に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 牛膝抽出物および楡白皮抽出物を共に混
    合して0.002〜10重量%含有することを特徴とす
    る請求項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 更に研磨剤としてリン酸1水素カルシウ
    ム、沈降シリカまたは炭酸カルシウムを各々20〜60
    重量%含有することを特徴とする請求項に記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 更にフッ素化合物としてフッ化ナトリウ
    ム及び/または第1フッ化リン酸ナトリウムを各々0.
    1〜2重量%含有することを特徴とする請求項に記載
    の組成物。
  10. 【請求項10】 口腔用組成物が歯周疾患治療用軟膏剤
    である請求項1または2に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 組成物の総重量を基準として牛膝抽出
    物を0.001〜5重量%の比で含有することを特徴と
    する請求項10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 組成物の総重量を基準として楡白皮抽
    出物を0.001〜5重量%の比で含有することを特徴
    とする請求項10に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 組成物の総重量を基準として牛膝抽出
    物と楡白皮抽出物の混合物を0.002〜10重量%の
    比で含有することを特徴とする請求項10に記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】 更に界面活性剤、可溶化剤、湿潤剤、
    薬効伝達剤、緩衝剤、防腐剤、甘味剤および香料のう
    ち、いずれか1種または2種以上を配合させた請求項
    0〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. 【請求項15】 界面活性剤としてポリオキシエチレン
    −ポリオキシプロピレン共重合体を組成物の総重量を基
    準として5〜30重量%の比で配合させた請求項14
    記載の組成物。
  16. 【請求項16】 可溶化剤として低級アルコール溶媒を
    組成物の総重量を基準として1〜20重量%の比で配合
    させた請求項14に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 湿潤剤としてグリセリン、ソルビトー
    ル液、ポリエチレングリコール200、ポリエチレング
    リコール400、ポリエチレングリコール600および
    ポリエチレングリコール1000、プロピレングリコー
    ル、ポロサマーおよびモノグリセリドから選択された1
    種または2種以上の成分を組成物の総重量を基準として
    5〜40重量%の比で配合させた請求項14に記載の組
    成物。
  18. 【請求項18】 薬効伝達剤としてゼラチンまたはペク
    チンまたはこれらの混合物を組成物の総重量を基準とし
    て1〜30重量%の比で配合させた請求項14に記載の
    組成物。
  19. 【請求項19】 緩衝剤として第1リン酸ナトリウム、
    第2リン酸ナトリウム、第3リン酸ナトリウム、クエン
    酸およびクエン酸ナトリウム、リン酸、塩酸、水酸化ナ
    トリウムおよびピロリン酸ナトリウムおよびピロリン酸
    塩から選択された1種または2種以上の成分を配合させ
    pHを5.0〜8.0に調整した請求項14に記載の
    成物。
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