JP3140252B2 - 包装容器 - Google Patents
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- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装容器に係わり、特
に削りぶし等の食品を包装する包装容器に関する。
に削りぶし等の食品を包装する包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品は大気中の酸素により酸化
され、品質が低下し、酸素の存在下で、好気性菌は増殖
される。このため、食品の包装として、できるだけ包装
内部の空気を除去する包装が採用されている。特に、削
りぶし等の風味食品材料では、ごく微量の酸素でも著し
く酸化するため、包装内部の空気を十分に除去し、窒素
ガス等の不活性ガスで置換する、いわゆる不活性ガス置
換充填包装を行っている。また、蓄肉加工品などの包装
では、制菌作用のある炭酸ガスと、窒素ガスとの混合ガ
スで、ガス置換充填包装を行っている。
され、品質が低下し、酸素の存在下で、好気性菌は増殖
される。このため、食品の包装として、できるだけ包装
内部の空気を除去する包装が採用されている。特に、削
りぶし等の風味食品材料では、ごく微量の酸素でも著し
く酸化するため、包装内部の空気を十分に除去し、窒素
ガス等の不活性ガスで置換する、いわゆる不活性ガス置
換充填包装を行っている。また、蓄肉加工品などの包装
では、制菌作用のある炭酸ガスと、窒素ガスとの混合ガ
スで、ガス置換充填包装を行っている。
【0003】上述のような包装に用いる包装容器におい
ては、ガスバリアー性が重要であり、アルミニウム箔を
含む多層フィルムが好ましいが、かつお削りぶしのよう
に高度のガス置換率が要求され、かつ内容物の微妙な色
合いを消費者に見せて商品性を向上させる必要があるも
のにおいては、ガスバリアー性が良好で、かつ透明な包
装容器が好ましい。
ては、ガスバリアー性が重要であり、アルミニウム箔を
含む多層フィルムが好ましいが、かつお削りぶしのよう
に高度のガス置換率が要求され、かつ内容物の微妙な色
合いを消費者に見せて商品性を向上させる必要があるも
のにおいては、ガスバリアー性が良好で、かつ透明な包
装容器が好ましい。
【0004】このような包装材料として、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、ポリ塩
化ビニリデン(PVDC)フィルム、PVDCコートセ
ロハン、PVDCコート二軸延伸PET等のガスバリア
ーフィルムを用いた積層構造のものが開発されている。
ニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、ポリ塩
化ビニリデン(PVDC)フィルム、PVDCコートセ
ロハン、PVDCコート二軸延伸PET等のガスバリア
ーフィルムを用いた積層構造のものが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に、
良質なかつおぶしを原料とした削りぶしの色は、削り立
てはピンク色〜赤紫色であり、薄く削れば削るほど、好
ましい淡い透明感のあるピンク色を呈するものである。
削りぶしのこれらの色合いは、大気中に放置されると次
第に酸化され褪色し、好ましくはない黄色味が増してく
る。
良質なかつおぶしを原料とした削りぶしの色は、削り立
てはピンク色〜赤紫色であり、薄く削れば削るほど、好
ましい淡い透明感のあるピンク色を呈するものである。
削りぶしのこれらの色合いは、大気中に放置されると次
第に酸化され褪色し、好ましくはない黄色味が増してく
る。
【0006】このような微妙な色合いを消費者に見せる
ために、一般には、削りぶし包装材料には中味の透視で
きる透明部分が形成されているものが多い。この透明部
分を通して見える削りぶしの色は、印刷された周囲のデ
ザインや表示などの色彩によって視覚的な影響を受けや
すいことはもちろん、透明と思われる包装材料を通して
視覚される色合い自体も本物と微妙な差が生じていた。
ために、一般には、削りぶし包装材料には中味の透視で
きる透明部分が形成されているものが多い。この透明部
分を通して見える削りぶしの色は、印刷された周囲のデ
ザインや表示などの色彩によって視覚的な影響を受けや
すいことはもちろん、透明と思われる包装材料を通して
視覚される色合い自体も本物と微妙な差が生じていた。
【0007】しかるに、初めの削り立ての好ましい呈色
をしたかつおの削りぶしを、従来の積層構造の包装材料
を用いて、すぐさま包装すると、削りぶしが実際には酸
化されておらず、かつ酸素と遮断されていて、良好な品
質状態にあるにもかかわらず、いかにも透明感のあるフ
ィルム包装によっても削り立ての好ましい色合いが褪色
され、黄色味がかってみえることもあって折角の削り立
て感が視覚的に減少してしまう問題があった。
をしたかつおの削りぶしを、従来の積層構造の包装材料
を用いて、すぐさま包装すると、削りぶしが実際には酸
化されておらず、かつ酸素と遮断されていて、良好な品
質状態にあるにもかかわらず、いかにも透明感のあるフ
ィルム包装によっても削り立ての好ましい色合いが褪色
され、黄色味がかってみえることもあって折角の削り立
て感が視覚的に減少してしまう問題があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、かつお削りぶし等ピンク色〜赤紫色の内
容物にフィルムを透さずに見る本来の色に見せることが
出来る包装容器を提供することを目的とする。
たものであり、かつお削りぶし等ピンク色〜赤紫色の内
容物にフィルムを透さずに見る本来の色に見せることが
出来る包装容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の包装容器は、内容物が透視できる削
りぶし等の食品を包装するための包装容器において、こ
の包装容器は主たる透視部分に透過光性淡紫系色を施す
ようにした。
るために、本発明の包装容器は、内容物が透視できる削
りぶし等の食品を包装するための包装容器において、こ
の包装容器は主たる透視部分に透過光性淡紫系色を施す
ようにした。
【0010】
【作用】包装容器の透視部分が透過光性淡紫色を有して
おり、この透視部分を介して良好な品質状態にあるピン
ク色〜赤紫色のかつお削りぶし等を見た場合に、内容物
が本来の色に見え、見る者に内容物の新鮮感をそのまま
与えることができる。
おり、この透視部分を介して良好な品質状態にあるピン
ク色〜赤紫色のかつお削りぶし等を見た場合に、内容物
が本来の色に見え、見る者に内容物の新鮮感をそのまま
与えることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の包装材料の一例を示す
概略断面図である。
ながら説明する。図1は本発明の包装材料の一例を示す
概略断面図である。
【0012】図1において包装材料1は、バリアー層2
と、このバリアー層2の一方の面に着色層3とヒートシ
ール層4とをこの順に積層して備え、またバリアー層2
の他の面には保護層5を備え、バリアー層2と保護層5
との間の一部には印刷インキ層6を有している。
と、このバリアー層2の一方の面に着色層3とヒートシ
ール層4とをこの順に積層して備え、またバリアー層2
の他の面には保護層5を備え、バリアー層2と保護層5
との間の一部には印刷インキ層6を有している。
【0013】図2は図1に示される包装材料を用いて形
成した袋体11である。この袋体11は、長方形の1対
の包装材料1,1を、保護層5が外表面となるようにヒ
ートシール層4どうしで熱融着して周縁にヒートシール
部12を形成し、袋部13にかつお削りぶしを収容す
る。この袋部13は内容物を透視する窓形の透明の透視
部13aとその周囲に形成された非透明の赤系色の非透
視部13bからなっている。
成した袋体11である。この袋体11は、長方形の1対
の包装材料1,1を、保護層5が外表面となるようにヒ
ートシール層4どうしで熱融着して周縁にヒートシール
部12を形成し、袋部13にかつお削りぶしを収容す
る。この袋部13は内容物を透視する窓形の透明の透視
部13aとその周囲に形成された非透明の赤系色の非透
視部13bからなっている。
【0014】包装材料1のバリアー層2は、エチレン−
ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、ポリ
塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、PVDCコート
セロハン、PVDCコート二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム等により形成することがで
きる。そして、バリアー層2の厚さは5〜50μm程度
が好ましく、包装材料1の総厚は70〜120μm程度
が好ましい。
ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、ポリ
塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、PVDCコート
セロハン、PVDCコート二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム等により形成することがで
きる。そして、バリアー層2の厚さは5〜50μm程度
が好ましく、包装材料1の総厚は70〜120μm程度
が好ましい。
【0015】着色層3は、紫色あるいは桃色を呈する層
であり、特に紫色を呈することが好ましい。この着色層
3は、例えば、着色材料を含有するポリエチレン(P
E)樹脂、アンカーコート剤、接着剤等をバリアー層2
の片面に押し出しラミネートして形成することができ
る。また、着色層3は、バリアー層2の片面にグラビア
印刷等の手段により印刷を行って形成することができ
る。
であり、特に紫色を呈することが好ましい。この着色層
3は、例えば、着色材料を含有するポリエチレン(P
E)樹脂、アンカーコート剤、接着剤等をバリアー層2
の片面に押し出しラミネートして形成することができ
る。また、着色層3は、バリアー層2の片面にグラビア
印刷等の手段により印刷を行って形成することができ
る。
【0016】このような着色層3における波長240〜
580nmの光の透過率は、60〜85%の範囲である
ことが好ましい。これにより、図2に示されるように袋
体11に収容された内容物としてのかつお削りぶしに
は、袋体11の外部から見たときにピンク色〜赤紫色が
付与される。
580nmの光の透過率は、60〜85%の範囲である
ことが好ましい。これにより、図2に示されるように袋
体11に収容された内容物としてのかつお削りぶしに
は、袋体11の外部から見たときにピンク色〜赤紫色が
付与される。
【0017】ヒートシール層4は、低密度ポリエチレン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、直鎖状
低密度ポリエチレン樹脂、エレチン−酢酸ビニル共重合
体樹脂等により形成することができ、厚さは40〜60
μm程度が好ましい。
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、直鎖状
低密度ポリエチレン樹脂、エレチン−酢酸ビニル共重合
体樹脂等により形成することができ、厚さは40〜60
μm程度が好ましい。
【0018】保護層5は、バリアー層2と、バリアー層
2上に設けられた印刷インキ層6を保護するためのもの
であり、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、セロファン等により形成す
ることができ、厚さは10〜30μm程度が好ましい。
2上に設けられた印刷インキ層6を保護するためのもの
であり、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、セロファン等により形成す
ることができ、厚さは10〜30μm程度が好ましい。
【0019】次に、実験例を示して本発明を更に詳細に
説明する。 (実験例)厚さ15μmのEVOHフィルム(クラレ
(株)製エバール)の片面にグラビア印刷により印刷を
行い、この面に厚さ20μmの保護フィルム(東レ
(株)製OPP)をラミネートした。
説明する。 (実験例)厚さ15μmのEVOHフィルム(クラレ
(株)製エバール)の片面にグラビア印刷により印刷を
行い、この面に厚さ20μmの保護フィルム(東レ
(株)製OPP)をラミネートした。
【0020】次に、EVOHフィルムの他の面に下記組
成の着色層用樹脂および低密度ポリエチレン樹脂(昭和
電工(株)製 L−170)を共押出しコートして着色
層(厚さ5〜10μm)とヒートシール層(厚さ60μ
m)とを形成して、本発明の包装材料を得た。
成の着色層用樹脂および低密度ポリエチレン樹脂(昭和
電工(株)製 L−170)を共押出しコートして着色
層(厚さ5〜10μm)とヒートシール層(厚さ60μ
m)とを形成して、本発明の包装材料を得た。
【0021】 (着色層用樹脂) ・低密度ポリエチレン樹脂 (昭和電工(株)製 L−170) … 100重量部 ・着色材料(大日精化(株)製 マスターバッチ) … 1重量部 上記の包装材料について、日立製作所(株)製 分光光
度計を用いて波長240nmの光の透過率を測定したと
ころ、着色層形成部分の透過率は60%であり、一方、
着色層が形成されていない部分の透過率は90%であっ
た。また、上記の包装材料を用いて図2に示されるよう
な袋体を形成し、内部に削りたてのかつおの削りぶしを
収容した。この一方、従来の包装材料に収容した同様の
かつおの削りぶしは、色合いが若干黄色味を呈していた
が、上記の袋体内に収容されたものは、ピンク色〜赤紫
色の色合いで認識された。
度計を用いて波長240nmの光の透過率を測定したと
ころ、着色層形成部分の透過率は60%であり、一方、
着色層が形成されていない部分の透過率は90%であっ
た。また、上記の包装材料を用いて図2に示されるよう
な袋体を形成し、内部に削りたてのかつおの削りぶしを
収容した。この一方、従来の包装材料に収容した同様の
かつおの削りぶしは、色合いが若干黄色味を呈していた
が、上記の袋体内に収容されたものは、ピンク色〜赤紫
色の色合いで認識された。
【0022】同様にして、6種類の着色層について実験
し、色差計を使用して以下のような実験結果を得た。こ
の色差計の透明ブランクについては、1976年に国際
照明委員会(CIE)による表色系L,a,bにおい
て、標準光(D−50−10)を使用した場合は、 L(明度) =98.23 a(赤−緑)=−0.34 b(黄−青)=0.49 c(彩度) =0.60 H(色相) =124.40° の値を示す。
し、色差計を使用して以下のような実験結果を得た。こ
の色差計の透明ブランクについては、1976年に国際
照明委員会(CIE)による表色系L,a,bにおい
て、標準光(D−50−10)を使用した場合は、 L(明度) =98.23 a(赤−緑)=−0.34 b(黄−青)=0.49 c(彩度) =0.60 H(色相) =124.40° の値を示す。
【0023】前記6種類の淡紫色の着色層をこの透明ブ
ランクとの差によって表現すると以下のようになる。 (No.1着色層)
ランクとの差によって表現すると以下のようになる。 (No.1着色層)
【0024】
【表1】 なお、ここで光源としては標準光(D−50−10)の
他に、太陽光、蛍光灯等の光に合わせた3種類の光源
(A−10、FLSW−10、FLSD−10)が使用
された。
他に、太陽光、蛍光灯等の光に合わせた3種類の光源
(A−10、FLSW−10、FLSD−10)が使用
された。
【0025】(No.2着色層)
【0026】
【表2】 (No.3着色層)
【0027】
【表3】 (No.4着色層)
【0028】
【表4】 (No.5着色層)
【0029】
【表5】 (No.6着色層)
【0030】
【表6】 上述の測定値において、透明ブランクの標準値との色差
の差が小さいということは透明に近いということにな
り、ここではNo.6の着色層が最も透明に近く、淡い紫
色であり、No.1が最も濃い紫色である。
の差が小さいということは透明に近いということにな
り、ここではNo.6の着色層が最も透明に近く、淡い紫
色であり、No.1が最も濃い紫色である。
【0031】これらの反射率を各波長に対して測定した
結果を図5に示す。反射率の測定は、白色板上に試料を
載置するとともに積分球で反射光を受光器に集光せしめ
て測定した。図5によれば、透明ブランクの場合は、各
波長に対して反射率はほぼ90%の一定の値を示し、淡
紫色の着色層のNo.1からNo.6のものは、470〜4
80nmから670〜680nm間の波長において反射
率が落下している。すなわち、約530〜580nmの
波長域で紫の反対色が多く吸収されている。
結果を図5に示す。反射率の測定は、白色板上に試料を
載置するとともに積分球で反射光を受光器に集光せしめ
て測定した。図5によれば、透明ブランクの場合は、各
波長に対して反射率はほぼ90%の一定の値を示し、淡
紫色の着色層のNo.1からNo.6のものは、470〜4
80nmから670〜680nm間の波長において反射
率が落下している。すなわち、約530〜580nmの
波長域で紫の反対色が多く吸収されている。
【0032】これらの濃淡着色層を内容物の色に対応さ
せて適宜使用すると内容物の自然色が変色することなく
そのまま見え商品性が増加する。なお、上述の実施例に
おいては、多層プラスチックフィルムを使用している
が、図3に示すように、ガラス容器又はプラスチック容
器20あるいは図示しない陳列ケースなどの周壁を上述
のような透過光性淡紫系色に着色あるいはフィルム貼着
してもよく、更に図4に示すように、集合袋30内に小
袋31を収納する多重包装とし、一方を透明袋とし、他
方を上述のような着色袋としてもよい。
せて適宜使用すると内容物の自然色が変色することなく
そのまま見え商品性が増加する。なお、上述の実施例に
おいては、多層プラスチックフィルムを使用している
が、図3に示すように、ガラス容器又はプラスチック容
器20あるいは図示しない陳列ケースなどの周壁を上述
のような透過光性淡紫系色に着色あるいはフィルム貼着
してもよく、更に図4に示すように、集合袋30内に小
袋31を収納する多重包装とし、一方を透明袋とし、他
方を上述のような着色袋としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば一
般の包装容器が多層構造を有し、通常印刷により設けら
れた透視性のない印刷部以外の透明部では内容物が黄色
味を増長してしまうのに対し、本発明の包装容器によれ
ば、内容物がピンク色〜赤紫色の場合には、そのままの
色が外部から透視でき、例えば良好な品質状態にあるか
つお削りぶしは、包装容器を介してピンク色〜赤紫色、
即ちフィルムを透さずに見る本来の色に見え、削りたて
感が減殺されることはない。
般の包装容器が多層構造を有し、通常印刷により設けら
れた透視性のない印刷部以外の透明部では内容物が黄色
味を増長してしまうのに対し、本発明の包装容器によれ
ば、内容物がピンク色〜赤紫色の場合には、そのままの
色が外部から透視でき、例えば良好な品質状態にあるか
つお削りぶしは、包装容器を介してピンク色〜赤紫色、
即ちフィルムを透さずに見る本来の色に見え、削りたて
感が減殺されることはない。
【図1】本発明に用いられる包装材料の一例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の包装容器に属する袋体の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】本発明の包装容器に属する筒形の容器の斜視図
である。
である。
【図4】本発明の包装容器に属する2重包装状態斜視図
である。
である。
【図5】本発明の包装容器に関し濃淡を変化させた淡紫
色層の反射率を示すグラフである。
色層の反射率を示すグラフである。
1…包装材料 2…バリアー層 3…着色層 4…ヒートシール層 5…保護層 6…印刷インキ層 11…袋体 12…ヒートシール部 13…袋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守吉 辰美 東京都保谷市ひばりヶ丘2−2−1の 505 (56)参考文献 特開 昭63−35333(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 65/00 - 65/46
Claims (6)
- 【請求項1】 内容物が透視できる削りぶし等の食品を
包装するための包装容器において、この包装容器は主た
る透視部分に透過光性淡紫系色を施したことを特徴とす
る包装容器。 - 【請求項2】 前記包装容器が、二層以上の多層プラス
チックフィルムであることを特徴とする請求項1記載の
包装容器。 - 【請求項3】 内容物が透視できる削りぶし等の食品を
包装するための包装容器において、この包装容器が多重
包装容器からなり、少なくともその一つの包装容器の主
たる透視部分に透過光性淡紫系色を施したことを特徴と
する包装容器。 - 【請求項4】 前記包装容器が、二層以上の多層プラス
チックフィルムであることを特徴とする請求項3記載の
包装容器。 - 【請求項5】 前記多層プラスチックフィルムが、バリ
アー層と、バリアー層の一方の面に透過光性淡紫系色の
着色層を介して、積層ヒートシール層とを備えているこ
とを特徴とする請求項2または4記載の包装容器。 - 【請求項6】 内容物が透視できる削りぶし等の食品を
包装するための包装容器において、主たる透視部分の周
囲の非透明の着色部分が赤系色であることを特徴とする
請求項1乃至5項のいずれかに記載の包装容器。
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---|---|---|---|
JP05104618A JP3140252B2 (ja) | 1992-10-12 | 1993-04-30 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-77226 | 1992-10-12 | ||
JP7722692 | 1992-10-12 | ||
JP05104618A JP3140252B2 (ja) | 1992-10-12 | 1993-04-30 | 包装容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06179254A JPH06179254A (ja) | 1994-06-28 |
JP3140252B2 true JP3140252B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=26418332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05104618A Expired - Fee Related JP3140252B2 (ja) | 1992-10-12 | 1993-04-30 | 包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140252B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6755580B2 (en) | 1998-08-19 | 2004-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing head |
DE102018112817A1 (de) | 2018-05-29 | 2019-12-05 | Klöckner Pentaplast Gmbh | Transparente Polymerfolie mit Verfärbungskompensation |
US11891479B2 (en) | 2020-11-18 | 2024-02-06 | Klöckner Pentaplast Of America, Inc. | Thermoformed packaging and methods of forming the same |
US12162250B2 (en) | 2016-08-15 | 2024-12-10 | Klöckner Pentaplast Of America, Inc. | Hot fill laminate |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP05104618A patent/JP3140252B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6755580B2 (en) | 1998-08-19 | 2004-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing head |
US12162250B2 (en) | 2016-08-15 | 2024-12-10 | Klöckner Pentaplast Of America, Inc. | Hot fill laminate |
DE102018112817A1 (de) | 2018-05-29 | 2019-12-05 | Klöckner Pentaplast Gmbh | Transparente Polymerfolie mit Verfärbungskompensation |
WO2019228888A1 (de) | 2018-05-29 | 2019-12-05 | Klöckner Pentaplast Gmbh | Transparente polymerfolie mit verfärbungskompensation |
US11584112B2 (en) | 2018-05-29 | 2023-02-21 | Klöckner Pentaplast Gmbh | Transparent polymer film with discoloration compensation |
US11858241B2 (en) | 2018-05-29 | 2024-01-02 | Klöckner Pentaplast Gmbh | Transparent polymer film with discolouration compensation |
US11891479B2 (en) | 2020-11-18 | 2024-02-06 | Klöckner Pentaplast Of America, Inc. | Thermoformed packaging and methods of forming the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06179254A (ja) | 1994-06-28 |
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