JP3137621B2 - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
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- JP3137621B2 JP3137621B2 JP11246573A JP24657399A JP3137621B2 JP 3137621 B2 JP3137621 B2 JP 3137621B2 JP 11246573 A JP11246573 A JP 11246573A JP 24657399 A JP24657399 A JP 24657399A JP 3137621 B2 JP3137621 B2 JP 3137621B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管に係
り、特にパネルの有効領域での画像の平坦度を高めて視
認性を向上させ、さらに、色選別電極(シャドーマス
ク)を有する陰極線管では、パネルの有効領域での画像
の平坦度を高めて視認性を向上させ及びまたは色選別電
極(シャドーマスク)の加工性を向上させた陰極線管に
関する。
り、特にパネルの有効領域での画像の平坦度を高めて視
認性を向上させ、さらに、色選別電極(シャドーマス
ク)を有する陰極線管では、パネルの有効領域での画像
の平坦度を高めて視認性を向上させ及びまたは色選別電
極(シャドーマスク)の加工性を向上させた陰極線管に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管は、略矩形状のフェース
プレートを有するガラス製パネル及びガラス製ファンネ
ルからなる真空外囲器を有している。この陰極線管で
は、そのファンネルのネック内に配置された電子銃から
放出される電子ビームがファンネルの外側に装着された
偏向ヨークにより偏向されて、この偏向された電子ビー
ムによりフェースプレートの有効領域内面に設けられた
略矩形状の蛍光体スクリーンが水平並びに垂直に走査さ
れ、画像がそのスクリーンに表示される。特に、カラー
受像管では、パネルの有効領域の内面に設けられた蛍光
体スクリーンが青、緑、赤に発光する3色蛍光体層で構
成され、単一の電子ビームを発生する電子銃に代えて3
電子ビームを放出する電子銃構体がファンネルのネック
に設けられている。この電子銃構体から放出される3電
子ビームが偏向ヨークにより偏向され、さらに、シャド
ウマスクで選別されて対応する蛍光体層に向けられる。
この電子ビームで蛍光体スクリーンが水平並びに垂直に
走査されることにより、カラー画像がスクリーン上に表
示される。
プレートを有するガラス製パネル及びガラス製ファンネ
ルからなる真空外囲器を有している。この陰極線管で
は、そのファンネルのネック内に配置された電子銃から
放出される電子ビームがファンネルの外側に装着された
偏向ヨークにより偏向されて、この偏向された電子ビー
ムによりフェースプレートの有効領域内面に設けられた
略矩形状の蛍光体スクリーンが水平並びに垂直に走査さ
れ、画像がそのスクリーンに表示される。特に、カラー
受像管では、パネルの有効領域の内面に設けられた蛍光
体スクリーンが青、緑、赤に発光する3色蛍光体層で構
成され、単一の電子ビームを発生する電子銃に代えて3
電子ビームを放出する電子銃構体がファンネルのネック
に設けられている。この電子銃構体から放出される3電
子ビームが偏向ヨークにより偏向され、さらに、シャド
ウマスクで選別されて対応する蛍光体層に向けられる。
この電子ビームで蛍光体スクリーンが水平並びに垂直に
走査されることにより、カラー画像がスクリーン上に表
示される。
【0003】このような陰極線管は、画像の見易さの点
から、パネルの有効領域及び蛍光体スクリーンを平坦に
することが望ましい。このパネルの平坦化について、す
でに数多くの検討がなされているが、従来の技術では、
ガラスからなる真空外囲器の強度、さらに、カラー受像
管では、平坦なシャドウマスクの加工性、平坦なシャド
ーマスク上での振動等の問題が大きく、平坦度を高めて
画像の視認性を向上させて画像特性を良好にすること並
びにパネルマスクの機械的特性を保つことを両立させる
ことが困難である問題がある。
から、パネルの有効領域及び蛍光体スクリーンを平坦に
することが望ましい。このパネルの平坦化について、す
でに数多くの検討がなされているが、従来の技術では、
ガラスからなる真空外囲器の強度、さらに、カラー受像
管では、平坦なシャドウマスクの加工性、平坦なシャド
ーマスク上での振動等の問題が大きく、平坦度を高めて
画像の視認性を向上させて画像特性を良好にすること並
びにパネルマスクの機械的特性を保つことを両立させる
ことが困難である問題がある。
【0004】特開平7−99030号公報には、パネル
の有効領域の内外面を平面にしたカラー受像管が開示さ
れている。しかし、パネルの有効領域が平面に形成され
ると、真空外囲器の強度を補償するために、従来用いら
れている補強バンドによりパネルの側壁部を緊締して
も、真空外囲器の強度を確保することができなくなる。
即ち、有効領域の少なくとも内面の中央が外面方向に突
出した凸曲面からなるパネルでは、側壁部を補強バンド
により締付けることにより、有効領域内面の凸曲面を保
持して、大気圧により有効領域の中央部が凹む歪を補償
できる。しかしながら、有効領域の内面が平面であるパ
ネルでは、中央部が凹むために補償作用が得られない問
題がある。そのため、このようなパネルは、有効領域の
外面にセーフティパネルなどを貼付ける必要があり、パ
ネルの肉厚化やコストアップを招く虞がある。特に、パ
ネルを肉厚化することは、後述するようにパネルガラス
における光線の屈折により、画面周辺部で画像が浮上が
る現象を生じ、平坦度の視認性が劣化される。さらに、
パネルの有効領域の内面に対応して、シャドウマスクの
有効面も平面化する必要があるが、曲面状のシャドウマ
スクに比べて、平面化されたシャドウマスクは、その加
工性が悪化し、また、コスト上昇する問題がある。
の有効領域の内外面を平面にしたカラー受像管が開示さ
れている。しかし、パネルの有効領域が平面に形成され
ると、真空外囲器の強度を補償するために、従来用いら
れている補強バンドによりパネルの側壁部を緊締して
も、真空外囲器の強度を確保することができなくなる。
即ち、有効領域の少なくとも内面の中央が外面方向に突
出した凸曲面からなるパネルでは、側壁部を補強バンド
により締付けることにより、有効領域内面の凸曲面を保
持して、大気圧により有効領域の中央部が凹む歪を補償
できる。しかしながら、有効領域の内面が平面であるパ
ネルでは、中央部が凹むために補償作用が得られない問
題がある。そのため、このようなパネルは、有効領域の
外面にセーフティパネルなどを貼付ける必要があり、パ
ネルの肉厚化やコストアップを招く虞がある。特に、パ
ネルを肉厚化することは、後述するようにパネルガラス
における光線の屈折により、画面周辺部で画像が浮上が
る現象を生じ、平坦度の視認性が劣化される。さらに、
パネルの有効領域の内面に対応して、シャドウマスクの
有効面も平面化する必要があるが、曲面状のシャドウマ
スクに比べて、平面化されたシャドウマスクは、その加
工性が悪化し、また、コスト上昇する問題がある。
【0005】また、特開平6−36710号公報には、
上記パネルガラスの屈折による周辺部の画像の浮上がり
現象を解決する方法として、パネルの有効領域が凹レン
ズ構造に形成され、画面周辺部において画像の浮上がり
を補償する構造にした陰極線管が開示されている。
上記パネルガラスの屈折による周辺部の画像の浮上がり
現象を解決する方法として、パネルの有効領域が凹レン
ズ構造に形成され、画面周辺部において画像の浮上がり
を補償する構造にした陰極線管が開示されている。
【0006】しかし、有効面が曲面に形成されるシャド
ウマスクを適用できる限度までパネルの有効領域の内面
が曲面にされたパネルについて、上記のように凹レンズ
構造を採用すると、その有効領域の周辺部の肉厚が厚く
なりすぎ、周辺部での透過率が劣化し、管軸から離れた
視点に対する平坦度の視認性が急激に劣化する問題があ
る。
ウマスクを適用できる限度までパネルの有効領域の内面
が曲面にされたパネルについて、上記のように凹レンズ
構造を採用すると、その有効領域の周辺部の肉厚が厚く
なりすぎ、周辺部での透過率が劣化し、管軸から離れた
視点に対する平坦度の視認性が急激に劣化する問題があ
る。
【0007】また、特開平6−44926号公報には、
外面が略平面、内面が水平並びに垂直方向にある曲率を
有する曲面からなるパネルの外面に透明樹脂層を介して
セーフティパネルが貼付けられた陰極線管が開示されて
いる。
外面が略平面、内面が水平並びに垂直方向にある曲率を
有する曲面からなるパネルの外面に透明樹脂層を介して
セーフティパネルが貼付けられた陰極線管が開示されて
いる。
【0008】このような構造を有する陰極線管では、真
空外囲器の強度を補償することはできる。しかし、周辺
部で透過率が劣化し、管軸から離れた視点に対する平坦
度の視認性が劣化する問題は解決されない。
空外囲器の強度を補償することはできる。しかし、周辺
部で透過率が劣化し、管軸から離れた視点に対する平坦
度の視認性が劣化する問題は解決されない。
【0009】また、特開平9−245685号公報に
は、外面が略平面、内面が水平方向に曲面からなる円筒
状とした陰極線管が、また、特開平10−64451号
公報には、水平方向の曲率半径を無限大、垂直方向を.
曲率半径一定の曲面としたカラー受像管が開示されてい
る。特に、特開平10−64451号公報には、パネル
ガラスで光線が屈折されることを原因とする画像の浮上
がりを考慮して、パネルの有効領域の周辺部の肉厚を中
央の1.2〜1.3倍程度にするカラー受像管が開示さ
れている。しかし、実際には上記程度の肉厚差では、補
強バンドによる真空外囲器の強度が十分に得られず、コ
ストを抑えた陰極線管の実現が難しい問題がある。ま
た、これら公報の陰極線管は、パネルの有効領域内面の
中央に対する対角端の落込み量(管軸方向距離)のみを
考慮した平坦度の視認性しか触れられておらず、有効領
域内面を円筒状としたために生じる平坦度の視認性につ
いては、考慮されていない。
は、外面が略平面、内面が水平方向に曲面からなる円筒
状とした陰極線管が、また、特開平10−64451号
公報には、水平方向の曲率半径を無限大、垂直方向を.
曲率半径一定の曲面としたカラー受像管が開示されてい
る。特に、特開平10−64451号公報には、パネル
ガラスで光線が屈折されることを原因とする画像の浮上
がりを考慮して、パネルの有効領域の周辺部の肉厚を中
央の1.2〜1.3倍程度にするカラー受像管が開示さ
れている。しかし、実際には上記程度の肉厚差では、補
強バンドによる真空外囲器の強度が十分に得られず、コ
ストを抑えた陰極線管の実現が難しい問題がある。ま
た、これら公報の陰極線管は、パネルの有効領域内面の
中央に対する対角端の落込み量(管軸方向距離)のみを
考慮した平坦度の視認性しか触れられておらず、有効領
域内面を円筒状としたために生じる平坦度の視認性につ
いては、考慮されていない。
【0010】また、実公平7−29566号公報には、
図7に示すように、パネル1の肉厚が等しい点を結ぶ線
2(等肉厚線)が画面全体のなかで閉ループとなるよう
にして、画像の歪を抑制する陰極線管が示されている。
図7に示すように、パネル1の肉厚が等しい点を結ぶ線
2(等肉厚線)が画面全体のなかで閉ループとなるよう
にして、画像の歪を抑制する陰極線管が示されている。
【0011】しかし、このように構成すると、パネル1
の水平軸端(X軸端)、垂直軸端(Y軸端)、対角軸端
(D軸端)の肉厚を等しくすることになり、パネル1に
おいて光線が屈折することによる歪を抑制する効果が小
さくなる。また、パネル1には、対角軸端近傍に峰がで
き、視点を動かしたとき、容易にその峰が視認される問
題がある。さらに、カラー受像管の場合、シャドウマス
クの有効面をパネル1の内面に類似した形状に成形する
際に、等肉厚線の辺部、即ち、水平並びに垂直軸端近傍
の平坦な領域で、曲面を保持する強度が弱くなるなどの
問題が生ずる。そのため、このようなカラー受像管は、
実用化が困難であるとされている。
の水平軸端(X軸端)、垂直軸端(Y軸端)、対角軸端
(D軸端)の肉厚を等しくすることになり、パネル1に
おいて光線が屈折することによる歪を抑制する効果が小
さくなる。また、パネル1には、対角軸端近傍に峰がで
き、視点を動かしたとき、容易にその峰が視認される問
題がある。さらに、カラー受像管の場合、シャドウマス
クの有効面をパネル1の内面に類似した形状に成形する
際に、等肉厚線の辺部、即ち、水平並びに垂直軸端近傍
の平坦な領域で、曲面を保持する強度が弱くなるなどの
問題が生ずる。そのため、このようなカラー受像管は、
実用化が困難であるとされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、陰極線
管は、画像の見易さの点から、パネルの有効領域の内面
及び蛍光体スクリーンを平坦にすることが望ましい。し
かし、パネルの有効領域の内面や蛍光体スクリーンを平
坦にすると、ガラスからなる真空外囲器の強度が十分で
ない問題がある。また、パネルガラスにおける光線の屈
折率により画面周辺部の画像が浮上がる現象が生じ、平
坦度の視認性が悪化する問題がある。さらにカラー受像
管では、シャドウマスクの加工性も悪化する問題があ
る。
管は、画像の見易さの点から、パネルの有効領域の内面
及び蛍光体スクリーンを平坦にすることが望ましい。し
かし、パネルの有効領域の内面や蛍光体スクリーンを平
坦にすると、ガラスからなる真空外囲器の強度が十分で
ない問題がある。また、パネルガラスにおける光線の屈
折率により画面周辺部の画像が浮上がる現象が生じ、平
坦度の視認性が悪化する問題がある。さらにカラー受像
管では、シャドウマスクの加工性も悪化する問題があ
る。
【0013】この発明の目的は、外面が平面からなるパ
ネルの内面を適切な曲面にすることにより、真空外囲器
の強度を確保し、かつパネルガラスにおいて光線が屈折
することによる平坦度の視認性の劣化を抑制し、カラー
受像管については、さらに色選別電極(シャドーマス
ク)の加工性を向上させることができる陰極線管を提供
することにある。
ネルの内面を適切な曲面にすることにより、真空外囲器
の強度を確保し、かつパネルガラスにおいて光線が屈折
することによる平坦度の視認性の劣化を抑制し、カラー
受像管については、さらに色選別電極(シャドーマス
ク)の加工性を向上させることができる陰極線管を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)外面が平面、内面
の中央が外面方向に突出した凸曲面からなるパネルを有
し、このパネルの内面に水平方向をM、垂直方向をNと
するアスペクト比がM:Nの略矩形状の蛍光体スクリー
ンが形成されてなる陰極線管において、パネルの内面
を、この内面の中心から距離rの位置での蛍光体スクリ
ーンの水平軸上、垂直軸上及び対角軸上での内面の中心
に対する落込み量(管軸に沿った差)をそれぞ△H
(r)、△V(r)、△D(r)とするとき、
の中央が外面方向に突出した凸曲面からなるパネルを有
し、このパネルの内面に水平方向をM、垂直方向をNと
するアスペクト比がM:Nの略矩形状の蛍光体スクリー
ンが形成されてなる陰極線管において、パネルの内面
を、この内面の中心から距離rの位置での蛍光体スクリ
ーンの水平軸上、垂直軸上及び対角軸上での内面の中心
に対する落込み量(管軸に沿った差)をそれぞ△H
(r)、△V(r)、△D(r)とするとき、
【0015】
【数5】
【0016】
【数6】
【0017】を満たす曲面に形成される。
【0018】(2)(1)の陰極線管において、パネル
の蛍光体スクリーンの対角軸での落ち込み量△D(r)
が最大落ち込みよう△D(rMax)であるとき、この落
ち込み量△D(rMax)が5mm〜20mmの範囲に定めら
れる。
の蛍光体スクリーンの対角軸での落ち込み量△D(r)
が最大落ち込みよう△D(rMax)であるとき、この落
ち込み量△D(rMax)が5mm〜20mmの範囲に定めら
れる。
【0019】(3)外面が平面、内面の中央が外面方向
に突出した凸曲面からなるパネルを有し、このパネルの
内面に水平方向をM、垂直方向をNとするアスペクト比
が(M:Nのほぼ矩形状の複数色の蛍光体層からなる蛍
光体スクリーンが形成され、この蛍光体スクリーンに対
向して中央が蛍光体スクリーン方向に突出した凸曲面か
らなり、この凸曲面が水平方向をM、垂直方向をNとす
るアスペクト比がM:Nの略矩形状の色選別電極が配置
され、この色選別電極により電子銃から放出される複数
ビームを選別して蛍光体スクリーン上にカラー画像を表
示する陰極線管において、色選別電極の凸曲面を、この
凸曲面の中心から距離rの位置での色選別電極の水平軸
上、垂直軸上及び対角軸上での凸曲面の中心に対する落
込み量をそれぞ△HM(r)・△V(r)、△DH
(r)とするとき、
に突出した凸曲面からなるパネルを有し、このパネルの
内面に水平方向をM、垂直方向をNとするアスペクト比
が(M:Nのほぼ矩形状の複数色の蛍光体層からなる蛍
光体スクリーンが形成され、この蛍光体スクリーンに対
向して中央が蛍光体スクリーン方向に突出した凸曲面か
らなり、この凸曲面が水平方向をM、垂直方向をNとす
るアスペクト比がM:Nの略矩形状の色選別電極が配置
され、この色選別電極により電子銃から放出される複数
ビームを選別して蛍光体スクリーン上にカラー画像を表
示する陰極線管において、色選別電極の凸曲面を、この
凸曲面の中心から距離rの位置での色選別電極の水平軸
上、垂直軸上及び対角軸上での凸曲面の中心に対する落
込み量をそれぞ△HM(r)・△V(r)、△DH
(r)とするとき、
【0020】
【数7】
【0021】
【数8】
【0022】を満たす曲面に形成される。
【0023】(4)(3)の陰極線管において、色選別
電極の対角軸上での落ち込み量△DM(r)が最大落ち
込み量△DM(rMax)であるとき、この最大落ち込み
量△DM(rMax)が5mm−20mmの範囲で定められ
る。
電極の対角軸上での落ち込み量△DM(r)が最大落ち
込み量△DM(rMax)であるとき、この最大落ち込み
量△DM(rMax)が5mm−20mmの範囲で定められ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施に係るカラー受像管について説明する。
一実施に係るカラー受像管について説明する。
【0025】図1には、この発明の一実施例に係るカラ
ー受像管が示されている。このカラー受像管は、有効領
域10の周辺部にスカート部11が設けられたほぼ矩形
状のパネル12と、漏斗状のファンネル13とからなる
真空外囲器を有している。このファンネル12の有効領
域10の内面には、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層
からなる蛍光体スクリーン14が形成され、この蛍光体
スクリーン14に対して所定間隔離れて、その内側に蛍
光体スクリーン14に対向する有効面15に多数の電子
ビーム通過孔が設けられた色選別電極としてのシャドウ
マスク16が配置されている。一方、ファンネル13の
ネック17内に3電子ビーム18B,18G,18Rを
放出する電子銃19が配置されている。そして、この電
子銃19から放出される3電子ビーム18B、18G、
18Rは、ファンネル13の外側に装着された偏向ヨー
ク20により偏向され、シャドウマスク16を通過して
蛍光体スクリーン14に向けられ、この蛍光スクリーン
14が電子ビーム18B、18G、18Rによって水平
並びに垂直に走査されることにより、蛍光スクリーン1
4上にカラー画像が表示される。
ー受像管が示されている。このカラー受像管は、有効領
域10の周辺部にスカート部11が設けられたほぼ矩形
状のパネル12と、漏斗状のファンネル13とからなる
真空外囲器を有している。このファンネル12の有効領
域10の内面には、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層
からなる蛍光体スクリーン14が形成され、この蛍光体
スクリーン14に対して所定間隔離れて、その内側に蛍
光体スクリーン14に対向する有効面15に多数の電子
ビーム通過孔が設けられた色選別電極としてのシャドウ
マスク16が配置されている。一方、ファンネル13の
ネック17内に3電子ビーム18B,18G,18Rを
放出する電子銃19が配置されている。そして、この電
子銃19から放出される3電子ビーム18B、18G、
18Rは、ファンネル13の外側に装着された偏向ヨー
ク20により偏向され、シャドウマスク16を通過して
蛍光体スクリーン14に向けられ、この蛍光スクリーン
14が電子ビーム18B、18G、18Rによって水平
並びに垂直に走査されることにより、蛍光スクリーン1
4上にカラー画像が表示される。
【0026】パネル12は、外面が平坦な平面な有効領
域10を有し、この有効領域10の内面は、その中央が
外面方向に突出された凸曲面に形成されている。蛍光体
スクリーン14は、この凸曲面からなる内面の水平方向
(X軸方向)の長さをMとし、垂直方向(Y軸方向)の
長さをNとするとアスペクト比がM:Nのほぼ矩形状に
形成されている。また、この蛍光体スクリーン14と対
向するシャドウマスク16は、上記パネル12の有効領
域10の内面形状に対応する有効面15であって、その
中央が蛍光体スクリーン14方向に突出した凸曲面に形
成されている有効面15を有し、この有効面15の水平
方向の距離をM、垂直方向の距離をNとすると、アスペ
クト比がM:Nの略矩形状に形成されている。
域10を有し、この有効領域10の内面は、その中央が
外面方向に突出された凸曲面に形成されている。蛍光体
スクリーン14は、この凸曲面からなる内面の水平方向
(X軸方向)の長さをMとし、垂直方向(Y軸方向)の
長さをNとするとアスペクト比がM:Nのほぼ矩形状に
形成されている。また、この蛍光体スクリーン14と対
向するシャドウマスク16は、上記パネル12の有効領
域10の内面形状に対応する有効面15であって、その
中央が蛍光体スクリーン14方向に突出した凸曲面に形
成されている有効面15を有し、この有効面15の水平
方向の距離をM、垂直方向の距離をNとすると、アスペ
クト比がM:Nの略矩形状に形成されている。
【0027】この実施例においては、パネル12の有効
領域10の凸曲面からなる内面は、この内面の中央から
距離rのある位置で上記蛍光体スクリーン14の水平軸
上、垂直軸上及び対角軸上での中央に対する落込み量
(管軸Zに沿った中央と中央から距離rのある位置にお
ける距離の差)をそれぞ△H(r)、△V(r)、△D
(r)とするとき、この曲面は、
領域10の凸曲面からなる内面は、この内面の中央から
距離rのある位置で上記蛍光体スクリーン14の水平軸
上、垂直軸上及び対角軸上での中央に対する落込み量
(管軸Zに沿った中央と中央から距離rのある位置にお
ける距離の差)をそれぞ△H(r)、△V(r)、△D
(r)とするとき、この曲面は、
【0028】
【数9】
【0029】
【数10】
【0030】を満たす曲面に形成されている。しかも、
蛍光体スクリーン14の対角軸端での落ち込み量△D
(r)が最大落ち込み量△D(rMax)であるとき、こ
の最大落ち込み量△D(rMax)が、△D(rMax)=5
mm〜20mmの範囲に定められている。
蛍光体スクリーン14の対角軸端での落ち込み量△D
(r)が最大落ち込み量△D(rMax)であるとき、こ
の最大落ち込み量△D(rMax)が、△D(rMax)=5
mm〜20mmの範囲に定められている。
【0031】また、シャドウマスク16の凸曲面からな
る有効面15は、この有効面15の中央から距離rのあ
る位置での水平軸上、垂直軸上及び対角軸上での中央に
対する落込み量(管軸Zに沿った中央及びその中央から
距離rのある位置間の距離の差)をそれぞ△HM
(r)、△VM(r)、△DM(r)とするとき、この
有効面15は、
る有効面15は、この有効面15の中央から距離rのあ
る位置での水平軸上、垂直軸上及び対角軸上での中央に
対する落込み量(管軸Zに沿った中央及びその中央から
距離rのある位置間の距離の差)をそれぞ△HM
(r)、△VM(r)、△DM(r)とするとき、この
有効面15は、
【0032】
【数11】
【0033】
【数12】
【0034】を満たす曲面に形成されている。しかも、
この有効面15の対角軸上での落ち込み量△DM(r)
が最大落ち込み量△DM(rMax)であるとき、この最
大落ち込み量△DM(rMax)は、△DM(rMax)=5
mm〜20mmの範囲で定められる。
この有効面15の対角軸上での落ち込み量△DM(r)
が最大落ち込み量△DM(rMax)であるとき、この最
大落ち込み量△DM(rMax)は、△DM(rMax)=5
mm〜20mmの範囲で定められる。
【0035】パネル12及びシャドウマスク16がこの
ような曲面を有すると、蛍光体スクリーン14上に描か
れる画像の平坦度の視認性を良好にすることができ、且
つ、真空外囲器の強度及びシャドウマスク16の加工性
を向上させて十分な強度を付与することができる。
ような曲面を有すると、蛍光体スクリーン14上に描か
れる画像の平坦度の視認性を良好にすることができ、且
つ、真空外囲器の強度及びシャドウマスク16の加工性
を向上させて十分な強度を付与することができる。
【0036】以下、パネル12及びシャドウマスク16
がこのような曲面を有することが好ましい理由について
説明する。
がこのような曲面を有することが好ましい理由について
説明する。
【0037】一般に、画像の平坦度の視認性は、反射像
に生じる歪と蛍光体スクリーン上に形成される像に生じ
る歪に依存される。その反射像には、パネルの有効領域
外面から反射される反射像と、その内面から反射される
反射像とがある。一般に、反射像の歪みについては、内
面からの反射される光線の強度は、小さいことから、外
面から反射される光線によって生ずる反射像について考
察するば十分とされる。その外面が曲面からなる陰極線
管では、外面での反射像が歪むために像の平坦度が劣化
されたと視認される。この外面での反射像の歪を軽減す
るためには、外面の曲率半径を大きくすればよく、平坦
な平面とすることにより,平坦度の視認性の劣化をなく
すことができる。
に生じる歪と蛍光体スクリーン上に形成される像に生じ
る歪に依存される。その反射像には、パネルの有効領域
外面から反射される反射像と、その内面から反射される
反射像とがある。一般に、反射像の歪みについては、内
面からの反射される光線の強度は、小さいことから、外
面から反射される光線によって生ずる反射像について考
察するば十分とされる。その外面が曲面からなる陰極線
管では、外面での反射像が歪むために像の平坦度が劣化
されたと視認される。この外面での反射像の歪を軽減す
るためには、外面の曲率半径を大きくすればよく、平坦
な平面とすることにより,平坦度の視認性の劣化をなく
すことができる。
【0038】一方、蛍光体スクリーンで生じる像の歪
は、パネルの有効領域で光線が屈折されることによって
生じ、蛍光体スクリーン上に描かれる画像を見る視点に
依存して変化される。視点を定めた場合には、屈折を原
因とする歪を生じさせない曲面が存在する。しかし、一
般に画像を見る視点は一定でないため、特に管軸から左
右に離れた視点、即ち斜め方向から画像を見る場合は、
管軸に対して対称な曲面では、歪は解決されない。
は、パネルの有効領域で光線が屈折されることによって
生じ、蛍光体スクリーン上に描かれる画像を見る視点に
依存して変化される。視点を定めた場合には、屈折を原
因とする歪を生じさせない曲面が存在する。しかし、一
般に画像を見る視点は一定でないため、特に管軸から左
右に離れた視点、即ち斜め方向から画像を見る場合は、
管軸に対して対称な曲面では、歪は解決されない。
【0039】上記屈折による画像の歪を説明するために
中心が管軸上でかつ管面に平行な両眼による視点の場
合、即ち、図2に示すようにパネル12の有効領10の
外面が平坦な平面、内面がパネル12の中央から距離r
の位置での肉厚がt(r)を有する曲面に形成され、そ
の距離rの内面上の点Aでの蛍光スクリーン(図示せず)
が発光され、この発光がパネル12の有効領域10外面
から離れた管軸(Z)上に中心が位置し、管面の水平軸
(H軸)に対し平行なる両眼視点BL、BRで観察され
る場合について説明する。
中心が管軸上でかつ管面に平行な両眼による視点の場
合、即ち、図2に示すようにパネル12の有効領10の
外面が平坦な平面、内面がパネル12の中央から距離r
の位置での肉厚がt(r)を有する曲面に形成され、そ
の距離rの内面上の点Aでの蛍光スクリーン(図示せず)
が発光され、この発光がパネル12の有効領域10外面
から離れた管軸(Z)上に中心が位置し、管面の水平軸
(H軸)に対し平行なる両眼視点BL、BRで観察され
る場合について説明する。
【0040】図2において、光点Aで生じる光線は、パ
ネル12を通過して視点BL、BRに向けられることとな
るが、光線は、パネル12の外面で屈折作用を受けるため
光点GL、GRを通過し視点BL、BRに向けられるこ
ととなる。従って、視点BL、BRからは、光点Aは上
方にシフトされて(浮き上がって)点Cにあるかのよう
に見えることとなる。換言すれば、光点Aの虚像点がパ
ネル12の内面と外面と間の位置Cに生じることとなる。
ネル12を通過して視点BL、BRに向けられることとな
るが、光線は、パネル12の外面で屈折作用を受けるため
光点GL、GRを通過し視点BL、BRに向けられるこ
ととなる。従って、視点BL、BRからは、光点Aは上
方にシフトされて(浮き上がって)点Cにあるかのよう
に見えることとなる。換言すれば、光点Aの虚像点がパ
ネル12の内面と外面と間の位置Cに生じることとなる。
【0041】ここで、パネル内面中心の浮き上がり位置
の外面からの距離をtRとし、有効領域10の外面から管
軸Zに沿った距離tR内側に位置する平坦なリファレン
ス面22を仮定し、このリファレンス面22上における画
像の視認性を考慮すると次のようになる。
の外面からの距離をtRとし、有効領域10の外面から管
軸Zに沿った距離tR内側に位置する平坦なリファレン
ス面22を仮定し、このリファレンス面22上における画
像の視認性を考慮すると次のようになる。
【0042】リファレンス面22上では、光点Aがずれ
量Δrだけずれて虚像点Cが見えることとなり、この虚
像点は、リファレンス面22からの管軸方向に沿ったず
れ量Δtだけ下方に生じることとなる。ずれ量Δrは、
パネル12の中央から遠ざかる方向を正とし、ずれ量Δt
は、視点BL、BR方向を正に定めている。リファレン
ス面22は、パネル12で光線の屈折が生じないとした
仮想の平面を意味し、このリファレンス面22からのず
れ量ΔrおよびΔtが小さいほど、パネル12での屈折に
よる歪みは小さくなる。
量Δrだけずれて虚像点Cが見えることとなり、この虚
像点は、リファレンス面22からの管軸方向に沿ったず
れ量Δtだけ下方に生じることとなる。ずれ量Δrは、
パネル12の中央から遠ざかる方向を正とし、ずれ量Δt
は、視点BL、BR方向を正に定めている。リファレン
ス面22は、パネル12で光線の屈折が生じないとした
仮想の平面を意味し、このリファレンス面22からのず
れ量ΔrおよびΔtが小さいほど、パネル12での屈折に
よる歪みは小さくなる。
【0043】上記視点から平板パネル、即ち、 t(r)=t(O) である肉厚一定のパネルを見た場合、大気の屈折率na
およびパネルの屈折率ngは、通常 ng≒1.5、na≒1.0 であり、蛍光体スクリーンの対角寸法が16〜20イン
チ程度、パネルの有効領域の肉厚t(r)が10〜12
mm、有効領域の外面から視点までの距離がLが300
〜600mm、両眼BL、BRの間隔esが60〜70m
mの場合を想定すると、対角端でずれ量Δr、Δtは、
概ね0.5〜1.0mmとなる。また、上記視点点から
見た場合の屈折による歪みをなくすためには、パネル内
面を有効領域の内面の中心に対する対角端の落ち込み量
が0.7〜1.0mm、V端の落ち込みが0.1〜0.
5mm、H端の落ち込みが0.5〜0.8程度の概略球
面とすれぱよい。つまり.パネル内面を上述のような形
状とすることでパネルの屈折による画像の歪みはほぼ解
決できる。
およびパネルの屈折率ngは、通常 ng≒1.5、na≒1.0 であり、蛍光体スクリーンの対角寸法が16〜20イン
チ程度、パネルの有効領域の肉厚t(r)が10〜12
mm、有効領域の外面から視点までの距離がLが300
〜600mm、両眼BL、BRの間隔esが60〜70m
mの場合を想定すると、対角端でずれ量Δr、Δtは、
概ね0.5〜1.0mmとなる。また、上記視点点から
見た場合の屈折による歪みをなくすためには、パネル内
面を有効領域の内面の中心に対する対角端の落ち込み量
が0.7〜1.0mm、V端の落ち込みが0.1〜0.
5mm、H端の落ち込みが0.5〜0.8程度の概略球
面とすれぱよい。つまり.パネル内面を上述のような形
状とすることでパネルの屈折による画像の歪みはほぼ解
決できる。
【0044】しかし、一般に視点は、管軸から左右に離
れた位置となりやすいため、上記単一球面では、周辺部
が浮上がって凹面状にみえるようになる。また、真空外
囲器やシャドウマスクの強度が低くなり、特にシャドウ
マスクについては、有効面を所定の曲面に成形すること
が困難になる。
れた位置となりやすいため、上記単一球面では、周辺部
が浮上がって凹面状にみえるようになる。また、真空外
囲器やシャドウマスクの強度が低くなり、特にシャドウ
マスクについては、有効面を所定の曲面に成形すること
が困難になる。
【0045】これを解決するためには、歪を最低限に抑
えて周辺都の肉厚t(r)を厚くすることを考えなけれ
ばならない。
えて周辺都の肉厚t(r)を厚くすることを考えなけれ
ばならない。
【0046】解析の結果、周辺部の肉厚t(r)を厚く
しても、ある特定の画像パターンに対しては、屈折によ
り画像パターンが縮小あるいはシフトするものの、画像
パターンの形状自体を変化させない内面形状を理論的に
導き、実用性のあるパネル形状及びシャドウマスク形状
を設計するに至っている。
しても、ある特定の画像パターンに対しては、屈折によ
り画像パターンが縮小あるいはシフトするものの、画像
パターンの形状自体を変化させない内面形状を理論的に
導き、実用性のあるパネル形状及びシャドウマスク形状
を設計するに至っている。
【0047】つぎに、下記にその理論的な説明をする。
【0048】有効領域の外面を平坦な平面とし、内面の
中心に対する対角端の落込み量を10〜15mmとした単
一球面からなるパネルにおいて、管軸上の視点からみた
場合の屈折による歪が図3(a)及び3(b)に示され
ている。図3(a)には、有効領域の中心Oを中心とし
て同心円状パターンの歪が示され、図3(b)には、有
効領域の中心Oを中心とする同心矩形状パターンの歪が
示されている。ここで、破線24は、歪みのないパター
ンを示す。
中心に対する対角端の落込み量を10〜15mmとした単
一球面からなるパネルにおいて、管軸上の視点からみた
場合の屈折による歪が図3(a)及び3(b)に示され
ている。図3(a)には、有効領域の中心Oを中心とし
て同心円状パターンの歪が示され、図3(b)には、有
効領域の中心Oを中心とする同心矩形状パターンの歪が
示されている。ここで、破線24は、歪みのないパター
ンを示す。
【0049】屈折によるずれ量△rは、矢印25で示す
負方向(中心方向)となる。有効領域の中心Oを中心と
する同心円状パターンでは、その同一円上の点では、肉
厚t(r)及び視角θが同じであるため、ずれ量△rが
同一である。対角軸(D軸)、水平軸(H軸)、垂直軸
(V軸)上の点でのずれ量△rをそれぞれ△rD,△r
H,△rVとすると、
負方向(中心方向)となる。有効領域の中心Oを中心と
する同心円状パターンでは、その同一円上の点では、肉
厚t(r)及び視角θが同じであるため、ずれ量△rが
同一である。対角軸(D軸)、水平軸(H軸)、垂直軸
(V軸)上の点でのずれ量△rをそれぞれ△rD,△r
H,△rVとすると、
【0050】
【数13】
【0051】となり、画像パターン26は、実線で示す
ように縮小はするが、パターン形状は変化しない。しか
し、有効領域の中心を中心とする同心矩形状パターンで
は、破線で示すパターン24の対角までの距離をrとす
ると、有効領域の中心からこのパターン24の水平軸上
の点までの距離は、
ように縮小はするが、パターン形状は変化しない。しか
し、有効領域の中心を中心とする同心矩形状パターンで
は、破線で示すパターン24の対角までの距離をrとす
ると、有効領域の中心からこのパターン24の水平軸上
の点までの距離は、
【0052】
【数14】
【0053】となり、垂直軸上の点までの距離は、
【0054】
【数15】
【0055】となり、それに対応して、パターン24の
対角、水平軸、垂直軸の点での肉厚t(r)が小さくな
るため、
対角、水平軸、垂直軸の点での肉厚t(r)が小さくな
るため、
【0056】
【数16】
【0057】となり、画像パターン26は、実線で示す
ように縮小し、かつバレル形状に歪むこととなる。
ように縮小し、かつバレル形状に歪むこととなる。
【0058】そこで、パネルの有効領域の外面を平坦な
平面とし、内面を、図4に示すように、有効領域の中心
から距離rの対角軸上の点、水平軸上の数式(19)の
点、垂直軸上の数式(20)の点を結ぶ矩形状のパター
ン24上の各点の肉厚t(r)を一定とし、その対角軸
方向の肉厚t(r)がr2に比例して増加(略均一な曲
率)する曲面に、前述した蛍光体スクリーン上の各点の
視角θの違いによる歪を抑制する曲面(対角端で2mm弱
ほど、パネルの肉厚が厚くなる単一球面)を併せた曲面
28とすると、図5(b)に示すように、矩形状パター
ン24については、屈折により画像パターン26は、縮
小されるが、その画像パターン26は、歪のないパター
ンとなる。しかし、図5(a)に示すように、有効領域
の中心Oを中心とする同心円状のパターン24について
は、そのパターン24上の各点における肉厚t(r)が
位置によって異なるため、画像パターン26は、縮小
し、かつ対角軸上に出張りを有するパターンに歪むこと
となる。
平面とし、内面を、図4に示すように、有効領域の中心
から距離rの対角軸上の点、水平軸上の数式(19)の
点、垂直軸上の数式(20)の点を結ぶ矩形状のパター
ン24上の各点の肉厚t(r)を一定とし、その対角軸
方向の肉厚t(r)がr2に比例して増加(略均一な曲
率)する曲面に、前述した蛍光体スクリーン上の各点の
視角θの違いによる歪を抑制する曲面(対角端で2mm弱
ほど、パネルの肉厚が厚くなる単一球面)を併せた曲面
28とすると、図5(b)に示すように、矩形状パター
ン24については、屈折により画像パターン26は、縮
小されるが、その画像パターン26は、歪のないパター
ンとなる。しかし、図5(a)に示すように、有効領域
の中心Oを中心とする同心円状のパターン24について
は、そのパターン24上の各点における肉厚t(r)が
位置によって異なるため、画像パターン26は、縮小
し、かつ対角軸上に出張りを有するパターンに歪むこと
となる。
【0059】なお、図4に示したようなパネル形状で
は、矩形状画像パターンの歪を抑制できる反面、同心円
状パターンの歪が顕著となる。実使用環境では、頻祭に
矩形状画像パターンが用いられるが、図面などの表示で
は、同心円状の画像パターンも無視できない。実用的に
は、図4に示したパネル形状にもう少し球面成分を付加
して、単一球面と図4に示した曲面の中間形状となる内
面形状とするのが好ましい。特に成形タイプのシャドウ
マスクを有するカラー受像管では、シャドウマスクを図
4に示したパネル形状に類似した形状に成形すると、水
平並びに垂直軸端部に平坦な領域ができ、シャドウマス
クの曲面を保持する強度が劣化する。しかし、上記球面
成分を付加することで、水平並びに垂直軸端部での平坦
を緩和できる。したがって、球面成分の付加は、シャド
ウマスクの曲面を保持する強度を向上させる上でも重要
である。
は、矩形状画像パターンの歪を抑制できる反面、同心円
状パターンの歪が顕著となる。実使用環境では、頻祭に
矩形状画像パターンが用いられるが、図面などの表示で
は、同心円状の画像パターンも無視できない。実用的に
は、図4に示したパネル形状にもう少し球面成分を付加
して、単一球面と図4に示した曲面の中間形状となる内
面形状とするのが好ましい。特に成形タイプのシャドウ
マスクを有するカラー受像管では、シャドウマスクを図
4に示したパネル形状に類似した形状に成形すると、水
平並びに垂直軸端部に平坦な領域ができ、シャドウマス
クの曲面を保持する強度が劣化する。しかし、上記球面
成分を付加することで、水平並びに垂直軸端部での平坦
を緩和できる。したがって、球面成分の付加は、シャド
ウマスクの曲面を保持する強度を向上させる上でも重要
である。
【0060】具体的には、パネルの有効領域の内面に、
水平方向を距離M、垂直方向を距離Nとするアスペクト
比がM:Nの矩形状蛍光体スクリーンが形成される場
合、その内面の中心から距離rの水平軸、垂直軸及び対
角軸上の点での内面の中心に対する落込み量△H
(r)、△V(r)、△D(r)を、下記数式22及び
数式23を満たす内面形状とすればよい。
水平方向を距離M、垂直方向を距離Nとするアスペクト
比がM:Nの矩形状蛍光体スクリーンが形成される場
合、その内面の中心から距離rの水平軸、垂直軸及び対
角軸上の点での内面の中心に対する落込み量△H
(r)、△V(r)、△D(r)を、下記数式22及び
数式23を満たす内面形状とすればよい。
【0061】
【数17】
【0062】
【数18】
【0063】仮に、
【0064】
【数19】
【0065】かつ、
【0066】
【数20】
【0067】とした場合、同心円状の画像パターンの歪
が大きくなるぱかりでなく、矩形状画像パターンについ
ても、視角差によるピンクッション形の歪が生じ、かつ
対角軸上の峰が鋭角になるため、視点が管軸から離れた
場合に、容易に峰が視認されるようなり、好ましくな
い。また、水平並びに垂直軸端部が極端に平坦になるた
め、カラー受像管では、シャドウマスクの曲面を保持す
る強度が低下され、実用上困難となる。
が大きくなるぱかりでなく、矩形状画像パターンについ
ても、視角差によるピンクッション形の歪が生じ、かつ
対角軸上の峰が鋭角になるため、視点が管軸から離れた
場合に、容易に峰が視認されるようなり、好ましくな
い。また、水平並びに垂直軸端部が極端に平坦になるた
め、カラー受像管では、シャドウマスクの曲面を保持す
る強度が低下され、実用上困難となる。
【0068】このような内面形状のパネルに対して、前
述した内面形状が単一球面からなるパネルでは、
述した内面形状が単一球面からなるパネルでは、
【0069】
【数21】
【0070】であり、前述したように矩形状の画像パタ
ーンの歪が大きくなる。
ーンの歪が大きくなる。
【0071】つまり、パネルの有効領域の内面形状を上
記数式(22)、数式(23)で規定される曲面とし、
さらには、対角軸端(r=rMax)での落込み量△D
(rMax)を5m〜20mmとすることにより、この対角
軸端での落込み量を水平軸端、垂直軸端での落込み量と
同じとする他の曲面よりも、平坦度の視認性のすぐれた
パネルとすることができる。
記数式(22)、数式(23)で規定される曲面とし、
さらには、対角軸端(r=rMax)での落込み量△D
(rMax)を5m〜20mmとすることにより、この対角
軸端での落込み量を水平軸端、垂直軸端での落込み量と
同じとする他の曲面よりも、平坦度の視認性のすぐれた
パネルとすることができる。
【0072】なお、パネルの有効領域の中心から対角軸
方向距離rと肉厚t(r)の関係については、視点が管
軸から左右に離れた位置となる場合が多いことを考慮し
て、t(r)がr2に比例して増加するほぼ均一な曲率
にするとよい。
方向距離rと肉厚t(r)の関係については、視点が管
軸から左右に離れた位置となる場合が多いことを考慮し
て、t(r)がr2に比例して増加するほぼ均一な曲率
にするとよい。
【0073】また、パネルの有効領域の内面形状を上記
曲面にすると、シャドウマスクの設計に関しても好まし
い。即ち、有効領域の内面を上記数式(22)、数式
(23)で規定される曲面にすると、対角軸端での落込
み量△D(rMax)を同じにした場合、水平軸端、垂直
軸端での落込み量△H(rMax),△V(rMax)を、そ
れぞれ単一球面からなるパネルのそれらよりも大きくす
ることができる。それにより、有効領域の内面形状に対
応した形状に形成されるシャドウマスクの有効面の水平
軸、垂直軸方向の曲率を大きくでき、シャドウマスクの
有効面の成形に必要な伸率や張り強度、さらには、電子
ビームの衝突により生ずる有効面の熱変形などを緩和す
ることができる。
曲面にすると、シャドウマスクの設計に関しても好まし
い。即ち、有効領域の内面を上記数式(22)、数式
(23)で規定される曲面にすると、対角軸端での落込
み量△D(rMax)を同じにした場合、水平軸端、垂直
軸端での落込み量△H(rMax),△V(rMax)を、そ
れぞれ単一球面からなるパネルのそれらよりも大きくす
ることができる。それにより、有効領域の内面形状に対
応した形状に形成されるシャドウマスクの有効面の水平
軸、垂直軸方向の曲率を大きくでき、シャドウマスクの
有効面の成形に必要な伸率や張り強度、さらには、電子
ビームの衝突により生ずる有効面の熱変形などを緩和す
ることができる。
【0074】以下、対角寸法が18インチのカラー受像
管について実施した上記パネルの有効領域の内面及びシ
ャドウマスクの有効面の曲面形状の具体例を、実施例に
より説明する。
管について実施した上記パネルの有効領域の内面及びシ
ャドウマスクの有効面の曲面形状の具体例を、実施例に
より説明する。
【0075】(実施例)図6に対角寸法が18インチの
カラー受像管のパネルの有効領域内面の中心に対する各
部の落込み量を等高線で、また、表1にその等高線で示
された各領域zl〜zl0の落込み量を示す。さらに、
表2-1、表2-2に水平並びに垂直座標による各部の落
込み量を、表3-1、表3-2にその各部の水平方向の曲
率半径Rx、表4-1、表4-2に垂直方向の曲率半径R
yを示す。
カラー受像管のパネルの有効領域内面の中心に対する各
部の落込み量を等高線で、また、表1にその等高線で示
された各領域zl〜zl0の落込み量を示す。さらに、
表2-1、表2-2に水平並びに垂直座標による各部の落
込み量を、表3-1、表3-2にその各部の水平方向の曲
率半径Rx、表4-1、表4-2に垂直方向の曲率半径R
yを示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
【表6】
【0082】
【表7】
【0083】上記図6及び表2-1、表2-2、表3-
1、表3-2の値は、有効領域の内面の中心に対する落
込み量をZとして、
1、表3-2の値は、有効領域の内面の中心に対する落
込み量をZとして、
【0084】
【数22】
【0085】で与えたものである。ここで、i,jは整
数0〜2,aは、表5に示した係数である。
数0〜2,aは、表5に示した係数である。
【0086】
【表8】
【0087】また、水平、垂.直方向の曲率半径Rx,
Ryは、
Ryは、
【0088】
【数23】
【0089】
【数24】
【0090】から求めたものである。
【0091】このように有効領域の内面形状を定める
と、表2に示したように、ずれ量△D(rMax)、△H
(rMax)、△V(rMax)に対応する対角軸端、水平軸
端及び垂直軸端での落込み量ZD(r=228mm)、Z
H(r=180mm),ZV(r=140mm)は、それぞ
れ約10.4mm、7.2mm、6.7mmとなる。
と、表2に示したように、ずれ量△D(rMax)、△H
(rMax)、△V(rMax)に対応する対角軸端、水平軸
端及び垂直軸端での落込み量ZD(r=228mm)、Z
H(r=180mm),ZV(r=140mm)は、それぞ
れ約10.4mm、7.2mm、6.7mmとなる。
【0092】また、上記のように有効領域の内面形状を
定めると、この内面形状に対応して定められるシャドウ
マスクの有効面は、成形時に水平並びに垂直方向の伸び
を十分にとることができる。また、水平並びに垂直方向
のいずれか一方の曲率半径を2000mm程度と小さくし
て、張り強度や電子ビームの衝突による熱変形を緩和す
ることができる。
定めると、この内面形状に対応して定められるシャドウ
マスクの有効面は、成形時に水平並びに垂直方向の伸び
を十分にとることができる。また、水平並びに垂直方向
のいずれか一方の曲率半径を2000mm程度と小さくし
て、張り強度や電子ビームの衝突による熱変形を緩和す
ることができる。
【0093】なお、上記実施の形態では、カラー受像管
について説明したが、この発明は、カラー受像管以外の
陰極線管にも適用できる。
について説明したが、この発明は、カラー受像管以外の
陰極線管にも適用できる。
【0094】
【発明の効果】上述のように、パネルの外面を平面と
し、内面の中心に対する落込み量を規定すると、真空外
囲器の強度を確保し、その内面に形成される蛍光体スク
リーン上に表示される画像の平坦度の視認性を良好にす
ることが.できる。さらに、カラー受像管については、
シャドウマスクの加工性を向上させて強度の低下を避け
ることができる。
し、内面の中心に対する落込み量を規定すると、真空外
囲器の強度を確保し、その内面に形成される蛍光体スク
リーン上に表示される画像の平坦度の視認性を良好にす
ることが.できる。さらに、カラー受像管については、
シャドウマスクの加工性を向上させて強度の低下を避け
ることができる。
【図1】図1は、この発明の一実施に係るカラー受像管
の構造を概略的に示す断面図である。
の構造を概略的に示す断面図である。
【図2】図2は、パネルの有効領域において光線の屈折
によって生じる画像の歪を説明するための図である。
によって生じる画像の歪を説明するための図である。
【図3】(a)は、パネルの有効領域の内面が単一球面
からなる場合における有効領域の中心を中心とする同心
円パターンの屈折による歪を説明するための図、(b)
は、有効領域の中心を中心とする同心矩形状パターンの
屈折による歪を説明するための図である。
からなる場合における有効領域の中心を中心とする同心
円パターンの屈折による歪を説明するための図、(b)
は、有効領域の中心を中心とする同心矩形状パターンの
屈折による歪を説明するための図である。
【図4】有効領域の中心を中心とする矩形状パターン上
の各点の肉厚を一定とした内面形状に対角端で2m弱の
ウェッジを有する球面成分を付加したパネルの説明図で
ある。
の各点の肉厚を一定とした内面形状に対角端で2m弱の
ウェッジを有する球面成分を付加したパネルの説明図で
ある。
【図5】(a)は、図4に示したパネルでの有効領域の
中心を中心とする同心円パターンの屈折による歪を説明
するための図、(b)は、有効領域の中心を中心とする
同心矩形状パターンの屈折による歪を説明するための図
である。
中心を中心とする同心円パターンの屈折による歪を説明
するための図、(b)は、有効領域の中心を中心とする
同心矩形状パターンの屈折による歪を説明するための図
である。
【図6】対角寸法が18インチのカラー受像管のパネル
の有効領域内面の中心に対する各部の落込み量を等高線
で示した図である。
の有効領域内面の中心に対する各部の落込み量を等高線
で示した図である。
【図7】従来の改良されたパネルの形状を示す図であ
る。
る。
12…パネル 14…蛍光体スクリーン 15…有効面 16…シャドウマスク
Claims (4)
- 【請求項1】外面が平面、内面の中央が上記外面方向に
突出した凸曲面からなるパネルを有し、このパネルの内
面に水平方向の距離をM、垂直方向の距離をNとするア
スペクト比がM:Nの略矩形状の蛍光体スクリーンが形
成されてなる陰極線管において、 上記パネルの内面がこのパネルの内面の中心から距離r
の位置での上記蛍光体スクリーンの水平軸上、垂直軸上
及び対角軸上での上記内面の中心に対する落込み量をそ
れぞ△H(r)、△V(r)、△D(r)とするとき、 【数1】 【数2】 を満たす曲面に形成されていることを特徴とする陰極線
管。 - 【請求項2】パネルの蛍光体スクリーン対角軸での落ち
込み量△D(r)を最大落ち込み量△D(rMax)とす
るとき、この最大落ち込み量△D(rMax)が5mm〜2
0mmの範囲内で定められる請求項1に記載の陰極線管。 - 【請求項3】外面が平面、内面の中央が上記外面方向に
突出した凸曲面からなるパネルを有し、このパネルの内
面に水平方向の距離をM、垂直方向の距離をNとするア
スペクト比がM:Nのほぼ矩形状の複数色の蛍光体層か
らなる蛍光体スクリーンが形成され、この蛍光体スクリ
ーンに対向して中央が上記パネル方向に突出した凸曲面
からなり、この凸曲面が水平方向の距離をM、垂直方向
の距離をNとするアスペクト比がM:Nのほぼ矩形状の
色選別電極が配置され、この色選別電極により電子銃か
ら放出される複数ビームを選別して上記蛍光体スクリー
ン上にカラー画像を表示する陰極線管において、 上記色選別電極の凸曲面がこの凸曲面の中心から距離r
の位置での上記色選別電極の水平軸上、垂直軸上及び対
角軸上での上記凸曲面の中心に対する落込み量をそれぞ
△HM(r)、△VM(r)、△DM(r)とすると
き、 【数3】 【数4】 を満たす曲面に形成されている陰極線管。 - 【請求項4】色選別電極の対角軸上での落ち込み量△D
M(r)を最大落ち込み量△DM(rMax)とすると
き、この落ち込み量△DM(rMax)が5mm〜20mmの
範囲で定められていること請求項3に記載の陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11246573A JP3137621B2 (ja) | 1998-08-31 | 1999-08-31 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-246202 | 1998-08-31 | ||
JP24620298 | 1998-08-31 | ||
JP11246573A JP3137621B2 (ja) | 1998-08-31 | 1999-08-31 | 陰極線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000149830A JP2000149830A (ja) | 2000-05-30 |
JP3137621B2 true JP3137621B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=26537618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11246573A Expired - Fee Related JP3137621B2 (ja) | 1998-08-31 | 1999-08-31 | 陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137621B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6628060B2 (en) | 2001-02-28 | 2003-09-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color cathode ray tube |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP11246573A patent/JP3137621B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6628060B2 (en) | 2001-02-28 | 2003-09-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color cathode ray tube |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000149830A (ja) | 2000-05-30 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |