JP3136116B2 - 多層プラスチック容器 - Google Patents
多層プラスチック容器Info
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Description
平滑性に優れた多層プラスチック容器に関するものであ
る。
チック中空成形容器を、多層積層の構造となして表面光
沢性を付与することは良く知られた技術である。例え
ば、内層樹脂として、ドローダウンやメルトフラクチャ
ーを防止するためにメルトフローレイト(MFR)が
1.0g/10分以下で且つQ値〔重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)〕が
7.0〜12.0の範囲にある高密度ポリエチレン(H
DPE)等の高剛性樹脂を用い、且つ外層樹脂として高
圧法低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)等の光沢樹脂を用いた多層光
沢プラスチック容器が知られている。また、多層光沢プ
ラスチック容器として、密度が0.935g/cm3 以
上であり且つMFRが3〜60g/10分であるポリエ
チレンから最外層が構成された多層プラスチック容器
(特開昭62−179941号公報)や、最外層が低密
度ポリエチレンから構成された三層構造のプラスチック
容器(特開平4−282247号公報)等も知られてい
る。しかしながら、近年では成形サイクルが短縮化(高
速成形化)の傾向にあるので、上記何れの方法を用いた
場合でも、樹脂の低温化やダイ出口近傍の剪断速度の上
昇に伴う剪断応力の上昇に起因して、パリソンの段階で
波打ちやシャークスキン(メルトフラクチャー)現象が
生じ、成形された容器に十分な光沢が得られなかった。
また、樹脂の流れが不安定になる結果、偏肉が大きくな
り、実用に耐え得る容器が得られなかった。
上させる手段として、ブロー成形機のダイスやコアにお
ける溶融樹脂と接する面にテフロンコート処理を施した
りフッ素樹脂を使用する方法が採られている。また、成
形された容器の表面をバーナー等で加熱して平滑化した
り、金型やパリソンを加熱して溶融樹脂の冷却固化を遅
延させる方法なども採られている。しかしながら、上記
の方法は、実験室規模ではある程度の効果が確認されて
はいるものの、生産性及びダイやコアの耐摩耗性に問題
があるので、現在までその多くが実用化に至っていな
い。
れが特に発生しやすい高速低温押出ブロー成形において
も安定したパリソンを従来の方法で押出可能にして、高
い表面光沢性及び表面平滑性を有する多層プラスチック
容器を得るためには、押出温度の均一化を図ったり押出
機の可塑化部での圧力変動や剪断速度等を高い精度で制
御する必要がある。しかし、これらの方法には極めて高
度な技術が要求され、その実現は容易ではない。
ル調の光沢を付与するために樹脂中にマイカ(雲母)等
のパール顔料を混入することは以前から良く知られた技
術である。このような技術は、例えば、特公昭53−4
1596号公報、特公昭59−44255号公報及び実
公昭57−23155号公報等に見られる。しかし、パ
ール調の光沢性、表面光沢性及び表面平滑性の何れにも
優れるバランスのとれた多層プラスチック容器は未だ得
られていないのが現状である。
表面平滑性に優れた多層プラスチック容器を提供するこ
とにある。また、本発明の目的は、表面光沢性及び表面
平滑性とともに、表面パール光沢性にも優れた多層プラ
スチック容器を提供することにある。更に、本発明の目
的は、特に高速低温押出ブロー成形によって成形された
場合でも高い表面光沢性及び表面平滑性を有する多層プ
ラスチック容器を提供することにある。
た結果、低温・高剪断速度下における剪断応力が特定の
範囲内にあり且つQ値が特定の範囲内にあるポリエチレ
ンから最外層を構成することによって上記目的を達成し
得る多層プラスチック容器が得られることを知見した。
で、少なくとも二種以上の樹脂層が積層された構造の多
層プラスチック容器において、該樹脂層の最外層が、押
出温度190℃・剪断速度1×103 sec-1における
剪断応力が1×106 〜3×106 dyne/cm2 で
あり且つQ値〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)〕が3.0〜10.0で
あるポリエチレンからなることを特徴とする多層プラス
チック容器を提供することにより上記目的を達成したも
のである。
器において、上記ポリエチレンの密度が0.910〜
0.930g/cm3 である多層プラスチック容器を提
供するものである。
器において、上記樹脂層の少なくとも一層にマイカ製の
パール顔料が混入されている多層プラスチック容器を提
供するものである。
されている多層プラスチック容器において、上記樹脂層
の最外層に上記パール顔料が混入されている多層プラス
チック容器を提供するものである。
器において、高速低温押出ブロー成形によって得られた
ものである多層プラスチック容器を提供するものであ
る。
度下における剪断応力を特定している理由は次の通りで
ある。即ち、ブロー成形品の光沢性や平滑性には、ダイ
出口近傍における剪断応力の大きさが深く関与してい
る。しかし、一般に樹脂の流動性の指標として使用され
るMFRは、剪断速度が0.5〜10sec-1と低い領
域における流動特性を単位時間(10分)当たりの押出
量(g)で示したものであり、本発明の高速低温押出ブ
ロー成形領域とは掛け離れたものとなっているからであ
る。
とも二層以上の樹脂層が積層された構造であり、該樹脂
層の最外層が特定のポリエチレンからなる。尚、本発明
において「ポリエチレンからなる」とは、実質的にポリ
エチレンのみから構成される場合と、ポリエチレンを主
体として他の成分を含有する場合との双方を意味する。
0℃・剪断速度1×103 sec-1における剪断応力
(即ち、低温・高剪断速度における剪断応力)が1×1
06 〜3×106 dyne/cm2 であり且つQ値が
3.0〜10.0であるポリエチレンである。該剪断応
力が1×106 dyne/cm2 に満たないと流動性が
良すぎる為、ダイス内での樹脂の分配が悪化する等、成
形が著しく困難となり、3×106 dyne/cm2 を
超えると波うちやシャークスキン現象が生じ、表面あば
たが発生すると共に光沢度が低下する結果となる。該剪
断応力は1×106 〜3×10 6 dyne/cm2 であ
ることが好ましく、1.5×106 〜2.5×106 d
yne/cm2 であることが一層好ましい。尚、該剪断
応力は(株)東洋精機製作所製 キャピログラフにより
押出温度190℃、キャピラリ長さ10mm、キャピラ
リ直径1mmの条件で測定された値である。また、該ポ
リエチレンの剪断応力を上記範囲内とするためには、そ
の製造工程において重合圧力の加圧方法、重合温度、滞
留時間等の重合条件、及び触媒の種類と量等をコントロ
ールすればよい。
ちやシャークスキン現象が生じる為、表面あばたが発生
する結果となり、10.0を超えると樹脂の高分子量成
分が増加する為、光沢度が低下する結果となる。該Q値
は、4.0〜6.0であることが好ましい。尚、該ポリ
エチレンのQ値を上記範囲内とするためには、その製造
工程において重合圧力、重合温度、重合開始剤、及び触
媒の種類と量等をコントロールすればよい。
量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、そ
れぞれ以下の範囲内にあることが好ましい。即ち、該ポ
リエチレンの重量平均分子量は、成形性や容器表面の平
滑性の点から、3×104 〜3×105 であることが好
ましく、5×104 〜1.5×10 5 であることが更に
好ましい。一方、該ポリエチレンの数平均分子量は、成
形性や容器表面の平滑性の点から9×103 〜3×10
4 であることが好ましく、1.2×104 〜2.5×1
04 であることが更に好ましい。尚、該重量平均分子量
及び該数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラム法により測定された値である。
は、剪断応力及びQ値が上記範囲内であればその種類に
特に制限は無く、例えばエチレンのホモポリマー、及び
エチレンを主成分とし少量の他のビニル系モノマーを含
有するエチレン系コポリマー等を用いることができる。
好ましく用いられるポリエチレンは、高圧法低密度ポリ
エチレン(LDPE)である。その密度は容器表面の光
沢性、耐傷つき性、耐まさつ性、及び内添剤の効果発現
性(ブリードアウト性)の点から0.910〜0.93
0g/cm3 であることが好ましく、0.910〜0.
920g/cm3であることが更に好ましい。また、該
ポリエチレンは、樹脂の押出し性、ダイス内での樹脂の
分配性、及び耐ドローダウン性の点から、そのメルトフ
ローレイト(MFR)が0.1〜20g/10分である
ことが好ましく、1〜10g/10分であることが更に
好ましい。尚、該メルトフローレイトは、JIS K
6760に準拠して測定された値である。更に、該ポリ
エチレンは、樹脂の押出し性、成形品の金型からの離型
性、及びバリ切り性の点から、その融点が100〜12
5℃であることが好ましく、105〜115℃であるこ
とが更に好ましい。尚、該融点は、JIS K 712
1に準拠し、示差走査熱量測定(DSC)によって測定
された値である。
外層は上記ポリエチレンのみから形成されていてもよ
く、又は該ポリエチレンを主体として他の成分を含有す
る樹脂組成物から形成されていてもよい。該他の成分と
しては、本発明の多層プラスチック容器に種々の特性を
付与するための帯電防止剤、酸化防止剤、光安定剤、紫
外線吸収剤、スリップ剤、核剤、難燃剤、顔料、染料、
無機及び有機フィラー等が挙げられる。該他の成分は、
該ポリエチレン100重量部に対して0.01〜1.0
重量部添加されることが好ましく、0.05〜0.5重
量部添加されることが更に好ましい。
ける樹脂層の少なくとも一層に、マイカ製のパール顔料
を混入することにより、表面パール光沢性(パール調の
光沢性)にも優れた容器を得ることができる。特に、本
発明の多層プラスチック容器における樹脂層の最外層
に、上記パール顔料を混入することにより、一層表面パ
ール光沢性に優れた容器を得ることができる。
顔料は、光の屈折により発色する顔料であり、マイカ
(雲母)を含むものであれば特に制限されないが、例え
ば、通常用いられる酸化チタンや酸化鉄等からなる被覆
層(好ましくは酸化チタンからなる被覆層)でコーティ
ングされたマイカが挙げられる。上記パール顔料を樹脂
中に分散させた後、通常の方法で樹脂層に形成し、得ら
れたパール顔料を含有する樹脂層によって光の多重反射
を起こさせることで、パール装飾を得ることができる。
一般に5〜200μmのもの、好ましくは10〜100
μmのものが使用される。該粒径が5μm未満である
と、パール光沢性に劣ることがあり、200μmを超え
ると、成形品である容器の表面にパール顔料が浮き出て
外観不良になることがある。
層は、一般に10〜200nmの厚みで使用される。例
えば、該被覆層の厚みが40〜60nmであればシルバ
ー一色のパール光沢が得られ、60〜80nmであれば
青とゴールド、更に120〜160nmであれば緑と赤
といった二色性のパール光沢装飾が可能となる。
一層に混入する場合には、該パール顔料の含有量は、パ
ール光沢性発現の点から、上記樹脂層の一層中、好まし
くは0.1〜5.0重量%、更に好ましくは0.1〜
2.0重量%となるように混入することが望ましい。特
に、上記パール顔料を上記樹脂層の最外層に混入する場
合には、該パール顔料の含有量は、パール光沢性発現の
点から、上記樹脂層の最外層中、好ましくは0.1〜
5.0重量%、更に好ましくは0.1〜2.0重量%と
なるように混入することが望ましい。上記パール顔料の
含有量が0.1重量%未満ではパール光沢が発現しない
ことがあり、5.0重量%を超えるとパール顔料の分散
不良のため2次凝集が発生し、パール光沢に劣る容器と
なることがある。
は、樹脂層の数及び上記最外層以外の樹脂層を構成する
樹脂の種類に特に制限はなく、該容器に要求される性能
やその用途等に応じて種々の樹脂を選択して用いること
ができる。例えば、本発明の多層プラスチック容器を化
粧品、シャンプーやリンスの収容用容器として用いる場
合には、樹脂層を二層構造とし、内層を高密度ポリエチ
レン(HDPE)から構成し、外層を上記ポリエチレン
から構成することができる。
知の中空成形法を用いて製造することができる。即ち、
多層構造のパリソンの成形が可能なダイから多層溶融パ
リソンを押し出し、該パリソンを所定形状の割型で挟
み、続いて所定圧力の圧縮空気を該パリソン内に吹き込
むことによって、本発明の多層プラスチック容器を製造
することができる。特に、本発明の多層プラスチック容
器は、通常の押出ブロー成形条件で成形した場合に表面
光沢性及び表面平滑性が高いものとなるのは勿論のこ
と、後述する実施例から明らかなように、高速低温押出
ブロー成形条件で成形した場合にも表面光沢性及び表面
平滑性が高いものとなる。尚、本明細書において「通常
の押出ブロー成形」とは、押出樹脂温度が200〜22
0℃で、成形サイクルが15〜30秒の条件下(即ち、
低剪断速度、低剪断応力下)での成形をいい、「高速低
温押出ブロー成形」とは、押出樹脂温度が170〜19
0℃で、成形サイクルが8〜15秒の条件下(即ち、高
剪断速度、高剪断応力下)での成形をいう。
リエチレンから構成される上記最外層の作用により高い
表面光沢度及び表面平滑度を有するものであり、特に上
記パール顔料を上記樹脂層の少なくとも一層(好ましく
は最外層)に混入した場合には、高い表面光沢度及び表
面平滑度を有するとともに、高い表面パール光沢性も有
するものである。従って本発明の多層プラスチック容器
は、高級感等の外観が必要とされる容器、例えば化粧
品、シャンプー、リンス、食料品、医薬品、及び洗剤等
を収容する容器として特に好適である。
プラスチック容器の有効性を例示する。しかし本発明の
範囲は、かかる実施例に制限されるものではない。
ポリエチレンとして下記PE−1〜PE−5(その詳細
を表1に示す)をそれぞれ用い、内層用樹脂として、メ
ルトフローレイト0.3g/10分、密度0.948g
/cm3 の高密度ポリエチレン〔日本ポリオレフィン
(株)製、5503D〕を用いた。尚、実施例4及び比
較例3においては、パール顔料(マイカ粒径が10〜6
0μmで、酸化チタン被覆層の厚みが40〜60nmで
ある酸化チタン被覆マイカ)を、外層中の含有量が0.
5重量%となる量で該外層用ポリエチレンに加えた。該
外層用ポリエチレン(実施例4及び比較例3にあって
は、該外層用ポリエチレン及び該パール顔料)並びに該
内層用樹脂を用い、下記成形方法に従い二層構造のボト
ルを成形した。成形は、(1)通常成形(通常の押出ブ
ロー成形)及び(2)高速成形(高速低温押出ブロー成
形)の双方の成形条件を用いた。
密度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製、ミラソン4
03P〕 ・PE−2;メルトフローレイト10g/10分の低密
度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製、ミラソン10
P〕 ・PE−3;メルトフローレイト9.5g/10分の低
密度ポリエチレン〔日本ポリオレフィン(株)製、L1
92〕 ・PE−4;メルトフローレイト1.7g/10分の直
鎖状低密度ポリエチレン〔三菱化学(株)製、UF44
0〕 ・PE−5;メルトフローレイト10g/10分の直鎖
状低密度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製、251
00J〕
ては、上記外層用ポリエチレン及び上記パール顔料)並
びに上記内層樹脂をそれぞれ外層用押出機及び内層用押
出機に供給して、ダイから二層溶融パリソンを押し出し
た。該パリソンを割型で挟み込み、続いて該パリソン内
に吹き込み圧力6.0kg/cm2 の圧縮空気を吹き込
んで中空容器を成形した。成形条件は、押出樹脂温度2
00℃、金型温度20℃、成形サイクル20秒であっ
た。その結果、厚み比率:内層/外層=20/1、内容
積550cc、重量40gのボトルを得た。 (2)高速成形 成形操作は上記通常成形と同様に行った。成形条件は押
出樹脂温度180℃、金型温度20℃、成形サイクル1
0秒であった。その結果、厚み比率:内層/外層=20
/1、内容積550cc、ボトル重量40gの容器を得
た。
3で得られたボトルについて、下記の方法によりボトル
表面の光沢度を測定すると共に表面あばたの状態を評価
した。その結果を表2に示す。また、実施例4及び比較
例3については、下記の方法によりボトル表面のパール
光沢性(パール光沢効果)の評価も行った。その結果を
表3に示す。 <光沢度>ASTM D 523に準拠し、ボトルの表
面をグロスメーター〔(株)村上色彩技術研究所製、G
XM−101型〕にて、入射角60°において評価し
た。 <表面あばた>ボトルの外観を観察し、表面にボトルと
して使用出来ないレベルのあばた(凹凸)が見られた場
合を×、表面の所々にあばたが見られ使用出来ないレベ
ルの場合を△、表面が滑らかでボトルとして十分使用可
能な場合を○として評価した。 <パール光沢効果>ボトルの外観を観察し、表面にパー
ル光沢感が殆ど見られない場合を×、表面にパール光沢
感がやや見られた場合を△、表面にパール光沢感が十分
見られた場合を○として評価した。
速度及びQ値が上記範囲内にあるポリエチレンから外層
を形成した実施例1〜4のボトル(本発明品)では、比
較例1〜3のボトルに比して表面光沢性及び表面平滑性
に優れることが分かる。更に、表3に示す結果から明ら
かなように、外層にマイカ製のパール顔料を混入させた
場合に、実施例4のボトルでは、比較例3のボトルに比
して表面パール光沢性に優れることが分かる。特に、高
速成形を行った場合、実施例1〜4のボトルでは表面光
沢性、表面平滑性及び表面パール光沢性が通常成形の場
合と同様のレベルとなるが、比較例1〜3のボトルでは
表面光沢性、表面平滑性及び表面パール光沢性が通常成
形の場合よりも低下してしまう(表2及び表3参照)。
滑性に優れた多層プラスチック容器が得られる。特に、
本発明の多層プラスチック容器は、高速低温押出ブロー
成形によって成形された場合でも高い表面光沢性及び表
面平滑性を有するものである。また、本発明の多層プラ
スチック容器は、その樹脂層の少なくとも一層にマイカ
製のパール顔料を混入させることで、更に表面パール光
沢性にも優れたものとなる。更に、上記パール顔料を混
入させた本発明の多層プラスチック容器は、高速低温押
出ブロー成形によって成形された場合でも高い表面光沢
性、表面平滑性及び表面パール光沢性を有するものであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも二種以上の樹脂層が積層され
た構造の多層プラスチック容器において、 該樹脂層の最外層が、押出温度190℃・剪断速度1×
103 sec-1における剪断応力が1×106 〜3×1
06 dyne/cm2 であり且つQ値〔重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)〕が3.0〜10.0であるポリエチレンからなる
ことを特徴とする多層プラスチック容器。 - 【請求項2】 上記ポリエチレンの密度が0.910〜
0.930g/cm 3 である、請求項1記載の多層プラ
スチック容器。 - 【請求項3】 上記樹脂層の少なくとも一層にマイカ製
のパール顔料が混入されている、請求項1又は2記載の
多層プラスチック容器。 - 【請求項4】 上記樹脂層の最外層に上記パール顔料が
混入されている、請求項3記載の多層プラスチック容
器。 - 【請求項5】 高速低温押出ブロー成形によって得られ
たものである、請求項1〜4の何れかに記載の多層プラ
スチック容器。
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JP17000296 | 1996-06-28 | ||
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JPH1071657A JPH1071657A (ja) | 1998-03-17 |
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JP8903997A Expired - Fee Related JP3136116B2 (ja) | 1996-06-28 | 1997-04-08 | 多層プラスチック容器 |
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