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JP3123287B2 - 自動二輪車の変速機 - Google Patents

自動二輪車の変速機

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JP3123287B2
JP3123287B2 JP05030577A JP3057793A JP3123287B2 JP 3123287 B2 JP3123287 B2 JP 3123287B2 JP 05030577 A JP05030577 A JP 05030577A JP 3057793 A JP3057793 A JP 3057793A JP 3123287 B2 JP3123287 B2 JP 3123287B2
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JP
Japan
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cam
gear shift
gear
transmission
shift cam
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直己 高村
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギヤポジションを変更
させるギヤシフトカムを、変速段数の異なる変速機間に
おいて共通使用可能とした自動二輪車の変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な自動二輪車の変速機は、エンジ
ンの動力が伝達される入力軸に軸装された複数段のドラ
イブギヤと、駆動輪に動力を伝達する出力軸に軸装され
た同じく複数段のドリブンギヤとが常時噛み合わされ、
これらのギヤが選択的に入力軸と出力軸に回転一体とさ
れることにより、選択されたギヤ比でエンジンの動力が
駆動輪に伝達される構成となっている。
【0003】上記ギヤ比の選択は、シフトレバーの操作
によって正逆方向へ段階的に回転するギヤシフトカムが
シフトフォークを動かすことによって行われる。このギ
ヤシフトカムは円筒カムであり、その周面に刻設された
リード溝に上記シフトフォークが嵌まり込んでいて、ギ
ヤシフトカムが段階的に回転することにより、シフトフ
ォークが入力軸と出力軸の軸方向にスライドし、変速操
作がなされる。
【0004】変速機の変速段数は通常4〜6段とされ、
ギヤシフトカムは上記変速段数に合わせてそれぞれ専用
のものが用意される。例えば、5段変速の変速機の場合
は、72°毎に5段階に段階回転するギヤシフトカムが
用いられ、6段変速の変速機の場合には、60°毎に6
段階に段階回転するギヤシフトカムが用いられる。この
ようなギヤシフトカムの回転段階数は、前記リード溝の
形状によって定められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ギヤシフト
カムは軽量化のために中空状に鋳造形成されるのが普通
であり、その周囲に前記リード溝が精密に形成されたも
のであるため、製作コストが比較的高い部品である。
【0006】したがって、このような高価な部品を変速
機の変速段数に合わせてそれぞれ専用に用意するのはコ
スト的に極めて不利である。しかも、種類の違うギヤシ
フトカムでも見分けが付きにくいことから、組み付け時
に取り違える等のミスが誘発されやすい。
【0007】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
ので、変速段数の異なる変速機間においてもギヤシフト
カムを共通使用可能な自動二輪車の変速機を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車の変速機は、シフトレバー
の操作により正逆方向へ段階的に回転し、シフトフォー
クを動かしてギヤポジションを変更させるギヤシフトカ
ムがエンジンケース内に回転自在に軸支された自動二輪
車の変速機において、上記ギヤシフトカムの回転中心軸
に対し偏心した位置にギヤシフトカムと共に回動する可
動突起を突設する一方、ギヤシフトカムが特定のギヤポ
ジションへ段階回転しようとする際に上記可動突起と当
接してギヤシフトカムの回転を阻止する固定突起を上記
エンジンケース側に設け、上記可動突起と固定突起とか
らギヤシフトカムの回転段階の数を規制する回転段階数
規制手段を構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成を持つ自動二輪車の変速機によれば、
例えば6段変速用のギヤシフトカムが、その6段階ある
回転段階の内の一段階を上記回転段階数規制手段によっ
て規制されることにより、5段変速用のギヤシフトカム
として使用可能となる。したがって、このように変速段
数の多い変速機に合わせて製作したギヤシフトカムを、
変速段数の少ない変速機に共用可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明が適用された自動二
輪車用変速機の平面断面図であり、図2は上記変速機の
右側面図である。
【0011】この変速機1は、例えば5段変速式のもの
で、第1速位置と第2速位置との間にニュートラル位置
が設けられたリターン式のシフトパターンを有してい
て、エンジンケース2内に収容されている。
【0012】上記エンジンケース2内には、エンジンの
動力が伝達される入力軸3と、駆動輪に動力を伝達する
出力軸4とが平行に軸支されており、上記入力軸3には
第1速から第5速に対応するドライブギヤA1〜A5が
軸装されており、出力軸4には、上記ドライブギヤA1
〜A5に常時噛合するドリブンギヤB1〜B5が軸装さ
れている。なお、図1は変速機1の展開平面図となって
いるため、上記各ドライブギヤA1〜A5およびドリブ
ンギヤB1〜B5がそれぞれ噛合していない状態で示さ
れている。
【0013】上記ドライブギヤA1,A2およびA5
は、入力軸3に回転一体であり、ドライブギヤA3,A
4は入力軸3に対して回転自在である。なお、ドライブ
ギヤA5は入力軸3の軸方向沿いに摺動自在とされてお
り、シフト溝5が形成されている。また、ドライブギヤ
A5の両サイドには、ドライブギヤA3とA4に選択的
に噛み合うドッグクラッチ6,7が形成されている。
【0014】一方、ドリブンギヤB3,B4は、出力軸
4に回転一体で軸方向に摺動自在であり、ドリブンギヤ
B1,B2,B5は出力軸4に対して回転自在である。
そして、ドリブンギヤB3およびB4には、それぞれシ
フト溝8,9が形成され、さらにドリブンギヤB3の両
サイドには、ドリブンギヤB2とB5に選択的に噛み合
うドッグクラッチ11,12が形成され、ドリブンギヤ
B4には、ドリブンギヤB1に噛み合うドッグクラッチ
13が形成されている。
【0015】エンジンケース2内には、入力軸3と出力
軸4に平行するギヤシフトカム14が回転自在に軸支さ
れている。このギヤシフトカム14は、中空状に鋳造さ
れた円筒カムであり、その外周面に3本のリード溝1
5,16,17が刻設されている。
【0016】ギヤシフトカム14の右端部にはカムプレ
ート18がピン19およびボルト21によって回転一体
に取り付けられていて、このカムプレート18と上記ボ
ルト21のワッシャ22との間には、5本のシフトピン
23a〜23eが架設されている。なお、ギヤシフトカ
ム14の右端部はエンジンケース2に嵌め込まれたベア
リング24によって支持されており、上記ベアリング2
4はリテーナプレート25によってエンジンケース2か
らの抜脱を防止されている。
【0017】ギヤシフトカム14の近傍には、フォーク
シャフト26が平行に軸支されている(図1中では2本
に分けて示されている)。このフォークシャフト26に
はシフトフォーク27,28,29が軸方向に摺動自在
に軸装され、これらシフトフォーク27,28,29に
突設されたガイドピン27a,28a,29aが、それ
ぞれギヤシフトカム14の前記リード溝16,15,1
7内に摺動自在に嵌合されている。
【0018】そして、シフトフォーク27,28,29
にそれぞれ形成されたフォーク部分27b,28b,2
9bが、それぞれドライブギヤA5のシフト溝5と、ド
リブンギヤB3のシフト溝8およびドリブンギヤB4の
シフト溝9を回転自在に把持している。
【0019】ギヤシフトカム14が回転すると、シフト
フォーク27,28,29がギヤシフトカム14のリー
ド溝15,16,17に合わせてフォークシャフト26
沿いに摺動し、これによってドライブギヤA5とドリブ
ンギヤB3,B4が入力軸3と出力軸4の軸方向に沿っ
て摺動する。このため、前記ドッグクラッチ6,7,お
よび11,12,13が結合あるいは切り放される。
【0020】ドッグクラッチ6,7,11,12,13
が隣接するギヤに結合すると、結合されたギヤが入力軸
3または出力軸4に回転一体となるため、そのギヤのギ
ヤ比を介してエンジンの動力が入力軸3から出力軸4に
伝達される。結合するドッグクラッチは、常に6,7,
11,12,13の内のいずれか一つとされ、結合して
いないドッグクラッチに隣接するギヤは、相手のギヤと
噛み合いながらも、その内の一方が軸3または4に対し
て回転自在の状態に保たれ、空回りするようになってい
る。また、ドッグクラッチ6,7,11,12,13が
いずれも結合していない状態では、変速機1がニュート
ラル状態となり、エンジンの動力は出力軸4に伝達され
ない。
【0021】ギヤシフトカム14は、例えば6段変速用
のもので、60゜ずつ段階的に回転することによって第
1速から第5速への変速操作が順番に行われるように、
各リード溝15,16,17の形状が決定されている。
また、前記カムプレート18も、ギヤシフトカム14と
同じく6段変速用のもので、その外周部には、図3に示
すように6つの凹部C1〜C6が60゜間隔で形成さ
れ、上記凹部C1とC2の中間部にニュートラル用の凹
部Cnが設けられている。
【0022】ギヤシフトカム14の近傍には、レバー状
のカムストッパ31がボルト32を支点に回動自在に取
り付けられていて、このカムストッパ31の力点とエン
ジンケース2に突設されたピン33との間にリターンス
プリング34が掛止されている。また、カムストッパ3
1の作用点には、回転自在なローラ35が軸支されてお
り、このローラ35が上記リターンスプリング34の付
勢力によってカムプレート18の前記各凹部C1〜C5
およびCnのいずれかに係合され、カムプレート18お
よびギヤシフトカム14の段階回転に節度を持たせるよ
うになっている。
【0023】図3に示すように、上記カムストッパ31
のローラ35が上記凹部Cnに係合した場合、変速機1
のギヤポジションはニュートラルに入り、ローラ35が
凹部C1〜C5のいずれかに係合した場合、ギヤポジシ
ョンはC1〜C5に対応してそれぞれ第1速から第5速
に入るようになっている。ちなみに、図4、図5、図6
は、それぞれ第1速、第2速、および第5速にシフトさ
れた状態を示している。
【0024】この変速機1には、ギヤシフトカム14の
回転段階の数を規制する回転段階数規制手段36が備え
られている。この回転段階数規制手段36は、図3に示
すようにギヤシフトカム14の回転中心軸に対し偏心し
た位置に設けられてギヤシフトカム14と共に回動する
可動突起37と、エンジンケース2側に設けられた固定
突起38とから構成されている。
【0025】上記可動突起37は、例えばカムプレート
18の凹部Cn近傍に一体に突設されており、図7に示
すようにギヤシフトカム14側に向かって起立してい
る。また、固定突起38は、例えばリテーナプレート2
5の円弧部の内周部に設けられており、図8に示すよう
にカムプレート18側に向かって起立し、上記可動突起
37に対面するようになっている。
【0026】そして、ギヤシフトカム14がカムプレー
ト18と共に第1速位置から第5速位置に向けて段階的
に回転する(図4〜図6のように左回転する)に従って
可動突起37が移動し、図9に示すようにカムストッパ
31のローラ35がカムプレート18の凹部C5から抜
け出る手前で可動突起37が固定突起38に当接し、カ
ムプレート18とギヤシフトカム14の回転が規制され
る。このため、ローラ35はカムプレート18の凹部C
6には係合できず、ギヤシフトカム14の第6速位置へ
の回転が阻止される。したがって、6段変速用として6
0゜ずつ6段階に段階回転するように構成されたギヤシ
フトカム14が、その回転段階の数を1段減らされて6
0゜ずつ5段階に段階回転するものとなっている。
【0027】さて、エンジンケース2内には、ギヤシフ
トカム14を段階回転させるギヤシフトカム駆動装置4
1が設けられている。このギヤシフトカム駆動装置41
は、次のように構成されている。
【0028】エンジンケース2の後部には、一端にシフ
トレバー42が固定されたチェンジシャフト43が軸支
されており、その他端にはクランクレバー44が回動一
体に設けられ、このクランクレバー44の先端部にはピ
ン45が固定されている。
【0029】一方、上記チェンジシャフト43の近傍に
回転自在に軸支されたシフティングシャフト46には、
プレート状のシフター47が回転一体に設けられてお
り、このシフター47に穿設された長穴48に、上記ク
ランクレバー44のピン45が係合している。
【0030】上記シフター47は、前方に延びるアーム
部49を有しており、ニュートラルスプリング51によ
って図3に示す中立位置に位置決めされ、正逆方向に弾
性的に回動可能となっている。上記アーム部49の先端
部には、シフトアーム52がピン53によって回動自在
に枢着され、このシフトアーム52は、上記アーム部4
9との間に掛止されたテンションスプリング54に付勢
されて、その作用点側に設けられたフック部分52a,
52b(図3参照)が前記カムプレート18のシフトピ
ン23a〜23eに係合可能となっている。
【0031】図1〜図3に示すニュートラル状態におい
て、自動二輪車の乗員が足で前記シフトレバー42を踏
み下げると、チェンジシャフト43がクランクレバー4
4とともに前転(図2,3中で右回り)し、クランクレ
バー44がシフター47を後転させる。このため、シフ
ター47のアーム部49が上方に回動してシフトアーム
52を引き上げ、シフトアーム52のフック部分52a
がカムプレート18のシフトピン23aを引き、カムプ
レート18およびギヤシフトカム14を前方へ30゜回
転させ、図4のようにギヤポジションが第1速にシフト
される。なお、乗員が足の力を緩めると、シフトレバー
42は前記ニュートラルスプリング51の付勢力によっ
て踏み下げられる前の姿勢に戻される。図4の状態で乗
員が再びシフトレバー42を踏み下げても、カムプレー
ト18のシフトピン23aと23eとの間にシフトピン
が設けられていないためにシフトアーム52のフック部
分52aは空振りし、他のギヤポジションにシフトされ
る事は無い。
【0032】そして、第1速のギヤポジションから乗員
がシフトレバー42を爪先で持ち上げると、チェンジシ
ャフト43がクランクレバー44とともに後転し、クラ
ンクレバー44がシフター47を前転させる。このた
め、シフター47のアーム部49が下方に回動してシフ
トアーム52を押下げ、シフトアーム52のフック部分
52bがカムプレート18のシフトピン23aを押して
カムプレート18およびギヤシフトカム14を後方へ6
0゜回転させ、図5のようにギヤポジションが第2速に
シフトされる。この時、カムストッパ31のローラ35
は凹部C1から凹部Cnを乗り越えて凹部C2に係合す
る。
【0033】さらに、この第2速位置から乗員がシフト
レバー42を繰り返し持ち上げるに従い、シフトアーム
52のフック部分52bがカムプレート18のシフトピ
ン23b,23c,23dの順に係合してカムプレート
18およびギヤシフトカム14を後方へ60゜ずつ段階
回転させ、変速機1のギヤポジションが第3速、第4
速、第5速へとシフトアップされて行く。そして、第5
速位置からギヤシフトカム14がさらに後方へ回転しよ
うとすると、前述した回転段階数規制手段36の可動突
起37と固定突起38とが当接し、図9のようにギヤシ
フトカム14の回転が規制される。
【0034】また、第5速位置からシフトレバー42を
繰り返し踏み下げると、シフトアーム52のフック部分
52aがカムプレート18のシフトピン23d,23
c,23b,23aを順に押下げてカムプレート18お
よびギヤシフトカム14を前方へ60゜ずつ段階回転さ
せ、変速機1をシフトダウンさせる。
【0035】このように、ギヤシフトカム14の回転段
階の数を規制する回転段階数規制手段36が設けられた
変速機1は、5段変速の変速機でありながら、6段変速
用に製作されたギヤシフトカム14を使用可能となって
いる。したがって、製造コストが高価なギヤシフトカム
14を5段変速および6段変速の変速機に共用可能とな
り、コスト的に極めて有利となる。しかも、ギヤシフト
カムの種類を削減できるので、組み付け時に取り違える
等のミスが起こりにくくなる。
【0036】なお、回転段階数規制手段36の可動突起
37と固定突起38の位置を変更すれば、例えば4段変
速の変速機に上記ギヤシフトカム14を使用することも
可能であり、このように変速段数の多い変速機用に製作
されたギヤシフトカムを、変速段数の少ない変速機にた
やすく共用できる。
【0037】ところで、回転段階数規制手段36の作用
は、可動突起37または固定突起38のいずれか一方の
みを取り去れば容易にキャンセルすることができ、ギヤ
シフトカム14を6段変速用として使用可能となる。そ
こで、可動突起37または固定突起38のいずれか一方
のみを標準装備させ、必要に応じて他方を設けるように
すれば、一種類の部品変更のみで回転段階数規制手段3
6の作用を得ることができ、部品管理が容易になる。
【0038】なお、回転段階数規制手段36の構成は、
必ずしも本実施例のものに限定されず、他の構成とする
こともできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の変速機は、シフトレバーの操作により正逆方向
へ段階的に回転し、シフトフォークを動かしてギヤポジ
ションを変更させるギヤシフトカムがエンジンケース内
に回転自在に軸支された自動二輪車の変速機において、
上記ギヤシフトカムの回転中心軸に対し偏心した位置に
ギヤシフトカムと共に回動する可動突起を突設する一
方、ギヤシフトカムが特定のギヤポジションへ段階回転
しようとする際に上記可動突起と当接してギヤシフトカ
ムの回転を阻止する固定突起を上記エンジンケース側に
設け、上記可動突起と固定突起とからギヤシフトカムの
回転段階の数を規制する回転段階数規制手段を構成した
ことを特徴とするものである。
【0040】このため、例えば6段変速用のギヤシフト
カムが、その6段階ある回転段階の内の一段階を上記回
転段階数規制手段によって規制されることにより、5段
変速用のギヤシフトカムとして使用可能となる。したが
って、このように変速段数の多い変速機に合わせて製作
したギヤシフトカムを、変速段数の少ない変速機に共用
可能となり、コスト的に非常に有利になるとともに、ギ
ヤシフトカムの種類を削減可能となり、組み付け時に取
り違える等のミスが起こりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動二輪車用変速機の平面
断面図。
【図2】変速機の右側面図。
【図3】変速機がニュートラル位置にシフトされた状態
を示す右側面図。
【図4】変速機が第1速位置にシフトされた状態を示す
右側面図。
【図5】変速機が第2速位置にシフトされた状態を示す
右側面図。
【図6】変速機が第5速位置にシフトされた状態を示す
右側面図。
【図7】図3のVII-VII 線に沿う、カムプレートの縦断
面図。
【図8】図3のVIII-VIII 線に沿う、リテーナプレート
の縦断面図。
【図9】ギヤシフトカムの回転が規制された状態を示す
右側面図。
【符号の説明】
1 変速機 2 エンジンケース 14 ギヤシフトカム 18 カムプレート 25 リテーナプレート 27,28,29 シフトフォーク 31 カムストッパ 36 回転段階数規制手段 37 回転段階数規制手段を構成する可動突起 38 回転段階数規制手段を構成する固定突起 42 シフトレバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シフトレバーの操作により正逆方向へ段階
    的に回転し、シフトフォークを動かしてギヤポジション
    を変更させるギヤシフトカムがエンジンケース内に回転
    自在に軸支された自動二輪車の変速機において、上記ギ
    ヤシフトカムの回転中心軸に対し偏心した位置にギヤシ
    フトカムと共に回動する可動突起を突設する一方、ギヤ
    シフトカムが特定のギヤポジションへ段階回転しようと
    する際に上記可動突起と当接してギヤシフトカムの回転
    を阻止する固定突起を上記エンジンケース側に設け、上
    記可動突起と固定突起とからギヤシフトカムの回転段階
    の数を規制する回転段階数規制手段を構成したことを特
    徴とする自動二輪車の変速機。
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