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JP2696630B2 - 手動変速機のギヤ鳴り防止機構 - Google Patents

手動変速機のギヤ鳴り防止機構

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Publication number
JP2696630B2
JP2696630B2 JP3281178A JP28117891A JP2696630B2 JP 2696630 B2 JP2696630 B2 JP 2696630B2 JP 3281178 A JP3281178 A JP 3281178A JP 28117891 A JP28117891 A JP 28117891A JP 2696630 B2 JP2696630 B2 JP 2696630B2
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JP
Japan
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gear train
reverse
shift
speed
gear
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Application number
JP3281178A
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JPH05118440A (ja
Inventor
康典 荒井
志津夫 石倉
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ同期機構を介
して確立する複数の前進ギヤ列と、リバースアイドルギ
ヤの滑り噛合により確立する後進ギヤ列とを備え、シフ
ト部材の第1方向への摺動により前記複数の前進ギヤ列
のうちの所定の前進ギヤ列を確立するとともに、前記シ
フトピースの第2方向への摺動により前記後進ギヤ列を
確立する手動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両用手動変速機における後進ギ
ヤ列の確立は、リバースアイドルシャフトに支持したリ
バースアイドルギヤをリバースシフトフォークで軸方向
に摺動させ、そのリバースアイドルギヤをメインシャフ
トに設けたリバースドライブギヤとカウンタシャフトに
設けたリバースドリブンギヤに噛合させることにより行
われる。後進ギヤ列へのシフトチェンジは車両が停止し
た状態で行われるため、一般に後進ギヤ列は前進ギヤ列
が備えるような同期機構を備えていない。
【0003】ところで、車両の停止中に駆動輪に連結さ
れたカウンタシャフトは回転を停止した状態にあるが、
クラッチの係合を解除してエンジンとの連結を切り離し
てもメインシャフトは慣性で短時間回転を続けるため、
後進ギヤ列へシフトチェンジする際に、前記慣性で回転
しているメインシャフトに設けたリバースドライブギヤ
に前記リバースアイドルギヤが滑らかに噛合せず、ギヤ
鳴りが発生する問題がある。
【0004】そこで、後進ギヤ列を確立すべくリバース
アイドルギヤを軸方向に摺動させてリバースドライブギ
ヤおよびリバースドリブンギヤに噛合させる寸前に、所
定の前進ギヤ列の同期機構を短時間だけ作用させてメイ
ンシャフトの慣性による回転を制動し、然る後にリバー
スアイドルギヤをリバースドライブギヤおよびリバース
ドリブンギヤに噛合させるものが知られている(例え
ば、特開昭61−248942号公報、特公昭61−3
987号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−24
8942号公報に記載されたものは、前進4段、後進1
段の手動変速機において、チェンジレバーの操作パター
ンにおける後進ギヤ列のシフト列と異なるシフト列にあ
る前進ギヤ列(3−4速ギヤ列)の同期機構を利用して
後進ギヤ列確立時の同期作用を行わせている。したがっ
て、異なるシフトロッド、すなわち3−4速シフトロッ
ドとリバースシフトロッドにそれぞれ支持した3−4速
シフトフォークとリバースシフトフォークとを、カム機
構を介して相互に連動連結する必要があり、そのために
狭隘なミッションケースの内部における前記各シフトロ
ッドやシフトフォークのレイアウトに支障を来す問題が
ある。また、かかる変速機には異なるギヤ列の同時確立
を防止すべくインタロック機構が設けられるが、上記従
来のものはインタロック機構のインタロック板に切欠き
を形成し、通常はインタロック板で動きを規制された前
進ギヤ列用のシフトピースの動きを後進ギヤ列の確立時
に一時的に許容する必要があり、このためにチェンジ装
置の構造が複雑化する問題がある。
【0006】また、上記特公昭61−3987号公報に
記載されたものは、前進5段、後進1段の手動変速機に
おいて、チェンジレバーの操作パターンにおける同一の
シフト列上に5速ギヤ列と後進ギヤ列を配置することに
より、共通のシフトロッドで5速ギヤ列の同期機構と後
進ギヤ列のための同期用摩擦部材を選択的に作動させる
ようにし、その同期用摩擦部材によって後進ギヤ列の確
立時におけるギヤ鳴りを防止している。しかしながら、
このように後進ギヤ列のための同期用摩擦部材を付加す
ると、変速機の軸方向寸法が大型化する問題がある。
【0007】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、後進ギヤ列と所定の前進ギヤ列を共通のシフト部材
を介して確立する手動変速機において、後進ギヤ列の確
立時のギヤ鳴りをシンプルかつコンパクトな構造で解決
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の手動変速機のギヤ鳴り防止機構は、それぞ
れ同期機構を介して確立する複数の前進ギヤ列と、リバ
ースアイドルギヤの滑り噛合により確立する後進ギヤ列
とを備え、シフト部材の第1方向への摺動により前記複
数の前進ギヤ列のうちの所定の前進ギヤ列を確立すると
ともに、前記シフト部材の第2方向への摺動により前記
後進ギヤ列を確立する手動変速機において、前記シフト
部材と前記所定の前進ギヤ列のシフトフォークとを前進
用カム機構を介して接続して成り、前記前進用カム機構
が、前記シフト部材に相対回転自在かつ軸方向摺動自在
に支持されてミッションケースに設けた固定部に対して
相対回転自在かつ軸方向摺動不能な円筒部材を備え、そ
の円筒部材と前記シフト部材間に該シフト部材の摺動を
前記円筒部材の回転に変換する第1カムを設けるととも
に、前記円筒部材と前記所定の前進ギヤ列のシフトフォ
ーク間に前記円筒部材の回転を前記所定の前進ギヤ列の
シフトフォークの摺動に変換する第2カムを設け、その
第2カムに、前記後進ギヤ列を確立すべく前記シフト部
材を第2方向に摺動させた時に、前記所定の前進ギヤ列
が確立する方向に該前進ギヤ列のシフトフォークを規定
の小ストロークだけ移動させる反転部を設け、前記後進
ギヤ列の確立寸前に前記所定の前進ギヤ列の同期機構に
同期作用のみを行わせて前記リバースアイドルギヤのギ
ヤ鳴りを防止することを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動車用パワーユニットの概略図、図2は
チェンジレバーの操作パターンを示す図、図3はチェン
ジ装置の縦断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5
は図4の5−5線断面図、図6は前進用カム機構の分解
斜視図、図7〜図9は作用の説明図である。
【0011】図1に示すように、エンジンEの出力は、
そのクランク軸からクラッチC、変速機Mおよび差動装
置Dを順次経て左右の車輪駆動軸SL ,SR に伝達し、
これらを駆動する。
【0012】変速機Mのミッションケース内部に互いに
平行に支持されるメインシャフトMsとカウンタシャフ
トCs間には、エンジンE側から順に、前進1速ギヤ列
1 、後進ギヤ列GR 、前進2速ギヤ列G2 〜前進5速
ギヤ列G5 が並列に設けられる。1速ギヤ列G1はメイ
ンシャフトMsに固設されたメイン1速ギヤ1とカウン
タシャフトCsに回転自在に支承されたカウンタ1速ギ
ヤ2から、2速ギヤ列G2 はメインシャフトMsに固設
されたメイン2速ギヤ3とカウンタシャフトCsに回転
自在に支承されたカウンタ2速ギヤ4から、3速ギヤ列
3 はメインシャフトMsに回転自在に支承されたメイ
ン3速ギヤ5とカウンタシャフトCsに固設されたカウ
ンタ3速ギヤ6から、4速ギヤ列G4 はメインシャフト
Msに回転自在に支承されたメイン4速ギヤ7とカウン
タシャフトCsに固設されたカウンタ4速ギヤ8から、
5速ギヤ列G5 はメインシャフトMsに回転自在に支承
されたメイン5速ギヤ9とカウンタシャフトCsに固設
されたカウンタ5速ギヤ10から、それぞれ構成され
る。
【0013】前記メイン1速〜5速ギヤ1,3,5,
7,9とカウンタ1速〜5速ギヤ2,4,6,8,10
とは常時噛合しており、カウンタ1速ギヤ2およびカウ
ンタ2速ギヤ4間には、これらを選択的にカウンタシャ
フトCsに結合し得る1−2速同期機構11が、またメ
イン3速ギヤ5およびメイン4速ギヤ7間には、これら
を選択的にメインシャフトMsに結合し得る3−4速同
期機構12が、メイン5速ギヤ9の近傍には、それをメ
インシャフトMsに結合し得る5速同期機構13が設け
られる。
【0014】而して、1−2速同期機構11を介してカ
ウンタ1速ギヤ2またはカウンタ2速ギヤ4をカウンタ
シャフトCsに結合すれば、1速ギヤ列G1または2速
ギヤ列G2 が確立する。また、3−4速同期機構12を
介してメイン3速ギヤ5またはメイン4速ギヤ7をメイ
ンシャフトMsに結合すれば、3速ギヤ列G3 または4
速ギヤ列G4 が確立する。更に、5速同期機構13を介
してメイン5速ギヤ9をメインシャフトMsに結合すれ
ば、5速ギヤ列G5 が確立する。こうして確立されたギ
ヤ列は、エンジンEの出力トルクをメインシャフトMs
からカウンタシャフトCsへ所定の変速比をもって伝達
し、カウンタシャフトCsに伝達されたトルクは、ファ
イナルドライブギア14を介して差動装置Dへと伝達す
る。
【0015】後進ギヤ列GR は、メインシャフトMsに
固設されたリバースドライブギヤ15と、このリバース
ドライブギヤ15に対向して前記1−2速同期機構11
の摺動スリーブ11aに刻設されたリバースドリブンギ
ヤ16と、メインシャフトMsおよびカウンタシャフト
Cs間でこれらと平行に配設されたリバースアイドルシ
ャフト17に摺動および回転自在に支承されて、上記リ
バースドライブギヤ15およびリバースドリブンギヤ1
6に同時に噛合する作動位置と、それらから離脱する休
止位置との間を移動し得るリバースアイドルギヤ18と
から構成される。
【0016】而して、リバースアイドルギヤ18を、リ
バースドライブギヤ15およびリバースドリブンギヤ1
6と噛合する作動位置に移動すれば、後進ギヤ列GR
確立し、メインシャフトMsのトルクをリバースドライ
ブギヤ15、リバースアイドルギヤ18、リバースドリ
ブンギヤ16および1−2速同期機構11を介してカウ
ンタシャフトCsに伝達し、これを逆転させることがで
きる。
【0017】次に、1速〜5速ギヤ列G1 〜G5 および
後進ギヤ列GR を確立するためのチェンジ装置について
図2〜図6により説明する。
【0018】先ず、図2はチェンジ装置のチェンジレバ
ーの操作パターンを示すもので、Nが中立位置、が1
速位置、が2速位置、が3速位置、が4速位置、
が5速位置、Rが後進位置である。
【0019】図3および図4において、上記チェンジレ
バーに連動するチェンジロッド21が、ミッションケー
ス22に摺動および回転自在に支持される。このチェン
ジロッド21の先端に固着された作動アーム23は、シ
フトアーム24に一体に形成された被動アーム24aに
連接される。シフトアーム24は、チェンジロッド21
と直交する方向に延びてミッションケース22に固着し
た支持板25に支持される支軸26に回動および摺動自
在に支承され、チェンジレバーが図2でセレクト方向A
に操作されるとチェンジロッド21の回動により摺動さ
れ、またシフト方向Bに操作されるとチェンジロッド2
1の摺動により回動されるようになっている。
【0020】シフトアーム24の摺動に伴って該シフト
アーム24に設けた駆動アーム24bが移動する軌跡上
には、3つのシフトピース27,28,29が配設され
る。そして、シフトアーム24の駆動アーム24bは、
前記チェンジレバーの−位置セレクト時には、図4
で上方の1−2速シフトピース27の係合溝27aに係
合し、またチェンジレバーのN位置、すなわち−位
置セレクト時には中央の3−4速シフトピース28の係
合溝28aに係合し、またチェンジレバーの−R位置
セレクト時には下方の5速−リバースシフトピース29
の係合溝29aに係合するようになっている。
【0021】図1を併せて参照すると明らかなように、
上方の1−2速シフトピース27は、前記1−2速同期
機構11の摺動スリーブ11aに係合する1−2速シフ
トフォーク30に、また中央の3−4速シフトピース2
8は、前記3−4速同期機構12の摺動スリーブ12a
に係合する3−4速シフトフォーク31に、また下方の
5速−リバースシフトピース29は5速同期機構13の
摺動スリーブ13aに係合する5速シフトフォーク32
と、前記リバースアイドルギヤ18に係合するリバース
シフトフォーク33に連結される。
【0022】而して、シフトアーム24を上方の1−2
速シフトピース27に係合して図3で左右に回動すれ
ば、1−2速シフトフォーク30を介して前記1−2速
同期装置11を1,2速ギヤ列G1 ,G2 の確立位置へ
作動することができる。またシフトアーム24の駆動ア
ーム24bを中央の3−4速シフトピース28に係合し
て左右に回動すれば、3−4速シフトフォーク31を介
して前記3−4速同期装置12を3,4速ギヤ列G3
4 の確立位置へ作動することができる。またシフトア
ーム24の駆動アーム24bを下方の5速−リバースシ
フトピース29に係合して左方に回動すれば、5速シフ
トフォーク32を介して前記5速同期装置13を5速ギ
ヤ列G5 の確立位置へ作動することができ、逆に右方に
回動すれば、リバースシフトフォーク33を介してリバ
ースアイドルギヤ18を休止位置から後進ギヤ列GR
確立位置へ作動することができる。
【0023】再び図3および図4において、シフトアー
ム24の駆動アーム24bの両側には一対のインタロッ
ク板34,35が配設される。これらインタロック板3
4,35は、シフトアーム24のボス部24cに相対回
動自在に嵌合されるとともに、支軸26と平行な状態で
支持板25に固着された回止めピン36に摺動自在に嵌
合される。したがって、インタロック板34,35はシ
フトアーム24と共に支軸26上を摺動し得るが支軸2
6周りには回動し得ず、しかもシフトアーム24の回動
を許容する。
【0024】これらインタロック板34,35には、支
軸26と平行なストッパピン37の両端がかしめにより
固着され、このストッパピン37は、シフトアーム24
の一側に設けた規制凹部24d内に配置される。而し
て、シフトアーム24の回動時、その規制凹部24dの
ストッパピン37との当接により、シフトアーム24の
回動角度、したがって各シフトフォーク30,31,3
2,33のシフトストロークが規制される。
【0025】インタロック板34,35は、シフトアー
ム24の先端を間に置いて相対向する規制爪34a,3
5aをそれぞれ備えており、これら規制爪34a,35
aはシフトアーム24が係合する1つのシフトピース
(例えば29)以外の2つのシフトピース(例えば2
7,28)に係合して、該2つのシフトピースの誤作動
を防止するためのものである。
【0026】一方のインタロック板34の外側面と支持
板25との間には第1戻しばね38が縮設される。ま
た、上記インタロック板34と反対側の支軸26の端部
には環状の肩部26aが形成され、この肩部26aとそ
れに隣接するシフトアーム24の端部とに対向して位置
規制板39が配設され、この位置規制板39の外側面と
支持板25との間に第2戻しばね40が縮設される。こ
の第2戻しばね40のセット荷重は、第1戻しばね38
のそれより大きく設定される。
【0027】而して、第1、第2戻しばね38,40お
よび位置規制板39の協働により、シフトアーム24の
駆動アーム24bは、チェンジレバーのN位置に対応す
る位置、すなわち3−4速シフトピース28と係合する
中立位置へ常時付勢される。シフトアーム24を第1戻
しばね38の弾発力に抗して摺動させれば、該シフトア
ーム24の駆動アーム24bは1−2速シフトピース2
7に係合し、またシフトアーム24を第2戻しばね40
の弾発力に抗して摺動させれば、該シフトアーム24の
駆動アーム24bは5速−リバースシフトピース29に
係合する。シフトアーム24の上記摺動を節度的を行わ
せるデイテント装置41がシフトアーム24と支軸26
間に設けられる。
【0028】図4、図5および図6に示すように、ミッ
ションケース22には前記メインシャフトMsおよびリ
バースアイドルシャフト17と平行に5速−リバースシ
フトロッド51が支持される。5速−リバースシフトロ
ッド51には前記5速−リバースシフトピース29のボ
ス部29bが一体に結合される。したがって、シフトア
ーム24で5速−リバースシフトピース29を駆動する
と、該5速−リバースシフトピース29と共に5速−リ
バースシフトロッド51は左右に摺動し、ディテント装
置52によって中立位置、矢印a方向に摺動した5速ギ
ヤ列G5 確立位置、矢印b方向に摺動した後進ギヤ列G
R 確立位置のいずれかに停止する。
【0029】前記5速−リバースシフトロッド51には
円筒部材54が支持される。円筒部材54は小径部54
aと大径部54bを備え、その小径部54aにより5速
−リバースシフトロッド51に相対回転自在かつ摺動自
在に支持されるとともに、その大径部54bの外周に設
けた突起54cをミッションケース22に形成した切欠
き22aに係合させることによりミッションケース22
に対する軸方向の摺動が規制される。前記小径部54a
と大径部54bには、それぞれ概略「ヘ」字状の第1カ
ム溝54dと、中央に反転部54e1 を有する概略
「ヘ」字状の第2カム溝54eが形成される。前記小径
部54aの第1カム溝54dには5速−リバースシフト
ロッド51に植設したピン51aが係合する。また5速
−リバースシフトロッド51には、5速同期機構13の
5速摺動スリーブ13aに係合する5速シフトフォーク
32のボス部32aが摺動自在に支持される。ボス部3
2aは前記円筒部材54の大径部54bの内周に相対回
転自在かつ軸方向摺動自在に係合し、そのボス部32a
に植設したピン32bに前記大径部52bの第2カム溝
54eが係合する。そして、これら第1カム溝54d、
第2カム溝54e、ピン51aおよびピン32bから前
進用カム機構C5 が構成される。 ミッションケース2
2の内面に植設した支軸55には、前記リバースシフト
フォーク33の中間部が軸支される。リバースシフトフ
ォーク33の一端に形成した二股部33aはリバースア
イドルギヤ18に係合し、その他端に形成した「L」字
状のカム溝33bには、前記5速−リバースシフトピー
ス29のボス部29bに植設したピン29dが係合す
る。そして、これらカム溝33bとピン29dから後進
用カム機構CR が構成される。
【0030】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
【0031】5速ギヤ列G5 を確立すべくチェンジレバ
ーを図2の−R位置にセレクトすると、図5に示すよ
うにシフトピース24の駆動アーム24bは5速−リバ
ースシフトピース29の係合溝29aに係合する。この
状態からチェンジレバーを図2の位置にシフトする
と、図7に示すようにシフトピース24の駆動アーム2
4bによって、5速−リバースシフトピース29が5速
−リバースシフトロッド51と共に矢印a方向に摺動す
る。
【0032】5速−リバースシフトロッド51が矢印a
方向に摺動すると、ピン51aによって第1カム溝54
dを押圧された円筒部材54が矢印c方向に回転し、第
2カム溝54eによってピン32bを押圧された5速シ
フトフォーク32は、5速−リバースシフトロッド51
上を矢印d方向に摺動する。その結果、5速シフトフォ
ーク32により5速同期機構13の摺動スリーブ13a
が駆動され、メイン5速ギヤ9がメインシャフトMsに
結合されることにより、5速ギヤ列G5 が確立される。
【0033】このとき前記5速同期機構13の作用によ
り、5速ギヤ列G5はギヤ鳴りを生じることなくスムー
ズに確立される。尚、5速−リバースシフトピース29
の矢印a方向の摺動により、該5速−リバースシフトピ
ース29のボス部29bに設けたピン29dが移動して
も、そのピン29dが係合するカム溝33bの形状によ
り、リバースシフトフォーク33は影響を受けないよう
になっている。
【0034】後進ギヤ列GR を確立すべくチェンジレバ
ーを図2の−R位置にセレクトしてR位置にシフトす
ると、図8に示すようにシフトピース24の駆動アーム
24bによって、5速−リバースシフトピース29が5
速−リバースシフトロッド51と共に矢印b方向に摺動
する。
【0035】5速−リバースシフトロッド51が矢印b
方向に摺動すると、ピン51aによって第1カム溝54
dを押圧された円筒部材54が矢印e方向に回転する。
このとき、円筒部材54の第2カム溝54eに形成した
反転部54e1 によってピン32bを押圧された5速シ
フトフォーク32は、5速−リバースシフトロッド51
上を矢印d方向に僅かに摺動する。その結果、5速シフ
トフォーク32により5速同期機構13の摺動スリーブ
13aが僅かに駆動されて同期作用が発生し、それまで
慣性で回転していたメインシャフトMsが制動される。
【0036】これと同時に、5速−リバースシフトピー
ス29のピン29dによってカム溝33bを押圧された
リバースシフトフォーク33が、矢印f方向に揺動を開
始してリバースアイドルギヤ18を矢印g方向に摺動さ
せる。
【0037】図9に示すように、5速−リバースシフト
ロッド51が更に矢印b方向に摺動すると、リバースア
イドルギヤ18はリバースドライブギヤ15と図示せぬ
リバースドリブンギヤ16に噛合し、後進ギヤ列GR
確立される。このとき、前述のように5速シフトフォー
ク32の矢印d方向の摺動(図8参照)により5速同期
機構13が一瞬だけ作動してメインシャフトMsの制動
が行われているため、リバースアイドルギヤ18はリバ
ースドライブギヤ15およびリバースドリブンギヤ16
に、ギヤ鳴りを発生させることなく噛合する。上述のよ
うにして後進ギヤ列GR が確立されたとき、5速シフト
フォーク32のピン32bは円筒部材54の第2カム溝
54eの反転部54e1 を乗り越え、5速シフトフォー
ク32は矢印h方向、すなわち5速同期機構13の同期
作用が解除される方向に駆動されて中立位置に保持され
る。
【0038】尚、図9に示す後進ギヤ列GR の確立位置
から図5に示す中立位置への復帰時に、円筒部材54の
第2カム溝54eに形成した反転部54e1 により5速
同期機構13が瞬間的に作動する。上記5速同期機構1
3の作動は実用上特に問題は無いが、これを防止するに
は特公平1−58380号公報に記載されたロストモー
ション機構を付加すれば良い。すなわち、前記第2カム
溝54eの反転部54e1 を、円筒部材54に揺動自在
に枢支したプレートを第2カム溝54eの内部に突出さ
せることにより形成し、後進ギヤ列GR の確立位置から
中立位置への復帰時に、前記プレートを第2カム溝54
eから離脱するように揺動させて反転部54e1 を消滅
させれば良い。
【0039】図10は本発明の第2実施例を示すもの
で、前述の第1実施例の図6に対応するものである。
【0040】この実施例は、円筒部材54の大径部54
bの内面にピン54fを植設し、このピン54fを5速
シフトフォーク32のボス部32aに形成した反転部3
2c 1 付の第2カム溝32cに係合させている。この場
合、後進ギヤ列GR を確立すべく円筒部材54が中立位
置から矢印e方向に回転したとき、その円筒部材54に
設けたピン51fによって第2カム溝32cの反転部3
2c1 を押圧された5速シフトフォーク32が一時的に
矢印d方向に摺動し、これにより5速同期機構13が短
時間だけ作動する。而して、この第2実施例によって
も、前記第1実施例と同様の作用効果を達成することが
できる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の小設計
変更を行うことが可能である。
【0042】例えば、実施例において、円筒部材54の
小径部54aに設けた第1カム溝54dと、円筒部材5
4の大径部54bに設けた第2カム溝54e(あるいは
5速シフトフォーク32に設けた第2カム溝32c)は
いずれも左上から右下に向けて傾斜しているが、前記第
1カム溝54dと第2カム溝54e(第2カム溝32
c)をいずれも右上から左下に向けて傾斜させても良
い。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シフト部
材と所定の前進ギヤ列のシフトフォークとを接続する前
進用カム機構に、後進ギヤ列を確立すべく前記シフト部
材を前進ギヤ列の確立方向と逆方向に摺動させた時に、
前記前進ギヤ列が確立する方向に該前進ギヤ列のシフト
フォークを規定の小ストロークだけ移動させる反転部を
設けたので、後進ギヤ列の確立寸前に前進ギヤ列の同期
機構に同期作用のみを行わせてリバースアイドルギヤの
ギヤ鳴りを防止することができる。そして、共通のシフ
ト部材と前進ギヤ列および後進ギヤ列とを設計自由度の
高いカム機構により接続し、そのシフト部材の第1方向
または第2方向への摺動により前記所定の前進ギヤ列と
後進ギヤ列を選択的に確立しているので、従来必要であ
ったインタロック板の切欠きや後進ギヤ列のための同期
用摩擦部材が不要になり、その結果リバースアイドルギ
ヤのギヤ鳴り防止機構の構造のシンプル化およびコンパ
クト化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用パワーユニットの概略図
【図2】チェンジレバーの操作パターンを示す図
【図3】チェンジ装置の縦断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】前進用カム機構の分解斜視図
【図7】作用の説明図
【図8】作用の説明図
【図9】作用の説明図
【図10】第2実施例に係る、前記図6に対応する図
【符号の説明】
11 1−2速同期機構(同期機構) 12 3−4速同期機構(同期機構) 13 5速同期機構(同期機構) 18 リバースアイドルギヤ 22 ミッションケー 29 5速−リバースシフトピース(シフト部
材) 32 5速シフトフォーク(シフトフォーク) 32c 第2カム溝(第2カム) 32c1 反転部 51 5速−リバースシフトロッド(シフト部
材) 54 円筒部材 54d 第1カム溝(第1カム) 54e 第2カム溝(第2カム) 54e1 反転部 C5 前進用カム機構 G1 〜G5 前進ギヤ列 GR 後進ギヤ列

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ同期機構(11,12,13)
    を介して確立する複数の前進ギヤ列(G1 〜G5 )と、
    リバースアイドルギヤ(18)の滑り噛合により確立す
    る後進ギヤ列(GR )とを備え、シフト部材(29,5
    1)の第1方向への摺動により前記複数の前進ギヤ列
    (G1 〜G5 )のうちの所定の前進ギヤ列(G5 )を確
    立するとともに、前記シフト部材(29,51)の第2
    方向への摺動により前記後進ギヤ列(GR )を確立する
    手動変速機において、 前記シフト部材(29,51)と前記所定の前進ギヤ列
    (G5 )のシフトフォーク(32)とを前進用カム機構
    (C5 )を介して接続して成り、 前記前進用カム機構(C5 )が、前記シフト部材(2
    9,51)に相対回転自在かつ軸方向摺動自在に支持さ
    れてミッションケース(22)に設けた固定部に対して
    相対回転自在かつ軸方向摺動不能な円筒部材(54)を
    備え、その円筒部材(54)と前記シフト部材(29,
    51)間に該シフト部材(29,51)の摺動を前記円
    筒部材(54)の回転に変換する第1カム(54d)を
    設けるとともに、前記円筒部材(54)と前記所定の前
    進ギヤ列(G5 )のシフトフォーク(32)間に前記円
    筒部材(54)の回転を前記所定の前進ギヤ列(G5
    のシフトフォーク(32)の摺動に変換する第2カム
    (54e,32c)を設け、 その第2カム(54e,32c)に、前記後進ギヤ列
    (GR )を確立すべく前記シフト部材(29,51)を
    第2方向に摺動させた時に、前記所定の前進ギヤ列(G
    5 )が確立する方向に該前進ギヤ列(G5 )のシフトフ
    ォーク(32)を規定の小ストロークだけ移動させる反
    転部(54e1 ,32c1 )を設け、 前記後進ギヤ列(GR )の確立寸前に前記所定の前進ギ
    ヤ列(G5 )の同期機構(13)に同期作用のみを行わ
    せて前記リバースアイドルギヤ(18)のギヤ鳴りを防
    止することを特徴とする、手動変速機のギヤ鳴り防止機
    構。
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