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JP3118693B2 - 誘電体アンテナ - Google Patents

誘電体アンテナ

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Publication number
JP3118693B2
JP3118693B2 JP08206922A JP20692296A JP3118693B2 JP 3118693 B2 JP3118693 B2 JP 3118693B2 JP 08206922 A JP08206922 A JP 08206922A JP 20692296 A JP20692296 A JP 20692296A JP 3118693 B2 JP3118693 B2 JP 3118693B2
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JP
Japan
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dielectric
antenna
plate
dielectric antenna
plane
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JP08206922A
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JPH1051226A (ja
Inventor
米山  務
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,誘電体アンテナに
関し,詳しくは,高利得アンテナやアンテナを素子とし
てアレーを構成すると,高利得・薄型平面アンテナある
いは簡便な電子走査アンテナとして利用できる誘電体ア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,誘電体円盤あるいはかまぼこ形の
誘電体を地板上に配置し,地板裏面から同軸線路などで
励振する構造の誘電体アンテナが提案,研究されてい
る。
【0003】図15は従来の誘電体アンテナの一例を示
す断面図である。図15に示すように,誘電体アンテナ
50は,導電材料からなる地板51上に誘電体板52を
配置し,地板51の裏面から地板51を貫通して誘電体
板52に至るように同軸線路60が配置されている。同
軸線路60の外部導体63は地板51の裏面に接続さ
れ,一方,同軸線路60の中心導体61は,誘電体板5
2に挿入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
誘電体アンテナでは,誘電体による電磁界の閉じ込めが
十分でなく,アンテナが大形な割には利得が小さい。そ
のため,高利得を得ようとして誘電体を大きくすると高
次モードが発生し,放射パターンが乱れるという欠点を
有した。
【0005】そこで,本発明の技術的課題は,上述の欠
点を解消し,小形で高利得な,実用性の高い誘電体アン
テナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では,上記課題を
解決するために,誘電体アンテナを誘電体板の寸法以上
の寸法を有する上板で覆う。このようにすると,誘電体
中への電磁界の閉じ込めが強くなり,アンテナが小形に
なるばかりでなく,上板上に位相が一様な電流が誘起さ
れ,高利得が実現できる。上板の寸法が2波長程度にな
っても,一様位相の電流が流れるが,これは従来の常識
を覆す現象である。
【0007】即ち,本発明によれば,導電材料からなる
地板と,前記地板の一面上に配置された少なくとも1個
の誘電体板と,前記誘電体板を覆う,前記誘電体板の寸
法以上の寸法を有する導電材料からなる上板と,前記誘
電体板を励振する励振手段とを具備することを特徴とす
る誘電体アンテナが得られる。
【0008】ここで,本発明の誘電体アンテナにおい
て,前記励振手段は,前記地板の他面から励振する同軸
線路を備えていることが好ましく,また,前記地板上に
構成したマイクロストリップ線路,コプレーナ線路,ス
ロット線路,及びNRDガイドの内の少なくとも一種か
らなるものであっても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態による誘電体ア
ンテナの基本構造を示す斜視図である。また,図2は図
1の誘電体アンテナの基本構造の断面図である。図1及
び図2に示すように,誘電体アンテナ10は,金属材料
からなる地板51とこの地板51上に設けられた略円板
状の誘電体板52と,この誘電体板52を覆うようにこ
の誘電体52上に配置された金属材料からなる上板1と
を備えている。また,誘電体板52には,地板51の裏
面からこの地板51を貫通して,誘電体板52まで,同
軸線路60が配置されている。同軸線路60の外部導体
63は地板51に固定されており,また,中心導体61
は,誘電体板52に挿入されている。
【0011】図3は本発明の第1の実施の形態による誘
電体アンテナ及びE面/H面座標系を示す斜視図であ
る。図3を参照すると,誘電体アンテナ10aは,比誘
電率10.2,直径20mm,厚さ3mmの誘電体円盤
11を,直径32mmの円形上板2で同心状に覆い,中
心を6mm外れた位置で,地板51裏面から同軸線路6
0を用いて励振している。この場合,中心周波数は3.
1GHzであるが,図4に示すように,円形上板2の直
径を更に大きくすると動作周波数は下がる。図5は放射
パターンを示す図である。図5の上半面は誘電体円盤の
中心と励振点を含む垂直面(E面)内の放射パターンで
あり,下半面はこれと直交する面(H面)内の放射パ夕
一ンである。
【0012】図6は本発明の第2の実施の形態による誘
電体アンテナを示す斜視図である。図6を参照すると,
誘電体アンテナ10bは,同軸線路60を2本用いて,
図3と同様の誘電体円盤11を,空間的に90度異なる
2地点で,電気的にも90度の位相差をもって励振し
て,円偏波アンテナが構成されている。
【0013】図7は本発明の第3の実施の形態による誘
電体アンテナとE面/H面座標系を示す斜視図である。
図7を参照すると,誘電体アンテナ10cは,図3に示
す誘電体アンテナと同様の誘電体円盤11に,方形上板
3を装荷した構成である。方形上板3の長辺,短辺をH
面,E面に沿つてとり,長さはそれぞれ200mm,3
5mmである。図8は図7の誘電体アンテナの放射パタ
ーンを示す図である。E面内の放射パターンは<もちろ
ん,H面内の放射パターンも単一ビームである。この場
合の中心周波数は,3.1GHzであり,方形上板3の
長辺が200mmと2波長に相当する長さでも,単一ビ
ームが得られることがわかる。これは全く新しい発見で
あり,本発明の独創性を示しているものである。
【0014】図9は本発明の第4の実施の形態による誘
電体アンテナとE面/H面座標系を示す斜視図である。
図9に示すように,誘電体アンテナ10dは,図3の誘
電体円盤11の代わりに方形の誘電体板12を用い,こ
れを方形上板3で覆った構成を有する。誘電体板12の
寸法は,E面方向20mm,H面方向5mm,厚さ3m
mで比誘電率は10.2である。また,方形上板3の寸
法はE面方向40mm,H面方向20mmである。
【0015】図10は図9の誘電体アンテナ10dの放
射パターンを示す図である。図10に示すように,E
面,H面の放射パターンは誘電体円盤11の場合と大差
なく,中心周波数も3.04GHzと殆ど変わらない。
【0016】上記実施の形態による誘電体アンテナにお
いては,中心周波数はE面方向の上板寸法で決定され,
H面方向の寸法には関係しない。
【0017】図11は本発明の第5の実施の形態による
誘電体アンテナアレーを示す斜視図である。図11に示
すように,誘電体アンテナアレー10eは,図7の誘電
体アンテナを素子としたアンテナアレーを示しており,
薄型の平面アンテナが構成されている。また,このアン
テナアレーに高速の電子制御素子を組み込むことで,電
子走査アンテナも構成される。
【0018】図12は図11の誘電体アンテナアレー1
0eの放射パターンを示す図である。図12に示すよう
に,E面内のパターンは,半値角が小さくなり,アレー
効果が見られる。
【0019】図13は,本発明の第6の実施の形態によ
る誘電体アンテナとE面/H面座標系を示す斜視図であ
る。図13を参照すると,第6の実施の形態による誘電
体アンテナ10fは,図7に示す誘電体アンテナ10c
と線状アンテナ21を組み合わせた円偏波アンテナを示
している。方形上板3を用いた誘電体アンテナは,短辺
方向に電流が流れるので,等価的には長辺に沿って磁流
が流れると考えられる。従って,これと線状アンテナ2
1を平行に配置し,それぞれを90度の位相差で励振す
ると簡便な円偏波アンテナになる。
【0020】図14は本発明の第7の実施の形態による
誘電体アンテナアレーを示す斜視図である。図14を参
照すると,第7の実施の形態による誘電体アンテナアレ
ー10gは,誘電体円盤11をアレー配列したものを一
枚の上板1で覆つたもので,高利得アンテナまたは電子
走査アンテナとして利用できる。
【0021】このように,本発明の実施の形態において
は,上板を寸法の大きな方形あるいは円形とすること
で,高利得アンテナとして使用でき,さらに,これらの
アンテナを素子としてアレーを構成すると,高利得・薄
型平面アンテナあるいは簡便な電子走査アンテナとして
利用できる。
【0022】尚,本発明の実施の形態において,励振す
る励振手段として,同軸線路を用いたものを示したが,
マイクロストリップ線路,コプレーナ線路,スロット線
路,NRDガイド等を一種もしくは複数組み合わせて用
いても,本発明の実施の形態と同様に誘電体アンテナを
構成できることはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,誘電体板を,これより寸法の大きな上板で覆うだけ
で,小形・高利得のアンテナが実現できる。
【0024】また,本発明によれば,上板を辺の長さが
2波長にも及ぶ方形にしても,単一ビーム動作が保持で
き,これまでにない新しい動作原理の誘電体アンテナを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による誘電体アンテナの基
本構造を示す斜視図である。
【図2】図1の誘電体アンテナの基本構造の断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態による誘電体アンテ
ナ及びE面/H面座標系を示す斜視図である。
【図4】上板の直径と周波数との関係を示す図である。
【図5】図3の誘電体アンテナの放射パターンを示す図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による誘電体アンテ
ナを示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による誘電体アンテ
ナとE面/H面座標系を示す斜視図である。
【図8】図7の誘電体アンテナの放射パターンを示す図
である。
【図9】本発明の第4の実施の形態による誘電体アンテ
ナとE面/H面座標系を示す斜視図である。
【図10】図9の誘電体アンテナの放射パターンを示す
図である。
【図11】図11は本発明の第5の実施の形態による誘
電体アンテナアレーとE面/H面座標系を示す斜視図で
ある。
【図12】図11の誘電体アンテナアレー10eの放射
パターンを示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態による誘電体アン
テナとE面/H面座標系を示す斜視図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態による誘電体アン
テナアレーを示す斜視図である。
【図15】従来技術による誘電体アンテナを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 上板 2 円形上板 3 方形上板 10,10a,10b,10c,10d,10e,10
f,10g 誘電体アンテナ 11 誘電体円盤 12 誘電体板 51 地板 52 誘電体板 60 同軸線路 61 中心導体 62 誘電体 63 外部導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−8541(JP,A) 特開 平8−316727(JP,A) Microwave and Opt ical Technology Le tters,Vol.9,No.4, 1995,pp.204−207 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/00 - 13/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材料からなる地板と,前記地板の一
    面上に配置された少なくとも1個の誘電体板と,前記誘
    電体板を覆う,前記誘電体板の寸法以上の寸法を有する
    導電材料からなる上板と,前記誘電体板を励振する励振
    手段とを具備することを特徴とする誘電体アンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘電体アンテナにおい
    て,前記励振手段は,前記地板の他面から励振する同軸
    線路を備えていることを特徴とする誘電体アンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の誘電体アンテナにおい
    て,前記励振手段は,前記地板上に構成したマイクロス
    トリップ線路,コプレーナ線路,スロット線路,及び
    RDガイドの内の少なくとも一種からなることを特徴と
    する誘電体アンテナ。
JP08206922A 1996-08-06 1996-08-06 誘電体アンテナ Expired - Fee Related JP3118693B2 (ja)

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Microwave and Optical Technology Letters,Vol.9,No.4,1995,pp.204−207

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