JP3105878B2 - ボルト - Google Patents
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- JP3105878B2 JP3105878B2 JP10365573A JP36557398A JP3105878B2 JP 3105878 B2 JP3105878 B2 JP 3105878B2 JP 10365573 A JP10365573 A JP 10365573A JP 36557398 A JP36557398 A JP 36557398A JP 3105878 B2 JP3105878 B2 JP 3105878B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトに関し、特
に、強く締めすぎたボルトを緩める場合や固着したボル
トをはずず場合に、特別な技術や工具を用いることな
く、また、ボルトの頭部や被締結材の座面を変形させる
こともなく、容易に緩めることができるボルトに関す
る。
に、強く締めすぎたボルトを緩める場合や固着したボル
トをはずず場合に、特別な技術や工具を用いることな
く、また、ボルトの頭部や被締結材の座面を変形させる
こともなく、容易に緩めることができるボルトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、強く締めすぎたボルトを緩める場
合や固着したボルトをはずす場合には、ボルトの頭部を
直接ハンマーなどで叩き、ボルトに衝撃を与えて緩める
方法などが用いられている。この方法では、ボルトの頭
部をハンマーなどで叩く際に、ボルトの頭部や被締結材
の座面を変形させてしまうことがある。また、ボルト頭
に衝撃を与えるだけでは、被締結材とボルトとが螺合さ
れている部分にまで十分に衝撃が伝わらず、緩められな
いことがあった。
合や固着したボルトをはずす場合には、ボルトの頭部を
直接ハンマーなどで叩き、ボルトに衝撃を与えて緩める
方法などが用いられている。この方法では、ボルトの頭
部をハンマーなどで叩く際に、ボルトの頭部や被締結材
の座面を変形させてしまうことがある。また、ボルト頭
に衝撃を与えるだけでは、被締結材とボルトとが螺合さ
れている部分にまで十分に衝撃が伝わらず、緩められな
いことがあった。
【0003】ボルトの頭を叩く方法によって ボルトを
十分に緩めることができない場合には、ボルトの外径よ
りもサイズの大きいドリルを使用して、ボルトを削り落
とす方法などが用いられている。しかしながら、この方
法では、被締結材に設けられている螺条(雌ねじ)も破
壊されることになる。このため、被締結材を再びボルト
などを用いて締結する場合には、破壊した螺条よりもサ
イズの大きな螺条を新たに切り直す必要があった。
十分に緩めることができない場合には、ボルトの外径よ
りもサイズの大きいドリルを使用して、ボルトを削り落
とす方法などが用いられている。しかしながら、この方
法では、被締結材に設けられている螺条(雌ねじ)も破
壊されることになる。このため、被締結材を再びボルト
などを用いて締結する場合には、破壊した螺条よりもサ
イズの大きな螺条を新たに切り直す必要があった。
【0004】また、被締結材を破壊しない方法として
は、ボルトの頭部の中心からボルトの軸方向に、ドリル
などの工具を使用してボルトの軸よりも小さな穴を設
け、この穴の中に、逆ねじのタップ加工を施して螺条を
形成し、そこに逆ねじボルトをねじ込んでボルトの軸を
取り出すなどの方法が知られている。しかしながら、こ
の方法では、非常に手間がかかる上、特別な加工技術と
特殊な加工工具が必要である。
は、ボルトの頭部の中心からボルトの軸方向に、ドリル
などの工具を使用してボルトの軸よりも小さな穴を設
け、この穴の中に、逆ねじのタップ加工を施して螺条を
形成し、そこに逆ねじボルトをねじ込んでボルトの軸を
取り出すなどの方法が知られている。しかしながら、こ
の方法では、非常に手間がかかる上、特別な加工技術と
特殊な加工工具が必要である。
【0005】また、ボルトを抜き出す技術の一例として
は、「特開昭57−144306:リーマボルトの抜き
出し方法」に記載の方法が知られている。この公報に記
載の方法では、図3に示すように、ボルト60の軸方向
に開けた穴61に冷却ガスを吹き込み、ボルト60を冷
却し、これを収縮させてボルト60を抜けやすくしてい
る。しかしながら、この方法では、冷却ガスの準備が必
要であり、特別な技術が必要であるため、簡単に採用で
きる方法ではない。
は、「特開昭57−144306:リーマボルトの抜き
出し方法」に記載の方法が知られている。この公報に記
載の方法では、図3に示すように、ボルト60の軸方向
に開けた穴61に冷却ガスを吹き込み、ボルト60を冷
却し、これを収縮させてボルト60を抜けやすくしてい
る。しかしながら、この方法では、冷却ガスの準備が必
要であり、特別な技術が必要であるため、簡単に採用で
きる方法ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたもので、強く締めすぎたボルトを緩める
場合や固着したボルトをはずず場合に、特別な技術や特
殊な工具を用いることなく、また、ボルトの頭部や被締
結材の座面を変形させることもなく、容易に緩めること
ができるボルトを提供することを課題としている。
鑑みてなされたもので、強く締めすぎたボルトを緩める
場合や固着したボルトをはずず場合に、特別な技術や特
殊な工具を用いることなく、また、ボルトの頭部や被締
結材の座面を変形させることもなく、容易に緩めること
ができるボルトを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、外周面に第
1の螺条が設けられた円柱状の軸部と、前記軸部の一方
の端部に設けられた前記軸部よりも外径が大きい頭部と
からなる本体と、外周面に第2の螺条が設けられ、前記
軸部よりも外径の小さい円柱状の軸部材とを有し、前記
本体には、前記頭部側の端面と前記軸部側の端面とに開
口を形成して、前記軸部と前記頭部とを貫通して、前記
軸部の軸心に位置する軸受け穴が設けられ、該軸受け穴
の内壁に前記第2の螺条と螺合する第3の螺条が形成さ
れるとともに、前記軸受け穴は、前記第3の螺条を形成
して、前記本体の軸部側の端面に形成された開口につな
がる軸受け穴下部と、該軸受け穴下部よりも内径を小さ
くして、前記本体の頭部側の端面に形成された開口につ
ながる軸受け穴上部とからなり、前記軸部材は、前記第
2の螺条が形成されて前記軸受け穴下部に螺合自在とさ
れた軸部材下部と、前記軸受け穴上部に挿通自在とされ
た軸部材上部とからなり、前記軸部材は前記軸受け穴に
螺入されているとともに、前記軸部材が、前記軸部材上
部を前記軸受け穴上部に挿通し、前記軸部材下部を前記
軸受け穴下部に螺入して、前記軸受け穴に挿入されてな
ることを特徴とするボルトによって解決できる。また、
上記のボルトにおいては、前記頭部が、6角形であるこ
とが望ましい。さらに、上記のボルトにおいては、前記
頭部側の端面には、前記本体を回すための工具を受ける
+溝、−溝、六角穴のいずれかが形成されていてもよ
い。さらにまた、上記のボルトにおいては、前記軸部材
の少なくとも一方の端面には、前記軸部材を回すための
工具を受ける+溝、−溝、六角穴のいずれかが形成され
ていることが望ましい。
1の螺条が設けられた円柱状の軸部と、前記軸部の一方
の端部に設けられた前記軸部よりも外径が大きい頭部と
からなる本体と、外周面に第2の螺条が設けられ、前記
軸部よりも外径の小さい円柱状の軸部材とを有し、前記
本体には、前記頭部側の端面と前記軸部側の端面とに開
口を形成して、前記軸部と前記頭部とを貫通して、前記
軸部の軸心に位置する軸受け穴が設けられ、該軸受け穴
の内壁に前記第2の螺条と螺合する第3の螺条が形成さ
れるとともに、前記軸受け穴は、前記第3の螺条を形成
して、前記本体の軸部側の端面に形成された開口につな
がる軸受け穴下部と、該軸受け穴下部よりも内径を小さ
くして、前記本体の頭部側の端面に形成された開口につ
ながる軸受け穴上部とからなり、前記軸部材は、前記第
2の螺条が形成されて前記軸受け穴下部に螺合自在とさ
れた軸部材下部と、前記軸受け穴上部に挿通自在とされ
た軸部材上部とからなり、前記軸部材は前記軸受け穴に
螺入されているとともに、前記軸部材が、前記軸部材上
部を前記軸受け穴上部に挿通し、前記軸部材下部を前記
軸受け穴下部に螺入して、前記軸受け穴に挿入されてな
ることを特徴とするボルトによって解決できる。また、
上記のボルトにおいては、前記頭部が、6角形であるこ
とが望ましい。さらに、上記のボルトにおいては、前記
頭部側の端面には、前記本体を回すための工具を受ける
+溝、−溝、六角穴のいずれかが形成されていてもよ
い。さらにまた、上記のボルトにおいては、前記軸部材
の少なくとも一方の端面には、前記軸部材を回すための
工具を受ける+溝、−溝、六角穴のいずれかが形成され
ていることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
しく説明する。図1は、本発明のボルトの一例を説明す
るための図であり、図2は、図1に示したボルトを図1
での上方向から見た図である。図1において符号1は、
ボルトを示し、符号4は、第1の被締結材を示し、符号
5は、第2の被締結材を示している。
しく説明する。図1は、本発明のボルトの一例を説明す
るための図であり、図2は、図1に示したボルトを図1
での上方向から見た図である。図1において符号1は、
ボルトを示し、符号4は、第1の被締結材を示し、符号
5は、第2の被締結材を示している。
【0009】前記ボルト1は、本体2と、軸部材3とか
らなっている。前記本体2は、外周面に第1の螺条(雄
ねじ)22Nが設けられた円柱状の軸部22と、前記軸
部22の上部に設けられた前記軸部22よりも外径が大
きい頭部21とからなっている。前記頭部21の図1で
の上方向から見た形状は、図2に示すように、6角形と
なっている。また、前記本体2には、図1および図2に
示すように、前記軸部22および前記頭部21を貫通
し、前記軸部22の軸心に位置する軸受け穴23が設け
られている。前記軸受け穴23は、内壁に第3の螺条2
3N(雌ねじ)が形成されている軸受け穴下部23d
と、軸受け穴下部23dよりも内径の小さい軸受け穴上
部23cとからなっている。そして、前記本体2の上側
端面2aには、前記軸受け穴23の開口23aが、下側
端面2bには、開口23bが形成されている。
らなっている。前記本体2は、外周面に第1の螺条(雄
ねじ)22Nが設けられた円柱状の軸部22と、前記軸
部22の上部に設けられた前記軸部22よりも外径が大
きい頭部21とからなっている。前記頭部21の図1で
の上方向から見た形状は、図2に示すように、6角形と
なっている。また、前記本体2には、図1および図2に
示すように、前記軸部22および前記頭部21を貫通
し、前記軸部22の軸心に位置する軸受け穴23が設け
られている。前記軸受け穴23は、内壁に第3の螺条2
3N(雌ねじ)が形成されている軸受け穴下部23d
と、軸受け穴下部23dよりも内径の小さい軸受け穴上
部23cとからなっている。そして、前記本体2の上側
端面2aには、前記軸受け穴23の開口23aが、下側
端面2bには、開口23bが形成されている。
【0010】また、前記軸部材3は、外周面に前記第3
の螺条23Nと螺合する第2の螺条32N(雄ねじ)を
設けた軸部材下部32と、軸部材下部32よりも外径を
小さくして軸受け穴上部23cに挿通自在とした軸部材
上部31とからなっている。前記軸部材3は、本体2の
軸受け穴23に螺入されている。そして、前記軸部材3
を回すことによって、前記軸部材3を長さ方向(図示上
下方向)の任意の位置に移動できるようにされている。
また、前記軸部材3の上側端面3aには、図2に示すよ
うに、前記軸部材3を回すための工具を受ける6角穴3
3が形成されている。
の螺条23Nと螺合する第2の螺条32N(雄ねじ)を
設けた軸部材下部32と、軸部材下部32よりも外径を
小さくして軸受け穴上部23cに挿通自在とした軸部材
上部31とからなっている。前記軸部材3は、本体2の
軸受け穴23に螺入されている。そして、前記軸部材3
を回すことによって、前記軸部材3を長さ方向(図示上
下方向)の任意の位置に移動できるようにされている。
また、前記軸部材3の上側端面3aには、図2に示すよ
うに、前記軸部材3を回すための工具を受ける6角穴3
3が形成されている。
【0011】前記第1の被締結材4には、前記本体2の
軸部22に設けられている第1の螺条22Nと螺合する
第4の螺条(雌ねじ)4Nを有する穴が設けられてい
る。また、前記第2の披締結材5にはボルト1の軸部2
2の外径よりも大きく、頭部21の外径よりも小さい穴
5aが設けられている。前記第1の被締結材4と前記第
2の被締結材5とは、前記ボルト1の本体2を回して、
前記本体2の軸部22に設けられている第1の螺条22
Nと、前記第1の被締結材4に設けられている第4の螺
条(雌ねじ)4Nとを螺合させることにより締結されて
いる。
軸部22に設けられている第1の螺条22Nと螺合する
第4の螺条(雌ねじ)4Nを有する穴が設けられてい
る。また、前記第2の披締結材5にはボルト1の軸部2
2の外径よりも大きく、頭部21の外径よりも小さい穴
5aが設けられている。前記第1の被締結材4と前記第
2の被締結材5とは、前記ボルト1の本体2を回して、
前記本体2の軸部22に設けられている第1の螺条22
Nと、前記第1の被締結材4に設けられている第4の螺
条(雌ねじ)4Nとを螺合させることにより締結されて
いる。
【0012】このようなボルト1を緩めるには、まず、
軸部材3の上側端面3aに設けられた6角穴33に6角
棒レンチなどを挿入し、前記6角棒レンチを回転させる
方法などにより軸部材3を回し、図1に示すように、前
記軸部材3の上側端面3aが本体2の上側端面2aから
突出する位置となるように、前記軸部材3をを図1に示
す上方向に移動させる。そして、突出させた軸部材3の
上側端面3aをハンマーなどで叩く方法によって行われ
る。このとき、軸部材下部32が軸部材上部31よりも
外径が大きいことと、軸受け穴下部23dが軸受け穴上
部23cよりも内径が大きいことにより、前記軸部材下
部32は、軸受け穴上部23cの位置まで移動すること
がないようになっている。
軸部材3の上側端面3aに設けられた6角穴33に6角
棒レンチなどを挿入し、前記6角棒レンチを回転させる
方法などにより軸部材3を回し、図1に示すように、前
記軸部材3の上側端面3aが本体2の上側端面2aから
突出する位置となるように、前記軸部材3をを図1に示
す上方向に移動させる。そして、突出させた軸部材3の
上側端面3aをハンマーなどで叩く方法によって行われ
る。このとき、軸部材下部32が軸部材上部31よりも
外径が大きいことと、軸受け穴下部23dが軸受け穴上
部23cよりも内径が大きいことにより、前記軸部材下
部32は、軸受け穴上部23cの位置まで移動すること
がないようになっている。
【0013】このようなボルト1は、本体2と軸部材3
とを有し、前記本体2には、軸受け穴23が設けられ、
前記軸部材3は、前記軸受け穴23に螺入されているの
で、前記軸部材3を、前記軸部材3の上側端面3aの位
置を本体2の上側端面2aから突出する位置とし、突出
させた軸部材3の上側端面3aをハンマーなどで叩く方
法によって緩めることができるボルト1とすることがで
きる。すなわち、ハンマーなどにより軸部材3の上側端
面3aに衝撃を与えると、その衝撃力が、軸部材3を介
して、本体2の頭部21だけでなく軸部22全体にまで
伝わり、前記軸部22の第1の螺条22Nと第1の被締
結材4の第4の螺条4Nとの摩擦力および固着力を低下
させ、ボルト1が緩められる。このように、ボルト1
は、特別な技術や特殊な工具を用いることなく、また、
ボルト1の頭部21や第2の被締結材5の座面を変形さ
せることもなく、容易に緩めることができる。
とを有し、前記本体2には、軸受け穴23が設けられ、
前記軸部材3は、前記軸受け穴23に螺入されているの
で、前記軸部材3を、前記軸部材3の上側端面3aの位
置を本体2の上側端面2aから突出する位置とし、突出
させた軸部材3の上側端面3aをハンマーなどで叩く方
法によって緩めることができるボルト1とすることがで
きる。すなわち、ハンマーなどにより軸部材3の上側端
面3aに衝撃を与えると、その衝撃力が、軸部材3を介
して、本体2の頭部21だけでなく軸部22全体にまで
伝わり、前記軸部22の第1の螺条22Nと第1の被締
結材4の第4の螺条4Nとの摩擦力および固着力を低下
させ、ボルト1が緩められる。このように、ボルト1
は、特別な技術や特殊な工具を用いることなく、また、
ボルト1の頭部21や第2の被締結材5の座面を変形さ
せることもなく、容易に緩めることができる。
【0014】また、前記頭部21が、6角形とされてい
るので、スパナや眼鏡レンチなどの一般的な工具によ
り、簡単にボルト1を回すことができる。
るので、スパナや眼鏡レンチなどの一般的な工具によ
り、簡単にボルト1を回すことができる。
【0015】さらにまた、前記軸部材3の上側端面3a
には、前記軸部材3を回すための工具を受ける6角穴3
3が形成されているので、6角棒レンチなどの一般的な
工具により容易に前記軸部材3を回すことができ、前記
軸部材3の上下方向の位置を容易に移動させることがで
きる。
には、前記軸部材3を回すための工具を受ける6角穴3
3が形成されているので、6角棒レンチなどの一般的な
工具により容易に前記軸部材3を回すことができ、前記
軸部材3の上下方向の位置を容易に移動させることがで
きる。
【0016】さらに、軸部材下部32が軸部材上部31
よりも外径が大きく、軸受け穴下部23dが軸受け穴上
部23cよりも内径が大きいため、前記軸部材下部32
が軸受け穴上部23cの位置まで移動することがなく、
軸部材3が軸受け穴23から抜け出ることがないので、
軸部材3が紛失することや、軸受け穴23の内部にゴミ
などが入ることを防ぐことができる。また、軸部材上部
31および軸受け穴上部23cには、螺条が設けられて
いないので、軸部材上部31および軸受け穴上部23c
にも螺条を形成する場合と比較して、タップ加工に要す
る時間を短くすることができる。
よりも外径が大きく、軸受け穴下部23dが軸受け穴上
部23cよりも内径が大きいため、前記軸部材下部32
が軸受け穴上部23cの位置まで移動することがなく、
軸部材3が軸受け穴23から抜け出ることがないので、
軸部材3が紛失することや、軸受け穴23の内部にゴミ
などが入ることを防ぐことができる。また、軸部材上部
31および軸受け穴上部23cには、螺条が設けられて
いないので、軸部材上部31および軸受け穴上部23c
にも螺条を形成する場合と比較して、タップ加工に要す
る時間を短くすることができる。
【0017】また、前記頭部21には、本体2を回すた
めの工具を受ける+溝、−溝、六角穴などが形成されて
いてもよい。このようなボルト1とすることで、6角棒
レンチ、プラスドライバ、マイナスドライバなどの工具
を用いて本体2を回すことが可能となり、頭部21のま
わりにスパナや眼鏡レンチなどの工具を使用するための
スペースが得られない場所などで、好ましく使用される
ボルト1とすることができる。さらにまた、前記頭部2
1の形状は、上述した例のように、6角形とすることが
できるが、4角形、6角形、8角形などの多角形や、円
形とすることもでき、特に限定されない。
めの工具を受ける+溝、−溝、六角穴などが形成されて
いてもよい。このようなボルト1とすることで、6角棒
レンチ、プラスドライバ、マイナスドライバなどの工具
を用いて本体2を回すことが可能となり、頭部21のま
わりにスパナや眼鏡レンチなどの工具を使用するための
スペースが得られない場所などで、好ましく使用される
ボルト1とすることができる。さらにまた、前記頭部2
1の形状は、上述した例のように、6角形とすることが
できるが、4角形、6角形、8角形などの多角形や、円
形とすることもでき、特に限定されない。
【0018】また、上記のボルトにおいては、軸部材3
の上側端面3aに、前記軸部材3を回すための工具を受
ける6角穴33が形成されているものとしたが、+溝、
−溝とすることもできる。さらにまた、軸部材3の下側
端面3bにも、前記軸部材3を回すための工具を受ける
6角穴33、+溝、−溝が形成されているものとしても
よい。このようなボルト1とすることで、本体2に前記
軸部材3を螺入させてボルト1とする際に、6角棒レン
チ、プラスドライバ、マイナスドライバなどの工具を用
いて軸部材3を回すことが可能となり、容易に軸部材3
を回すことができるボルト1とすることができる。
の上側端面3aに、前記軸部材3を回すための工具を受
ける6角穴33が形成されているものとしたが、+溝、
−溝とすることもできる。さらにまた、軸部材3の下側
端面3bにも、前記軸部材3を回すための工具を受ける
6角穴33、+溝、−溝が形成されているものとしても
よい。このようなボルト1とすることで、本体2に前記
軸部材3を螺入させてボルト1とする際に、6角棒レン
チ、プラスドライバ、マイナスドライバなどの工具を用
いて軸部材3を回すことが可能となり、容易に軸部材3
を回すことができるボルト1とすることができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のボルト
は、頭部と軸部からなる本体と、軸部材上部と軸部材下
部からなる軸部材とを有し、前記本体には、軸受け穴上
部と軸受け穴下部からなる軸受け穴が設けられ、軸部材
上部が軸受け穴上部に挿通され、軸部材下部が軸受け穴
下部に螺入されて、軸部材は軸受け穴に螺入されている
ので、軸部材上部の上側端面の位置を本体の頭部側の端
面から突出する位置とし、突出させた軸部材上部の上側
端面をハンマーなどで叩く方法によって緩めることがで
きるボルトとすることができる。すなわち、ハンマーな
どにより軸部材上部の上側端面に衝撃を与えると、その
衝撃力が、軸部材を介して、本体の頭部だけでなく軸部
全体にまで伝わり、前記軸部の第1の螺条と第1の被締
結材の第4の螺条との摩擦力および固着力を低下させ、
ボルトが緩められる。よって、特別な技術や特殊な工具
を用いることなく、また、ボルトの頭部や第2の被締結
材の座面を変形させることもなく、容易に緩めることが
できるボルトとすることができる。
は、頭部と軸部からなる本体と、軸部材上部と軸部材下
部からなる軸部材とを有し、前記本体には、軸受け穴上
部と軸受け穴下部からなる軸受け穴が設けられ、軸部材
上部が軸受け穴上部に挿通され、軸部材下部が軸受け穴
下部に螺入されて、軸部材は軸受け穴に螺入されている
ので、軸部材上部の上側端面の位置を本体の頭部側の端
面から突出する位置とし、突出させた軸部材上部の上側
端面をハンマーなどで叩く方法によって緩めることがで
きるボルトとすることができる。すなわち、ハンマーな
どにより軸部材上部の上側端面に衝撃を与えると、その
衝撃力が、軸部材を介して、本体の頭部だけでなく軸部
全体にまで伝わり、前記軸部の第1の螺条と第1の被締
結材の第4の螺条との摩擦力および固着力を低下させ、
ボルトが緩められる。よって、特別な技術や特殊な工具
を用いることなく、また、ボルトの頭部や第2の被締結
材の座面を変形させることもなく、容易に緩めることが
できるボルトとすることができる。
【図1】 本発明のボルトの一例を説明するための図で
ある。
ある。
【図2】 図1に示したボルトを図1での上方向から見
た図である。
た図である。
【図3】 従来のボルトの一例を示した断面図である。
1 ボルト 2 本体 2a 上側端面 2b 下側端面 21 頭部 22 軸部 22N 第1の螺条 23 軸受け穴 23a 開口 23b 開口 23c 軸受け穴上部 23d 軸受け穴下部 23N 第3の螺条 3 軸部材 3a 上側端面 3b 下側端面 31 軸部材上部 32 軸部材下部 32N 第2の螺条 33 6角穴 4N 第4の螺条 4 第1の被締結材 5 第2の被締結材 5a 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−159314(JP,A) 特開 平8−277825(JP,A) 実開 平7−29306(JP,U) 実開 平4−88512(JP,U) 実開 平3−7515(JP,U) 実公 平6−20890(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 35/00 B25B 27/18
Claims (4)
- 【請求項1】 外周面に第1の螺条が設けられた円柱状
の軸部と、前記軸部の一方の端部に設けられた前記軸部
よりも外径が大きい頭部とからなる本体と、 外周面に第2の螺条が設けられ、前記軸部よりも外径の
小さい円柱状の軸部材とを有し、前記本体には、前記頭部側の端面と前記軸部側の端面と
に開口を形成して、前記軸部と前記頭部とを貫通して、
前記軸部の軸心に位置する軸受け穴が設けられ、該軸受
け穴の内壁に前記第2の螺条と螺合する第3の螺条が形
成されるとともに、 前記軸受け穴は、前記第3の螺条を形成して、前記本体
の軸部側の端面に形成された開口につながる軸受け穴下
部と、該軸受け穴下部よりも内径を小さくして、前記本
体の頭部側の端面に形成された開口につながる軸受け穴
上部とからなり、 前記軸部材は、前記第2の螺条が形成されて前記軸受け
穴下部に螺合自在とされた軸部材下部と、前記軸受け穴
上部に挿通自在とされた軸部材上部とからなり、 前記軸部材は前記軸受け穴に螺入されているとともに、 前記軸部材が、前記軸部材上部を前記軸受け穴上部に挿
通し、前記軸部材下部を前記軸受け穴下部に螺入して、
前記軸受け穴に挿入されてなることを特徴とするボル
ト。 - 【請求項2】 前記頭部が、6角形であることを特徴と
する請求項1に記載のボルト。 - 【請求項3】 前記頭部側の端面には、前記本体を回す
ための工具を受ける+溝、−溝、六角穴のいずれかが形
成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
記載のボルト。 - 【請求項4】 前記軸部材の少なくとも前記頭部側の端
面には、前記軸部材を回すための工具を受ける+溝、−
溝、六角穴のいずれかが形成されていることを特徴とす
る請求項1〜請求項3のいずれかに記載のボルト。
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JP10365573A JP3105878B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10365573A JP3105878B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | ボルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000186708A JP2000186708A (ja) | 2000-07-04 |
JP3105878B2 true JP3105878B2 (ja) | 2000-11-06 |
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ID=18484603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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CN103671417B (zh) * | 2013-10-25 | 2018-02-16 | 浙江吉利罗佑发动机有限公司 | 一种可取定位销 |
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