JP3099789U - 箱入り紙巻きタバコ - Google Patents
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Abstract
【課題】別途のライターやマッチがなくてもタバコを吸えるようにする。
【解決手段】複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコ1であって、その箱2が一端寄り部位で箱本体部3に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部4を有するもので、その蓋部4の適所にマッチ用の側薬6を形成する。一方、収容された紙巻きタバコの先端にマッチ用の頭薬を形成する。これにより、取出したタバコを、あたかもマッチのごとく持ち、側薬6に、その先端の頭薬を擦り付けて吸引すれば点火できるため、別途、ライターやマッチがなくともタバコを吸える。
【選択図】 図2
【解決手段】複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコ1であって、その箱2が一端寄り部位で箱本体部3に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部4を有するもので、その蓋部4の適所にマッチ用の側薬6を形成する。一方、収容された紙巻きタバコの先端にマッチ用の頭薬を形成する。これにより、取出したタバコを、あたかもマッチのごとく持ち、側薬6に、その先端の頭薬を擦り付けて吸引すれば点火できるため、別途、ライターやマッチがなくともタバコを吸える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の紙巻きタバコ(煙草)を収容してなる箱入り紙巻きタバコに関する。
【0002】
【従来の技術】
紙巻きタバコは成人の嗜好品の代表的なものであり、これを特に嗜好する喫煙家或いはヘビースモーカー(以下、愛煙家という)にとっては、日常生活において手放せないものである。このため、愛煙家は、箱入り紙巻きタバコ(以下、単にタバコともいう)を常に、衣服のポケット等に収容しているのが普通である。一方、タバコを嗜むためには、必ずライターやマッチ(燐寸)が必要となるため、これらも同時に持っている必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、時としてライターやマッチを忘れてしまうことがある。あるいは、自身としてはそれを携帯しているとしても、知らないうちに、ガス欠となつていたり、マッチ棒がなくなっていたりすることがある。つまり、燃料切れのライターやマッチの空箱をそれと知らずに持っている場合がある。このような場合でも直ちに、或いは、簡易に、その代替品が入手できるような環境或いは場所に存在していれば愛煙家としてもさほど問題はない。
【0004】
しかし、一人で郊外にいるときなど、ライターやマッチを簡易に入手できない場合には、愛煙家、とくにヘビースモーカーは、タバコの吸いたさから、窮してしまうのが常である。この場合、タバコ自体は自己のポケットにあるということだと、余計に腹立たしい思いをさせられる。一方、市中に大量に出回っている使い捨てライターはポイ捨てされがちであるなどより、環境保護上において問題とされている。さらに、マッチやライターは、現在では、殆どが喫煙に使用されるものであり、これ以外に使用されることは少ないのであるが、その不可欠性のために多量に出回っており、したがって、乳幼児や児童も含む未成年者の手に渡りやすく、これがいたずらや非行を招く要因ともなっている。
【0005】
本考案は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、別途、ライターやマッチを携帯、保持するまでもなく、タバコを吸えるようにすることをその目的とする。また、使い捨てライターの量の低減を図って環境保護上の問題を小さくするとともに、ライターやマッチに起因する未成年者によるいたずらや非行の芽をつむことをも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、複数の紙巻きタバコを収容してなる箱入り紙巻きタバコにおいて、
その箱の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ(棒)用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコである。
【0007】
このような箱入り紙巻きタバコによれば、その箱を開封して中からタバコを1本取出し、それをあたかもマッチ棒(マッチの軸)の如く把持する。そして、そのタバコを箱の適所に形成されたマッチ用の側薬に擦りつけることで、そのタバコに火をつけることができる。したがって、別途、タバコ点火用のライターやマッチを要しないため、外出時等にいちいちそれらを持参する必要がなくなるので、喫煙家にとっては極めて便利となる。また、タバコ用のライター、とくに使い捨てのものを減らせるため、環境保護の問題にも寄与できる。さらには、そのようなライターやマッチ自体の流通量を減らせることにもつながるため、未成年者によるそれらの無用な入手の機会も減らせるということにも寄与できる。なお、本考案にかかる箱入り紙巻きタバコにおける箱には、通常の厚紙を主体としてなるボックスの他に、薄紙の包紙を主体としてなる包装も含む。
【0008】
請求項2に記載の考案は、複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコにおいて、その箱の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコである。上記手段において、前記マッチ用の側薬は、紙巻きタバコ箱のいずれの部位に形成してもよいが、前記マッチ用の側薬を、前記箱における端面のうち、タバコ取出し開封側をなす端面又はその端面近傍に形成するのが好ましい。
【0009】
請求項3に記載の考案は、複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコであって、その箱が箱自身の一端寄り部位で箱本体部に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部を有するものにおいて、
その蓋部の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコである。
【0010】
このような箱入り紙巻きタバコにおいては、その蓋部の外部の適所にマッチ用の側薬を形成するのが好ましい。このような部位に形成しておけば、タバコの取出し後はその蓋部を閉じることになる。というのは、蓋部を閉めないと、側薬が不安定となるため、こすり難いからである。したがって、蓋部の閉め忘れの防止にも寄与でき、内部のタバコが意に反して脱落したり、フィルターが汚れるのを防止するのに有効である。しかも、このような蓋部は、愛煙家において認識し易い箇所であり、したがって、側薬を認識し易いために、点火もし易くなるためである。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案に係る箱入り紙巻きタバコの実施の形態例について図1〜図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本形態の箱入り紙巻きタバコ1の外観斜視図であり、2は、自身で直方体形状をなす通常の厚紙製の箱(ボックス)であり、内部には、例えば20本のフィルター付きのタバコ(図示せず)が束状かつ整然と収容されている。本形態では、その箱2の一端寄り部位に、公知の手段により、箱本体部3に対して、揺動開閉方式で開閉される蓋部4を備えている。すなわち、蓋部4が、箱2の背面2aにおける箱の上端(先端)寄り部位の所定位置を回動軸(図中破線で示す)Kとして揺動して開閉できるように構成されている。図1は、蓋部4を閉じた時の外観斜視図であり、図2は、蓋部4を開く時の外観斜視図である。
【0012】
本形態では、このような蓋部4の揺動開放側の矩形面4bに対し、図中、ダブルハッチングで示した範囲にマッチ用の側薬(横薬)6が形成されている。ただし、本形態では、その矩形面4bに、横長矩形のマッチ用の側薬6が、例えば、別の紙片(横長矩形の紙部材)の表面に形成されて、接着等により貼り付けられ(糊付けされ)ている。なお、この側薬6の形成位置は、ここに限定されるものではなく、箱2の表面であればどこでもよいが、本形態の位置とするのが、喫煙家(消費者)にも分かり易く、好ましい。また、側薬6は、通常の或いは一般的なマッチ箱(小箱)の側薬6と同サイズとされている。
【0013】
なお、このような側薬6は、従来公知のマッチ(燐寸)の箱の側面に形成されている側薬と同じものであり、例えば、赤リン、硫化アンチモン等を主成分として形成されている。また、このような箱2は、未開封の完成品では、表面にシール用の透明薄膜フィルム(図示せず)でカバー(シール)されているが、側薬6もそのようなフイルムにてカバーされており、タバコとともに吸湿の防止が図られている。
【0014】
一方、箱2内には、紙巻きタバコ群(束)が、図示はしないが、20本、収容(充填)されており、図3に示したように、その各1本のタバコ11は、そのフィルター部12と反対側の紙巻きタバコ本体部13の先端に、マッチ用の頭薬16が形成されている。本形態では、その頭薬16を、紙巻きタバコ11の先端であって、微細に分割されたタバコの葉15を巻いている筒状をなす巻き紙14の先端に、先端面に位置するタバコの葉15を例えば半分程度覆うように三日月形状をなす紙片の表面に形成している。ここに、頭薬16の量はタバコの点火に必要な範囲で適宜に設定すればよい。また、頭薬16は、三日月形状をなす紙の表面に予め形成して、その裏面の円孤周縁を介して巻き紙14の先端に接着すればよい。
【0015】
なお、このような頭薬16は、従来公知のマッチ棒の頭薬16と同じものであり、例えば、塩素酸カリウム、硝子粉等を主成分として形成したものである。また、このような頭薬16は、図4に示したように、例えば、タバコの葉15を巻いている巻き紙14の外周面の先端寄り部位に外嵌できるように形成された、片端面を有するハーフパイプ形の紙片21の、その片端面である先端面22の外面に頭薬16を形成しておく(図4−A参照)。そして、これをタバコ11の巻き紙14の外周面の先端寄り部位に嵌合状にして糊付けするようにしてもよい(図4−B参照)。すなわち、頭薬16は、タバコの先端に適宜の構成(手段)により形成しておけばよい。
【0016】
しかして、このようなタバコ1においては、箱2の蓋部4を開け、1本のタバコ11を箱2から指でつまむなどして取出す。その後は、取出したタバコ11を、あたかもマッチ棒の如く把持し、そして、箱2の蓋部4の表面に形成されたマッチ用の側薬6に擦りつけて発火(点火)し、従来と同様にフイルターから吸引する。こうすることで、そのタバコ11に火をつけることができることから、別途、タバコ点火用のライターやマッチを要しないため、外出時等にいちいちそれらを持参する必要がなくなるという効果がある。しかも、本形態では、箱2の蓋部4に側薬6を形成してあるため、極めて使い勝手がよい。
【0017】
本形態では、マッチ用の側薬6を、蓋部4の揺動開放側の矩形面4aに設けたが、この設定位置は、蓋部4における箱2の端面をなす部位に設けるなど、蓋部4のどこに設けてもよい。また、揺動開放側の矩形面4bと反対側の面に設けてもよい。さらに、図示はしないが、蓋部4ではなく、本体部3に設けてもよい。本考案において、マッチ用の側薬6は、箱2の外部の適所であれば、いずれに形成してもよい。
【0018】
なお、上記においては、複数の紙巻きタバコ11を収容してなる箱2が、直方体形状をなし、その箱2の一端寄り部位で箱本体部3に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部4を有するものにおいて具体化したが、本考案は、このような蓋部4のないタバコにおいても、具体化できる。つまり、直方体形状をなす箱又は直方体形状に形成された包装の一端面を強制的に切り取ることで、タバコを取り出すように形成されたものにおいても具体化できる。この場合には、適宜の部位に、マッチ用の側薬を形成しておけばよい。さらに、箱は、通常は、直方体形状であるが、本考案は、これに限定されるものでないことはいうまでもない。
【0019】
本考案は、上記したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜に設計変更して具体化できる。マッチ用の側薬の形成部位の形状大きさは適宜に設定すればよい。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るタバコによれば、次のような効果がある。すなわち、箱からタバコを取出し、それをあたかもマッチ棒(軸)の如く把持し、そして、その先端の頭薬を箱の適所に形成されたマッチ用の側薬に擦りつけることで、そのタバコに火をつけることができる。すなわち、別途、タバコ点火用のライターやマッチを要しないため、外出時等にいちいちそれらを持参する必要がなくなるので、喫煙家にとっては極めて便利となる。
【0021】
また、タバコ用のライター、とくに使い捨てのものを減らせるため、環境問題の改善に寄与できる。さらに、そのようなライターやマッチ自体の流通量を減らせることにもつながるため、未成年者によるそれらの入手機会も減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の箱入り紙巻きタバコの蓋部を閉じた時の外観斜視図。
【図2】図1のタバコにおいて蓋部を開く時の外観斜視図。
【図3】タバコの斜視図及びその先端部の拡大図。
【図4】タバコの先端部にマッチ用の頭薬を形成する別例の説明図であり、Aは頭薬形成前の図、Bは頭薬形成後の図。
【符号の説明】
1 箱入り紙巻きタバコ
2 箱
3 箱本体部
4 蓋部
6 マッチ用の側薬
11 紙巻きタバコ
16 マッチ用の頭薬
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の紙巻きタバコ(煙草)を収容してなる箱入り紙巻きタバコに関する。
【0002】
【従来の技術】
紙巻きタバコは成人の嗜好品の代表的なものであり、これを特に嗜好する喫煙家或いはヘビースモーカー(以下、愛煙家という)にとっては、日常生活において手放せないものである。このため、愛煙家は、箱入り紙巻きタバコ(以下、単にタバコともいう)を常に、衣服のポケット等に収容しているのが普通である。一方、タバコを嗜むためには、必ずライターやマッチ(燐寸)が必要となるため、これらも同時に持っている必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、時としてライターやマッチを忘れてしまうことがある。あるいは、自身としてはそれを携帯しているとしても、知らないうちに、ガス欠となつていたり、マッチ棒がなくなっていたりすることがある。つまり、燃料切れのライターやマッチの空箱をそれと知らずに持っている場合がある。このような場合でも直ちに、或いは、簡易に、その代替品が入手できるような環境或いは場所に存在していれば愛煙家としてもさほど問題はない。
【0004】
しかし、一人で郊外にいるときなど、ライターやマッチを簡易に入手できない場合には、愛煙家、とくにヘビースモーカーは、タバコの吸いたさから、窮してしまうのが常である。この場合、タバコ自体は自己のポケットにあるということだと、余計に腹立たしい思いをさせられる。一方、市中に大量に出回っている使い捨てライターはポイ捨てされがちであるなどより、環境保護上において問題とされている。さらに、マッチやライターは、現在では、殆どが喫煙に使用されるものであり、これ以外に使用されることは少ないのであるが、その不可欠性のために多量に出回っており、したがって、乳幼児や児童も含む未成年者の手に渡りやすく、これがいたずらや非行を招く要因ともなっている。
【0005】
本考案は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、別途、ライターやマッチを携帯、保持するまでもなく、タバコを吸えるようにすることをその目的とする。また、使い捨てライターの量の低減を図って環境保護上の問題を小さくするとともに、ライターやマッチに起因する未成年者によるいたずらや非行の芽をつむことをも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、複数の紙巻きタバコを収容してなる箱入り紙巻きタバコにおいて、
その箱の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ(棒)用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコである。
【0007】
このような箱入り紙巻きタバコによれば、その箱を開封して中からタバコを1本取出し、それをあたかもマッチ棒(マッチの軸)の如く把持する。そして、そのタバコを箱の適所に形成されたマッチ用の側薬に擦りつけることで、そのタバコに火をつけることができる。したがって、別途、タバコ点火用のライターやマッチを要しないため、外出時等にいちいちそれらを持参する必要がなくなるので、喫煙家にとっては極めて便利となる。また、タバコ用のライター、とくに使い捨てのものを減らせるため、環境保護の問題にも寄与できる。さらには、そのようなライターやマッチ自体の流通量を減らせることにもつながるため、未成年者によるそれらの無用な入手の機会も減らせるということにも寄与できる。なお、本考案にかかる箱入り紙巻きタバコにおける箱には、通常の厚紙を主体としてなるボックスの他に、薄紙の包紙を主体としてなる包装も含む。
【0008】
請求項2に記載の考案は、複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコにおいて、その箱の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコである。上記手段において、前記マッチ用の側薬は、紙巻きタバコ箱のいずれの部位に形成してもよいが、前記マッチ用の側薬を、前記箱における端面のうち、タバコ取出し開封側をなす端面又はその端面近傍に形成するのが好ましい。
【0009】
請求項3に記載の考案は、複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコであって、その箱が箱自身の一端寄り部位で箱本体部に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部を有するものにおいて、
その蓋部の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコである。
【0010】
このような箱入り紙巻きタバコにおいては、その蓋部の外部の適所にマッチ用の側薬を形成するのが好ましい。このような部位に形成しておけば、タバコの取出し後はその蓋部を閉じることになる。というのは、蓋部を閉めないと、側薬が不安定となるため、こすり難いからである。したがって、蓋部の閉め忘れの防止にも寄与でき、内部のタバコが意に反して脱落したり、フィルターが汚れるのを防止するのに有効である。しかも、このような蓋部は、愛煙家において認識し易い箇所であり、したがって、側薬を認識し易いために、点火もし易くなるためである。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案に係る箱入り紙巻きタバコの実施の形態例について図1〜図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本形態の箱入り紙巻きタバコ1の外観斜視図であり、2は、自身で直方体形状をなす通常の厚紙製の箱(ボックス)であり、内部には、例えば20本のフィルター付きのタバコ(図示せず)が束状かつ整然と収容されている。本形態では、その箱2の一端寄り部位に、公知の手段により、箱本体部3に対して、揺動開閉方式で開閉される蓋部4を備えている。すなわち、蓋部4が、箱2の背面2aにおける箱の上端(先端)寄り部位の所定位置を回動軸(図中破線で示す)Kとして揺動して開閉できるように構成されている。図1は、蓋部4を閉じた時の外観斜視図であり、図2は、蓋部4を開く時の外観斜視図である。
【0012】
本形態では、このような蓋部4の揺動開放側の矩形面4bに対し、図中、ダブルハッチングで示した範囲にマッチ用の側薬(横薬)6が形成されている。ただし、本形態では、その矩形面4bに、横長矩形のマッチ用の側薬6が、例えば、別の紙片(横長矩形の紙部材)の表面に形成されて、接着等により貼り付けられ(糊付けされ)ている。なお、この側薬6の形成位置は、ここに限定されるものではなく、箱2の表面であればどこでもよいが、本形態の位置とするのが、喫煙家(消費者)にも分かり易く、好ましい。また、側薬6は、通常の或いは一般的なマッチ箱(小箱)の側薬6と同サイズとされている。
【0013】
なお、このような側薬6は、従来公知のマッチ(燐寸)の箱の側面に形成されている側薬と同じものであり、例えば、赤リン、硫化アンチモン等を主成分として形成されている。また、このような箱2は、未開封の完成品では、表面にシール用の透明薄膜フィルム(図示せず)でカバー(シール)されているが、側薬6もそのようなフイルムにてカバーされており、タバコとともに吸湿の防止が図られている。
【0014】
一方、箱2内には、紙巻きタバコ群(束)が、図示はしないが、20本、収容(充填)されており、図3に示したように、その各1本のタバコ11は、そのフィルター部12と反対側の紙巻きタバコ本体部13の先端に、マッチ用の頭薬16が形成されている。本形態では、その頭薬16を、紙巻きタバコ11の先端であって、微細に分割されたタバコの葉15を巻いている筒状をなす巻き紙14の先端に、先端面に位置するタバコの葉15を例えば半分程度覆うように三日月形状をなす紙片の表面に形成している。ここに、頭薬16の量はタバコの点火に必要な範囲で適宜に設定すればよい。また、頭薬16は、三日月形状をなす紙の表面に予め形成して、その裏面の円孤周縁を介して巻き紙14の先端に接着すればよい。
【0015】
なお、このような頭薬16は、従来公知のマッチ棒の頭薬16と同じものであり、例えば、塩素酸カリウム、硝子粉等を主成分として形成したものである。また、このような頭薬16は、図4に示したように、例えば、タバコの葉15を巻いている巻き紙14の外周面の先端寄り部位に外嵌できるように形成された、片端面を有するハーフパイプ形の紙片21の、その片端面である先端面22の外面に頭薬16を形成しておく(図4−A参照)。そして、これをタバコ11の巻き紙14の外周面の先端寄り部位に嵌合状にして糊付けするようにしてもよい(図4−B参照)。すなわち、頭薬16は、タバコの先端に適宜の構成(手段)により形成しておけばよい。
【0016】
しかして、このようなタバコ1においては、箱2の蓋部4を開け、1本のタバコ11を箱2から指でつまむなどして取出す。その後は、取出したタバコ11を、あたかもマッチ棒の如く把持し、そして、箱2の蓋部4の表面に形成されたマッチ用の側薬6に擦りつけて発火(点火)し、従来と同様にフイルターから吸引する。こうすることで、そのタバコ11に火をつけることができることから、別途、タバコ点火用のライターやマッチを要しないため、外出時等にいちいちそれらを持参する必要がなくなるという効果がある。しかも、本形態では、箱2の蓋部4に側薬6を形成してあるため、極めて使い勝手がよい。
【0017】
本形態では、マッチ用の側薬6を、蓋部4の揺動開放側の矩形面4aに設けたが、この設定位置は、蓋部4における箱2の端面をなす部位に設けるなど、蓋部4のどこに設けてもよい。また、揺動開放側の矩形面4bと反対側の面に設けてもよい。さらに、図示はしないが、蓋部4ではなく、本体部3に設けてもよい。本考案において、マッチ用の側薬6は、箱2の外部の適所であれば、いずれに形成してもよい。
【0018】
なお、上記においては、複数の紙巻きタバコ11を収容してなる箱2が、直方体形状をなし、その箱2の一端寄り部位で箱本体部3に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部4を有するものにおいて具体化したが、本考案は、このような蓋部4のないタバコにおいても、具体化できる。つまり、直方体形状をなす箱又は直方体形状に形成された包装の一端面を強制的に切り取ることで、タバコを取り出すように形成されたものにおいても具体化できる。この場合には、適宜の部位に、マッチ用の側薬を形成しておけばよい。さらに、箱は、通常は、直方体形状であるが、本考案は、これに限定されるものでないことはいうまでもない。
【0019】
本考案は、上記したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜に設計変更して具体化できる。マッチ用の側薬の形成部位の形状大きさは適宜に設定すればよい。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るタバコによれば、次のような効果がある。すなわち、箱からタバコを取出し、それをあたかもマッチ棒(軸)の如く把持し、そして、その先端の頭薬を箱の適所に形成されたマッチ用の側薬に擦りつけることで、そのタバコに火をつけることができる。すなわち、別途、タバコ点火用のライターやマッチを要しないため、外出時等にいちいちそれらを持参する必要がなくなるので、喫煙家にとっては極めて便利となる。
【0021】
また、タバコ用のライター、とくに使い捨てのものを減らせるため、環境問題の改善に寄与できる。さらに、そのようなライターやマッチ自体の流通量を減らせることにもつながるため、未成年者によるそれらの入手機会も減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の箱入り紙巻きタバコの蓋部を閉じた時の外観斜視図。
【図2】図1のタバコにおいて蓋部を開く時の外観斜視図。
【図3】タバコの斜視図及びその先端部の拡大図。
【図4】タバコの先端部にマッチ用の頭薬を形成する別例の説明図であり、Aは頭薬形成前の図、Bは頭薬形成後の図。
【符号の説明】
1 箱入り紙巻きタバコ
2 箱
3 箱本体部
4 蓋部
6 マッチ用の側薬
11 紙巻きタバコ
16 マッチ用の頭薬
Claims (3)
- 複数の紙巻きタバコを収容してなる箱入り紙巻きタバコにおいて、
その箱の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコ。 - 複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコにおいて、
その箱の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコ。 - 複数の紙巻きタバコを収容してなる直方体形状をなす箱入り紙巻きタバコであって、その箱が箱自身の一端寄り部位で箱本体部に対して揺動開閉方式で開閉される蓋部を有するものにおいて、
その蓋部の外部の適所に、マッチ用の側薬を形成する一方、収容された紙巻きタバコの先端に、マッチ用の頭薬を形成してなることを特徴とする箱入り紙巻きタバコ。
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JP2003004370U JP3099789U (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 箱入り紙巻きタバコ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0537221U (ja) * | 1991-10-29 | 1993-05-21 | 耕三 合田 | ばんそうこう |
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2003
- 2003-08-11 JP JP2003004370U patent/JP3099789U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0537221U (ja) * | 1991-10-29 | 1993-05-21 | 耕三 合田 | ばんそうこう |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |