JP3096075B2 - 遊星歯車式多段変速装置 - Google Patents
遊星歯車式多段変速装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊星歯車式多段変速装
置に関するものであり、より詳細には、転換すべきトル
クが伝達される第1回転軸と、第1回転軸と実質的に平
行に配置された第2回転軸と、第1回転軸上に配設され
た遊星歯車機構を含む第1変速機構と、第2回転軸上に
配設された遊星歯車機構を含む第2変速機構とを備えた
遊星歯車式多段変速装置に関するものである。
置に関するものであり、より詳細には、転換すべきトル
クが伝達される第1回転軸と、第1回転軸と実質的に平
行に配置された第2回転軸と、第1回転軸上に配設され
た遊星歯車機構を含む第1変速機構と、第2回転軸上に
配設された遊星歯車機構を含む第2変速機構とを備えた
遊星歯車式多段変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊星歯車式の多段変速装置において、ト
ルクコンバータを介してエンジンのクランク軸と連結さ
れた第1回転軸と、第1回転軸と実質的に平行に配置さ
れた第2回転軸とを備え、第1回転軸上に、トルクコン
バータから出力されたトルクを遊星歯車機構によって所
望のギア比で転換する第1変速機構を配設するととも
に、第2回転軸上に、第1変速機構によって転換された
トルクを遊星歯車機構によって所望のギア比で更に転換
する第2変速機構を配設した構造のものが知られてい
る。
ルクコンバータを介してエンジンのクランク軸と連結さ
れた第1回転軸と、第1回転軸と実質的に平行に配置さ
れた第2回転軸とを備え、第1回転軸上に、トルクコン
バータから出力されたトルクを遊星歯車機構によって所
望のギア比で転換する第1変速機構を配設するととも
に、第2回転軸上に、第1変速機構によって転換された
トルクを遊星歯車機構によって所望のギア比で更に転換
する第2変速機構を配設した構造のものが知られてい
る。
【0003】例えば特開昭62−45426号公報に開
示された自動変速機は、ケーシングに回転自在に支持さ
れた第1及び第2の回転軸を有しており、トルクコンバ
ータを介して第1回転軸に伝達されたエンジンのトルク
を、第1変速機構を構成する2組の遊星歯車機構によっ
て所望の速度に転換し、転換したトルクを第1回転軸に
固定された伝達ギアを介して、第2変速機構に伝達し、
更に、第2変速機構に伝達されたトルクを、第2変速機
構の遊星歯車機構によって、所望の速度に転換した後
に、第2回転軸上の出力ギアを介してディファレンシャ
ル装置に出力するように構成されていた。
示された自動変速機は、ケーシングに回転自在に支持さ
れた第1及び第2の回転軸を有しており、トルクコンバ
ータを介して第1回転軸に伝達されたエンジンのトルク
を、第1変速機構を構成する2組の遊星歯車機構によっ
て所望の速度に転換し、転換したトルクを第1回転軸に
固定された伝達ギアを介して、第2変速機構に伝達し、
更に、第2変速機構に伝達されたトルクを、第2変速機
構の遊星歯車機構によって、所望の速度に転換した後
に、第2回転軸上の出力ギアを介してディファレンシャ
ル装置に出力するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遊星歯車式多段変速装置では、第2回転軸に出力ギ
アが固定され、第2変速機構の遊星歯車機構を構成する
サンギアが第2回転軸に対して相対回転可能に配設され
ていることから、遊星歯車機構の径を比較的大きく設定
し、また、遊星歯車機構の反力を得るための摩擦係合要
素、例えば、サンギアの回転を規制するワンウエイクラ
ッチ、或いは、プラネタリピニオンの回転を規制するブ
レーキなどを、遊星歯車機構と、遊星歯車機構の半径方
向外方に位置するケーシングの部分との間に介設せざる
を得ず、この結果、第2変速機構が半径方向に大型化し
ていた。
うな遊星歯車式多段変速装置では、第2回転軸に出力ギ
アが固定され、第2変速機構の遊星歯車機構を構成する
サンギアが第2回転軸に対して相対回転可能に配設され
ていることから、遊星歯車機構の径を比較的大きく設定
し、また、遊星歯車機構の反力を得るための摩擦係合要
素、例えば、サンギアの回転を規制するワンウエイクラ
ッチ、或いは、プラネタリピニオンの回転を規制するブ
レーキなどを、遊星歯車機構と、遊星歯車機構の半径方
向外方に位置するケーシングの部分との間に介設せざる
を得ず、この結果、第2変速機構が半径方向に大型化し
ていた。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、ケーシングと、前記ケーシングに支持され、転換
すべきトルクが伝達される第1回転軸と、前記ケーシン
グに支持され、該第1回転軸と実質的に平行に配置され
た第2回転軸と、前記第1回転軸上に配設された遊星歯
車機構を含む第1変速機構と、前記第2回転軸上に配設
された遊星歯車機構を含む第2変速機構と、第2回転軸
上に配置され、第2変速機構によって転換されたトルク
を出力する出力ギアとを備えた遊星歯車式多段変速装置
において、第2変速機構を半径方向に小型化することが
できる遊星歯車式多段変速装置を提供することにある。
あり、ケーシングと、前記ケーシングに支持され、転換
すべきトルクが伝達される第1回転軸と、前記ケーシン
グに支持され、該第1回転軸と実質的に平行に配置され
た第2回転軸と、前記第1回転軸上に配設された遊星歯
車機構を含む第1変速機構と、前記第2回転軸上に配設
された遊星歯車機構を含む第2変速機構と、第2回転軸
上に配置され、第2変速機構によって転換されたトルク
を出力する出力ギアとを備えた遊星歯車式多段変速装置
において、第2変速機構を半径方向に小型化することが
できる遊星歯車式多段変速装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するために、ケーシングと、該ケーシングに
支持され、転換すべきトルクが伝達される第1回転軸
と、前記ケーシングに支持され、前記第1回転軸と実質
的に平行に配置された第2回転軸と、前記第1回転軸上
に配設された遊星歯車機構及びこれにより転換されたト
ルクを伝達する伝達ギヤを含む第1変速機構と、前記第
2回転軸上に配設された遊星歯車機構及び前記伝達ギヤ
からの入力を該遊星歯車機構に伝達するカウンターギヤ
を含む第2変速機構と、前記第2回転軸上に前記カウン
ターギヤから離間して配置され、前記第2変速機構によ
って転換されたトルクを出力する出力ギヤと、を備えた
遊星歯車式多段変速装置において、前記第2変速機構の
遊星歯車機構が、前記カウンターギヤと、前記第2回転
軸に相対回転可能に支持された前記出力ギヤとの間に配
置され、また、前記第2変速機構の遊星歯車機構が、前
記第2回転軸に一体に設けられたサンギヤと、該サンギ
ヤと噛み合うプラネタリピニオンと、前記第2回転軸に
相対回転可能に支持されて前記プラネタリピニオンを支
持するキャリヤと、第2回転軸に相対回転可能に支持さ
れ、前記プラネタリピニオンの周囲に位置して該プラネ
タリピニオンに噛み合うリングギヤとを有し、前記キャ
リアと前記リングギヤのいずれか一方の要素が前記出力
ギアに連結され、前記キャリア又はリングギヤの他方の
要素が前記カウンターギヤに連結され、前記第2変速機
構の遊星歯車機構の反力を得るための摩擦係合要素が、
前記第2回転軸の回転軸線方向に該第2変速機構の遊星
歯車機構から間隔を隔てて配置され且つ前記第2回転軸
に一体に設けられていることを特徴とする遊星歯車式多
段変速装置を提供する。
目的を達成するために、ケーシングと、該ケーシングに
支持され、転換すべきトルクが伝達される第1回転軸
と、前記ケーシングに支持され、前記第1回転軸と実質
的に平行に配置された第2回転軸と、前記第1回転軸上
に配設された遊星歯車機構及びこれにより転換されたト
ルクを伝達する伝達ギヤを含む第1変速機構と、前記第
2回転軸上に配設された遊星歯車機構及び前記伝達ギヤ
からの入力を該遊星歯車機構に伝達するカウンターギヤ
を含む第2変速機構と、前記第2回転軸上に前記カウン
ターギヤから離間して配置され、前記第2変速機構によ
って転換されたトルクを出力する出力ギヤと、を備えた
遊星歯車式多段変速装置において、前記第2変速機構の
遊星歯車機構が、前記カウンターギヤと、前記第2回転
軸に相対回転可能に支持された前記出力ギヤとの間に配
置され、また、前記第2変速機構の遊星歯車機構が、前
記第2回転軸に一体に設けられたサンギヤと、該サンギ
ヤと噛み合うプラネタリピニオンと、前記第2回転軸に
相対回転可能に支持されて前記プラネタリピニオンを支
持するキャリヤと、第2回転軸に相対回転可能に支持さ
れ、前記プラネタリピニオンの周囲に位置して該プラネ
タリピニオンに噛み合うリングギヤとを有し、前記キャ
リアと前記リングギヤのいずれか一方の要素が前記出力
ギアに連結され、前記キャリア又はリングギヤの他方の
要素が前記カウンターギヤに連結され、前記第2変速機
構の遊星歯車機構の反力を得るための摩擦係合要素が、
前記第2回転軸の回転軸線方向に該第2変速機構の遊星
歯車機構から間隔を隔てて配置され且つ前記第2回転軸
に一体に設けられていることを特徴とする遊星歯車式多
段変速装置を提供する。
【0007】本発明の上記構成によれば、上記サンギア
が第2回転軸に一体的に設けられるとともに、上記摩擦
係合要素が遊星歯車機構の軸線方向に間隔を隔てて配置
されるので、第2変速機構を全体的に半径方向に小型化
することが可能となる。本発明の好ましい実施態様にお
いては、前記摩擦係合要素を構成するブレーキ又はワン
ウエイクラッチの一方が、前記第1回転軸にトルクを伝
達するトルクコンバータ側の前記第2回転軸の端部分に
配置される。
が第2回転軸に一体的に設けられるとともに、上記摩擦
係合要素が遊星歯車機構の軸線方向に間隔を隔てて配置
されるので、第2変速機構を全体的に半径方向に小型化
することが可能となる。本発明の好ましい実施態様にお
いては、前記摩擦係合要素を構成するブレーキ又はワン
ウエイクラッチの一方が、前記第1回転軸にトルクを伝
達するトルクコンバータ側の前記第2回転軸の端部分に
配置される。
【0008】本発明の別の好ましい実施態様では、前記
摩擦係合要素を構成するブレーキ又はワンウエイクラッ
チの一方が、前記第1回転軸にトルクを伝達するトルク
コンバータ側の前記第2回転軸の端部分に配置され、前
記ブレーキ又はワンウエイクラッチの他方が、前記トル
クコンバータと反対側の前記第2回転軸の端部分に配置
される。
摩擦係合要素を構成するブレーキ又はワンウエイクラッ
チの一方が、前記第1回転軸にトルクを伝達するトルク
コンバータ側の前記第2回転軸の端部分に配置され、前
記ブレーキ又はワンウエイクラッチの他方が、前記トル
クコンバータと反対側の前記第2回転軸の端部分に配置
される。
【0009】これらの実施態様によれば、摩擦係合要素
が第2回転軸の回転軸線方向に分散して配置されるとと
もに、トルクコンバータの外形と相補するように、第2
変速機構を配置でき、変速装置の所要空間にデットスペ
ースを生じさせることなく、その占有空間を有効に利用
できる。
が第2回転軸の回転軸線方向に分散して配置されるとと
もに、トルクコンバータの外形と相補するように、第2
変速機構を配置でき、変速装置の所要空間にデットスペ
ースを生じさせることなく、その占有空間を有効に利用
できる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。図1は、本発明に係る遊星歯車
式多段変速装置を適用した車両用変速機の第1の実施例
を示す概略全体構成図であり、図2は、図1に示す自動
変速機によって得られる変速段と、各変速段における摩
擦係合要素の作動状態を示す図である。また、図3は、
図1に示す自動変速機の構造を部分的に示す部分断面図
である。
ついて詳細に説明する。図1は、本発明に係る遊星歯車
式多段変速装置を適用した車両用変速機の第1の実施例
を示す概略全体構成図であり、図2は、図1に示す自動
変速機によって得られる変速段と、各変速段における摩
擦係合要素の作動状態を示す図である。また、図3は、
図1に示す自動変速機の構造を部分的に示す部分断面図
である。
【0011】図1に示す変速機1は、フロントエンジン
・フロントドライブ(FF)方式の車両に搭載される5
速の遊星歯車式自動変速機である。変速機1は、エンジ
ンのクランク軸(図示せず)に連結される入力軸2、入
力軸2に入力されたエンジンのトルクを流体を介して伝
達する流体式トルクコンバータ3、トルクコンバータ3
の出力が伝達される第1回転軸4、第1回転軸4と平行
に配列された第2回転軸5、第1回転軸4と同心状に配
設された第1変速機構10、および、第2回転軸5と同
心状に配設され、第1変速機構10によって転換された
トルクが伝達される第2変速機構20、および第2変速
機構20によって転換されたトルクをディファレンシャ
ル装置の入力ギア(図示せず)に伝達する出力ギア6と
から略構成されている。
・フロントドライブ(FF)方式の車両に搭載される5
速の遊星歯車式自動変速機である。変速機1は、エンジ
ンのクランク軸(図示せず)に連結される入力軸2、入
力軸2に入力されたエンジンのトルクを流体を介して伝
達する流体式トルクコンバータ3、トルクコンバータ3
の出力が伝達される第1回転軸4、第1回転軸4と平行
に配列された第2回転軸5、第1回転軸4と同心状に配
設された第1変速機構10、および、第2回転軸5と同
心状に配設され、第1変速機構10によって転換された
トルクが伝達される第2変速機構20、および第2変速
機構20によって転換されたトルクをディファレンシャ
ル装置の入力ギア(図示せず)に伝達する出力ギア6と
から略構成されている。
【0012】トルクコンバータ3は、従来の形式のもの
であり、入力軸2に連結されたポンプインペラ31、変
速機1のケーシング9にワンウエイクラッチ32を介し
て支持されたステータ33、第1回転軸4に一体的に支
持されたタービン34、およびロックアップ機構を形式
するダンパピストン35を備えている。第1回転軸4及
び第2回転軸5は、変速機1のケーシング9に回転自在
に支持されており、変速機1の半径方向に所定の間隔を
隔てて、変速機1の軸線方向に互いに平行に延びてい
る。
であり、入力軸2に連結されたポンプインペラ31、変
速機1のケーシング9にワンウエイクラッチ32を介し
て支持されたステータ33、第1回転軸4に一体的に支
持されたタービン34、およびロックアップ機構を形式
するダンパピストン35を備えている。第1回転軸4及
び第2回転軸5は、変速機1のケーシング9に回転自在
に支持されており、変速機1の半径方向に所定の間隔を
隔てて、変速機1の軸線方向に互いに平行に延びてい
る。
【0013】第1回転軸4上に配設された第1変速機構
10は、トルクコンバータ3を介して伝達されたエンジ
ンのトルクを所定のギア比で転換するための2組の遊星
歯車機構11、12を備えている。また、第1変速機構
10は、第1変速機構10の所望の変速段を得るための
摩擦係合要素として、トルクの伝達経路、即ち、動力伝
達経路を選択的に切り換えるためのクラッチK1 、K2
と、遊星歯車機構11、12の回転を規制するためのワ
ンウエイクラッチOWC1 、OWC2 及びブレーキ
B1 、B2 、B3 とを備えている。更に、第1変速機構
10は、遊星歯車機構12によって転換されたトルクを
第2変速機構20に伝達するための伝達ギア19を備え
ている。
10は、トルクコンバータ3を介して伝達されたエンジ
ンのトルクを所定のギア比で転換するための2組の遊星
歯車機構11、12を備えている。また、第1変速機構
10は、第1変速機構10の所望の変速段を得るための
摩擦係合要素として、トルクの伝達経路、即ち、動力伝
達経路を選択的に切り換えるためのクラッチK1 、K2
と、遊星歯車機構11、12の回転を規制するためのワ
ンウエイクラッチOWC1 、OWC2 及びブレーキ
B1 、B2 、B3 とを備えている。更に、第1変速機構
10は、遊星歯車機構12によって転換されたトルクを
第2変速機構20に伝達するための伝達ギア19を備え
ている。
【0014】遊星歯車機構11は、第1回転軸4に回転
自在に支持されたサンギア13、サンギア13と噛合し
ているプラネタリピニオン14、プラネタリピニオン1
4と噛合しているリングギア15、およびプラネタリピ
ニオン14を回転自在に支持しているキャリア14aよ
り略構成されている。また、遊星歯車機構12は、第1
回転軸4に回転自在に支持されたサンギア16、サンギ
ア16と噛合しているプラネタリピニオン17、プラネ
タリピニオン17と噛合しているリングギア18、およ
びプラネタリピニオン17を回転自在に支持しているキ
ャリア17aより略構成されている。
自在に支持されたサンギア13、サンギア13と噛合し
ているプラネタリピニオン14、プラネタリピニオン1
4と噛合しているリングギア15、およびプラネタリピ
ニオン14を回転自在に支持しているキャリア14aよ
り略構成されている。また、遊星歯車機構12は、第1
回転軸4に回転自在に支持されたサンギア16、サンギ
ア16と噛合しているプラネタリピニオン17、プラネ
タリピニオン17と噛合しているリングギア18、およ
びプラネタリピニオン17を回転自在に支持しているキ
ャリア17aより略構成されている。
【0015】クラッチK1 は、第1回転軸4と遊星歯車
機構11のサンギア13とを選択的に連結又は解放し
て、第1変速機構10のギア比を変更し得るように、第
1回転軸4とサンギア13との間の動力伝達経路T1 に
介挿されており、また、クラッチK2 は、第1回転軸4
と遊星歯車機構12のサンギア16とを選択的に連結又
は解放して、第1変速機構10のギア比を変更し得るよ
うに、第1回転軸4とサンギア16との間の動力伝達経
路T2 に介挿されている。
機構11のサンギア13とを選択的に連結又は解放し
て、第1変速機構10のギア比を変更し得るように、第
1回転軸4とサンギア13との間の動力伝達経路T1 に
介挿されており、また、クラッチK2 は、第1回転軸4
と遊星歯車機構12のサンギア16とを選択的に連結又
は解放して、第1変速機構10のギア比を変更し得るよ
うに、第1回転軸4とサンギア16との間の動力伝達経
路T2 に介挿されている。
【0016】ワンウエイクラッチOWC1 及びブレーキ
B3 は直列に配列されており、サンギア13の回転を規
制し得るように、上記動力伝達経路T1 に配置されてい
る。また、ワンウエイクラッチOWC2 とブレーキB2
とは互いに並列に配置されており、キャリア14a 、リ
ングギア18の回転を規制し得るように、キャリア14
aとリングギア18との間の動力伝達経路T3 に設けら
れている。更に、ブレーキB1 は、サンギア13の回転
を規制して、コースト時の変速機1のエンジンブレーキ
作用を確保し得るように、動力伝達経路T1 に配置され
ている。伝達ギア19は、キャリア17aと一体的に連
結されており、第2変速機構20のカウンタギア29と
噛合している。
B3 は直列に配列されており、サンギア13の回転を規
制し得るように、上記動力伝達経路T1 に配置されてい
る。また、ワンウエイクラッチOWC2 とブレーキB2
とは互いに並列に配置されており、キャリア14a 、リ
ングギア18の回転を規制し得るように、キャリア14
aとリングギア18との間の動力伝達経路T3 に設けら
れている。更に、ブレーキB1 は、サンギア13の回転
を規制して、コースト時の変速機1のエンジンブレーキ
作用を確保し得るように、動力伝達経路T1 に配置され
ている。伝達ギア19は、キャリア17aと一体的に連
結されており、第2変速機構20のカウンタギア29と
噛合している。
【0017】第2変速機構20はリダクション形式の変
速機構であり、ギア比を2つのギア比、即ち、1.0のギ
ア比及び1.0未満の所定のギア比に選択的に設定可能に
構成されている。第2変速機構20は、第2回転軸5上
に配設されており、第2回転軸5に支持された遊星歯車
機構21を備えている。また、第2変速機構20は、所
望の変速段を得るための摩擦係合要素として、トルクの
伝達経路、即ち、動力伝達経路を選択的に切り換えるた
めのクラッチK0と、遊星歯車機構21の回転を規制す
るためのワンウエイクラッチOWC0 及びブレーキB0
とを備えている。
速機構であり、ギア比を2つのギア比、即ち、1.0のギ
ア比及び1.0未満の所定のギア比に選択的に設定可能に
構成されている。第2変速機構20は、第2回転軸5上
に配設されており、第2回転軸5に支持された遊星歯車
機構21を備えている。また、第2変速機構20は、所
望の変速段を得るための摩擦係合要素として、トルクの
伝達経路、即ち、動力伝達経路を選択的に切り換えるた
めのクラッチK0と、遊星歯車機構21の回転を規制す
るためのワンウエイクラッチOWC0 及びブレーキB0
とを備えている。
【0018】遊星歯車機構21は、第2回転軸5に一体
的に支持されたサンギア23、サンギア23と噛合して
いるプラネタリピニオン24、プラネタリピニオン24
と噛合しているリングギア25、およびプラネタリピニ
オン24を回転自在に支持しているキャリア24aより
略構成されている。リングギア25は、動力伝達経路T
0 を介して、カウンタギア29と一体的に連結されてお
り、またキャリア24aは、出力ギア6と一体的に連結
されている。
的に支持されたサンギア23、サンギア23と噛合して
いるプラネタリピニオン24、プラネタリピニオン24
と噛合しているリングギア25、およびプラネタリピニ
オン24を回転自在に支持しているキャリア24aより
略構成されている。リングギア25は、動力伝達経路T
0 を介して、カウンタギア29と一体的に連結されてお
り、またキャリア24aは、出力ギア6と一体的に連結
されている。
【0019】クラッチK0 は、リングギア25と第2回
転軸5とを選択的に連結して、遊星歯車機構21の各要
素、即ち、リングギア25、プラネタリピニオン24及
びサンギア23を一体的に回転させ得るように、カウン
タギア29と第2回転軸5との間の動力伝達経路に介挿
されている。また、ワンウエイクラッチOWC0 及びブ
レーキB0 は夫々、遊星歯車機構21の反力要素を構成
しており、第2回転軸5の回転を規制することにより、
サンギア23の反力を得るように、第2回転軸5の各端
部とケーシング9との間に介設されている。
転軸5とを選択的に連結して、遊星歯車機構21の各要
素、即ち、リングギア25、プラネタリピニオン24及
びサンギア23を一体的に回転させ得るように、カウン
タギア29と第2回転軸5との間の動力伝達経路に介挿
されている。また、ワンウエイクラッチOWC0 及びブ
レーキB0 は夫々、遊星歯車機構21の反力要素を構成
しており、第2回転軸5の回転を規制することにより、
サンギア23の反力を得るように、第2回転軸5の各端
部とケーシング9との間に介設されている。
【0020】このように構成された変速機1では、各変
速機構10、20における摩擦係合要素は、図2に示す
ように作動される。図2において、丸印は、クラッチK
0 、K1 、K2 の締結状態、ブレーキB0 、B1 、
B2 、B3 の締結状態、およびワンウエイクラッチOW
C0 、OWC1 、OWC2 の作動状態を夫々示してい
る。また、括弧内の丸印は、所望により、ブレーキ
B0 、B1 、B2 を、変速機1のエンジンブレーキ作用
を得るために締結可能であることを意味している。
速機構10、20における摩擦係合要素は、図2に示す
ように作動される。図2において、丸印は、クラッチK
0 、K1 、K2 の締結状態、ブレーキB0 、B1 、
B2 、B3 の締結状態、およびワンウエイクラッチOW
C0 、OWC1 、OWC2 の作動状態を夫々示してい
る。また、括弧内の丸印は、所望により、ブレーキ
B0 、B1 、B2 を、変速機1のエンジンブレーキ作用
を得るために締結可能であることを意味している。
【0021】図2によれば、例えば、第1速段では、ク
ラッチK2 は締結され、ワンウエイクラッチOWC0 、
OWC2 は、所定の回転方向の回転だけを許可するよう
に働き、これら以外の摩擦係合要素、即ち、全てのブレ
ーキB0 、B1 、B2 、B3 、クラッチK0 、K1 及び
ワンウエイクラッチOWC1 は、解放状態又は非作動状
態に保持される。また、第2速段では、クラッチK0 、
K2 は締結され、ワンウエイクラッチOWC2 は、所定
の回転方向の回転だけを許可するように働き、これら以
外の摩擦係合要素、即ち、全てのブレーキB0 、B1 、
B2 、B3 、クラッチK1 及びワンウエイクラッチOW
C0 、OWC1 は、解放状態又は非作動状態に保持され
る。同様にして、第3速段、第4速段、第5速段、更に
は、リバース段が、図2に示す各摩擦係合要素の係合状
態又は作動/非作動状態に応じて得られる。
ラッチK2 は締結され、ワンウエイクラッチOWC0 、
OWC2 は、所定の回転方向の回転だけを許可するよう
に働き、これら以外の摩擦係合要素、即ち、全てのブレ
ーキB0 、B1 、B2 、B3 、クラッチK0 、K1 及び
ワンウエイクラッチOWC1 は、解放状態又は非作動状
態に保持される。また、第2速段では、クラッチK0 、
K2 は締結され、ワンウエイクラッチOWC2 は、所定
の回転方向の回転だけを許可するように働き、これら以
外の摩擦係合要素、即ち、全てのブレーキB0 、B1 、
B2 、B3 、クラッチK1 及びワンウエイクラッチOW
C0 、OWC1 は、解放状態又は非作動状態に保持され
る。同様にして、第3速段、第4速段、第5速段、更に
は、リバース段が、図2に示す各摩擦係合要素の係合状
態又は作動/非作動状態に応じて得られる。
【0022】図2の備考欄には、このようにして得られ
る変速機1の変速段と、第1変速機構10及び第2変速
機構20の各々の変速段との関連を参考として示してあ
る。該備考欄より、変速機1の第1速乃至第5速の各変
速段は、第1変速機構10によって得られる第1乃至第
3の3つのギア比と、第2変速機構20によって得られ
る低速(L)および高速(H)の2つのギア比の組み合
わせによって得られることが容易に理解されよう。な
お、第1及び第2変速機構10、20の第2及び高速
(H)のギア比の組み合わせにより得られる変速機1の
全ギア比と、第1及び第2変速機構10、20の第3及
び低速(L)のギア比の組み合わせにより得られる変速
機1の全ギア比とは、比較的近似している。本例におい
ては、後者の全ギア比(第3、L)が第4速用のギア比
として採用されている。
る変速機1の変速段と、第1変速機構10及び第2変速
機構20の各々の変速段との関連を参考として示してあ
る。該備考欄より、変速機1の第1速乃至第5速の各変
速段は、第1変速機構10によって得られる第1乃至第
3の3つのギア比と、第2変速機構20によって得られ
る低速(L)および高速(H)の2つのギア比の組み合
わせによって得られることが容易に理解されよう。な
お、第1及び第2変速機構10、20の第2及び高速
(H)のギア比の組み合わせにより得られる変速機1の
全ギア比と、第1及び第2変速機構10、20の第3及
び低速(L)のギア比の組み合わせにより得られる変速
機1の全ギア比とは、比較的近似している。本例におい
ては、後者の全ギア比(第3、L)が第4速用のギア比
として採用されている。
【0023】次に、図3を参照して、第2回転軸5及び
第2変速機構20の構造について詳細に説明する。第2
回転軸5は、ベアリング7、8によって変速機1のケー
シング9に回転自在に支持されている。第2回転軸5上
には、図3において左側から右側(トルクコンバータ3
の側)に向かって、ブレーキB0 、カウンタギア29、
クラッチK 0 、遊星歯車機構21、出力ギア6およびワ
ンウエイクラッチOWC0 が、第2回転軸5と同心状に
整列している。
第2変速機構20の構造について詳細に説明する。第2
回転軸5は、ベアリング7、8によって変速機1のケー
シング9に回転自在に支持されている。第2回転軸5上
には、図3において左側から右側(トルクコンバータ3
の側)に向かって、ブレーキB0 、カウンタギア29、
クラッチK 0 、遊星歯車機構21、出力ギア6およびワ
ンウエイクラッチOWC0 が、第2回転軸5と同心状に
整列している。
【0024】また、カウンタギア29は、第2回転軸5
にベアリングを介して相対回転可能に支持されており、
その外周に形成されたギアが第1変速機構10の伝達ギ
ア19と噛合している。ブレーキB0 は、一般的に知ら
れた油圧作動式のものであり、摩擦係合作用により第2
回転軸5とケーシング9とを選択的に連結する摩擦ディ
スクと、摩擦ディスクを締結させるための油圧被動ピス
トンとを備えている。
にベアリングを介して相対回転可能に支持されており、
その外周に形成されたギアが第1変速機構10の伝達ギ
ア19と噛合している。ブレーキB0 は、一般的に知ら
れた油圧作動式のものであり、摩擦係合作用により第2
回転軸5とケーシング9とを選択的に連結する摩擦ディ
スクと、摩擦ディスクを締結させるための油圧被動ピス
トンとを備えている。
【0025】クラッチK0 は、カウンタギア29と第2
回転軸5との間に配置され、油圧作動式クラッチとして
構成されている。クラッチK0 は、カウンタギア29に
連結された支持部材26と、支持部材26に支持された
摩擦ディスクと、第2回転軸5の半径方向外方に同心状
に設けられた略円筒状の支持部材27と、支持部材27
に支持された摩擦ディスクと、これら摩擦ディスクを締
結するための油圧被動ピストンとを備えている。
回転軸5との間に配置され、油圧作動式クラッチとして
構成されている。クラッチK0 は、カウンタギア29に
連結された支持部材26と、支持部材26に支持された
摩擦ディスクと、第2回転軸5の半径方向外方に同心状
に設けられた略円筒状の支持部材27と、支持部材27
に支持された摩擦ディスクと、これら摩擦ディスクを締
結するための油圧被動ピストンとを備えている。
【0026】支持部材27は、半径方向内方に延び、更
に、第2回転軸5の外周に沿って回転軸線方向に延びて
いる。この軸線方向延長部分は、第2回転軸5に一体的
に支持されており、該延長部分には、遊星歯車機構21
のサンギア23が一体的に形成されている。サンギア2
3に噛合するプラネタリピニオン24は、出力ギア6に
連結されたキャリア24aに一体的に支持されている。
また、プラネタリピニオン24に噛合するリングギア2
5は、第2回転軸5に対して相対回転可能に支持される
とともに、動力伝達経路T0 (図1)を構成するカウン
タギア29の軸線方向延長部分29aと連結されてい
る。
に、第2回転軸5の外周に沿って回転軸線方向に延びて
いる。この軸線方向延長部分は、第2回転軸5に一体的
に支持されており、該延長部分には、遊星歯車機構21
のサンギア23が一体的に形成されている。サンギア2
3に噛合するプラネタリピニオン24は、出力ギア6に
連結されたキャリア24aに一体的に支持されている。
また、プラネタリピニオン24に噛合するリングギア2
5は、第2回転軸5に対して相対回転可能に支持される
とともに、動力伝達経路T0 (図1)を構成するカウン
タギア29の軸線方向延長部分29aと連結されてい
る。
【0027】出力ギア6は、ベアリングを介して、第2
回転軸5に相対回転自在に支持されており、その外周に
形成されたギアが、ディファレンシャル装置の入力ギア
40と噛合している。ワンウエイクラッチOWC0 は、
出力ギア6のトルクコンバータ3側に配置されており、
そのアウターレースが、ケーシング9に連結されてい
る。ワンウエイクラッチOWC0 が配置された領域で
は、トルクコンバータ3のポンプインペラ31が、第2
変速機構20と反対方向に湾曲している。
回転軸5に相対回転自在に支持されており、その外周に
形成されたギアが、ディファレンシャル装置の入力ギア
40と噛合している。ワンウエイクラッチOWC0 は、
出力ギア6のトルクコンバータ3側に配置されており、
そのアウターレースが、ケーシング9に連結されてい
る。ワンウエイクラッチOWC0 が配置された領域で
は、トルクコンバータ3のポンプインペラ31が、第2
変速機構20と反対方向に湾曲している。
【0028】以上の如く構成された変速機1では、サン
ギア23は、遊星歯車機構21を貫通してケーシング9
まで延びる第2回転軸5に一体的に取付けられている。
また、遊星歯車機構21の反力要素を構成するブレーキ
B0 及びワンウエイクラッチOWC0 は、第2回転軸5
の各端部とケーシング9との間に位置し、これによっ
て、サンギア23の回転を規制する反力を確保してい
る。かくして、本例の変速機1によれば、第2変速機構
20を構成する遊星歯車機構21とケーシング9との間
にブレーキ及びワンウエイクラッチを介設することな
く、従って、第2変速機構20を半径方向にコンパクト
に構成することができる。
ギア23は、遊星歯車機構21を貫通してケーシング9
まで延びる第2回転軸5に一体的に取付けられている。
また、遊星歯車機構21の反力要素を構成するブレーキ
B0 及びワンウエイクラッチOWC0 は、第2回転軸5
の各端部とケーシング9との間に位置し、これによっ
て、サンギア23の回転を規制する反力を確保してい
る。かくして、本例の変速機1によれば、第2変速機構
20を構成する遊星歯車機構21とケーシング9との間
にブレーキ及びワンウエイクラッチを介設することな
く、従って、第2変速機構20を半径方向にコンパクト
に構成することができる。
【0029】また、変速機1では、ワンウエイクラッチ
OWC0 は、トルクコンバータ3のポンプインペラ31
が第2変速機構20と反対方向に湾曲している部分に配
置されているので、変速機1は、デットスペースを生じ
させることなく、その占有空間を有効に活用している。
図4は、本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適用し
た車両用変速機の第2の実施例を示す概略全体構成図で
ある。図4において、図1に示す構成要素と同様の構成
要素には、図1と同一の参照符号が付されている。
OWC0 は、トルクコンバータ3のポンプインペラ31
が第2変速機構20と反対方向に湾曲している部分に配
置されているので、変速機1は、デットスペースを生じ
させることなく、その占有空間を有効に活用している。
図4は、本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適用し
た車両用変速機の第2の実施例を示す概略全体構成図で
ある。図4において、図1に示す構成要素と同様の構成
要素には、図1と同一の参照符号が付されている。
【0030】本例においては、第1変速機構10を支持
する第1回転軸4が部分4aと部分4bと分割されてお
り、トルクコンバータ3のタービン34と遊星歯車機構
12のサンギア16との間の動力伝達経路T2 を接続又
は解放するクラッチK2 が、第1回転軸4の部分4aと
部分4bとの間に配置されている。また、第2変速機構
20のカウンタギア29が、遊星歯車機構21のキャリ
ア24aに連結されており、クラッチK0 が、リングギ
ア25と出力ギア6との間の動力伝達経路T0 と、第2
回転軸5との間に介挿されている。更に、ワンウエイク
ラッチOWC0 が、第2回転軸5と動力伝達経路T0 と
の間に配置され、ブレーキB0 が、出力ギア6のトルク
コンバータ3側の端部分に配置されている。
する第1回転軸4が部分4aと部分4bと分割されてお
り、トルクコンバータ3のタービン34と遊星歯車機構
12のサンギア16との間の動力伝達経路T2 を接続又
は解放するクラッチK2 が、第1回転軸4の部分4aと
部分4bとの間に配置されている。また、第2変速機構
20のカウンタギア29が、遊星歯車機構21のキャリ
ア24aに連結されており、クラッチK0 が、リングギ
ア25と出力ギア6との間の動力伝達経路T0 と、第2
回転軸5との間に介挿されている。更に、ワンウエイク
ラッチOWC0 が、第2回転軸5と動力伝達経路T0 と
の間に配置され、ブレーキB0 が、出力ギア6のトルク
コンバータ3側の端部分に配置されている。
【0031】各変速段における変速機1の各摩擦係合要
素、即ち、クラッチK1 、K2 、ブレーキB1 、B2 、
B3 、及びワンウエイクラッチOWC0 、OWC1 、O
WC 2 の係合状態又は作動/非作動状態は、図2に示す
ものと同じであり、変速機1は、第1の実施例と実質的
に同様に作動される。但し、本例では、第2変速機構2
0は、その高速(H)のギア比が、オーバードライブ段
のギア比に設定されていることから、クラッチK0 及び
ブレーキB0 の作動条件は、図2に示すものと逆の関係
となるように設定される。
素、即ち、クラッチK1 、K2 、ブレーキB1 、B2 、
B3 、及びワンウエイクラッチOWC0 、OWC1 、O
WC 2 の係合状態又は作動/非作動状態は、図2に示す
ものと同じであり、変速機1は、第1の実施例と実質的
に同様に作動される。但し、本例では、第2変速機構2
0は、その高速(H)のギア比が、オーバードライブ段
のギア比に設定されていることから、クラッチK0 及び
ブレーキB0 の作動条件は、図2に示すものと逆の関係
となるように設定される。
【0032】図5は、本発明に係る遊星歯車式多段変速
装置を適用した車両用変速機の第3の実施例を示す概略
全体構成図である。図5において、図1に示す構成要素
と同様の構成要素には、図1と同一の参照符号が付され
ている。本例の変速機1では、第1変速機構10及び第
2変速機構20は、ブレーキB 0 及びワンウエイクラッ
チOWC0 の配置の仕方を除き、第1の実施例における
第1変速機構及び第2変速機構と実質的に同じ構成を有
している。
装置を適用した車両用変速機の第3の実施例を示す概略
全体構成図である。図5において、図1に示す構成要素
と同様の構成要素には、図1と同一の参照符号が付され
ている。本例の変速機1では、第1変速機構10及び第
2変速機構20は、ブレーキB 0 及びワンウエイクラッ
チOWC0 の配置の仕方を除き、第1の実施例における
第1変速機構及び第2変速機構と実質的に同じ構成を有
している。
【0033】第2変速機構のブレーキB0 は、第2回転
軸5のトルクコンバータ3側の端部分に配置され、ワン
ウエイクラッチOWC0 は、トルクコンバータ3と反対
側の第2回転軸5の端部分に配置されている。各変速段
における変速機1の各摩擦係合要素の係合状態又は作動
/非作動状態は、図2に示すものと同じに設定され、変
速機1は、第1の実施例と実質的に同様に作動される。
軸5のトルクコンバータ3側の端部分に配置され、ワン
ウエイクラッチOWC0 は、トルクコンバータ3と反対
側の第2回転軸5の端部分に配置されている。各変速段
における変速機1の各摩擦係合要素の係合状態又は作動
/非作動状態は、図2に示すものと同じに設定され、変
速機1は、第1の実施例と実質的に同様に作動される。
【0034】上記第2及び第3の実施例においても又、
サンギア23は、第2回転軸5に一体的に取付けられ、
サンギア23の回転を規制する反力は、ブレーキB0 及
びワンウエイクラッチOWC0 を、第2回転軸5の各端
部とケーシング9との間に介設することにより、得られ
る。かくして、これら実施例の変速機1も又、第2変速
機構20を構成する遊星歯車機構21とケーシング9と
の間に、遊星歯車機構21の反力を得るための反力要素
であるブレーキ及びワンウエイクラッチを介設すること
なく、従って、第2変速機構20を半径方向にコンパク
トに構成することができる。また、かかる変速機1で
は、ブレーキB0 は、トルクコンバータ3のポンプイン
ペラ31が第2変速機構20と反対方向に湾曲している
部分に配置されているので、変速機1は、デットスペー
スを生じさせることなく、その占有空間を有効に活用し
ている。
サンギア23は、第2回転軸5に一体的に取付けられ、
サンギア23の回転を規制する反力は、ブレーキB0 及
びワンウエイクラッチOWC0 を、第2回転軸5の各端
部とケーシング9との間に介設することにより、得られ
る。かくして、これら実施例の変速機1も又、第2変速
機構20を構成する遊星歯車機構21とケーシング9と
の間に、遊星歯車機構21の反力を得るための反力要素
であるブレーキ及びワンウエイクラッチを介設すること
なく、従って、第2変速機構20を半径方向にコンパク
トに構成することができる。また、かかる変速機1で
は、ブレーキB0 は、トルクコンバータ3のポンプイン
ペラ31が第2変速機構20と反対方向に湾曲している
部分に配置されているので、変速機1は、デットスペー
スを生じさせることなく、その占有空間を有効に活用し
ている。
【0035】図6は、本発明に係る遊星歯車式多段変速
装置を適用した車両用変速機の第4の実施例を示す概略
全体構成図である。図において、図1に示す構成要素と
同様の構成要素には、図1と同一の参照符号が付されて
いる。本例の第1変速機構10においては、ワンウエイ
クラッチOWC2 及びブレーキB2 は、リングギア18
の回転を規制し得るように、遊星歯車機構12のリング
ギア18に隣接して並列に配置されている。また、伝達
ギア19は、遊星歯車機構11と遊星歯車機構12との
間に配置され、これら遊星歯車機構11、12の各キャ
リア14a、17aと一体的に連結されている。
装置を適用した車両用変速機の第4の実施例を示す概略
全体構成図である。図において、図1に示す構成要素と
同様の構成要素には、図1と同一の参照符号が付されて
いる。本例の第1変速機構10においては、ワンウエイ
クラッチOWC2 及びブレーキB2 は、リングギア18
の回転を規制し得るように、遊星歯車機構12のリング
ギア18に隣接して並列に配置されている。また、伝達
ギア19は、遊星歯車機構11と遊星歯車機構12との
間に配置され、これら遊星歯車機構11、12の各キャ
リア14a、17aと一体的に連結されている。
【0036】本例の第2変速機構20は、リダクション
形式の変速機構であり、遊星歯車機構21がカウンタギ
ア29の一方の側に配置され、クラッチK0、ワンウエ
イクラッチOWC0 及びブレーキB0 がカウンタギア2
9の他方の側に配置されている点を除き、上述の第1実
施例の第2変速機構と実質的に同じ構成を備えている。
形式の変速機構であり、遊星歯車機構21がカウンタギ
ア29の一方の側に配置され、クラッチK0、ワンウエ
イクラッチOWC0 及びブレーキB0 がカウンタギア2
9の他方の側に配置されている点を除き、上述の第1実
施例の第2変速機構と実質的に同じ構成を備えている。
【0037】カウンタギア29とリングギア25との間
の動力伝達経路T0は、遊星歯車機構21と反対の側に
延びる延長経路T3 を備えており、クラッチK0 、ワン
ウエイクラッチOWC0 及びブレーキB0 は、この延長
経路T3 に配置されている。クラッチK0 は、延長経路
T3 を断続可能に配置され、リングギア25と第2回転
軸5とを選択的に連結できる。クラッチK0 の締結時
に、遊星歯車機構21の各要素、即ち、リングギア2
5、プラネタリピニオン24及びサンギア23は一体的
に回転される。ワンウエイクラッチOWC0 及びブレー
キB0 は、遊星歯車機構21の反力要素を構成してお
り、第2回転軸5の端部とケーシング9との間に介設さ
れ、第2回転軸5を介してサンギア23の回転を規制す
る。
の動力伝達経路T0は、遊星歯車機構21と反対の側に
延びる延長経路T3 を備えており、クラッチK0 、ワン
ウエイクラッチOWC0 及びブレーキB0 は、この延長
経路T3 に配置されている。クラッチK0 は、延長経路
T3 を断続可能に配置され、リングギア25と第2回転
軸5とを選択的に連結できる。クラッチK0 の締結時
に、遊星歯車機構21の各要素、即ち、リングギア2
5、プラネタリピニオン24及びサンギア23は一体的
に回転される。ワンウエイクラッチOWC0 及びブレー
キB0 は、遊星歯車機構21の反力要素を構成してお
り、第2回転軸5の端部とケーシング9との間に介設さ
れ、第2回転軸5を介してサンギア23の回転を規制す
る。
【0038】各変速段における各摩擦係合要素の係合状
態又は作動/非作動状態は、図2に示すものと同じに設
定され、変速機1は、第1の実施例と実質的に同様に作
動される。図7は、図6に示された第2変速機構20の
構造を示す部分断面図である。第2回転軸5は、ポンプ
インペラ31の近傍に配置されたベアリング7と、第2
変速機構20の略中央部分に配置されたベアリング8と
によって、変速機1のケーシング9に回転自在に支持さ
れている。第2回転軸5上には、図7において左側から
右側(トルクコンバータ3の側)に向かって、ワンウエ
イクラッチOWC0 、クラッチK0 、ブレーキB0 、カ
ウンタギア29、遊星歯車機構21および出力ギア6
が、第2回転軸5と同心状に整列している。また、遊星
歯車機構21を構成するサンギア23が、第2回転軸5
の略中央部分に、一体的に形成されている。
態又は作動/非作動状態は、図2に示すものと同じに設
定され、変速機1は、第1の実施例と実質的に同様に作
動される。図7は、図6に示された第2変速機構20の
構造を示す部分断面図である。第2回転軸5は、ポンプ
インペラ31の近傍に配置されたベアリング7と、第2
変速機構20の略中央部分に配置されたベアリング8と
によって、変速機1のケーシング9に回転自在に支持さ
れている。第2回転軸5上には、図7において左側から
右側(トルクコンバータ3の側)に向かって、ワンウエ
イクラッチOWC0 、クラッチK0 、ブレーキB0 、カ
ウンタギア29、遊星歯車機構21および出力ギア6
が、第2回転軸5と同心状に整列している。また、遊星
歯車機構21を構成するサンギア23が、第2回転軸5
の略中央部分に、一体的に形成されている。
【0039】カウンタギア29は、第2変速機構20の
略中央部に配置され、ベアリングを介して第2回転軸5
に相対回転可能に支持されている。カウンタギア29の
外周に形成されたギアが第1変速機構10の伝達ギア1
9と噛合している。また、カウンタギア29の延長部分
28が、カウンタギア29の半径方向内端部分から第2
回転軸5の外周に沿って延び、図6の延長経路T3 を構
成している。延長部分28の端部には、クラッチK0 を
構成する支持部材26がスプライン連結され、支持部材
26は、延長部分28の端部から半径方向外方に延びて
いる。
略中央部に配置され、ベアリングを介して第2回転軸5
に相対回転可能に支持されている。カウンタギア29の
外周に形成されたギアが第1変速機構10の伝達ギア1
9と噛合している。また、カウンタギア29の延長部分
28が、カウンタギア29の半径方向内端部分から第2
回転軸5の外周に沿って延び、図6の延長経路T3 を構
成している。延長部分28の端部には、クラッチK0 を
構成する支持部材26がスプライン連結され、支持部材
26は、延長部分28の端部から半径方向外方に延びて
いる。
【0040】クラッチK0 は、油圧作動式クラッチとし
て構成されており、支持部材26に支持された摩擦ディ
スクと、支持部材26の半径方向外方に同心状に設けら
れた略円筒状の支持部材27と、支持部材27に支持さ
れた摩擦ディスクと、これら摩擦ディスクに締結力を付
与する油圧被動ピストンとを備えている。支持部材27
は又、油圧作動式ブレーキとして構成されたブレーキB
0 の一部を形成している。ブレーキB0 は、支持部材2
7に支持された摩擦ディスクと、ケーシング9に支持さ
れた摩擦ディスクと、これら摩擦ディスクを締結させる
ための締結力を付与する油圧被動ピストンとを備えてい
る。
て構成されており、支持部材26に支持された摩擦ディ
スクと、支持部材26の半径方向外方に同心状に設けら
れた略円筒状の支持部材27と、支持部材27に支持さ
れた摩擦ディスクと、これら摩擦ディスクに締結力を付
与する油圧被動ピストンとを備えている。支持部材27
は又、油圧作動式ブレーキとして構成されたブレーキB
0 の一部を形成している。ブレーキB0 は、支持部材2
7に支持された摩擦ディスクと、ケーシング9に支持さ
れた摩擦ディスクと、これら摩擦ディスクを締結させる
ための締結力を付与する油圧被動ピストンとを備えてい
る。
【0041】支持部材27の一端部27aが、半径方向
内方に延び、第2回転軸5の外周部にスプライン連結さ
れている。端部27aは又、ケーシング9に向かって軸
線方向に延び、その内周面がケーシング9の軸支部と摺
接するとともに、その外周面が、ワンウエイクラッチO
WC0 を介して、ケーシング9と連結されている。クラ
ッチK0 、ワンウエイクラッチOWC0及びブレーキB
0 が設けられた側と反対側のカウンタギア29の側面に
は、リングギア25が一体的に連結されている。リング
ギア25は、プラネタリピニオン24、サンギア23及
びキャリア24aと共に、遊星歯車機構21を構成して
いる。サンギア23は、第2回転軸5に一体的に形成さ
れている。また、キャリア24aは、出力ギア6と一体
的に連結されている。
内方に延び、第2回転軸5の外周部にスプライン連結さ
れている。端部27aは又、ケーシング9に向かって軸
線方向に延び、その内周面がケーシング9の軸支部と摺
接するとともに、その外周面が、ワンウエイクラッチO
WC0 を介して、ケーシング9と連結されている。クラ
ッチK0 、ワンウエイクラッチOWC0及びブレーキB
0 が設けられた側と反対側のカウンタギア29の側面に
は、リングギア25が一体的に連結されている。リング
ギア25は、プラネタリピニオン24、サンギア23及
びキャリア24aと共に、遊星歯車機構21を構成して
いる。サンギア23は、第2回転軸5に一体的に形成さ
れている。また、キャリア24aは、出力ギア6と一体
的に連結されている。
【0042】出力ギア6は、ベアリングを介して、第2
回転軸5に相対回転自在に支持されており、その外周に
形成されたギアが、ディファレンシャル装置の入力ギア
40と噛合している。以上の如く構成された変速機1で
は、サンギア23は、遊星歯車機構21を貫通してケー
シング9まで延びる第2回転軸5に一体的に形成されて
いる。また、遊星歯車機構21の反力要素を構成するブ
レーキB0 及びワンウエイクラッチOWC0 は、第2回
転軸5の一端部とケーシング9との間に介設され、これ
によって、サンギア23の回転を規制する反力が確保さ
れる。かくして、本例の変速機1によれば、第2変速機
構20を構成する遊星歯車機構21とケーシング9との
間にブレーキ及びワンウエイクラッチを介設することな
く、従って、第2変速機構20を半径方向にコンパクト
に構成することができる。
回転軸5に相対回転自在に支持されており、その外周に
形成されたギアが、ディファレンシャル装置の入力ギア
40と噛合している。以上の如く構成された変速機1で
は、サンギア23は、遊星歯車機構21を貫通してケー
シング9まで延びる第2回転軸5に一体的に形成されて
いる。また、遊星歯車機構21の反力要素を構成するブ
レーキB0 及びワンウエイクラッチOWC0 は、第2回
転軸5の一端部とケーシング9との間に介設され、これ
によって、サンギア23の回転を規制する反力が確保さ
れる。かくして、本例の変速機1によれば、第2変速機
構20を構成する遊星歯車機構21とケーシング9との
間にブレーキ及びワンウエイクラッチを介設することな
く、従って、第2変速機構20を半径方向にコンパクト
に構成することができる。
【0043】また、上記変速機1では、第2回転軸5を
支持するベアリング8が、第2変速機構20の略中央部
分に配置されており、第2回転軸5の支持スパンが短縮
されている。かかる構成によれば、第2回転軸5の支持
剛性を向上できるので、第2回転軸5の回転振れを抑制
し、或いは、第2回転軸5の径を縮小することが可能と
なる。
支持するベアリング8が、第2変速機構20の略中央部
分に配置されており、第2回転軸5の支持スパンが短縮
されている。かかる構成によれば、第2回転軸5の支持
剛性を向上できるので、第2回転軸5の回転振れを抑制
し、或いは、第2回転軸5の径を縮小することが可能と
なる。
【0044】以上、本発明を好ましい実施例に基づいて
詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく種々の変更又は変形が可能であり、それらも特
許請求の範囲に記載された発明の範囲内に含まれるもの
であることはいうまでもない。例えば、上記実施例で
は、4速段において、第1変速機構10の第3速のギア
比と、第2変速機構20の低速(L)のギア比とを組み
合わせているが、第1変速機構10の第2速のギア比
と、第2変速機構20の高速(H)のギア比とを組み合
わせることも可能である。
詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく種々の変更又は変形が可能であり、それらも特
許請求の範囲に記載された発明の範囲内に含まれるもの
であることはいうまでもない。例えば、上記実施例で
は、4速段において、第1変速機構10の第3速のギア
比と、第2変速機構20の低速(L)のギア比とを組み
合わせているが、第1変速機構10の第2速のギア比
と、第2変速機構20の高速(H)のギア比とを組み合
わせることも可能である。
【0045】また、上記実施例では、遊星歯車機構21
の各構成要素を一体的に回転させるため、即ち、ギア比
1.0を得るために、リングギア25とサンギア23とを
クラッチK0 によって締結しているが、クラッチK
0 を、他の2つの要素、即ち、キャリア24aとサンギ
ア23、又は、キャリア24aとリングギア25とを互
いに締結可能なように配設しても良い。
の各構成要素を一体的に回転させるため、即ち、ギア比
1.0を得るために、リングギア25とサンギア23とを
クラッチK0 によって締結しているが、クラッチK
0 を、他の2つの要素、即ち、キャリア24aとサンギ
ア23、又は、キャリア24aとリングギア25とを互
いに締結可能なように配設しても良い。
【0046】
【効果】本発明の上記構成によれば、ケーシングと、前
記ケーシングに支持され、転換すべきトルクが伝達され
る第1回転軸と、前記ケーシングに支持され、該第1回
転軸と実質的に平行に配置された第2回転軸と、前記第
1回転軸上に配設された遊星歯車機構を含む第1変速機
構と、前記第2回転軸上に配設された遊星歯車機構を含
む第2変速機構と、第2回転軸上に配置され、第2変速
機構によって転換されたトルクを出力する出力ギアとを
備えた遊星歯車式多段変速装置において、第2変速機構
を半径方向に小型化することができる遊星歯車式多段変
速装置を提供することが可能となる。
記ケーシングに支持され、転換すべきトルクが伝達され
る第1回転軸と、前記ケーシングに支持され、該第1回
転軸と実質的に平行に配置された第2回転軸と、前記第
1回転軸上に配設された遊星歯車機構を含む第1変速機
構と、前記第2回転軸上に配設された遊星歯車機構を含
む第2変速機構と、第2回転軸上に配置され、第2変速
機構によって転換されたトルクを出力する出力ギアとを
備えた遊星歯車式多段変速装置において、第2変速機構
を半径方向に小型化することができる遊星歯車式多段変
速装置を提供することが可能となる。
【図1】本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適用し
た車両用変速機の第1の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
た車両用変速機の第1の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
【図2】図1に示す自動変速機によって得られる変速段
と、各変速段における摩擦係合要素の作動状態を示す図
である。
と、各変速段における摩擦係合要素の作動状態を示す図
である。
【図3】図1に示す自動変速機の構造を部分的に示す部
分断面図である。
分断面図である。
【図4】本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適用し
た車両用変速機の第2の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
た車両用変速機の第2の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
【図5】本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適用し
た車両用変速機の第3の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
た車両用変速機の第3の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
【図6】本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適用し
た車両用変速機の第4の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
た車両用変速機の第4の実施例を示す概略全体構成図で
ある。
【図7】図6に示す自動変速機の構造を部分的に示す部
分断面図である。
分断面図である。
1 変速機、 2 入力軸、 3 トルクコンバータ、 4 第1回転軸、 5 第2回転軸、 6 出力ギア、 9 ケーシング、 10 第1変速機構、 20 第2変速機構、 21 遊星歯車機構、 23 サンギア、 OWC0 ワンウエイクラッチ、 B0 ブレーキ。
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーシングと、 該ケーシングに支持され、転換すべきトルクが伝達され
る第1回転軸と、 前記ケーシングに支持され、前記第1回転軸と実質的に
平行に配置された第2回転軸と、 前記第1回転軸上に配設された遊星歯車機構と、これに
より転換されたトルクを伝達する伝達ギヤとを含む第1
変速機構と、 前記第2回転軸上に配設された遊星歯車機構と、前記伝
達ギヤからの入力を該遊星歯車機構に伝達するカウンタ
ーギヤとを含む第2変速機構と、 前記第2回転軸上に前記カウンターギヤから離間して配
置され、前記第2変速機構によって転換されたトルクを
出力する出力ギヤと、を備えた遊星歯車式多段変速装置
において、前記第2変速機構の遊星歯車機構が、前記カウンターギ
ヤと、前記第2回転軸に相対回転可能に支持された前記
出力ギヤとの間に配置され、また、 前記第2変速機構の遊星歯車機構が、前記第2回転軸に一体に設けられた サンギヤと、 該サンギヤと噛み合うプラネタリピニオンと、 前記第2回転軸に相対回転可能に支持されて前記プラネ
タリピニオンを支持するキャリヤと、 第2回転軸に相対回転可能に支持され、前記プラネタリ
ピニオンの周囲に位置して該プラネタリピニオンに噛み
合うリングギヤとを有し、 前記キャリアと前記リングギヤのいずれか一方の要素が
前記出力ギアに連結され、 前記キャリア又はリングギヤの他方の要素が前記カウン
ターギヤに連結され、 前記第2変速機構の遊星歯車機構の反力を得るための摩
擦係合要素が、前記第2回転軸の回転軸線方向に該第2
変速機構の遊星歯車機構から間隔を隔てて配置され且つ
前記第2回転軸に一体に設けられている ことを特徴とす
る遊星歯車式多段変速装置。 - 【請求項2】 前記摩擦係合要素を構成するブレーキ又
はワンウエイクラッチの一方が、前記第1回転軸にトル
クを伝達するトルクコンバータ側の前記第2回転軸の端
部分に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の
遊星歯車式多段変速装置。 - 【請求項3】 前記摩擦係合要素を構成するブレーキ又
はワンウエイクラッチの一方が、前記第1回転軸にトル
クを伝達するトルクコンバータ側の前記第2回転軸の端
部分に配置され、前記ブレーキ又はワンウエイクラッチ
の他方が、前記トルクコンバータと反対側の前記第2回
転軸の端部分に配置される、ことを特徴とする請求項1
に記載の遊星歯車式多段変速装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03057575A JP3096075B2 (ja) | 1990-06-28 | 1991-03-22 | 遊星歯車式多段変速装置 |
US07/722,162 US5213552A (en) | 1990-06-28 | 1991-06-27 | Vehicle power transmission |
EP91110643A EP0463622B1 (en) | 1990-06-28 | 1991-06-27 | Vehicle power transmission |
DE69116747T DE69116747T2 (de) | 1990-06-28 | 1991-06-27 | Lastschaltgetriebe für Kraftfahrzeuge |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-170788 | 1990-06-28 | ||
JP17078890 | 1990-06-28 | ||
JP03057575A JP3096075B2 (ja) | 1990-06-28 | 1991-03-22 | 遊星歯車式多段変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04211753A JPH04211753A (ja) | 1992-08-03 |
JP3096075B2 true JP3096075B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=26398642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0463622B1 (ja) |
JP (1) | JP3096075B2 (ja) |
DE (1) | DE69116747T2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5334117A (en) * | 1990-09-28 | 1994-08-02 | Mazda Motor Corporation | Automatic transmission with an add-on extension to increase the number of gear ratios |
US5439088A (en) * | 1992-01-30 | 1995-08-08 | Nissan Motor Co., Ltd. | Automatic transmission with passages connecting apply and cancel chambers |
EP0616150B1 (en) * | 1993-03-19 | 1998-11-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Epicyclic transmission with extension housing |
EP0803033A1 (en) * | 1994-07-19 | 1997-10-29 | Hyundai Motor Company | Power train with a reduced number of clutches |
KR0183075B1 (ko) * | 1994-11-01 | 1999-04-01 | 전성원 | 차량용 자동 변속장치 |
US5876300A (en) * | 1995-03-24 | 1999-03-02 | Aisin Aw Co., Ltd. | Vehicular automatic transmission |
JP3520623B2 (ja) * | 1995-09-07 | 2004-04-19 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機 |
US5830100A (en) * | 1996-06-28 | 1998-11-03 | Choi; Hyun-Young | Vehicular automatic transmission having five forward speed ranges and a single reverse speed range |
US6547596B1 (en) | 2000-05-30 | 2003-04-15 | Amphenol-Tuchel Electronics Gmbh | Filtered electrical connector with ferrite member and coil |
JP2019049285A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機 |
JP2019158075A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54145859A (en) * | 1978-05-04 | 1979-11-14 | Aisin Warner | Automatic transmission with overdrive |
JPS57173642A (en) * | 1981-04-17 | 1982-10-26 | Toyota Motor Corp | Drive gear for motorcars |
JPS5884248A (ja) * | 1981-11-11 | 1983-05-20 | Toyota Motor Corp | 自動車用駆動装置 |
US4836050A (en) * | 1982-11-22 | 1989-06-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Transverse type automatic transmission with two separate lay shaft elements |
JPS59117943A (ja) * | 1982-12-21 | 1984-07-07 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機 |
DE3248350A1 (de) * | 1982-12-28 | 1984-07-05 | Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart | Antriebsaggregat fuer kraftfahrzeuge, mit einer geometrischen hauptachse fuer die hauptwelle einer antriebsmaschine und einer parallelen hauptachse fuer die ausgangswelle eines gangwechselgetriebes der umlaufraederbauart |
DE3507600A1 (de) * | 1984-03-05 | 1985-09-19 | Nissan Motor Co., Ltd., Yokohama, Kanagawa | Planetengetriebe |
JPH0646063B2 (ja) * | 1984-03-30 | 1994-06-15 | 日産自動車株式会社 | オ−トマチツクトランスアクスル |
JPS6245426A (ja) * | 1985-08-20 | 1987-02-27 | Sankyo Alum Ind Co Ltd | 形材の接合面形成方法 |
JPS6256652A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-12 | Mazda Motor Corp | 車両用自動変速機 |
JPS6347542A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-29 | Aisin Warner Ltd | 自動変速機 |
JPH0621620B2 (ja) * | 1987-07-28 | 1994-03-23 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機の歯車変速装置 |
US4899621A (en) * | 1987-08-03 | 1990-02-13 | Aisin-Warner Kabushiki Kaisha | Automatic transmission for vehicles |
US4924729A (en) * | 1989-03-27 | 1990-05-15 | General Motors Corporation | Multispeed power transmission |
JPH0776581B2 (ja) * | 1989-10-03 | 1995-08-16 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機のギアトレーン |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP03057575A patent/JP3096075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1991-06-27 DE DE69116747T patent/DE69116747T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-06-27 US US07/722,162 patent/US5213552A/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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DE69116747T2 (de) | 1996-09-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |