JP3094636B2 - ジェットルームにおける製織方法 - Google Patents
ジェットルームにおける製織方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯入れ用メインノズル
の噴射作用によって緯糸を緯入れし、製織停止時には緯
入れ用メインノズルを微噴射して糸抜け防止を行なうよ
うにしたジェットルームにおける製織方法に関するもの
である。
の噴射作用によって緯糸を緯入れし、製織停止時には緯
入れ用メインノズルを微噴射して糸抜け防止を行なうよ
うにしたジェットルームにおける製織方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】緯入れ用メインノズにおける微噴射作用
は伸縮性の低い緯糸に対しては糸抜け防止に効果があ
る。しかしながら、伸縮性の高い緯糸の場合には製織時
における緯入れ用メインノズルの高い噴射圧によって引
き伸ばされており、製織停止時における低圧の微噴射作
用では伸縮性の高い緯糸はかなり縮んでしまう。そのた
め、伸縮性の高い緯糸は製織停止時には緯入れ用メイン
ノズルから抜けてしまう。微噴射の圧力を高めれば糸抜
けを防止することもできるが、微噴射の圧力を高くすれ
ばするほど微噴射作用を受ける緯糸部位が撚り戻り、破
損等の損傷し、織布に傷が生じる。
は伸縮性の低い緯糸に対しては糸抜け防止に効果があ
る。しかしながら、伸縮性の高い緯糸の場合には製織時
における緯入れ用メインノズルの高い噴射圧によって引
き伸ばされており、製織停止時における低圧の微噴射作
用では伸縮性の高い緯糸はかなり縮んでしまう。そのた
め、伸縮性の高い緯糸は製織停止時には緯入れ用メイン
ノズルから抜けてしまう。微噴射の圧力を高めれば糸抜
けを防止することもできるが、微噴射の圧力を高くすれ
ばするほど微噴射作用を受ける緯糸部位が撚り戻り、破
損等の損傷し、織布に傷が生じる。
【0003】特開昭51−102158号公報及び実開
昭51−124159号公報には緯入れ用メインノズル
からの糸抜けを防止する装置が開示されている。両公報
には緯糸を挟んで積極的に把持する装置及びブラシに緯
糸を付着させて消極的に把持する装置が開示されてお
り、このような把持装置の採用によって糸抜け防止は確
実となる。
昭51−124159号公報には緯入れ用メインノズル
からの糸抜けを防止する装置が開示されている。両公報
には緯糸を挟んで積極的に把持する装置及びブラシに緯
糸を付着させて消極的に把持する装置が開示されてお
り、このような把持装置の採用によって糸抜け防止は確
実となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の把持装置は緯入れ用メインノズルの先端から延出し
ている緯糸先端部を把持するため、緯糸先端部は緯入れ
用メインノズルの先端から長目に延出しておかねばなら
ない。このような緯糸先端部の延出状態ではエアジェッ
トルームでの緯入れは難しく、前記従来の把持装置はウ
ォータージェットルームにしか採用できない。
来の把持装置は緯入れ用メインノズルの先端から延出し
ている緯糸先端部を把持するため、緯糸先端部は緯入れ
用メインノズルの先端から長目に延出しておかねばなら
ない。このような緯糸先端部の延出状態ではエアジェッ
トルームでの緯入れは難しく、前記従来の把持装置はウ
ォータージェットルームにしか採用できない。
【0005】本発明は、エアジェットルームにおいて糸
抜けを防止しつつ織布に傷を残さない製織方法を提供す
ることを目的とする。
抜けを防止しつつ織布に傷を残さない製織方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
製織停止時には緯入れ用メインノズルを微噴射して糸抜
け防止を行なうようにしたジェットルームを対象とし、
製織停止状態に入るときには緯入れ用メインノズルから
緯糸先端部を放出して延ばし、製織停止状態から製織状
態へ移行する際には製織停止時において緯入れ用メイン
ノズル内で微噴射作用を受けた緯糸部位を緯入れ用メイ
ンノズルから切断分離して経糸開口外へ廃棄し、微噴射
作用を受けた緯糸部位の緯入れを阻止した後に製織を開
始するようにした。
製織停止時には緯入れ用メインノズルを微噴射して糸抜
け防止を行なうようにしたジェットルームを対象とし、
製織停止状態に入るときには緯入れ用メインノズルから
緯糸先端部を放出して延ばし、製織停止状態から製織状
態へ移行する際には製織停止時において緯入れ用メイン
ノズル内で微噴射作用を受けた緯糸部位を緯入れ用メイ
ンノズルから切断分離して経糸開口外へ廃棄し、微噴射
作用を受けた緯糸部位の緯入れを阻止した後に製織を開
始するようにした。
【0007】
【作用】製織停止状態に入ったときには緯入れ用メイン
ノズルから延出する緯糸先端部が放出され、緯入れ用メ
インノズルの噴射口から延出する緯糸先端部が緯入れ毎
の緯糸切断直後よりも長くなる。従って、伸縮性の高い
緯糸が製織停止中に縮んでも緯入れ用メインノズルから
抜けることはない。
ノズルから延出する緯糸先端部が放出され、緯入れ用メ
インノズルの噴射口から延出する緯糸先端部が緯入れ毎
の緯糸切断直後よりも長くなる。従って、伸縮性の高い
緯糸が製織停止中に縮んでも緯入れ用メインノズルから
抜けることはない。
【0008】製織停止中には緯糸先端部は緯入れ用メイ
ンノズルの微噴射作用によって撚り戻り、破損等の損傷
を受ける。この損傷部位は製織開始前に経糸開口外へ切
断放出され、経糸開口内に緯入れされることはない。従
って、緯入れ用メインノズルの微噴射によって損傷を受
けた緯糸が織布に織りこまれることはない。又、緯糸損
傷部位の切断廃棄の際の切断位置を緯入れ用メインノズ
ルの噴射口に近づければ、製織開始時における緯入れ用
メインノズルからの緯糸先端部の延出長さが短くなり、
緯入れに支障を来すこともない。
ンノズルの微噴射作用によって撚り戻り、破損等の損傷
を受ける。この損傷部位は製織開始前に経糸開口外へ切
断放出され、経糸開口内に緯入れされることはない。従
って、緯入れ用メインノズルの微噴射によって損傷を受
けた緯糸が織布に織りこまれることはない。又、緯糸損
傷部位の切断廃棄の際の切断位置を緯入れ用メインノズ
ルの噴射口に近づければ、製織開始時における緯入れ用
メインノズルからの緯糸先端部の延出長さが短くなり、
緯入れに支障を来すこともない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図7に基づいて説明する。1は公知の巻付方式の緯糸測
長貯留装置である。緯糸チーズ2から供給される緯糸は
糸巻付面1aの回りを回転する糸巻付管1bに通され、
糸巻付面1a上に巻付貯留される。糸巻付管1aは機台
モータ3とは別の巻付モータ4により回転駆動される。
図7に基づいて説明する。1は公知の巻付方式の緯糸測
長貯留装置である。緯糸チーズ2から供給される緯糸は
糸巻付面1aの回りを回転する糸巻付管1bに通され、
糸巻付面1a上に巻付貯留される。糸巻付管1aは機台
モータ3とは別の巻付モータ4により回転駆動される。
【0010】糸巻付面1a上に巻付貯留された緯糸は電
磁ソレノイド5によって駆動される係止ピン5aの出没
によって糸巻付面1aからの引出しを制御される。糸巻
付面1aの近傍にある反射式光電センサ型の緯糸解舒検
出器6の解舒検出信号が検出される。この解舒検出信号
は制御コンピュータCに送られ、制御コンピュータCは
緯糸解舒検出器6からの緯糸解舒情報及び機台回転角度
検出用のロータリエンコーダ7からの機台回転角度情報
に基づいて電磁ソレノイド5の励消磁を制御する。この
励消磁制御によって糸巻付面1aと係止ピン5aとの係
合及び糸巻付面1aからの係止ピン5aの離間が行わ
れ、糸巻付面1aからの巻付緯糸の引出し解舒及び解舒
阻止が行われる。
磁ソレノイド5によって駆動される係止ピン5aの出没
によって糸巻付面1aからの引出しを制御される。糸巻
付面1aの近傍にある反射式光電センサ型の緯糸解舒検
出器6の解舒検出信号が検出される。この解舒検出信号
は制御コンピュータCに送られ、制御コンピュータCは
緯糸解舒検出器6からの緯糸解舒情報及び機台回転角度
検出用のロータリエンコーダ7からの機台回転角度情報
に基づいて電磁ソレノイド5の励消磁を制御する。この
励消磁制御によって糸巻付面1aと係止ピン5aとの係
合及び糸巻付面1aからの係止ピン5aの離間が行わ
れ、糸巻付面1aからの巻付緯糸の引出し解舒及び解舒
阻止が行われる。
【0011】糸巻付面1a上の巻付緯糸は緯入れ用メイ
ンノズル8の噴射作用によって経糸Tの開口内へ緯入れ
される。緯入れ用メインノズル8には緯入れ用エア供給
管路9、微風用エア供給管路10とが並列接続されてお
り、緯入れ用エアの供給及び停止は電磁バルブV1 の励
消磁制御によって行われる。微風用エアは常時緯入れ用
メインノズル8に供給されており、この微風用エア噴射
作用によって緯糸Yの糸先の姿勢が整えられる。
ンノズル8の噴射作用によって経糸Tの開口内へ緯入れ
される。緯入れ用メインノズル8には緯入れ用エア供給
管路9、微風用エア供給管路10とが並列接続されてお
り、緯入れ用エアの供給及び停止は電磁バルブV1 の励
消磁制御によって行われる。微風用エアは常時緯入れ用
メインノズル8に供給されており、この微風用エア噴射
作用によって緯糸Yの糸先の姿勢が整えられる。
【0012】緯入れ末端側には緯糸検出器11が設置さ
れており、緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先
端は緯糸検出器11の設置位置まで到達する。制御コン
ピュータCは緯糸検出器11が緯糸を検出しない場合に
は緯入れ異常と判断し、電磁バルブV1 、電磁カッター
12及び電磁ソレノイド5の励消磁制御を停止するとと
もに、機台モータ3及び巻付モータ4の作動を停止す
る。
れており、緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先
端は緯糸検出器11の設置位置まで到達する。制御コン
ピュータCは緯糸検出器11が緯糸を検出しない場合に
は緯入れ異常と判断し、電磁バルブV1 、電磁カッター
12及び電磁ソレノイド5の励消磁制御を停止するとと
もに、機台モータ3及び巻付モータ4の作動を停止す
る。
【0013】緯入れ用メインノズル8の直下にはブロー
ノズル13が設置されており、直上には緯糸導入ダクト
14が対向設置されている。緯糸導入ダクト14の出口
の後方には吸引パイプ15が設置されており、吸引パイ
プ15の出口側が図示しないダストボックスに向けて湾
曲されているとともに、この湾曲部にはブローノズル1
6が接続されている。
ノズル13が設置されており、直上には緯糸導入ダクト
14が対向設置されている。緯糸導入ダクト14の出口
の後方には吸引パイプ15が設置されており、吸引パイ
プ15の出口側が図示しないダストボックスに向けて湾
曲されているとともに、この湾曲部にはブローノズル1
6が接続されている。
【0014】緯入れ用メインノズル8、ブローノズル1
3、緯糸導入ダクト14、及び吸引パイプ15はいずれ
もスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴って一
体的に揺動する。これら各部材8,13,14,15の
揺動領域の後方には緯糸引き取りモータ17が設置され
ており、その上方にはエアシリンダ18が設置されてい
る。緯糸引き取りモータ17には駆動ローラ19が作動
連結されており、エアシリンダ18の駆動ロッドには被
動ローラ20が取付られている。被動ローラ20はエア
シリンダ18の突出動作によって駆動ローラ19に圧接
される。
3、緯糸導入ダクト14、及び吸引パイプ15はいずれ
もスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴って一
体的に揺動する。これら各部材8,13,14,15の
揺動領域の後方には緯糸引き取りモータ17が設置され
ており、その上方にはエアシリンダ18が設置されてい
る。緯糸引き取りモータ17には駆動ローラ19が作動
連結されており、エアシリンダ18の駆動ロッドには被
動ローラ20が取付られている。被動ローラ20はエア
シリンダ18の突出動作によって駆動ローラ19に圧接
される。
【0015】エアシリンダ18の駆動ロッドにはリミッ
トスイッチ型の緯糸検出器21が取り付けられている。
緯糸検出器21の検知針21aはエアシリンダ18の突
出動作に伴って緯糸導入ダクト14と吸引パイプ15と
の間の領域を掃過する。
トスイッチ型の緯糸検出器21が取り付けられている。
緯糸検出器21の検知針21aはエアシリンダ18の突
出動作に伴って緯糸導入ダクト14と吸引パイプ15と
の間の領域を掃過する。
【0016】ブローノズル13及び16はいずれも2方
弁型の電磁バルブV2 ,V3 を介して図示しない圧力エ
ア供給タンクに接続されている。又、エアシリンダ18
は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記圧力エア供給
タンクに接続されている。
弁型の電磁バルブV2 ,V3 を介して図示しない圧力エ
ア供給タンクに接続されている。又、エアシリンダ18
は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記圧力エア供給
タンクに接続されている。
【0017】緯入れ用メインノズル8の噴射口と緯糸導
入ダクト14の入口との間には電磁カッター24が配設
されている。電磁カッター24、電磁バルブV2 〜V4
及び緯糸引き取りモータ17はモータ3,4、電磁ソレ
ノイド5、電磁カッター12及び電磁バルブV1 ととも
に制御コンピュータCの指令制御を受ける。図5〜図7
は製織停止時及び製織再開時の緯糸処理プログラムを表
すフローチャートであり、制御コンピュータCはこのプ
ログラムに従って緯糸処理を遂行する。
入ダクト14の入口との間には電磁カッター24が配設
されている。電磁カッター24、電磁バルブV2 〜V4
及び緯糸引き取りモータ17はモータ3,4、電磁ソレ
ノイド5、電磁カッター12及び電磁バルブV1 ととも
に制御コンピュータCの指令制御を受ける。図5〜図7
は製織停止時及び製織再開時の緯糸処理プログラムを表
すフローチャートであり、制御コンピュータCはこのプ
ログラムに従って緯糸処理を遂行する。
【0018】製織停止スイッチ22のON操作、あるい
は経糸切断発生によって製織停止信号が発信されると、
制御コンピュータCは電磁バルブV1 の励消磁制御及び
電磁カッター12の開閉制御を停止し、同時に電磁バル
ブV2 の所定時間励磁を指令する。電磁バルブV2 の所
定時間励磁によりブローノズル13が所定時間噴射し、
緯入れ阻止が行われる。製織停止信号発信後に緯入れ用
メインノズル8から射出された1ピック分の緯糸Y1 は
図2に示すようにブローノズル13の緯入れ阻止作用に
より緯糸導入ダクト14内へ吹き入れられ、吸引パイプ
15内に到達する。
は経糸切断発生によって製織停止信号が発信されると、
制御コンピュータCは電磁バルブV1 の励消磁制御及び
電磁カッター12の開閉制御を停止し、同時に電磁バル
ブV2 の所定時間励磁を指令する。電磁バルブV2 の所
定時間励磁によりブローノズル13が所定時間噴射し、
緯入れ阻止が行われる。製織停止信号発信後に緯入れ用
メインノズル8から射出された1ピック分の緯糸Y1 は
図2に示すようにブローノズル13の緯入れ阻止作用に
より緯糸導入ダクト14内へ吹き入れられ、吸引パイプ
15内に到達する。
【0019】機台モータ3の作動、電磁ソレノイド5の
励消磁制御及び巻付モータ4の作動の各停止指令は電磁
バルブV2 の励磁指令と略同時に行われ、機台が慣性で
停止するまでの間にブローノズル13の緯入れ阻止作用
が行われる。機台は筬打ち直前のクランク角位置で停止
する。
励消磁制御及び巻付モータ4の作動の各停止指令は電磁
バルブV2 の励磁指令と略同時に行われ、機台が慣性で
停止するまでの間にブローノズル13の緯入れ阻止作用
が行われる。機台は筬打ち直前のクランク角位置で停止
する。
【0020】製織開始スイッチ23のON操作によって
製織開始信号が発信されると、制御コンピュータCは機
台モータ3を所定量スロー逆転し、経糸Tが最大開口す
る。この最大開口形成状態ではスレイが最後退位置に後
退するクランク角位置であり、緯糸導入ダクト14と吸
引パイプ15との間の領域がローラ対19,20の把持
領域に重なる。
製織開始信号が発信されると、制御コンピュータCは機
台モータ3を所定量スロー逆転し、経糸Tが最大開口す
る。この最大開口形成状態ではスレイが最後退位置に後
退するクランク角位置であり、緯糸導入ダクト14と吸
引パイプ15との間の領域がローラ対19,20の把持
領域に重なる。
【0021】スレイが最後退位置に後退後、制御コンピ
ュータCは1ピック射出のための電磁ソレノイド5の励
消磁及び巻き付けモータ4の作動を指令する。この電磁
ソレノイド5の励消磁及び巻き付けモータ4の作動によ
り、緯糸Y1 に後続する1ピック分の緯糸Y2 が緯入れ
用メインノズル8の微噴射作用及びブローノズル16の
噴射作用によって緯糸導入ダクト14及び吸引パイプ1
5内へ導入される。
ュータCは1ピック射出のための電磁ソレノイド5の励
消磁及び巻き付けモータ4の作動を指令する。この電磁
ソレノイド5の励消磁及び巻き付けモータ4の作動によ
り、緯糸Y1 に後続する1ピック分の緯糸Y2 が緯入れ
用メインノズル8の微噴射作用及びブローノズル16の
噴射作用によって緯糸導入ダクト14及び吸引パイプ1
5内へ導入される。
【0022】緯糸導入ダクト14及び吸引パイプ15側
という経糸開口外の領域へ緯糸Y2を放出した後、制御
コンピュータCは電磁バルブV4 を励磁する。電磁バル
ブV 4 の励磁によりエアシリンダ18が突出動作し、図
3に示すように被動ローラ20が駆動ローラ19に圧接
する。この圧接により緯糸Y2 がローラ18,19に挟
持される。
という経糸開口外の領域へ緯糸Y2を放出した後、制御
コンピュータCは電磁バルブV4 を励磁する。電磁バル
ブV 4 の励磁によりエアシリンダ18が突出動作し、図
3に示すように被動ローラ20が駆動ローラ19に圧接
する。この圧接により緯糸Y2 がローラ18,19に挟
持される。
【0023】吸引パイプ15内の緯糸Y2 にはブローノ
ズル16の噴射が作用しており、ローラ18,19と吸
引パイプ15との間の緯糸Y2 には張力が付与されてい
る。緯糸検出器21の検知針21aは張力を付与された
緯糸Y2 に当接し、緯糸検出器21がONする。制御コ
ンピュータCはこの糸有検出に基づいて電磁カッター2
4の作動を指令する。図4に示すように電磁カッター2
4の作動により緯糸Y 2 が緯入れ用メインノズル8の噴
射口と緯糸導入ダクト14の入口との間で切断される。
ズル16の噴射が作用しており、ローラ18,19と吸
引パイプ15との間の緯糸Y2 には張力が付与されてい
る。緯糸検出器21の検知針21aは張力を付与された
緯糸Y2 に当接し、緯糸検出器21がONする。制御コ
ンピュータCはこの糸有検出に基づいて電磁カッター2
4の作動を指令する。図4に示すように電磁カッター2
4の作動により緯糸Y 2 が緯入れ用メインノズル8の噴
射口と緯糸導入ダクト14の入口との間で切断される。
【0024】緯糸検出器21が糸有を検出しなかった場
合には、制御コンピュータCは電磁バルブV3 ,V4 を
消磁すると共に、機台モータ3を所定量スロー正転して
筬打ち直前のクランク角位置まで機台を正転する。その
後、製織開始信号が発信されると前記と同様の緯糸処理
が行われる。
合には、制御コンピュータCは電磁バルブV3 ,V4 を
消磁すると共に、機台モータ3を所定量スロー正転して
筬打ち直前のクランク角位置まで機台を正転する。その
後、製織開始信号が発信されると前記と同様の緯糸処理
が行われる。
【0025】電磁カッター24の作動後、制御コンピュ
ータCは緯糸引き取りモータ17を作動する。緯入れ用
メインノズル8から切断分離された緯糸Y2 は緯糸引き
取りモータ17の作動により吸引パイプ15側へ引き取
られてゆき、全ての緯糸Y2がローラ19,20の把持
領域を通過すると緯糸検出器21がOFFする。制御コ
ンピュータCはこの糸無検出に基づいて緯糸引き取りモ
ータ17の作動停止、電磁バルブV4 ,V3 ,V2 の消
磁を指令する。ローラ19,20の離間及びブローノズ
ル16,13の噴射停止の後、制御コンピュータCは機
台モータ3を所定量スロー逆転し、機台が製織開始とな
るクランク角位置まで逆転する。
ータCは緯糸引き取りモータ17を作動する。緯入れ用
メインノズル8から切断分離された緯糸Y2 は緯糸引き
取りモータ17の作動により吸引パイプ15側へ引き取
られてゆき、全ての緯糸Y2がローラ19,20の把持
領域を通過すると緯糸検出器21がOFFする。制御コ
ンピュータCはこの糸無検出に基づいて緯糸引き取りモ
ータ17の作動停止、電磁バルブV4 ,V3 ,V2 の消
磁を指令する。ローラ19,20の離間及びブローノズ
ル16,13の噴射停止の後、制御コンピュータCは機
台モータ3を所定量スロー逆転し、機台が製織開始とな
るクランク角位置まで逆転する。
【0026】緯糸検出器21が所定時間糸無を検出しな
かった場合には、制御コンピュータCは緯糸引き取りモ
ータ17の作動を停止すると共に、電磁バルブV4 ,V
3 の消磁を指令し、警報装置25を作動する。緯糸検出
器21が糸無を検出しない場合としては電磁カッター2
4による切断ミスがある。
かった場合には、制御コンピュータCは緯糸引き取りモ
ータ17の作動を停止すると共に、電磁バルブV4 ,V
3 の消磁を指令し、警報装置25を作動する。緯糸検出
器21が糸無を検出しない場合としては電磁カッター2
4による切断ミスがある。
【0027】緯糸Yが伸縮性の高い種類のものである場
合、従来では製織停止中における緯入れ用メインノズル
8の微噴射だけでは緯入れ用メインノズル8から糸先が
抜ける可能性が高い。本実施例では製織停止直前に緯入
れ用メインノズル8から射出される1ピック分の緯糸Y
1 を経糸開口外の領域へ逸らせている。従って、製織停
止中に緯糸Yがかなり縮んだとしても緯糸Y1 が緯入れ
用メインノズル8から抜けることはない。
合、従来では製織停止中における緯入れ用メインノズル
8の微噴射だけでは緯入れ用メインノズル8から糸先が
抜ける可能性が高い。本実施例では製織停止直前に緯入
れ用メインノズル8から射出される1ピック分の緯糸Y
1 を経糸開口外の領域へ逸らせている。従って、製織停
止中に緯糸Yがかなり縮んだとしても緯糸Y1 が緯入れ
用メインノズル8から抜けることはない。
【0028】製織停止中には緯入れ用メインノズル8の
微噴射が緯糸Y1 に後続する緯糸Y 2 に作用し、緯糸Y
2 が撚り戻り、破損等の損傷を受ける。製織停止状態か
ら製織状態へ移行する際には緯糸Y2 は緯糸導入ダクト
14側へ放出され、電磁カッター24によって緯入れ用
メインノズル8から切断分離される。製織再開は微噴射
作用を受けた緯糸Y2 を経糸開口内へ緯入れすることな
く行われる。従って、微噴射作用を受けて損傷した緯糸
Y2 が織布Wに織りこまれることはない。
微噴射が緯糸Y1 に後続する緯糸Y 2 に作用し、緯糸Y
2 が撚り戻り、破損等の損傷を受ける。製織停止状態か
ら製織状態へ移行する際には緯糸Y2 は緯糸導入ダクト
14側へ放出され、電磁カッター24によって緯入れ用
メインノズル8から切断分離される。製織再開は微噴射
作用を受けた緯糸Y2 を経糸開口内へ緯入れすることな
く行われる。従って、微噴射作用を受けて損傷した緯糸
Y2 が織布Wに織りこまれることはない。
【0029】又、電磁カッター24の切断位置は緯入れ
用メインノズル8の噴射口に可及的に近づけることがで
き、製織開始時の緯糸先端部の緯入れ用メインノズル8
からの延出長さは短い。従って、製織再開直後の緯入れ
に支障を来すことはない。本発明は勿論前記実施例にの
み限定されるものではなく、例えば製織停止の際には緯
糸を切断することなく経糸開口内へ射出し、後続緯糸を
経糸開口外へ切断廃棄するときに経糸開口内に延出する
緯糸を引き出し除去するようにしてもよい。
用メインノズル8の噴射口に可及的に近づけることがで
き、製織開始時の緯糸先端部の緯入れ用メインノズル8
からの延出長さは短い。従って、製織再開直後の緯入れ
に支障を来すことはない。本発明は勿論前記実施例にの
み限定されるものではなく、例えば製織停止の際には緯
糸を切断することなく経糸開口内へ射出し、後続緯糸を
経糸開口外へ切断廃棄するときに経糸開口内に延出する
緯糸を引き出し除去するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の製織方法
は、製織停止状態に入るときには緯入れ用メインノズル
から緯糸先端部を放出して延ばすようにしたので、製織
停止中に緯糸先端部が緯入れ用メインノズルから抜ける
ことはなく、又、製織開始前に緯入れ用メインノズル内
で微噴射作用を受けた緯糸部位を製織開始前に経糸開口
外へ廃棄するるようにしたので、微噴射作用によって損
傷を受けた緯糸を織布に織り込むこともないという優れ
た効果を奏する。
は、製織停止状態に入るときには緯入れ用メインノズル
から緯糸先端部を放出して延ばすようにしたので、製織
停止中に緯糸先端部が緯入れ用メインノズルから抜ける
ことはなく、又、製織開始前に緯入れ用メインノズル内
で微噴射作用を受けた緯糸部位を製織開始前に経糸開口
外へ廃棄するるようにしたので、微噴射作用によって損
傷を受けた緯糸を織布に織り込むこともないという優れ
た効果を奏する。
【図1】 緯糸処理手段とその制御回路との組合せ図で
ある。
ある。
【図2】 製織停止状態に入った状態を示す組合せ図で
ある。
ある。
【図3】 製織開始直前の状態を示す組合せ図である。
【図4】 微噴射作用を受けた緯糸を切断廃棄する状態
を示す組合せ図である。
を示す組合せ図である。
【図5】 緯糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
ある。
【図6】 緯糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
ある。
【図7】 緯糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
ある。
1…緯糸測長貯留装置、8…緯入れ用メインノズル、1
0…微風用エア供給管路、13,16…緯糸を廃棄する
ためのブローノズル、14…緯糸導入ダクト、24…緯
糸を切断廃棄するための電磁カッター、C…制御コンピ
ュータ。
0…微風用エア供給管路、13,16…緯糸を廃棄する
ためのブローノズル、14…緯糸導入ダクト、24…緯
糸を切断廃棄するための電磁カッター、C…制御コンピ
ュータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−252342(JP,A) 特開 昭64−85351(JP,A) 特開 昭61−245339(JP,A) 特開 昭51−102158(JP,A) 実開 昭51−124159(JP,U) 実開 昭61−159385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/00
Claims (1)
- 【請求項1】緯入れ用メインノズルの噴射作用によって
緯糸を緯入れし、製織停止時には緯入れ用メインノズル
を微噴射して糸抜け防止を行なうようにしたジェットル
ームにおいて、 製織停止状態に入るときには緯入れ用メインノズルから
緯糸先端部を放出して延ばし、製織停止状態から製織状
態へ移行する際には製織停止時において緯入れ用メイン
ノズル内で微噴射作用を受けた緯糸部位を緯入れ用メイ
ンノズルから切断分離して経糸開口外へ廃棄し、微噴射
作用を受けた緯糸部位の緯入れを阻止した後に製織を開
始するジェットルームにおける製織方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04074376A JP3094636B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ジェットルームにおける製織方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04074376A JP3094636B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ジェットルームにおける製織方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279940A JPH05279940A (ja) | 1993-10-26 |
JP3094636B2 true JP3094636B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13545389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04074376A Expired - Lifetime JP3094636B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ジェットルームにおける製織方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3094636B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015144595A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 株式会社大塚組 | 防鳥ネット留め具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5356950B2 (ja) * | 2009-08-25 | 2013-12-04 | 株式会社豊田中央研究所 | エアジェットルームにおける緯糸把持装置 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP04074376A patent/JP3094636B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015144595A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 株式会社大塚組 | 防鳥ネット留め具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05279940A (ja) | 1993-10-26 |
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