JP3093923U - 足の装具 - Google Patents
足の装具Info
- Publication number
- JP3093923U JP3093923U JP2002007089U JP2002007089U JP3093923U JP 3093923 U JP3093923 U JP 3093923U JP 2002007089 U JP2002007089 U JP 2002007089U JP 2002007089 U JP2002007089 U JP 2002007089U JP 3093923 U JP3093923 U JP 3093923U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foot
- stay
- brace
- strap
- lower leg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 210000002683 foot Anatomy 0.000 claims abstract description 132
- 210000003423 ankle Anatomy 0.000 claims abstract description 62
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 210000001699 lower leg Anatomy 0.000 description 106
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 28
- 210000000474 heel Anatomy 0.000 description 20
- 239000000463 material Substances 0.000 description 19
- 238000009958 sewing Methods 0.000 description 9
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 8
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 7
- 210000000459 calcaneus Anatomy 0.000 description 3
- 210000001872 metatarsal bone Anatomy 0.000 description 3
- 210000000452 mid-foot Anatomy 0.000 description 3
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 201000010099 disease Diseases 0.000 description 2
- 208000037265 diseases, disorders, signs and symptoms Diseases 0.000 description 2
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 2
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 2
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 210000001137 tarsal bone Anatomy 0.000 description 2
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 206010024453 Ligament sprain Diseases 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- IDCBOTIENDVCBQ-UHFFFAOYSA-N TEPP Chemical compound CCOP(=O)(OCC)OP(=O)(OCC)OCC IDCBOTIENDVCBQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000122 acrylonitrile butadiene styrene Polymers 0.000 description 1
- 244000309466 calf Species 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 235000013399 edible fruits Nutrition 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 229920001821 foam rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 210000003041 ligament Anatomy 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000003550 marker Substances 0.000 description 1
- 210000003205 muscle Anatomy 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000000088 plastic resin Substances 0.000 description 1
- 229920001084 poly(chloroprene) Polymers 0.000 description 1
- -1 polyacrylic Polymers 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920005668 polycarbonate resin Polymers 0.000 description 1
- 239000004431 polycarbonate resin Substances 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 1
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 1
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 1
- 210000004233 talus Anatomy 0.000 description 1
- 210000002303 tibia Anatomy 0.000 description 1
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装着したときの固定性およびフィット性に優
れ、安定して患部を固定・保持できる、足の装具を提供
する。 【解決手段】 足の装具10は、前開き構造の装具本体
12を含む。装具本体12は、下腿部から足首近傍まで
を被覆する下腿被覆サポート部14と、中足部から踵部
辺りを被覆する足被覆サポート部16とを有する。スト
ラップ38の一端部が装具本体12の一端辺部に固定さ
れ、その他端部が自由端となる。他のストラップ40の
一端部が装具本体12の他端辺部に固定され、その他端
部が自由端となる。一方のストラップ38の自由端と他
方のストラップ40の自由端とは、装具本体12の一端
辺部および他端辺部を左右から閉じる方向に交互に締付
けられる。
れ、安定して患部を固定・保持できる、足の装具を提供
する。 【解決手段】 足の装具10は、前開き構造の装具本体
12を含む。装具本体12は、下腿部から足首近傍まで
を被覆する下腿被覆サポート部14と、中足部から踵部
辺りを被覆する足被覆サポート部16とを有する。スト
ラップ38の一端部が装具本体12の一端辺部に固定さ
れ、その他端部が自由端となる。他のストラップ40の
一端部が装具本体12の他端辺部に固定され、その他端
部が自由端となる。一方のストラップ38の自由端と他
方のストラップ40の自由端とは、装具本体12の一端
辺部および他端辺部を左右から閉じる方向に交互に締付
けられる。
Description
【0001】
本願考案は、足の装具に関し、特に、たとえば足首の捻挫、靭帯損傷等の疾患
の治療、予防および再発防止のために、足に装着され、該疾患患部の固定・安静
を保つのに用いられる足の装具に関する。
【0002】
図13は、従来の足の装具の一例を示す斜視図である。図14は、図13に示
す従来の足の装具を正面側から見た状態の分解斜視図であり、図15は、図13
に示す従来の足の装具を背面側から見た状態の分解斜視図である。
この従来の足の装具1は、クッションブーツ部2を含む。クッションブーツ部
2は、着用者の下腿部を取囲む下腿部脚囲み部2aおよび踝を取囲む踝取囲み部
2bで構成される。下腿部脚囲み部2aおよび踝取囲み部2bは、クッション性
を有する材料で形成される。踝取囲み部2bの底側には、柔軟性を有する中足支
持ストラップ3が設けられる。中足支持ストラップ3の片面には、面ファスナ等
に取着しやすいパイル生地等が形成される。
【0003】
クッションブーツ部2には、該クッションブーツ部2の外側から、下腿部およ
び踝を支持するように、外部シェル4が取巻かれる。外部シェル4は、内側の下
腿部および踝を支持する内側ステー4aと、外側の下腿部および踝を支持する外
側ステー4bと、内側ステー4aおよび外側ステー4bを連結し、脹脛上部を取
囲む連結ステー4cとで構成される。内側ステー4a、外側ステー4bおよび連
結ステー4cは、硬質プラスチック材料等で一体的に成形される。
【0004】
外部シェル4の内側には、内側ステー4aの内面に内部ストリップ5aが、外
側ステー4bの内面に内部ストリップ5bが、連結ステー4cの内面に内部スト
リップ5cが、それぞれ設けられる。また、外部シェル4の外側には、内側ステ
ー4aの外面に外部ストリップ6aが、外側ステー4bの内面に外部ストリップ
6b(図示せず)が、それぞれ設けられる。
内部ストリップ5a,5b,5cおよび外部ストリップ6a,6bには、それ
ぞれ、互いに付着するナイロン製の接着布ないし類似機能を有する面ファスナ等
が用いられる。
【0005】
さらに、外部シェル4には、該外部シェル4の内側ステー4aおよび外側ステ
ー4bの下端側間に配置され、踵側をクッションブーツ部2の外側から支持する
ヒールストラップ7が着脱自在に取付けられる。ヒールストラップ7には、上記
中足支持ストラップ3と同様に、柔軟性を有する生地の片面にパイル生地等が形
成された構造のものが用いられる。
【0006】
また、外部シェル4の外側からは、内側ステー4aおよび外側ステー4bの下
部を取囲む下腿下部ストラップ8と、内側ステー4aおよび外側ステー4bの上
部を取囲む下腿上部ストラップ9とが巻き付けられる。この場合、下腿下部スト
ラップ8および下腿上部ストラップ9は、それぞれ、その一端側片面に、互いに
付着するナイロン製の接着布ないし類似の面ファスナ等からなる留め部8aおよ
び9aを有する。
【0007】
図13〜図15に示す従来の足の装具1では、先ず、クッションブーツ部2に
足を入れて、着用者の下腿部および踝部を該クッションブーツ部2で取囲む。次
いで、中足支持ストラップ3の先端部を足底の外側から足の甲および内側の踝上
部側に回し、クッションブーツ部2の下腿部脚囲み部2aに留めて固定する。さ
らに、クッションブーツ部2の上から下腿部を外部シェル4で取囲む。そして、
下腿下部ストラップ8を下腿部の下部回りに巻付け、下腿上部ストラップ9を下
腿部の上部回りに巻付ける。さらに、ヒールストラップ7を外側ステー4bの下
端側から踵の下に回し、内側ステー4aの下端側に留めて固定する(例えば、特
許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第5,501,659号明細書
【0009】
しかしながら、この従来の足の装具1では、特に、たとえば図14に示すよう
に、下腿下部ストラップ8の留め部8aおよび下腿上部ストラップ9の留め部9
aが同じ側に設けられているので、外部シェル4を下腿下部ストラップ8および
下腿上部ストラップ9で巻付けて固定した場合、下腿下部ストラップ8および下
腿上部ストラップ9は同じ方向に締まることになる。そのため、外部シェル4を
締付けて固定するときに、外部シェル4が一方向にずれて偏った位置に固定され
る恐れがある。この場合、クッションブーツ部2,外部シェル4の足、特に、下
腿部から踝および中足にわたってへのフィット性が低下し、固定力もまた低下す
る恐れがある。
【0010】
さらに、この足の装具1の外部シェル4では、内側ステー4aと外側ステー4
bと連結ステー4cとが硬質プラスチック材料で一体的に成形されるので、外部
シェル4を装着した場合、連結ステー4cによって必然的に内側ステー4aおよ
び外側ステー4bの配置が固定的となる。つまり、一旦、成形された外部シェル
4の内側ステー4aおよび外側ステー4bの配置は、変更することができない。
したがって、この従来の足の装具1では、外部シェル4を装着したときに、内側
ステー4aおよび外側ステー4bが着用者の踝にフィットしない場合、外部シェ
ル4の固定力が低下する。
【0011】
それゆえに、本願考案の主たる目的は、装着したときの固定性およびフィット
性に優れ、安定して患部を固定・保持できる足の装具を提供することである。
【0012】
請求項1にかかる本願考案は、下腿部から足首近傍までを被覆してサポートす
る下腿被覆サポート部と、中足部から踵部辺りを被覆してサポートする足被覆サ
ポート部とを備えた前開き構造を有するブーツ状の装具本体と、その一端部が装
具本体の前開き方向の一端辺部に固定され、その他端部が自由端なるストラップ
と、その一端部が装具本体の前開き方向の他端辺部に固定され、その他端部が自
由端となる他のストラップとを含み、装具本体の一端辺部は、ストラップの自由
端で装具本体の他端辺部側に締付けられ、装具本体の他端辺部は、他のストラッ
プの自由端で装具本体の一端辺部側に締付けられることを特徴とする、足の装具
である。
請求項2にかかる本願考案は、請求項1にかかる考案に従属するものであって
、装具本体は、内側の踝および外側の踝にフィットさせて踝を支持するステーと
、ステーを収納自在に保持するステー収納ポケット部とをさらに含み、内側の踝
を支持するステー収納ポケット部は、装具本体を足に装着したときに、外側の踝
を支持するステー収納ポケット部よりも足先側に配置されるように、装具本体に
配設されることを特徴とする、足の装具である。
請求項3にかかる本願考案は、請求項2にかかる考案に従属するものであって
、ステー収納ポケット部は、ステーがステー収納ポケット部内で移動可能となる
ように、ステーよりも大きい構造を有することを特徴とする、足の装具である。
請求項4にかかる本願考案は、請求項2または請求項3にかかる考案に従属す
るものであって、ステーは、ステー収納ポケット部内の所定の位置にステーを係
止するためのファスナ部を有することを特徴とする、足の装具である。
請求項5にかかる本願考案は、請求項1ないし請求項4のいずれかにかかる考
案に従属するものであって、装具本体は、装具本体の一端辺部および他端辺部の
それぞれに配設される複数の分割片を含み、装具本体の一端辺部に配設された分
割片と装具本体の他端辺部に配設された分割片とは、それぞれ、対向するように
配設され、装具本体の一端辺部に配設された分割片の少なくとも1つにストラッ
プの一端部が固着され、装具本体の他端辺部に配設された分割片の少なくとも1
つに他のストラップの一端部が固着されることを特徴とする、足の装具である。
請求項6にかかる本願考案は、請求項5にかかる考案に従属するものであって
、複数の分割片は、装具本体の一端辺部および他端辺部に配設された1つ以上の
切欠き部によって形成されることを特徴とする、足の装具である。
請求項7にかかる本願考案は、請求項2ないし請求項4のいずれかにかかる考
案に従属するものであって、ステーは、下腿高さ方向の中間部の側面側を支持す
るための湾曲面部を有する下腿側面支持部と、踝を支持するための湾曲面部を有
する踝部支持部とを含むことを特徴とする、足の装具である。
請求項8にかかる本願考案は、請求項1ないし請求項7のいずれかにかかる考
案に従属するものであって、装具本体は、着用者の踵が挿入される開口部を有す
ることを特徴とする、足の装具である。
請求項9にかかる本願考案は、請求項1ないし請求項8のいずれかにかかる考
案に従属するものであって、装具本体は、下腿被覆サポート部と足被覆サポート
部とをさらに安定して被覆させるためのクロスベルトを含み、クロスベルトは、
クロスベルトの一端部および他端部が交差するように、下腿被覆サポート部およ
び足被覆サポート部に締付けられて装具本体に係止されることを特徴とする、足
の装具である。
請求項10にかかる本願考案は、請求項1ないし請求項9のいずれかにかかる
考案に従属するものであって、装具本体は、下腿被覆サポート部と足被覆サポー
ト部とをさらに安定して被覆させるための別のストラップを含み、別のストラッ
プは、足底側から踝側にかけて係止されることを特徴とする、足の装具である。
【0013】
請求項1にかかる本願考案では、下腿被覆サポート部で着用者の下腿部から足
首近傍までが被覆・支持され、足被覆サポート部で中足部から踵部辺りが被覆・支
持される。この場合、一方のストラップの自由端と他方のストラップの自由端と
が、互いに反対方向側に交互に締まるように操作することができるので、つまり
、前開き構造を有する装具本体の一端辺部および他端辺部を左右から閉じる方向
に交互に締付けることがてきるので、左右均等な力で装具本体を着用者の足に装
着させることが可能となる。そのため、下腿被覆サポート部および足被覆サポー
ト部が一方向にずれて偏った状態で装着されることがない。
請求項2にかかる本願考案では、足の内側および外側の踝を被覆・支持するス
テーが配置される。内側の踝は外側の踝の位置よりも足先側に位置しているので
、その位置に合うようにステー収納ポケット部が配設される。ステーは、ステー
収納ポケット部内に収納自在に保持される。この場合、踝に合った位置でステー
が保持されるため、装具本体は安定して足にフィットする。
請求項3にかかる本願考案では、ステー収納ポケット部がステーよりも大きい
構造を有するので、ステーはステー収納ポケット部内で移動させることができる
。そのため、着用者の個人差による踝の位置に相応して、ステーの配置を調整す
ることができる。
請求項4にかかる本願考案では、ファスナ部により、ステーがステー収納ポケ
ット部内の所定の位置に係止される。
請求項5にかかる本願考案では、一方のストラップの自由端と他方のストラッ
プの自由端とで、装具本体の一端辺部および他端辺部を左右から閉じる方向に交
互に締付けたとき、その締付け力が複数の分割片に集中して作用されるので、締
付け力が分散しない。そのため、装具本体の被覆部への固定力が一層高いものと
なる。
請求項6にかかる本願考案では、装具本体の一端辺部および他端辺部に、1つ
以上の切欠き部を設けることにより、2つ以上の分割片が配設される。
請求項7にかかる本願考案では、ステーの下腿側面支持部の湾曲面部が下腿高
さ方向の中間部の側面側を支持し、ステーの踝部支持部の湾曲面部踝が踵部を支
持する。
請求項8にかかる本願考案では、着用者がその踵を開口部に挿入することによ
って、装具本体の着用時における初期的な位置決めの基点となる。
請求項9にかかる本願考案では、その一端部および他端部が交差するようにク
ロスベルトが下腿被覆サポート部および足被覆サポート部に締付けられ、装具本
体に係止される。そのため、下腿被覆サポート部と足被覆サポート部とをさらに
安定して足に被覆・支持することが可能となる。
請求項10にかかる本願考案では、別のストラップが足底側から踝側にかけて
装具本体に係止されるので、下腿被覆サポート部と足被覆サポート部とをさらに
安定して被覆・支持することが可能となる。
【0014】
本願考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行
う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
図1は、本願考案の一実施例を示す図解図であって、図1(A)は、該実施例
の本体を正面側から見た展開状態を示す斜視図であり、図1(B)は、該本体に
用いられるクロスベルトの一例を示す平面図であり、図1(C)は、足底ストラ
ップの一例を示す平面図である。さらに、図2は、図1の実施例に適用される装
具本体の展開状態の一例を示す平面図である。
【0016】
本実施例にかかる足の装具10は、装具本体12を含む。装具本体12は、該
足の装具10を着用する着用者の下腿部から、足首の上部、詳しくは、踵部の上
部までを被覆してサポートする下腿被覆サポート部14、および、該下腿被覆サ
ポート部14に連なり、足の中足部、詳しくは、中足骨部およびその近傍から土
踏まず及びその近傍にわたって被覆しサポートする足被覆サポート部16を含む
。下腿被覆サポート部14および足被覆サポート部16は、クッション性および
伸縮性に富んだ素材により構成される。
【0017】
この場合、装具本体12を構成する生地11Aは、図3に示すように、基材1
8を含む。基材18としては、クッション性に富んだ合成樹脂発泡体、好ましく
は、たとえば発泡ウレタン、ネオプレン(登録商標名)等のゴム発泡体などが用
いられる。基材18の一方主面(表面)には、面ファスナ等のタッチ・クローズ
型のファスナと係止しやすいたとえばパイル生地からなる係止層20が形成され
る。また、基材18の他方主面(裏面)には、伸縮層22が形成される。伸縮層
22としては、たとえば綿、ポリエステル,ポリアクリル,ポリアミド等の合成
樹脂等を含む伸縮性および柔軟性に富んだ織布が用いられることが好ましい。装
具本体12の生地11は、基材18、係止層20および伸縮層22の3層がたと
えばラミネート加工により積層された構造を有するものである。
【0018】
装具本体12の下腿被覆サポート部14は、下腿の高さ方向の中間部から踵の
上部にわたって、詳しくは、下腿の高さ方向の中間部の腓腹筋部、ひらめ筋部、
長指伸筋部、短腓骨筋部から、距骨部および踵骨部にわたって、被覆することが
可能な高さと囲径を有し、たとえば図1(A)で見て、大凡、横長矩形状に形成
される。
【0019】
また、装具本体12の足被覆サポート部16は、踵から土踏まずおよび足の甲
にわたる中足部分まで、詳しくは、踵骨部から足根骨部および中足骨部にわたっ
て被覆することが可能な高さと囲径を有し、たとえば図1(A)で見て、大凡、
横長湾曲形状に形成される。
【0020】
装具本体12は、下腿被覆サポート部14の長手方向の一端辺部[図1(A)
で見た場合には左右方向の右端辺部]に、たとえば1つの切欠き部24aを有す
る。切欠き部24aは、一端辺部の辺方向の中間部に配設される。切欠き部24
aは、該切欠き部24aの底25から開放側にかけて漸次幅広となるように、た
とえば断面U字状に形成される。切欠き部の底25は、たとえば半円状に形成さ
れる。
【0021】
さらに、装具本体12は、下腿被覆サポート部14の長手方向の他端辺部[図
1(A)で見た場合には左右方向の左端辺部]に、たとえば1つの切欠き部26
bを有する。切欠き部26bは、他端辺部の辺方向の中間部に配設される。切欠
き部26bは、該切欠き部26bの底27から開放側にかけて漸次幅狭となり、
この場合、開放側近傍でその隙間が極小となる極狭部28を介して、開放側へと
つながるように、たとえば断面雫状に形成される。切欠き部26bの底27は、
たとえば半円状に形成される。
【0022】
また、装具本体12は、下腿被覆サポート部14の長手方向の一端辺部[図1
(A)で見た場合には左右方向の右端辺部]と、足被覆サポート部16の長手方
向の一端辺部[図1(A)で見た場合には左右方向の右端辺部]との境界部付近
に、たとえば1つの切欠き部30aを有する。切欠き部30aは、該切欠き部3
0aの底31から開放側にかけて漸次幅広となるように、たとえば断面V字形に
形成される。
【0023】
さらに、装具本体12は、下腿被覆サポート部14の長手方向の他端辺部[図
1(A)で見た場合には左右方向の右端辺部]と、足被覆サポート部16の長手
方向の他端辺部[図1(A)で見た場合には左右方向の右端辺部]との境界部付
近に、たとえば1つの切欠き部32bを有する。切欠き部32bは、該切欠き部
32bの底31から開放側にかけて漸次幅広となるように、たとえば断面V字形
に形成される。
【0024】
装具本体12の長手方向の一方辺側[図1(A)で見た場合には左右方向の右
方辺側]には、上述した切欠き部24aおよび30aにより、該辺方向に所定の
間隔を隔てて、3つの分割片14A1、14A2および16Aが形成される。また
、装具本体12の長手方向の他方辺側[図1(A)で見た場合には左右方向の左
辺側]には、上述した切欠き部26bおよび32bにより、該辺方向に所定の間
隔を隔てて、3つの分割片14B1、14B2および16Bが形成される。
この場合、3つの分割片14A1、14A2および16Aと、3つの分割片14
B1、14B2および16Bとは、それぞれ、装具本体12の左右方向に見て、ほ
ぼ対向するように配設される。
【0025】
また、装具本体12は、たとえば図1(A)に示すように、その中央下部に開
口部34を有する。開口部34は、下腿被覆サポート部14と足被覆サポート部
16との連接境界部でその長さ方向のほぼ中央に配設される。開口部34は、着
用者の踵を挿入し、装具本体12を着用するときの位置決めにおける基本的部位
となる箇所である。この場合、開口部34には、踵の踵骨部が半分程度挿入され
る。
【0026】
装具本体12の下腿被覆サポート部14および足被覆サポート部16は、足の
脛面側で開閉自在となるように、前開き構造を有するブーツ状に構成される。
【0027】
そこで、次に、本実施例に適用される装具本体12の製造方法の一例について
、たとえば図1,図2および図3を参照しながら説明する。
先ず、図3で示した生地11と同様の素材からなるたとえば横長矩形状の生地
(図示せず)が準備される。次に、該生地は、装具本体12の展開状態を示す平
面形状(図2参照)に相応する型紙(図示)に沿って、裁断される。所定形状に
裁断された生地は、図2に示すように、装具本体12の母材12Aとなる。なお
、踵が挿入される開口部34を構成する部位は、母材12Aでは、図2に示すよ
うに、該母材12Aの中央上部に配設された半円状の切り欠き34Aにより構成
される。さらに、母材12Aは、図2で示す縫着辺部36Aおよび36Bが縫着
されることによって、図1(A)に示すように、開口部34を有し、前開き可能
なブーツ状の装具本体12が得られる。
【0028】
本実施例では、図1(A)で見て、装具本体12のほぼ中央に配置される縫着
・接続部36の右側に位置する下腿被覆サポート部14および足被覆サポート部
16が、着用者の右足の内側に配置され、該縫着・接続部36の左側に位置する
下腿被覆サポート部14および足被覆サポート部16が、着用者の右足の外側に
配置される。
【0029】
装具本体12の下腿被覆サポート部14には、図1(A)に示すように、たと
えば帯状の下腿近位ストラップ38および下腿遠位ストラップ40が水平方向(
左右方向)に延びて配設される。下腿近位ストラップ38は、その一端部が分割
片14B1の端部近傍に固着され、下腿遠位ストラップ40は、その一端部が分
割片14A2の端部近傍に固着される。下腿近位ストラップ38および下腿遠位
ストラップ40は、図1(A)で見て、分割片14B1および分割片14A2の背
面側に、それぞれ、その一端部がたとえば縫着部39および縫着部41で縫着さ
れることによって固着される。下腿近位ストラップ38および下腿遠位ストラッ
プ40の長手方向の他端部は、それぞれ、自由端となる。
【0030】
下腿近位ストラップ38および下腿遠位ストラップ40には、それぞれ、その
一方主面側に面ファスナ等のタッチメクローズ型のファスナ部42および44が
配設される。なお、下腿近位ストラップ38は、下腿の高さ方向の中間部周囲径
よりも長く、且つ、その部分に充分に巻付けられる程度の長さを有する。下腿遠
位ストラップ40は、下腿の高さ方向の下部周囲径よりも長く、且つ、その部分
に充分に巻付けられる程度の長さを有する。下腿近位ストラップ38の長さおよ
び幅は、下腿遠位ストラップ40のそれよりも大きく形成される。
【0031】
また、装具本体12の足被覆サポート部16には、同様に、図1(A)に示す
ように、たとえば帯状の足部甲ストラップ46が配設される。足部甲ストラップ
46は、その一端部が分割片16Bの背面側に、たとえば縫着部47で縫着され
ることによって固着される。足部甲ストラップ46の長手方向の他端部は、自由
端となる。足部甲ストラップ46は、その一方主面側に面ファスナ等のタッチメ
クローズ型のファスナ部48が配設される。
なお、本実施例では、縫着部39、41および47は、たとえばテトロン製の
糸で、直線縫いないし千鳥縫い等の方法により縫着される。
【0032】
なお、装具本体12において、例えば、下腿近位ストラップ38が分割片14
A1の背面側の端部に配設され、下腿遠位ストラップ40が分割片14B2の背面
側の端部に配設され、足部甲ストラップ46が分割片16Bの背面側の端部に配
設されるように構成してもよい。すなわち、下腿近位ストラップ38、下腿遠位
ストラップ40および足部甲ストラップ46は、互い違いに配置されるように構
成される。
【0033】
図1(A)で見て、装具本体12の正面側には、その長さ方向に所定の間隔を
隔てて、ステー収納ポケット部50および52が配設される。縫着辺部34Aと
縫着辺部34Bとの縫着・接続部36の右側にステー収納ポケット部50が配設
され、該縫着・接続部36の左側にステー収納ポケット部52が配設される。ス
テー収納ポケット部50および52には、それぞれ、たとえば図5に示すような
、ステー54が適宜、着脱自在に収納される。
【0034】
本実施例に適用される装具本体12では、特に、装着者の右足の内側に被覆さ
れるステー収納ポケット部50が、該右足の外側に被覆されるステー収納ポケッ
ト部52よりも、着用者から見て、前方側に位置するように構成される。すなわ
ち、本実施例に適用される装具本体12では、図1(A)に示すように、ステー
収納ポケット部50の中心線X−Xから縫着・接続部36までの距離xと、ステ
ー収納ポケット部52の中心線Y−Yから縫着・接続部36までの距離yとを比
較した場合、x>yを満足するように設定される。これは、人間の左右の足の踝
を観察した場合、たとえば図6(A)に示す外果Bの中心点bを通る垂直線より
も、内果Cの中心点cを通る垂直線の方が、足先側に、つまり、前方側に位置す
ることに起因するものである。
【0035】
ステー収納ポケット部50および52を形成するためには、先ず、後述するス
テー54の形状と同様の形状を有し、且つ、該ステー54よりも充分に大きい形
状に裁断された生地51および53が準備される。生地51および53には、上
述した装具本体12の生地11と同じ3層構造のものが用いられる。また、生地
51および53は、それぞれ、その長さ方向の上部にスリット51aおよび53
aを有する。スリット51aおよび53aは、生地51および53の幅方向に所
定の長さをもって配設される。
【0036】
そして、生地51および53が所定の位置に配置され、生地51および53の
周縁が装具本体12の正面側に縫着される。この場合、生地51および53の背
面(裏面)側に、該生地11の係止層に相当する部分が配置される。また、スリ
ット51aおよび53aは、それぞれ、ステー収納ポケット部50および52に
ステー54を挿入するときの挿入口部となる。さらに、装具本体12の生地11
の正面(表面)と生地51および53の背面(裏面)との間には、ステー収納ポ
ケット部50,52の収納部Aが構成される。収納部Aには、適宜、ステー54
が該収納部A内を移動可能に収納される。
【0037】
そこで、ステー54について、図4,図5および図1(A)等を参照しながら
説明する。図4,図5に示すステー54は、下腿高さ方向の中間部から踝にわた
る足の外側および内側の側面形態にフィットした形状に形成される。
ステー54は、下腿高さ方向の中間部の側面側を被覆・支持するための湾曲面
部を有する下腿側面支持部56と、踝およびその近傍を被覆・支持するための湾
曲面部を有する踝部支持部58とを含む。下腿側面支持部56および踝部支持部
58は、たとえばポリエステル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の熱
可塑性樹脂、その他の合成樹脂材料で一体的に成形される。
【0038】
また、ステー54の一方主面側には、図5等に示すように、その長手方向の上
部に、面ファスナ等のタッチメクローズ型のファスナ部60が配設される。ステ
ー54は、ステー収納ポケット部50,52のスリット51a,53aから挿入
され、内側,外側の踝にフィットする位置に配置された後、図4に示すように、
該ステー54のファスナ部60と、ステー収納ポケット部50,52の生地51
および53の背面(裏面)側とが係止され固定される。
【0039】
この場合、本実施例に適用される装具本体12では、上述したように、ステー
収納ポケット部50および52が外側の踝および内側の踝の位置に応じて配設さ
れているが、ステー収納ポケット部50,52内でステー54を適宜移動させ、
該ステー54が踝にフィットするように、その配置をさらに調整した後、ステー
54をステー収納ポケット部50,52内に係止することができる。
【0040】
本実施例にかかる足の装具10は、装具本体12を装着するときに用いられる
帯状の伸縮性に富んだクロスベルト62をさらに含む。クロスベルト62の長手
方向の両端部は、自由端となる。クロスベルト62は、ゴム生地等の伸縮性に富
んだ素材で形成される。クロスベルト62は、それを足被覆サポート部16の足
底側に通して、その両端部を足首の前部あたりで交差させ下腿被覆サポート部1
4に係止させることにより、下腿被覆サポート部14および足被覆サポート部1
6を安定して足に装着させるためのものである。
【0041】
クロスベルト62は、足の底から甲側に回して足根骨部あたりで交差させ、踝
の上部を通って下腿の側面部から後面部に回せる程度の長さを有する。本実施例
では、クロスベルト62が下腿遠位ストラップ40よりも長く形成され、幅はほ
ぼ同じに形成される。クロスベルト62の長手方向の中央には、図1(B)に示
すように、ミシン目等による目印部63が配設される。さらに、クロスベルト6
2の一方主面側には、その長手方向の一端側および他端側に、それぞれ、所定の
長さでもって、面ファスナ等のタッチ・クローズ型のファスナ部64よび66が
配設される。また、クロスベルト62の中央部には、目印部63の近傍部に、同
様のファスナ部68が配設される。
【0042】
本実施例にかかる足の装具10は、装具本体12を装着するときに用いられる
帯状の足底ストラップ70をさらに含む。足底ストラップ70の長手方向の両端
部は、自由端となる。足底ストラップ70は、それを足被覆サポート部16の足
底側に通して、その両端部を踝の下部あたり、つまり、ステー収納ポケット部5
0,52の下部に係止させることにより、下腿被覆サポート部14および足被覆
サポート部16をさらに安定して踝にフィットさせるためのものである。足底ス
トラップ70は、足被覆サポート部16の足底側からステー収納ポケット部50
,52の下部に回すのに充分な長さを有する。足底ストラップ70は、綿布、ナ
イロン性布等の難伸縮性を有する生地で形成され、その一方主面側には面ファス
ナ等のタッチ・クローズ型のファスナ部72が配設される。
【0043】
次に、本実施例にかかる足の装具10の装着方法の一例について、図7〜図1
2等を参照しながら説明する。本実施例では、例えば着用者の右足に装着する場
合の一例について説明する。
先ず、装具10を前開きの状態にし、装具10の装具本体12の開口部34に
、着用者の踵をしっかりと入れる。この場合、装具本体12の下腿被覆サポート
部14および足被覆サポート部16は、開口部34によって、着用者の足に初期
的に位置決めされ被覆される。
【0044】
このとき、ステー収納ポケット部50および52に収納・保持されたステー5
4の下腿側面支持部56および踝部支持部58は、それぞれ、下腿高さ方向の中
間部の側面側および踝にフィットするように正確に配置され当てがわれる。もし
、適切にフィットしていない場合には、ステー収納ポケット部50,52内でス
テー54を動かして移動させた後、ステー54を踝にフィットさせるように調整
してやればよい。
【0045】
次に、足部甲ストラップ46でもって足被覆サポート部16の分割片16Bを
分割片16Bと対向する分割片16A側に引張って、たとえば図7に示すように
、分割片16Bを分割片16A側の上側に被覆し、その状態で、足部甲ストラッ
プ46のファスナ部48を分割片16Aの上側に係止・固定させる。[足部甲ス
トラップ46係止・固定操作]
【0046】
さらに、下腿遠位ストラップ40でもって下腿被覆サポート部14の分割片1
4A2を分割片14A2と対向する分割片14B2側に引張って、たとえば図8,
図9に示すように、分割片14A2を分割片14B2の上側に被覆し、その状態で
、下腿遠位ストラップ40のファスナ部44部を分割片14B2の上側から踝側
および足背部側にわたり回して足首の後側に係止・固定させる。[下腿遠位スト
ラップ40係止・固定操作]
【0047】
さらに、下腿近位ストラップ38でもって下腿被覆サポート部14の分割片1
4B1を分割片14B1と対向する分割片14A1側に引張って、図8,図9に示
すように、分割片14A2を分割片14B2の上側に被覆し、その状態で、下腿近
位ストラップ38のファスナ部42部を分割片14A1の上側から足背部側へ回
して係止・固定させる。[下腿近位ストラップ38係止・固定操作]
【0048】
次に、クロスベルト62が、図10に示すように、足底の下に配置する。クロ
スベルト62は、足底の中心がクロスベルト62の目印部63の上にくるように
配置される。このとき、クロスベルト62のファスナ部68が、足底に係止・固
定され、クロスベルト62が位置決めされる。そして、クロスベルト62の一端
側および他端側は、それぞれ、足の底から甲側に回して足根骨部あたりで交差さ
せられる。さらに、クロスベルト62の一端側および他端側は、踝の上部を通っ
て下腿の側面部から後面部に回され、たとえば8の字に交差させられ、ファスナ
部64および66で足背部に係止・固定される。[クロスベルト62係止・固定操
作]
【0049】
最後に、足底ストラップ70が、図11,図12に示すように、踵の下側に配
置される。そして、足底ストラップ70の長手方向の一端側および他端側は、そ
れぞれ、足底側から踝の下部に回され、ファスナ部72によりステー収納ポケッ
ト部50,52の下部あたりに係止・固定される。[足底ストラップ70係止・固
定操作]
【0050】
なお、本実施例の足の装具10の装着方法は、上述した装着手順に限定される
ものではなく、例えば、上述した装着手順において、足部甲ストラップ46係止
・固定操作を行なう前に、下腿遠位ストラップ40係止・固定操作が行なわれて
もよい。また、下腿近位ストラップ38係止・固定操作を行なう前に、クロスベ
ルト62係止・固定操作を行なうようにしてもよい。
【0051】
さらに、本実施例にかかる足の装具10では、疾患の種類や治療の状況・経過
によって、ステー収納ポケット部50,52の一方あるいはその双方から、ステ
ー54を適宜取外して装着することもできる。
【0052】
本実施例では、足被覆サポート部16の分割片16Bが足部甲ストラップ46
で引張られ、下腿被覆サポート部14の分割片14B1が下腿近位ストラップ3
8で引張っられ、下腿被覆サポート部14の分割片14A2が下腿遠位ストラッ
プ40で引張っられて、互いに反対方向側(左右方向側)に交互に締まるように
操作されるので、左右均等な力で締付けることができる。
そのため、たとえば図13〜図15で示した従来の技術のように、ストラップ
を同じ方向に締付けて固定するのと比べて、下腿被覆サポート部14および足被
覆サポート部16が一方向にずれて偏った位置に固定される恐れがない。
【0053】
本実施例では、足部甲ストラップ46、下腿近位ストラップ38および下腿遠
位ストラップ40を引張っるときの力が、分割片16B、分割片14B1および
分割片14A2に集中して作用されるので、締付け力が分散しない。さらに、分
割片16Bが分割片16Aの上側に重ねられ、分割片14B1が分割片14A1の
上側に重ねられ、分割片14A2が分割片14B2の上側に重ねられるようにして
締付けられるとき、分割片14B1、14A1、14A2および14B2は、切欠き
部24a、30a、26bおよび32b部分で噛み合うように締付けられる。こ
の場合、特に、切欠き部26bは、極狭部28を有しているので、分割片14A 1
の下端辺部が極狭部28で挟持され抜け難いものとなり、分割片14A1と分割
片14B1との噛み合いが強いものとなる。
【0054】
本実施例では、装具本体12の横長方向の一方側および他方側に、2つの切欠
き部24a,30aおよび26b,32bによって、それぞれ、3つの分割片1
4A1、14A2、16Aおよび3つの分割片14B1、14B2、16Bを構成し
たが、分割片の数はそれに限定されるものではなく適宜変更することができる。
【0055】
さらに、本実施例に適用される装具本体12では、図4〜図6で詳述したよう
に、ステー収納ポケット部50および52が外側の踝および内側の踝の位置に相
応して配設され、さらに、ステー収納ポケット部50,52内でステー54を適
宜移動させることも可能なので、最適な状態でステー54を踝にフィットさせる
ことができる。
【0056】
そのため、本実施例では、下腿被覆サポート部14および足被覆サポート部1
6を足に被覆・固定するときの固定性およびフィット性が極めて向上し、患部を
安定して固定・保持することができる。しかも、足部甲ストラップ46、下腿近
位ストラップ38および下腿遠位ストラップ40は、それぞれ、分割片16B、
分割片14B1および分割片14A2に固着され連結されているので、下腿被覆サ
ポート部14を足に装着・固定させるときの操作性も極めて簡便となる。
【0057】
本願考案によれば、装着したときの固定性およびフィット性に優れ、安定して
患部を固定・保持できる、足の装具が得られる。
【図1】本願考案の一実施例を示す図解図であって、図
1(A)は、該実施例の本体を正面側から見た前開き状
態を示す斜視図であり、図1(B)は、該本体に用いら
れるクロスベルトの一例を示す平面図であり、図1
(C)は、足底ストラップの一例を示す平面図である。
1(A)は、該実施例の本体を正面側から見た前開き状
態を示す斜視図であり、図1(B)は、該本体に用いら
れるクロスベルトの一例を示す平面図であり、図1
(C)は、足底ストラップの一例を示す平面図である。
【図2】図1の実施例に適用される装具本体の展開状態
の一例を示す平面図である。
の一例を示す平面図である。
【図3】図1の実施例に適用される本体生地の素材の一
例を示す部分的断面図である。
例を示す部分的断面図である。
【図4】図1の実施例に適用されるステーの配設状態の
一例を示す要部端面図である。
一例を示す要部端面図である。
【図5】図1の実施例に適用されるステーの一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図6】足の踝の位置を示す要部図解図であって、図6
(A)は、足の外側の踝の位置を示す要部側面図解図で
あり、図6(B)は、足の内側の踝の位置を示す要部側
面図解図である。
(A)は、足の外側の踝の位置を示す要部側面図解図で
あり、図6(B)は、足の内側の踝の位置を示す要部側
面図解図である。
【図7】図1〜図5で示した実施例にかかる足装具を足
に装着するときの装着方法の一例を示すもので、該装着
方法の一工程を示す斜視図である。
に装着するときの装着方法の一例を示すもので、該装着
方法の一工程を示す斜視図である。
【図8】図1〜図5で示した実施例にかかる足装具装着
方法の他の工程を示す斜視図である。
方法の他の工程を示す斜視図である。
【図9】図7〜図8の装着工程により装着された装具の
装着途中の状態を示す斜視図である。
装着途中の状態を示す斜視図である。
【図10】図1〜図5で示した実施例にかかる足装具装
着方法のさらに他の工程を示す斜視図である。
着方法のさらに他の工程を示す斜視図である。
【図11】図1〜図5で示した実施例にかかる足装具装
着方法のさらに他の工程を示す斜視図である。
着方法のさらに他の工程を示す斜視図である。
【図12】図10〜図11の装着工程により装着された
足装具の装着状態を足底側から見た底面図である。
足装具の装着状態を足底側から見た底面図である。
【図13】従来の足装具の一例を示す斜視図である。
【図14】図13に示す従来の足装具を正面側から見た
状態の分解斜視図である。
状態の分解斜視図である。
【図15】図13に示す従来の足装具を背面側から見た
状態の分解斜視図である。
状態の分解斜視図である。
10 足の装具
11,51,53 生地
12 装具本体
12A 装具本体の母材
14 下腿被覆サポート部
14A1,14A2,14B1,14B2,16A,16B
分割片 16 足被覆サポート部 18 基材 20 係止層 22 伸縮層 24a,26b,30a,32b 切欠き部 25,27,31,33 切欠き部の底 28 極狭部 34 開口部 36 縫着・接続部 36A,36B 縫着辺部 38 下腿近位ストラップ 39,41,47 縫着部 40 下腿遠位ストラップ 42,44,48,60,64,66,68,72,7
2 ファスナ部 46 足部甲ストラップ 50,52 ステー収納ポケット部 51a,53a スリット 54 ステー 56 下腿側面支持部 58 踝部支持部 62 クロスベルト 63 目印部 70 足底ストラップ
分割片 16 足被覆サポート部 18 基材 20 係止層 22 伸縮層 24a,26b,30a,32b 切欠き部 25,27,31,33 切欠き部の底 28 極狭部 34 開口部 36 縫着・接続部 36A,36B 縫着辺部 38 下腿近位ストラップ 39,41,47 縫着部 40 下腿遠位ストラップ 42,44,48,60,64,66,68,72,7
2 ファスナ部 46 足部甲ストラップ 50,52 ステー収納ポケット部 51a,53a スリット 54 ステー 56 下腿側面支持部 58 踝部支持部 62 クロスベルト 63 目印部 70 足底ストラップ
Claims (10)
- 【請求項1】 下腿部から足首近傍までを被覆してサポ
ートする下腿被覆サポート部、および、中足部から踵部
辺りを被覆してサポートする足被覆サポート部を備え、
前開き構造を有するブーツ状の装具本体、 その一端部が前記装具本体の前開き方向の一端辺部に固
定され、その他端部が自由端なるストラップ、およびそ
の一端部が前記装具本体の前開き方向の他端辺部に固定
され、その他端部が自由端となる他のストラップを含
み、 前記装具本体の一端辺部は、前記ストラップの自由端で
前記装具本体の他端辺部側に締付けられ、前記装具本体
の他端辺部は、前記他のストラップの自由端で前記装具
本体の一端辺部側に締付けられることを特徴とする、足
の装具。 - 【請求項2】 前記装具本体は、内側の踝および外側の
踝にフィットさせて前記踝を支持するステー、および、
前記ステーを収納自在に保持するステー収納ポケット部
をさらに含み、前記内側の踝を支持する前記ステー収納
ポケット部は、前記装具本体を足に装着したときに、前
記外側の踝を支持する前記ステー収納ポケット部よりも
足先側に配置されるように、前記装具本体に配設される
ことを特徴とする、請求項1に記載の足の装具。 - 【請求項3】 前記ステー収納ポケット部は、前記ステ
ーが前記ステー収納ポケット部内で移動可能となるよう
に、前記ステーよりも大きい構造を有することを特徴と
する、請求項2に記載の足の装具。 - 【請求項4】 前記ステーは、前記ステー収納ポケット
部内の所定の位置に前記ステーを係止するためのファス
ナ部を有することを特徴とする、請求項2または請求項
3に記載の足の装具。 - 【請求項5】 前記装具本体は、前記装具本体の一端辺
部および他端辺部のそれぞれに配設される複数の分割片
を含み、前記装具本体の一端辺部に配設された分割片と
前記装具本体の他端辺部に配設された分割片とは、それ
ぞれ、対向するように配設され、前記装具本体の一端辺
部に配設された分割片の少なくとも1つに前記ストラッ
プの一端部が固着され、前記装具本体の他端辺部に配設
された分割片の少なくとも1つに前記他のストラップの
一端部が固着されることを特徴とする、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の足の装具。 - 【請求項6】 前記複数の分割片は、前記装具本体の一
端辺部および他端辺部に配設された1つ以上の切欠き部
によって形成されることを特徴とする、請求項5に記載
の足の装具。 - 【請求項7】 前記ステーは、下腿高さ方向の中間部の
側面側を支持するための湾曲面部を有する下腿側面支持
部、および、踝を支持するための湾曲面部を有する踝部
支持部を含むことを特徴とする、請求項2ないし請求項
4のいずれかに記載の足の装具。 - 【請求項8】 前記装具本体は、着用者の踵が挿入され
る開口部を有することを特徴とする、請求項1ないし請
求項7のいずれかに記載の足の装具。 - 【請求項9】 前記装具本体は、下腿被覆サポート部お
よび足被覆サポート部をさらに安定して被覆させるため
のクロスベルトを含み、前記クロスベルトは、前記クロ
スベルトの一端部および他端部が交差するように、前記
下腿被覆サポート部および足被覆サポート部に締付けら
れて前記装具本体に係止されることを特徴とする、請求
項1ないし請求項8のいずれかに記載の足の装具。 - 【請求項10】 前記装具本体は、下腿被覆サポート部
および足被覆サポート部をさらに安定して被覆させるた
めの別のストラップを含み、前記別のストラップは、足
底側から踝側にかけて係止されることを特徴とする、請
求項1ないし請求項9のいずれかに記載の足の装具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007089U JP3093923U (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 足の装具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007089U JP3093923U (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 足の装具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3093923U true JP3093923U (ja) | 2003-05-23 |
Family
ID=43247930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002007089U Expired - Lifetime JP3093923U (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 足の装具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093923U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3068351B1 (de) | 2014-09-11 | 2017-03-29 | Allomed Medizintechnik GmbH | Orthese |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002007089U patent/JP3093923U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3068351B1 (de) | 2014-09-11 | 2017-03-29 | Allomed Medizintechnik GmbH | Orthese |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2003245500B2 (en) | Nonbulky ankle brace for use with footwear | |
US5609570A (en) | Protective medical boot and orthotic splint | |
US10524936B2 (en) | Porous orthopedic or prosthetic support having removable cushioning and scaffolding layers | |
US20030050586A1 (en) | Orthopedic supports | |
JPH03184502A (ja) | 足首を保護するための構造を有する運動靴及び該運動靴に使用する舌片 | |
US11497644B2 (en) | External ankle brace | |
US9414950B1 (en) | Rear entry ankle brace with medial and lateral access | |
US8454545B1 (en) | Rear entry ankle brace with medial and lateral access | |
JP2002306204A (ja) | 陸上競技用シューズ | |
US6379321B2 (en) | Plantar fascitis support apparatus | |
US6800063B2 (en) | Foot stimulation tool | |
JP7512263B2 (ja) | 足首ブレース | |
US11246728B2 (en) | Ankle brace | |
US6212798B1 (en) | Post operative shoe system | |
KR102172887B1 (ko) | 족부환자의 보행 특성에 적합한 족부환자용 신발 | |
JP3093923U (ja) | 足の装具 | |
JP4202039B2 (ja) | 幼児用靴 | |
JP2004154430A (ja) | 足の装具 | |
JP4294766B2 (ja) | 患足、健足それぞれ片足ずつ選べる靴 | |
JP2001104012A (ja) | 前部が全開するベルト付シューズ | |
JP2004068194A (ja) | 足関節サポーター | |
JP6429213B2 (ja) | 室内用履物 | |
CA2838383C (en) | Heel ulcer prevention and cushioning boot | |
JP2001104011A (ja) | ひも靴に見える面ファスナーで着脱の靴 | |
JP2003299503A (ja) | 前部が全開するベルト付シューズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226 Year of fee payment: 6 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226 Year of fee payment: 6 |