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JP3089999B2 - 光学的ピックアップ装置 - Google Patents

光学的ピックアップ装置

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JP3089999B2
JP3089999B2 JP07215353A JP21535395A JP3089999B2 JP 3089999 B2 JP3089999 B2 JP 3089999B2 JP 07215353 A JP07215353 A JP 07215353A JP 21535395 A JP21535395 A JP 21535395A JP 3089999 B2 JP3089999 B2 JP 3089999B2
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JP
Japan
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protrusion
suspension
fixed base
optical pickup
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JP07215353A
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秀一郎 茶圓
憲男 柴田
正義 内田
裕喜 井上
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等に情報を記録・再生する光学的ピックアッ
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば光ディスク用のピックア
ップにおいては、読み取り或いは書き込み用ビームを、
対物レンズを介して焦点が合った状態で光ディスク面に
照射させ、かつこのビームを光ディスクのトラック方向
に追従させる必要から、対物レンズはその光軸方向であ
るフォーカス方向と、このフォーカス方向と直交するト
ラッキング方向とに可動状態で支持されている。
【0003】この対物レンズを光学的ピックアップ本体
に可動状態で支持する方式としては従来よりばね式、摺
動式があり、更にこれらを改良した例えば特開昭63−
104227号公報または本出願人会社が先に特願平6
−261144号にて提案したようなワイヤ式(4W
式)が知られている。
【0004】ここで、図5乃至図6に基づいて上記本出
願人会社が提案した光学的ピックアップ装置の構成を説
明する。
【0005】この光学的ピックアップ装置は、板状の固
定ベース1と、この端部に起立させた取付板2の外側か
らサスペンションベース4の中心部内面を当て、かつこ
のサスペンションベース4の外側に固定板3を当ててワ
ッシャ6、ねじ7によりサスペンションベース4及び固
定板3を取付板2に固定している。ここで固定板3及び
取付板2は固定部材5を構成している。
【0006】上記サスペンションベース4の固定板3に
臨む端部は中心部以外は固定板3から僅かな距離だけ離
間されて空間部8が形成される。この固定板3と上記サ
スペンションベース4に形成される空間部8の両端間に
は、温度変化に対して安定しているゲル或いはゴムより
なるダンパ部材9を充填して端部にて両者を結合し、ダ
ンパ効果を高めている。
【0007】また、この固定板3の側面に上下2対4本
の支持部材としてのサスペンションワイヤ10の一端を
半田付け等で加熱固定して図6中において水平方向へ延
ばし、その先端に軽量な樹脂製の可動部材11を支持さ
せている。従って、可動部材11は、可撓性を有する4
本のワイヤ10の先端に僅かな力で可動するように支持
される。この場合、ワイヤ10の張設状態は、固定板3
を基準として上面より見るとハの字型に設定される。ま
た、ワイヤ10が張設される部分のサスペンションベー
ス4及び可動部材11には、それぞれ溝12、13が形
成され、溝12、13内に沿ってワイヤ10が案内され
る。
【0008】この可動部材11は、対物レンズ14を保
持するレンズホルダ15と、ホルダ中心部近傍に位置さ
れて上記ワイヤ10の他端が接続固定された、例えばプ
リント基板製のホルダプレート16とを有している。こ
の場合、可動部材11におけるワイヤ固定箇所は、可動
部材11のワイヤ仮想交点Oを中心として対物レンズ1
4と対称をなす位置に設定される。ここで仮想交点Oと
は、ハの字型に張設された上記複数(2対4本)のワイ
ヤ10の延長線上の交点を指し、以下同様に定義され
る。
【0009】そして、上記対物レンズ14、仮想交点O
及び固定板3の中心を通る直線に直交する直線上のレン
ズホルダ15には仮想交点Oを中心として対称となる位
置に内部が中空にされた1対の環状のフォーカスコイル
17が設けられると共に、これらフォーカスコイル17
の側面にはそれぞれ1対のトラッキングコイル18が設
けられている。そして、上記固定ベース1からはフォー
カスコイル17とトラッキングコイル18を挟み込むよ
うにフォーカスコイル17の中空部分とその外側にそれ
ぞれ1対のヨーク19が起立されており、各ヨーク19
にはマグネット20が取り付けられている。
【0010】従って、フォーカスコイル17の電流を制
御することにより磁力線の相互作用によりレンズホルダ
15は図6に示す矢印のフォーカス方向(光軸方向)に
移動し、トラッキングコイル18の電流を制御すること
により図5に矢印で示すトラッキング方向、即ち光ディ
スクDのトラック方向と直交する方向に移動することに
なる。
【0011】このトラック移動時(特にトラックサーチ
時等)、固定部材5にワイヤ10にて浮揚状態で支持さ
れている可動部材11は揺動するものの、フォーカスコ
イル17及びトラッキングコイル18がヨーク19及び
マグネット20からなる磁気回路に当接することによ
り、磁気回路がストッパとして機能することになる。
【0012】そして、可動部材11の、前記仮想交点O
を中心として対物レンズ14と対称となる反対部分21
はダンパーブロックとして機能し、そして、ダンパーブ
ロック部分21には、前述のようにワイヤ10が通る部
分にこれと干渉しないように上記した溝13が形成され
ている。このダンパーブロック部分21の中心部には質
量調整された補助バランサ22が設けられ、図5中にお
いて左右の質量バランスをとるようになっている。
【0013】そして、この固定部材5全体は、例えば棒
状のスクリューネジ23の回転によりその長手方向、即
ち光ディスクDの半径方向へ移動するようになってい
る。
【0014】このように構成された装置において、対物
レンズ14の取付構造は高域周波数帯における不要な共
振を抑制するための構造が採用されている。図6に示す
ように対物レンズ14のレンズホルダ11に対する取付
部には、例えば中心部が下方向へ貫通されて貫通孔の形
成されたレンズ収容凹部15aが形成されており、この
貫通孔の上端は拡径されている。そして、上記レンズ収
容凹部15aの底部であって貫通孔の上端開口部の周辺
には、所定の高さに設定された突状の厚みの図示せぬ規
定ボス部が開口部に沿ってリング状に形成されている。
【0015】上述のように構成された光学的ピックアッ
プ装置において、これが駆動するとフォーカスコイル1
7やトラッキングコイル18に流れる電流に応じてレン
ズホルダ15は、それぞれフォーカス方向(光軸方向)
及びトラッキング方向へ移動して光ディスクDをアクセ
スすることになるが、このような場合、バランサ機能を
有するダンパーブロック部分21や補助バランサ22を
設けたことにより図5中において左右の質量バランスが
適正になされており、従って、アクセス時に不要な回転
力が発生することを大幅に抑制することができる。
【0016】これにより、光軸方向であるフォーカス方
向は勿論、スクリュー23によって矢印方向に移動する
トラッキング方向におけるダイナミックバランスも大幅
に改善することが可能となり、アクセス時の整定も向上
させることができる。
【0017】また、固定板3とサスペンションベース4
の両端間にダンパ部材9を介在させてこれらを連結する
ことにより、不要な共振が除去されて装置駆動時のダン
パ効果を大幅に向上させることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
光学的ピックアップ装置は、上記した多くの利点が有る
が、装置の各要素を組立てる際、または各タイプの機器
に組み込む際の個々の調整に対する配慮が若干不足して
いる。
【0019】即ち、サスペンションベース4の外側に固
定板3を当ててワッシャ6、ねじ7によりサスペンショ
ンベース4及び固定板3を取付板2に固定していること
により、ねじ軸(X軸)周りにおける対物レンズ14の
X軸チルト(傾き)調整を行う時は、固定ベース1の下
側より挿通した調整ねじ24をサスペンションベース4
の下面に当接させ、ねじ7の固定力(締付け力)に抗し
て調整ねじ24を進退させる必要がある。この調整作業
のためには、ねじ7の締付け力の管理が非常に重要な位
置付けとなり、締付け力が強すぎれば調整が困難であ
り、また逆に弱いと調整位置が狂ってしまい、調整には
高度の熟練技術を要するので作業効率が極めて悪い。
【0020】また、上記したX軸チルト調整に加えてこ
の光学的ピックアップ装置は対物レンズから得られた光
情報信号を光電変換素子に導くために用意された光学的
ピックアップ装置本体内に組み込まれてユニットとして
最終的に使用に供する形態とする際に、光学的ピックア
ップ装置本体に対して対物レンズ14のY軸チルト(傾
き)調整を行う必要が有るが、この調整は固定ベース1
と図示せぬ装置本体のベースとの間に配置されたボール
(球)を中心として行うため、これまた調整作業には困
難が伴うものであった。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、対物レンズを取り付けたレンズ
ホルダを複数のサスペンションワイヤにより光ディスク
のフォーカス方向及びトラッキング方向に揺動可能に固
定ベースに支持させ、且つ、前記固定ベースと一体に前
記対物レンズを前記光ディスクに対してX軸チルト調整
及びY軸チルト調整を行う光学的ピックアップ装置にお
いて、前記レンズホルダに対して離間して設けられ、且
つ、前記レンズホルダに一端側を固着した複数のサスペ
ンションワイヤの他端側を左右に分かれて支持する左右
のワイヤ支持部と、前記左右のワイヤ支持部間に突出さ
れてX軸チルト調整用の回動支点となる第1の突起部と
を一体に形成したサスペンションベースと、前記サスペ
ンションベースに形成した前記第1の突起部を支持して
該第1の突起部をX軸チルト方向に回動させるための第
1の溝と、前記対物レンズの近傍に位置し且つ前記第1
の突起部に対して略直交してY軸チルト調整用の回動支
点となる第2の突起部とを形成した固定ベースと、前記
対物レンズを取り付けた前記レンズホルダを前記複数の
サスペンションワイヤを介して前記固定ベースに揺動可
能に支持した状態で搭載する本体固定ベースと、前記固
定ベースに形成した前記第2の突起部を支持して該第2
の突起部をY軸チルト方向に回動させるための第2の溝
を形成した前記本体固定ベースの側部と、前記サスペン
ションベースに形成した前記第1の突起部を前記固定ベ
ース側に弾性的に付勢した状態でX軸チルト調整する第
1の調整手段と、前記固定ベースに形成した前記第2の
突起部を前記本体固定ベース側に弾性的に付勢した状態
でY軸チルト調整する第2の調整手段とを備えたことを
特徴とする光学的ピックアップ装置を提供する。
【0022】また、上記発明は、前記サスペンションベ
ースに形成した前記第1の突起部及び前記固定ベースに
形成した前記第2の突起部を円弧状突起とし、前記固定
ベースに形成した前記第1の溝及び前記本体固定ベース
の側部に形成した前記第2の溝をV溝としたことを特徴
とするものである。 更に、上記発明は、前記複数のサス
ペンションワイヤの一端側を前記レンズホルダの上下の
仮想交点で交わるように固着し、且つ、前記複数のサス
ペンションワイヤの他端側を一端側に対して“ハ字状”
に拡開した状態で前記サスペンションベースに形成した
左右のワイヤ支持部に支持したことを特徴とするもので
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる光学的ピッ
アップ装置の一実施例を図1乃至図4を参照して詳細に
説明する。
【0024】なお、説明の便宜上、先に示した構成部材
と同一構成部材に対しては同一の符号を付して説明し、
同一の作用については説明省略する。
【0025】光学的ピッアップ装置として可動部材をハ
の字型に張架したワイヤによって固定部材に支持するこ
とは上記実施例と同様な構成である。そして、本発明は
固定部材の形状の改良に伴うベースとなる固定部への支
持関係、及び光学的ピッアップ装置をユニットとして構
成するための光学的ピックアップ装置本体への取り付け
(支持)関係に特徴を有するものである。
【0026】
【実施例】図1及び図4に示すように、可動部材11と
してのレンズホルダ15のワイヤ10の仮想交点Oを中
心として対物レンズ14と略対称となす位置(補助バラ
ンサ22と対応する位置)には、固定部材となるサスペ
ンションベース40側に延在し、上記対物レンズ14、
仮想交点O及び固定部材(サスペンションベース40)
の中心を通る直線に直交する方向に一対のストッパ2
5,25が一体形成されている。
【0027】なお、対物レンズ14を収納し接着固定す
るレンズホルダ15の凹部15aは、レンズの一方の半
径方向に略10μm程度の余裕ができるように径大とす
ることにより、レンズの熱膨張より熱膨張係数の大きな
レンズホルダ15の機械的応力がレンズに直接作用する
ことを防止して、レンズの歪みを回避するよう設定され
ている。
【0028】一方、レンズホルダ15の端面側と対向配
置されたサスペンションベース40は、サスペンション
ベース本体41と、複数のサスペンションワイヤ10の
ワイヤ支持部となる固定板42とより合成樹脂により一
体形成されている。サスペンションベース本体41は上
記ストッパ25,25と所定間隔を介して対向するスト
ッパ受部43,43を一側面に有し、上下面には上記ワ
イヤ10,10を案内する溝1,1がそれぞれ形成
されている。この様に、トラッキング方向のストッパ2
5,25が対物レンズ14と離れた位置に配置されてい
る。
【0029】即ち、本発明における薄型タイプの光学的
ピックアップ装置におけるストッパは、レンズホルダ1
5のレンズ取付部の真下に反射ミラーがオーバーラップ
状態で囲繞される如くして近接しているため、可動部材
がトラッキング動作を行うとレンズホルダ15の内側面
と反射ミラーが接触して光軸のずれの防止、及び可動部
材15のコイルがヨークと接触してコイルのレアーショ
ートの発生防止、更にレンズのトラッキングに必要な可
動範囲を確保することができるように設定されている。
【0030】具体的には、図3に示すように、反射ミラ
ーMとレンズホルダ15の内側面15bとミラーMとの
対向点に対応する仮想交点Oからの半径RM,RR及び
ヨーク19とフォーカスコイル17との対向点に対応す
る仮想交点Oからの半径RCに対して、ストッパ25の
仮想交点Oからの半径RSを大としてあるため、ストッ
パ精度のばらつきによる影響が小さくなる。
【0031】また、ストッパ25,25が対物レンズ1
4と離れた位置に配置されることによって、ストッパ機
能の付加よる可動部材の質量の増加が、バランサの一部
と成るようにして実質上の可動部材の質量の増加を防い
でいる。
【0032】また更に、可動部材のストッパ25に対す
るストッパ受部を固定部材であるサスペンションベース
40に設けることにより、後述するX軸チルト調整によ
るストッパ精度への影響を無くすという種々の利点を有
する。
【0033】そして、サスペンションベース本体41の
他側面には、レンズホルダ15に一端側を固着したワイ
ヤ10,10の他端側左右に分かれて支持する左右の
ワイヤ支持部として固定板42が配置されており、この
固定板42は上記対物レンズ14、仮想交点Oの中心を
通る直線(X軸)に対して直交しているものの、X軸に
対して傾き撓む弾性変位部42a,42aを有する。
【0034】そして、上記溝13,13に案内されたワ
イヤ10は固定板42上の溝12,12内に導かれ、こ
の溝12,12内にて紫外線硬化接着剤(UV接着剤)
にて固定される。このようにワイヤ10の端部をUV接
着剤によって固定することにより、先に示した半田によ
る加熱固定に比べて熱による取付け歪みを除去し得るの
で、ミクロン単位で制御される可動部材の固定部材に対
する取付け精度が向上するものとなる。
【0035】上記サスペンションベース本体41におけ
る上記対物レンズ14、仮想交点Oの中心を通る直線
(X軸)上には、固定ベース1上にサスペンションベー
ス40を回動可能に支持するための一対の円弧状突起4
3a,43aを有する。この円弧状突起43aの回動中
心は対物レンズ14の光軸と直交するレンズの平面中心
と略一致させてある。
【0036】そして、サスペンションベース本体41の
一対の円弧状突起43a,43aは固定ベース1に起立
形勢された取付板となるV溝101,101にそれぞれ
支持され、サスペンションベース40はU字状に屈曲形
勢した板ばね44にて一側が固定ベース1に弾性的に回
動可能に挟持される。この挟持によりサスペンションベ
ース40は円弧状突起43a,43aを中心として板ば
ね44が付勢された側に回動する方向に動くが、固定ベ
ース1の下面より螺合した調整ねじ45の端部がサスペ
ンションベース本体41の下面に当接して取付姿勢が保
たれる。しかして、調整ねじ45を回転して固定ベース
1に対して進退させることにより、サスペンションベー
ス40は円弧状突起43a,43aを中心としX軸回り
の微妙な回動位置を容易に調整(X軸チルト調整)する
ことができ、最終的に一単位の光学ユニットとして組み
立てられる。従って、この様な取付により上記した従来
装置のように微妙なねじの締め付け力の管理を回避し得
る。
【0037】また、上記した固定ベース1は、上記対物
レンズ14、仮想交点O及び固定板3の中心を通る直線
に直交する直線上で、かつ対物レンズ14の光軸を含む
レンズの平面中心軸(Y軸)を支点として回動できるよ
うその側部46に円弧状突起46a,46aがそれぞれ
形成されている。一方、一単位の光学ユニット収納して
ピックアップ装置として機器に装着に供するための図示
せぬ光学的ピックアップ装置本体の本体固定ベースの側
部47には、上記円弧状突起46a,46aを受容して
回動支持するための一対のV溝48(他方は図示せず)
が形成してある。
【0038】V溝48にてY軸方向の回動可能に支持さ
れた光学的ピックアップ装置は、上記実施例と同様に固
定ベース1と本体固定ベースの下面とを図示せぬU字状
に屈曲形勢した板ばねにて弾性的に挟持、同様に本体固
定ベースの下面より挿通した調整ねじの進退操作により
回動位置が容易にY軸チルト調整され、その状態が保持
される。
【0039】なお、本発明の実施例でX軸及びY軸調整
のために一方に円弧状突起を設け他方をV溝としたが、
円弧状突起の代わりに揺動するためのいかなる形状の突
起でも良くまた、相手方は平面であっても良いが、取り
付け位置を安定させるためには溝形式が良好である。ま
た、図1,図2中、49はレンズカバーである。
【0040】ここで、以上のように構成された本実施例
の作用について述べる。
【0041】さて、上述のように構成されたピックアッ
プ装置において、これが駆動するとフォーカスコイル1
7やトラッキングコイル18に流れる電流に応じてレン
ズホルダ24は、それぞれフォーカス方向(光軸方向)
及びトラッキング方向へ移動してディスクDをアクセス
することになるが、このような場合、バランサ機能を有
するダンパーブロック部分21や補助バランサ22を設
けたことにより図1中において左右の質量バランスが適
正になされており、従って、アクセス時に不要な回転力
が発生することを大幅に抑制することができる。
【0042】また、サスペンションベース本体41に対
して固定板42が弾性変位するため、両端間のダンパ作
用により、不要な共振が除去されて装置駆動時のダンパ
効果を大幅に向上させることができる。アクセス時に特
に高い周波数帯域における不要な共振を略確実に抑制し
て共振のQ(部品の高周波性能の良さを数値的に示す記
号)のコントロールを行なうことができる。
【0043】以上詳述した本発明に係わる光学的ピック
アップ装置によると、とくに、サスペンションベースに
形成した第1の突起部と固定ベースに形成した第1の溝
とをX軸チルト調整用の回動支点とし、且つ、固定ベー
スに形成した第2の突起部と本体固定ベースに形成した
第2の溝とをY軸チルト調整用の回動支点としているの
で、X軸チルト調整とY軸チルト調整とをそれぞれ個別
にめりはり良く調整できるため、X軸チルト調整及びY
軸チルト調整を短時間で行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的ピックアップ装置の一実施例を
示す分解斜視図図である。
【図2】本発明の光学的ピックアップ装置の組立て状態
を示す斜視図である。
【図3】レンズホルダにおけるストッパの配置関係を示
す説明図である。
【図4】本発明の光学的ピックアップ装置の可動部材と
固定部材の関係を示す平面図及び側面図である。
【図5】従来の光学的ピックアップ装置の平面図であ
る。
【図6】従来の光学的ピックアップ装置の概略側面図で
ある。
【符号の説明】
1…固定ベース、10…サスペンションワイヤ、11…
可動部材、14…対物レンズ、15…レンズホルダ、4
0…サスペンションベース、41…サスペンションベー
ス本体、42…固定板、42a…弾性変位部、43a…
円弧状突起部、44…板ばね、46a…円弧状突起部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 殿川 雅也 (56)参考文献 特開 平5−20703(JP,A) 特開 平8−106643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 - 7/095

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを取り付けたレンズホルダを複
    数のサスペンションワイヤにより光ディスクのフォーカ
    ス方向及びトラッキング方向に揺動可能に固定ベースに
    支持させ、且つ、前記固定ベースと一体に前記対物レン
    ズを前記光ディスクに対してX軸チルト調整及びY軸チ
    ルト調整を行う光学的ピックアップ装置において、前記レンズホルダに対して離間して設けられ、且つ、前
    記レンズホルダに一端側を固着した複数のサスペンショ
    ンワイヤの他端側を左右に分かれて支持する左右のワイ
    ヤ支持部と、前記左右のワイヤ支持部間に突出されてX
    軸チルト調整用の回動支点となる第1の突起部とを一体
    に形成したサスペンションベースと、 前記サスペンションベースに形成した前記第1の突起部
    を支持して該第1の突起部をX軸チルト方向に回動させ
    るための第1の溝と、前記対物レンズの近傍に位置し且
    つ前記第1の突起部に対して略直交してY軸チルト調整
    用の回動支点となる第2の突起部とを形成した固定ベー
    スと、 前記対物レンズを取り付けた前記レンズホルダを前記複
    数のサスペンションワイヤを介して前記固定ベースに揺
    動可能に支持した状態で搭載する本体固定ベースと、 前記固定ベースに形成した前記第2の突起部を支持して
    該第2の突起部をY軸チルト方向に回動させるための第
    2の溝を形成した前記本体固定ベースの側部と、 前記サスペンションベースに形成した前記第1の突起部
    を前記固定ベース側に弾性的に付勢した状態でX軸チル
    ト調整する第1の調整手段と、 前記固定ベースに形成した前記第2の突起部を前記本体
    固定ベース側に弾性的に付勢した状態でY軸チルト調整
    する第2の調整手段とを備えたことを特徴とする 光学的
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】前記サスペンションベースに形成した前記
    第1の突起部及び前記固定ベースに形成した前記第2の
    突起部を円弧状突起とし、前記固定ベースに形成した前
    記第1の溝及び前記本体固定ベースの側部に形成した前
    記第2の溝をV溝としたことを特徴とする請求項1記載
    の光学的ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】前記複数のサスペンションワイヤの一端側
    を前記レンズホルダの上下の仮想交点で交わるように固
    着し、且つ、前記複数のサスペンションワイヤの他端側
    を一端側に対して“ハ字状”に拡開した状態で前記サス
    ペンションベースに形成した左右のワイヤ支持部に支持
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光学
    的ピックアップ装置。
JP07215353A 1995-07-31 1995-07-31 光学的ピックアップ装置 Expired - Fee Related JP3089999B2 (ja)

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