JP3085801B2 - 変調信号発生装置 - Google Patents
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Description
ィオ信号を加工してエコーやコーラスなど様々な音響効
果を付与する効果付与装置に用いられ、オーディオ信号
を変調する変調信号を発生する変調信号発生装置に関す
る。
与される音響効果のうち、音を変調させる変調型の音響
効果としては、従来から、以下に示すものがある。 ディストーション:音を歪ませる効果 フランジャ:金属的なうねりを作り出す効果 コーラス:うねりを伴ったユニゾン効果 ワウ:強調する周波数帯域を連結的に変更する効果 シンフォニック:うねりの少ないユニゾン効果 トレモロ:音量を周期的に上下させる効果
響効果を付与する効果付与装置の概略構成例を表すブロ
ック図である。この図において、1はディジタルのオー
ディオ信号SIが入力される入力端子、2は入力される
オーディオ信号SIを所定時間遅延して出力する遅延用
RAMである。
に、図示せぬ変調信号発生装置のチャンネルch1〜c
h3で生成され、周期的にその値が変化する3つの変調
信号が付加されたアドレス(RA+ch1,RA+ch
2,RA+ch3)から、3つのオーディオ信号が読み
出される。これにより、3つのオーディオ信号がピッチ
変調される。ここで、図7(a)に3つの変調信号のア
ドレス−時間特性の一例を示す。図7(a)において、
曲線a〜cは、図示せぬ変調信号発生装置のそれぞれの
チャンネルch1〜ch3で生成された3つの変調信号
の特性であり、これら3つの変調信号は、それぞれ同一
の周波数で位相が120゜ずつずれた正弦波信号であっ
て、その振幅は、この例では、アドレス0からアドレス
255まで変化する。
算器であり、ピッチ変調された3つのオーディオ信号
と、図示せぬ変調信号発生装置のチャンネルch4〜c
h6で生成され、周期的にその値が変化する3つの変調
信号とを乗算する。これにより、3つのオーディオ信号
が振幅変調される。ここで、図7(b)に3つの変調信
号の乗算係数−時間特性の一例を示す。図7(b)にお
いて、曲線a〜cは、図示せぬ変調信号発生装置のそれ
ぞれのチャンネルch4〜ch6で生成された3つの変
調信号の特性であり、これら3つの変調信号は、それぞ
れ同一の周波数でかつチャンネルch1〜ch3で生成
される変調信号の周波数とも同一で位相が120゜ずつ
ずれた正弦波信号であって、その振幅は、この例では、
乗算係数0.6から乗算係数1まで変化する。
力信号と乗算器4の出力信号とを加算する加算器、7は
乗算器3の出力信号と乗算器5の出力信号とを加算する
加算器、8および9はそれぞれ加算器6および7の出力
信号に所定の乗算係数を乗算する乗算器、10および1
1はそれぞれオーディオ信号SIに所定の乗算係数を乗
算する乗算器、12は乗算器8の出力信号と乗算器10
の出力信号とを加算する加算器、13は乗算器9の出力
信号と乗算器11の出力信号とを加算する加算器であ
る。
は、3相コーラスの音響効果が付与されたLおよびRチ
ャンネルのオーディオ信号SLおよびSRがそれぞれ出力
される。なお、回路要素2〜9を経た、すなわち、音響
効果が付与されたオーディオ信号をウェット音といい、
回路要素10あるいは、11を経た、すなわち、音響効
果が付与されていないオーディオ信号をドライ音とい
う。
ックの音響効果を付与する効果付与装置の概略構成例を
表すブロック図を示す。この図において、図6の各部に
対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略す
る。図8においては、遅延用RAM2からは、基準アド
レスRAに、図示せぬ変調信号発生装置のチャンネルc
h2,ch4,ch6で生成され、周期的にその値が変
化する3つの変調信号が付加されたアドレス(RA+c
h2,RA+ch4,RA+ch6)から、3つのオー
ディオ信号が読み出される。
る変調信号は、図9(c)に示すアドレス−時間特性を
有しており、チャンネルch4およびch6からそれぞ
れ出力される変調信号は、チャンネルch2で生成され
る変調信号と同一の波形で位相が120゜ずつずれた信
号である。また、チャンネルch2で生成される変調信
号は、図9(b)に示すチャンネルch1で生成される
変調信号と、周波数が図9(b)に示すチャンネルch
1で生成される変調信号の8倍の変調信号(図9(a)
参照)とが加算されて生成されている。
れ乗算器であり、遅延用RAM2からそれぞれ読み出さ
れた3つのオーディオ信号に所定の乗算係数をそれぞれ
乗算する。これにより、加算器12および13からは、
シンフォニックの音響効果が付与されたLおよびRチャ
ンネルのオーディオ信号SLおよびSRがそれぞれ出力さ
れる。
ーラスの音響効果を付与する効果付与装置および図8に
示すオーディオ信号にシンフォニックの音響効果を付与
する効果付与装置は、ともに概念図であり、効果付与装
置のハードウェアは、実際には、ディジタル・シグナル
・プロセッサ(DSP)によって構成し、図6の構成お
よび図8の構成は、それぞれ異なるマイクロプログラム
によって構成される。
来の変調信号発生装置においては、図6に示す構成によ
りオーディオ信号SIにコーラスの音響効果を付与する
場合、図7に示すように、チャンネルch1〜ch6で
生成される変調信号は、周波数が全て同一であって、そ
の位相が120゜ずつずれているに過ぎない。また、図
8に示す構成によりオーディオ信号SIにシンフォニッ
クの音響効果を付与する場合、図9に示すように、チャ
ンネルch2,ch4,ch6で生成される変調信号の
周波数は、チャンネルch1で生成される変調信号の周
波数の整数倍(今の場合、8倍)である。以上説明した
変調信号の関係は、他の音響効果を付与する場合も同様
である。
装置においては、チャンネルch1〜ch6でそれぞれ
独立に変調信号を生成している。したがって、回路規模
が大きくなってしまうという欠点があった。この発明
は、このような背景の下になされたもので、簡単な構成
で複数の変調信号を効率的に生成することができる変調
信号発生装置を提供することを目的とする。
周期毎に位相データを発生する位相データ発生手段と、
入力された位相データを逓倍して出力する逓倍手段と、
入力された位相データに位相差を示す位相差データを加
算して出力する加算手段と、前記逓倍手段および前記加
算手段で処理された位相データに基づき形状の異なる複
数の変調信号を選択的に発生する変調信号発生手段と、
前記位相データ発生手段で位相データが発生される1周
期内に、少なくとも2以上の変調信号を発生すべく、前
記逓倍手段、前記加算手段および前記変調信号発生手段
を時分割で制御する制御手段とを具備することを特徴と
している。
周期毎に位相データを発生すると、制御手段が位相デー
タ発生手段で位相データが発生される1周期内に、少な
くとも2以上の変調信号を発生すべく、逓倍手段、加算
手段および変調信号発生手段を時分割で制御するので、
逓倍手段は、入力された位相データを逓倍して出力し、
加算手段は、入力された位相データに位相差を示す位相
差データを加算して出力し、形状の異なる複数の変調信
号を選択的に発生する変調信号発生手段は、逓倍手段お
よび加算手段で処理された位相データに基づき、上記1
周期内に、少なくとも2以上の変調信号を発生する。
について説明する。図4はこの発明の一実施例による変
調信号発生装置を適用した効果付与装置の構成を表すブ
ロック図であり、この図において、17は効果付与装置
である。この実施例においては、効果付与装置17は、
電子楽器に内蔵され、音源回路から出力される複数の楽
音データにリバーブやコーラス等の各種音響効果を付与
するように構成されている。なお、電子楽器には、効果
付与装置17と音源回路の他、電子楽器内の各部を制御
するCPU(中央処理装置)18(図4参照)、鍵盤、
ROM、RAM、パネルスイッチ、ディスプレイ、サウ
ンドシステムおよび、CPU18が効果付与装置17そ
の他各部とのデータの交換等を行うためのCPUバス1
9(図4参照)などが設けられている。また、図4にお
いて、20は効果付与装置17に外付けされ、入力され
るオーディオ信号を所定時間遅延して出力する遅延用R
AMである。この遅延用RAM20は、図6および図8
に示す遅延用RAM2に相当する。
複数の音響効果の種類に対応する複数のエフェクトプロ
グラムが記憶されたエフェクトプログラムメモリ、22
はこの発明の一実施例による変調信号発生装置であり、
一般には、低周波の変調信号を発生するため、低周波発
振器(LFO)と呼ばれているので、これ以降は、LF
Oと呼ぶことにする。23はLFOデータレジスタであ
り、LFO22の制御に関するLFOデータがCPU1
8からCPUバス19を介して転送され、記憶される。
なお、LFOデータは、変調信号の周波数を指定するた
めの周波数データDf、ゲート信号Sc、シフトデータD
sf、位相差データDp、変調信号の波形を指定するため
の波形選択データDws、変調信号のデプス(振幅)を指
定するためのデプスデータDd等から構成されており、
これらのデータは演奏者によって任意に設定できる。こ
れらのデータの詳細については後述する。
サウンドシステム内に設けられたDAコンバータの1サ
ンプリング時間(以下、1DACサイクルという)の間
に、電子楽器の音源回路から出力され、データ管理部2
5を経て供給される1つの楽音データに対して、CPU
18から出力され、CPUバス19と係数レジスタ26
とを介して供給される係数データおよび、LFO22か
ら出力される変調信号に基づいて、エフェクトプログラ
ムメモリ21から供給される5種類の音響効果付与のた
めのエフェクトプログラムを時分割で実行する。ここ
で、これ以降、これら5種類の音響効果をEF0〜EF
4と呼ぶことにする。なお、係数データは、各音響効果
のエフェクトバランスや、リバーブ等の音響効果におけ
るフィルタの係数などから構成されている。ここで、エ
フェクトバランスとは、ウエット音とドライ音とを加算
する際の割合を意味しており、具体的には、図6および
図8に示す乗算器8〜11の乗算係数である。
源回路から出力された楽音データの入力タイミングや、
演算部24において音響効果が付与された楽音データの
サウンドシステムへの出力タイミングなどを管理する。
27はアドレスレジスタであり、遅延用RAM20のア
ドレスに対応したアドレスデータがCPU18からCP
Uバス19を介して転送され、記憶される。このアドレ
スデータは、図6および図8に示す遅延用RAM2の基
準アドレスRAに相当する。28はアドレス管理部であ
り、アドレスレジスタ27に記憶されたアドレスデータ
およびLFO22から出力される変調信号に基づいて、
遅延用RAM20に書き込みあるいは、読み出しされる
楽音データの書き込むべきあるいは、読み出すべきアド
レスを管理する。
動作タイミングの一例を示す。この実施例においては、
1DACサイクルは、0〜255ステップ(1ステップ
はエフェクトプログラムの1つの制御コードの演算時
間)で構成されている。上述したように、演算部24
は、5種類の音響効果EF0〜EF4を1DACサイク
ルの間に実行する。なお、5種類の音響効果EF0〜E
F4のプログラムサイズは固定されており、音響効果E
F0からEF4まで順に、56ステップ、56ステッ
プ、24ステップ、24ステップおよび96ステップで
ある。また、音響効果E0〜EF4として、どのような
音響効果を選択するかは、図示しないパネルスイッチに
よって演奏者が任意に選択できる。
Cサイクルのうち、0ステップ〜55ステップまでに音
響効果EF0の処理、56ステップ〜111ステップま
でに音響効果EF1の処理、112ステップ〜135ス
テップまでに音響効果EF2の処理、136ステップ〜
159ステップまでに音響効果EF3の処理、160ス
テップ〜255ステップまでに音響効果EF4の処理が
実行される。
FO22の構成を表すブロック図であり、図示せぬクロ
ック発生器から発生されるクロックφ1(図5(b)参
照)およびクロックφ2(図5(c)参照)に同期して
動作する。この図において、29は図4に示すLFOデ
ータレジスタ23から読み出された周波数データDfが
入力される入力端子であり、図5(d)に示すように、
1つの音響効果EFの処理中においては、同一の周波数
データDfが入力される。なお、周波数データDfは、変
調信号の周波数を指定するためのものであって、後述す
るのこぎり波状の位相データの傾きに相当するデータで
ある。また、音響効果EF4においては、変調型の音響
効果ではなく、残響型の音響効果が付与されるので、周
波数データDfは必要ないため、入力されない。
入力されるNビット(Nは有限の所定数)の加算器、3
1は図示せぬ電子楽器の鍵盤のいずれかのキーが押鍵さ
れている間などにCPUバス19を介して供給されるゲ
ート信号Scが入力される入力端子、32は加算器30
の出力データをゲート信号Scが供給されている間通過
させるゲート、33は遅延回路であり、ゲート32の出
力データを、図示せぬクロック発生器から発生され、入
力端子34から入力されるクロックφ1(図5(b)参
照)の4個分だけの時間、すなわち、1DACサイクル
だけ遅延して、次の1DACサイクルの該当する音響効
果EFにおいて用いるために出力する。この遅延回路3
3の出力データDfDは、後述するシフト回路35に入力
されるとともに、加算器30の第2の入力端に入力され
る。そして、加算器30は、Nビットで表現可能な値の
最大値MAXまで加算すると、オーバーフローし、Nビ
ットよりも上位ビットは無視してNビット以下のデータ
を出力する。これら加算器30、ゲート32および遅延
回路33は、周波数データDfを累算することによって
位相データDfDを発生する累算器として動作する。
ら出力されたデータは、1DACサイクル後に周波数デ
ータDfと加算され、以後、1DACサイクル毎に加算
器30から出力されたデータは、1DACサイクル遅延
された後に周波数データDfと加算される。これによ
り、遅延回路33は、図2に示されるような、周波数デ
ータDfによってその傾きが決定される位相データDfD
を出力する。この場合、図5(d)に示すように、1D
ACサイクルの各音響効果EF0〜EF4の処理におい
ては、それぞれ同一の周波数データDf1〜Df4が入力端
子29から入力され、また、図5(b)に示すような各
音響効果EF0〜EF4の処理の最初に立つクロックφ
1に同期して遅延回路33が動作するので、遅延回路3
3は、1DACサイクルの1つの音響効果EFにおいて
は、同一の位相データDfDを出力する。 また、ゲート
32は、ゲート信号Scが供給されていない間、ゲート
を閉じて「0」を出力する。これにより、遅延回路33
は、たとえば、いずれの鍵も押鍵されていない状態でい
ずれかの鍵が押鍵されたタイミングに同期して、図2に
示すような位相データDfDの出力を開始する。
fDを入力端子36から入力されるシフトデータDsfに応
じて上位ビット方向に所定数シフトするシフト回路であ
り、シフトした結果、Nビットよりも上位のビットは無
視されてNビット以下のデータが出力される。これによ
り、遅延回路33の出力データDfDは、1ビットシフト
されると2倍の周波数に、2ビットシフトされると4倍
の周波数に、3ビットシフトされると8倍の周波数にそ
れぞれ周波数変換されたデータD’fDとなる。
力される位相差データDpが入力され、第2の入力端に
シフト回路35の出力データD’fDが入力されるNビッ
トの加算器である。加算器37は、加算器30と同様に
最大値MAXまで加算すると、オーバーフローし、Nビ
ット以下のデータを出力する。位相差データDpとし
て、図2に示す最大値MAXの何分の1かの値が与えら
れることにより、加算器37からは、元の位相データ
D’fDから所定の位相だけシフトした位相データD’’
fDが出力される。
/2が入力された場合には、加算器37からは、元の位
相データD’fDに対して180゜位相が進んだ位相デー
タD’’fDが出力され、位相差データDpとしてMAX
/3が入力された場合には、加算器37からは、元の位
相データD’fDに対して120゜位相が進んだ位相デー
タD’’fDが出力され、位相差データDpとしてMAX
/4が入力された場合には、加算器37からは、元の位
相データD’fDに対して90゜位相が進んだ位相データ
D’’fDが出力される。つまり、加算器37および位相
差データDpにより、図7(a)および(b)に示す同
一の周波数で位相が120゜ずつずれた正弦波信号など
を生成することができる。
シブオアゲートであり、加算器37の出力データD’’
fDが図3(a)に示すデータであった場合、データ”
1”により反転して図3(b)に示す反転された波形デ
ータを出力する。40および41はそれぞれ三角波およ
びサイン波の波形データが記憶されたメモリであり、加
算器37の出力データD’’fDをアドレスとして入力
し、図3(c)および(d)に示す三角波およびサイン
波の波形データをそれぞれ出力する。
43から入力される波形選択データDsにより選択端S
A〜SDからそれぞれ入力される4種類の波形データ
(図3(a)〜(d)参照)を選択して出力する。44
はセレクタ42の出力データと、入力端子45から入力
されるデプスデータDdとを乗算する乗算器であり、デ
プスデータDdにより変調の深さが設定される。
器から発生される図5(c)に示すクロックφ2の1ク
ロック分だけ遅延する遅延回路、47は遅延回路46の
出力データ、すなわち、1つ前のチャンネルchにおい
て処理されたデータを入力端子48から出力される制御
データにより通過させるゲート、49は第1の入力端か
ら入力される乗算器44の出力データと、第2の入力端
から入力されるゲート47の出力データとを加算する加
算器であり、遅延回路46、ゲート47および加算器4
9により、たとえば、図9(c)に示す変調信号を生成
することができる。
り、この変調信号が図4に示すアドレス管理部28へア
ドレス変調データとして供給されたり、あるいは、図4
に示す演算部24へ振幅変調データとして供給される。
この場合、図7からわかるように、アドレス変調データ
としては、たとえば、0から255まで変化する必要が
あり、いっぽう、振幅変調データとしては、たとえば、
1から0.6まで変化する必要があるので、変調信号
を、アドレス変調データとして使用する場合は、変調信
号をそのままアドレス管理部28へ入力できるが、振幅
変調データとして用いる場合は、変調信号に所定の小数
を乗算した後に所定の小数を加算する等の演算を施して
演算部24へ入力するか、あるいは、演算部24におい
て変調信号に所定の演算を施して用いる。
ート信号Sc、シフトデータDsf、位相差データDp、波
形選択データDws、デプスデータDd等は、図5(e)
に示す各チャンネルchの動作タイミングで入力され、
シフト回路35および回路要素37,39〜42,4
4,46,47,49は、クロックφ2に同期して動作
し、各チャンネルch毎に独立の変調信号を生成するこ
とができる。
装置17の1つの音響効果EFによって図6に示す3相
コーラスの音響効果を付与する構成を実現する場合に
は、上述したように、チャンネルch1〜ch6から図
7に示す6種類の変調信号を発生しなければならない
が、上述した構成によれば、以下に示すように、これら
6種類の変調信号を時分割で効率的に発生することがで
きる。
された場合を例にとると、遅延回路33は、0ステップ
〜55ステップの間、同一の位相データDfD1を出力す
る。まず、図7(a)の曲線aに示す変調信号を生成す
るために、チャンネルch1において、波形選択データ
Dwsとしてサイン波の波形データを選択するためのデー
タを供給し、位相データDfD1に基づきサイン波の波形
データを読み出す。
を生成するために、チャンネルch2において、波形選
択データDwsとしてサイン波の波形データを選択するた
めのデータを供給するとともに、位相差データDpとし
てMAX/3を供給し、位相データDfD1にMAX/3
を加算することによって得られるデータに基づきサイン
波の波形データを読み出す。
信号を生成するために、チャンネルch3において、波
形選択データDwsとしてサイン波の波形データを選択す
るためのデータを供給するとともに、位相差データDp
として(2/3)・MAXを供給し、位相データDfD1
に(2/3)・MAXを加算することによって得られる
データに基づきサイン波の波形データを読み出す。ま
た、図7(b)の曲線a〜cに示す変調信号をチャンネ
ルch4〜ch6で生成するために、それぞれ上述した
チャンネルch1〜ch3の場合と同様の処理を施した
後、変調信号に所定の小数を乗算した後に所定の小数を
加算する等の演算を施して演算部24へ入力するか、あ
るいは、演算部24において変調信号に所定の演算を施
して用いる。
の音響効果EFによって図8に示すシンフォニックの音
響効果を付与する構成を実現する場合には、上述したよ
うに、チャンネルch2、ch4およびch6から3種
類の変調信号を発生しなければならないが、上述した構
成によれば、以下に示すように、これら3種類の変調信
号を時分割で効率的に発生することができる。
択された場合を例にとると、遅延回路33は、56ステ
ップ〜111ステップの間、同一の位相データDfD2を
出力する。まず、図9(b)に示す変調信号を生成する
ために、チャンネルch7において、波形選択データD
wsとしてサイン波の波形データを選択するためのデータ
を供給し、位相データDfD2に基づきサイン波の波形デ
ータを読み出す。
るために、チャンネルch8において、波形選択データ
Dwsとしてサイン波の波形データを選択するためのデー
タを供給するとともに、シフトデータDsfとして位相デ
ータDfD2を3ビットシフトするためのデータを供給
し、位相データDfD2を3ビットシフトすることによっ
て得られるデータに基づきサイン波の波形データを読み
出して、図9(a)に示す変調信号を生成する。また、
入力端子48から遅延回路46の出力データを通過させ
るための制御データを供給し、図9(a)に示す変調信
号と、チャンネルch7で生成された図9(b)に示す
変調信号とが加算器49によって加算され、図9(c)
に示す変調信号がチャンネルch8で生成されることに
なる。
゜位相がずれた変調信号を生成するためには、まず、図
9(b)に示す変調信号と位相が120゜ずれた変調信
号を生成するために、チャンネルch9において、波形
選択データDwsとしてサイン波の波形データを選択する
ためのデータを供給するとともに、位相差データDpと
してMAX/3を供給し、位相データDfD2にMAX/
3を加算することによって得られるデータに基づきサイ
ン波の波形データを読み出す。
゜位相がずれた変調信号を生成するために、チャンネル
ch10において、波形選択データDwsとしてサイン波
の波形データを選択するためのデータを供給するととも
に、シフトデータDsfとして位相データDfD2を3ビッ
トシフトするためのデータを供給し、位相データDfD2
を3ビットシフトすることによって得られるデータに基
づきサイン波の波形データを読み出して、図9(a)に
示す変調信号を生成する。
力データを通過させるための制御データを供給し、図9
(a)に示す変調信号と、チャンネルch9で生成され
た図9(b)に示す変調信号と120゜位相がずれた変
調信号とが加算器49によって加算され、図9(c)に
示す変調信号と120゜位相がずれた変調信号がチャン
ネルch10で生成されることになる。なお、チャンネ
ルch12において、チャンネルch10において生成
された変調信号と位相が120゜ずれた変調信号を生成
する場合は、上述したチャンネルch9およびch10
の処理と、位相差データDpが(2/3)・MAXであ
る以外は同様であるので、その説明を省略する。
よれば、1つの音響効果EFについて、1つの変調信号
に異なるパラメータを供給することにより、複数の変調
信号を時分割で効率的に発生することができる。したが
って、変調信号発生装置の回路規模を従来に比べて極め
て小さくすることができる。なお、上述した一実施例に
おいては、変調信号を周波数変換するためにシフト回路
35を設けたので、基本周波数の2倍、4倍、8倍、・
・・の周波数の変調信号しか生成できないが、シフト回
路35に代えて、乗算器を設けることにより、基本周波
数の実数倍の周波数を有する変調信号も生成することが
できる。
ば、位相データの段階で変調信号の周波数および位相ず
れの制御を行うようにしているので、形状の異なる変調
信号を発生するに際して構成を共用でき、簡単な構成で
形状の異なる複数の変調信号を効率的に生成できるとい
う効果がある。すなわち、本願発明によれば、加算手段
が入力された位相データに位相差を示す位相差データを
加算して出力するので、1つの位相データから、周波数
のみならず位相が異なる変調信号を生成することがで
き、多種の変調信号を発生することができる。また、制
御手段が、逓倍手段、加算手段および変調信号発生手段
を時分割で制御するので、1つの逓倍手段、加算手段お
よび変調信号発生手段により、複数の変調信号を発生す
ることができ、構成を簡略化できるという効果が得られ
る。
を表すブロック図である。
れ入力される4種類の波形データの一例を示す図であ
る。
した効果付与装置17の構成を表すブロック図である。
示す図である。
果を付与する効果付与装置の概略構成例を表すブロック
図である。
号の波形の一例を示す図である。
効果を付与する効果付与装置の概略構成例を表すブロッ
ク図である。
号の波形の一例を示す図である。
Uバス、20……遅延用RAM、21……エフェクトプ
ログラムメモリ、22……LFO、23……LFOデー
タレジスタ、24……演算部、25……データ管理部、
26……係数レジスタ、27……アドレスレジスタ、2
8……アドレス管理部、30,37,49……加算器、
32,47……ゲート、33,46……遅延回路、35
……シフト回路、39……イクスクルーシブオアゲー
ト、40,41……メモリ、42……セレクタ、44…
…乗算器。
Claims (1)
- 【請求項1】 所定周期毎に位相データを発生する位相
データ発生手段と、 入力された位相データを逓倍して出力する逓倍手段と、 入力された位相データに位相差を示す位相差データを加
算して出力する加算手段と、 前記逓倍手段および前記加算手段で処理された位相デー
タに基づき形状の異なる複数の変調信号を選択的に発生
する変調信号発生手段と、 前記位相データ発生手段で位相データが発生される1周
期内に、少なくとも2以上の変調信号を発生すべく、前
記逓倍手段、前記加算手段および前記変調信号発生手段
を時分割で制御する制御手段とを具備することを特徴と
する変調信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04301421A JP3085801B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 変調信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04301421A JP3085801B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 変調信号発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06149250A JPH06149250A (ja) | 1994-05-27 |
JP3085801B2 true JP3085801B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=17896675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04301421A Expired - Fee Related JP3085801B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 変調信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3085801B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007046311A1 (ja) * | 2005-10-20 | 2007-04-26 | Ssd Company Limited | サウンドプロセッサ及びサウンドシステム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51107819A (ja) * | 1975-03-19 | 1976-09-24 | Roland Corp |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP04301421A patent/JP3085801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06149250A (ja) | 1994-05-27 |
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